JPH11272207A - プラズマディスプレイパネル装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル装置

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JPH11272207A
JPH11272207A JP7566798A JP7566798A JPH11272207A JP H11272207 A JPH11272207 A JP H11272207A JP 7566798 A JP7566798 A JP 7566798A JP 7566798 A JP7566798 A JP 7566798A JP H11272207 A JPH11272207 A JP H11272207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静的な冷却手段によって動作中のPDPの冷
却を図るとともに、パネル面に生じる熱歪を効率的に解
消し、また、パネルに貼り付けた伝熱部材が容易に分離
でき、PDP自身をディスプレイ装置の筐体に取り付け
るための構成を設ける場所を確保したPDP装置を提供
する。 【解決手段】 バックパネル3のフロントパネル2に向
かい合ってない側の表面には接着部材としての両面粘着
シート31が全面に渡って貼り付けられ、当該両面粘着
シート31のバックパネル3とは反対側の粘着面には伝
熱板30が貼り付けられている。なお、伝熱板30とし
ては、例えば、厚さが約1.0mmの耐食アルミ合金を
用いる。また、両面粘着シート31は緩衝性のあるアク
リル発泡体テープをベースとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル装置に関し、特に、熱歪による破壊を防止した
プラズマディスプレイパネルの放熱構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図18に一般的なプラズマディスプレイ
パネル(以後、PDPと略記)の部分破断平面図を示
す。
【0003】PDP1は各々が一定の厚さを有するガラ
スで形成されるフロントパネル2とバックパネル3とを
貼り合わせて構成されている。なお。図18はバックパ
ネル3の側から見た図である。
【0004】フロントパネル2とバックパネル3はいず
れも長方形をなしているが、その大きさは互いに異なっ
ており、一般的なPDPにあっては、長辺方向にはフロ
ントパネル2の方が大きく、短辺方向にはバックパネル
3の方が大きく構成されている。そして、両者は各々の
長手方向の中心軸が互いに直行し、対称形をなすように
互いに重ね合わされる。このため長手方向の端部(すな
わち両短辺)においてはフロントパネル2がバックパネ
ル3からはみ出している。この部分はフロント張り出し
部2Aと呼称される。また、短手方向の端部(すなわち
両長辺)ではバックパネル3がフロントパネル2からは
み出している。この部分はバック張り出し部3Aと呼称
される。なお以下の説明においては、フロント張り出し
部2Aおよびバック張り出し部3Aを張り出し部と総称
し、フロントパネル2およびバックパネル3をパネルと
総称する場合もある。
【0005】また、フロントパネル2およびバックパネ
ル3は、向かい合う面が所定の間隔を保つように互いに
平行に配置され、両者の重ね合わせ部分の端縁部には、
全周に渡って気密性を保ちつつフロントパネル2および
バックパネル3を接着する周辺封止部材4が配置されて
いる。
【0006】パネル2および3と周辺封止部材4とで囲
まれた空間には所定のガスが充填されている。そして、
周辺封止部材4で囲まれた領域のさらに内側にはパネル
2および3に共通して画像表示部である有効部5が形成
されている。以下においては有効部5の外周輪郭線(仮
想線)を有効部境界5Aと呼称する。なお、有効部境界
5Aは周辺封止部材4とは若干の距離をおいて、これに
沿ってほぼ平行になるように設定されている。
【0007】フロントパネル2には有効部5全体に渡っ
て所定数の放電電極10が長辺に平行な方向に規則正し
く配列形成されている。ここで、図18におけるA−A
断面を図19に示す。
【0008】図19に示すように放電電極l0のうち所
定数は、その端部が周辺封止部材4の配設位置を越えて
図19に向かって左側のフロント張り出し部2Aに延在
するように設けられ、この部分が給電端子10Aとなっ
ている。そして給電端子l0Aには、可撓性を有するプ
リント基板であるFPC(Flexible Prin
t Circuit)11に密着して設けられた導体箔
11Aが接続され、導体箔11Aを通じて回路基板20
に電気的に接続される構成となっている。
【0009】なお、放電電極l0のうち残りのものは図
18に向かって右側のフロント張り出し部2Aに延在す
るように設けられ、上述した構造によって別の回路基板
(図示せず)に電気的に接続されている。
【0010】一方、バックパネル3には、有効部5全体
に渡って図示しない放電電極が短辺に平行な方向に所定
数規則正しく配列形成されている。これらはバック張り
出し部3Aに達して同しようにFPCに密着して設けら
れた導体箔を通じて回路基板(図示せず)に接続されて
いる。なお、この部分は上述したフロントパネル2と同
様であるので説明および図示は省略する。
【0011】なお図18では、FPC11が下側のバッ
ク張り出し部3Aにのみ接続された構成を示している
が、上側のバック張り出し部3Aにのみ設けられる場合
もあれば、上下両側に同時に設けられる場合もある。
【0012】画像は仮想線である有効部境界5Aで囲ま
れた有効部5に表示される。すなわちこの領域の放電電
極10の相互間にプラズマ放電を起こさせ、この放電に
よって生じた紫外線をバックパネル3の内面に塗布され
た蛍光体(図示せず)によって可視光線に変換し、この
可視光線がほぼ透明なフロントパネル2の有効部5から
出射されるようにしている。画像の観視者はフロントパ
ネル2の側から、この可視光線による画像を観視する。
【0013】このように、PDPにおいては画像表示に
プラズマ放電を利用するため、動作中のPDPの有効部
5では相当の発熱があり、また、動作条件によっては同
一パネル内に温度差を生じ、これが原因となって大きな
熱歪が生じ、最悪の場合、ガラスで構成されているパネ
ルが破壊してしまうという問題があった。
【0014】このため、PDPには放熱のための工夫が
なされており、例えば特開平9−22658号公報など
にはバックパネル外面の近傍に冷却ファンを取り付け、
強制空冷を行う構成が開示され、特開平9−97015
号公報などにはバックパネルにアルミ板などの熱伝導率
の大きな伝熱部材を貼り付けて冷却を促進するとともに
温度分布の不均一を防止する構成が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし強制空冷には種
々の問題点がある。特にPDPが画像を観賞するために
用いられる場合には強制空冷で生ずるわずかな騒音が問
題になる。従ってファンを設けるような構成は放棄され
ないまでも、パネルに伝熱部材を貼り付けるような静的
な冷却手段をまず極限まで追求することが必要である。
【0016】ここで、パネルに伝熱部材を貼り付ける際
には、バックパネルに側に配置するPDPを動作させる
ための回路基板(例えば図19の回路基板20)や、上
述したファン(強制空冷装置)などの付属装置を固定す
るための構成を設ける場所を確保しておく必要がある。
また、これら付属装置が取り付けられたPDP自身をデ
ィスプレイ装置の筐体に取り付けるための構成を設ける
場所を確保しておく必要がある。
【0017】さらに、一般にPDPでは製造歩留まりと
いう問題があり、製造された品が全て良品になるとは限
らない、従って、パネルに伝熱部材などを貼り付けた後
で当該PDPが不良と判断された場合は、貼り付けた伝
熱部材とパネルとを分離回収し、しかるべきプロセスに
よって再使用できるようにすることが、コスト低下のた
めには重要である。
【0018】また、伝熱部材とパネルとの分離が確実に
できるようにすることは、部材が廃却される際の廃棄物
分別処分の観点からも重要である。
【0019】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、静的な冷却手段によって動作中の
PDPの冷却を図るとともに、パネル面に生じる熱歪を
効率的に解消する伝熱部材の構成を提供することを第1
の目的とする。
【0020】また、パネルに貼り付けた伝熱部材が容易
に分離できる構成を提供することを第2の目的とし、バ
ックパネル側に配置する回路基板や強制空冷装置のよう
な付属装置を固定するための構成を設ける場所の確保
や、これらの付属装置が取り付けられたPDP自身をデ
ィスプレイ装置の筐体に取り付けるための構成を設ける
場所を確保した静的な冷却手段の具体的な構造を提供す
ることを第3の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のプラズマディスプレイパネル装置は、一定の厚さを
有するガラス板で構成され、画像が透過して表示される
フロントパネルと、前記フロントパネルに対向して配置
された一定の厚さを有するガラス板で構成されたバック
パネルと、少なくとも前記バックパネルの前記フロント
パネルに対向しない側の主面全面に、第1の両面粘着シ
ートを用いて貼付された熱伝導性を有する伝熱板とを備
え、前記第1の両面粘着シートは、前記伝熱板の引き剥
しに際して、前記バックパネルを破損することがないと
ともに、前記伝熱板に折れ目を生じさせることなく、か
つ、前記伝熱板の自重の少なくとも10倍の重量を保持
できる粘着力を少なくとも一方の粘着面に有している。
【0022】本発明に係る請求項2記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記伝熱板は、その厚みが0.
7mmないし1.2mmの範囲にあるアルミニウムまた
はアルミニウムを主成分とするアルミ合金であって、前
記第1の両面粘着シートの前記粘着力は、90度引き剥
し粘着力で規定すると0.05kgf/cmないし0.
2kgf/cmの範囲となっている。
【0023】本発明に係る請求項3記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第1の両面粘着シートは、
緩衝材としての機能を有する発泡シートであって、その
厚みは0.4mmないし0.8mmの範囲となってい
る。
【0024】本発明に係る請求項4記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第1の両面粘着シートは、
アクリルフォームシートである。
【0025】本発明に係る請求項5記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第1の両面粘着シートは、
テープ状のシートであって、前記伝熱板の貼付領域にお
いて、複数に分割されて前記バックパネルに貼付されて
いる。
【0026】本発明に係る請求項6記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記伝熱板が所定の開口寸法を
有する開口部を有し、前記開口部に対応する前記バック
パネルの表面には、前記フロントパネル、前記バックパ
ネル、前記伝熱板で構成されるプラズマディスプレイパ
ネルの荷重を少なくとも保持可能な荷重保持具が、第2
の両面粘着シートを用いて貼付されている。
【0027】本発明に係る請求項7記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第2の両面粘着シートの粘
着面における粘着力が、単位面積あたりのせん断保持力
で比較して、前記第1の両面粘着シートの前記粘着力よ
りも強くなっている。
【0028】本発明に係る請求項8記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第2の両面粘着シートの一
方の粘着面における粘着力が、単位面積あたりのせん断
粘着力で比較して、他方の粘着面における粘着力よりも
強くなっている。
【0029】本発明に係る請求項9記載のプラズマディ
スプレイパネル装置は、前記第2の両面粘着シートが、
前記一方の粘着面が前記荷重保持具に貼付され、前記他
方の粘着面が前記バックパネルに貼付されるように配設
されている。
【0030】本発明に係る請求項10記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記第2の両面粘着シート
が、緩衝材としての機能を有する発泡シートであって、
その厚みは前記第1の両面粘着シートよりも厚くなって
いる。
【0031】本発明に係る請求項11記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記開口部が、その開口寸法
が80mm×80mm以下の矩形状であって、前記荷重
保持具が前記バックパネルに貼付される部分の寸法は8
0mm×80mmよりも小さくなっている。
【0032】本発明に係る請求項12記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記荷重保持具が、前記バッ
クパネルに貼付される荷重保持板と、前記荷重保持板の
主面のほぼ中央から垂直方向に延在するように配設され
た熱伝導性を有する荷重保持スタッドとを備えている。
【0033】本発明に係る請求項13記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、一定の厚さを有するガラス板
で構成される第1のパネルと、前記第1のパネルに対向
して配置された一定の厚さを有するガラス板で構成され
た第2のパネルと、少なくとも前記第1のパネルの、前
記第2のパネルに対向しない側の主面上に配設された熱
伝導性を有する伝熱板とを備え、前記第2のパネルは、
前記第1のパネルの端面よりも張り出して前記第1のパ
ネルに重ならない部分である張り出し部を有し、前記伝
熱板は、前記張り出し部に対向するように延在する対向
部を有し、前記張り出し部、前記対向部および前記第1
のパネルの端面で規定される空間内にはゲル状またはク
リーム状の電気絶縁性を有する熱伝導物質が充填されて
いる。
【0034】本発明に係る請求項14記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記対向部が、前記張り出し
部に近づく方向の段差を有する形状である。
【0035】本発明に係る請求項15記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記対向部が、前記張り出し
部に近づくように傾斜した形状である。
【0036】本発明に係る請求項16記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置は、前記伝熱板の少なくとも前記
対向部の、前記第2のパネルに対向しない側の表面に配
設された断熱材をさらに備えている。
【0037】
【発明の実施の形態】<A.実施の形態1> <A−1.PDPの断面構成>図1に本発明に係るプラ
ズマディスプレイパネル(以後、PDPと略記)装置の
実施の形態1として、PDP100の部分断面図を示
す。なお、PDP100は40インチの対角寸法を有す
るいわゆる40型PDPであり、図1はその端縁部の部
分断面図である。
【0038】図1に示すように、PDP100は各々が
一定の厚さを有するガラス板で形成されるフロントパネ
ル2(前面パネル)とバックパネル3(背面パネル)と
を貼り合わせて構成されている。なおフロントパネル2
およびバックパネル3にはPDPとして画像を表示する
ための種々の構成(電極や蛍光体)が作り込まれてお
り、これらの構成を合わせてフロントパネル2あるいは
バックパネル3と呼称されるが、以下の説明では便宜的
にガラス板部分のみを表示し、その他の構成については
図示および説明は省略する。
【0039】フロントパネル2およびバックパネル3は
それぞれ厚さが3mmのフロート法で作られたソーダガ
ラスの平板で構成されている。その外形は約850mm
×650mmの長方形をなしている。フロントパネル2
およびバックパネル3は向かい合うように配設され、両
者の重ね合わせ部分の端縁部には、全周に渡って気密性
を保ちつつフロントパネル2およびバックパネル3を接
着し、両パネルの間に約0.15mmの間隙が設けられ
るように周辺封止部材4が配置されている。周辺封止部
材4は特殊な接着ガラスで構成され、その形成幅は約5
mmである。なお、以後の説明においてはフロントパネ
ル2およびバックパネル3をパネルと総称する場合もあ
る。
【0040】バックパネル3のフロントパネル2に向か
い合ってない側の表面には接着部材としての両面粘着シ
ート31(第1の両面粘着シート)が全面に渡って貼り
付けられ、当該両面粘着シート31のバックパネル3と
は反対側の粘着面には伝熱板30が貼り付けられてい
る。なお、伝熱板30としては、例えば、厚さが約1.
0mmのJISコードでA5052P−H34と呼ばれ
る耐食アルミ合金が用いられている。
【0041】両面粘着シート31は厚さ0.6mm、幅
150mmの緩衝性のあるアクリル発泡体(アクリルフ
ォーム)テープをベースとしている。また両面粘着シー
ト31のガラスとの間の粘着力は、一般のこの種の粘着
シートより相当に弱く、弱粘着性シートと呼ばれている
種類のものである。両面粘着シート31の引き剥がし粘
着力は、90度引き剥し粘着力で規定すると0.15k
gf/cmである。なお、90度引き剥し粘着力の定義
と測定方法については後述する。
【0042】<A−2.伝熱板および両面接着シートに
ついて>次に、かかる伝熱板30と弱粘着性の両面接着
シート31との組合せをPDP100に用いる理由を説
明する。
【0043】PDP100が動作した際、破壊に至るの
は、画像が表示されるとパネル(フロントパネル2およ
びバックパネル3)に画像に応じた電力消費があり、同
一パネル上で温度差の生じるためである。すなわち、画
像の明るい部分ではパネルの温度が局部的に上昇し熱膨
張する結果、温度上昇に伴って熱膨張の少ない部分(す
なわち画像の暗い部分)に引っ張り応力が生ずるのがそ
の原因である。
【0044】従って温度上昇の大きい部分の熱をなるべ
く早く外部へ逃がすと同時に、熱を温度上昇の小さい部
分に伝達させ局部的な温度の高低差をなるべく小さくす
ることがその対策となる。アルミニウムを主成分とする
伝熱板30を貼り付けるのはこのためである。アルミニ
ウム合金においても、その熱伝導率はガラスの100倍
程度はあり、価格も安いので上の作用効果を得るには最
適である。
【0045】ここで、伝熱板30を用いるに際しての重
要な点は、伝熱板30とパネル(本実施の形態ではバッ
クパネル3)との間に熱伝達を妨げる隙間を生じさせな
いことである。
【0046】また、PDPには歩留まりの問題がある。
すなわち、一旦、伝熱板30を貼り付けたパネルがその
後不良と判断されたときは伝熱板30をパネルから剥が
して再使用する。この引き剥がし作業の時ガラスで構成
されるパネルを破損するようなことがあってはならな
い、また伝熱板30に大きな反りや折れ目が生じてはな
らない。反りや折れ目が次の使用の際に密着不完全の原
因になりやすいからである。
【0047】従って、伝熱板30と、伝熱板30をパネ
ルに貼り付ける接着部材には、密着性と剥離性という相
反する要請を満足する材料の組合せを用いることが必要
になる。かかる観点から接着部材を選択すると、弱粘着
性の両面粘着シートが適切となる。
【0048】<A−3.接着性の評価について>ここ
で、接着性に関する評価が問題となる。粘着シートの粘
着力あるいは保持力の評価法(指数)としては種々のも
のが知られているが、上述したように回収のための剥が
し作業のことを考えると、これに関係する特性評価指数
としては90度引き剥し粘着力として知られている指数
を使用すれば良い。
【0049】以下、図2および図3を用いて90度引き
剥し粘着力の測定方法について説明する。図2は90度
引き剥し粘着力の測定原理を説明する斜視図である。
【0050】図2において、90度引き剥がし粘着力の
測定対象となる粘着シート試料101が、基板102に
貼り付けられている。一定幅寸法W(標準的には2.5
cm)の試料101を一旦基板102に貼り付けて後、
一端を剥がして引っ張り端を設ける。そして、この端部
の全幅に渡ってチャックし、幅全体に渡って均一に引っ
張り力Fがかかるように注意しながら毎分300mmの
早さで基板102の主面に対して90度方向に引っ張
る。常に90度を維持したまま引っ張り続け、ある程度
剥がれた位置から更に60mm剥がれるまでの平均引っ
張り力を幅寸法Wで除して得られる値が90度引き剥が
し粘着力である。
【0051】正確な測定のためには当初の圧着法や90
度を維持する方法などを詳しく規定する必要があるが、
これらはJIS Z0237で規定されている方法を用
いるものとする。ただし、上記JIS規格には被接着物
の材質も規定されているが、以下の説明においては本発
明に関係する材料を被接着物としてテストを行うものと
する。
【0052】次に、引き剥がしの際にガラス破壊を招来
することなくパネルに加えることができる力の限度を見
定めるために、図3に示すような90度引き剥し粘着力
の測定モデルを採用する。図3はフロントパネル2ある
いはバックパネル3に接着された伝熱板30の剥がし作
業の途中の状況を示す斜視図である。図3において、フ
ロントパネル2(あるいはバックパネル3)は、P1−
P2線間が押さえ板PBで作業台(図示せず)から浮き
上がらないように押さえられている。なお、押さえ板P
Bは以下に説明する作業中においてパネルを押さえつけ
る力をパネル上の特定点に集中させないために用いる。
【0053】図3に示すように、伝熱板30の一方の短
辺の中央部の点P3において、パネル面に垂直方向(矢
印方向)の力が加えられ、伝熱板30がこの方向に引っ
張られている。このとき、押さえ板PBより内側の引き
剥し済み領域(図中ハッチング領域)PRにかかる最大
応力σはσ=6Pa/bt2で計算できる。
【0054】ここで、Pは点P3を垂直方向に引く力、
tはパネルの厚さ、aは点P3からパネルに降ろした垂
線とパネルとの交点P4の、P1−P2線からの距離で
ある。
【0055】なお、伝熱板30の引き剥しに際してはパ
ネルのP1−P2線の近傍の引き剥し済み領域PRに
は、このパネルを垂直方向に曲げようとする力が働くの
で、最大応力σはP1−P2線に垂直な方向の張力であ
ると言える。
【0056】そして、上式からP/b=σt2/6aが
得られるので、ガラスが破壊されない許容歪みとして知
られている200kgf/cm2を最大応力σとして使
用し、また、作業の実態を想定して、a=15cm、t
=3mm(=0.3cm)を代入すると、P/b=0.
2kgf/cmが得られる。
【0057】ガラス板(すなわちパネル)は2枚重ねら
れているので歪みはこの半分になると想定する。すなわ
ち、2枚重ねであっても全面密着ではなく、周辺封止部
材4によって部分的に圧着的に重ね合わされているだけ
なので、厚さtの値は変えず、引っ張り力Pが1/2に
なったとものとしている。また、作業の安全確保の観点
から、ガラス構造物の安全上の許容歪みは計算上の許容
歪みの1/2としているので上記値を採用することがで
き、伝熱板30の引き剥がしはP/b=0.2kgf/
cm以内で行うようにする必要があることが判る。
【0058】なお、図3に示す引き剥がしモデルは、実
際の作業とは異なっており、また、図2で説明した90
度引き剥し粘着力測定時の引き剥がしモデルとも全く同
じとは言えないが、算出された値は信頼性という点では
満足できるものであり、実験的にも裏付けられている。
【0059】ここで、上で求めた引き剥がし力(P/b
=0.2kgf/cm)の限度、換言すれば粘着力の限
度は、市販の接着保持を目的とした粘着テープにはほと
んど見られない程弱いものである。本発明で弱粘着性シ
ートと称するのはこの程度の粘着力のものを言う。なお
一般の粘着性シートの90度引き剥し粘着力は、被接着
材を上と同じくガラスとしたとき、1.0kgf/cm
ないしはそれ以上あるのが普通である。
【0060】<A−4.粘着性シートの保持特性につい
て>本発明において、上述したような弱粘着性シートを
用いるのは、伝熱板30の引き剥がしを容易にするとい
う観点からであるが、一方で、粘着性シートは少なくと
も伝熱板30の自重をパネルに対して支えねばならな
い。ここで、粘着性シートの保持特性を表す指数とし
て、せん断保持力が挙げられる。
【0061】せん断保持力とは、単位面積の接着部分に
対して、所定の使用温度条件下で長時間印加しても接着
部材相互間にずれが生じないせん断力の限度を言う。
【0062】なお、伝熱板30を接着保持しておくには
自重の10倍程度を保持できれば十分である。そして、
この値は伝熱板30として使用する程度の厚さのアルミ
材またはアルミの合金材に対しては、以下に説明するよ
うに、先の剥離性に着眼して定めた粘着性シートの粘着
力とは両立するものである。
【0063】すなわち、両面粘着シートとしてはアクリ
ル系粘着材を用いることを想定しているが、そのせん断
保持力は90℃(PDPの動作中に予想される局部最高
温度)において30gf/cm2であった。なお、先に
説明した厚さが約1.0mmの耐食アルミ合金を使用し
た場合の伝熱板30の自重は0.27g/cm2程度で
ある。従って、P/b=0.2kgf/cmの引き剥が
し力を有するアクリル系粘着材を用いた場合のせん断保
持力は、耐食アルミ合金の自重の100倍程度となり、
粘着力と剥離性とは両立することになる。
【0064】<A−5.両面粘着シートの粘着面につい
て>なお、両面粘着シート31のうち、上述したような
弱粘性を有するのは一方の粘着面だけでも良い。すなわ
ちPDPにおいて不良品が発生し、伝熱板30を剥す必
要が生じた場合、両面粘着シート31が伝熱板30の方
に残るように伝熱板30との接着面の粘性は強く、パネ
ル側の接着面は上述した弱粘性にすることで後の処理が
簡単となる。
【0065】なぜなら、伝熱板31であれば貼り付いた
両面粘着シート31の除去に際して、加熱や、溶剤の使
用、特殊な工具の使用などが可能となる。また、両面粘
着シート31の除去のために待機している場合の保管も
容易である。
【0066】一方、パネル側に両面粘着シート31が残
ると、除去作業に際してパネルに傷が付く可能性があ
る。また、これまで説明しなかったが、パネル面の一隅
には排気および放電ガスなどのガス注入のためガラス管
が垂直に突出して配設されており、積み重ねて保管する
ためには特別な積み重ね用スペーサーが必要となる。
【0067】このように、両面粘着シート31のうち、
一方の粘着面は弱粘性(P/b=0.2kgf/cm以
下)で、他方の粘着面は一般の粘着性シートと同程度の
粘性(P/b=1.0kgf/cm以上)とすること
で、両面粘着シート31の除去作業を容易にすることが
できる。
【0068】また、両面粘着シート31の両方の粘着面
を上述したような弱粘性としても良いことは言うまでも
ない。この場合、伝熱板30の剥離に際して両面粘着シ
ート31が伝熱板30およびパネルのうちどちらに残る
かは定かではないが、どちらに残っても弱粘性であるの
で除去は容易である。
【0069】<A−6.両面粘着シートの材質について
>次に両面粘着シート31を厚みが0.6mmの発泡シ
ート(フォームシート)発泡で構成している理由を説明
する。両面粘着シート31にはガラスで構成されるバッ
クパネル3と伝熱板30との緩衝材料としての機能も要
求される。両者が直接接触するとガラスに傷が付きこれ
が破壊の原因になる。また、バックパネル3と伝熱板3
0との熱膨張係数の差に起因する延びの差を吸収させ
て、バックパネル3の破損を防止する必要もある。
【0070】ここで、熱膨張係数差について説明する。
パネルガラスの熱膨張係数は約9×10-6/℃、アルミ
板(すなわち伝熱板30)のそれは約23×10-6/℃
である。もし両者が長さ1000mm(40型PDPの
対角寸法長に対応)に渡って平行に接合されている(貼
り合わされている)場合、温度1℃あたり約0.014
mmの延びの差が現れることになる。動作中のPDPの
平均温度が常温から50℃上昇するとすれば延びの差は
0.70mmに達する。延びがパネル中央から対角線の
両端方向に当方的に生じるとすると、吸収すべき延びの
差は0.70mm÷2=0.35mmになる。
【0071】これにより緩衝材料(すなわち両面粘着シ
ート31)はその延在面内でせん断力を受ける。ここ
で、両面粘着シート31がせん断力を受けた状態を図4
に模式的に示す。図4は伝熱板30、両面粘着シート3
1、バックパネル3の端縁部の断面を示す図であり、両
面粘着シート31の端縁部では接着面に垂直であった端
面が伝熱板30の側に引き延ばされて傾斜を有した形状
となっている。両面粘着シート31がこのように変形す
ることで、バックパネル3に加わる応力が緩和され、バ
ックパネル3が破損することが防止される。
【0072】この傾斜の許容量を30度とすると、せん
断力で緩衝材料の厚みが変わらないものとすれば、必要
な厚みは0.35×√3=0.61mmとなる。また、
実験結果からも緩衝材料に発泡シート(フォームシー
ト)を使用した場合の厚さは少なくとも0.4mmは必
要であることが確認されている。従って、本実施の形態
においては余裕を持たせるため上の計算値を用いて0.
6mmとした。逆に、この厚みが0.6mmを大きく越
えた場合、例えば0.8mm以上となった場合には熱伝
導性を損なうことになり、不具合をもたらすことにな
る。
【0073】なお、緩衝材料の厚みはパネルの大きさに
よって変更すべきであるが、冷却効果の差などもあり
(大きいパネルほど筐体内での空間的裕度が大きく平均
温度上昇が少ない)、40型以上のPDP装置にもこの
値は適用できる。
【0074】また、アクリルフォームシートを使用する
のは、上述した緩衝性に加えて、入手しやすく、耐熱
性、耐候性があり、しかも緩衝性をあまり損なわず比較
的高い熱伝導率を得ることができるためである。
【0075】<A−7.両面粘着シートの形状について
>両面粘着シート31においては、その形状、特に幅寸
法が重要である。すなわち、本実施の形態においては幅
150mmのテープ状のものを採用しているが、この種
のフォームシートは幅が300mmを越えると貼り付け
時に被接着物(ここではパネル)との間に溜まった気泡
が抜けにくい場合がある。従って、PDP装置のパネル
の全面に貼り付けるためには、幅が300mmを越えな
いテープ状のものをいくつかに分割して、複数個並べて
貼るようにすると良い。
【0076】また、両面粘着シート31の幅寸法を30
0mm以下にする理由としては作業性の観点がある。す
なわち、両面粘着シート31の貼付に際して、パネルと
の良好な密着性を得るためにはどうしても手作業が必要
になる。特にパネル面に後に説明する部品取り付け部材
のような突起物を有する場合には自動化は困難である。
【0077】幅が300mmのものを例に採れば、両面
粘着シート31のパネルへの貼付は、簡単に言えば、ま
ず両面粘着シート31の幅の中央を幅約100mmのロ
ーラーを転がして押圧し、ついで両端を順次ローラーで
押圧することで行う。このとき、ローラーを押し当てる
力はパネルが破壊しない限度内であることは言うまでも
なく、当該押圧力はローラーのロール面に均一である必
要がある。すなわち、本作業は人手によって行うのであ
るから、作業者が均一な力を加えることができるローラ
ーの長さは自ずと決まってしまう。例えば、ローラーの
幅が2倍になれば作業者に要求される力も2倍になり、
作業者の負担が増えて多数の製品を次々と処置すること
が困難になる。従って、両面粘着シート31の幅寸法を
無制限に大きくすることはできない。
【0078】また、フォームシートの中央部から一旦押
し出されて端部に近づいた気泡は、逆に端部を押すと一
部が中央部に向かって戻る傾向があるので、両面粘着シ
ート31の幅寸法に比べてローラーの幅が小さく、3列
以上に渡って押圧する必要がある場合には押圧の必要回
数が幾何級数的に増加し非能率になる。従って、ローラ
ーの幅寸法を必要以上に小さくすることはできない。
【0079】これらのことから、両面粘着シート31の
幅寸法が300mmの場合には幅約100mmのローラ
ーを使用することが適切であり、両面粘着シート31の
幅寸法が150mmの場合には幅約50〜60mmのロ
ーラーを使用することが適切であると言える。
【0080】<A−8.伝熱板の選択について>次に伝
熱板30の選択について説明する。伝熱板30に要求さ
れる条件としては熱伝導性が重要であり、そして、厚さ
が薄すぎると熱伝導性が悪くなる。一方でコストを考え
ると使用量は少ないほど良い。しかし、アルミニウムを
主成分とする材質を伝熱板30に使用する際には、上の
条件だけでなくそれが貼り付けられるパネルとの全面に
渡っての密着性を確保しなければならない。
【0081】パネルは当初は充分に平坦としても、放電
電極l0の形成や封止部材4での封着の際の熱処理でど
うしてもある程度変形し、なだらかではあるが凹凸がで
きてしまう。また伝熱板自体も全く平坦というわけには
行かない。そして平坦でないパネルに、厚みが厚く容易
には変形しない伝熱板を貼り付けても凹凸形状に合わせ
て変形しにくいので密着性の点で問題が生じる。特に本
発明においては伝熱板やパネルの再使用に着眼して弱粘
着性シートの使用を前提にしているため密着性には注意
が必要である。また、伝熱板が厚いと接着面に気泡が残
るだけでなく無理に押圧するとパネルの破損原因にな
る。
【0082】逆に伝熱板が薄いと熱伝導性が悪くなるの
は言うまでもなく、貼り付け前の取り扱いや貼り付け作
業の際に伝熱板に折り目がつく可能性がある。かかる折
り目は接着面に空洞の発生する原因となる。従って伝熱
板には最低限、折り目がつかない程度の厚みが要求され
る。
【0083】また、伝熱板30には図5に示すような部
品取り付け部材40が取り付けられることが多い。これ
はPDP装置を駆動するのに必要な部品(図19の回路
基板20など)のうち比較的軽量なものをバックパネル
3の近くに固定するための部材である。PDP装置の駆
動部品のうち大きくて重量のあるものは後に説明するよ
うに専用の取り付け部を設けてしっかり固定する必要が
あるが、軽量物は伝熱板30に直接固定するのが実際的
である。そして、その取り付け手段は伝熱板30の材質
の性質上、リベットやネジを用いるのが一般的である。
【0084】図5においてはバックパネル3の側からリ
ベット41を用いる例が示されているが、当然ながらリ
ベット41の頭部(バックパネル3側の端部)は伝熱板
30とバックパネル3の密着を損なわないように平坦、
すなわち伝熱板30の表面から突出しない形状である必
要があって、かつ相応の強度を有していなければならな
い。このためには、リベット41の頭部を埋め込む伝熱
板30には相応の厚みが要求される。
【0085】<A−9.伝熱板の厚みについて>そこ
で、伝熱板30として耐食アルミ合金板(JISコード
A5052P−H34)1枚でバックパネル3全体を覆
う場合を例に採って、各特性毎に望ましい板厚を調査し
た結果を図6に一覧表として示す。
【0086】図6においては、伝熱板30に要求される
特性として、熱伝導性、コスト、密着性、取扱い中の折
れ発生の可能性、剥し作業における折れ発生の可能性、
リベットやネジの使用の可否を示している。
【0087】そして、伝熱板30の厚みをパラメータと
して上述した特性に対する評価を、使用不可、かろうじ
て使用可能、ほぼ満足、満足の4段階で行っている。な
お、これらの評価はそれぞれ、×、△、○、◎の記号で
表中に示されている。
【0088】なお、密着性については折れ部分を有さな
い板を用いた場合の評価であり、剥し作業における折れ
発生の可能性については、90度引き剥し粘着力が0.
15kgf/cmの弱粘着性両面粘着シートを使用した
場合の評価である。
【0089】伝熱板30の板厚の選択には熱伝導性とコ
ストが相反するという問題があるが、パネルと伝熱板の
熱伝導率が2桁も相違するので、伝熱板が相当薄くても
(例えば0.5mm)熱伝導の点では効果がある。しか
し、図6の表に示される他の特性を考慮すると、1.0
mmが最良であり、多少選択の範囲を広げるとしても
0.7mm〜1.2mmが採用可能範囲と言うことにな
る。
【0090】以上の説明においては1枚の伝熱板30で
バックパネル3全体を覆う場合を示したが、伝熱板30
の厚みの決定要素には伝熱板30の大きさも関係する。
【0091】ここで、図7に1枚の伝熱板30でバック
パネル3全体を覆った構成を示し、図8に複数の伝熱板
30でバックパネル3全体を覆った構成を示す。図7お
よび図8においてはバックパネル3の表面に、先に説明
したようにテープ状の両面粘着シート31を全面的に貼
り、その上に伝熱板30を貼り付けている。
【0092】図8においては、バックパネル3の表面を
等しく4つに区分し、各部分の面積に等しい伝熱板30
をそれぞれ貼付している。面積の小さい伝熱板30は取
り扱いが容易で折れ目がつきにくく、またバックパネル
3との間の凹凸にも容易に馴じんで(凹凸形状に合わせ
て変形し)、確実に密着することになる。
【0093】ここで、考慮すべきは分割による貼り付け
作業の手間の増加、分割による熱伝導性への影響、分割
して面積を小さくしてもなおかつ生じる凹凸や折れ目な
どであるが、これらを考慮すると、伝熱板30の一方向
の大きさが300mm以上ある場合には、先に示した
0.7〜1.2mmの厚さが適切であると言える。
【0094】また、図6の表の取扱い中の折れ発生の可
能性、剥し作業における折れ発生の可能性からは耐食ア
ルミ合金(耐力0.25kg/cm2)よりも、さらに
強度(耐力)の大きい材料の方が望ましいことが判る
が、耐食アルミ合金(マグネシュウム合金)以外のアル
ミ合金は一般的に需要が少なく特殊品となり価格が高
い。
【0095】また、手に入りやすい材料としては純アル
ミがある。これは熱伝導率は大きいものの柔らかく耐力
が小さいため変形が起きやすい問題がある。しかし一般
的に言って、耐力が小さく変形の起きやすい材料は、逆
に凹凸への馴じみも良く、小さい折れ目などは接着の
際、適当な工具でならして簡単に修復することができ、
板厚の選択条件に対する影響は小さい。なお、耐力が大
きくて薄い材料は、一旦変形すると、これを押圧により
修復しようとしてもスプリングバック力が残っており、
長期の間には部分的剥がれの生じる傾向がある。
【0096】<A−10.特徴的作用効果>以上の説明
から、弱粘着性(P/b=0.05〜0.2kgf/c
m)両面粘着シート31をバックパネル3の全面に渡っ
て貼付し、その上に、厚さ0.7〜1.2mmの耐食ア
ルミ合金(マグネシュウム合金)の伝熱板30を貼付す
ることで、静的な冷却手段によって動作中のPDPの冷
却を図るとともに、パネル面に生じる温度差を解消し
て、熱歪を効率的に解消することができ、また、製造コ
ストの抑制、回収コストの低減を図ることができると言
える。
【0097】<B.実施の形態2>以上説明した本発明
に係る実施の形態1においては、伝熱板30をバックパ
ネル3に貼付する構成を示したが、伝熱板30をフロン
トパネル2に貼付する構成としても良い。
【0098】図9に本発明に係るPDP装置の実施の形
態2として、PDP200の部分断面図を示す。なお、
PDP200は40インチの対角寸法を有するいわゆる
40型PDPであり、図9はその端縁部の部分断面図で
ある。
【0099】図9において伝熱板30がフロントパネル
2の端縁部に貼付されている。フロントパネル2は画像
が表示される側なので伝熱板30を貼り付けられる範囲
は有効部境界5A(画像表示部である有効部5の仮想外
周輪郭線)の外側に限られるが、パネル温度の場所によ
る不均一を解消するには効果がある。
【0100】特にフロント張り出し部2A(フロントパ
ネル2がバックパネル3からはみ出している部分)は発
熱がない部分であり、バックパネル3上に張り出してい
るため温度上昇が小さく、引っ張りひずみ生じやすいの
で、この部分からクラックが発生することが多い。そこ
で、フロントパネル2の端縁部、すなわち仮想外周輪郭
線より外側に伝熱板30を貼り付け、有効部境界5Aの
近傍の有効部5の熱を伝熱板30で伝達することで、フ
ロント張り出し部2Aの昇温を図ることできる。
【0101】この場合でも伝熱板30や両面粘着シート
31の材料の選択には、実施の形態1で説明した基準を
適用できる。
【0102】なお、伝熱板30をフロントパネル2に貼
付するだけでなく、バックパネル3の全面に伝熱板30
を貼付するようにしても良いことは言うまでもない。
【0103】<C.実施の形態3> <C−1.装置構成>次に、本発明に係る実施の形態3
として、バックパネル側に配置する回路基板や強制空冷
装置のような付属装置を固定するための構成を設ける場
所や、これらの付属装置が取り付けられたPDP自身を
ディスプレイ装置の筐体に取り付けるための構成を設け
る場所を確保した伝熱板の具体的な構造について説明す
る。
【0104】図10にバックパネル3に伝熱板301が
両面粘着シート31によって貼付されたPDP300の
部分斜視図を示す。図10において、伝熱板301には
開口部32が設けられている。開口部32は例えば大き
さが65mm×65mmの正方形状であり、この部分に
おいて露出するバックパネル3には、開口部32と相似
形状のアルミ合金板で構成される荷重保持板33が、開
口部32と相似形状の緩衝用の両面粘着シート34(第
2の両面粘着シート)によって貼付され、固定されてい
る。なお、荷重保持板33および緩衝用の両面粘着シー
ト34の大きさは開口部32よりも小さく、例えば60
mm×60mmの正方形状となっている。
【0105】ガラスで構成されるバックパネル3は比較
的しっかりした構造物なので、PDPの動作用の回路基
板類はパネル自身に固定することができる。すなわちP
DP装置の筐体にまずPDP300を取り付け、それに
回路基板類を取り付けるのである。このためには筐体と
PDP300との確実な結合や、回路基板類をPDP3
00に確実に保持(以下「荷重の保持」と呼称)する手
段が必要になる。
【0106】ところが、この荷重保持の主体となるべき
バックパネル3に先に説明したように比較的薄い伝熱板
30を弱粘着性の両面粘着シート31で貼り付けてしま
うとかかる荷重の保持が困難になる。先に図5を用いて
説明した部品取り付け部材40などは、ごく軽量の荷重
にしか耐えられない。
【0107】そこで、図10に示すように、伝熱板30
に開口部(切り込みでも可)32を設け、そこには特別
な構造部材を伝熱板30とは独立に設けることで、伝熱
板30では耐えきれない荷重にも耐えられる構成を得る
ことができる。
【0108】なお、両面粘着シート34は厚さが1.3
mmのアクリルフオームシートで構成され、その両面は
両面粘着シート31に比べて強力なせん断保持力を有し
ている。この強度については後述する。
【0109】<C−2.荷重保持板の構成>荷重保持板
33にはその中央部に断面が12mm×12mmの正方
形をなす角柱の金属材からなる荷重保持スタッド35が
カシメあるいは溶接などで取り付けられている。荷重保
持スタッド35にはネジ孔36などの係合のための手段
が設けられており、このPDP300自身を筐体に取り
付けたり、PDP300を動作させるための回路基板等
を保持するなど、比較的大きな荷重を支えることが可能
な構造となっている。荷重保持板33の厚みは、荷重保
持スタッド35の取り付けの関係から伝熱板301より
も厚くなっている。なお、荷重保持板33と荷重保持ス
タッド35とを合わせて荷重保持具と呼称することがで
きる。
【0110】なお、開口部32は部分的に設けられるの
で、伝熱板30の冷却および伝熱の機能は損われること
はない。
【0111】また、荷重保持板33には通常は静的重量
荷重がかかるが、PDP装置全体としての輸送や取り扱
いの際には一時的に静的荷重より相当大きな衝撃性荷重
がかかることがあるので、この衝撃性荷重を緩和する緩
衝材が必要である。従って両面粘着シート34は、両面
粘着シート31よりも接着力が強くなければならず、ま
た緩衝性を高めるために両面粘着シート31よりも厚く
しなければばならない。
【0112】<C−3.荷重保持板の回収作業について
>また、荷重保持板33は比較的厚い板なので、面積的
に大きすぎると密着性の問題(凹凸への馴じみの問題)
がある。しかしこの問題は両面粘着シート34の接着力
が強いことと、緩衝性(厚み)が大きいことで、大きさ
の上限を決定する要因とはなりにくく、荷重保持板33
をバックパネル3に貼り付けた後に、例えば、パネルが
不良と判断された場合に荷重保持板33を回収する作業
の作業性の観点からの条件がより大きな限定要因とな
る。なお、荷重保持板33の回収作業は廃棄物の分別の
点からも重要な作業である。
【0113】ここで、荷重保持板33の回収作業につい
て説明する。荷重保持板33をバックパネル3から引き
剥がす方法としては、接着部にドライバーの先端などの
ような平坦な治具をこじ入れてこじり取る方法がある。
しかしこの方法ではバックパネル3を傷付けることにな
り、再利用の観点から実際的ではない。
【0114】実験の結果、局部応力に弱いガラス(すな
わちパネル)を破壊ぜず短時間に剥がすには接着面にせ
ん断力を加える方法が良いことが判明した。具体的に
は、荷重保持板33を面内回転させることでせん断力を
加えるものである。
【0115】図11および図12を用いて、荷重保持板
33を面内回転させる具体的方法について説明する。図
11および図12においては、両面粘着シート34は図
示しないバックパネル3に貼付されているものとする。
【0116】図11に示すように、荷重保持スタッド3
5をスパナなどの回転治具50で掴んで回転治具50を
面内回転させることで回転モーメントを与える。このよ
うに荷重保持スタッド35は引き剥がしの際の掴みシロ
として使用することができ、また一般的なスパナなどで
回転させることができるように角柱形状(4角柱あるい
は6角柱)にすると良い。
【0117】また、荷重保持スタッド35は、荷重保持
板33全体に荷重が均一にかかるためと引き剥がしの際
の回転モーメントが荷重保持板33の中心付近を軸とし
て加えられるのが好ましいので、荷重保持板33の中心
付近に設ける。
【0118】また、回転モーメントは荷重保持スタッド
35を掴んで回さなくても荷重保持板33を直接回すこ
とによっても得られる。このためには図12に示すよう
に、荷重保持板33の端縁部に切り欠き部37を設け、
当該切り欠き部37に挿入可能な爪部61を有した専用
回転治具60を使用する。
【0119】専用回転治具60は荷重保持スタッド35
を掴むように係合するスタッド係合部62と、荷重保持
板33の切り欠き部37に挿入される爪部61とを有し
ており、荷重保持板33の除去に際してはスタッド係合
部62を荷重保持スタッド35に係合させ、爪部61を
切り欠き部37に挿入して、荷重保持スタッド35を支
点として切り欠き部37を爪部61でひっかけた状態で
回す。荷重保持スタッド35が設けられていれば切り欠
き部37は1ケ所に設けるだけで目的は達せられる。
【0120】なお、切り欠き部37の代わりに、孔また
は突起を設け、それに適合した専用回転治具により除去
を行っても良い。ただし、荷重保持板33の外周部だけ
を掴んで回転させることは、工具が滑ったときガラスに
傷が生じる原因になるので好ましくない。
【0121】<C−4.せん断粘着力の試験方法>荷重
保持板33の面内回転に際しての条件を定量的に決定す
るための指数としてはせん断粘着力が挙げられる。以下
に図13を用いてせん断粘着力の試験方法について説明
する。
【0122】図13において、せん断粘着力を測定する
粘着シート試料103によって、試験板104Aおよび
104Bの一方端どうしが向かい合うように接着されて
いる。ここで、試験板104Aおよび104Bは、PD
P装置において両面粘着シート34が貼り付けられる部
材と同じ材質で構成されている。
【0123】せん断粘着力の測定は、長さL×幅W(標
準的には2.5cm×2.5cm)の粘着シート試料1
03で試験板104Aおよび104Bを接着した後、試
験板104Aおよび104Bの他方端(粘着シート試料
103が貼付されていない側)を平行度に注意しながら
毎分300mmの早さで互いに逆の方向に引っ張る。そ
して、粘着面が剥がれた時の力を試料の面積(L×W)
で除したものがせん断粘着力である。
【0124】正確な測定のためには当初の圧着法などを
詳しく規定する必要があるが、これらはJIS Z02
37で規定されている方法を用いるものとする。ただ
し、上記JIS規格には被試験材(粘着シート)の長さ
を一定にしておいて結果を単位幅あたりの所用力で表現
しており、またテストの際の被接着物が規定されている
が、以下の説明においては結果を単位面積当たりの所用
力で表現し、本発明に関係する材料を被接着物としてテ
ストを行うものとする。
【0125】簡単化のために荷重保持板33を円形とす
ると、加える回転モーメトに対して接着部に生じる最大
せん断応力τは、τ=16M/πD3で計算できる。こ
こでDは接着部直径、Mは加える回転モーメントであ
る。
【0126】本実施の形態に適合させるため、接着部直
径Dを6cmとし、さらに回転モーメントMを500k
g・cmとすると、上式から接着面に最大約12kg/
cm2のせん断応力が生じることが判る。従って荷重保
持板33を、通常容易に入手できる両面粘着シート(せ
ん断粘着力の代表値としては8kg/cm2)で接着し
ておけば容易に剥離できることになる。
【0127】ここで用いる両面粘着シート34には、伝
熱板30とは異なり通常の使用状態では十分強いせん断
保持力(荷重をかけても被接着物どうしの相対位置関係
が弾性限度を超えて動かない力)が必要である。せん断
保持力はここで扱っているせん断粘着力と密接な関係が
ある。
【0128】従ってせん断粘着力としてもある程度の強
さが要求されることになるが、この最低値として、この
種の市販の粘着シートとしては容易に入手可能な比較的
小さい方に入る線断粘着力4kg/cm2のものを想定
する。
【0129】せん断粘着力を4kg/cm2とすると、
図11および図12を用いて説明した方法で容易に剥が
れるようにするためには、4kg/cm2の1.2倍す
なわち4.8kg/cm2程度の最大せん断応力を印加
する必要がある。
【0130】そこで、最大せん断応力を4.8kg/c
2とし、荷重保持板33を円形、加えるトルクを50
0kg・cmとして、上述した最大せん断応力τを求め
る式から剥離可能な直径の限度を求めると、D=8.1
cmを得る。すなわち、せん断粘着力を比較的小さくし
ても直径8cmの荷重保持板33が引き剥がし(ねじり
取り)可能な最大限と言える。従って、荷重保持板33
の面積は大きくても8cm×8cm以内とすべきであ
る。図10を用いて説明した荷重保持板33の大きさは
この範囲に入るものである。
【0131】ここで、引き剥がした荷重保持板33の再
利用を考えるなら、両面粘着シート34のせん断粘着力
は荷重保持板33に対する方がバックパネル3に対する
よりも強くすれば良い。すなわちPDPにおいて不良品
が発生し、荷重保持板33を剥す必要が生じた場合、両
面粘着シート34が荷重保持板33の方に残るようにす
ると後の処理が簡単となる。なぜなら、荷重保持板33
であれば貼り付いた両面粘着シート34の除去に際し
て、加熱や、溶剤の使用、特殊な工具の使用などが可能
となるからである。もしガラス側に両面粘着シート34
が残ると、除去作業に際してパネルに傷が付く可能性が
ある。
【0132】なお、先に説明した伝熱板30の貼り付け
に用いる両面粘着シート31については、その粘着力を
90度引き剥し粘着力で評価したが、荷重保持板33に
用いる両面粘着シート34は引き剥し方法との関係でせ
ん断粘着力で評価している。
【0133】もし両者(両面粘着シート31と両面粘着
シート34)を粘着保持の観点で比較するならば、せん
断保持力で比較すべきである。しかし、せん断保持力と
せん断粘着力の間には相関関係があるので、両面粘着シ
ート34の方が両面粘着シート31より当然にせん断粘
着力が大きいと言える。
【0134】また、荷重保持板33は本来、伝熱板30
で覆われているべき位置に取り付けられるので、それ自
身が伝熱性、放熱性を有していることが望ましい。従っ
て、放熱性の点から荷重保持板33にはできるだけ熱伝
導性の良い金属材料を選び、荷重保持スタッド35など
放熱のための表面積を大きくする構造物を取り付けるよ
うにする。
【0135】<D.実施の形態4> <D−1.基本構成>先に説明した本発明に係る実施の
形態2においては、フロントパネル2の端縁部、すなわ
ち仮想外周輪郭線より外側に伝熱板30を貼り付け、有
効部境界5Aの近傍の有効部5の熱を伝熱板30で伝達
することで、フロント張り出し部2Aの昇温を図る構成
を説明したが、フロント張り出し部2Aの昇温効果を高
めるために以下に説明する構成を採用しても良い。
【0136】図14に本発明に係るPDP装置の実施の
形態4として、PDP400の部分断面図を示す。図1
4において、バックパネル3に貼り付けられている伝熱
板302はフロントパネル2の端縁部であるフロント張
り出し部2Aに向かい合うように延在している。この部
分を対向部30Aと呼称する。
【0137】そして、フロント張り出し部2A、対向部
30Aおよびバックパネル3の端面で規定される空間内
には熱伝導物質38が充填されている。熱伝導物質38
は例えばシリコーン樹脂のようなゲル状またはクリーム
状の軟らかい電気絶縁性物質である。この物質はFPC
11や導電箔11Aのある部分ではこれを覆うように設
ける。
【0138】先に説明したように、動作中のPDPに熱
破壊が起きる場合は、張り出し部(本例ではフロント張
り出し部2A)から起こる傾向がある。これは、張り出
している部分では発熱がなく冷却されるのみなので、温
度勾配の関係でここに引っ張り歪みが生じやすいのと、
ガラスの端面は切断や作業中における接触などで小さい
傷が生じやすく、クラックソースになりやすいからであ
る。
【0139】しかし、図14に示すPDP400におい
ては、有効部境界5Aより内側の有効部5で生じる熱
(フロントパネル2だけでなくバックパネル3で生じる
熱も含む)を、熱伝導物質38を通してフロント張り出
し部2Aに伝達し、この部分の昇温を図ることで引っ張
り歪みを減少させることができるので、フロント張り出
し部2Aから熱破壊が発生することを防止できる。
【0140】<D−2.変形例1>以上説明したPDP
400では、熱伝導物質38によりフロントパネル2お
よびバックパネル3で生じる熱をフロント張り出し部2
Aに伝達する構成を示したが、熱伝導物質38の熱伝導
度は金属である伝熱板302よりも小さい。
【0141】そこで、図15に示すPDP500のよう
に、対向部30Aとフロント張り出し部2Aとの間隔を
短くするように段差30Bを設けることで、対向部30
Aとフロント張り出し部2Aとの間の熱抵抗を減少させ
るようにしても良い。
【0142】また、図15に示すように対向部30Aの
外面(フロント張り出し部2Aに面しない側)に断熱材
39を貼り付けることで、伝熱板302を通じて有効部
境界5Aから伝達される熱が外部に放散されることを抑
制でき、温度分布の傾斜を小さくし、フロント張り出し
部2Aに生ずる熱歪みを小さくできる。
【0143】なお、断熱材39は例えばスポンジ状の厚
さ10mm程度の発泡樹脂で構成し、接着剤AHで対向
部30Aの外面から有効部境界5Aの外側の伝熱板30
上にかけて接着する。
【0144】<D−3.変形例2>また、対向部30A
とフロント張り出し部2Aとの間隔を短くする構成とし
ては、図15に示すPDP600のように、対向部30
Aをフロント張り出し部2Aに近づける方向に曲げて傾
斜30Cを設けるようにしても良い。
【0145】<D−4.変形例3>なお、以上の説明に
おいては、バックパネル3に伝熱板30を貼付すること
を前提としていたが、フロントパネル2の端縁部、すな
わち仮想外周輪郭線より外側に伝熱板302を貼り付け
る構成とした場合でも同様の作用効果を得ることができ
る。すなわち、図17に示すPDP700のように、フ
ロントパネル2の仮想外周輪郭線5Aより外側に伝熱板
303を貼り付ける。この場合、伝熱板303のうち、
バックパネル3の端縁部であるバック張り出し部3Aに
向かい合うように延在している部分が対向部30Aとな
る。
【0146】そして、バック張り出し部3Aと対向部3
0Aとの間には熱伝導物質38が充填されていることは
これまで説明したPDP装置400〜600と同様であ
る。
【0147】また、変形例1において説明したように、
対向部30Aの外面(バック張り出し部3Aに面しない
側)に断熱材39を貼り付けるようにしても良い。
【0148】なお、以上説明した実施の形態1〜4を、
それぞれ組み合わせて使用しても良いことは言うまでも
ない。
【0149】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、バックパネルのフロン
トパネルに対向しない側の主面全面に、第1の両面粘着
シートを用いて貼付された熱伝導性を有する伝熱板を備
えているので、静的な冷却手段によって動作中のプラズ
マディスプレイパネル装置の冷却を図るとともに、パネ
ル面に生じる温度差を解消して熱歪を効率的に解消する
ことができる。また、第1の両面粘着シートが、伝熱板
の引き剥しに際して、バックパネルを破損することがな
いとともに、伝熱板に折れ目を生じさせることなく、か
つ、伝熱板の自重の少なくとも10倍の重量を保持でき
る粘着力を少なくとも一方の粘着面に有しているので、
伝熱板とバックパネルとの分離が容易、かつ、バックパ
ネルおよび伝熱板が損傷することが防止されるので、製
造コストの抑制、回収コストの低減を図ることができ
る。
【0150】本発明に係る請求項2記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、伝熱板とバックパネルと
の分離に際して、バックパネルおよび伝熱板の損傷を確
実に防止することができる。
【0151】本発明に係る請求項3記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、両面粘着シートによりバ
ックパネルと伝熱板との熱膨張係数の差に起因する延び
の差を確実に吸収することができ、バックパネルに加わ
る応力を緩和してバックパネルの破損を防止することが
できる。
【0152】本発明に係る請求項4記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、緩衝材としての機能に加
えて、入手しやすく、耐熱性、耐候性があり、しかも緩
衝材としての機能を損なうことなく比較的高い熱伝導率
を有した粘着シートを得ることができ、バックパネルの
破損を確実に防止できる。
【0153】本発明に係る請求項5記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、テープ状の第1の両面粘
着シートを伝熱板の貼付領域において、複数に分割して
バックパネルに貼付するので、テープ幅を適切に設定す
れば、両面粘着シートの貼付時に、両面粘着シートとバ
ックパネルとの間に溜まった気泡を確実に抜くことがで
き、また、両面粘着シートの貼付時に押圧作業を行う作
業者に負担をかけることを防止できる。
【0154】本発明に係る請求項6記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、伝熱板に開口部を設け、
プラズマディスプレイパネルの荷重を少なくとも保持可
能な荷重保持具をバックパネルの表面に貼付しているの
で、当該荷重保持具を用いてプラズマディスプレイパネ
ルをプラズマディスプレイパネル装置の筐体に固定する
ことができ、プラズマディスプレイパネル装置の筐体内
の空間を有効に利用できる。また、プラズマディスプレ
イパネルを動作させるための回路基板も取り付けるよう
にすれば、筐体内の空間をさらに有効に利用できるとと
もに、組み立て作業も容易となる。
【0155】本発明に係る請求項7記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、第2の両面粘着シートの
粘着力を第1の両面粘着シートの粘着力よりも強くする
ことで、プラズマディスプレイパネルの荷重を確実に保
持することができる。
【0156】本発明に係る請求項8記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、荷重保持具とバックパネ
ルの分離の際に、第2の両面粘着シートが付着したまま
では不具合のある方に他方の粘着面を貼付することで、
第2の両面粘着シートが残ることを防止できる。
【0157】本発明に係る請求項9記載のプラズマディ
スプレイパネル装置によれば、一方の粘着面が荷重保持
具に貼付され、他方の粘着面がバックパネルに貼付され
ているので、荷重保持具とバックパネルの分離の際に、
バックパネルに第2の両面粘着シートが残ることを防止
できる。
【0158】本発明に係る請求項10記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、第2の両面粘着シート
緩衝材としての機能を有し、その厚みが第1の両面粘着
シートよりも厚いので、プラズマディスプレイパネル装
置全体としての輸送や取り扱いの際に、荷重保持具を介
して一時的に静的荷重より大きな衝撃性荷重がかかった
場合であっても、衝撃性荷重を緩和することができる。
【0159】本発明に係る請求項11記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、プラズマディスプレイ
パネルの荷重を少なくとも確実に保持するとともに、荷
重保持具とバックパネルの分離の際に、荷重保持具を容
易に引き剥すことができる。
【0160】本発明に係る請求項12記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、プラズマディスプレイ
パネルや、プラズマディスプレイパネルを動作させるた
めの回路基板を確実に取り付けることができ、また、荷
重保持スタッドにより放熱のための表面積が増えて放熱
効果を高めることができる。
【0161】本発明に係る請求項13記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、張り出し部、対向部お
よび第1のパネルの端面で規定される空間内にゲル状ま
たはクリーム状の電気絶縁性を有する熱伝導物質が充填
されているので、クラックソースになりやすい張り出し
部を保護できるとともに、第1および第2のパネルで生
じる熱を伝熱板と熱伝導物質とを介して張り出し部に伝
達でき、張り出し部の昇温を図ることで引っ張り歪みを
減少させて張り出し部から熱破壊が発生することを防止
できる。
【0162】本発明に係る請求項14および請求項15
記載のプラズマディスプレイパネル装置によれば、対向
部が張り出し部に近づくことで両者の間隔が短くなっ
て、対向部が張り出し部との間の熱抵抗を減少させるこ
とができる。
【0163】本発明に係る請求項16記載のプラズマデ
ィスプレイパネル装置によれば、断熱材の存在により、
伝熱板を通じて第1および第2のパネルで生じる熱が外
部に放散されることを抑制でき、温度分布の傾斜を小さ
くし、張り出し部に生ずる熱歪みを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施の形態1のプラズマディス
プレイパネルの構成を説明する断面図である。
【図2】 90度引き剥し粘着力の測定原理を説明する
斜視図である。
【図3】 90度引き剥し粘着力の測定モデルを説明す
る斜視図である。
【図4】 両面粘着シートがせん断力を受けた状態を示
す模式図である。
【図5】 伝熱板に部品取り付け部材を取り付けた状態
の一例を示す図である。
【図6】 伝熱板に適する材料の板厚を調査した結果を
示す図である。
【図7】 1枚の伝熱板でバックパネル全体を覆った例
を示す平面図である。
【図8】 複数の伝熱板でバックパネル全体を覆った例
を示す平面図である。
【図9】 本発明に係る実施の形態2のプラズマディス
プレイパネルの構成を説明する断面図である。
【図10】 本発明に係る実施の形態3のプラズマディ
スプレイパネルの構成を説明する斜視図である。
【図11】 荷重保持具を面内回転させる方法を説明す
る斜視図である。
【図12】 荷重保持具を面内回転させる方法を説明す
る斜視図である。
【図13】 せん断粘着力の試験方法を説明する図であ
る。
【図14】 本発明に係る実施の形態4のプラズマディ
スプレイパネルの構成を説明する断面図である。
【図15】 本発明に係る実施の形態4のプラズマディ
スプレイパネルの変形例の構成を説明する断面図であ
る。
【図16】 本発明に係る実施の形態4のプラズマディ
スプレイパネルの変形例の構成を説明する断面図であ
る。
【図17】 本発明に係る実施の形態4のプラズマディ
スプレイパネルの変形例の構成を説明する断面図であ
る。
【図18】 一般的なプラズマディスプレイパネルの構
成を示す平面図である。
【図19】 一般的なプラズマディスプレイパネルの構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
2 フロントパネル、3バックパネル、30,301,
302,303 伝熱板、31,34 両面粘着シー
ト、32 開口部、33 荷重保持板、35 荷重保持
スタッド、38 熱伝導物質、39 断熱材、30A
対向部,30B段差、30C 傾斜、2A フロント張
り出し部、3A バック張り出し部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の厚さを有するガラス板で構成さ
    れ、画像が透過して表示されるフロントパネルと、 前記フロントパネルに対向して配置された一定の厚さを
    有するガラス板で構成されたバックパネルと、 少なくとも前記バックパネルの前記フロントパネルに対
    向しない側の主面全面に、第1の両面粘着シートを用い
    て貼付された熱伝導性を有する伝熱板とを備え、 前記第1の両面粘着シートは、 前記伝熱板の引き剥しに際して、前記バックパネルを破
    損することがないとともに、前記伝熱板に折れ目を生じ
    させることなく、かつ、前記伝熱板の自重の少なくとも
    10倍の重量を保持できる粘着力を少なくとも一方の粘
    着面に有することを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネル装置。
  2. 【請求項2】 前記伝熱板は、その厚みが0.7mmな
    いし1.2mmの範囲にあるアルミニウムまたはアルミ
    ニウムを主成分とするアルミ合金であって、前記第1の
    両面粘着シートの前記粘着力は、90度引き剥し粘着力
    で規定すると0.05kgf/cmないし0.2kgf
    /cmの範囲である、請求項1記載のプラズマディスプ
    レイパネル装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の両面粘着シートは、緩衝材と
    しての機能を有する発泡シートであって、その厚みは
    0.4mmないし0.8mmの範囲にある、請求項2記
    載のプラズマディスプレイパネル装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の両面粘着シートは、アクリル
    フォームシートである、請求項3記載のプラズマディス
    プレイパネル装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の両面粘着シートは、テープ状
    のシートであって、前記伝熱板の貼付領域において、複
    数に分割されて前記バックパネルに貼付される、請求項
    3記載のプラズマディスプレイパネル装置。
  6. 【請求項6】 前記伝熱板は所定の開口寸法を有する開
    口部を有し、 前記開口部に対応する前記バックパネルの表面には、前
    記フロントパネル、前記バックパネル、前記伝熱板で構
    成されるプラズマディスプレイパネルの荷重を少なくと
    も保持可能な荷重保持具が、第2の両面粘着シートを用
    いて貼付されている、請求項1記載のプラズマディスプ
    レイパネル装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の両面粘着シートは、その粘着
    面における粘着力が、単位面積あたりのせん断保持力で
    比較して、前記第1の両面粘着シートの前記粘着力より
    も強い、請求項6記載のプラズマディスプレイパネル装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の両面粘着シートは、その一方
    の粘着面における粘着力が、単位面積あたりのせん断粘
    着力で比較して、他方の粘着面における粘着力よりも強
    い、請求項6記載のプラズマディスプレイパネル装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の両面粘着シートは、前記一方
    の粘着面が前記荷重保持具に貼付され、前記他方の粘着
    面が前記バックパネルに貼付されるように配設される、
    請求項8記載のプラズマディスプレイパネル装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の両面粘着シートは、緩衝材
    としての機能を有する発泡シートであって、その厚みは
    前記第1の両面粘着シートよりも厚い、請求項6記載の
    プラズマディスプレイパネル装置。
  11. 【請求項11】 前記開口部は、その開口寸法が80m
    m×80mm以下の矩形状であって、 前記荷重保持具が前記バックパネルに貼付される部分の
    寸法は80mm×80mmよりも小さい、請求項6記載
    のプラズマディスプレイパネル装置。
  12. 【請求項12】 前記荷重保持具は、 前記バックパネルに貼付される荷重保持板と、 前記荷重保持板の主面のほぼ中央から垂直方向に延在す
    るように配設された熱伝導性を有する荷重保持スタッド
    とを備える、請求項6記載のプラズマディスプレイパネ
    ル装置。
  13. 【請求項13】 一定の厚さを有するガラス板で構成さ
    れる第1のパネルと、前記第1のパネルに対向して配置
    された一定の厚さを有するガラス板で構成された第2の
    パネルと、 少なくとも前記第1のパネルの、前記第2のパネルに対
    向しない側の主面上に配設された熱伝導性を有する伝熱
    板とを備え、 前記第2のパネルは、前記第1のパネルの端面よりも張
    り出して前記第1のパネルに重ならない部分である張り
    出し部を有し、 前記伝熱板は、前記張り出し部に対向するように延在す
    る対向部を有し、 前記張り出し部、前記対向部および前記第1のパネルの
    端面で規定される空間内にはゲル状またはクリーム状の
    電気絶縁性を有する熱伝導物質が充填されている、プラ
    ズマディスプレイパネル装置。
  14. 【請求項14】 前記対向部は、前記張り出し部に近づ
    く方向の段差を有する形状である、請求項13記載のプ
    ラズマディスプレイパネル装置。
  15. 【請求項15】 前記対向部は、前記張り出し部に近づ
    くように傾斜した形状である、請求項13記載のプラズ
    マディスプレイパネル装置。
  16. 【請求項16】 前記伝熱板の少なくとも前記対向部
    の、前記第2のパネルに対向しない側の表面に配設され
    た断熱材をさらに備える、請求項13記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル装置。
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