JPH11273084A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11273084A
JPH11273084A JP10072301A JP7230198A JPH11273084A JP H11273084 A JPH11273084 A JP H11273084A JP 10072301 A JP10072301 A JP 10072301A JP 7230198 A JP7230198 A JP 7230198A JP H11273084 A JPH11273084 A JP H11273084A
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signal
disk
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optical
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピット列中心線から一定距離離れた位置を光ビ
ームで走査して情報を再生する場合に、トラックピッチ
の異なる複数種類の光ディスクについても信号振幅が大
きく良好な再生信号が得られる光ディスク装置を提供す
る。 【解決手段】光ディスク10上に、プリピットのピット
列中心線からディスク半径方向に所定距離ずれた位置に
ビームスポットを形成するように光ビームを照射し、光
ディスク10からの反射光を2分割光検出器21で検出
し、この光検出器21の各受光領域22a,22bから
の出力信号の差信号および和信号を差動増幅器24およ
び加算増幅器26によって生成し、光ディスク10がト
ラックピッチの比較的広い第1のディスクの場合は差信
号、トラックピッチの比較的狭い第2のディスクの場合
は和信号を選択スイッチ26によりそれぞれ選択して、
信号処理回路27で処理して、ピット列により記録され
た情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非マーク領域に対
して光学的位相差を持つマーク列により情報が記録され
た光ディスクに光ビームを照射して情報を光学的に再生
する光ディスク装置に係り、特に光ディスク上のビーム
スポットをマーク列の中心からディスク半径方向に偏移
させて再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の書換え型光ディスクの一つとし
てDVD−RAMが開発され、ブックVer.1.0が
発行されている。このDVD−RAMにおいては、アド
レス情報などのヘッダ情報が予めピット(プリピット)
として記録されている。また、DVD−RAMではいわ
ゆるランド/グルーブ記録方式を採用しており、画像、
音声あるいは各種データなどのユーザ情報は、案内溝に
よって生じた凹部(グルーブ)および凸部(ランド)の
両者に記録される。従って、プリピットについてもラン
ド/グルーブトラックの両者から同様に再生可能でなく
てはならない。
【0003】図11は、現行のDVD−RAM上のディ
スクフォーマットを示す図である。画像や音声あるいは
データなどのユーザ情報を記録する記録領域はランドお
よびグルーブで構成され、アドレス情報などを記録した
ヘッダ領域はプリピットとして形成されたピット列で構
成される。このプリピット列は、その中心線がランドと
グルーブとの境界線の延長線上に位置するように、ディ
スク半径方向にオフセットした形で形成される。
【0004】そして、光ディスクに照射された光ビーム
によるビームスポットは、記録領域ではランドおよびグ
ルーブのトラック中心線上を走査し、ヘッダ領域ではピ
ット列の中心線上から一定距離(トラックピッチtpの
1/2)だけ偏移した位置を走査する。
【0005】こうしてビームスポットにより走査された
光ディスクからの反射光が光検出器により検出され、ラ
ンドおよびグルーブやピット列からの情報再生が行われ
る。この光検出器は、通常、受光面がトラック接線方向
に平行な分割線により二つの受光領域に分割された2分
割光検出器であり、反射光の0次回折光のほぼ中心を分
割線が通るように構成・配置されている。そして、プリ
ピット列からの情報再生に際しては、演算回路により2
分割光検出器の分割された二つの受光領域に対応する出
力信号の差信号、いわゆるプッシュプル信号が再生信号
として生成される。この再生信号が信号処理回路で適宜
処理され、プリピット列として記録された情報が得られ
る。
【0006】一方、書換え型光ディスクに対する更なる
大容量化の要求に対し、現行DVD−RAMよりさらに
高密度に情報を記録できるDVD−RAM(以下、これ
を現行DVD−RAMと区別するため、高密度DVD−
RAMという)の開発が進められている。この高密度D
VD−RAMでは、面記録密度を上げるためにトラック
ピッチを現行DVD−RAMに比べて狭くする。従っ
て、高密度DVD−RAMのプリピット列から、現行D
VD−RAMと同様にビームスポットをピット列の中心
線上から一定距離偏移させた光ビームによって再生を行
う場合には、ビームスポット中心とピット列中心線との
距離は現行DVD−RAMのそれより縮まることとな
る。
【0007】ここで、高密度DVD−RAMからの再生
時に、現行DVD−RAMからの再生の場合と同様にし
てプッシュプル信号を求めると、ビームスポット中心と
ピット列中心線との距離が縮まるほど信号振幅が低下
し、ビームスポット中心がちょうどピット列中心線上を
走査するときは原理的に信号振幅は0となる。従って、
トラックピッチを狭くした高密度DVD−RAMでは、
プッシュプル信号の信号振幅が低下し、誤りの少ない情
報再生が困難となってくる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現行
DVD−RAMより狭トラックピッチ化し、高密度化し
た高密度DVD−RAMのプリピット列から、現行DV
D−RAMと同様にビームスポットをピット列の中心線
上から一定距離偏移させた光ビームによって再生を行う
場合は、ビームスポット中心とピット列中心線との距離
が縮まるため、現行DVD−RAMのプリピット列から
の再生の場合と同様にプッシュプル信号を求めると、プ
ッシュプル信号の信号振幅が低下し、誤りの少ない情報
再生が困難となるという問題点があった。
【0009】本発明は、ピット列のような非マーク領域
に対して光学的位相差を持つマーク列の中心から一定距
離離れた位置を光ビームで走査して情報を再生する場合
に、トラックピッチの異なる複数種類の光ディスク、す
なわち記録密度が異なる複数種類の光ディスクについて
も信号振幅が大きく良好な再生信号が得られる光ディス
ク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はビームスポット中心とピット列中心線との
距離が異なる光ディスクの種類に応じて、2分割光検出
器からの二つの受光領域に対応する出力信号の差信号お
よび和信号のいずれかを選択的にマーク列からの再生信
号に用いるようにしたことを特徴とする。
【0011】すなわち、本発明はトラックに沿って非マ
ーク領域に対して光学的位相差を有するマーク列により
所定の情報が記録された光ディスク上に、マーク列の中
心線からディスク半径方向に所定距離ずれた位置にビー
ムスポットを形成するように光ビームを照射し、光ディ
スク上のトラック接線方向に平行な少なくとも一つの分
割線により少なくとも二つの受光領域に分割された光検
出器により、光ビームの照射に基づく前記光ディスクか
らの反射光を検出し、この光検出器からの複数の受光領
域に対応する出力信号について所定の演算を行うことに
より、マークにより記録された情報の再生信号を得る光
ディスク装置において、光ディスクが前記所定距離を所
定のしきい値以上とする第1のディスクの場合(言い換
えれば、第1のトラックピッチを有する第1のディスク
の場合)には、光検出器のトラック接線方向に平行な分
割線により分割された二つの受光領域に対応する出力信
号の差信号、該所定距離を該しきい値未満とする第2の
ディスクの場合(言い換えれば、第1のトラックピッチ
より小さい第2のトラックピッチを有する第2のディス
クの場合)には二つの受光領域に対応する出力信号の和
信号をそれぞれマーク列により記録された情報の再生信
号として選択するようにしたことを特徴とする。ここ
で、上記しきい値は例えば0.31μm〜0.37μm
の範囲に設定される。
【0012】このように対象とする光ディスクがビーム
スポットの位置をマーク列の中心線からディスク半径方
向にずらせる距離を比較的長くするディスク、つまりト
ラックピッチが比較的大きい第1のディスクの場合には
差信号、またこの距離を比較的短くするディスク、つま
りトラックピッチが比較的小さいより高密度の第2のデ
ィスクの場合には和信号をマーク列により記録された情
報の再生信号として用いる。
【0013】このようにすることにより、ディスクの種
類によらず常に振幅の大きい良好な再生信号が得られ
る。従って、ディスクの種類によらず常に差信号または
和信号の一方を再生信号に用いる場合に比して、マーク
列により記録された情報を少ない誤りで良好に再生する
ことが可能となる。
【0014】本発明は具体的な一つの態様として、例え
ば、トラック接線方向に第1および第2の領域が選択的
に配置され、第1の領域でランドおよびグルーブにトラ
ックで形成されたトラックに第1の情報(例えば画像、
音声および各種データなどのユーザ情報)記録され、第
2の領域でトラックに沿ってランドおよびグルーブそれ
ぞれのトラック中心線からディスク半径方向に所定距離
ずれた位置に、非マーク領域に対して光学的位相差を有
するマーク列により第2の情報(例えばアドレス情報な
どのヘッダ情報)が記録された光ディスクから第1およ
び第2の情報を再生する光ディスク装置に適用される。
【0015】この場合、光ディスク上に、第1の領域で
はランドおよびグルーブのトラック中心線上にビームス
ポットを形成し、第2の領域ではマーク列の中心線から
ディスク半径方向に所定距離ずれた位置にビームスポッ
トを形成するように光ビームが照射される。この光ビー
ムの照射に基づく光ディスクからの反射光は、光ディス
ク上のトラック接線方向に平行な少なくとも一つの分割
線により少なくとも二つの受光領域に分割された光検出
器により検出され、この光検出器からの各受光領域に対
応する出力信号の差信号および和信号が生成される。
【0016】そして、光ディスクが第1のディスクの場
合には差信号、第2のディスクの場合には和信号をそれ
ぞれ第2の情報の再生信号として選択し、かつ光ディス
クが第1および第2のディスクのいずれの場合も和信号
を第1の情報の再生信号として選択するようにする。
【0017】さらに、本発明はトラック接線方向に第1
および第2の領域が選択的に配置され、第1の領域でラ
ンドおよびグルーブにトラックで形成されたトラックに
第1の情報が記録され、第2の領域でトラックに沿って
ランドおよびグルーブそれぞれのトラック中心線からデ
ィスク半径方向に所定距離ずれた位置、あるいは該トラ
ック中心線と同一線上の位置に、非マーク領域に対して
光学的位相差を有するマーク列により第2の情報が記録
された光ディスクから第1および第2の情報を再生する
光ディスク装置にも適用され得る。
【0018】この場合には、光ディスク上に第1の領域
ではランドおよびグルーブのトラック中心線上にビーム
スポットを形成し、第2の領域ではマーク列の中心線か
らディスク半径方向に所定距離ずれた位置、あるいはマ
ーク列の中心線上の位置にビームスポットをそれぞれ形
成するように光ビームが照射され、光ディスクからの反
射光が光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なく
とも一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分
割された光検出器により検出され、この光検出器からの
各受光領域に対応する出力信号の差信号および和信号が
生成される。
【0019】そして、光ディスクが所定距離を所定のし
きい値以上とする第1のディスクの場合には差信号、所
定距離をしきい値未満とする第2のディスク、あるいは
マーク列の中心線上の位置にビームスポットを形成する
ように光ビームが照射される第3のディスクの場合には
和信号を第2の情報の再生信号としてそれぞれ選択し、
かつ光ディスクが第1、第2および第3のディスクのい
ずれの場合も和信号を第1の情報の再生信号として選択
するようにする。
【0020】さらに、本発明においては光ディスクの種
類に応じて差信号または和信号を再生信号として選択す
るために、光ディスク上の所定の領域に記録されたトラ
ックピッチのデータに基づいて光ディスクが第1の光デ
ィスクであるか第2の光ディスクであるかを判別し、こ
の判別結果に従って差信号または和信号の選択を行う
か、あるいは、光ディスクを収納するディスクカートリ
ッジの物理的形状に基づき光ディスクが第1の光ディス
クであるか第2の光ディスクであるかを判別し、この判
別結果に従って差信号または和信号の選択を行うように
する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。まず、具体的な実施の形態を説明
する前に、本発明の基本的な考え方について述べる。図
1に、本発明の光ディスク装置において光ディスク上の
ピット列から再生を行う場合の様子を示す。同図に示さ
れるように、トラックピッチtpのトラックに沿ってピ
ット列が形成されている。光ディスクがDVD−RAM
の場合、このピット列はヘッダ領域に予め記録されてい
るアドレス情報などのヘッダ情報を表すプリピットであ
り、ここでのトラックピッチtpは1.48μmであ
る。光ディスクに記録された情報の再生時には、この光
ディスク上に光ヘッドによって光ビームが照射され、同
図に示すようにビームスポットを形成する。
【0022】ここで、ビームスポットは一点鎖線で示す
ピット列中心線Cn(n=1,2,…)上ではなく、ピ
ット列中心線Cnから一定距離Δだけディスク半径方向
(図1の上下方向)に偏移した位置を走査する。DVD
−RAMのへッダ領域(プリピット部)では、このビー
ムスポットのピット列中心線Cnからの偏移量Δは、
0.37μmである。
【0023】図2に、図1の光ディスク上のピット列と
ビームスポットおよび本発明の光ディスク装置における
2分割光検出器との相対的配置を示す。光ディスク上に
照射されたビームスポットからの反射光は、対物レンズ
開口で蹴られた後、図示しない光学系を通過して2分割
光検出器へと入射する。この2分割光検出器は、図に示
す通り受光面がトラック接線方向に平行な分割線により
2分割されている。
【0024】現行DVD−RAMでは、この2分割光検
出器の二つの受光領域に対応する出力信号の差信号をピ
ット列からの再生信号としている。これに対し、本発明
の光ディスク装置では、この2分割光検出器の二つの受
光領域に対応する出力信号について、差信号のみならず
和信号も生成し、これらを選択的にピット列からの再生
信号とすることが特徴である。
【0025】以下、図3〜図8を用いて本発明の特徴と
効果をさらに詳しく説明する。まず、図3は光ディスク
であるDVD−RAM上のnT/nT単一周波数信号の
ピット列とその再生の様子を示す図である。nT/nT
単一周波数信号のピット列は、ピット長がnT、ピット
間隔がnTのピット列である。ここで、Tはチャネルビ
ット間隔である。現行DVD−RAMでは、同図に示す
ようにピット列の中心線からディスク半径方向に所定距
離Δずれた位置にビームスポットを形成するように光ビ
ームを照射して、このピット列からの情報再生を行う。
【0026】図4は、現行DVD−RAMと同じ(8−
16)変調、ビット長0.41μm/ビットの条件で記
録された3T/3T単一周波数信号のプリピット(ピッ
ト長0.615μm、ピット深さ70nm)から、波長
640nm、対物レンズの開口数0.6の光学系とおよ
び2分割光検出器を用いて再生を行った場合の再生信号
の信号振幅(peak to peak値)をビームスポットとピッ
ト列中心線との距離Δに対して示した図である。点線が
2分割光検出器の二つの受光領域からの出力信号の差信
号、実線が和信号の振幅をそれぞれ表している。
【0027】この図4から分かる通り、グラフの原点
(Δ=0)、すなわちピット列の真上をビームスポット
が走査する場合には、差信号の振幅は原理的に0とな
り、逆に和信号の振幅は最大値をとる。距離Δが大きく
なると、和信号は単調に減少し、差信号はΔ=0.3μ
m付近で極大値をとり、それ以上ではやや減少する。こ
の傾向から、基本的に差信号および和信号の両曲線の交
点よりもΔが小さい場合には和信号が有利であり、大き
い場合には差信号が有利である。
【0028】この場合、ちょうど現行DVD−RAMの
規格であるΔ=0.37μm付近で差信号および和信号
の両曲線は交点を持ち、Δが0.37μm以上では差信
号、0.37μm以下では和信号をそれぞれピット列か
らの情報再生に用いると、より振幅の大きい再生信号が
得られる。すなわち、SNRの良好な再生信号が得ら
れ、誤りの少ない情報再生に効果的である。
【0029】ところで、プリピットは基本的に種々の長
さの信号が記録されており、図4よりも長いピットの信
号振幅についても考慮に入れた検討が必要である。図5
は、現行DVD−RAM上の11T/11T単一周波数
信号(ピット長2.26μm)のプリピットから図4と
同一条件で再生を行った場合の差信号および和信号の信
号振幅を距離Δに対して示した図である。プリピットの
ピット列の信号周期が長くなった分、図4に比較して和
信号、差信号ともに振幅が増加していることが分かる。
差信号および和信号の両曲線の交点におけるΔの値は約
0.32μmとなり、図4の3T/3T単一周波数信号
の場合よりもやや短い側へ寄っている。
【0030】以上の結果から考えると、確かに現行DV
D−RAMの規格の物理的条件であるΔ=0.37μm
の場合には、プリピットからの情報再生に差信号を用い
た方が有利であると言える。
【0031】さて、現行DVD−RAMよりさらに高密
度化した高密度DVD−RAMを考えた場合、トラック
ピッチの縮小と同時にビット長の低減も行われるであろ
うことは、記録容量増大の観点から当然に予想される。
ここでは、仮に現行DVD−RAMの0.41μm/ビ
ットから0.30μm/ビットへとビット長が低減され
た高密度DVD−RAMについて考える。なお、変調方
式については、引続き(8−16)変調とする。
【0032】図6は、高密度DVD−RAM上のビット
密度0.30μm/ビット、(8−16)変調における
3T/3T単一周波数信号のプリピット(ピット長0.
45μm、ピット深さ70nm)から再生を行った場合
の差信号および和信号の振幅を距離Δに対して示した図
である。この場合、差信号および和信号の両曲線は約Δ
=0.4μmで交差しており、Δ≦0.4μmでは常に
和信号の方が差信号より振幅が大きい結果となってい
る。
【0033】図7は、同じく高密度DVD−RAM上の
ビット密度0.30μm/ビット、(8−16)変調に
おける11T/11T単一周波数信号のプリピット(ピ
ット長1.65μm)から再生を行った場合の差信号お
よび和信号の振幅を距離Δに対して示した図である。こ
れは現行DVD−RAMの図4に示した結果とほぼ同じ
特性を示している。信号周期が十分長い場合は、多少の
周期の変動(周波数の変動)があっても信号振幅は変わ
らないことは周知であり、妥当な結果と言える。この場
合は、Δが約0.31μmのときに差信号および和信号
の両曲線が交差している。
【0034】従って、ビット密度0.30μm、(8−
16)変調の高密度DVD−RAMの場合、和信号を選
択するΔの条件を0.31μm以下とすれば、ほぼ全て
の周波数帯域にわたって差信号より振幅の大きな信号を
再生信号として得ることができる。しかし、特に振幅が
相対的に少ない3T/3T信号のような高周波の信号の
振幅確保を重視するならば、0.31μm≦Δ<0.4
μmにおいても和信号を選択することも、光ディスクシ
ステムの設計上考えられる。
【0035】高密度DVD−RAMでは、トラックピッ
チに比例する距離Δは現行DVD−RAMでの規格値
0.37μmよりも短くすることが高記録密度化の上で
必要となる。この結果からは少なくともΔが0.31μ
mよりも短くなる場合、すなわちトラックピッチが0.
62μmよりも狭くなる場合には、和信号を情報再生に
用いた方が明らかに信号振幅の大きな信号、すなわちS
NRの良好な信号が得られる。ただし、上述したように
高密度化に伴う高周波信号振幅の低下をカバーするため
には、Δが現行DVD−RAM並の0.37μmであっ
ても和信号を用いた方が良い場合も考えられる。
【0036】以上の結果から、高密度DVD−RAMシ
ステムとして、ビット密度0.30μm/ビット以下、
かつトラックピッチ0.62μm以下のシステムを考え
た場合には、プリピットからの情報再生には2分割光検
出器の二つの受光領域からの信号の和信号を用いた方が
SNRの高い信号が得られる。ただし、トラックピッチ
を現行DVD−RAMと同等の0.74μmに保った高
密度DVD−RAMシステムでも、ビット長が低減され
れば、高周波の信号振幅維持を優先する立場からは、和
信号をプリピットからの情報再生に用いた方が良いと言
える。
【0037】従って、このような高密度DVD−RAM
装置においては、ディスク再生互換性を考慮すると、プ
リピットからの情報再生に、現行DVD−RAMディス
クについては差信号、高密度DVD−RAMディスクに
ついては和信号をそれぞれ用いるという信号選択手段を
設けることがSNRの良好な情報再生に極めて有効と考
えられる。
【0038】以下、上述した原理に基づく本発明の光デ
ィスク装置の具体的な実施形態について説明する。 (第1の実施形態)図8に、本発明の第1の実施形態に
係る光ディスク装置の構成を示す。光ディスク10は、
例えば現行DVD−RAMあるいは、これより高密度化
された高密度DVD−RAMであり、透光性基板の上に
記録層19が形成されている。保護層、反射層等を含む
通常多層からなる記録層19は、光ビームの照射により
記録できるものであればなんでも良く、例えば相変化膜
または光磁気膜などが用いられる。
【0039】また、この光ディスク10は例えば図11
に示したように画像や音声あるいは各種のデータなどの
ユーザ情報を記録するランドおよびグルーブからなる記
録領域と、アドレス情報などを記録したヘッダ領域とか
らなり、ヘッダ領域はプリピットとして形成されたピッ
ト列、つまり非マーク領域に対して光学的位相差を有す
るマーク列によって情報が記録されている。
【0040】光ディスク10は、記録/再生時にはモー
タ駆動回路12によって駆動されるスピンドルモータ1
1により適切な回転数で回転され、またLD駆動回路1
3により半導体レーザ(LD)14が駆動されて光ビー
ムが出射される。半導体レーザ14から出射した光ビー
ムは、コリメートレンズ15で平行光とされた後、偏光
ビームスプリッタ(PBS)16および1/4波長板1
7を順次介して対物レンズ18に入射し、この対物レン
ズ18によって光ディスク10に光ビームが照射され
る。このとき、光ディスク10に照射された光ビームが
記録層19上に微小ビームスポットを形成するように、
図示しないフォーカスサーボ系により対物レンズ18が
制御される。
【0041】また、光ディスク10の記録領域では図1
1に示したようにビームスポットがランドおよびグルー
ブのトラック中心線上を走査し、ヘッダ領域ではビーム
スポットがプリピット列の中心線上からディスク半径方
向に一定距離Δだけ離れた位置を走査するように、図示
しないトラッキングサーボ系により制御される。
【0042】光ディスク10の記録層19上に集束され
た光ビームは、記録層19上に成膜された反射膜により
反射されて対物レンズ18に戻り、再び平行光となる。
平行光となった反射光は、1/4波長板17を透過する
ことにより1/4波長板17へ入射した光に対して垂直
な偏光を持つようになるので、偏光ビームスプリッタ1
6で反射される。偏光ビームスプリッタ16で反射され
た光ビームは、集光レンズ20により収束光となり、光
検出器21に入射される。
【0043】光検出器21は、トラック接線方向に平行
な分割線を含む少なくとも一つの分割線によって、受光
面が少なくとも二つの受光領域22a,22bに分割さ
れている。光検出器21に入射した光ディスク10から
の反射光は光電変換され、受光領域22a,22bの各
々の入射光量にほぼ比例した電流が受光領域22a,2
2b毎に分離して発生され、出力される。
【0044】この光検出器21からの受光領域22a,
22bに対応する出力信号(電流)は、電流−電圧変換
増幅器23a,23bにより電圧信号に変換された後、
差動増幅器24の反転および非反転の二つの入力端子に
入力され、さらに加算増幅器25の二つの入力端子に入
力される。従って、差動増幅器24の出力端子からは光
検出器21の各受光領域22a,22bへの入射光量の
差に比例した信号、すなわち差信号、また加算増幅器2
5の出力端子からは光検出器21の各受光領域22a,
22bへの入射光量の和に比例した信号、すなわち和信
号が再生信号としてそれぞれ得られる。
【0045】差動増幅器24および加算増幅器25から
それぞれ出力される差信号および和信号は、差信号/和
信号選択スイッチ26によりいずれか一方が選択されて
信号処理回路27に入力される。差信号/和信号選択ス
イッチ26は、システムコントローラ29からのスイッ
チコントロール信号sig-inに従って切り替え制御され、
端子SUBに入力される差信号および端子ADDに入力
される和信号のいずれかを選択する。
【0046】この差信号/和信号選択スイッチ26によ
って選択された差信号または和信号は、プリピットから
の情報再生のための再生信号として信号処理回路27に
入力される。信号処理回路27は、差信号/和信号選択
スイッチ26を介して入力される再生信号に対して適当
な等化、2値化などの処理を行うことにより、光ディス
ク10上のプリピットに対応した再生データを出力す
る。
【0047】なお、図8では光検出器21以降は光ディ
スク10のヘッダ領域のプリピットからの再生を行う系
のみを示しているが、実際の光ディスク装置では、例え
ば図11に示した現行DVD−RAMと同様のディスク
フォーマットの場合、画像や音声あるいはデータなどの
ユーザ情報は、ランドおよびグルーブで構成された記録
領域に記録されており、これらのユーザ情報を再生する
必要がある。
【0048】この記録領域においては、光ディスク10
に照射された光ビームによるビームスポットはランドお
よびグルーブのトラック中心線上を走査するので、2分
割光検出器21の二つの受光領域22a,22bに対応
する出力信号の和信号を再生信号とし、この再生信号に
ついて信号処理回路26で同様に等化、2値化などの処
理を行うことにより、記録領域に記録されたユーザ情報
を再生することができる。
【0049】さらに、実際の光ディスク装置において
は、前述したフォーカスサーボやトラッキングサーボを
行うために、フォーカス誤差信号およびトラッキング誤
差信号が必要である。これについては光検出器21の構
成を後述するように工夫して、複数の受光領域に対応し
た出力信号について所定の演算を行うことにより、フォ
ーカス誤差信号およびトラッキング誤差信号を生成する
ことができる。
【0050】次に、差信号/和信号選択スイッチ26の
切り替え制御について説明する。本実施形態では、光デ
ィスク10のリードインエリアに予め記録された光ディ
スクの物理フォーマットデータからトラックピッチを認
識し、それに基づいてヘッダ領域のプリピットからの情
報再生時の再生方式を差信号/和信号選択スイッチ26
によって切り替える方式について述べる。
【0051】すなわち、本光ディスク装置に光ディスク
10が装填されると、まず第1にディスク製造者が予め
プリピットとしてデータを記録したリードイン領域を再
生する。リードイン領域には、光ディスク10のサイ
ズ、記録密度、トラックピッチといった物理フォーマッ
トデータが記録されており、このリードイン領域を再生
することにより、光ディスク10の基本的なデータを得
ることができるようになっている。なお、このリードイ
ン領域のプリピットに限っては、図11に示したように
ピット列中心線がビームスポットに対してディスク半径
方向にオフセットしておらず、通常のCDやDVD−R
OMのピット列のように、一本の螺旋を描くようにピッ
ト列が形成されている。
【0052】従って、光ディスク10上のリードイン領
域では、ビームスポットがプリピット列中心線上を走査
するようにトラッキング制御が行われ、信号再生には加
算増幅器25からの和信号がリードイン領域のプリピッ
ト列からの物理フォーマットデータの再生に用いられ
る。すなわち、光ディスク10の装填直後のリードイン
領域の再生時には、システムコントローラ29は差信号
/和信号選択スイッチ26を和信号ADD側に切り替え
るように、スイッチコントロール信号sig-inの制御を行
う。
【0053】こうしてリードイン領域から再生された信
号は信号処理回路27により等化、2値化処理が施さ
れ、2値データ28としてシステムコントローラ29に
入力される。システムコントローラ29は、この2値デ
ータ28に対して復調処理を行い、リードイン領域に記
録された物理フォーマットデータを取得する。そしてシ
ステムコントローラ29は、この物理フォーマットデー
タのうちのトラックピッチのデータから、光ディスク1
0が現行DVD−RAMか高密度DVD−RAMかを判
別し、差信号/和信号選択スイッチ26に供給するスイ
ッチコントロール信号sig-inを図9に示すように制御す
る。
【0054】すなわち、光ディスク10が現行DVD−
RAMの場合には、図9(a)に示すように、ユーザデ
ータ領域では和信号、ヘッダ領域では差信号をそれぞれ
選択するようにスイッチコントロール信号sig-inの制御
を行い、また光ディスク10が高密度DVD−RAMの
場合には、図9(b)に示すように、ユーザデータ領
域、ヘッダ領域共に和信号を選択するようにスイッチコ
ントロール信号sig-inを制御する。
【0055】システムコントローラ29が光ディスク1
0が現行DVD−RAMであるか高密度DVD−RAM
であるかを判別する条件としては、具体的には上述した
ように、例えば半導体レーザ14の発振波長が640n
m、対物レンズ18の開口数NAが0.6の場合、距離
Δが0.31μm(トラックピッチ0.62μm)を超
えるとき現行DVD−RAMと判別し、距離Δが0.3
1μm以下のとき高密度DVD−RAMと判別するよう
にすればよい。
【0056】なお、上述の説明ではトラックピッチから
光ディスク10が現行DVD−RAMであるか高密度D
VD−RAMであるかを判別したが、物理フォーマット
データにその光ディスクのヘッダ領域再生に差信号、和
信号のいずれを用いるかを直接判断できるデータが記録
されていてもよい。
【0057】(第2の実施形態)図10に、本発明の第
2の実施形態に係る光ディスク装置の構成を示す。図8
と同一部分に同一符号を付して第1の実施形態との相違
点のみ説明すると、本実施形態では光ディスク10が現
行DVD−RAMか高密度DVD−RAMかを判別する
手段が第1の実施形態と異なっている。
【0058】すなわち、本実施形態では光ディスク10
を収納するディスクカートリッジの物理的形状を現行D
VD−RAMと高密度DVD−RAMとで異ならせ、こ
のカートリッジ形状の違いを利用して光ディスク10の
種類を判別している。具体的には、例えば図10中に示
すように高密度DVD−RAMのディスクカートリッジ
30bに、現行DVD−RAMのディスクカートリッジ
30aには無い特徴的な切り欠き32を設けるようにす
る。一方、光ディスク装置側には発光素子33とこれに
光ディスク10を介して対向する受光素子34との対か
らなるディスク判別用検出器35を設置する。
【0059】このように構成すると、現行DVD−RA
Mが装填された場合には、そのディスクカートリッジ3
0aにより発光素子33からの光線が遮られ、受光素子
34には入射しない。一方、高密度DVD−RAMが装
填された場合には、発光素子33からの光線がディスク
カートリッジ30bの切り欠き32を通過して受光素子
34に入射する。従って、受光素子34からの出力を増
幅器36により増幅すると、光ディスク装置に装填され
た光ディスク10の種類、すなわち光ディスク10が現
行DVD−RAMであるか、高密度DVD−RAMであ
るかに応じて増幅器36の出力電圧が変化する。この増
幅器36の出力を2値化回路37により所定のスライス
レベルで2値化することによって、2値化回路37の出
力は前者の場合は例えば低レベル、後者の場合は高レベ
ルというように変化する。
【0060】そこで、システムコントローラ29では、
2値化回路37の出力レベルに従って光ディスク装置に
装填された光ディスク10が現行DVD−RAMである
か高密度DVD−RAMであるかを判別し、それに基づ
いて第1の実施形態と同様、図9に示すように差信号/
和信号選択スイッチ26に供給するスイッチコントロー
ル信号sig-inの制御を行う。
【0061】(第3の実施形態)第1、第2の実施形態
では光ディスク10として図11に示したように、ヘッ
ダ領域のプリピットのピット列中心がランドとグルーブ
との境界線の延長線上に位置するように、ディスク半径
方向にオフセットした光ディスクを示したが、ピット列
中心線がランドおよびグルーブのトラック中心線上に位
置するようにヘッダ領域のプリピットが形成された、い
わゆるインライン型の光ディスクにも適用が可能であ
る。
【0062】このインライン型の光ディスクの場合、ビ
ームスポットがヘッダ領域ではプリピットのピット列中
心線上を走査するように照射され、Δ=0となる。従っ
て、この光ディスクのヘッダ領域にプリピットにより記
録された情報を再生する場合には、和信号を再生信号と
して選択すればよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば非
マーク領域に比して光学的位相差を有したマーク列をマ
ーク列中心線上から所定距離ずらせたビームスポットで
走査することで、マーク列により記録された情報を再生
する場合、この所定距離を所定のしきい値以上とする、
トラックピッチが比較的大きい第1のディスクの場合に
は、2分割光検出器からの各受光領域の出力信号の差信
号を再生信号として選択し、この所定距離をしきい値未
満とする、トラックピッチが比較的小さい第2のディス
クの場合には、各受光領域の出力信号の和信号を再生信
号として選択することにより、トラックピッチの異なる
複数種類の光ディスクのいずれに対しても信号振幅の大
きい品質のよい再生信号を得ることができ、マーク列と
して記録された情報を低い誤り率で効率よく再生するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における光ディスク上のピット列とビ
ームスポットの関係を示す図
【図2】 本発明における光ディスク上のピット列とビ
ームスポットおよび光検出器の関係を示す図
【図3】 DVD−RAM上のnT/nT単一周波数信
号のピット列とその再生の様子を示す図
【図4】 現行DVD−RAM上の3T/3T単一周波
数信号のプリピットからの差信号および和信号の再生信
号振幅をビームスポットとピット列中心線との距離に対
して示した図
【図5】 現行DVD−RAM上の11T/11T単一
周波数信号のプリピットからの差信号および和信号の再
生信号振幅をビームスポットとピット列中心線との距離
に対して示した図
【図6】 高密度DVD−RAM上の3T/3T単一周
波数信号のプリピットからの差信号および和信号の再生
信号振幅をビームスポットとピット列中心線との距離に
対して示した図
【図7】 高密度DVD−RAM上の11T/11T単
一周波数信号のプリピットからの差信号および和信号の
再生信号振幅をビームスポットとピット列中心線との距
離に対して示した図
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る光ディスク装
置の構成を示すブロック図
【図9】 同実施形態において光ディスクが現行DVD
−RAMの場合と高密度DVD−RAMの場合のスイッ
チコントロール信号を光ディスク上のユーザデータ領域
およびヘッダ領域に対応させて示す図
【図10】 本発明の第2の実施形態に係る光ディスク
装置の構成を示すブロック図
【図11】 現行DVD−RAMのディスクフォーマッ
トとへッダ情報の再生の様子を示す図
【符号の説明】
10…光ディスク 11…スピンドルモータ 12…モータ駆動回路 13…LD駆動回路 14…半導体レーザ 15…コリメートレンズ 16…偏光ビームスプリッタ 17…1/4波長板 18…対物レンズ 19…記録層 20…集光レンズ 21…光検出器 22a,22b…受光領域 23a,23b…電流−電圧変換増幅器 24…差動増幅器 25…加算増幅器 26…差信号/和信号選択スイッチ 27…信号処理回路 28…2値データ 30a…現行DVD−RAMのディスクカートリッジ 30b…高密度DVD−RAMのディスクカートリッジ 32…切り欠き 33…発光素子 34…受光素子 35…ディスク判別用検出器 36…増幅器 37…2値化回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックに沿って非マーク領域に対して光
    学的位相差を有するマーク列により所定の情報が記録さ
    れた光ディスクから該情報を再生する光ディスク装置に
    おいて、 前記光ディスク上に、前記マーク列の中心線からディス
    ク半径方向に所定距離ずれた位置にビームスポットを形
    成するように光ビームを照射する光ビーム照射手段と、 前記光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なくと
    も一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分割
    され、前記光ビームの照射に基づく前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の前記二つの受光領域に対応する出力信号
    の差信号および和信号を生成する演算手段と、 前記光ディスクが前記所定距離を所定のしきい値以上と
    する第1のディスクの場合には前記差信号、該所定距離
    を該しきい値未満とする第2のディスクの場合には前記
    和信号をそれぞれ前記マーク列により記録された情報の
    再生信号として選択する選択手段とを備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】トラックに沿って非マーク領域に対して光
    学的位相差を有するマーク列により所定の情報が記録さ
    れた光ディスクから該情報を再生する光ディスク装置に
    おいて、 前記光ディスク上に、前記マーク列の中心線からディス
    ク半径方向に所定距離ずれた位置にビームスポットを形
    成するように光ビームを照射する光ビーム照射手段と、 前記光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なくと
    も一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分割
    され、前記光ビームの照射に基づく前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の前記二つの受光領域に対応する出力信号
    の差信号および和信号を生成する演算手段と、 前記光ディスクが第1のトラックピッチを有する第1の
    ディスクの場合には前記差信号、第1のトラックピッチ
    より小さい第2のトラックピッチを有する第2のディス
    クの場合には前記和信号をそれぞれ前記マーク列により
    記録された情報の再生信号として選択する選択手段とを
    備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】トラック接線方向に第1および第2の領域
    が選択的に配置され、第1の領域でランドおよびグルー
    ブで形成されたトラックに第1の情報が記録され、第2
    の領域でトラックに沿ってランドおよびグルーブそれぞ
    れのトラック中心線からディスク半径方向に所定距離ず
    れた位置に、非マーク領域に対して光学的位相差を有す
    るマーク列により第2の情報が記録された光ディスクか
    ら前記第1および第2の情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光ディスク上に、前記第1の領域では前記ランドお
    よびグルーブのトラック中心線上にビームスポットを形
    成し、前記第2の領域では前記マーク列の中心線からデ
    ィスク半径方向に所定距離ずれた位置にビームスポット
    を形成するように光ビームを照射する光ビーム照射手段
    と、 前記光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なくと
    も一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分割
    され、前記光ビームの照射に基づく前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の前記二つの受光領域に対応する出力信号
    の差信号および和信号を生成する演算手段と、 前記光ディスクが前記所定距離を所定のしきい値以上と
    する第1のディスクの場合には前記差信号、該所定距離
    を該しきい値未満とする第2のディスクの場合には前記
    和信号をそれぞれ前記第2の情報の再生信号として選択
    し、かつ前記光ディスクが第1および第2のディスクの
    いずれの場合も前記和信号を前記第1の情報の再生信号
    として選択する選択手段とを備えたことを特徴とする光
    ディスク装置。
  4. 【請求項4】トラック接線方向に第1および第2の領域
    が選択的に配置され、第1の領域でランドおよびグルー
    ブで形成されたトラックに第1の情報が記録され、第2
    の領域でトラックに沿ってランドおよびグルーブそれぞ
    れのトラック中心線からディスク半径方向に所定距離ず
    れた位置に、非マーク領域に対して光学的位相差を有す
    るマーク列により第2の情報が記録された光ディスクか
    ら前記第1および第2の情報を再生する光ディスク装置
    において、 前記光ディスク上に、前記第1の領域では前記ランドお
    よびグルーブのトラック中心線上にビームスポットを形
    成し、前記第2の領域では前記マーク列の中心線からデ
    ィスク半径方向に所定距離ずれた位置にビームスポット
    を形成するように光ビームを照射する光ビーム照射手段
    と、 前記光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なくと
    も一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分割
    され、前記光ビームの照射に基づく前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の前記二つの受光領域に対応する出力信号
    の差信号および和信号を生成する演算手段と、 前記和信号を前記第1の情報の再生信号として選択する
    と共に、 前記光ディスクが第1のトラックピッチを有する第1の
    ディスクの場合には前記差信号、第1のトラックピッチ
    より小さい第2のトラックピッチを有する第2のディス
    クの場合には前記和信号をそれぞれ前記第2の情報の再
    生信号として選択し、かつ前記光ディスクが第1および
    第2のディスクのいずれの場合も前記和信号を前記第1
    の情報の再生信号として選択する選択手段とを備えたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】トラック接線方向に第1および第2の領域
    が選択的に配置され、第1の領域でランドおよびグルー
    ブで形成されたトラックに第1の情報が記録され、第2
    の領域でトラックに沿ってランドおよびグルーブそれぞ
    れのトラック中心線からディスク半径方向に所定距離ず
    れた位置、あるいは該トラック中心線と同一線上の位置
    に、非マーク領域に対して光学的位相差を有するマーク
    列により第2の情報が記録された光ディスクから前記第
    1および第2の情報を再生する光ディスク装置におい
    て、 前記光ディスク上に、前記第1の領域では前記ランドお
    よびグルーブのトラック中心線上にビームスポットを形
    成し、前記第2の領域では前記マーク列の中心線からデ
    ィスク半径方向に所定距離ずれた位置、あるいは該マー
    ク列の中心線上の位置にビームスポットを形成するよう
    に光ビームを照射する光ビーム照射手段と、 前記光ディスク上のトラック接線方向に平行な少なくと
    も一つの分割線により少なくとも二つの受光領域に分割
    され、前記光ビームの照射に基づく前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出器と、 前記光検出器の前記二つの受光領域に対応する出力信号
    の差信号および和信号を生成する演算手段と、 前記光ディスクが前記所定距離を所定のしきい値以上と
    する第1のディスクの場合には前記差信号、該所定距離
    を該しきい値未満とする第2のディスク、あるいは前記
    光ビーム照射手段が前記該マーク列の中心線上の位置に
    ビームスポットを形成するように光ビームを照射する第
    3のディスクの場合には前記和信号を前記第2の情報の
    再生信号としてそれぞれ選択し、かつ前記光ディスクが
    第1、第2および第3のディスクのいずれの場合も前記
    和信号を前記第1の情報の再生信号として選択する選択
    手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記しきい値が0.31μm〜0.37μ
    mの範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記光ディスク上の所定の領域に記録され
    たトラックピッチのデータに基づいて該光ディスクが前
    記第1のディスクであるか第2のディスクであるかを判
    別する判別手段と、 該判別結果に従って前記選択手段を制御する制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記光ディスクを収納するディスクカート
    リッジの物理的形状に基づき該光ディスクが前記第1の
    ディスクであるか第2のディスクであるかを判別する判
    別手段と、 該判別結果に従って前記選択手段を制御する制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の光ディスク装置。
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