JPH11274895A - 信号処理回路及び加入者回路 - Google Patents

信号処理回路及び加入者回路

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JPH11274895A
JPH11274895A JP7518398A JP7518398A JPH11274895A JP H11274895 A JPH11274895 A JP H11274895A JP 7518398 A JP7518398 A JP 7518398A JP 7518398 A JP7518398 A JP 7518398A JP H11274895 A JPH11274895 A JP H11274895A
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義孝 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子のプロセスばらつきを容易に補償するた
めの技術を提供することにある。 【解決手段】アナログ信号を処理するためのアナログフ
ィルタ(LPF1,LPF2)と、ディジタル信号を処
理するためのディジタルフィルタ(DFIL1,DFI
L2,DFIL3,DFIL4)とを含んで信号処理回
路が構成されるとき、複数のフィルタ係数がテーブル化
されたフィルタ係数テーブル(6)と、上記アナログフ
ィルタを構成する素子のプロセスばらつきに呼応するフ
ィルタ係数を上記フィルタ係数テーブルから選択的に上
記ディジタルフィルタに出力させるための切り替え手段
(7)とを設け、上記アナログフィルタを構成する素子
のプロセスばらつきに呼応するフィルタ係数を上記ディ
ジタルフィルタに出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号処
理の分野に関し、特にA/D変換後の信号をディジタル
信号処理によりフィルタリング処理した後、D/A変換
器により出力して終端インピーダンス特性を設定する電
話交換機用の加入者回路に適用して有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】入力フィルタを介して入力されたアナロ
グの入力信号をA/D変換した後に、ディジタル信号処
理によりフィルタリング処理を行い、さらにD/A変換
し、出力フィルタを通してアナログ信号を得る従来技術
としては特公平4−77493号公報の例に示される信
号処理回路がある。この場合、終端インピーダンスを決
定するインピーダンスフィルタの構成を「4(または
8)タップFIRフィルタ」で実現するようになってお
り、当該インピーダンスフィルタの係数は、制御I/O
バスによってプログラムされる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記従来技術
と同様に、A/D変換器の前段に置かれる入力フィル
タ、D/A変換器の後段の出力フィルタには、抵抗やコ
ンデンサの組み合わせによって形成される低域通過フィ
ルタ(LPF)が使用される。半導体チップに抵抗やコ
ンデンサを搭載した場合、抵抗間の比精度、及び容量間
の比精度は、比較的高精度で実現できるが、抵抗値の絶
対値や容量の絶対値は、ばらつきが大きく、精度を上げ
るのが難しい。このため、上記入力フィルタや出力フィ
ルタに使用されている低域通過フィルタのカットオフ周
波数は、抵抗やコンデンサのばらつきの影響を強く受け
る。
【0004】しかしながら、上記従来技術では、係数を
決定する手段が制御I/Oバスによりプログラムされる
のみであるため、内部の抵抗やコンデンサのばらつきに
対する配慮がされない。そのため、加入者回路などにお
いて終端特性を均一化するには、個別にフィルタ係数を
調整しなければならず、面倒となる。
【0005】本発明の目的は、素子のプロセスばらつき
を容易に補償するための技術を提供することにある。
【0006】本発明の上記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、入力されたアナログ信号を所定
のフィルタ特性で処理するためのアナログフィルタ(L
PF1,LPF2)と、ディジタル信号を所定のフィル
タ係数に従って処理するためのディジタルフィルタ(D
FIL1,DFIL2,DFIL3,DFIL4)とを
含んで信号処理回路が構成されるとき、複数のフィルタ
係数がテーブル化されたフィルタ係数テーブル(6)
と、上記アナログフィルタを構成する素子のプロセスば
らつきに呼応するフィルタ係数を上記フィルタ係数テー
ブルから選択的に上記ディジタルフィルタに出力させる
ための切り替え手段(7)とを設ける。
【0009】上記した手段によれば、切り替え手段は、
上記アナログフィルタを構成する素子のプロセスばらつ
きに呼応するフィルタ係数を上記フィルタ係数テーブル
から選択的に上記ディジタルフィルタに出力させる。こ
のことが、上記アナログフィルタにおける素子のプロセ
スばらつきの補償を達成する。
【0010】また、入力されたアナログ信号を所定のフ
ィルタ特性で処理するための第1のアナログフィルタ
(LPF1)と、上記第1のアナログフィルタの出力信
号をディジタル信号に変換するための第1の変換手段
(ADC)と、上記第1の変換手段の出力信号を所定の
フィルタ係数に従って処理するためのディジタルフィル
タ(DFIL1,DFIL2,DFIL3,DFIL
4)と、上記ディジタルフィルタでの処理結果をアナロ
グ信号に変換するための第2の変換手段(DAC)とを
含んで信号処理回路が構成されるとき、複数のフィルタ
係数がテーブル化されたフィルタ係数テーブル(6)
と、上記アナログフィルタを構成する素子のプロセスば
らつきに呼応するフィルタ係数を上記フィルタ係数テー
ブルから選択的に上記ディジタルフィルタに出力させる
ための切り替え手段(7)とを設けることができる。
【0011】そして、入力されたアナログ信号を所定の
フィルタ特性で処理するための第1のアナログフィルタ
(LPF1)と、上記第1のアナログフィルタの出力信
号をディジタル信号に変換するための第1の変換手段
(ADC)と、上記第1の変換手段の出力信号を所定の
フィルタ係数に従って処理するためのディジタルフィル
タ(DFIL1,DFIL2,DFIL3,DFIL
4)と、上記ディジタルフィルタでの処理結果をアナロ
グ信号に変換するための第2の変換手段(DAC)とを
含んで信号処理回路が構成されるとき、複数のフィルタ
係数がテーブル化されたフィルタ係数テーブル(6)
と、上記第2のアナログフィルタの出力信号を上記第1
のアナログフィルタに伝達可能な信号経路を形成するた
めのスイッチ(SW1)と、上記スイッチにより上記信
号経路が形成された状態で、上記第2の変換手段にディ
ジタルの正弦波信号を入力し、この正弦波信号と上記第
1の変換手段の出力信号との乗算値を上記の正弦波信号
の周期の1以上の倍数期間だけ積分した結果とひとつ以
上の任意のしきい値とを比較することで、上記アナログ
フィルタを構成する素子のプロセスばらつきに呼応する
フィルタ係数を決定するための判定手段(501)と、
上記判定手段の決定に基づいて、上記フィルタ係数テー
ブルから対応するフィルタ係数を選択的に上記ディジタ
ルフィルタに出力させるための手段(96)とを設ける
ことができる。
【0012】上記した手段によれば、判定手段は、上記
アナログフィルタを構成する素子のプロセスばらつきに
呼応するフィルタ係数を決定し、この結果に基づいて記
フィルタ係数テーブルから対応するフィルタ係数を選択
的に上記ディジタルフィルタに出力される。このこと
が、上記アナログフィルタにおける素子のプロセスばら
つきの補償を達成する。
【0013】さらに、加入者線に結合された加入者線イ
ンタフェースと、この加入者線インタフェースと上位装
置との間に配置された信号処理手段とを含む加入者回路
において、上記信号処理回路を上記信号処理手段に適用
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図2には、本発明にかかる信号処
理回路が適用される加入者回路が示される。
【0015】加入者回路30は、特に制限されないが、
電話交換機などに内蔵されるものであり、加入者線に結
合された加入者線インタフェース20と、この加入者線
インタフェース20と上位装置40との間に配置される
信号処理回路10とを含む。
【0016】図1には、上記信号処理回路10の構成例
が示される。
【0017】1はアナログ入力端子であり、このアナロ
グ入力端子1から入力されたアナログ信号は、エイリア
スを防ぐための第1の低域通過フィルタLPF1に入力
され、さらに後段のA/D変換器ADCに入力されてデ
ィジタル信号化される。このディジタル化された信号
は、ディジタル信号処理手段5によって処理される。
【0018】上記ディジタル信号処理手段5は、ワイヤ
ードロジックによる信号処理回路でも良いし、プロセッ
サを用いたものでも良い。
【0019】上記ディジタル信号処理手段5では、以下
に述べるディジタルフィルタの信号処理が行われる。
【0020】ディジタルフィルタDFIL1は、加入者
線インピーダンスなどをディジタル的に設定する場合の
ために設けられたフィルタであり、上記A/D変換器A
DCの出力信号を処理してその結果を加算器12へ出力
する。加算器12は、ディジタルフィルタDFIL1の
出力信号とディジタルフィルタDFIL4の出力信号と
を加算してD/A変換器DACに帰還する。ディジタル
入力端子4は、PCM(Pulse Code Modulation)信号の
入力であり、ディジタルフィルタDFIL4に入力され
る。上記DFIL4では低域フィルタ、周波数補正など
のフィルタ処理が行われ、上記ディジタルフィルタDF
IL1の出力信号との加算器と反響などを打ち消すため
に設けられたディジタルフィルタDFIL2へ入力とさ
れる。ディジタルフィルタFIL2の出力信号は、加算
器11において上記A/D変換器ADCの出力信号と加
算され、ディジタルフィルタDFIL3へ入力される。
当該ディジタルフィルタDFIL3では、PCM信号に
するための周波数補正処理、及び、音声帯域のみを取り
出す帯域通過フィルタの処理が行われる。上記D/A変
換器DACの出力信号は、高調波成分を除去するための
第2の低域通過フィルタLPF2を介して、出力端子2
から出力される。6は、上記ディジタルフィルタDFI
L1、DFIL2、DFIL3、DFIL4のフィルタ
処理におけるフィルタ係数の組み合わせを記憶したフィ
ルタ係数テーブル(COEF−TBL)、7は、上記フ
ィルタ係数テーブルに記載されたフィルタ係数の組み合
わせのうち、どれを使用するかを選択するためのフィル
タ係数切り替え手段であり、8は、上記フィルタ係数切
り替え手段7から上記フィルタ係数テーブル6を選択す
る制御線である。
【0021】一般に図1に記載の上記信号処理回路10
に内蔵される低域通過フィルタLPF1、LPF2の一
構成例としては、図3に示されるような2次のアクティ
ブフィルタが用いられる。アンプOPの反転入力端子と
出力端子とが結合されてボルテージホロワとされる。抵
抗値をRとする二つの抵抗が互いに直列接続され、その
一端が入力端子、他端がアンプOPの非反転入力端子に
結合される。また、アンプOPの非反転入力端子は、容
量Cのコンデンサを介してグランドに結合されている。
上記二つの抵抗の直列接続ノードとアンプOPの出力端
子との間に、容量2Cのコンデンサが結合される。
【0022】上記低域通過フィルタLPF1、LPF2
は、アナログ回路であり、本信号処理回路10を半導体
化した場合、半導体製造プロセスのばらつきの影響を受
ける。
【0023】図4、図5には抵抗Rの抵抗値を100k
Ωとし、コンデンサの単位容量Cを100pFとした場
合において、仮に抵抗R及びコンデンサCが±30%ば
らついた場合の伝送利得特性と位相特性がそれぞれ示さ
れる。
【0024】電話交換などの音声帯域(300〜340
0Hz)を処理すると仮定した場合に、抵抗R及びコン
デンサCのばらつきは、伝送利得Gへの影響が少ないこ
とが分かる(図4参照)。しかし、位相φは、1kHz
近辺から上記抵抗R及びコンデンサCのばらつきの影響
を受けている(図5参照)。この位相φへの影響は、加
入者回路の終端特性への影響として非常に大きいものと
なる。
【0025】例えば、加入者回路の終端インピーダンス
は、アナログ入力端子1からアナログ出力端子2への伝
達特性によって決定しており、伝送利得特性だけでな
く、位相特性においても高精度に伝達特性を合わせるこ
とが要求される。それについて図6を用いて以下に説明
する。
【0026】図6には、前述の加入者線インタフェース
回路30の基本的な構成が示される。
【0027】ここでBA1は、加入者線23、24の線
間の差動電圧を任意の係数倍で伝達する電圧電圧変換回
路であり、AFILは、上記電圧電圧変換回路BA1か
らの信号を信号処理回路10を通さないで帰還するアナ
ログフィルタであり、BA2は、端子22から入力され
た信号と前述のアナログフィルタAFILの出力信号を
加入者線23、24に差動電流として出力する電圧電流
変換回路である。また、ディジタル信号処理回路105
内のディジタルフィルタDFIL11〜DFIL14
は、図1に示されるのとは異なり、係数の切り替えが行
われない。
【0028】加入者回路には、加入者線側から見える加
入者回路30の終端インピーダンスZSLICの良否を
判定する項目として図7に示される回路で測定されるリ
ターンロス(RETURN LOSS)特性がある。これは、抵抗R
1、R2を互いに等しく(R1=R2)、抵抗R1、R
2と基準インピーダンスZrefと加入者回路側のイン
ピーダンスZSLICによりブリッジを構成した状態で
信号源VINより信号を印加した場合に発生する電圧V
Mを測定し、次の数1で示される特性を評価するもので
ある。
【0029】 RETURN LOSS=20log(2VIN/VM)[dB]……数1 上記で得られるリターンロスの値は、加入者回路40の
インピーダンスZSLICが、基準インピーダンスZr
efに近いほど大きな値となり、良好な特性であること
が示される。図7では、基準インピーダンスZrefと
して以下に述べる説明を容易にするため、抵抗R600
とコンデンサC1UFによる2素子による複素インピー
ダンスを一例として示しているが、加入者回路に求めら
れるインピーダンスは、使用される地域によって異な
り、この限りでは無い。
【0030】図6に示される加入者回路30の電圧電圧
変換回路BA1の伝達関数をAとし、電圧電流変換回路
BA2の伝達関数をGmとし、アナログフィルタAFI
Lの伝達関数をHAFIL、低域通過フィルタLPF
1、LPF2の伝達関数をそれぞれHLPF1、HLP
F2とし、ディジタルフィルタDFIL11の伝達関数
をHDFIL11とし、A/D変換器、D/A変換器の
伝達関数は、HADC、HDACとする。この場合、加
入者回路40のインピーダンスZSLICは、次の数2
で表される。
【0031】 ZSLIC=1/(A・Gm・(HAFIL+HLPF1・HADC・HDFIL 11・HDAC・HLPF2))……数2 ここで、低域通過フィルタLPF1、LPF2には、図
3に示されるようにコンデンサの単位容量をC、抵抗値
をRとした回路を使用したとし、式の簡単化のためにア
ンプOPを理想アンプとすると、その伝達関数HLPF
1およびHLPF2は、数3に示されるようになる。
【0032】 HLPF1=HLPF2=1/(1+2sCR+2(sCR)2)……数3 ここで、s=jω、ω=2πfであり、πは円周率、f
は周波数である。また、j=√-1である。
【0033】ディジタルフィルタDFIL11の構成と
しては、図8に示されるようなIIR(Infinite Implus
e Response)型のディジタルフィルタを考える。同図に
おいてZ-1は、単位時間の遅延処理を示し、伝達関数と
しては、サンプリング時間をTsとしたとき、Z=ex
p(jωTs)である。また、K、A0、A1、A2、B
1、B2は、入力された信号に任意の係数を乗算して出
力するための乗算処理が示される。これらの遅延処理、
及び、乗算処理などによりディジタルフィルタDFIL
11によって実現される伝達関数HDFIL11は、次の数4
に示されるようになる。
【0034】 HDFIL11=K・(A0+A1・Z-1+A2・Z-2)/(1−B1・Z-1−B2 ・Z-2)……数4 数4においてK、A0、A1、A2、A2、A3は、各
乗算処理で乗算される任意の係数であり、以下の説明で
は、フィルタ係数と称する。
【0035】そこで、一例としてディジタルフィルタD
FIL11における単位遅延時間TsをTs=31.2
5μs(=1/32kHz)とし、フィルタ係数としてK
=0.121、A0=1.000、A1=−0.799、
A2=0.250、B1=0.875、B2=0.070
とし、リターンロス特性測定における基準インピーダン
スZrefを構成する抵抗R600としてR600=6
00Ω、容量C1UFとしてC1UF=1μFとした場
合について、リターンロス特性を計算した結果を図9に
示す。
【0036】ここで、説明の便宜上、電圧電圧変換器B
A1の伝達関数AをA=1、電圧電流変換器BA2の伝
達関数GmをGm=1/600、アナログフィルタAF
ILの伝達関数を1、A/D変換器ADCの伝達関数H
ADCをHADC=1、D/A変換器DACの伝達関数
HDACをHDAC=1としている。低域通過フィルタ
LPF1、LPF2は、単位容量Cの中心値をC=10
0PF、同じく抵抗Rの中心値をR=100kΩとし
た。尚、上記単位容量Cと抵抗Rがばらついた場合とし
て単位容量Cが-30%と抵抗R=−30%の時、及
び、単位容量Cが+30%と抵抗Rが+30%のときに
ついて計算した結果も同時に示している。
【0037】図18には、周波数1kHzにおけるCR
時定数のばらつきに対するリターンロス特性の劣化が示
される。図9及び図18に示されるようにフィルタ係数
を切り替えない場合は、低域通過フィルタLPF1、L
PF2におけるコンデンサと抵抗のばらつきによりリタ
ーンロス特性に劣化を生じる。
【0038】以上の説明では、ディジタルフィルタDF
IL11の場合について述べたが、同様に、DFIL1
2、DFIL13、DFIL14の場合についてもフィル
タ係数を切り替えない場合は、低域通過フィルタLPF
1、LPF2内のコンデンサと抵抗のばらつきにより影
響を受け、劣化度合いは異なるが、伝送損失周波数特性
などの他の特性が劣化することが考えられる。そこで、
伝達関数を決定しているのディジタルフィルタのフィル
タ係数を抵抗R及びコンデンサCのばらつきに合わせて
変更することで、プロセスばらつきを補償する。
【0039】つまり、図1に示されるように上記抵抗R
及びコンデンサCのばらつきを吸収するためにフィルタ
係数切り替え手段(SEL)7を設け、ディジタルフィ
ルタDFIL1〜4のフィルタ係数をフィルタ係数切り
替え手段7により切り替える。この切り替えは、フィル
タ係数切り替え手段7から制御線8を介してフィルタ係
数テーブル6に制御信号が伝達されることによって可能
とされる。
【0040】図10には、フィルタ係数を切り替える様
子が示される。
【0041】ここでは、前述の図8と比較できるように
ディジタルフィルタDFIL1の場合が示される。
【0042】図10ではディジタルフィルタDFIL1
として示しているが、図1に示されるように他のディジ
タルフィルタDFIL2〜4についても同様にフィルタ
係数を切り替えることができる。しかし、4つのディジ
タルフィルタDFIL1〜4のすべてにフィルタ係数の
切り替えを適用することに限定する必要は無く、ディジ
タルフィルタDFIL1のみに適用しても良いし、DF
IL1とDFIL2に適用しても良い。なぜなら、低域
通過フィルタLPF1、LPF2の抵抗、コンデンサの
ばらつきがすべての特性に大きく劣化要因となる訳では
無く、多少の劣化が許される場合もあるからである。
【0043】図10に示されるフィルタ係数テーブル6
で選択されるディジタルフィルタDFIL1のフィルタ
係数K、A0、A1、A2、B1、B2の値の一例とし
て、図17に示されるように組み合わせの種類が3種類
で、抵抗とコンデンサによるCR時定数の中心値に対
し、CR時定数が−20%以下のばらつきの時に組合せ
2のフィルタ係数を使用し、CR時定数が+20%以上
のばらつきのときには、組合せ3のフィルタ係数を使用
し、それ以外のときには、組合せ1のフィルタ係数を使
用する場合のリターンロス特性について計算した結果を
図11に示す。
【0044】また、図19には、周波数1kHzにおけ
るCR時定数ばらつきに対するリターンロス特性が示さ
れる。その結果は、抵抗、コンデンサのばらつきに対応
して、フィルタ係数が切り替わりディジタルフィルタD
FIL1の特性が変わるので、図9及び図18に示され
る結果より良好な特性が得られるようになっている。
【0045】図13には、上記フィルタ係数切り替え手
段7の一構成例が示される。
【0046】ここで71は、トリミングパッドであり、
72は、フィルタ係数テーブルに切り替え情報を送るバ
ッファ、73はトリミングにより切断されるヒューズ、
Rpullは、プルアップ抵抗、VCCは電源である。
半導体製造において、通常は半導体ウェーハ上に抵抗R
の単位抵抗やコンデンサCの単位容量を確認することに
より、製造ばらつきが許容範囲内であることの確認作業
が行われるから、それによって、プロセスばらつき情報
を得ることができる。そして、この情報に基づいて、チ
ップトリミング時に、フィルタ係数切り替え手段7内の
トリミングヒューズによりフィルタ係数の切り替えを行
う。つまり、トリミングヒューズが溶断されたか否かに
よってフィルタ係数の切り替えを行う。この場合、フィ
ルタ係数テーブル6への制御線8は、単線の1ビットで
示しているが、フィルタ係数切り替え手段7を複数用意
することにより、多ビットに拡張できることは、言うま
でもない。
【0047】図14には、抵抗Rのばらつきのみに着目
したフィルタ係数切り替え手段7の第2の構成例が示さ
れる。
【0048】上記の説明では抵抗Rのばらつきと容量C
のばらつきに着目しているが、抵抗Rのばらつきの比率
が大きく、容量Cのばらつきが無視できる場合がある。
このような場合のフィルタ係数切り替え手段は図14に
示されるように構成することができる。
【0049】同図において81は、外部に外部抵抗Re
xtを取り付けるための端子であり、内部抵抗Rint
を通して電源VCCに接続される。CMP1、CMP2
は、それぞれ、第1、第2の基準電圧Vref1、Vr
ef2に対して電圧比較を行う第1、第2のコンパレー
タであり、端子81の電圧と任意の基準電圧Vref
1、Vref2と比較を行い、その比較結果を制御線8
へ出力する。ここで、第1、第2の基準電圧を内部抵抗
Rintと外部抵抗Rextの分圧で決まる電圧とし
て、基準電圧Vref1、Vref2を設定しておくこ
とで、内部抵抗Rintの絶対値のばらつきを得ること
ができる。一般に半導体プロセスでは、抵抗値の絶対値
のばらつきが大きいものの、内部の抵抗同士の比率は比
較的高精度であるので、内部抵抗Rintの絶対値のば
らつきを得ることで、低域通過フィルタLPF1、LP
F2に使用されている抵抗の絶対値のばらつきを把握す
ることができる。このため、フィルタ係数テーブル(C
OEF−TBL)6をこのフィルタ係数切り替え手段で
制御することが可能となる。
【0050】図15には、ディジタル信号処理回路5で
信号処理プロセッサを使用した場合に適用例が示され
る。図15におけるSW1〜SW4の状態は、抵抗R及
びコンデンサCのばらつきを判定する状態を示してい
る。5はディジタル信号処理回路であるが、ディジタル
信号処理プロセッサを使用した場合には、信号処理内容
をソフトウェアにより切り替えることが可能である。同
図におけるSW3、SW4は、このソフトウェアによる
切り替えを示し、抵抗やコンデンサのばらつきを判定す
るための判定手段501や、この判定後の信号処理を行
うための信号処理手段502は、ソフトウェアによる信
号処理によって機能的に形成される機能実現手段であ
る。ただし、ディジタル信号処理回路5に信号処理プロ
セッサではなく、ワイヤードロジックを用いてこれらの
信号処理相当で行っても良いことは言うまでもない。
【0051】SW1は、第2の低域通過フィルタLPF
1の出力信号が第1の低域通過フィルタLPF1の入力
に入力できるようにするスイッチである。SW2は、ア
ナログ出力端子2へ低域通過フィルタLPF2の出力信
号が出力されないようにするためのスイッチである。9
1は、ディジタル信号処理による発振手段であり、ディ
ジタルフィルタ手段DLPF95に信号Vsを入力す
る。ディジタルフィルタ手段95は、発振手段91によ
って作成されたVs信号から高長波成分を除去し、基本
波成分のみにするフィルタである。当該ディジタルフィ
ルタ手段95の出力信号Vxは、D/A変換器の入力と
乗算器92の一方の入力に入力される。D/A変換器に
入力されたVx信号は、D/A変換器DACによりアナ
ログ信号化され、第2のLPF2、スイッチSW1、A
/D変換器ADCを通って再度ディジタル化され、ディ
ジタル信号Vyとして乗算器92の他方の入力に入力さ
れる。92は乗算器であり、この乗算器92は、上記信
号Vxと信号Vyを入力として乗算し、その結果の出力
信号Vzを積分器93に入力する。積分器93は、入力
された信号Vzを信号Vxの周期の整数倍の期間積分処
理を行い、積分結果信号Vsumを判定しきい値VTH
と比較するコンパレータ94に入力する。コンパレータ
94は、積分結果Vsumと判定しきい値VTHとの判
定結果を結果保持手段(F/F)96に出力する。結果
保持手段96は、制御線8を通してフィルタ係数テーブ
ル6を制御するように接続される。
【0052】今、ディジタルフィルタDLPFの出力信
号Vxが次の数5で表されるものとする。
【0053】Vx=sin(ωt)……数5 次に、D/A変換器DACによってアナログ信号に変換
された信号Vxが、次段の低域通過フィルタLPF2、
LPF1を介してA/D変換器ADCに入力され、そこ
でディジタル信号に変換されて出力された信号Vyは、
次の数6で表される。
【0054】Vy=sin(ωt+θ)……数6 ここで、θは、低域通過フィルタLPF1、LPF2内
の抵抗やコンデンサのばらつきにより発生した位相遅れ
であり、抵抗R及びコンデンサCの時定数が増大すると
位相θが大きい値となり、逆に抵抗R及びコンデンサC
の時定数が小さいと位相θも小さくなる。乗算器92
は、上記信号Vxと信号Vyを乗算するのでその乗算結
果Vzは、数7に示されるようになる。
【0055】 Vz=(cos(θ)−cos(2ωt+θ))/2……数7 積分器93は、上記乗算結果Vzを信号Vxの周期の整
数倍だけ積分するので、今、周期をTとしてn周期分だ
け積分するとすると積分結果Vsumは次の数8によっ
て得られる。
【0056】Vsum=nTcos(θ)……数8 この結果、抵抗R及びコンデンサCのばらつきによる時
定数が小さいときは、積分結果Vsumの値が大きくな
り、時定数が大きいときは、小さくなる。したがって、
抵抗R及びコンデンサCのばらつきを判定する判定しき
い値VTHと上記積分結果Vsumとをコンパレータ9
4により比較することにより抵抗R及びコンデンサCの
ばらつきを得ることができる。この結果を結果保持手段
96に保持し、制御線8を介してフィルタ係数テーブル
6を制御する。ここで判定しきい値VTHは、ひとつで
あっても良いし2つ以上の複数用意しても良い。
【0057】尚、本例においてディジタルフィルタ95
は、発振手段91における信号Vsの作成を簡単にする
ために付加したものであり、発振手段91でクリアな信
号が得られれば特に必要は無い。
【0058】以上のようにして判定手段501で、低域
通過フィルタLPF1、LPF2の抵抗、コンデンサの
ばらつきを判定した後、信号処理回路5は、信号処理フ
ローを信号処理手段502に切り替える。処理的には、
スイッチSW3、SW4において破線側にスイッチが切
り替わるようにする。同時にスイッチSW1、SW2も
破線で示されるように切り替えられる。切り替えた後の
信号処理は、図1に基づいて説明したように、結果保持
手段96によってフィルタ係数テーブル6より選択され
たフィルタ係数を用いてディジタルフィルタDFIL1
〜4が信号処理が行われ、加入者回路の終端などの処理
が行われる。
【0059】このようにディジタル信号処理回路5に信
号処理プロセッサを用いる場合においては、容易に抵抗
R及びコンデンサCのばらつきを得ることができるので
ディジタル信号処理回路5により簡単にフィルタ係数の
選択をできる利点がある。
【0060】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0061】例えば、図3には2次フィルタが示される
が、高次のフィルタを適用することができる。
【0062】また、図10では、ディジタルフィルタの
一構成例としてIIR構成のディジタルフィルタを示し
ているが、図12に示されるようにFIR(Finite Impu
lseResponse)構成でも良く、フィルタ構成に特にこだわ
らないことは、言うまでも無い。さらに図10ではディ
ジタルフィルタDFIL1をひとつのIIR構成のディ
ジタルフィルタで構成したが、図16に示されるように
2つ以上のディジタルフィルタ(同図ではDFILkと
DFILmの2つ)に分割し、ディジタルフィルタDF
ILkのフィルタ係数のみをフィルタ係数テーブルで設
定し、残りのディジタルフィルタDFILmのフィルタ
係数は、固定値とすることも可能である。ここで、図1
0、図12、図16においてディジタルフィルタDFI
Ln、DFILk、DFILm内におけるZ-1は、遅延
を示し、K、A0、A1、A2、A3…An、B1、B
2、k、a0、a1、a2、b1、b2は、ディジタル
フィルタの係数で乗算することを示している。
【0063】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である加入者
回路に適用した場合について説明したが、本発明はそれ
に限定されるものではなく、各種信号処理回路に適用す
ることができる。
【0064】本発明は、少なくともフィルタを備えるこ
とを条件に適用することができる。
【0065】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0066】すなわち、半導体製造プロセスのばらつき
で発生した抵抗の絶対値ばらつき、容量の絶対値ばらつ
きに対応して、予め用意されたディジタルフィルタ係数
の組み合わせの中から選択的に切り替えることで、信号
処理回路における上記ばらつきを容易に補償することが
できる。それにより、半導体製造プロセスのばらつきに
対する特性の向上、さらには半導体製品の歩留りの向上
を図ることができる。
【0067】また、上記信号処理回路を加入者回路に適
用した場合、半導体製造プロセスのばらつきが補償され
るので、加入者回路の終端インピーダンスなどの電気的
特性の品質を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明係る信号処理回路の第1の構成例ブロッ
ク図である。
【図2】上記信号処理回路を含む加入者回路の構成例ブ
ロック図である。
【図3】上記信号処理回路に含まれる低域通過フィルタ
の構成例回路図である。
【図4】上記低域通過フィルタの伝送利得特性図であ
る。
【図5】上記低域通過フィルタの位相特性図である。
【図6】上記加入者回路の構成例ブロック図である。
【図7】上記加入者回路リターンロス特性の測定回路図
である。
【図8】上記信号処理回路に含まれるディジタルフィル
タの構成例回路図である。
【図9】フィルタ係数を切り替えない場合のリターンロ
ス特性図である。
【図10】係数テーブルに対応して行われるフィルタ特
性切り替えの説明図である。
【図11】係数テーブルに対応してフィルタ特性を切り
替えた場合のリターンロス特性図である。
【図12】係数テーブルに対応して行われる別のフィル
タ特性切り替えの説明図である。
【図13】係数切り替え回路の構成例回路図である。
【図14】係数切り替え回路の別の構成例回路図であ
る。
【図15】本発明に係る信号処理回路の別の構成例ブロ
ック図である。
【図16】係数テーブルに対応して行われる別のフィル
タ特性切り替えの説明図である。
【図17】上記係数テーブルのフィルタ係数説明図であ
る。
【図18】フィルタ係数を切り替えない場合の周波数1
kHzにおけるリターンロス特性図である。
【図19】係数テーブルに対応してフィルタ特性を切り
替えた場合の周波数1kHzにおけるリターンロス特性
図である。
【符号の説明】
1 アナログ入力端子 2 アナログ出力端子 3 ディジタル出力端子 4 ディジタル入力端子 5 ディジタル信号処理回路 6 フィルタ係数テーブル 7 フィルタ係数切り替え手段 8 制御線 9 ディジタルフィルタ 10 信号処理回路 11、12 加算器 20 加入者線インタフェース回路 21 加入者線インタフェース回路の信号処理回路への
出力端子 22 加入者線インタフェース回路の信号処理回路から
の入力端子 23、24 加入者線インタフェース回路の加入者線側
の入出力端子 30 加入者回路 31、32 加入者回路30の加入者線側の入出力端子 40 上位装置 71 トリミングパッド 72 バッファ 73 トリミングヒューズ 81 端子 82 比較器 91 発振手段 92 乗算器 93 積分器 94 コンパレータ 95 ディジタルLPF 96 結果保持手段 105 ディジタル信号処理回路 501 判定手段 502 信号処理手段 LPF1 第1のLPF LPF2 第2のLPF A/D A/D変換器 D/A D/A変換器 DFIL1、DFIL2、DFIL3、DFIL4 デ
ィジタルフィルタ A1、A2、A3、An、B1、B2、a1、a2、b
1、b2 フィルタ係数 VIN 信号源 R1、R2 抵抗 Zref 基準インピーダンス R600 基準インピーダンスZrefの抵抗成分 C1UF 基準インピーダンスZrefの容量成分 Rpull プルアップ抵抗 Rext 外部抵抗 Rint 内部抵抗 CMP1、CMP2 コンパレータ Vref1、Vref2 基準電圧 DLPF ディジタル低域通過フィルタ Vs 発振器 Vx ディジタル低域通過フィルタの出力信号 Vy A/Dの出力信号 Vz 乗算器の出力 Vsum 積分器の出力 VTH 判定しきい値 SW1、SW2、SW3、SW4 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたアナログ信号を所定のフィル
    タ特性で処理するためのアナログフィルタと、ディジタ
    ル信号を所定のフィルタ係数に従って処理するためのデ
    ィジタルフィルタとを含む信号処理回路において、 複数のフィルタ係数がテーブル化されたフィルタ係数テ
    ーブルと、 上記アナログフィルタを構成する素子のプロセスばらつ
    きに呼応するフィルタ係数を上記フィルタ係数テーブル
    から選択的に上記ディジタルフィルタに出力させるため
    の切り替え手段とを含むことを特徴とする信号処理回
    路。
  2. 【請求項2】 入力されたアナログ信号を所定のフィル
    タ特性で処理するための第1のアナログフィルタと、上
    記第1のアナログフィルタの出力信号をディジタル信号
    に変換するための第1の変換手段と、上記第1の変換手
    段の出力信号を所定のフィルタ係数に従って処理するた
    めのディジタルフィルタと、上記ディジタルフィルタで
    の処理結果をアナログ信号に変換するための第2の変換
    手段とを含む信号処理回路において、 複数のフィルタ係数がテーブル化されたフィルタ係数テ
    ーブルと、 上記アナログフィルタを構成する素子のプロセスばらつ
    きに呼応するフィルタ係数を上記フィルタ係数テーブル
    から選択的に上記ディジタルフィルタに出力させるため
    の切り替え手段とを含むことを特徴とする信号処理回
    路。
  3. 【請求項3】 入力されたアナログ信号を所定のフィル
    タ特性で処理するための第1のアナログフィルタと、上
    記第1のアナログフィルタの出力信号をディジタル信号
    に変換するための第1の変換手段と、上記第1の変換手
    段の出力信号を所定のフィルタ係数に従って処理するた
    めのディジタルフィルタと、上記ディジタルフィルタで
    の処理結果をアナログ信号に変換するための第2の変換
    手段とを含む信号処理回路において、 複数のフィルタ係数がテーブル化されたフィルタ係数テ
    ーブルと、 上記第2のアナログフィルタの出力信号を上記第1のア
    ナログフィルタに伝達可能な信号経路を形成するための
    スイッチと、 上記スイッチにより上記信号経路が形成された状態で、
    上記第2の変換手段にディジタルの正弦波信号を入力
    し、この正弦波信号と上記第1の変換手段の出力信号と
    の乗算値を上記の正弦波信号の周期の1以上の倍数期間
    だけ積分した結果とひとつ以上の任意のしきい値とを比
    較することで、上記アナログフィルタを構成する素子の
    プロセスばらつきに呼応するフィルタ係数を決定するた
    めの判定手段と、 上記判定手段の決定に基づいて、上記フィルタ係数テー
    ブルから対応するフィルタ係数を選択的に上記ディジタ
    ルフィルタに出力させるための手段と、 を含むことを特徴とする信号処理回路。
  4. 【請求項4】 加入者線に結合された加入者線インタフ
    ェースと、この加入者線インタフェースと上位装置との
    間に配置された信号処理手段とを含む加入者回路におい
    て、 請求項1乃至3のいずれか1項記載の信号処理回路を上
    記信号処理手段に適用して成ることを特徴とする加入者
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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