JPH11273150A - 光学読取式記録媒体及びそのドライブ装置 - Google Patents

光学読取式記録媒体及びそのドライブ装置

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JPH11273150A
JPH11273150A JP10071912A JP7191298A JPH11273150A JP H11273150 A JPH11273150 A JP H11273150A JP 10071912 A JP10071912 A JP 10071912A JP 7191298 A JP7191298 A JP 7191298A JP H11273150 A JPH11273150 A JP H11273150A
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Toshiharu Okanishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学読取式記録媒体の汚損による情報処理や
制御への悪影響を低減することで信頼性の向上を図る。 【解決手段】 光学式ディスクや光カード等の光学読取
式記録媒体1において、光の入射面1aの状態を検出す
るために当該入射面1aと記録層2との間に反射層3を
形成する。また、光学読取式記録媒体1に対して情報の
再生又は記録を行うためのドライブ装置4において、光
学読取式記録媒体1の入射面1aの状態を検出する光学
的検出手段6を設けるとともに、入射面1aの汚れ具合
に応じて光源5の発光量又は強度を増強する制御手段7
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の入射面の表面
状態を検出することができる光学読取式記録媒体及びそ
のドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学読取式記録媒体、例えば、光ディス
ク(コンパクトディスクやレーザーディスク、光磁気デ
ィスク等。)においては、記録層へのレーザービームの
照射後に戻り光を検出することで記録情報を取り出すこ
とができるようにドライブ装置が構成されており、ディ
スクへのビームの入射面に保護層を形成することによっ
てディスクの取り扱い時等における記録層の損傷を防い
でいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
クへのビームの入射面に指紋や塵埃等が付着したり、傷
等がついた場合に、これらを感知する手段が講じられて
いないため、例えば、汚れが酷いと情報の書き込みや読
み出しに要する光量の不足によって誤検出等の虞が生じ
る等の問題がある。
【0004】そこで、本発明は、光学読取式記録媒体の
汚損による情報処理や制御への悪影響を低減することで
信頼性の向上を図ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学読取式
記録媒体は上記した課題を解決するために、光の入射面
の状態を検出するために当該入射面と記録層との間に反
射層を形成したものであり、また、本発明に係る光学読
取式記録媒体のドライブ装置は、光学読取式記録媒体へ
の光の入射面の状態を検出する光学的検出手段を設けた
ものである。
【0006】従って、本発明によれば、光学読取式記録
媒体への光の入射面の状態を光学的に検出することで表
面の汚損の度合を把握することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る光学読取式記
録媒体とそのドライブ装置の基本構成を概念的に示すも
のであり、光学読取式記録媒体1に対する情報の読み書
きに係る構成部を除いた本質的な部分だけを抽出して示
している。
【0008】光学読取式記録媒体1は、その記録層2に
光を照射することによって記録情報を読み取ることがで
きる構成とされ、その形状の如何は問わない。例えば、
円盤状、テープ状等、各種の形態が可能であり、ディス
クに形成されるトラックに沿って情報の読み出しや書き
込みを行うもの(所謂光学式ディスク)や、記録媒体に
対して一定方向のビーム走査によって情報の読み書きを
行うもの(光カード、光テープ等)が挙げられ、要は情
報を光学的に読み取ったり書き込むことのできる形態で
あれば、如何なる媒体であっても構わない。
【0009】図1の大円内に拡大して示すように、光学
読取式記録媒体1には、これに入射される光の入射面1
aの表面状態を検出するために、当該入射面1aと記録
層2との間に反射層3(あるいは反射膜)が形成されて
いる。
【0010】反射層3の材料としては、金属(金属膜)
や、光の波長によって反射率が異なる特性を有する材料
(例えば、波長依存性膜(あるいは波長分離膜)等。)
が挙げられるが、後者の場合には、光学読取式記録媒体
1への入射光のうち記録層2に到達して反射される光の
波長と、反射層3で反射される光の波長とが異なるよう
に光学系を設計することができるので、両者の区別が容
易になる(つまり、記録情報に対応する検出信号と、表
面状態の検出信号との判別が容易になる。)という利点
がある。
【0011】尚、この反射層3の反射率が高すぎると、
記録層2に到達する光量が低下してしまい、記録層2か
ら情報を光学的に取り出したり又は記録することが困難
になるので、反射率の設計値については、記録層2の材
質や信号再生、記録時のS/N比、波長等の要因を考慮
して決定する必要がある。また、反射層3は汚損等によ
って影響を受ける入射面1aの表面状態を、その反射光
から把握するために積極的に付加されるものであり、図
では層数が1層とされているが、複数層であっても構わ
ない(但し、記録層2への到達光量の減少を考慮すると
層数は少ないことが好ましい。)。
【0012】光学読取式記録媒体1のドライブ装置4
は、光学読取式記録媒体1への光照射を行う光源5と、
光学読取式記録媒体1への光の入射面1aの状態を検出
する光学的検出手段6とを備えている。
【0013】光源5としては、レーザー等のコヒーレン
ト光を発する光源が挙げられるが、これに限らず、イン
コヒーレント光を発する光源、あるいは該光源とインコ
ヒーレント−コヒーレント変換素子等を組み合せた構成
等、各種の形態が挙げられる。
【0014】光源5から発した光のうち、光学読取式記
録媒体1の入射面1a付近(入射面1aや反射層3)で
表面反射された光は、受光素子を含む光学的検出手段6
に到達し、その光量又は強度を検出することによって入
射面1aがどれだけ汚損されているかを示す情報が取得
される。尚、光学読取式記録媒体1の入射面1aによる
反射光が表面状態の検出に充分な光量や強度を有する場
合には、上記反射層3を有さない光学読取式記録媒体1
についてもその入射面1aがどれだけ汚損されているか
を検出することができることは勿論である。
【0015】光学的検出手段6による検出信号は、コン
ピュータ等の計算機又は専用回路を用いて実現される制
御手段7に送出され、当該検出信号は各種の用途に使用
される。例えば、制御手段7が、検出光量(検出信号の
レベル値)と基準値とを比較して、光学読取式記録媒体
1の入射面1aの汚れがあまりに酷いと判断した場合に
告知手段8に信号を送出してユーザーにその旨を文字、
図形等による表示や音声等によって伝え、当該光学読取
式記録媒体1の使用を差し控えるように促したり、ある
いは、制御手段7が、光学的検出手段6からの検出信号
を受け取って、入射面1aの汚れ具合に応じて光源5の
発光量又は強度を増強する、つまり汚れ等に起因する検
出光量や強度の低下に応じて光源5の出力するエネルギ
ーを増加させるように補償制御を行う。また、光源5に
対してその照射方向を走査する機構が設けられ、かつ光
学読取式記録媒体1の記録層2の記録情報として光源5
のビーム走査制御に必要な制御情報が含まれている場合
において、光学読取式記録媒体1の入射面1aの汚れが
酷いと判断したときの再生情報を無視しあるいは当該情
報の重要度を低めに評価するといった制御を行うことが
できる。
【0016】尚、光学読取式記録媒体1の記録層2に情
報を記録したり又は情報を読み出すための手段について
はこれを既知として説明を省略する。
【0017】しかして、光学読取式記録媒体1への光の
入射面1aにおける汚損の度合を光学的に検出すること
で、例えば、記録情報や再生情報に不良が生じないよう
にしたり、誤検出や誤動作等の発生を防止することがで
きる。
【0018】尚、光学読取式記録媒体1への光照射にあ
たって記録層2で反射した光と、入射面1a付近での反
射光との区別をより明瞭にするためには、例えば、図2
の光学読取式記録媒体1Aに示すように、反射層3と記
録層2との間に偏光層9を設けることが好ましい。これ
によって、記録層2に到達する光については、記録層2
での反射の前と後で偏光層9を合計2回透過するのに対
して、表面反射光は偏光層9の影響を受けないので、両
者は偏光面の違いとして区別することができる。尚、こ
の場合に光学読取式記録媒体への入射光が偏光している
ことは勿論である。
【0019】偏光層9の形成については、基板に膜(偏
光膜)を形成する方法や、偏光板(波長板等)を貼り付
ける方法が挙げられる。例えば、後者の場合には、上記
した光カードにおいて偏光板の結晶軸が所定の方向を向
くように基材に偏光板を接着したり、あるいはディスク
状媒体において複数枚に分割した偏光板を基材に接着す
る方法等が挙げられる。
【0020】
【実施例】図3乃至図8は本発明を光学式ディスク及び
その記録/再生装置に適用した実施の一例を示すもので
ある。
【0021】図3はディスク10の外観とその断面構造
の拡大図を示しており、同図に矢印「I」で示す方向か
らレーザービームの照射が行われる。
【0022】サブストレートと称する円盤11には、ポ
リカーボネート等のように光学的、機械的な特性の適し
た材料が使用され、矢印Iとは反対側に位置する面11
aにはピットやグルーブ等の構造が射出成形によって形
成され、当該面11aに記録層(あるいは記録面)12
が形成される。例えば、両面貼り合わせタイプのディス
クの場合には、記録方式に応じて各種材料の膜(相変化
膜や色素膜、誘電体膜等。)がスパッタリングや塗布等
によって積層形成される。尚、記録層12の上にはレー
ザービームの光を効率良く反射させるための反射膜13
がアルミニウム等の金属材料を用いてスパッタリングに
より形成されている。
【0023】円盤11のうち矢印I側の面11bには、
使用するレーザー波長に対する1/4波長板14(上記
偏光層9に相当する。)が付設されている。その際、円
盤11とは別個に設けられた波長板を円盤11の形状に
合わせて裁断して、単に円盤11に貼り付けたのでは結
晶軸が一方向を向くだけであるため、結晶軸がほぼ円周
方向に沿う配置を実現するためには、円周方向に適当な
数に分割して(図では、破線a、a、・・・で示すよう
に8分割としている。)、複数枚の波長板を円盤11に
接着する方法を用いている。
【0024】1/4波長板14には、適当な表面反射光
を得るために反射膜15(上記した反射層3に相当し、
例えば、金が用いられる。)がスパッタリングによって
形成されており、当該反射膜15の反射率は上記した反
射膜13の反射率に比して小さくされ、記録層12に対
する情報の読み書きに支障を来さない値に設計されてい
る。
【0025】この反射膜15を腐食等から保護するため
に保護膜16が、紫外線硬化性樹脂等を用いてコーティ
ングにより形成されている。
【0026】尚、図3の例ではディスクの片面から情報
の読み書きを行うタイプの構造を示しているため、ディ
スク全体の機械的強度を保証するために、上記反射膜1
3には補強用のサブストレート(所謂ダミーサブストレ
ート)17が接着されている(接着層18は紫外線硬化
性樹脂等を用いて形成されている。)が、上記構造にお
いてサブストレート17を除いた構造を有する2枚のデ
ィスクを貼り合わせて形成される、両面貼り合わせタイ
プのディスクの場合には、ディスクの両面からそれぞれ
情報の読み書きを行うことができることは勿論である。
【0027】図4は上記ディスク10を用いたドライブ
装置19のうち、光学ヘッド部20の構成部材の配置例
を示している。尚、本図では、理解のし易さを優先する
ために配線やハウジング等、説明に直接関係のない部分
は一切省略している。
【0028】光学ヘッド部20は、半導体レーザーやビ
ームスプリッタ等を含む光学系21と、対物レンズ22
が設けられた2軸デバイス(あるいはアクチュエータ)
23とから構成されている。
【0029】光学系21において、半導体レーザーから
発して各種の光学部品を経たビーム光は立上用のミラー
24によってその照射方向が直角に変更された後、対物
レンズ22を通してディスク10に照射される。つま
り、光学系21の構成部品は水平方向に延びる光軸に沿
って配置されているので、水平方向に配置されるディス
ク10(図4に2点鎖線で示す。)に対してビーム光を
直角に照射するには、ミラー24によって光軸をディス
ク10に対して垂直な方向に変える必要がある。
【0030】2軸デバイス23は、対物レンズ22を介
してビーム光がディスク10の記録層12で焦点を結ぶ
ように焦点方向のフォーカシング調整を行う機構と、デ
ィスク10のトラックをなぞる(トレース)ためにディ
スクの半径方向における位置決め(所謂トラッキング)
の調整機構を備えており、既知のようにコイルと磁石と
を組み合わせた構成で生じる電磁力が利用される。
【0031】尚、光学ヘッド部全体は図示しないハウジ
ングに収容されて、歯車列やリードスクリュー等を用い
た送り機構によって移動され、ディスクに対してシーク
動作が行われる。
【0032】図5は、動作原理を説明するために光学系
21の配置とディスク10の断面構造との関係を示す光
路の説明図である。尚、図では光学系やディスクにおい
て説明に必要な部分だけを示している。
【0033】半導体レーザーにはレーザーダイオード2
5が用いられており、該レーザーダイオード25から出
射したビーム光は、コリメータレンズ26によって平行
光に変換された後、グレーティングと称する位相回折格
子27に入射され、+1次や−1次の回折光がトラッキ
ング制御のためのサイドビームとになる(3スポット法
やDPP法等。)。勿論、トラッキング制御にこのよう
な回折光を必要としない場合には、グレーティングは不
要である。
【0034】その後、光は無偏光ビームスプリッタ28
においてレーザー光の出射レベルをモニタリング(監
視)するための光と、ディスク10に向かう光とに分け
られる。即ち、前者はモニタ用フォトディテクタ29に
到達し、また、後者についてはさらに偏光ビームスプリ
ッタ30でS偏光成分のみが分離されてから(ミラー2
4での光路変更後に)、対物レンズ22を介してディス
ク10の記録層12に照射されてここで焦点を結ぶ。
【0035】戻り光については、ディスク10の記録層
12や反射膜13により反射する光(図に「LR」で示
す。)と、ディスク10の入射面や反射膜15で反射す
る光(図に「LS」で示す。)とでは光路が異なるので
それぞれに分けて説明する。
【0036】先ず、記録層12の近辺で反射する光LR
については、その前にディスク10の1/4波長板14
によって円偏光の光に変換された状態で記録層12に達
し、その後に再び1/4波長板14を透過するときにP
偏光の光となる。そのため、偏光ビームスプリッタ30
で反射された後、集光レンズ(組み合わせレンズ)31
を介してRF(Radio Frequency)信号
・サーボ信号検出用のフォトディテクタ32(例えば、
複数に分割された受光面を有する。)に到達する。尚、
このディテクタ32から得られる焦点エラー信号及びト
ラッキングエラー信号を用いて上記2軸デバイス23を
使ったフォーカシング制御やトラッキング制御が行われ
ることは周知の通りである。
【0037】他方、ディスク10の入射面付近で反射し
た光は1/4波長板14の影響を受けないので依然S偏
光のままであり、偏光ビームスプリッタ30を透過す
る。そして、そのうちの一部が無偏光ビームスプリッタ
28で反射されて集光レンズ33を介して表面反射光の
検出用フォトディテクタ34へと導かれる。尚、ディス
ク表面での反射光の一部しか集光レンズ33に入射され
ないこと及びサブストレート11の厚みが厳密には不均
一であること(製造上のバラツキ等)を考慮すると、フ
ォトディテクタ34に完全に焦点を結ぶことは困難であ
るため、フォトディテクタ34のサイズを大きくして光
検出範囲を充分に確保することが好ましい。
【0038】こうして、フォトディテクタ34で得られ
た反射光の強度又は光量からディスク表面の汚損状態
(付着した指紋等による。)を推定することが可能とな
り、レーザー光の強度に補正を加えることで、汚損に起
因する記録層12へのビーム強度の低下をリアルタイム
で補償することができる。
【0039】図6はデータ書き込み時のビーム出力補正
に係る回路構成の一例を示しており、CPU(中央演算
処理装置)等を使ったコントローラ35からの指令値が
レーザー出力設定部36に送出されると、ここでレーザ
ー光の強度設定に係る制御信号がD(ディジタル)/A
(アナログ)変換後に加算器37を経てレーザードライ
バー(駆動回路)38に送られ、該レーザードライバー
38の出力がレーザーダイオード25に送出される。
【0040】また、コントローラ35はディスク10に
記録すべき情報に対応した指令信号を記録波形発生部3
9(シンセサイザ回路を含む。)に送出し、ここから発
光タイミングの制御信号がレーザードライバー38に送
出される。
【0041】表面反射光の検出用フォトディテクタ34
による検出信号は、アンプ部40(フィルタ回路等を含
む。)を経て比較部41(差動アンプ等)のマイナス入
力端子に送出される。比較部41については、ディスク
10に汚れがない場合において予め測定しておいた表面
反射光の反射光量を示す基準値「REF」が設定されて
おり、これが比較部41のプラス入力端子に供給され
る。そして、比較部41の出力信号がレーザー出力の補
償用信号として上記加算器37に送られる。
【0042】しかして、アンプ部40の出力信号は、記
録時におけるディスク10の表面状態を反映する反射光
の光量に係る信号であり、ディスク表面があまり汚れて
いない場合には、比較部41の出力信号のレベルがほぼ
ゼロとなるが、ディスク表面に汚れがある場合には、そ
の汚れが酷い程光量が低下して信号レベルが下がるの
で、基準値REFから当該信号のレベル値を差し引いた
レベルに相当する差信号が比較部41から加算器37に
送出されてレーザー出力設定部36からの信号に加算さ
れ、レーザー出力が増加するように制御が行われる。
【0043】尚、基準値「REF」についてはこれを固
定値としても良いし、コントローラ35からの信号によ
って設定可能な可変値(図には可変抵抗の記号で示
す。)としても良い。
【0044】また、記録情報の再生処理においても同様
にアンプ部40の出力信号レベルと基準値REFとの比
較結果に応じてレーザー出力の制御を行うことができる
ことは勿論である。
【0045】上記した反射膜15を波長依存性膜15A
によって形成する場合には、例えば、図7に示すような
光学系の配置を採ることができる。
【0046】即ち、レーザーダイオード42から発した
光(これを、「La」と記す。)は、1段目のビームス
プリッタ43において2分され、そのうちの一方がモニ
タ用フォトディテクタ29に到達し、他方が次段のビー
ムスプリッタ44において反射した後、対物レンズ22
を介してディスク10Aに照射される。尚、ビームスプ
リッタ44の反射境界面には波長依存性膜15Aと同じ
性質をもつ波長依存性膜45が形成されている。
【0047】そして、ディスク10Aによって反射され
た戻り光は、ビームスプリッタ44での反射後にビーム
スプリッタ43でさらに反射され、集光レンズ46を介
して表面反射光の検出用ディテクタ47に受光される。
【0048】発光部と受光部との両者を有する送受光部
48から発した光(これを「Lb」と記す。)は、ビー
ムスプリッタ44を透過した後、対物レンズ22を介し
てディスク10Aに照射される。そして、ディスク10
Aによって反射された戻り光がビームスプリッタ44を
透過して再び送受光部48に到達する。尚、この送受光
部48には、例えば、レーザーダイオードやフォトダイ
オード、プリズム等を同一基板上に構成した所謂レーザ
ーカプラや、レーザーダイオード、フォトダイオード、
ホログラムプレート等を1つのパッケージ内に収めたホ
ログラムユニット等、既知の集積型部品を用いることが
できる。また、送受光部48の代わりに発光部と受光部
とが分離された形態を採用する場合には、送受光部の位
置に発光部を配置し、当該発光部とビームスプリッタ4
4との間にさらにビームスプリッタを置いて分離した光
を受光部に導くように構成すれば良い。
【0049】上記波長依存性膜15A、45は、図7の
右上のグラフ図に示すように、光の波長「λ」が長くな
る程その反射率が小さくなる性質を有しており、レーザ
ーダイオード42の発光波長「λa」の方が送受光部4
8の発光波長「λb」より短いとする(例えば、λa=
650nm(ナノメートル)、λb=780nm。)
と、レーザーダイオード42から発した光Laについて
はビームスプリッタ44の波長依存性膜45やディスク
10Aの波長依存性膜15Aにおける反射率が相対的に
高いため、当該光がディスク10Aの記録層12に到達
する割合が相対的に低い。つまり、ビームスプリッタ4
4で反射した光の大半は波長依存性膜15Aによって反
射された後、ビームスプリッタ43、44での光路変更
後にその一部が集光レンズ46を介してディテクタ47
に到達することになる。
【0050】他方、送受光部48の発光部から出射した
光Lbについては、ビームスプリッタ44の波長依存性
膜45やディスク10Aの波長依存性膜15Aにおける
反射率が相対的に低いので、これらの膜を透過した光が
ディスク10Aの記録層12にまで到達する。よって、
記録層12の近辺における反射光のうち、波長依存性膜
15A、45を通過した光が送受光部48内の受光部に
到達することになり、これから記録情報の検出がなされ
る。
【0051】こうして、ディテクタ47による検出信号
からディスク10Aの表面状態を検出するとともに、当
該検出信号からディスク10A表面の汚れの程度に応じ
て送受光部48の光出力を補正したり、あるいは、当該
検出信号に基づいてフォーカシング制御を行うことでレ
ーザーダイオード42からの光Laがディスク10Aの
表面付近で焦点を結ぶようにしてディスク10Aの表面
状態を的確に把握することができる。
【0052】尚、上記の説明において、波長依存性膜は
光の波長が長くなる程その反射率が小さくなる性質を有
するとしたが、要は使用する光の波長に応じて異なる反
射率を示す材料であって2種類以上の波長を区別するこ
とができるのであれば如何なる材料であっても構わな
い。
【0053】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明によれば、光学読取式記録媒体
への光の入射面における表面状態を把握するための検出
光量を反射層によって充分確保することができる。
【0054】また、請求項2に係る発明によれば、光学
読取式記録媒体への光の入射面における表面状態を光学
的検出手段を用いて検出することによって、入射面の状
態から汚損の度合を把握することができ、汚損に起因し
て生じる記録又は再生処理時の外乱の影響を排除するこ
とが可能となるので、記録情報や再生情報の信頼性を高
めることができる。
【0055】請求項3に係る発明によれば、光学読取式
記録媒体の入射面と記録層との間に形成された反射層に
よって反射される光の光量又は強度を検出することによ
って光学読取式記録媒体の入射面における表面状態を充
分な光量をもって検出することができ、外光等の影響を
受け難くなる。
【0056】請求項4に係る発明によれば、光学読取式
記録媒体の入射面の汚れ具合に応じて光源の発光量又は
強度を増強することによって、誤検出等の低減を図り、
光学読取式記録媒体の汚損による情報処理や制御への悪
影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の基本構成を概念的に示す図
である。
【図2】反射層と記録層との間に偏光層を設けた光学読
取式記録媒体の断面構造を示す概略図である。
【図3】図4乃至図8とともに本発明を光学式ディスク
及びその記録/再生装置に適用した実施の一例を示すも
のであり、本図は光学式ディスクの構成を概略的に示す
図である。
【図4】光学式ディスクのドライブ装置のうち、光学ヘ
ッド部の構成例を示す斜視図である。
【図5】動作原理を説明するために光路を概略的に示す
説明図である。
【図6】ビーム出力補正に係る回路構成の一例を示す回
路ブロック図である。
【図7】反射層に波長依存性膜を用いた場合の光学系の
配置例を示す光路の概略的な説明図である。
【符号の説明】
1…光学読取式記録媒体、1a…入射面、2…記録層、
3…反射層、4…ドライブ装置、5…光源、6…光学的
検出手段、7…制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録層に光を照射することによって記録
    情報を読み取ることができる光学読取式記録媒体におい
    て、 光の入射面の状態を検出するために当該入射面と上記記
    録層との間に反射層を形成したことを特徴とする光学読
    取式記録媒体。
  2. 【請求項2】 記録層に光を照射することによって記録
    情報を読み取ることができる光学読取式記録媒体に対し
    て情報の再生又は記録を行うための、光学読取式記録媒
    体のドライブ装置において、 上記光学読取式記録媒体への光の入射面の状態を検出す
    る光学的検出手段を設けたことを特徴とする光学読取式
    記録媒体のドライブ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した光学読取式記録媒体
    のドライブ装置において、 光の入射面の状態を検出するために光学読取式記録媒体
    の入射面と記録層との間に形成された反射層によって反
    射される光の光量又は強度を光学的検出手段によって検
    出することを特徴とする光学読取式記録媒体のドライブ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した光学読取式記録媒体
    のドライブ装置において、 上記光学読取式記録媒体への光照射を行うための光源
    と、 上記光学読取式記録媒体への光の入射面の状態について
    の検出信号を光学的検出手段から受け取って、入射面の
    汚れ具合に応じて上記光源の発光量又は強度を増強する
    制御手段とを設けたことを特徴とする光学読取式記録媒
    体のドライブ装置。
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WO2005109117A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Pioneer Corporation ホログラム記録担体、記録再生方法及びシステム

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