JPH1126562A - ウエハ載置台及びウエハ裏面の処理方法 - Google Patents

ウエハ載置台及びウエハ裏面の処理方法

Info

Publication number
JPH1126562A
JPH1126562A JP9181996A JP18199697A JPH1126562A JP H1126562 A JPH1126562 A JP H1126562A JP 9181996 A JP9181996 A JP 9181996A JP 18199697 A JP18199697 A JP 18199697A JP H1126562 A JPH1126562 A JP H1126562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
mounting table
base
low
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9181996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4001661B2 (ja
Inventor
Akihiro Sonoda
明弘 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP18199697A priority Critical patent/JP4001661B2/ja
Publication of JPH1126562A publication Critical patent/JPH1126562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4001661B2 publication Critical patent/JP4001661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハとウエハ載置台との間に異物が挟まる
と、ウエハ表面に局所的な圧力が加わって表面を平坦に
保つことができない。 【解決手段】 基台21と、基台21における上面22
側に設けられた吸着溝23とを有し、吸着溝23に吸引
管24を接続してなる真空吸着式のウエハ載置台2にお
いて、基台21の上面22側における吸着溝23間に溝
25を設け、溝25内に低粘性樹脂26を充填した。こ
れによって、ウエハWの裏面に付着した異物が低粘性樹
脂26または吸着溝23内に吸収され、ウエハWに圧力
が加わらないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハ載置台及び
ウエハ裏面の処理方法に関し、特には露光用ステッパの
ような半導体装置の製造装置に設けられるウエハ載置台
および半導体装置の各製造工程における前処理として行
われるウエハ裏面の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程で用いられる露光
用ステッパのステージは、X−Y方向に移動する移動ス
テージ上にウエハを載置するためのウエハ載置台が設け
られている。図8に示すように、このウエハ載置台1
は、基台11におけるウエハWの載置面12側に同心円
状の吸着溝13が形成され、この吸着溝13の底面に吸
引管14が接続された構成になっている。このように構
成されたウエハ載置台1では、載置されたウエハWによ
って吸着溝13が塞がれた状態になる。そして、吸引管
14に接続された当該吸着溝13内が陰圧になり、基台
11上にウエハWが真空吸着によって固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ウエハ載
置台には、以下のような課題があった。すなわち、ウエ
ハ載置台上に載置されるウエハの裏面側には、パーティ
クルが付着している場合がある。このような場合に、ウ
エハ載置台上にウエハを載置して真空吸着によって固定
すると、図9(図8のA−A’断面図)に示すように、
異物aが付着しているウエハW部分に局所的に圧力が加
わり、このウエハW部分だけが持ち上げられてしまう。
このため、露光時には上記ウエハW部分だけフォーカス
がズレ、正常なパターン露光を行うことができないとい
う問題があった。
【0004】また、露光用ステッパのウエハ載置台だけ
ではなく、例えば回転塗布装置のウエハ載置台でも、上
記のようにパーティクルが付着している部分だけウエハ
が局所的に持ち上げられると、ウエハ上の塗布膜が局所
的に薄くなるという問題が発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、ウエハ載置台及びウエハ裏面の処理方法で
あり、特に請求項1に係るウエハ載置台は、真空吸着に
よってウエハが固定載置される基台の上面側の表面層を
低粘性樹脂で構成することを特徴としている。また、請
求項3に係るウエハ載置台は、挟み込みによってウエハ
が固定載置される基台上に低粘性樹脂層を設けたことを
特徴としている。
【0006】上記各ウエハ載置台では、ウエハが固定載
置される面が低粘性樹脂で構成されることから、基台上
に載置されたウエハの裏面側(載置面側)の凹凸形状が
当該低粘性樹脂で吸収される。このため、ウエハの裏面
側に異物が付着した状態であっても、この異物の付着形
状が上記低粘性樹脂に吸収され、ウエハ載置台とウエハ
との間に異物が挟まることによる圧力がウエハに加わる
ことはない。したがって、ウエハの表面側は平坦な状態
に保たれる。
【0007】また、本発明の請求項5に係るウエハ載置
台は、ウエハを支持する状態で基台上から突出自在に設
けられた支持具を有するウエハ載置台において、上記基
台上に接着性材料層を設け、上記支持具を上記接着性材
料層から上方に突出自在なものにしたことを特徴として
いる。そして、本発明の請求項6に係るウエハ裏面の処
理方法は、このウエハ載置台を用いたウエハ裏面の処理
方法であり、上記支持具を降下させた状態で上記接着性
材料層上にウエハを載置し、次に、上記支持具を上昇さ
せて上記接着性材料層上のウエハをこの支持具上に支持
させることを特徴としている。
【0008】上記ウエハ載置台では、基台上に接着性材
料層を設け、この接着性材料層から支持具が突出自在に
設けられていることから、支持具を接着性材料層内に埋
没させた状態ではウエハは接着性材料層上に載置され、
支持具を降下させて接着性材料層から突出させた状態で
はウエハはこの支持具に支持される。
【0009】そして、上記ウエハ裏面の処理方法では、
接着性材料層上にウエハを載置した後に支持具を上昇さ
せてこのウエハを支持具上に支持させるようにしたこと
で、ウエハの裏面側に異物が付着している場合にこの異
物は接着性材料層に接着され、ウエハの裏面から異物が
除去される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のウエハ載置台及び
ウエハ裏面の処理方法を適用した実施の形態を図面に基
づいて順次説明する。尚、ここで説明するウエハ載置台
は半導体装置の製造工程で用いられる露光装置のステッ
パステージ上や回転塗布装置に設けられるものであり、
ウエハ裏面の処理方法は半導体装置の製造における露光
工程や回転塗布による成膜工程の前処理として行われる
こととする。
【0011】(第1実施形態)図1は第1実施形態のウ
エハ載置台の平面図であり、図2は図1のA−A’断面
図である。以下にこれらの図面に基づいて請求項1を適
用したウエハ載置台の構成を説明する。図に示すよう
に、第1実施形態のウエハ載置台2は、基台21と、基
台21における上面22側に設けられた吸着溝23とを
有し、吸着溝23に吸引管24を接続してなる真空吸着
式の載置台である。そして、特にこのウエハ載置台2に
は、基台21の上面側における吸着溝23間に溝25を
設け、溝25内に低粘性樹脂26を充填してなる構成に
なっている。
【0012】上記ウエハ載置台2の基台21は、例えば
熱による収縮が小さい金属材料等で構成されている。そ
して、上記吸着溝23は、基台21の上面22側に同心
円状に設けられており、各吸着溝23の底面に上記吸引
管24が接続されている。
【0013】そして、吸着溝23間に設けられた上記溝
25は、基台21の上面22側において同心円状に設け
られる。この溝25は、基台21で構成される側壁で完
全に吸着溝23と仕切られた状態で設けられることとす
る。このように溝25を設けてこの内部に低粘性樹脂2
6を充填することによって、ウエハWを載置した際に溝
25から吸着溝23内へのリークを防止して吸着溝23
でのウエハWの吸着を確実にすると共に、低粘性樹脂2
6が基台21の表面層に効率的に配置されるようにす
る。また、溝25は、できるだけ広い面積で設けられる
こととする。また、この溝25内に充填される低粘性樹
脂26としては、例えばアクリル樹脂やポリエチレン樹
脂のような接着性を有するゲル状の樹脂と、グラスファ
イバーやフッ素樹脂のような接着性を弱める疎水性の樹
脂とを混合したものを用いて好適である。
【0014】上記構成のウエハ載置台2によれば、基台
21上にウエハWを載置することで吸着溝23が塞がれ
た状態になり、さらに吸引管24からの吸引で吸着溝2
3内が陰圧になることによって、上記ウエハWが基台2
1上面に吸着固定される。ここで、ウエハWの裏面(載
置面)側に異物aが付着している場合、この異物aは、
基台21の表面層の低粘性樹脂26に吸収されるか、ま
たは吸着溝23内に吸収される。この際、複数の吸着溝
23間のそれぞれに低粘性樹脂26を設けているので、
ウエハW裏面の異物aを低粘性樹脂26に効率的に吸収
することができる。したがって、ウエハWとウエハ載置
台2との間に異物aが挟まれることによって、ウエハW
に圧力が加わる可能性を低減できる。このため、ウエハ
Wの裏面に異物aが付着していても、ウエハWの表面に
その影響が及ぼされて局所的に盛り上がることが防止さ
れ、ウエハWの表面は平坦に保たれる。
【0015】したがって、このウエハ載置台2を備えた
露光装置では、ウエハWの裏面に異物が付着していて
も、ウエハWの表面の全域で良好なフォーカス状態で露
光を行うことができる。また、このウエハ載置台2を備
えた回転塗布装置では、ウエハW上の全面で均一な膜厚
の塗布膜を成膜することができる。これは、ウエハWの
裏面に傷等による除去不可能な凸部が形成されている場
合も同様である。また、露光工程前や成膜工程前に異物
除去のための洗浄工程を行っていた場合には、この洗浄
工程が不必要になり、半導体装置の製造工程が簡略化さ
れる。
【0016】尚、上記低粘性樹脂26には、接着性を持
たせても良い。これは、請求項2の発明を適用した実施
の形態になる。この場合、低粘性樹脂26の接着性とし
ては、ウエハWの裏面に低粘性樹脂26が付着しない程
度とする。このような接着性を有する低粘性樹脂26と
しては、例えばアクリル樹脂やポリエチレン樹脂等を用
いて好適である。
【0017】このように、低粘性樹脂26に接着性を持
たせたことによって、ウエハ載置台2上からウエハWを
取り除いた際に、ウエハWの裏面の上記異物aを低粘性
樹脂26に接着させてウエハWの裏面から除去すること
が可能になる。したがって、ウエハWの搬送系や次工程
で用いる製造装置が上記異物aによって汚染されること
を防止できる。
【0018】また、上記ウエハ載置台2は、薄板状に構
成しても良い。この薄板状のウエハ載置台には、吸着溝
23,これに接続される吸引管24,溝25及びこれに
充填される低粘性樹脂26が設けられていることとす
る。そして、従来の真空吸着式のウエハ載置台(図示省
略)上に、吸引管を連通させる状態でこの薄板状のウエ
ハ載置台を載置して使用することとする。これによっ
て、低粘性樹脂26の流動性が損なわれたり、接着性を
有する低粘性樹脂26に多くの異物が接着されてその接
着性が損なわれた場合、薄板状のウエハ載置台を交換す
ることで、ウエハ載置台2の機能を回復させることがで
きる。
【0019】(第2実施形態)図3は、第2実施形態の
ウエハ載置台の斜視図であり、図4は図3のウエハ載置
台にウエハを載置した状態のA−A’断面図である。以
下にこれらの図面に基づいて請求項3を適用したウエハ
載置台の構成を説明する。図に示すように、ウエハ載置
台3は、基台31と、この基台31の上面32から突出
した状態で立設された固定ピン33とを有している。そ
して、特にこのウエハ載置台3には、基台31の上面3
2上に低粘性樹脂層34が設けられ、上記固定ピン33
は低粘性樹脂層34よりも上方に突出して設けられてい
る。さらに、このウエハ載置台3には、ウエハWを支持
する状態でこの低粘性樹脂層34上から突出自在に設け
られた支持具35を設けても良い。
【0020】上記基台31は、上記図1及び図2を用い
て説明した第1実施形態の基台(21)と同様の材質で
構成されており、その上面32は、載置されるウエハW
よりも十分に広い面積を有していることとする。また、
上記固定ピン33は、ウエハWの周縁を均等に3分割し
た位置においてウエハWの周囲から中心方向に向かう状
態で基台31に設けられたガイド孔33a内に、それぞ
れ1本つづ計3本立設されている。そして、各固定ピン
33は、低粘性樹脂層34よりも上方に突出して立設さ
れた状態を保って、ガイド孔33aに沿ってウエハWの
周囲から中心方向に向かって移動自在に設けられてい
る。
【0021】そして、上記低粘性樹脂層34は、例え
ば、ウエハWよりも一回り小さい略円形に形成され、基
台31上における3本の固定ピン33で囲まれた部分に
設けられる。この低粘性樹脂層34は、例えばアクリル
樹脂やポリエチレン樹脂のような接着性を有するゲル状
の樹脂と、グラスファイバーやフッ素樹脂のような接着
性を弱める疎水性の樹脂との混合材料で構成される。そ
して、低粘性樹脂層34は、容易に交換可能なように、
裏面側に接着剤層34aを設けた基材フィルム34bの
上面にこの低粘性樹脂層34を設け、接着剤層34aを
基台31に接着させることによって基台31上に設ける
こととする。だだし、交換の手間を考慮する必要のない
場合には、低粘性樹脂層34を基台31上に直接設けて
も良い。
【0022】さらに、上記支持具35は、例えば3本の
ピンからなり、各ピンで構成される面上でウエハWを支
持するように構成されている。そして、上記低粘性樹脂
層34と上記基台31には、この支持具35の突出が可
能となるように、支持具35の突出部分に穴パターン3
6が形成されている。
【0023】上記構成のウエハ載置台3によれば、支持
具35上にウエハWを支持させた状態でこの支持具35
を下降させて低粘性樹脂層34内に埋没させることによ
って、ウエハWが低粘性樹脂層34上に載置される。こ
の状態で、固定ピン33をウエハWの中心方向に向かっ
て移動させていくと、各固定ピン33間にウエハWが挟
まれた状態で固定される。ここで、ウエハWの裏面(載
置面)側に異物aが付着している場合、この異物aは、
低粘性樹脂層34に吸収される。このため、ウエハWと
ウエハ載置台3との間に異物aが挟まれることによっ
て、ウエハWに圧力が加わることが完全に防止される。
したがって、上記第1実施形態のウエハ載置台(2)と
同様の効果を得ることができる。しかも、ウエハWを載
置した状態では、ウエハWの裏面が殆ど全て低粘性樹脂
層34に接触して、ウエハWの裏面の凸形状を完全に吸
収することができるため、第1実施形態よりもさらに確
実にウエハWの表面を平坦に保つ降下が得られる。
【0024】尚、上記低粘性樹脂層34には、接着性を
持たせても良い。これは、請求項4の発明を適用した実
施の形態になる。この場合、低粘性樹脂層34の接着性
としては、ウエハWの裏面に低粘性樹脂が付着しない程
度で、かつ接着剤層34aよりも接着力が弱いこととす
る。このような接着性を有する低粘性樹脂層34を構成
する物質としては、例えばアクリル樹脂やポリエチレン
樹脂等を用いて好適である。
【0025】このように、低粘性樹脂層34に接着性を
持たせたことによって、上記第1実施形態と同様に、ウ
エハの搬送系や次工程で用いる製造装置が上記異物aに
よって汚染されることを防止できる。
【0026】(第3実施形態)図5は、第3実施形態の
ウエハ載置台の斜視図であり、図6は図5のウエハ載置
台にウエハを載置した状態のA−A’断面図である。以
下にこれらの図面に基づいて請求項5を適用したウエハ
載置台の構成を説明する。図に示すように、ウエハ載置
台4は、基台41と、ウエハWを支持する状態でこの基
台41の上面42上から突出自在に設けられた支持具4
3とを有している。そして、特にこのウエハ載置台4に
は、基台41の上面42上に接着性材料層44が設けら
れ、上記支持具43はこの接着性材料層44から上方に
突出自在となっている。
【0027】上記基台41は、上記図1及び図2を用い
て説明した第1実施形態の基台(21)と同様の材質で
構成されており、その上面42は、載置されるウエハW
よりも十分に広い面積を有していることとする。また、
上記支持具43は、例えば3本のピンからなり、各ピン
で構成される面上でウエハWを支持するように構成され
ている。そして、上記基台41及び接着性材料層44に
は、この支持具43が基台41の上面42から突出自在
となるように、支持具43の突出部分に穴パターン45
が形成されている。
【0028】そして、上記接着性材料層44は、載置さ
れるウエハよりも十分に広い面積を有していることとす
る。この接着性材料層44は、ウエハWの裏面に接着性
材料が付着しない程度の接着性を有することとし、例え
ばアクリル樹脂やポリエチレン樹脂で構成される。そし
て、接着性材料層44は、容易に交換可能なように、裏
面側に接着剤層44aを設けた基材フィルム44bの上
面にこの接着性材料層44を設け、接着剤層44aを基
台41に接着させることによって基台41上に設けるこ
ととする。この場合、接着性材料層44よりも接着剤層
44aの接着力のほうが強力であることとする。だだ
し、交換の手間を考慮する必要のない場合には、接着性
材料層44を基台41上に直接設けても良い。
【0029】上記構成のウエハ載置台4によれば、基台
41上に接着性材料層44を設け、この接着性材料層4
4から支持具43を突出自在に設けたことで、支持具4
3を接着性材料層44内に埋没させた状態ではウエハW
は接着性材料層44上に載置され、支持具43を接着性
材料層44から突出させた状態ではウエハWはこの支持
具43によって支持される。
【0030】図7は、上記第3実施形態のウエハ載置台
4を用いたウエハ裏面の処理方法を説明する断面工程図
である。以下に、請求項6に係るウエハ裏面の処理方法
の実施の形態を説明する。先ず、図7(1)に示すよう
に、ウエハ載置台4の支持具43を上昇させて接着性材
料層44から突出させた状態にする。次に、ウエハWの
裏面を接着性材料層44に対向させる状態で、このウエ
ハWを支持具43上に支持させる。
【0031】この際、ウエハWを搬送するための搬送ア
ーム5を用い、搬送アーム5上に載置したウエハWを支
持具43上に搬送して載置することとする。この搬送ア
ーム5の上面には、接着性材料層51が設けられてい
る。この接着性材料層51は、ウエハ載置台4の接着性
材料層44と同様のものとする。
【0032】次いで、図7(2)に示すように、搬送ア
ーム(5)をウエハW下から抜き出した後、支持具43
を下降させて接着性材料層44内に埋没させる。これに
よって、ウエハWを接着性材料層44上に載置し、ウエ
ハWの裏面を接着性材料層44に接着させる。
【0033】その後、図7(3)に示すように、支持具
43を上昇させ、接着性材料層44上に載置されたウエ
ハWを、接着性材料層44上から支持具43上に支持さ
せる。以降、必要に応じて支持具43の下降と上昇とを
繰り返し行うことによって、ウエハ裏面の処理を行う。
【0034】そして、ウエハ裏面の処理が終了した後、
支持具43に支持されたウエハW下に搬送アーム(5)
を差し入れ、この搬送アーム(5)によってウエハWを
次工程の製造装置のウエハ載置台上に搬送する。
【0035】上記ウエハ裏面の処理方法によれば、図7
(2)に示したように接着性材料層44上にウエハWを
載置することで、ウエハWの裏面側に異物aが付着して
いる場合、この異物aを接着性材料層44に接着させる
ことができる。そして、接着性材料層44上にウエハW
を載置した後に、支持具43を上昇させてこのウエハW
を支持具43上に支持させるようにしたことで、上記異
物aを接着性材料層44に接着させたまま当該接着性材
料層44上に残し、ウエハWの裏面から異物aを除去す
ることができる。
【0036】したがって、次にこのウエハWが搬送され
る製造装置では、ウエハWの裏面への異物aの付着によ
る影響を考慮することなくウエハWの処理を行うことが
可能になる。また、ウエハWの搬送系や次工程で用いる
製造装置が上記異物aによって汚染されることを防止で
きる。
【0037】また、上記搬送アーム5にも接着性材料層
51を設けたことで、この搬送アーム5によってもウエ
ハWの裏面の異物aを除去することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項3に係る本発明のウエハ載置台によれば、ウエハが
固定載置される面を低粘性樹脂で構成したことによっ
て、ウエハ載置台とウエハとの間に異物が挟まることに
よる圧力を上記低粘性樹脂で吸収させてウエハの表面側
を平坦な状態に保つことが可能になる。このため、例え
ばこのウエハ載置台を備えた露光装置ではウエハの全面
で良好なフォーカスを保って露光を行うことが可能にな
り、回転塗布装置ではウエハの全面上で均一な膜厚の塗
布膜を得ることが可能になる。
【0039】また、本発明の請求項5に係る本発明のウ
エハ載置台は、基台上から突出自在に設けられたウエハ
用の支持具を有するウエハ載置台において、上記基台上
に接着性材料層を設けたことで、接着性材料層に対して
ウエハ裏面の接着剥離を自在に行うことが可能になる。
そして、このウエハ載置台を用いた請求項6記載のウエ
ハ裏面処理方法では、接着性材料層上にウエハを載置し
た後に、支持具を上昇させてこの支持具上にウエハを支
持させることで、ウエハの裏面側に付着した異物を接着
性材料層に接着させてウエハの裏面からこの異物を除去
することが可能になる。このため、次の工程ではウエハ
裏面の異物の影響を考慮することなく当該ウエハの処理
を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のウエハ載置台の上面図である。
【図2】図1のA−A’断面図である。
【図3】第2実施形態のウエハ載置台の斜視図である。
【図4】図3のA−A’断面図である。
【図5】第3実施形態のウエハ載置台の斜視図である。
【図6】図5のA−A’断面図である。
【図7】第3実施形態のウエハ載置台によるウエハ裏面
の処理方法を示す工程図である。
【図8】従来のウエハ載置台の一例を示す上面図であ
る。
【図9】図8のA−A’断面図である。
【符号の説明】
2,3,4 ウエハ載置台 21,31,41 基台 22,32,42 上面 23 吸着溝 24 吸引管 25 溝 26 低粘性樹脂 33 固定ピン 34 低粘性樹脂層 43 支持具 44 接着性樹脂層 W ウエハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、当該基台における上面側に設け
    られかつ吸引管に接続された吸着溝とを有するウエハ載
    置台において、 前記基台の上面側における前記吸着溝間に設けられた溝
    と、 前記溝内に充填された低粘性樹脂と、 を備えたことを特徴とするウエハ載置台。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のウエハ載置台において、 前記低粘性樹脂は、接着性を有すること、 を特徴とするウエハ載置台。
  3. 【請求項3】 基台と、当該基台上に立設された状態を
    保って当該基台上に載置されるウエハの周囲から中心方
    向に向かって移動自在に設けられた固定ピンとを有する
    ウエハ載置台において、 前記基台上には、低粘性樹脂層が設けられ、 前記固定ピンは前記低粘性樹脂層よりも上方に突出して
    いること、 を特徴とするウエハ載置台。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のウエハ載置台において、 前記低粘性樹脂層は、接着性を有すること、 を特徴とするウエハ載置台。
  5. 【請求項5】 基台と、ウエハを支持する状態で前記基
    台上から突出自在に設けられた支持具とを有するウエハ
    載置台において、 前記基台上には、接着性材料層が設けられ、 前記支持具は前記接着性材料層から上方に突出自在であ
    ること、 を特徴とするウエハ載置台。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のウエハ載置台を用いたウ
    エハ裏面の処理方法であって、 前記支持具を降下させた状態で前記接着性材料層上に前
    記ウエハを載置し、 次に、前記支持具を上昇させて当該支持具を前記接着性
    材料層の表面から突出させることによって、当該接着性
    材料層上の前記ウエハを前記支持具上に支持させるこ
    と、 を特徴としたウエハ裏面の処理方法。
JP18199697A 1997-07-08 1997-07-08 ウェハ載置台、ウェハ裏面の処理方法、露光装置、および回転塗布装置 Expired - Fee Related JP4001661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18199697A JP4001661B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 ウェハ載置台、ウェハ裏面の処理方法、露光装置、および回転塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18199697A JP4001661B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 ウェハ載置台、ウェハ裏面の処理方法、露光装置、および回転塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1126562A true JPH1126562A (ja) 1999-01-29
JP4001661B2 JP4001661B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=16110509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18199697A Expired - Fee Related JP4001661B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 ウェハ載置台、ウェハ裏面の処理方法、露光装置、および回転塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4001661B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053639A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Disco Abrasive Syst Ltd 保持具及びこれに対する被加工物接合及び離脱方法
JP2012222174A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2016106274A (ja) * 2003-06-13 2016-06-16 株式会社ニコン 基板ステージ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230070848A1 (en) * 2020-02-13 2023-03-09 Jabil Inc. Apparatus, system and method for providing a substrate chuck

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053639A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Disco Abrasive Syst Ltd 保持具及びこれに対する被加工物接合及び離脱方法
JP2016106274A (ja) * 2003-06-13 2016-06-16 株式会社ニコン 基板ステージ
JP2012222174A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4001661B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9457552B2 (en) Method for detaching a product substrate off a carrier substrate
KR100506109B1 (ko) 접착성 테이프의 박리 기구, 접착성 테이프의 박리 장치,접착성 테이프의 박리 방법, 반도체 칩의 픽업 장치,반도체 칩의 픽업 방법, 반도체 장치의 제조 방법 및반도체 장치의 제조 장치
US5972154A (en) Methods of dicing flat workpieces
US20150075725A1 (en) Device for stripping a product substrate from a carrier substrate
US20040252251A1 (en) Method and apparatus for transferring blocks
KR102061369B1 (ko) 제품 기판을 캐리어 기판에 임시로 결합하기 위한 방법
TWI797492B (zh) 用於接合晶片之方法及裝置
JP2004296839A (ja) 半導体チップの製造方法
JPH09260326A (ja) 粒子を除去するため半導体ウェハの表面をクリーニングする方法
Hermanowski Thin wafer handling—Study of temporary wafer bonding materials and processes
JP2020120138A (ja) 接合装置、および接合方法
US7960247B2 (en) Die thinning processes and structures
JP2020057750A (ja) 部品実装システム、部品供給装置および部品実装方法
JP2004288725A (ja) 半導体装置の製造方法,この製造方法に用いるシール部材及びこのシール部材の供給装置
JPH1126562A (ja) ウエハ載置台及びウエハ裏面の処理方法
JP2003051473A (ja) 半導体ウェーハの裏面研削方法
US20140044516A1 (en) Device and method for individual support of components
JPH05291397A (ja) コレットおよび半導体装置の製造方法
JP3321827B2 (ja) はり合わせ基板形成用支持装置及びはり合わせ基板の形成方法
JP2764532B2 (ja) バンプの接合方法および接合装置
JP2002270628A (ja) ボンディング方法および装置
JPH06112239A (ja) 中間膜により、チップを基板内のハウジングに挿入する方法および装置
JPH01101386A (ja) ウェーハの接着方法
JP2001135660A (ja) ボール転写装置及びボール転写方法
JP2003023060A (ja) 吊り下げ型基板保持装置および液晶パネル製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050801

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070815

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees