JP3610290B2 - 出力増幅器及びサンプリング・オシロスコープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、基準受信器(reference receiver)用の出力増幅器及びかかる出力増幅器を用いたサンプリング・オシロスコープに関し、特に、サンプリング回路により支配的に決まるシステム周波数応答曲線(system response curve)を有する出力増幅器及びサンプリング・オシロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】
基準受信器は、周波数領域が確定許容限界(defined tolerance limits)により制限された測定機器である。理論的には、周波数応答曲線は、ガウス(Gaussian)曲線であるが、かかる応答を、特に、10Gb/s以上の如き高いデータ・レートにて得ることは困難である。テレコミュニケーション産業において、代表的な基準受信器のシステム周波数応答曲線は、ベッセル・トンプソン・フィルタ応答に一致する。従来の基準受信器の支配的な(主要な)周波数応答を達成するのに、受信器の入力端に個別(ディスクリート)基準受信器フィルタにより伝統的に用いており、これらフィルタの周波数応答は、4次又は5次のベッセル・トンプソン(Bessel−Thompson)周波数応答に一致する。
【0003】
テレコミュニケーション業界においては、この業界で用いるデータ・レートが常に高くなるような標準が次々と制定されている。大部分のテレコミュニケーション及びデータ・コミュニケーションの業界標準は、ファイバ・ベースの光信号をアイ・パターン適合試験する際に試験機器が具えなければならない許容可能なスカラー周波数応答特性を定めている。これら業界標準が定めているスカラー周波数応答では、ベッセル・トンプソン形状(ガウス形状に類似)が、ビット・レートの3/4で、−3dB電力応答ロールオフ点になる。例えば、2.488GbpsのSONET信号用の基準受信器は、その公称−3dB点が1.87GHzである。図4は、一般的な基準受信器におけるベッセル・トンプソン形状スカラー周波数応答の特性グラフを示す。この周波数応答の許容上限及び許容下限内で、基準受信器がテレコミュニケーション及びデータ・システムに適合しなければならない。
【0004】
新たな標準が提案される際には、テレコミュニケーション標準化委員会は、提示した標準の許容上限及び許容下限を確定するための提案を行うように試験機器製造業者に申し入れている。試験機器製造業者が提案した許容限界は、基準受信器の設計と、その設計に用いた部品とに基づいている。図4のデータ分布は、多くの係数によりデータ内に生じる収差(異常:aberration)を示している。データ収差の主な原因は、一般には、ディスクリート基準受信器フィルタである。
【0005】
図6は、テレコミュニケーション業界において、光信号を測定するために設計された典型的な基準受信器10を示す。この基準受信器は、光電(O/E)変換器12を具えており、被試験光信号を受信する。典型的には、光電変換器12は、光電変換素子としてフォトダイオード14を有し、光信号を対応する電気信号に変換する。伝送線は、この電気信号を第1スイッチ16に結合する。第1スイッチ16は、第2スイッチ18を介して一連のディスクリート基準受信器フィルタ20及び22に接続されている。また、伝送線を用いて、これらスイッチ及びフィルタを互いに図示のように接続する。光電変換器12は、単一又は複数の終端抵抗器を含んでおり、光電変換器12を伝送線の特性インピーダンスで逆終端(reverse terminate: 光電変換器の出力端に接続される伝送線に対する終端)する。光入力信号のデータ・レートに応じて、基準受信器フィルタ20及び22が基準受信器に対して選択的に切り替えられる。例えば、これらディスクリート基準受信器フィルタは、622Mbps及び9.953Gbpsのデータ・レートに対するベッセル・トンプソン形状スカラー周波数応答を有する。ディスクリート基準受信器フィルタ20、22の各々でろ波された電気信号出力は、第3スイッチ26を介して第4スイッチ28に選択的に結合される。この第4スイッチ28は、別の伝送線を介して、光電変換器12からのろ波されていない電気信号も受ける。第4スイッチ28は、ろ波された電気信号及びろ波されない電気信号をサンプリング回路30に選択的に供給する。サンプリング回路30は、伝送線をその特性インピーダンスで終端する終端抵抗器32を含んでいる。一般的に、伝送線の特性インピーダンスは50オームであり、50オームの終端抵抗器を必要とする。サンプリング回路30は、2個の直列接続ダイオード34、36も具えており、これらダイオードの共通接続点38に、ろ波された電気信号及びろ波されない電気信号を受信する。逆極性の正ストローブ・パルス及び負ストローブ・パルスが、ダイオード34、36の対向する端子40、42に供給されて、これらダイオード34、36を導通状態にゲートする。正及び負のバイアス電圧を抵抗器44、46を介してダイオード34、36の各々に供給して、選択した導通(オン)切替時間及び非導通(オフ)切替時間となるようにこれらダイオード34、36をバイアスする。
【0006】
現在の基準受信器の設計に関連して多くの欠点がある。主な欠点の1つは、光電変換器に逆終端を必要とするディスクリート電気フィルタから反射が発生することである。光電変換器の逆終端抵抗器(光電変換器の出力端に接続される伝送線用の終端抵抗器)は、これら反射信号のほとんどの部分、例えば、反射信号の95%を吸収して、ディスクリート・フィルタが存在しても、良好な時間応答を与える。ディスクリート・フィルタが10%の反射を行うと、1/2%の反射がサンプリング回路に供給される。かかる反射により、図4内のデータの収差が表すように、サンプリングされた信号内に収差が生じる。基準受信器の標準用許容限界を提案する際に、試験機器の製造業者は、上述の形式の収差を考慮する。現在の基準受信器設計における別の欠点は、逆終端抵抗器が、一般的には、システムの周波数応答を平坦にし、逆終端されないシステムよりも非常に急なロールオフを生じることである。その結果は、理想的なガウス応答から更にずれて、帯域幅が完全に望ましいときに、フィルタ不要のアプリケーションに対して逆終端抵抗器を用いた際に、システムに多くの収差を与える。また、高周波経路のディスクリート電気フィルタは、そのフィルタ自身によるグループ遅延歪の可能性が高くなる。
【0007】
図5は、従来の基準受信器10に関連した従来の出力増幅器50を示す回路図である。演算増幅器52、54は、バイアス電圧+Vbb及び−Vbbに接続された非反転入力端を夫々有する。これら演算増幅器52、54の反転入力端は、抵抗器56、58による帰還により、非反転入力端の各バイアス電圧レベルに設定される。これら反転入力端のバイアス電圧は、サンプリング・ダイオード34、36用のバイアス電圧として、サンプリング回路30に供給される。オフセット電圧をサンプリング・ダイオード34、36に供給して、同相モードにおけるバイアス電圧レベルをシフトする。演算増幅器52、54における帰還抵抗器56、58は、100メガオームの範囲の高い抵抗値であり、クリーナー(cleaner:掃除機の騒音の如き雑音)出力信号の発生の基になる増幅器ノイズを減らす。演算増幅器52、54からの出力信号を、加算増幅器60の反転入力端にて互いに加算する。加算増幅器60からの出力信号をデジタル化し、更に処理して、表示器で表示を行う。バイアス・オフセットのない状態でサンプリング回路30へのゼロ電圧入力により、各ダイオードへの相対バイアス・レベルを等しくする。正及び負ストローブ・パルスは、サンプリング・ダイオード34、36を導通状態に駆動して、各ダイオードからのサンプリング結果の電荷をバランスさせる。演算増幅器52、54の各々におけるサンプリング結果のコンデンサの電荷が、これら増幅器の出力端にて積分された電圧を発生し、これら電圧が互いにキャンセルされる。ゼロでない任意の電圧入力は、一方のダイオードと他方のダイオードとの間で瞬間的な総合バイアスをアンバランスさせるので、演算増幅器52、54の積分された電圧における差が適度なものとなる。
【0008】
この形式の増幅器による現在の基準受信器は、40〜50Kサンプル/秒の範囲でサンプリング回路30をストローブする。サンプリング回路30への各ストローブ信号は、サンプリング・ダイオード34、36により整流される。その結果、一連の充電インパルスが増幅器52、54に入力する。電荷パルスは、積分されて、演算増幅器52、54内の100メグオーム帰還抵抗器56、58の各々を介して流れる直流電流を発生する。その結果、増幅器52、54の出力端の各々に直流電圧が発生する。40Kサンプル/秒のストローブは、例えば、50ナノアンペアの直流電流を帰還抵抗器56、58の各々に流し、5ボルトの出力電圧レベルを発生する。ストローブ・レートを高くすると、演算増幅器52、54に供給される積分直流電流が増加する。あるレートにおいては、帰還抵抗器56、58を流れる直流電流が演算増幅器52、54をオーバードライブして、出力信号を歪ませる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ディスクリート基準受信器フィルタを有する従来の基準受信器の欠点を改善した光信号用の時間領域基準受信器サンプリング・システムが必要とされている。この基準受信器サンプリング・システムは、高インピーダンスの光電変換器を具えていなければならない。この光電変換器は、実際の光信号に非常に類似した最適時間応答の電気信号を発生すると共に、高インピーダンスで電流出力を効果的に使用するように構成されなければならない。また、基準受信器サンプリング・システムは、従来の基準受信器サンプリング・システムよりも非常に高いサンプリング・レートでストローブされるサンプリング回路を用いなければならない。このサンプリング回路は、歪んだ出力信号を発生することなく、従来の高いストローブ・レートで、出力信号を受信できる出力増幅器を具えなければならない。
【0010】
したがって、本発明の目的は、高いストローブ・レートのサンプリング回路からの出力信号を受信できる出力増幅器と、かかる出力増幅器を具えたサンプリング・オシロスコープとを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の出力増幅器は、ストローブされる広帯域サンプリング回路でサンプリングされた入力信号であって、サンプリング・ストローブ・パルスの一部を含む上述の入力信号を受ける。また、サンプリング・ストローブ・パルスは、積分されたかかるストローブ・パルスに応答して、直流電流が生じる。この出力増幅器は、第1及び第2演算増幅器を有し、これら演算増幅器は、ストローブされるサンプリング回路でサンプリングされた入力信号を受ける。各演算増幅器は、反転入力端、出力端を有し、抵抗器・コンデンサ(RC)回路は、充電コンデンサと並列になった高抵抗値の抵抗器を有する。各RC回路は、夫々の演算増幅器の反転入力端及び出力端の間に結合されており、各コンデンサは、ストローブ・パルスに応答して電荷を蓄積する。第1及び第2スイッチの各々を各演算増幅器のRC回路と並列に結合する。リセット・パルス発生器は、時間遅延したリセット・パルスを発生し、このリセット・パルスをサンプリング・ストローブ・パルスから遅延した時間インターバルで第1及び第2スイッチに供給して、コンデンサに蓄積された電荷を除去する。
【0012】
本発明の出力増幅器の好適実施例においては、高抵抗値の抵抗器は、100メグオーム抵抗器であり、第1及び第2スイッチは、電子スイッチである。リセット・パルスの遅延した時間インターバルは、500ナノ秒の範囲内であり、サンプリング・ストローブ・パルスのスロット・パルス・レートは、1秒当たり300Kサンプルの範囲内である。さらに、バイアス発生器は、負及び正のバイアス電圧を発生し、これらバイアス電圧は、第1及び第2演算増幅器に夫々供給される。
【0013】
本発明の出力増幅器は、サンプリング・オシロスコープに利用可能であり、かかるサンプリング・オシロスコープは、入力信号を受け、サンプリング・ストローブ・パルスに応答してサンプリングされた出力信号を発生するサンプリング回路を具えている。サンプリングされた出力信号は、サンプリング・ストローブ・パルスの一部を含んでおり、これにより、積分されたストローブ・パルスに応答して直流電流が生じる。サンプリング回路からのサンプリングされた出力信号を出力増幅器に供給する。サンプリング・オシロスコープは、バイアス発生器を具えており、このバイアス発生器は、第1及び第2演算増幅器に夫々供給する負及び正のバイアス電圧を発生する。ストローブ発生器は、タイミング・ストローブ・パルスを受け、サンプリング回路用のサンプリング・ストローブ・パルスを発生する。リセット・パルス発生器もタイミング・ストローブ・パルスを受け、時間遅延されたリセット・パルスを発生する。このタイミング・ストローブ・パルスは、タイムベース発生器又は類似の形式のタイミング回路が発生する。本発明の好適実施例において、サンプリング・ストローブ・パルスのストローブ・パルス・レートは、1秒当たり200Kサンプルの範囲内であり、リセット・パルスの遅延した時間インターバルは、500ナノ秒の範囲内である。
【0014】
本発明の目的、利点及び新規な特徴は、添付図を参照した以下の説明から更に明らかになろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のサンプリング・オシロスコープに用いる基準受信器70及び本発明の出力増幅器72を示す回路図である。基準受信器70は、被試験光信号を受信する光電(O/E)変換器74を具えている。本発明の好適実施例において、光信号のデータ・レートは、10Gbpsの範囲である。かかるデータ・レートには、9.952Gbps、10.667Gbps、12.5Gbps等が含まれる。また、本発明は、40Gbpsの如く高いデータ・レートにも適応できる。光電変換器74は、光信号を電気電流信号に変換する光電変換素子としてPINフォトダイオード76を具えている。光信号感度が問題でない場合、オプションの抵抗器78、80を光電変換器74に付加して、漏洩用、即ち、逆終端用の直流経路を設けてもよい。この漏洩用の直流経路として用いる場合、これら抵抗器は、50オーム伝送線用の典型的な逆終端抵抗器よりも大幅に高い抵抗値、例えば、2000オームである。いずれにしても、光電変換器12は、高インピーダンスとなる。光電変換器74からの電気信号出力は、伝送線84を介して、高インピーダンスでサンプリング回路82に供給される。この好適実施例において、伝送線の特性インピーダンスは、50オームである。サンプリング回路82は、伝送線84をその特性インピーダンスで終端する終端抵抗器86を有し、この終端抵抗器86は、電気電流信号に応答した電圧降下を生じる。
【0016】
サンプリング回路82は、直列接続されたダイオード88、90を有し、これらダイオードの共通接続点92が伝送線84に結合される。これらダイオードの各々の対向端は、コンデンサ94、96を夫々介して、ストローブ発生器98からのストローブ・ゲート信号(サンプリング・ストローブ・パルス)を受信するように容量結合されている。サンプリング・オシロスコープに関連したタイムベースからのタイミング・ストローブ・パルスでストローブ発生器98を駆動してもよい。これらストローブ・ゲート信号は、逆極性の正方向信号と負方向信号とであり、選択した時間インターバル期間中にサンプリング・ダイオード88、90を導通状態にゲートする。これらタイミング・ストローブ・パルスは、リセット・パルス発生器100にも供給され、このリセット・パルス発生器100は、出力増幅器72用のリセット・パルスを発生する。バイアス発生器102は、演算増幅器104、106の非反転入力端に供給する+Vbb及び−Vbbバイアス出力電圧を発生する。制御器などからの制御信号をバイアス発生器102に供給して、演算増幅器104、106へのバイアス出力電圧を可変する。演算増幅器104、106の反転入力端は、抵抗器110、112を介しての帰還により、非反転入力端の各バイアス電圧レベルに設定される。(すなわち、演算増幅器104、106の負帰還作用により、これら演算器の反転入力端及び非反転入力端の電圧が等しくなる。)演算増幅器104、106の反転入力端における+Vbb及び−Vbbバイアス電圧は、抵抗器108、109を介してサンプリング・ダイオード88の陰極及びサンプリング・ダイオード90の陽極に夫々供給される。サンプリング・ダイオード88、90からの各サンプリングされた電気信号出力は、演算増幅器104、106の反転入力端に夫々供給される。演算増幅器104、106の各々は、コンデンサ114、116及びスイッチ118、120と並列になった高い値の帰還抵抗器110、112を夫々有する。演算増幅器104、106の電気信号出力は、抵抗器122、124を介して結合され、加算増幅器126の反転入力端(ノード)にて加算される。加算増幅器126は、帰還抵抗器128を有するトランスインピーダンス増幅器である。加算増幅器126からの加算電気信号は、図示しない回路でデジタル化されて、表示器で表示するために更に処理される。
【0017】
図2は、本発明に用いる基準受信器70及び本発明の出力増幅器72の動作を説明するのに用いる信号タイミング図である。被試験光入力信号は、光電変換器74内のフォトダイオード76に供給され、このフォトダイオードが光信号を電気信号に変換する。この電気信号は、伝送線84を介して、サンプリング回路82の共通接続点92である入力端に供給される。サンプリング・ダイオード88、90は、演算増幅器104、106からの+Vbb及び−Vbbバイアス電圧によりバイアスされる。バイアス発生器102により、同相オフセット電圧をサンプリング・ダイオード88、90に供給して、バイアス電圧レベルを同相でシフトしてもよい。ストローブ発生器98は、受信したタイミング・ストローブ・パルスに応答して、正方向及び負方向のストローブ・パルスを発生する。この好適実施例において、ストローブ・パルスのレートは、200Kサンプル/秒であるが、本発明の要旨を逸脱しなければ、このレートよりも高い又は低いストローブ・レートを用いてもよい。正及び負のストローブ・パルスをサンプリング・ダイオード88、90に供給する。ストローブ・パルスの電圧が夫々のバイアス電圧を超えたときに、これらストローブ・パルスがダイオードを導通状態に駆動する。本発明の好適実施例において、このストローブは、特性がいくらかガウスである一定の丸まった三角形状である。ゲート・パルスの三角形状のため、サンプリング・ダイオード88、90のゲート時間は、ダイオードのバイアス・レベルの関数で変化する。
【0018】
バイアス・レベルが下ると、帯域幅ゲート(ゲート時間)が狭くなり、バイアス・レベルが上がると、帯域幅ゲートが広がる。ストローブ・パルスとバイアス電圧との組み合わせを調整して、ベッセル・トンプソン・フィルタ周波数応答を近似する周波数ロールオフ応答を生じるようにする。理想的なサンプラー(サンプリング回路)のフィルタ特性は、時間領域では矩形ゲート関数であり、周波数領域ではsin(f)/f特性である。実際のサンプラーは、理想的な応答であるベッセル・トンプソン・フィルタ応答に追従しないが、これを支配的な(主要な)フィルタとして基準受信器内で用いてもよく、基準受信器システムの重要な要素となる。ゲート機能の幅(サンプリング・ダイオードの導通時間)、即ち、サンプリング・アパーチャは、サンプリング・ゲートに供給されるストローブの幅に依存し、電気的に調整可能である。ゲート機能の幅であるサンプリング・アパーチャは、サンプリング・ダイオード88、90の+Vbb及び−Vbbバイアス電圧により設定される。サンプリング・ダイオード88、90のバイアス電圧を可変することにより、ストローブ信号がサンプリング・ダイオードをオンにさせる電圧レベルが変化する。ゲート幅τにとって、サンプラーのインパルス応答の1次近似は、幅τの矩形インパルスであり、ステップ応答は、継続時間τの傾斜である。周波数領域において、この応答は、次のようになる。
H(f)=sin(πfτ)/πfτ ・・・(1)
【0019】
−3dB周波数f(3dB)は、f(3dB)=0.433/τとなる。サンプラー・フィルタは、ベッセル・トンプソン・フィルタ周波数応答からいくらか外れているとしても、基準受信器で有用な特性となる。サンプラー・フィルタのステップ応答には、オーバーシュートがなく、迅速に安定する。これにより、表示信号内にリンギングとして生じるサンプル・データ内の収差が低下する。f=1/τ(ビット・レートの1.7倍)における応答にてゼロであるので、サンプラー(サンプリング回路)フィルタは、関心のある周波数帯域にて有力なフィルタであり、標準にて特定された4次応答に近づく。f=2/τ、即ち、ビット・レートの3.4倍にて、この応答が回復した場合、光電変換器74の帯域幅の如き他の帯域制限要素が信号を一層減衰する。
【0020】
サンプリング回路82の帯域幅を狭くして、基準受信器70に支配的な周波数ロールオフ又は応答を生じさせると、従来技術で用いたハードウェア・フィルタ及びスイッチング・リレーが不要になるという利点がある。サンプリング回路82へのストローブの帯域幅は、システム帯域幅を公称目標応答窓に連続的に最適化できるので、ディスクリート・フィルタの特性の変動が光電変換器及び相互接続部品の大きな変動を許容することに最早関心がない。さらに、ディスクリート・フィルタ及びスイッチング・リレーを用いることなく、可能なストローブ帯域幅調整レンジ内で、多数の基準受信器データ・レートを達成できる。9.952Gbps、10.667Gbps、12.5Gbps等のビット・レートに適応するように、サンプリング帯域幅を調整できる。ディスクリート・フィルタを取り外すことにより、反射をなくし、フォトダイオードの逆終端(フォトダイオードの出力端に接続された伝送専用の終端)を取り外すこともできる。この逆終端を取り外すことにより、フォトダイオード電流に対する大きな抵抗負荷のために、全体的な光電変換器の利得が増加して、感度が改善される。さらに、完全な帯域幅が望ましいときに、フィルタを用いないアプリケーション用の受信を用いる場合、逆終端を取り外すことにより、フォトダイオードの時間的応答を最適化できる。
【0021】
逆極性のストローブ・パルスがサンプリング・ダイオード88、90を導通状態に駆動し、各電気信号を演算増幅器104、106の反転入力端に供給する。同相オフセット電圧が供給されないで状態で、サンプリング回路82へのゼロ・ボルト入力により、ダイオード88、90の各々の相対バイアス・レベルが等しくなるので、演算増幅器104、106が積分電圧レベルを発生するが、これらは互いにキャンセルされる。ゼロでない任意の電圧入力がこれらダイオード間の瞬時総合バイアスをアンバランスにするので、演算増幅器104、106の積分電圧に無視できない差が生じる。正方向ストローブ・パルスにより、電流が演算増幅器106からサンプリング・ダイオード90に流れて、この演算増幅器からの正方向出力信号を発生する。負方向ストローブ・パルスにより、電流がサンプリング・ダイオード88から演算増幅器104に流れて、この演算増幅器104からの正方向出力信号を発生する。演算増幅器104、106の帰還抵抗器の好ましいオーム値は、100メグオームの範囲であり、上述の如く、増幅器ノイズを減らして、従来の低速サンプリング・レートを可能にする。抵抗器110及びコンデンサ114と、抵抗器112及びコンデンサ116とで構成される抵抗器コンデンサ(RC)回路網の各々の時定数は、非常に長い。低速サンプリング・レートにて、コンデンサ114、116への漏れ電荷が演算増幅器104、106の出力を駆動するレベルが、これら増幅器の電圧レール(電源電圧)にまで積分されるのを防止するために、抵抗器110、112が必要である。
【0022】
本発明用を想到した高いサンプリング・レートにサンプリング回路82のサンプリング・レートを制限するためには、演算増幅器104、106が帰還抵抗器110、112を含むことを必要としない。200Kサンプル/秒のサンプリング・レートに関連した非常に長い時定数と短いストローブ期間とのために、積分されたストローブ・パルスにより生じる直流電流に起因して、抵抗器・コンデンサ(RC)回路網には、コンデンサ114、116に蓄積された電荷を放電するための充分な時間がない。コンデンサ114、116に蓄積された電荷を除去するために、電子スイッチ118、120が演算増幅器104、106の帰還RC回路網と並列に夫々結合される。電子スイッチ118、120は、リセット・パルス発生器100からリセット・パルスを受信する。このリセット・パルスは、サンプリング回路82に供給されたストローブ・パルスと時間的に一致する。ストローブ・パルスからの好ましい時間インターバル、好適な実施例では約500ナノ秒である時間インターバルにて、リセット・パルスを電子スイッチ118、120に供給して回路を閉じ、コンデンサ114、116に蓄積された電荷を放電する。このリセット・パルス用のリセット時間遅延は、高いストローブ・レートよりも短かくできる。500ナノ秒の範囲内の期間であって、コンデンサに蓄積された電荷を放電するのに充分な程度に短い期間中、電子スイッチ118、120が閉じて、増幅器が安定する。リセット・パルスが除去されて電子スイッチ118、120が開いて、演算増幅器104、106は、次のサンプリング期間中での電気信号を受信する状態になる。
【0023】
演算増幅器104、106からの負方向及び正方向出力信号が夫々抵抗器122、124を介してトランスインピーダンス加算増幅器126の反転入力端に供給される。逆極性の出力信号を加算することにより、これら増幅器の積分電荷パルス直流電流(ストローブに対応)を除去するので、サンプリング回路への累積電気入力信号を表す加算出力電圧がサンプリング・アパーチャにわたって発生する。演算増幅器104、106からの出力信号は、加算増幅器に容量的に(コンデンサを介して)供給してもよい。また、加算増幅器回路を変更するには、この加算増幅器の帰還抵抗器に並列にコンデンサを追加し、加算増幅器の出力信号を容量的に負荷抵抗器に結合してもよい。必要に応じて、帰還コンデンサの両端にスイッチを追加して、このステージ(加算増幅器)をリセットしてもよい。加算した出力信号は、増幅され、デジタル化され、処理され、表示用の付加回路に供給される。
【0024】
図3は、本発明によるサンプリング・オシロスコープ132、関連した基準受信器134、及び本発明による出力増幅器136を含んだ代表的な時間領域の基準受信器サンプリング・システム130を示す。被試験光信号は、基準受信器134の光電(O/E)変換器138に入力する。この図の基準受信器134のブロック要素は、図1を参照して説明した基準受信器要素の回路設計やその内容を示す。光電変換器138の電気信号出力は、伝送線140を介してサンプリング回路142に供給する。このサンプリング回路142は、ストローブ発生器144から正方向及び負方向のストローブ・パルスを受信する。正及び負バイアス電圧+Vbb及び−Vbbを、バイアス発生器150から出力増幅器136内の演算増幅器146、148の非反転入力端に供給する。図1の場合と同様に、バイアス電圧+Vbb及び−Vbbは、演算増幅器146、148の反転入力端の電圧レベルを静止状態に設定して、サンプリング回路142内のサンプリング・ダイオードをバイアスする。サンプリング回路142からのサンプリングされた電気信号は、演算増幅器146、148の反転入力端に供給される。帰還抵抗器152、154、充電コンデンサ156、158、及び電子スイッチ160、162が、演算増幅器146、148の各々の反転入力端及び出力端の間に夫々並列接続される。
【0025】
電子スイッチ160、162は、リセット・パルス発生器164に接続される。このリセット・パルス発生器164は、リセット期間中、これらスイッチを選択的に閉じる。演算増幅器146、148の出力端をトランインピーダンス増幅器166の反転入力端に結合する。増幅器166の加算出力は、可変利得増幅器167を介してトラック・アンド・ホールド(T/H)回路168に供給される。このトラック・アンド・ホールド回路は、リセット・パルス発生器164からのサンプル・ストローブを受信する。トラック・アンド・ホールド回路168にホールドされた出力は、増幅器170に供給される。この増幅器170の出力信号は、アナログ・デジタル(A/D)変換器172に供給される。アナログ・デジタル変換器172は、制御器174からのデジタル化クロック信号も受信する。アナログ・デジタル変換器172からのデジタル化された値が、データ及び制御バス176を介して制御器174に供給され、メモリ178内に蓄積される。メモリ178は、RAM、ROM及びキャッシュ・メモリを含んでおり、RAMメモリは、光入力信号を表すデータ値の如き揮発性データを蓄積する。好適実施例において、制御器174は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララのインテル・コーポレーションが製造販売しているPENTIUM(商標)プロセッサである。
【0026】
データ及び制御バス176は、表示器180及びフロント・パネル182に結合してもよい。表示器180は、液晶表示器、陰極線管などである。フロント・パネル182は、ボタン・スイッチ、回転摘みなどを具えたり、キーボード及び/又はマウスの如き制御入力装置を具えている。単一又は複数のマス・ストレージ・ユニット184をデータ及び制御バス176に接続してもよい。このマス・ストレージ・ユニットは、ハードディスク・ドライブ、CD−ROMドライブ、テープ・ドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブなどであり、適切なマス・ストレージ媒体との間で、書込み及び読出しを行う。タイムベース発生器186及びバイアス発生器150もデータ及び制御バス176に接続される。ストローブ発生器144及びリセット・パルス発生器164は、タイムベース発生器186からのタイミング・ストローブ信号を受信するように結合されている。好適実施例において、基準受信器サンプリング・システム130の機能は、メモリ178に蓄積され制御器174により実行された処理ルーチンに応じて制御され実行される。処理ルーチン及び命令は、蓄積され、ROMメモリからアクセスされたり、マス・ストレージ・ユニット184のマス・ストレージ媒体からアクセスされたりする。本発明の好適実施例においては、基準受信器サンプリング・システム130は、アメリカ合衆国ワシントン州レッドモンドのマイクロソフト・コーポレーションが作成販売しているウィンドウズ(登録商標)98オペレーティング・システムの下で制御されているPC(パーソナル・コンピュータ)ベースのシステムである。
【0027】
上述の基準受信器サンプリング・システム130は、ペンティアム(登録商標)マイクロプロセッサの如き単一の制御器174を用いて制御される。多数の制御器、1個又は複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)を用いて、基準受信器サンプリング・システム130を同程度に実現できる。かかる構成において、直列データ及び制御バスを用いて、DSPからのデータ及び制御信号を主制御器に結合できる。分散した表示プロセッサを用いて、被試験光信号を表す処理済みデジタル値のフォーマット及び表示を制御する。
【0028】
サンプリング・オシロスコープ132は、好ましくは、等化時間サンプリング・オシロスコープであり、タイムベース発生器186からのストローブ・パルスを選択的に遅延することにより、サンプル(サンプル値)から成る波形記録を取り込む。フロント・パネル182の制御器を用いて、特定ビット・レートの被試験光信号を受信するように、サンプリング・オシロスコープ132及び基準受信器134を設定する。例えば、被試験光信号のビット・レートは、9.952Gbpsでもよい。この9.952Gbpsデータ標準用のベッセル・トンプソン周波数応答を近似し、サンプリング回路142からの周波数ロールオフ応答を発生するレベルに、サンプリング・ダイオードのバイアス電圧+Vbb及び−Vbbを設定する必要がある。プログラム制御の下に動作する制御器174は、デジタル制御値の如き制御信号を発生し、バイアス発生器150に供給する。制御信号は、バイアス出力電圧+Vbb及び−Vbbを調整して、受信したデータ・レートに対してベッセル・トンプソン周波数応答ロールオフを近似するように、サンプリング回路142のサンプリング・アパーチャを発生する。また、制御器174は、タイムベース186に対して制御信号を発生して、タイミング・ストローブ・パルスの発生を開始させる。これらタイミング・ストローブ・パルスは、ストローブ発生器144及びリセット・パルス発生器164に供給される。
【0029】
ストローブ発生器144は、タイミング・ストローブ・パルスに応答して、サンプリング回路142に供給する正及び負ストローブ・パルスを発生する。ストローブ・パルスの電圧レベルが、サンプリング・ダイオードのバイアス電圧+Vbb及び−Vbbを超えたときに、これらストローブ・パルスは、サンプリング回路142内のサンプリング・ダイオードを順バイアスする。導通したサンプリング・ダイオードは、光電変換器138からの電気信号を通過させる。なお、この電気信号は、被試験光入力信号を表す。その結果の2つの電気信号は、演算増幅器146、148の各々の反転入力端に供給される。これら演算増幅器146、148は、ストローブ・パルスを積分し、各直流電圧と組合わさった電気試験信号を含む正方向及び負方向の信号を夫々発生する。演算増幅器146、148からの正方向及び負方向出力信号を加算増幅器166の反転入力端にて加算する。ストローブ・パルス直流電流による積分した電圧出力がキャンセルされるので、サンプリング回路への電気入力信号を表す加算出力電圧がサンプリング・アパーチャ期間に現れる。
【0030】
リセット・パルス発生器164は、タイムベース発生器186からのタイミング・ストローブ・パルスに応答してリセット・パルスを発生し、このリセット・パルスを電子スイッチ160、162に供給する。リセット・パルス発生器164は、時間遅延回路を具えており、リセット・パルスの発生を所定時間だけ遅延させる。好適実施例において、この遅延は、正方向及び負方向ストローブの発生から約500ナノ秒である。電子スイッチ160、162は、このリセット・パルスに応答して閉じ、コンデンサ156、158に蓄積された累積電荷を放電させる。好適実施例において、リセット・パルスの幅は、約500ナノ秒である。
【0031】
サンプリング回路142に正及び負ストローブ・パルスを供給する時点と、電子スイッチ160、162にリセット・パルスを供給する時点との間の期間中、リセット・パルス発生器164は、トラック・アンド・ホールド回路168へのホールド・ストローブ・パルスを発生する。可変増幅器167により、加算増幅器166からの出力信号をトラック・アンド・ホールド回路168用の適切な入力レベルに調整する。トラック・アンド・ホールド回路168は、加算増幅器166の出力端における加算電気信号を表す電荷を蓄積する。取り込まれたサンプルは、増幅器170により増幅され、アナログ・デジタル変換器172に供給される。このアナログ・デジタル変換器172は、トラック・アンド・ホールド回路168からの電気サンプルを、制御器174からのデジタル化クロック信号に応答してデジタル値に変換する。このデジタル化された値をメモリ178内に蓄積し、表示器180で出力表示を行うように処理する。
【0032】
サンプリング回路142内のサンプリング・ダイオードのバイアス電圧レベル+Vbb及び−Vbbを変化することにより、基準受信器のフィルタ応答を変更できる。表示器180にメニュー選択機能を設けて、サンプリング回路142内のベッセル・トンプソン周波数ロールオフ応答を削除できるようにしてもよい。フィルタ・メニュー選択の追加/削除は、制御器174により解釈され、この制御器174がバイアス発生器150への制御信号を発生して、バイアス出力電圧+Vbb及び−Vbbを増加させる。バイアス出力電圧+Vbb及び−Vbbを増加させることにより、サンプリング回路のサンプリング・アパーチャが減少して(狭くなり)、基準受信器134のロウパス周波数応答を増やす。基準受信器134のサンプリング回路142を用いて、この基準受信器のフィルタを電気的に追加及び除去できることにより、光電変換器138からサンプリング回路142への同じ伝送線140を用いて、被試験光信号のろ波した特性及びろ波しない特性の両方を測定し、表示できる。この点は、サンプリング回路にろ波された電気信号及びろ波されない電気信号を供給する分離した伝送線及びリレー・スイッチを必要とする従来の基準受信器とはだいぶ異なる。これらリレーは、追加的な損失及び有限反射を付加して、帯域幅及び収差の性能を劣化させる。
【0033】
基準受信器及び関連した出力増幅器について、基準受信器サンプリング・システムに関して説明した。ここでは、基準受信器内のサンプリング回路は、テレコミュニケーション業界の種々のビット・レート標準に対応するベッセル・トンプソン周波数ロールオフ応答曲線に近似するように調整されている。基準受信器は、光電変換器を具えており、この光電変換器は、光信号を電気信号に変換して、伝送線を介してこの電気信号をサンプリング回路に供給する。サンプリング・フィルタとして構成されたサンプリング回路のために、光電変換器における伝送線の逆終端が不要である。よって、反射を生じるディスクリート基準受信器フィルタの必要性がなくなる。可変バイアス電圧レベルを、正方向及び負方向ストローブ・パルスと共にサンプリング回路に供給する。ストローブ・パルスと組み合わせるバイアス電圧レベルは、近似したベッセル・トンプソン周波数ロールオフ応答を生じるサンプリング・アパーチャを確立する。サンプリング回路は、正方向及び負方向出力信号を発生し、これら出力信号は、2個の演算増幅器の反転入力端に夫々供給される。
【0034】
各演算増幅器は、その反転入力端及び出力端の間に結合されたRC回路網を具えている。各電子スイッチをRC回路と並列接続し、選択的に閉じて、連続したストローブ・パルスの間に、RC回路のコンデンサに蓄積された電荷を除去する。これら出力電圧を加算増幅器の反転入力端に供給する。この加算増幅器は、演算増幅器のストローブ・パルス直流電流による積分電圧出力が逆相のため、これら積分電圧出力を除去する。この結果、サンプリング回路への累積された電気入力信号を表す加算出力電圧がサンプリング・アパーチャ期間に現れる。基準受信器及び関連した出力増幅器は、サンプリング・オシロスコープ内に組み込まれて、基準受信器サンプリング・システムとなる。サンプリング回路内のバイアス電圧レベルを変化させて、基準受信器のサンプリング・アパーチャを変更し、システムの帯域幅応答を変化させる。これら応答は、種々のテレコミュニケーション標準と一致したベッセル・トンプソン周波数ロールオフ応答を近似する基準受信器から、最大帯域幅測定用の高帯域幅サンプリング・オシロスコープと一致した高周波応答にまで変化できる。これにより、サンプリング・システムは、被試験光信号のろ波したサンプル及びろ波していないサンプルの両方を取り込める。
【0035】
よって、上述は、サンプリング回路に関連した出力増幅器と、かかる出力増幅器を用いたサンプリング・オシロスコープについて説明した。上述から本発明の種々の変形変更が当業者には可能であるが、上述し図示した特定実施例は、本発明を限定するものではないことが理解できよう。また、好適実施例の細部も本発明の要旨を限定するものではない。
【0036】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、出力増幅器を構成する第1及び第2演算増幅器の各々の反転入力端及び出力端の間に結合された高抵抗値の抵抗器、コンデンサ及びスイッチの並列回路において、リセット・パルスによりスイッチがコンデンサを放電させるので、高いストローブ・レートのサンプリング回路からの出力信号を受信できる。また、かかる出力増幅器を有するサンプリング・オシロスコープは、高いストローブ・パルスのサンプリング回路を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる基準受信器及び本発明の出力増幅器の回路図である。
【図2】本発明に用いる基準受信器及び本発明の出力増幅器の動作を説明するのに用いるタイミング図である。
【図3】本発明に用いる基準受信器及び本発明の出力増幅器を具えた本発明のサンプリング・オシロスコープのブロック図である。
【図4】基準受信器用のベッセル・トンプソン形スケール周波数応答を表す応答特性図である。
【図5】従来の基準受信器に利用可能なサンプリング回路に関連した典型的な出力増幅器回路の回路図である。
【図6】光テレコミュニケーション信号用に設計した従来の基準受信器を示す図である。
【符号の説明】
10 基準受信器
12 光電変換器
20、22 フィルタ
30 サンプリング回路
50 出力増幅器回路
70 基準受信器
72 出力増幅器
74 光電変換器
82 サンプリング回路
98 ストローブ発生器
100 リセット・パルス発生器
102 バイアス発生器
130 基準受信器サンプリング・システム
132 サンプリング・オシロスコープ
134 基準受信器
136 出力増幅器
138 光電変換器
142 サンプリング回路
144 ストローブ発生器
150 バイアス発生器
164 リセット・パルス発生器
168 トラック・アンド・ホールド回路
172 アナログ・デジタル変換器
174 制御器
178 メモリ
180 表示器
182 フロント・パネル
184 マス・ストレージ
186 タイムベース
Claims (7)
- サンプリング・ストローブ・パルスでストローブされる広帯域サンプリング回路でサンプリングされた入力信号を受ける出力増幅器であって、
上記サンプリング回路からの上記入力信号を受け、反転入力端、非反転入力端及び出力端を夫々有する第1及び第2演算増幅器と、
コンデンサに並列接続された高抵抗値の抵抗器を有し、上記第1演算増幅器の反転入力端及び出力端の間に結合され、上記コンデンサが上記ストローブ・パルスに応答して電荷を蓄積する第1抵抗器・コンデンサ回路と、
コンデンサに並列接続された高抵抗値の抵抗器を有し、上記第2演算増幅器の反転入力端及び出力端の間に結合され、上記コンデンサが上記ストローブ・パルスに応答して電荷を蓄積する第2抵抗器・コンデンサ回路と、
上記第1抵抗器・コンデンサ回路に並列結合された第1スイッチと、
上記第2抵抗器・コンデンサ回路に並列接続された第2スイッチと、
時間遅延したリセット・パルスを上記サンプリング・ストローブ・パルスから遅延した時間インターバルで上記第1及び第2スイッチ回路に供給して、上記コンデンサに蓄積された電荷を除去するリセット・パルス発生器と
を具えた出力増幅器。 - 上記第1及び第2演算増幅器に夫々供給される正及び負のバイアス電圧を発生するバイアス発生器を更に具えたことを特徴とする請求項1の出力増幅器。
- サンプリング・ストローブ・パルスに応答して入力信号をサンプリングする広帯域サンプリング回路と、該サンプリング回路に結合された出力増幅器とを有するサンプリング・オシロスコープであって、
上記サンプリング回路からの上記入力信号を受け、反転入力端、非反転入力端及び出力端を夫々有する第1及び第2演算増幅器と、
コンデンサに並列接続された高抵抗値の抵抗器を有し、上記第1演算増幅器の反転入力端及び出力端の間に結合され、上記コンデンサが上記ストローブ・パルスに応答して電荷を蓄積する第1抵抗器・コンデンサ回路と、
コンデンサに並列接続された高抵抗値の抵抗器を有し、上記第2演算増幅器の反転入力端及び出力端の間に結合され、上記コンデンサが上記ストローブ・パルスに応答して電荷を蓄積する第2抵抗器・コンデンサ回路と、
上記第1抵抗器・コンデンサ回路に並列結合された第1スイッチと、
上記第2抵抗器・コンデンサ回路に並列接続された第2スイッチと、
時間遅延したリセット・パルスを上記サンプリング・ストローブ・パルスから遅延した時間インターバルで上記第1及び第2スイッチ回路に供給して、上記コンデンサに蓄積された電荷を除去するリセット・パルス発生器と
を具えたサンプリング・オシロスコープ。 - 上記第1及び第2演算増幅器に夫々供給される正及び負のバイアス電圧を発生するバイアス発生器を更に具えたことを特徴とする請求項3のサンプリング・オシロスコープ。
- タイミング・ストローブ・パルスを受け、上記サンプリング・ストローブ・パルスを発生するストローブ発生器を更に具えたことを特徴とする請求項3のサンプリング・オシロスコープ。
- 上記リセット・パルス発生器が上記タイミング・ストローブ・パルスを受け、上記時間遅延したリセット・パルスを発生することを特徴とする請求項5のサンプリング・オシロスコープ。
- 上記タイミング・ストローブ・パルスを発生するタイムベース発生器を更に具えたことを特徴とする請求項6のサンプリング・オシロスコープ。
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