JPH11274442A - 基板はり合わせ方法 - Google Patents

基板はり合わせ方法

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JPH11274442A
JPH11274442A JP7940698A JP7940698A JPH11274442A JP H11274442 A JPH11274442 A JP H11274442A JP 7940698 A JP7940698 A JP 7940698A JP 7940698 A JP7940698 A JP 7940698A JP H11274442 A JPH11274442 A JP H11274442A
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JP
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substrate
substrates
bonding
guide
force
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JP7940698A
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English (en)
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Yasunori Okubo
安教 大久保
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はり合わせるべき2枚の基板1,2間の位置
ずれを防止し、はり合わせの歩留りの向上、基板面のパ
ターンの伸びのバラツキの低減、基板間の気泡の減少を
図り、自動化や効率の向上も可能とした、基板はり合わ
せ方法を提供する。 【解決手段】2枚の基板1,2を位置合わせしてはり
合わせてはり合わせ基板を形成する基板はり合わせ方法
において、2枚の基板を位置合わせする際に両基板の位
置合わせをずらす力に対抗する力Fが生じる方向に、基
板支持面を傾けて、2枚のはり合わせ基板の位置合わせ
を行う。はり合わせの状態を赤外吸収法により確認
し、全面が吸着されたことを確認して、真空吸着の開放
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板はり合わせ方
法に関する。本発明は、2枚の基板を接合してはり合わ
せ基板を形成する場合に汎用することができる。例え
ば、2枚の半導体ウェーハをはり合わせて半導体の接合
体ウェーハを形成する場合に利用することができる。ま
た、半導体装置等電子部品の構造として用いられている
SOI(Silicon on Insulator) 構造(これは絶縁部上
にシリコン部分を存在させて、このシリコン部分に各種
半導体素子を形成するような手法で、主に電子材料の分
野で利用されている)の形成手段の一つとして、絶縁部
が形成されたシリコン基板の該絶縁部がわの面に別の基
板をはり合わせ、シリコン基板を研磨することによって
絶縁部上にシリコン部分が存在する構造とする技術が知
られており、これは一般に、はり合わせSOIなどと称
されているが、かかるはり合わせSOIを形成する場合
にも利用できる(はり合わせ技術については、例えば日
経マグローヒル社「NIKKEI MICRODEVICES 」1988年3月
号84頁参照)。
【0002】
【従来の技術】従来のこのようなはり合わせSOI基板
の形成方法について、以下に説明する。
【0003】従来のはり合わせ方法において、一方の基
板を平坦な定盤に吸着したまま、もう一方の基板を接近
させて位置合わせを行う場合、一般に、水平方向に移動
しないように、位置合わせ部(ガイド部)を設ける。通
常、ガイドピンを設けて、基板の水平方向への動きを規
制する。理想的にはガイドピンのように基板に接触する
部材は、汚染防止等の意味からも設置しないほうがよい
のではあるが、はり合わせるべき基板同士をわずかな間
隙をもって空気を介在させて対向させて位置合わせる場
合など、移動防止のためにはどうしても位置合わせ部
(ガイド部)が必要になる。このとき、ガイド部を基板
に接触させたままではり合わせを行うと、ガイドの抵抗
により、気泡が発生したり、パターン伸びが生じたりす
ることがある。このため、特定のガイドを残して、他の
ガイドは基板から離してはり合わせが行われている。こ
の場合、基板支持面(通常吸着用真空チャックの面)を
水平にした状態ではり合わせを行うと、自由になった基
板が、離れたガイド側に移動してしまいやすい。ガイド
が解除された側は規制がなくなるので、その方向に移動
しやすくなるからである。このため、基板のオリエンテ
ーションフラットがずれる、ノッチが合わない、2枚の
基板がずれてはり合わされる、等のことが生じ、後工程
に多大な影響を及ぼしたり、不良品となったりする。
【0004】また、半導体基板をはり合わせるときに、
多孔質セラミック等に吸着した基板の真空吸着を、はり
合わせが終了する前に解放すると、これはパターン伸縮
のバラツキや、気泡発生の原因となる。
【0005】また、はり合わせの進行状況は、はり合わ
せ面の状態(OH基の状態等。はり合わせは、原理的に
は基板面の水素結合力を利用すると考えられる)、材質
(はり合わせるのがシリコン面とポリシリコン面である
か、シリコン面とSiO2 面であるか、SiO2 面同士
であるか、等)、基板の直径等によって、違ってくる。
このため、はり合わせが終了する時間は、一定ではな
い。このように適正なはり合わせ終了時間は状況に応じ
て一定ではないので、従来技術では、適正なはり合わせ
に対して時間がオーバーしたり、または不足な時間とな
ることがある。これがまたパターン伸縮のバラツキや、
気泡発生の原因となる。
【0006】以下、図面を参照して、従来技術の問題点
について、説明する。図4を参照する。図4は、従来技
術に係るはり合わせ法を、順に示すものである。
【0007】この従来技術は、一方の基板1を真空吸着
し、もう一方の基板2はフリーな状態にしておき(図4
(a))、基板2の中心部分を加圧する(図4(b))
ことにより、両基板1,2の接合面における結合力(水
素結合力によると考えられる)によって、(図4
(c))、さらに(図4(d))のごとくして、はり合
わせを行うものである。
【0008】詳しくは、図示例の基板1,2は半導体基
板であり、SOI構造を形成するためのはり合わせ基板
を得る手法であって、図4(a)は、真空チャック3,
4に基板1が吸着され、空気7(特にハッチングを付し
て示す)を介して基板2が浮いている状態を示す。基板
1,2は、5本のガイドピン5により、位置合わせされ
ている。すなわち、5本のガイドピン5により、基板
1,2のオリエンテーションフラット部の位置決め、及
び両基板1,2の位置合わせが行われている(5本のガ
イドピン51〜55の詳細は、平面を図示する図5
(b)参照)。
【0009】図4(b)は、5本のガイドピン5のうち
の2本が真空チャック3,4から離れ、基板2の中心を
加圧する状態を示す。このとき、基板2からはガイドピ
ン5が離れており、このため、離れたガイドピン5に対
してはフリーとなっている。このため、オリエンテーシ
ョンフラット部の位置ずれ、及び両基板1,2の位置合
わせのずれの発生が生じ得る。
【0010】このずれの発生につき、図5を参照して、
詳細に説明する。図5(a)は、図4(b)に示した加
圧開始の状態と同じ工程を示し、この場合、図5(a)
の上面を示す図である図5(b)に示すように、位置ず
れが生じている。
【0011】すなわち図示例の場合、基板2が、図示
F′方向にずれている。つまり図5(b)の右側、及び
下側に図示されるピン54及びピン55の側にずれてい
る。もちろん基板2のずれは一定ではなく、真空チャッ
ク3,4の傾きにより回転したり、ピン53及びピン5
4の側に移動することもある。
【0012】上記のように両基板1,2が位置ずれを起
こしたまま加圧されてはり合わせが進行する状態を示す
のが、図4(c)である。
【0013】図4(d)は、加圧により中心が接着され
た後、5本のガイドピン5すべてが真空チャック3,4
から離れて、基板1,2の接合が進行しはり合わさった
状態を示す。図示のように、基板1に対して、基板2は
位置ずれしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、はり
合わせるべき2枚の基板に位置ずれが生じると、適正な
はり合わせが達成できず不良品が生じたりして、歩留り
が低下することがある。また、基板面のパターンの伸び
にバラツキが生じることがある。基板間に気泡が生じや
すくなる。かつ、上記のような位置ずれが生じる場合
は、はり合わせの自動化が難しく、安定したはり合わせ
が達成できなくなる。はり合わせ効率の向上(はり合わ
せ時間の低減)も、実現しにくい。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、はり合わせるべき2枚の基板間の位置ずれ
を防止して、この位置ずれに伴う問題点を解消し、はり
合わせの歩留りを向上でき、基板面のパターンの伸びの
バラツキを低減でき、基板間の気泡も減少させ、はり合
わせの自動化も容易で、安定したはり合わせが達成で
き、はり合わせ効率の向上(はり合わせ時間の低減)を
図ることも可能とした、基板はり合わせ方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基板はり合
わせ方法は、2枚の基板を位置合わせしてはり合わせて
はり合わせ基板を形成する基板はり合わせ方法におい
て、上記2枚の基板を位置合わせする際に両基板の位置
合わせをずらす力に対抗する力が生じる方向に、基板支
持面を傾けて、2枚のはり合わせ基板の位置合わせを行
うことを特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、たとえば位置合わせ用
のガイドピンを一部解除するなどしたときに、位置合わ
せをずらす方向に力がかかる(たとえば重力や、空気の
粘性等により、上側の基板が解除されたガイドピン側に
移動するような力がかかる)場合も、これが相殺される
ように基板支持面を傾けるので、基板の位置ずれは生じ
ず、適正な位置合わせで、基板はり合わせを実現でき
る。
【0018】また、本発明に係る他の基板はり合わせ方
法は、2枚の基板を位置合わせしてはり合わせてはり合
わせ基板を形成する基板はり合わせ方法において、はり
合わせの状態を赤外吸収法により確認し、全面が吸着さ
れたことを確認して、真空吸着の開放を行うことを特徴
とするものである。
【0019】この発明によれば、はり合わせの状態を赤
外吸収法により確認するので、たとえば位置合わせずれ
の有無についてもこれを確認できるとともに、全面が吸
着されたことを確認して、真空吸着の開放を行うので、
位置ずれを抑制でき、これにより適正なはり合わせを達
成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て述べ、また、好ましい実施の形態例を説明する。
【0021】本発明は、2枚の基板を位置合わせしては
り合わせてはり合わせ基板を形成する際に、上記2枚の
基板を位置合わせする際に両基板の位置合わせをずらす
力に対抗する力が生じる方向に、基板支持面を傾けて、
2枚のはり合わせ基板の位置合わせを行うが、この場合
に、2枚の基板を位置合わせする際、ガイド部を用いて
位置合わせを行うとともに、はり合わせの前に少なくと
もいずれかのガイド部のガイドを解除する際にこのガイ
ドの解除により両基板の位置合わせをずらす力が発生す
る場合に、当該位置合わせをずらす力に対抗するように
基板支持面を傾ける構成にすることができる。基板支持
面を傾けるのは、たとえば基板吸着面を0<θ<90°
の範囲で傾けることにより、行うようにすることができ
る。
【0022】また、この発明において、2枚の基板を位
置合わせする際、複数のガイドピンを用いて位置合わせ
を行うとともに、はり合わせの前に少なくともいずれか
のガイドピンのガイドを解除することにより、特に該解
除されたガイドピンの方向に位置合わせずれが発生する
場合に、当該位置合わせをずらす力に対抗するように基
板支持面を傾ける構成にすることができる。
【0023】また、この発明において、基板支持面の基
準点とするガイドピンと、このガイドピンの少なくとも
両側に設けた2つのガイドピンとを有し、該両側に設け
た2つのガイドピンのいずれか一方のガイドピンと上記
基準点とするガイドピンとを結ぶ線上に向かってはり合
わせ基板が移動するように基板支持面を傾けて2枚のは
り合わせ基板の位置合わせを行うようにすることができ
る。
【0024】本発明の実施において、上記傾けたままの
状態で、一方の基板が他方の基板に対してほぼ均一なわ
ずかな間隙をもつ状態に両基板を近接させ、次いで、基
板支持面から遠い方の基板の一点を、他方の基板に対し
て押し、これにより該一点から両基板同士の吸着力によ
る接合を進行させて、両基板のはり合わせを行う態様を
とることは、好ましい。
【0025】また本発明の実施において、一方の基板が
他方の基板に対してほぼ均一なわずかな間隙をもつ状態
に両基板を近接させる手段が、一方の基板を他方の基板
に対して重力方向で近接させ、両基板間に空気が介在す
ることにより両基板間がわずかに離間して静止すること
によって行う態様をとることができる。
【0026】また、一方の基板が他方の基板に対してほ
ぼ均一なわずかな間隙をもつ状態に両基板を近接させる
手段が、両基板間の空気の粘性抵抗または静電反発力に
よって行うものである態様をとることができる。
【0027】また、上記傾けたままの状態で、一方の基
板を支持しておき、他方の基板を自由状態のまま近接さ
せ、次いで上記自由状態の基板の一点を、他方の基板に
対して押し、これにより該一点から両基板同士の吸着力
による接合を進行させて、両基板のはり合わせを行う態
様をとることは、好ましい。
【0028】他の発明に係る基板はり合わせ方法は、2
枚の基板を位置合わせしてはり合わせてはり合わせ基板
を形成する基板はり合わせ方法において、はり合わせの
状態を赤外吸収法により確認し、全面が吸着されたこと
を確認して、真空吸着の開放を行うものであるが、この
発明においても、2枚の基板を位置合わせする際に両基
板の位置合わせをずらす力に対抗する力が生じる方向
に、基板支持面を傾けて、2枚のはり合わせ基板の位置
合わせを行うことは、好ましい態様である。この場合
に、位置合わせに関して、上述の各種の形態をとること
ができる。
【0029】以下、本発明の好ましい具体的な実施の形
態例を、図面を参照して説明する。ただし当然のことで
はあるが、本発明は、以下説明する実施の形態例によ
り、限定を受けるものではない。
【0030】実施の形態例1 本実施例について、図1、及び必要に応じて図4を参照
して、説明する。この実施例は、本発明を、半導体ウェ
ーハをはり合わせて、パターン形成用SOI構造を有す
るはり合わせ半導体ウェーハの形成に適用したものであ
る。本実施例によれば、基板の位置ずれを防止でき、基
板はり合わせにおいて、基板の伸び縮みと気泡の混入を
大幅に減少させることができる。
【0031】先ず、はり合わせたい基板1,2は、基板
面同士の水素結合力を十分に利用するため、予め表面を
親水性処理をほどこし、ゴミ等の附着も無い状態で用い
る。親水性処理は、フッ酸処理で基板1,2の表面が
Si清浄面となるようにし、次いで直ちにアンモニア
−過酸化水素水混合液で処理すること(のみでもよ
い)で行える。この処理で基板表面がOHリッチになる
ことにより、結合力が高まると考えられる。
【0032】本例においても、従来技術と同様、図4
(a)の如く、平坦な真空チャック3,4を用い、基板
1をセットして、矢印40で示すように真空引きを行
い、基板2を平坦に固定する。なお、本例で用いた真空
チャック3,4は、基板1の面を載置して支持する通気
性部材3、特にここでは多孔質の真空チャックと、これ
を囲って支持する支持部である多孔質部分保持及び真空
シール台から成る。符号6は、真空チャック保持台であ
る。
【0033】次に、本例でも、図4(b)に示すよう
に、基板2を基板1にわずかな間隙をもって、ここでは
数μmの間隙で空気7が介在するように均一に接近させ
る。これにはたとえば、基板2も基板1と同様に、上部
から真空チャックにより保持しておき、基板1,2同士
が接触しない距離以上(例えば1mm)離れた位置で上
部真空を解除し、その結果、基板2が基板1へ向かって
落下させることで、達成できる。
【0034】このとき、基板2は基板1へ向かって落下
するが、数μmの間隙になると、空気の粘性抵抗、ある
いは場合によっては静電反発力の寄与によって、基板2
が基板1上にわずかな間隙の空気7を介在させて浮上し
ている状態にすることができる。
【0035】このような状態で、加圧してはり合わせを
行うのであり、たとえば、接触面積1〜10mmφの押
し棒(本例では、例えば5mmφの押し棒を用いて好結
果を得た)を押圧手段として用いて、基板2の中心付近
または周辺等、任意の一点を0.5〜5N(本例では、
例えば2Nとして好結果を得た)の荷重で加圧して、水
素結合力によると考えられるはり合わせを開始させる。
【0036】このはり合わせにおける位置合わせの段階
で、上記図5を参照して説明したような位置ずれが生じ
得る。そこで、本例では、本発明を適用して、次のよう
に実施する。
【0037】図1を参照する。図1(a)は側断面図、
図1(b)は上面図である。本例では、オリエンテーシ
ョンフラット用ガイドピン51,52と、さらに3カ所
のガイドピン53〜55が設けられて、基板1,2の周
囲がガイドされる。この真空チャック3,4の、オリエ
ンテーションフラット用ガイドピン51と、ガイドピン
53を結ぶ線をLとすると、この線上に対して、中心側
から直角に力Fが働くように、真空チャック3,4を角
度θ傾ける(図1(a)参照)。ここでは、5°傾け
た。
【0038】なお、上記ガイドピン51とガイドピン5
3を結ぶ線Lにより傾きを規定したのは、位置ずれ発生
防止の一例の方向であり、この方向に限定されるもので
はなく、位置ずれを生じさせる力が相殺されるようにす
ればよい。
【0039】上記図1に示したようにしたので、本例で
は、次のような作用が呈される。図1(a)に示すよう
に、傾斜した真空チャック3,4に半導体基板1を真空
吸着して、空気層7を介して半導体基板2が浮いている
状態において、上記5°の傾斜により、オリエンテーシ
ョンフラット用ガイドピン51とガイドピン53を結ぶ
線L上に向かって、半導体基板2が移動する力Fが加わ
ることになる。
【0040】前述したように、はり合わせに際して、一
部のガイドピンを解除するが、ここでは図1(b)に示
したように、ガイドピン54,55が基板2から離れ
て、解除される。このようにガイドピン54,55が基
板2からは離れているのであるが、本例ではガイドピン
51及びガイドピン53側に傾斜しているので、半導体
基板2がガイドピン51,52,53側に寄った状態に
なる。この状態で、加圧して、はり合わせを進行させ
る。よってここでは、ガイドピン51,52,53に位
置規制された状態で、つまり位置合わせがずれない状態
で、はり合わせが達成される。
【0041】この結果、ガイドピン54,55がフリー
になって、はり合わせをさまたげることなく円滑にはり
合わせがなされるとともに、ガイドピン54,55がフ
リーになることによる位置ずれも生じない。
【0042】このようにして図4(b)に示したごとき
加圧を行い、図4(c)のようなはり合わせを行うので
あるが、図4(c)のように中心が接着されると、爾後
は基板2の移動は生じなくなる。ここでガイドピン5
1,52,53も真空チャック3,4から離し、基板2
が全くフリーな状態で、はり合わせを進行させる。これ
により、気泡発生が生じず、パターン伸びの少ないはり
合わせが可能となる。
【0043】上記のように本実施の形態例では、真空チ
ャックの基板吸着面の基準点であるここではオリエンテ
ーションフラット用のガイドピン、及び該基準点の両側
に設けたいずれか一方のガイドピンを結ぶ線上に向かっ
てはり合わせ基板が移動するように、該基板吸着面を0
<θ<90°の範囲で傾けて、2枚のはり合わせ基板の
位置合わせを行うようにしたので、2枚の基板間の位置
ずれが防止できる。よってはり合わせの歩留りを向上で
き、基板面のパターンの伸びのバラツキを低減でき、基
板間の気泡も減少させる。はり合わせの自動化も容易
で、安定したはり合わせが達成できる。はり合わせ効率
の向上(はり合わせ時間の低減)を図ることも可能であ
る。
【0044】実施の形態例2 図2に、本実施の形態例を示す。この例は、半導体基板
の基準がノッチ式の場合である。すなわちここでは、基
準点とするノッチ用のガイドピン56について、このガ
イドピン56と、その両側に設けたガイドピン53,5
5のうちの、この場合ガイドピン55とを結んだ線Lを
もとにして、中心からこの線L上に向かって、半導体基
板2が移動する力Fが加わるように、真空チャック3,
4をガイドピン56,55側に傾斜させる。
【0045】この状態で半導体基板2の中心が加圧す
る。このとき、半導体基板2の移動方向はF方向であ
る。つまり、ガイドピン56,55により位置規制され
ている。これによりはり合わせの進行が始まると、ガイ
ドピン53〜56すべてが半導体基板1,2から離れた
状態で、はり合わせが行われる。
【0046】本例によっても、実施の形態例1と同様の
作用効果が示され、気泡発生がなく、位置ずれの生じな
いはり合わせが可能となる。
【0047】実施の形態例3 図3に、はり合わせに際しての、モニターシステムを示
す。これは、半導体基板1,2が接着される状態をモニ
ターするもので、各種のはり合わせ技術に利用でき、た
とえば上記実施の形態例1、または実施の形態例2の実
施の場合に、好ましく適用できる。
【0048】たとえば実施の形態例1について、図1
(a)に示したように基板中心が接着されてはり合わせ
が進行していく状態を、赤外線カメラ8により、モニタ
ーテレビ9等のディスプレイによってモニターして、は
り合わせが全面完了した時点で真空用バルブ10を閉め
て、半導体基板1の真空吸着を解除し、はり合わせの終
了とする。
【0049】たとえば、はり合わせるべき半導体基板の
90%が接着されれば真空吸着解除と設定した場合は、
赤外線カメラ8でモニターして接着面積が90%に達し
たときに真空吸着解除するというように、実施できる。
【0050】この場合の面積の計算とか、真空吸着解除
指示等のシーケンスは、コンピューターにより行うよう
にすることができる。
【0051】本例によれば、はり合わせの状態を赤外吸
収法により確認するので、全面が吸着されたことを確認
して、真空吸着の開放を行うので、位置ずれを抑制で
き、これにより適正なはり合わせを達成できる。また、
位置合わせずれの有無についてもこれを確認してはり合
わせを進行させるようにすることもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明の基板はり合わせ方法によれば、
はり合わせるべき2枚の基板間の位置ずれを防止でき、
はり合わせの歩留りを向上でき、基板面のパターンの伸
びのバラツキを低減でき、基板間の気泡も減少させ、は
り合わせの自動化も容易で、安定したはり合わせが達成
でき、はり合わせ効率の向上(はり合わせ時間の低減)
を図ることも可能であるという効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態例1を示す図である。
【図2】 実施の形態例2を示す図である。
【図3】 実施の形態例3を示す図である。
【図4】 従来技術を示す図である。
【図5】 従来技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1,2・・・基板、3・・・真空チャック(多孔質真空
チャック)、4・・・真空チャック(多孔質部分保持及
び真空シール台)、51〜56・・・(基板位置合わ
せ)ガイドピン、6・・・真空チャック保持台、7・・
・空気層、8・・・赤外線カメラ、9・・・モニター、
10・・・真空バルブ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板を位置合わせしてはり合わせ
    てはり合わせ基板を形成する基板はり合わせ方法におい
    て、 上記2枚の基板を位置合わせする際に両基板の位置合わ
    せをずらす力に対抗する力が生じる方向に、基板支持面
    を傾けて、2枚のはり合わせ基板の位置合わせを行うこ
    とを特徴とする基板はり合わせ方法。
  2. 【請求項2】 上記2枚の基板を位置合わせする際、ガ
    イド部を用いて位置合わせを行うとともに、はり合わせ
    に際し少なくともいずれかのガイド部のガイドを解除す
    る際にこのガイドの解除により両基板の位置合わせをず
    らす力が発生する場合に、当該位置合わせをずらす力に
    対抗するように基板支持面を傾けることを特徴とする請
    求項1に記載の基板はり合わせ方法。
  3. 【請求項3】 上記2枚の基板を位置合わせする際、複
    数のガイドピンを用いて位置合わせを行うとともに、は
    り合わせの前に少なくともいずれかのガイドピンのガイ
    ドを解除することにより位置合わせずれが発生する場合
    に、当該位置合わせをずらす力に対抗するように基板支
    持面を傾けることを特徴とする請求項1に記載の基板は
    り合わせ方法。
  4. 【請求項4】 基板支持面の基準点とするガイドピン
    と、このガイドピンの少なくとも両側に設けた2つのガ
    イドピンとを有し、該両側に設けた2つのガイドピンの
    いずれか一方のガイドピンと上記基準点とするガイドピ
    ンとを結ぶ線上に向かってはり合わせ基板が移動するよ
    うに基板支持面を傾けて2枚のはり合わせ基板の位置合
    わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の基板はり
    合わせ方法。
  5. 【請求項5】 上記傾けたままの状態で、一方の基板が
    他方の基板に対してほぼ均一なわずかな間隙をもつ状態
    に両基板を近接させ、 次いで、基板支持面から遠い方の基板の一点を、他方の
    基板に対して押し、これにより該一点から両基板同士の
    吸着力による接合を進行させて、両基板のはり合わせを
    行うことを特徴とする請求項1に記載の基板はり合わせ
    方法。
  6. 【請求項6】 一方の基板が他方の基板に対してほぼ均
    一なわずかな間隙をもつ状態に両基板を近接させる手段
    が、一方の基板を他方の基板に対して重力方向で近接さ
    せ、両基板間に空気が介在することにより両基板間がわ
    ずかに離間して静止することによって行うものである請
    求項5に記載の基板はり合わせ方法。
  7. 【請求項7】 一方の基板が他方の基板に対してほぼ均
    一なわずかな間隙をもつ状態に両基板を近接させる手段
    が、両基板間の空気の粘性抵抗または静電反発力によっ
    て行うものである請求項5に記載の基板はり合わせ方
    法。
  8. 【請求項8】 上記傾けたままの状態で、一方の基板を
    支持しておき、他方の基板を自由状態のまま近接させ、 次いで上記自由状態の基板の一点を、他方の基板に対し
    て押し、これにより該一点から両基板同士の吸着力によ
    る接合を進行させて、両基板のはり合わせを行うことを
    特徴とする請求項1に記載の基板はり合わせ方法。
  9. 【請求項9】 2枚の基板を位置合わせしてはり合わせ
    てはり合わせ基板を形成する基板はり合わせ方法におい
    て、 はり合わせの状態を赤外吸収法により確認し、全面が吸
    着されたことを確認して、真空吸着の開放を行うことを
    特徴とする基板はり合わせ方法。
  10. 【請求項10】 上記2枚の基板を位置合わせする際に
    両基板の位置合わせをずらす力に対抗する力が生じる方
    向に、基板支持面を傾けて、2枚のはり合わせ基板の位
    置合わせを行うことを特徴とする請求項9に記載の基板
    はり合わせ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001084633A1 (fr) * 2000-04-28 2001-11-08 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corporation Procede et dispositif permettant la production d'une tranche de separation dielectrique collee
JP2021125647A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 株式会社Sumco Soiウェーハの貼合わせ方法

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