JPH1127552A - カラー画像の階調処理装置及び階調処理方法 - Google Patents

カラー画像の階調処理装置及び階調処理方法

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JPH1127552A
JPH1127552A JP10104971A JP10497198A JPH1127552A JP H1127552 A JPH1127552 A JP H1127552A JP 10104971 A JP10104971 A JP 10104971A JP 10497198 A JP10497198 A JP 10497198A JP H1127552 A JPH1127552 A JP H1127552A
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JP
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color
spots
cyan
magenta
screen
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JP10104971A
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Yoshio Watanabe
良夫 渡▲辺▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調表現性を損なうことなく、多色で印刷す
る場合の色ずれ等を減少させることができ、且つ解像度
を疑似的に高め得るカラー画像の階調処理装置及び方法
を提供すること。 【解決手段】 シアン用、マゼンタ用、イエロー用及び
ブラック用の中間調表現スクリーン101、102、1
03、104間で各色の閾値マトリクスにおける濃度の
成長核をずらすことにより、縦方向、横方向共に、各色
のスポットどうしの略中間に他の色のスポットが形成さ
れる。シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)
及びブラック(K)共に物理的なハーフトーンスクリー
ンの線数は変わらないが、4色のスポットパターンが相
互に他の色のスポットどうしの間を埋めるように配置さ
れる結果、全色で見た場合の視覚的な解像度は、縦方
向、横方向共に2倍になる。また、はじめから各色のス
ポットが予めずらされているので、各色の重ね合わせ精
度が悪くても、色ずれ等は目立たなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
電子複写機等のカラー画像形成装置に用いて好適なカラ
ー画像の階調処理装置及び方法に関し、特に、多色で印
刷する場合に、各色が重ね合わされたときの解像度を疑
似的に向上させることが可能なカラー画像の階調処理装
置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーレーザプリンタ等のカラー画像形
成装置は、通常、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラ
ックの4つのトナーを備え、単色の印刷の場合は、この
うち1つのトナー、多色で印刷する場合はこれら4つの
トナーを用いてカラー画像を印刷する。そして、かかる
カラー画像形成装置では、従来より、中間の階調を表現
するために、ハーフトーンスクリーンと呼ばれる技法を
用いている。
【0003】かかるハーフトーンスクリーンの一例を図
10に示す。同図は、ハーフトーンスクリーン50の一
部と、その1つのセル(ハーフトーンセル)51を拡大
して示す図である。
【0004】ハーフトーンスクリーン50は、上記のよ
うな各色ごとの中間調を表現するために、図10に示す
ように、1つのハーフトーンセル51の中にスポット5
3を形成するものである。
【0005】例えば、図10に示すように、1つのハー
フトーンセル51を多数のマトリクス状のプリンタドッ
ト55により構成し、このプリンタドット55部分を、
例えば、閾値マトリクスを用い、当該色を付けるか付け
ないかで2値化することにより、スポットの形状を自由
に制御することが可能である。
【0006】階調(濃度)の変化に伴うスポット(形
状)の成長の一例を図11に示す。
【0007】即ち、この例では、図11(a)に示すよ
うに、明るい部分では、円形の小さなスポット、同図
(b)に示すように、やや明るい部分では、少し大きく
なった角丸のスポット、更に同図(c)に示すように、
中間の明るさの部分では、更に大きくなった完全な正方
形のスポットで表現する。そして、同図(d)に示すよ
うに、スポットが更に大きくなると、逆に角丸の白い部
分が作られていき、同図(e)に示すように、白い部分
が極めて小さくなり、図示はしないが、スポット率が1
00%のときに白い部分がなくなって黒だけ(ベタ塗
り)になる。
【0008】ハーフトーンは、以上のようなスポットの
形状の他に、図12に示すように、スクリーン線の密度
及びスクリーン線の角度を加えた3つの要素で決定され
る。図10に示した例ではスクリーン線の角度が主走査
方向に対して0度であったのに対し、図12に示す例は
45度に設定したものであり、このようにスクリーン線
の角度を変えることにより、正方形や菱形のハーフトー
ンセルを定義することが可能である。そして、スクリー
ン線の密度、換言すれば、スクリーン線数によりハーフ
トーンの解像度が決定される。
【0009】カラーレーザプリンタ等のカラー画像形成
装置では、カラー画像に含まれる色階調データを、記録
に必要なシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの色
ごとのマトリクス状に展開された多値の階調データに変
換し、かかる各色ごとの多値の階調データにこのような
ハーフトーンスクリーンをかけることにより、各色ごと
の多値の階調データを2値化することで中間調を表現す
る。かかるハーフトーンスクリーンは、多くの場合、シ
アン、マゼンタ及びイエローの中間調表現スクリーン
(ハーフトーンプレーン)と、ブラックの中間調表現ス
クリーン(ハーフトーンプレーン)の2種類を用いてい
る。そして、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック
の中間調表現スクリーン(ハーフトーンプレーン)は、
通常、その中心が同一位置に来るように配置されてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】カラーレーザプリンタ
等では、紙送り精度に起因するエンジンジッタと各色重
ね合わせ精度に起因する色ずれが常に問題とされてい
る。
【0011】エンジンジッタは、プリントエンジン部の
紙送りの精度によって、主走査方向に印刷濃度むらを生
じる現象であるが、この印刷濃度むらは、上述したハー
フトーンのセル同士が接触する濃度付近の箇所において
発生することが多い。
【0012】また、シアン、マゼンタ、イエローのトナ
ーは、共通のスクリーンを基準として同一位置に転写さ
れるのが前提であるため、プリントエンジン部側での各
色の転写位置がずれると印刷色が変化してしまう、いわ
ゆる色ずれという問題を生じ、この色ずれは、特に、シ
アンとマゼンタの混色において顕著である。
【0013】このうち、エンジンジッタの問題に関して
は、いわゆる万線スクリーンが提案されている。これ
は、例えば、図10に示したスクリーンでは縦横に直交
するスクリーン線を有するのと異なり、一方向にのみ多
数のスクリーン線を有するものである。特に、縦型の万
線スクリーンは、紙搬送方向の濃度の成長が早いため、
エンジンジッタを減少させるのに有効である。
【0014】しかしながら、このような万線スクリーン
は、階調表現性に劣るという点で、根本的に問題があ
る。即ち、万線スクリーンを用いると、印刷時のドット
ゲインによりドットが隣接するドットと接触した場合
に、スクリーン線方向に濃度ジャンプが生じやすいた
め、階調表現性が損なわれるという根本的な問題があっ
た。
【0015】また、この万線スクリーンでは、上述した
色ずれの問題については、何等の解決にもならず、多色
印刷の場合、特に、シアンとマゼンタの混色領域で色ず
れが生じるのを全く防止できなかった。
【0016】そこで、従来より、例えば、特開昭63−
285081号公報や特開昭62−293887号公報
に記載されているように、各色のハーフトーンのスポッ
トの中心を異ならしめることにより、各色の重なる度合
いを減少させ、記録位置がずれた場合でも各色の重なり
具合の変化を少なくする方法が提案されている。
【0017】これらの方法によれば、各色のハーフトー
ンのスポットの中心を同一位置に配置していた方法に比
べ、記録位置のずれに起因する色ずれ等を減少させるこ
とは可能となった。
【0018】ところで、上述したように、スクリーン線
密度、換言すれば、スクリーン線数によりハーフトーン
の解像度は決定されるが、前述した濃度ジャンプ等を避
けるためには、このスクリーン線数をあまり増やすこと
は困難である。従って、スクリーン線数を増加させるこ
となく、ハーフトーンの解像度を向上させることが望ま
れる。しかしながら、上述した特開昭63−28508
1号公報や特開昭62−293887号公報記載の方法
においては、色ずれ等による濃度ムラ等を減少させるこ
とはできても、各色が重ね合わされたときのハーフトー
ンの解像度を高める方法等については、全く考慮されて
いなかった。
【0019】本発明の目的は、階調表現性を損なうこと
なく、特に多色で印刷する場合のエンジンジッタ、色ず
れ、モアレ縞等を有効に減少させることができる上に、
各色が重ね合わされたときに解像度を疑似的に向上させ
ることが可能なカラー画像の階調処理装置及び方法を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るカラー画像の階調処理装置及び方法では、あ
る色の各スポットが他の色のスポットどうしの間に配置
されるようにすることにより解像度を疑似的に向上させ
ると共に、色ずれ、エンジンジッタ等を有効に減少させ
る。
【0021】即ち、請求項1に係る発明では、1セルを
マトリクスで構成し、カラー画像に含まれる色階調デー
タを、少なくとも第1及び第2の色ごとのマトリクス状
に展開された階調データに変換し、該第1及び第2の色
の階調データを、それぞれ複数のセルを含み該セルごと
にマトリクス状の閾値が設けられた第1及び第2の中間
調表現スクリーンを用いて2値化することにより前記セ
ルごとにそれぞれ前記第1又は第2の色が着色されるス
ポットを形成するカラー画像の階調処理方法において、
前記第1及び第2の色が重ね合わされたときに、前記第
1の色のスポットどうしの間に前記第2の色のスポット
が形成されるように、前記第1の中間調表現スクリーン
と前記第2の中間調表現スクリーンとで前記閾値の配列
を異ならせたことを特徴としている。
【0022】これにより、第1の色又は第2の色のハー
フトーン(閾値)マトリックスの配列を変えるだけで、
第1の色のスポットどうしの間に第2の色のスポットを
形成し得るので、複雑な回路やハードウエアを設けるこ
とが不要となる。
【0023】また、請求項2に係る発明では、前記第1
及び前記第2の色の各スポットは、略円形状に形成され
ることを特徴としている。
【0024】特に、かかる円形スポット等、紙搬送方向
の成長を考慮していないスポット形状のスクリーンを用
いる場合に、色ずれの解消に効果的である。また、縦型
の万線スクリーンと同様の効果が得られるので、エンジ
ンジッタを減少させるのにも有効である。
【0025】更に、請求項3に係る発明では、前記第1
の色がシアンであり、前記第2の色がマゼンタであるこ
とを特徴としている。
【0026】これにより、特にシアンとマゼンタの混色
において顕著な色ずれを、有効に減少させることができ
る。
【0027】一方、請求項4に係る発明では、前記第1
及び第2の色が重ね合わされたときに、前記第1の色の
スポットどうしの略中間に前記第2の色のスポットが形
成されるように、前記第1の中間調表現スクリーンと前
記第2の中間調表現スクリーンの閾値を配列したことを
特徴としている。
【0028】第1の色のスポットどうしの略中間に第2
の色のスポットが形成されるので、スクリーン線数を増
やしたのと同様の効果が得られ、疑似的に解像度が向上
する。
【0029】一方、請求項5に係る発明では、シアン
用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用の中間調表
現スクリーン間で各色のスポットを他の色のスポットど
うしの略中間に配置するようにしている。
【0030】4色のスポットパターンを相互に他の色の
スポットどうしの略中間に配置し得るので、解像度を行
方向、列方向ともに2倍に高めることができる。
【0031】また、請求項6に係る発明では、前記第1
及び第2の中間調表現スクリーンは、同一のスクリーン
線密度とスクリーン線角度を有し、且つ同一数のマトリ
クスドットから成るセルを含むものであることを特徴と
している。
【0032】色ごとにスクリーン線角度等の異なるスク
リーンを用いること無しに、色ずれ、モアレ縞等を減少
させ得るからである。
【0033】更に、請求項7に係る発明では、前記シア
ン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用の各中間
調表現スクリーンは、各色が重ね合わされたときに、同
一色のスポットどうしが前記スクリーン線に対して斜め
方向に隣り合うように閾値を配列したことを特徴として
いる。
【0034】これにより、シアン、マゼンタ、イエロー
及びブラックの各色が重ね合わされたときの各色のスポ
ットパターンにスクリーン線に対して角度を持たせるこ
とができるので、モアレ縞の発生を防止し得る。
【0035】尚、請求項10に係る発明では、第1又は
第2の中間調表現スクリーンにおける隣り合うセルどう
しにおいて相互に成長核を離間して配置するようにして
いる。
【0036】かかる構成により、濃度ジャンプをも有効
に防止することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0038】本発明の第1の実施の形態は、円形のスポ
ット形状を有するハーフトーンスクリーンを用いて多色
で印刷する場合に適用される。
【0039】即ち、本発明の第1の実施の形態は、カラ
ー画像に含まれる色階調データを、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の色ご
とのドットマトリクス状に展開された階調データに変換
し、これら各色ごとの階調データを複数のマトリクスド
ットから成るハーフトーンセル(図6参照)を含むスク
リーンを用いて2値化することにより、複数のマトリク
スドット上にそれぞれの色が着色されるスポットを形成
するカラー画像の階調処理方法に適用される。特に、本
実施の形態は、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエ
ロー(Y)の3色では、同一のスクリーン線密度とスク
リーン線角度を有し、且つ同一数のマトリクスドットか
ら成るハーフトーンセルを含むスクリーンを用いる(ブ
ラック(K)は、これと同一のスクリーンを用いても良
いし、そうでなくても良い)。
【0040】尚、スクリーン線角度は主走査方向に対し
て0度に、即ち、ハーフトーンセルの形状が四角形にな
るようにした。また、後述するように、各色ごとの階調
データを2値化するための閾値マトリクスには、ドット
集中型の閾値マトリクスを採用し、特に、シアン(C)
とマゼンタ(M)のスポットは円形状に形成されるよう
にその閾値を設定した。
【0041】まず、図1〜3を参照して、本実施の形態
で用いるカラー画像の階調処理装置について説明する。
尚、図2及び3には、説明の便宜のために4×4のマト
リクスを示したが、実際には、8×8あるいは16×1
6等、更に大きいサイズのマトリクスを用いて、上述し
たシアン(C)とマゼンタ(M)の円形のスポット等を
形成する。
【0042】本実施の形態で用いるカラー画像の階調処
理装置は、図1に示すように、カラー画像に含まれる色
階調データを、記録に必要なシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の色ごとの
階調データに分解する色分解部2と、色分解部2により
各色ごとに分解された階調データを2値化するための所
定の閾値を発生する閾値発生源7と、閾値発生源7から
得られる閾値と各色ごとの階調データとを比較演算し各
色ごとの2値化された階調データを出力する比較演算部
8を備えている。
【0043】閾値発生源7は、図1に示すように、シア
ン(C)の階調データを2値化するためのC用閾値マト
リクス7Cと、マゼンタ(M)の階調データを2値化す
るためのM用閾値マトリクス7Mと、イエロー(Y)の
階調データを2値化するためのY用閾値マトリクス7Y
と、ブラック(K)の階調データを2値化するためのK
用閾値マトリクス7Kとを有している。
【0044】まず、図1に示すように、多値のカラー画
像の色階調データ1は、色分解部2により記録に必要な
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブ
ラック(K)の色ごとの階調データに変換される。これ
らCMYK各色の階調データ3、4、5及び6は、例え
ば図2に示すように、多値の階調値を含むドットマトリ
クス状に展開された階調データに展開されている(同図
には、シアンの階調データ3のみ示す)。
【0045】これらCMYK各色の階調データ3、4、
5及び6は、比較演算部8において、それぞれ複数の閾
値から成るC用閾値マトリクス7C、M用閾値マトリク
ス7M、Y用閾値マトリクス7Y及びK用閾値マトリク
ス7Kにおける各閾値(図2には、例えばC用閾値マト
リクス7Cを示す)と比較演算され、例えば、CMYK
各色の階調データ3、4、5及び6の階調値の方が大き
ければ「1」、小さければ「0」というように2値化さ
れ、図1に示すように、CMYKそれぞれの2値画像デ
ータ9、10、11及び12として、比較演算部8より
出力される。そして、この「1」に相当するプリンタド
ット上には、図2に示すように、それぞれの色が着色さ
れる(図2には、シアンの2値画像データ9の例を示
す)。
【0046】このように、本実施の形態で用いるハーフ
トーンスクリーンは、比較演算部8において、C用閾値
マトリクス7C、M用閾値マトリクス7M、Y用閾値マ
トリクス7Yにおける数字(閾値)の配列と各色ごとの
階調データ(例えば、シアンの階調データ3)との比較
演算が行われ、それぞれの色が着色されるスポットが画
成されることにより、実現される。
【0047】この場合、各閾値マトリクス7C、7M、
7Y等は、上下左右に周期を持った数字の配列となる。
【0048】さて、本実施の形態で用いる階調処理装置
では、図3に示すように、M用閾値マトリクス7Mにお
ける閾値の配列は、C用閾値マトリクス7Cにおける閾
値を列方向(下方向)に2ドット分スライド(移動)さ
せたものに相当している。尚、C用閾値マトリクス7
C、M用閾値マトリクス7M等の各閾値は、例えば、図
示しないROM等にルックアップテーブル方式で記憶さ
せておけば良い。本実施形態では、あらかじめC用閾値
マトリクス7Cにおける閾値を列方向(下方向)に2ド
ット分移動させたものをM用閾値マトリクス7Mにおけ
る閾値としてROMに記憶させておく方法をとった。
【0049】図4に、以上の方法により得られたシアン
(C)とマゼンタ(M)の3つのセルとその円形のスポ
ットを抽出して示す。
【0050】図4に示すように、シアン(C)の円形状
のスポット21,22,23とこれに対応するマゼンタ
(M)の円形状のスポット31,32,33とは、それ
ぞれその中心が各ハーフトーンセル51の半分だけずら
して配置されている。
【0051】このように、シアン(C)のスポットとマ
ゼンタ(M)のスポットとが、あらかじめずらして配置
されるので、後述する転写・印刷工程でシアン(C)と
マゼンタ(M)の転写位置がずれても、色ずれは目立た
なくなる。これは、人間の目の視覚特性により、上述し
た従来例のように、本来、シアンの円形のスポットとマ
ゼンタの円形のスポットが完全に重なって青のハーフト
ーンのみとなるところに、ずれが生じてマゼンタの赤紫
色が現れると違和感を感じるが、はじめからずれてお
り、シアンの青緑色とマゼンタの赤紫色が出ているとこ
ろに、重なり部分のずれが生じても気にならないことに
よる。
【0052】また、本実施の形態では、シアン(C)と
マゼンタ(M)の階調データを2値化するために、それ
ぞれC用閾値マトリクス7CとM用閾値マトリクス7M
を用い、両マトリクス間で閾値の配列を相違させる、即
ち、M用閾値マトリクス7Mにおける閾値の配列を、C
用閾値マトリクス7Cにおける閾値を列方向(下方向)
に2ドット分スライド(移動)させたものとすること
で、両スポットをハーフトーンセルの半分だけずらして
配置した。かかる方法により、複雑な回路やハードウエ
アを設けることなく、シアン(C)の円形状のスポット
とこれに対応するマゼンタ(M)の円形状のスポットと
をハーフトーンセルの半分だけずらして配置することが
可能となる。
【0053】尚、本実施の形態では、上述したように、
スクリーン線角度は主走査方向に対して0度に設定され
ており、且つ、C用閾値マトリクス7Cにおける閾値を
列方向(下方向)に2ドット分スライドさせたので、図
4に示したように、シアン(C)の円形状のスポット2
1,22,23とこれに対応するマゼンタ(M)の円形
状のスポット31,32,33とは、記録紙の搬送方向
にセル51の半分だけずれ、図4から明らかなように、
互いに間を埋めるように配置されている。従って、紙搬
送方向に色ずれが生じても、これを目立たなくするのに
有効であり、紙搬送方向のなめらかな階調表現が可能と
なる。
【0054】特に、紙搬送方向の濃度の成長(図7参
照)を考慮したスポット形状の場合なら、濃度の成長変
化により色ずれが埋没して目立たなくなることもある
が、円形のスポットのスクリーンでは、もともと紙搬送
方向の濃度の成長を考慮していないため、本実施の形態
の方法により、円形のスポットを記録紙の搬送方向にセ
ルの半分だけずらし、互いに間を埋めるように配置する
のが大変有効である。
【0055】更に、シアン(C)の円形状のスポットと
これに対応するマゼンタ(M)の円形状のスポットをこ
のような配置とするので、特にシアンとマゼンタの混色
において顕著な色ずれの不具合を、有効に解消すること
ができる。
【0056】図5に、図4に示したシアン(C)とマゼ
ンタ(M)の3つのセルを含むスクリーンの略全体像を
示す。
【0057】図5に示すように、シアン(C)の多数の
円形状のスポット20とマゼンタ(M)の多数の円形状
のスポット30とは、スクリーン全体に亘って縦方向に
互いに間を埋めるように配置されている。従って、疑似
的に縦方向の解像度を2倍に高めることが可能である。
ここで、「疑似的に」というのは、ハーフトーンの解像
度は、本来、1インチ当たりのスクリーン線数(lin
e/inch)により決定されるが、本実施形態では、
シアン(C)もマゼンタ(M)も物理的にハーフトーン
スクリーンの線数は変わらないが、シアン(C)のスポ
ット20どうしの間にマゼンタ(M)のスポット30が
配置される結果、2色で見た場合の視覚的な解像度は、
縦方向で2倍になると言えるからである。
【0058】以下、本実施の形態の階調処理方法が適用
される一例としてのレーザプリンタの構成をプリントエ
ンジン部を中心に図6を参照して説明する。
【0059】図6に示すように、このカラーレーザプリ
ンタは、感光体現像処理部61とレーザ駆動処理部62
とを備えている。
【0060】感光体現像処理部61は図示しない感光体
ドラムの表面を一様に帯電し、荷電面をレーザビ一ムで
露光して潜像を形成し、その潜像をトナーで現像して記
録紙に転写するものであり、Kデータの現像・転写を行
うブラック現像・転写部61kと、Cデータの現像・転
写を行うシアン現像・転写部61cと、Mデータの現像
・転写を行うマゼンタ現像・転写部6lmと、Yデータ
の環像・転写を行うイエロー現像・転写部61yとを備
えている。また、感光体現像処理部61は、記録紙を搬
送する搬送ベルト66を備え、記録紙はこの搬送ベルト
66により図6に矢印で示す方向に搬送される。
【0061】レーザ駆動処理部62は、図1で示した階
調処理装置から出力されたC,M,Y,Kそれぞれの2
値画像データ(画像階調データ)9,10,11,12
を入力して、レーザビームを出力するものであり、Y,
M,Cのデータを入力するバッファメモリ63y,63
m,63cと、Y,M,C,Kのそれぞれ対応したレー
ザビ一ムを出力するレーザダイオード64y,64m,
64c,64kと、レーザダイオード64y,64m,
64c,64kをそれぞれ駆動するドライバ65y,6
5m,65c,65kとから構成される。
【0062】最初に露光開始となるのはブラック露光用
のレーザダイオード64kであり、イエロー露光用のレ
ーザダイオード64yが最後に露光を開始することにな
る。従って、各レーザダイオード間で露光開始順に時間
差があり、該時間差の間記録データ(図1で示した階調
処理装置の出力)である2値画像データ(画像階調デー
タ)9,10,11,12のうちCMYの2値画像デー
タ9,10,11を保持するため、レーザ駆動処理部6
2には前述した3組のバッファメモリ63c,63m,
63yが備えられている。
【0063】以上の構成において、例えば、レーザダイ
オード64cから出射されたレーザビームは、図示しな
い光学系を介して感光体ドラム(図示せず)に照射され
る。レーザダイオード64cは記録データ(図1で示し
た階調処理装置の出力)である2値画像データ(画像階
調データ)9に基づいて発光されるので、2値画像デー
タ9に対応した2値露光が、感光体ドラムの表面に対し
て行われる。感光体ドラムの表面は、予め帯電器で一様
に荷電されており、上記露光により2値画像データ9に
対応した静電潜像が形成され、この静電潜像はシアン用
の所定の現像装置で現像され、シアンのトナー像とな
る。このトナー像は、同様の動作により形成される、例
えば、マゼンタのトナー像形成と同期をとって、搬送ベ
ルト66によって搬送されてきた記録紙に転写される。
【0064】本明細書の冒頭で従来例に関して述べたよ
うに、例えば、シアンのトナー像とマゼンタのトナー像
は、共通のハーフトーンスクリーンを基準として同一位
置に転写されるのが前提であるが、上述した感光体現像
処理部61における各色の転写位置がずれてしまうこと
がある。
【0065】かかる場合、従来例では、上述した色ずれ
による階調表現の低下を否めなかったが、本実施形態の
階調処理方法が適用されるカラーレーザプリンタでは、
例えば、2値画像データ(画像階調データ)9に基づい
て形成されるシアンのトナー像と2値画像データ(画像
階調データ)10に基づいて形成されるマゼンタのトナ
ー像では、その中間調は、あらかじめシアンとマゼンタ
の円形等のスポットをセルの半分だけずらして配置した
ハーフトーンスクリーンを用いて表現されている。従っ
て、このような各色の転写位置のずれが生じても、色ず
れによる階調表現の低下を有効に防止し得る。
【0066】また、感光体現像処理部61における搬送
ベルト66等による紙送り精度に問題を生じたとして
も、例えば、シアンとマゼンタの円形等のスポットが、
図6に矢印で示す記録紙の搬送方向にずらして配置され
ているので、エンジンジッタも効果的に防止できる。
【0067】以上の如きカラーレーザプリンタに適用さ
れる本発明の第2の実施形態として、シアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックの各色のスポットを他の色の
スポットどうしの間に配置する例について、図7及び図
8を参照して説明する。
【0068】図7は、本実施形態の階調処理方法を適用
し、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色を
重ねた状態を示す。
【0069】同図に示すように、それぞれシアン用、マ
ゼンタ用、イエロー用及びブラック用の中間調表現スク
リーン101、102、103、104は、同一のスク
リーン線密度とスクリーン線角度(0度)を有してい
る。尚、後述するように、シアン用、マゼンタ用、イエ
ロー用及びブラック用の中間調表現スクリーン101、
102、103、104は、同一数のマトリクスドット
から成るセルを含むものである。
【0070】しかしながら、同図に示すように、縦方
向、横方向共に各色のスポットどうしの略中間には他の
色のスポットが形成されているので、縦方向、横方向共
に疑似的に解像度が2倍に高められている。ここでい
う、「解像度」は、上述した第1の実施形態と同様に、
1インチ当たりのスクリーン線数(line/inc
h)により決定されるハーフトーンの解像度をいう。ま
た、「疑似的に」というのは、本実施形態では、C、
M、Y、K共に物理的なハーフトーンスクリーンの線数
は変わらないが、4色のスポットパターンが相互に他の
色のスポットどうしの間を埋めるように配置される結
果、全色で見た場合の視覚的な解像度は、縦方向、横方
向共に2倍になるからである。
【0071】ここで、本実施形態において、図7に示し
たハーフトーンを実現する方法について説明する。本実
施形態で用いる階調処理装置も、図1に示したものと同
様である。
【0072】図8に、C用閾値マトリクス7C、K用閾
値マトリクス7K、Y用閾値マトリクス7Y、M用閾値
マトリクス7Mのそれぞれを示す。
【0073】図8に示すように、本実施形態で用いる階
調処理装置では、例えば、シアン(C)用閾値マトリク
ス7C(図1参照)を基準とすると、ブラック(K)用
閾値マトリクス7Kにおける閾値の配列は、C用閾値マ
トリクス7Cにおける閾値を左方向に2ドット分スライ
ド(移動)させたもの、イエロー(Y)用閾値マトリク
ス7Yは、C用閾値マトリクス7Cにおける閾値を下方
向に2ドット分スライド(移動)させたもの、マゼンタ
(M)用閾値マトリクス7Mは、C用閾値マトリクス7
Cにおける閾値を左方向に2ドット分スライド(移動)
させ、更に下方向に2ドット分スライド(移動)させた
ものに相当している。
【0074】これにより、図7のA部(4色の組み合わ
せ)の閾値配列が決定され、あとは同様のパターンを繰
り返せば良い。
【0075】本実施形態では、図8に示したように、4
色が重ね合わされたとき(図7参照)に、各色のスポッ
トどうしの略中間に他の色のスポットが配置されるよう
にシアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用の
各中間調表現スクリーン101、102、103、10
4間で対応するセル内の成長核[図8(a)〜(d)の
それぞれで最も低い閾値である6を有する行列要素、換
言すれば、当該色のドットが形成される確率が最も高い
部分]を相互にずらして形成している。即ち、本実施形
態では、特に、解像度(line/inch、1インチ
当たりのスクリーン線数)を疑似的に上げるために、あ
る色の成長核どうしの間に他の色の成長核が入るように
したものである。
【0076】尚、シアン用、マゼンタ用、イエロー用及
びブラック用の各中間調表現スクリーン101、10
2、103、104のそれぞれにおける隣り合うセルど
うしにおいて相互に成長核を離間して配置しても良い。
これにより、濃度ジャンプを抑止することができる。特
に、記録紙の搬送方向(副走査方向)において濃度ジャ
ンプが生じ易いので、かかる方向において成長核どうし
を離間させるのが有効である。
【0077】ここで上記第2の実施形態の変形例として
の本発明の第3の実施形態について、図9を参照して説
明する。
【0078】本実施形態においても、同図に示すよう
に、縦方向、横方向共に各色のスポットどうしの略中間
には他の色のスポットが形成されているので、縦方向、
横方向共に疑似的に解像度が2倍に高められる。
【0079】更に、本実施形態では、図9にそれぞれ参
照符号201、202、203、204を付した点線で
示すように、シアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブ
ラック用の各中間調表現スクリーン101、102、1
03、104は、各色が重ね合わされたときに、同一色
のスポットどうしがスクリーン線100に対して斜め方
向に隣り合うようにしている。従って、シアン、マゼン
タ、イエロー及びブラックの各色が重ね合わされたとき
の各色のスポットパターンにスクリーン線100に対し
て角度(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックそれ
ぞれの角度を101A、102A、103A、104A
にて示す)を持たせることができるので、ロゼッタパタ
ーン等のモアレ縞の発生が防止される。また、色ごとに
スクリーン線角度の異なるスクリーンを用いること無し
に、かかるモアレ縞を防止できる。
【0080】以上、本発明を特定の実施形態について述
べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許
請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態
についても適用される。
【0081】例えば、上述した実施形態では、例えば、
M用閾値マトリクス7Mの閾値をあらかじめC用閾値マ
トリクス7Cの閾値の配列を列方向に2ドット分移動さ
せたものをROMに記憶させておく方法を採用したが、
ROMには同じ配列の閾値を記憶させておき、この閾値
を閾値発生源7から発生させた後、補正回路等により、
M用閾値マトリクス7Mの閾値を列方向に2ドット分移
動させても良い。
【0082】一方、スクリーン線の角度も0度に限ら
ず、任意のものを使用することができる。
【0083】更に、スポット形状も、円形、四角形に限
らず、菱形、楔形等様々のものが考えられ、要は、第1
の色のスポットどうしの間に第2の色のスポットを配置
できるものであれば良い。従って、いわゆるドット集中
型の閾値マトリクスにより生成されるものであれば、適
用可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカラ
ー画像の階調処理装置及び方法によれば、階調表現性を
損なうことなく、特に多色で印刷する場合のエンジンジ
ッタや色ずれを有効に減少させることができる上に、各
色が重ね合わされたときに解像度を疑似的に向上させる
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー画像の階調処
理装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における階調処理方法
を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の階調処理方法におけ
るC用閾値マトリクス7CとM用閾値マトリクス7Mの
閾値の配列を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の階調処理方法により
得られるシアン(C)とマゼンタ(M)の3つのセルと
その円形スポットを抽出して示す図である。
【図5】図4に示したシアン(C)とマゼンタ(M)の
3つのセルを含むスクリーンの略全体像を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の階調処理方法が適用され
る一例としてのレーザプリンタの構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の階調処理方法を適用
し、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色を
重ねた状態を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の階調処理方法におけ
る各色用の閾値マトリクスを示す図であり、(a)はC
用閾値マトリクス7C、(b)はK用閾値マトリクス7
K、(c)はY用閾値マトリクス7Y、(d)はM用閾
値マトリクス7Mを示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の階調処理方法を適用
し、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色を
重ねた状態を示す図である。
【図10】一般的なハーフトーンスクリーンを示す図で
ある。
【図11】ハーフトーンスクリーンにおける濃度と共に
スポット形状が成長する状態を示す図であり、(a)〜
(e)は、それぞれその過程を示す図である。
【図12】一般的なハーフトーンスクリーンの定義方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 色階調データ 2 色分解部 3 C色の階調データ 4 M色の階調データ 5 Y色の階調データ 6 K色の階調データ 7 閾値発生源 7C C用閾値マトリクス 7M M用閾値マトリクス 7Y Y用閾値マトリクス 7K K用閾値マトリクス 8 比較演算部 9 Cの2値画像データ 10 Mの2値画像データ 11 Yの2値画像データ 12 Kの2値画像データ 20 シアンの円形スポット 21 シアンの円形スポット 22 シアンの円形スポット 23 シアンの円形スポット 30 マゼンタの円形スポット 31 マゼンタの円形スポット 32 マゼンタの円形スポット 33 マゼンタの円形スポット 51 ハーフトーンセル 100 スクリーン線 101 シアン用中間調表現スクリーン 102 マゼンタ用中間調表現スクリーン 103 イエロー用中間調表現スクリーン 104 ブラック用中間調表現スクリーン 101A 角度 102A 角度 103A 角度 104A 角度 201 点線 202 点線 203 点線 204 点線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1セルをマトリクスで構成し、カラー画
    像に含まれる色階調データを、少なくとも第1及び第2
    の色ごとのマトリクス状に展開された階調データに変換
    し、該第1及び第2の色の階調データを、それぞれ複数
    のセルを含み該セルごとにマトリクス状の閾値が設けら
    れた第1及び第2の中間調表現スクリーンを用いて2値
    化することにより前記セルごとにそれぞれ前記第1又は
    第2の色が着色されるスポットを形成するカラー画像の
    階調処理方法において、 前記第1及び第2の色が重ね合わされたときに、前記第
    1の色のスポットどうしの間に前記第2の色のスポット
    が形成されるように、前記第1の中間調表現スクリーン
    と前記第2の中間調表現スクリーンとで前記閾値の配列
    を異ならせたことを特徴とするカラー画像の階調処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び前記第2の色の各スポット
    は、略円形状に形成されることを特徴とする請求項1記
    載のカラー画像の階調処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の色がシアンであり、前記第2
    の色がマゼンタであることを特徴とする請求項1〜2記
    載のカラー画像の階調処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の色が重ね合わされた
    ときに、前記第1の色のスポットどうしの略中間に前記
    第2の色のスポットが形成されるように、前記第1の中
    間調表現スクリーンと前記第2の中間調表現スクリーン
    の閾値を配列したことを特徴とする請求項1〜3記載の
    カラー画像の階調処理方法。
  5. 【請求項5】 1セルをマトリクスで構成し、カラー画
    像に含まれる色階調データを、少なくともシアン、マゼ
    ンタ、イエロー及びブラックごとのマトリクス状に展開
    された階調データに変換し、該シアン、マゼンタ、イエ
    ロー及びブラックの階調データを、それぞれ複数のセル
    を含み該セルごとに中心を有するドット集中型の閾値配
    列がマトリクス状に設けられたシアン用、マゼンタ用、
    イエロー用及びブラック用の中間調表現スクリーンを用
    いて2値化することにより前記セルごとにそれぞれ前記
    シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックが着色される
    スポットを形成し、前記シアン用、マゼンタ用、イエロ
    ー用及びブラック用の中間調表現スクリーンが重ね合わ
    されることにより各色の混色の中間調を表現するカラー
    画像の階調処理方法において、 前記シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色が
    重ね合わされたときに、前記シアン、マゼンタ、イエロ
    ー及びブラックそれぞれの色のスポットが他の色のスポ
    ットどうしの略中間に配置されるように、前記シアン
    用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用の中間調表
    現スクリーンの閾値を配列したことを特徴とするカラー
    画像の階調処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の中間調表現スクリー
    ンは、同一のスクリーン線密度とスクリーン線角度を有
    し、且つ同一数のマトリクスドットから成るセルを含む
    ものであることを特徴とする請求項1〜5記載のカラー
    画像の階調処理方法。
  7. 【請求項7】 前記シアン用、マゼンタ用、イエロー用
    及びブラック用の各中間調表現スクリーンは、各色が重
    ね合わされたときに、同一色のスポットどうしが前記ス
    クリーン線に対して斜め方向に隣り合うように閾値を配
    列したことを特徴とする請求項6記載のカラー画像の階
    調処理方法。
  8. 【請求項8】 1セルをマトリクスで構成し、カラー画
    像に含まれる色階調データを、少なくとも第1及び第2
    の色ごとのマトリクス状に展開された階調データに分解
    する色分解部と、該色分解部により各色ごとに分解され
    た階調データをセルごとに2値化するための所定の閾値
    を発生する閾値発生源と、該閾値発生源から得られる閾
    値と前記各色ごとの階調データとを比較演算し前記セル
    ごとに2値化された階調データを出力する比較演算部と
    を備え、該比較演算部により出力された各色ごとの2値
    化された階調データにより前記セルごとに前記第1又は
    第2の色が着色されるスポットが形成されるカラー画像
    の階調処理装置において、 前記閾値発生源は、前記第1の色の階調データを2値化
    するための第1の閾値マトリクスと、前記第2の色の階
    調データを2値化するための第2の閾値マトリクスとを
    有し、該第2の閾値マトリクスにおける閾値は、前記第
    1及び第2の色が重ね合わされたときに、前記第1の色
    のスポットどうしの略中間に前記第2の色のスポットが
    形成されるように、前記第1の閾値マトリクスにおける
    閾値を行又は列方向にスライドさせたものであることを
    特徴とするカラー画像の階調処理装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも第1及び第2の色ごとのマト
    リクス状に展開された階調データを、複数のセルの各セ
    ルごとに2値化することにより、各セルごとに設けられ
    た成長核を起点として濃度に応じて成長する前記第1又
    は第2の色のスポットを形成するための第1及び第2の
    中間調表現スクリーンを有する階調処理装置において、 前記第1及び第2の色が重ね合わされたときに、前記第
    1の色のスポットどうしの略中間に前記第2の色のスポ
    ットが配置されるように前記第1及び第2の中間調表現
    スクリーン間で対応するセル内の成長核を相互にずらし
    て形成したことを特徴とする階調処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第1又は第2の中間調表現スクリ
    ーンにおける隣り合うセルどうしにおいて相互に成長核
    を離間して配置したことを特徴とする請求項9記載の階
    調処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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