JPH11271647A - 電子内視鏡の信号処理回路 - Google Patents

電子内視鏡の信号処理回路

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JPH11271647A
JPH11271647A JP10096784A JP9678498A JPH11271647A JP H11271647 A JPH11271647 A JP H11271647A JP 10096784 A JP10096784 A JP 10096784A JP 9678498 A JP9678498 A JP 9678498A JP H11271647 A JPH11271647 A JP H11271647A
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light
ccd
light shielding
signal
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Mitsuru Higuchi
充 樋口
Kazuhiro Yamanaka
一浩 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光期間を設けて高画質の画像を形成し、か
つ電子シャッタ機能を有する電子内視鏡で、遮光機構の
応答遅れによる光量不足を良好に補う。 【解決手段】 CCD12では、電子シャッタ時間の制
御により露光時間が可変制御されるが、動画について
は、動きを忠実に再現するために、CCD12から画素
混合の信号が出力される。一方、静止画では、1回の露
光でCCD12で得られた全画素の信号を遮光板36で
設定された遮光期間を利用しながら読み出す。このCC
D12の出力は、増幅器21により、電子シャッタ時間
に応じたゲインYで増幅され、例えば1/200秒のシャッ
タ時間では、ビデオ信号が1.25倍され、この後に画
素混合が行われる。これにより、上記遮光板36の応答
遅れによる光量不足が補われ、安定した明るさの高画質
の静止画が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡の信号処
理回路、特に遮光期間を設定して撮像素子に蓄積された
全画素を読み出す電子内視鏡で、この全画素読出しの対
象となる画像信号の露光量を調整するための構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡装置では、例えば固体撮像素
子であるCCD(Charge Coupled Device)において、
光電変換素子により画素単位で蓄積される電荷を読み出
すことにより、画像信号(ビデオ信号)が形成される。
そして、同時式の電子内視鏡装置では、上記CCDの上
面に、画素単位で色フィルタが配置され、これによって
カラー画像が得られる。
【0003】図6には、上記の色フィルタの配列状態が
示されており、図示されるように、CCD1の撮像面に
は、例えば偶数ラインにMg(マゼンタ)、Cy(シア
ン)の画素、奇数ラインにG(グリーン)、Ye(イエ
ロー)の画素が配列される。このCCD1では、これら
の色フィルタを介して画素単位の蓄積電荷(画素信号)
が得られる。
【0004】そして、従来の混合読出し方式によれば、
上下ラインの画素の蓄積電荷が加算混合されて読み出さ
れる。例えば、1回目の露光時に0ラインと1ラインの
混合信号、2ラインと3ラインの混合信号、…というよ
うな奇数(Odd)フィールドのビデオ信号が読み出さ
れ、2回目の露光時に1ラインと2ラインの混合信号、
3ラインと4ラインの混合信号、…というような偶数
(Even)フィールドのビデオ信号が読み出される。
従って、CCD1の2ライン混合信号がフィールド画像
の1ラインの信号となり、1回の露光で奇数又は偶数の
1フィールドのデータが得られることになる。
【0005】図7には、上記CCD1から読み出される
信号の動作が示されており、電子内視鏡装置では、図
(A)に示されるように、1/60秒(垂直同期期間)毎の
O(Odd)/E(Even)信号に基づいて奇数フィ
ールドと偶数フィールドを形成している。このため、図
(B)に示されるように、上記1/60秒の期間中の電子シ
ャッタの蓄積(露光)時間Tにより信号蓄積が行われ、
次の1/60秒の期間で蓄積混合信号の読出しが行われる。
この結果、図(C)に示されるように、奇数フィールド
信号、偶数フィールド信号が得られることになり、例え
ばn−1番目の奇数フィールド信号は、図6の左側に示
した(0+1)ライン,(2+3)ライン,(4+5)
ライン…の混合信号となり、n番目の偶数フィールド信
号は、図6の右側に示した(1+2)ライン,(3+
4)ライン…の混合信号となる。
【0006】そして、これらの奇数及び偶数のフィール
ド信号は、インターレース走査されて1フレームの画像
となり、この画像がモニタ上に動画又は静止画として表
示される。なお、内視鏡装置では、操作部にフリーズス
イッチが配置されており、このフリーズスイッチが押さ
れたとき、そのときの静止画が形成、表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
時式の電子内視鏡装置においては、上記図7(C)で示
されるように、1フレーム画像を形成するための奇数フ
ィールド画像と偶数フィールド画像との間に、1/60秒の
時間のずれがあり、この間に内視鏡自体のブレや被観察
体の動き等があると、特に静止画の画質(解像度、色ず
れ等)が低下するという問題があった。
【0008】そこで、本出願人は所定の遮光期間を設
け、この遮光期間を利用して1回の露光で得られた全画
素のデータを読み出す全画素読出し方式を採用すること
としたが、この遮光期間を設定する例えば遮光板の機械
的(ギヤ等)な応答の遅れにより全画素読出しの対象と
なる期間の露光量が不足するという問題がある。即ち、
データ読出しのための遮光期間では完全な遮光状態が必
要となるので、遮光板はその応答時間を考慮して上記遮
光期間の少し手前で動作させており、この際の応答動作
(完全な遮光に至るまでの動作)で光量不足が生じる。
【0009】特に、電子シャッタ機能によって上記CC
D1での電荷蓄積時間を可変制御する場合は、露光時間
が変化するため、上記の光量不足が明るさに与える影響
もバラバラとなり、暗くなるだけでなく、明るさも一定
でない画像が表示されることになる。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、遮光期間を設けて高画質の画像を
形成し、かつ電子シャッタ機能を有する電子内視鏡で、
遮光機構の応答遅れによる光量不足を良好に補うことが
できる電子内視鏡の信号処理回路を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、1回の露光で撮像素子に蓄
積された全画素の信号を遮光手段で設定された遮光期間
を利用して読み出すことが可能な電子内視鏡の信号処理
回路であって、上記撮像素子に蓄積される電荷の蓄積時
間をシャッタ時間として制御する電子シャッタ回路と、
上記撮像素子から出力された画像信号につき、上記遮光
手段による遮光動作の応答遅れに伴う不足光量を、上記
電子シャッタ回路により設定されたシャッタ時間に応じ
たゲインで増幅する増幅器とを設けたことを特徴とす
る。請求項2記載の発明は、上記撮像素子に蓄積された
画像信号を上下ライン間で混合して出力し、動画を形成
する撮像素子出力時画素混合読出し方式と、1回の露光
で上記撮像素子に蓄積された全画素の信号を上記遮光期
間を利用して読み出し、静止画を形成する全画素読出し
方式を備えた電子内視鏡に適用したことを特徴とする。
【0012】次に、上記の全画素読出し方式を静止画形
成にのみ実行する場合の作用を説明する。この静止画処
理は、フリーズスイッチの操作により開始され、例えば
所定(1番目とする)の1/60秒の期間(垂直同期期間)
内での露光(露光時間は電子シャッタ機能で設定)によ
り蓄積された電荷は、2番目の期間(1/60秒)で撮像素
子(CCD)の奇数ラインが読み出され(転送ラインか
ら読み出す)、3番目(次の露光時)の期間で残りの偶
数ラインが読み出され、これらのデータは所定のメモリ
に記憶される。そして、この偶数ラインを読み出せるよ
うにするために、上記2番目の期間の光源光が遮光手段
により遮蔽される。
【0013】即ち、上記奇数ラインの蓄積電荷を読み出
す2番目の期間に、従来のように次の露光の電荷が蓄積
されると、残りの偶数ラインの読出しができない。その
ため、上記2番目の期間を遮光期間として、3番目の期
間で偶数ラインの蓄積電荷を読み出す。これにより、1
回の露光で得られた撮像素子の全画素分の信号を読み出
すことができる。
【0014】次に、上記メモリに記憶された奇数ライン
及び偶数ラインのビデオ信号は、位相合せがなされた後
に、混合回路により、奇数ラインと偶数ラインとの間で
画素混合処理が行われる。即ち、この画素混合処理は、
結果としては撮像素子からの信号出力時に行われる撮像
素子出力時画素混合読出し方式と同等の信号を形成する
が、1回の露光で得られたデータに基づいて画素混合を
行うという点で、上記の撮像素子出力時画素混合読出し
方式と区別されるものである。
【0015】そして、この画素混合信号により奇数及び
偶数のフィールド信号が形成され、これらのビデオ信号
に基づいて静止画が表示される。従って、静止画は1回
の露光で得られた全画素の信号に基づいた画像となり、
高画質となる。一方、フリーズスイッチが押されない通
常時では、撮像素子出力時画素混合読出し方式が選択さ
れており、従来と同様に撮像素子から出力される時に2
つの水平ラインの画素が混合されて読み出される。従っ
て、動画の場合は、経時的に撮像して、逆に被写体の動
き等を忠実に再現した画像を得ることができる。
【0016】しかし、上記の静止画のための遮光動作に
おいては、上述したように、例えば遮光板の機械的な応
答遅れにより静止画形成の露光期間で光量不足が生じ、
また電子シャッタ機能を働かせる場合には、シャッタ時
間が短くなればなる程、上記光量不足が大きな影響を与
え、明るさが不安定な静止画が形成される。
【0017】そこで、本発明では、増幅器を用い上記撮
像素子から出力された画像信号につき上記光量不足に対
応する量を増幅しており、上記シャッタ時間に応じたゲ
イン、即ちシャッタ時間が短くなる程、大きなゲインで
信号増幅を行う。これによれば、適正光量が確保され、
安定した明るさの静止画が表示される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、実施形態例の信号処理
回路を適用した電子内視鏡装置の構成が示されており、
この電子内視鏡装置はスコープ(電子内視鏡)10を、
画像処理回路を有するプロセッサ装置や光源装置に接続
する構成となる。このスコープ10には、その先端部に
図6で説明したものと同様の色フィルタを備えたCCD
12が設けられると共に、光源ランプ14の光を先端部
まで導くためのライトガイド15が配設される。また、
スコープ10の操作部には、静止画表示のためのフリー
ズスイッチ16が設けられる。
【0019】上記CCD12には、これを駆動すると共
に、シャッタ速度で露光時間を制御するための電子シャ
ッタ機能を有するCCD駆動回路18が接続され、この
駆動回路18にはタイミングジュネレータ19、各種の
制御をするマイコン(マイクロコンピュータ)20が接
続され、このマイコン20には上記フリーズスイッチ1
6の動作信号が入力される。上記CCD駆動回路18
は、マイコン20の制御に基づきタイミング信号を入力
し、動画のためのCCD出力時画素混合読出し方式と、
静止画のための全画素読出し方式の駆動制御をする。
【0020】例えば、この全画素読出し方式の場合は、
1回の露光でCCD12に蓄積された全画素分の蓄積デ
ータを、奇数ラインと偶数ラインに分け時間的にもずら
して読み出すための2種類のパルスを上記CCD駆動回
路18から供給し、これに基づいてCCD12から上記
奇数ラインの信号と偶数ラインの信号を別々に順次読み
出すための制御を行う。なお、CCD出力時画素混合読
出し方式では1種類の読出しパルスを各ラインに与え
る。
【0021】そして、このCCD駆動回路18では、上
記の露光時間を電子シャッタ時間として制御する。当該
例では、幾つかのシャッタ時間を選択(この選択できる
シャッタ時間の数は任意である)できるようになってお
り、シャッタ時間を変化させることにより、動き等の状
況に応じて被観察体内を撮像することができる。
【0022】上記CCD12の後段には、静止画選択時
における光量不足を補うために画像信号(ビデオ信号)
を増幅する増幅器21が設けられており、この増幅器2
1としては、通常設けられている自動利得回路(AG
C)等を利用することができる。この増幅器21では、
上記フリーズスイッチ16が押されたとき、上記のマイ
コン20の制御に基づき、例えば2フィールド期間(垂
直同期期間)において、電子シャッタ時間(速度)に応
じた増幅率(ゲイン)Yで静止画信号(電圧)を増幅す
ることになる。
【0023】即ち、当該例では、上記の電子シャッタ時
間に対応した上記ゲインYのデータをROM17に格納
しており、マイコン20が現在設定のシャッタ時間を判
断し、それに応じたゲインをROM17から読み出し
て、上記増幅器21での増幅率を制御する。詳細は後述
するが、上記CCD駆動回路18で設定されたシャッタ
時間が、例えば1/100秒のときはY=1.11倍(光量
不足分のみを考えた場合)、1/200秒のときはY=1.
25倍等のゲインによって、ビデオ信号を増幅する。こ
れにより、次の遮光期間のための遮光板36の応答遅れ
で生じる光量不足、即ち遮光期間直前の静止画のための
露光量の不足を解消することができる。
【0024】また、上記増幅器21には、A/D変換器
22を介して全画素読出しのために上記奇数ラインの画
像データを記憶する第1メモリ23、偶数ラインの画像
データを記憶する第2メモリ24、上記第1メモリ23
のデータをそのまま記憶し、読出しのタイミングを1/60
秒だけ遅らせるための位相調整用の第3メモリ25、静
止画用混合回路26が設けられる。即ち、CCD12で
得られた全画素信号は、奇数ラインのデータと偶数ライ
ンのデータに分けられた状態で、それぞれのメモリ2
3,24に一旦格納されるが、第1メモリ23の奇数ラ
インデータは1/60秒遅らせることにより、第2メモリ2
4に格納された偶数ラインデータと同一位相となる。
【0025】これにより、両方の画像データが同時に読
み出せることになり、次段の混合回路26では、第3メ
モリ25の奇数ラインの画素データと第2メモリ24の
偶数ラインの画素データを加算混合(静止画用画素混合
処理)することができる。従って、静止画の場合は、こ
の混合回路26で従来の色差線順次混合読出し方式と同
等の画素混合信号が形成される。
【0026】図2には、上述したCCD12から混合回
路26までの回路で形成される静止画データの内容が示
されている。図(A)に示されるように、CCD12で
は、走査線数に対応して、0ラインからNラインまで水
平ラインが設けられ、この水平ラインの画素データを転
送ラインに転送して読み出すように構成される。そし
て、上記CCD12の奇数ライン(1,3,5…ライ
ン)のデータが図(B)の第1メモリ23(及び第3メ
モリ25)に格納され、偶数ライン(2,4,6…ライ
ン)のデータが図(C)の第2メモリ24に格納され
る。
【0027】これらメモリ25,24のデータは、上記
混合回路26によって、図(B)と図(C)のライン同
士で画素混合が行われ、図(D)に示されるように、0
ライン+1ライン,2ライン+3ライン,4ライン+5
ライン…の加算演算データが奇数(Odd)フィールド
データとして出力される。また、図(C)の読出しライ
ンを下側に1ラインずらした状態で(図示C1 の位置か
ら読み出す)、図(B)とライン同士で画素混合が行わ
れ、図(E)に示されるように、1ライン+2ライン,
3ライン+4ライン,5ライン+6ライン…の加算演算
データが偶数(Even)フィールドデータとして出力
される。なお、当該例ではCCD12のラインの奇数を
ODD、偶数をEVEN、インターレース走査の対象と
なるフィールドの奇数をOdd、偶数をEvenとして
区別する。
【0028】図1において、上記混合回路26の後段に
は、動画と静止画を切り替える画像切替え回路28が設
けられ、この画像切替え回路28では、そのa端子に動
画形成のために上記A/D変換器22の出力がLライン
を介して供給され、他方のb端子に上記混合回路26の
出力が与えられており、上記フリーズスイッチ16が押
された時、マイコン20の制御によりa端子からb端子
へ切り替えられる。この画像切替え回路28には、DV
P(デジタルビデオプロセッサ)29が接続されてお
り、このDVP29では、従来と同様の画素混合読出し
方式でのカラー信号処理が施され、ガンマ補正を含む各
種の処理が行われ、例えば色差信号や輝度信号が形成さ
れる。
【0029】このDVP29の後段には、奇数フィール
ド及び偶数フィールドのデータを記憶する第4メモリ3
0及び第5メモリ31、この第4メモリ30側端子と第
5メモリ31側端子を切り替える切替え回路32、D/
A変換器33が設けられる。例えば、静止画では上記の
第4メモリ30に、図2(D)のデータが色差信号等に
変換された奇数フィールドデータが記憶され、第5メモ
リ31に、図2(E)のデータが色差信号等に変換され
た偶数フィールドデータが記憶される。
【0030】一方、上記スコープ10に配設されたライ
トガイド15に光を供給する光源部では、上記光源ラン
プ14とライトガイド15の入射端との間に、出射光量
を調整する絞り35及び遮光板(遮光手段)36が配置
される。この遮光板36は、例えば半円状板を回転させ
る構成とされ、この遮光板36の回転駆動のために、駆
動回路38が接続されている。当該例の遮光板36は、
フィールドO/E信号(1/60秒毎)に基づき、上記フリ
ーズスイッチ16が押された後の所定の1/60秒間だけ光
を遮断する。
【0031】また、上記絞り35には絞り制御回路3
9、上記ランプ14にはランプ駆動回路40が接続され
ており、この絞り制御回路39は上記DVP29で得ら
れる輝度信号に基づいて絞り35を駆動し、上記ランプ
14の出射光量を調整する。なお、この絞り制御回路3
9の光量調整を上記CCD駆動回路18の電子シャッタ
機能で行うこともでき、この場合は、絞り制御回路39
は不要となる。
【0032】第1例は以上の構成からなり、その作用を
図3乃至図5を参照しながら説明する。図3(B)に示
されるように、フィールドO(Odd)/E(Eve
n)信号として、従来と同様に、1/60秒で1フィールド
画像を形成するタイミング信号が用いられる。通常状態
では動画処理、即ちCCD出力時画素混合読出し方式を
実行するように設定されており、上記図1の遮光板36
は光を遮断しない位置に配置され、光源ランプ14から
の光はライトガイド15を介して先端部から被観察体内
へ照射される。
【0033】この光照射により、先端部のCCD12で
は被観察体内からの像光に対応した電荷が蓄積される。
この蓄積電荷は、CCD駆動回路18からの駆動パルス
により上下ライン間の画素が加算されて読み出され、従
来と同様に、図6で説明した画素混合信号が出力され
る。そして、この動画信号は、A/D変換器22からス
ルーラインLを介して画像切替え回路28へ供給され、
この画像切替え回路28のa端子を介して、動画信号が
DVP29へ供給される。このDVP29から後の動作
は従来と同様であり、第4及び第5メモリ30,31に
格納された奇数及び偶数フィールド信号に基づいて動画
がモニタへ表示される。
【0034】一方、図1のスコープ10のフリーズスイ
ッチ16が押されると、マイコン20により、上記画像
切替え回路28が端子b側へ切り替えられ、画素混合読
出し方式から静止画のための全画素読出し方式に切り替
えられる。例えば、図3(A)に示されるように、上記
フリーズスイッチ16によるトリガーTr1(又はTr2)
が与えられたとすると、次のO/E信号の立上がり(t
1 )時の手前(詳細は後述)から約1/60秒間だけ、上記
遮光板36が光路を塞ぐことになり[図3(C)]、そ
の間、図3(D)のように、光源部からの出力光が遮断
される。従って、全画素が読み出される画像データは、
遮光された期間より一つ前の1/60秒の期間の光出力Lt
によりCCD12で蓄積された電荷となる。
【0035】即ち、図3(E)が図2(B)で示した奇
数ラインの読出しパルスP1 、図3(F)が図2(C)
で示した偶数ラインの読出しパルスP2 であり、図示の
ようにt2 時のパルスをなくした読出しパルスP1 及び
t1 時のパルスをなくした読出しパルスP2 により、C
CD12から奇数(ODD)ラインデータと偶数(EV
EN)ラインデータが順に読み出される。従って、奇数
ラインの読出しは、上記の遮光期間(t1 〜t2 )に行
われ、偶数ラインの読出しは次の期間(t2 〜t3 )の
間に行われる。
【0036】そして、図3(G)には電子シャッタの動
作が示されており、ここではパルスの立上り期間の蓄積
電荷が掃き出され、立上がりでない期間の蓄積電荷が読
み出され、この期間が電子シャッタ時間となる。従っ
て、上記の静止画データ(蓄積電荷)は、電荷が掃き出
された後の、例えば1/100秒のシャッタ時間の露光g1で
得られたものであり、この全画素の電荷がCCD駆動回
路18によって読み出される。また、上記露光g1 後の
遮光期間(t1 からt2 )では掃出しが省略される。
【0037】ところで、上記の遮光期間では完全な遮光
状態としてCCD12に不要な電荷が蓄積されないよう
にする必要があり、そのために図4に示す遮光板の制御
が行われる。図4は、図3の一部(B,C,D,Gにつ
いて)の拡大図であり、図(C)の遮光板制御パルスで
は、上記遮光板36の駆動部(ギヤ等)の機械的な応答
遅れ時間taを考慮して、その時間taだけ早く反転す
るパルスを形成する。そうして、この遮光板36が駆動
されると、光源部から出射される光は、図(D)に示さ
れるように、応答期間taで二次曲線的に減衰し、その
後完全な遮光状態へ移行することになる。従って、静止
画のための光出力Ltでは、光量Laの損失が生じ、図
(G)に示されるように、実際のシャッタ時間(電荷蓄
積時間)tbで得られるg1 部分の露光においても、動
画の場合と比較すると、上記光量Laの分だけ光量不足
となる。
【0038】そして、この光量不足は、電子シャッタ時
間によってその割合が異なることになる。例えば、シャ
ッタ時間tbを1/60秒、単位時間当りの光量、即ち図4
(D)の信号の高さCを4V、上記の応答遅れ時間ta
を2mS(sec)とすると、動画データのCCD12で
の電荷量は、 tb×C=1/60[mS]×4[V]≒66.67[mVS] となり、静止画データの電荷量は、応答期間taの減衰
曲線を直線とみなすと、 tb×C−(1/2)ta×C =1/60[mS]×4[V]−(1/2)・2[mS]×4[V] ≒62.67[mVS] となるので、静止画の輝度は動画の輝度の94%[6%
の不足(低下)]となる。
【0039】また、シャッタ時間tbを1/100秒とした
場合の動画データの電荷量は、 tb×C=1/100[mS]×4[V]=40[mVS] となり、静止画データの電荷量は、 tb×C−(1/2)ta×C =1/100[mS]×4[V]−(1/2)・2[mS]×4[V]=36[mVS ] となるので、静止画の輝度は動画の輝度の90%(10
%の不足)となる。同様に、シャッタ時間tbを1/100
秒とした場合の動画データの電荷量は、20[mVS]、静
止画データの電荷量は16[mVS]となり、静止画の輝度
は動画の輝度の80%(20%の不足)となり、シャッ
タ時間が短くなる程、輝度の低下量が大きくなる。
【0040】そこで、当該例では、上記マイコン20が
現在の電子シャッタ時間を判断し、このシャッタ時間に
応じたゲインYをROM17から読み出して、上述した
増幅器21により上記不足光量に対応する信号増幅を行
う。この状態が図5に示されており、この図5(D)
は、図3(G)と同様に、1/100秒のシャッタ時間
(露光g1 )の動作であり、この場合は上記増幅器21
により、図5(E)に示されるように、動画時と比較し
てY=1.11倍のゲインで静止画信号(電圧)を増幅
する。この結果、上述した10%の不足分、即ち図4
(D)で不足していた光量Laを補うことが可能とな
る。
【0041】図5(F)は、1/200秒のシャッタ時間で
露光g2 の撮像をする場合の動作であり、この場合は、
図5(G)に示されるように、動画時と比較してY=
1.25倍のゲインで静止画信号(電圧)を増幅する。
この結果、上述した20%のする不足分を増やして上記
光量Laを補うことが可能となる。
【0042】そうして、このような露光制御でCCD1
2から得られた上記奇数ラインデータはマイコン20の
制御に基づき、図5(H)のように第1メモリ23へ書
き込まれ、偶数ラインデータは図5(I)のように第2
メモリ24へ書き込まれる。次に、図5(J),(K)
に示されるように、第1メモリ23の奇数ラインデータ
及び第2メモリ24の偶数ラインデータが2回ずつ読み
出され、奇数ラインデータについては、1/60秒の位相調
整をするために第3メモリ25へ格納される。従って、
図5(K)と(L)から理解されるように、奇数ライン
と偶数ラインのデータは同一位相(タイミング)に揃う
ことになる。
【0043】このようにして上記メモリ25,24から
読み出された各データは、混合回路26により画素混合
されるが、当該例ではこれを可能とするために、図5
(M)のように、第1メモリ23と第2メモリ24を書
込み禁止とする。そして、これと同一期間に画素混合変
換が行われ[図5(N)]、まず図2(D)に示した、
0ライン+1ライン,2ライン+3ライン…の加算デー
タが出力され、これが奇数(Odd)フィールドデータ
として第4メモリ30に記憶される[図5(O)]。次
に、図2(E)に示した、1ライン+2ライン,3ライ
ン+4ライン…の加算データが出力され、これが偶数
(Even)フィールドデータとして第5メモリ31に
記憶される[図5(P)]。
【0044】そうして、これらの奇数フィールドと偶数
フィールドのデータが読み出されると同時に、切替え回
路32は、各フィールドデータが交互に出力されるよう
に第4メモリ30と第5メモリ31を選択する。これら
フィールドデータは、D/A変換器33を介してモニタ
へ出力され、このモニタにインターレース走査により画
像が表示される。この結果、静止画については、同一露
光時に得られた全画素データに基づいて画像表示され、
高画質で明るさも最適な画像が得られる。従って、1/60
秒間に内視鏡自体のブレ、或いは被観察体に動きがあっ
たとしても、その影響が小さい鮮明な静止画の観察が可
能となる。
【0045】上記例では、動画につきCCD12におけ
る出力時混合読み出し方式を採用して、逆に被写体の動
き等を忠実に再現するようにしたが、この動画において
もブレのない鮮明な画像を追及する場合は、動画形成処
理についても遮光期間を利用した全画素読出し方式を採
用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遮光手段を利用し全画素読出し方式で画像を形成すると
共に、撮像素子に蓄積される電荷の蓄積時間を電子シャ
ッタ機能により制御する電子内視鏡で、上記遮光手段に
よる遮光動作の応答遅れに伴う光量不足に対応する量
を、電子シャッタ時間に応じて増幅するようにしたの
で、全画素読出し方式で高画質の画像を形成する内視鏡
で、上記遮光動作で生じる光量不足を良好に補うことが
でき、安定した明るさの画像が形成できるという利点が
ある。
【0047】また、請求項2の発明によれば、明るさの
安定した高画質の静止画が得られ、一方動画については
動きを忠実に再現した滑らかな画像が形成できるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る電子内視鏡の信号処
理回路の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCCDから混合回路までの間で読み出さ
れる画像データを示す図である。
【図3】実施形態例において静止画形成時の遮光から信
号読出しまでの動作を示す波形図である。
【図4】図3の動作の一部を拡大した波形図である。
【図5】実施形態例の静止画形成動作を示す説明図であ
る。
【図6】従来のCCDにおける色フィルタの構成及び画
素混合読出しを説明する図である。
【図7】従来のCCDでの動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1,12 … CCD、 10 … スコープ、 14 … 光源ランプ、 16 … フリーズスイッチ、 17 … ROM、 18 … CCD駆動回路(電子シャッタ回路を含
む)、 20 … マイコン(制御手段)、 21 … 増幅器、 23,24,25,30,31 … メモリ、 26 … 混合回路、 29 … DVP、 36 … 遮光板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 7/18 M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1回の露光で撮像素子に蓄積された全画
    素の信号を遮光手段で設定された遮光期間を利用して読
    み出すことが可能な電子内視鏡の信号処理回路であっ
    て、 上記撮像素子に蓄積される電荷の蓄積時間をシャッタ時
    間として制御する電子シャッタ回路と、 上記撮像素子から出力された画像信号につき、上記遮光
    手段による遮光動作の応答遅れに伴う不足光量を、上記
    電子シャッタ回路により設定されたシャッタ時間に応じ
    たゲインで増幅する増幅器とを設けた電子内視鏡の信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】 上記撮像素子に蓄積された画像信号を上
    下ライン間で混合して出力し、動画を形成する撮像素子
    出力時画素混合読出し方式と、1回の露光で上記撮像素
    子に蓄積された全画素の信号を上記遮光期間を利用して
    読み出し、静止画を形成する全画素読出し方式を備えた
    電子内視鏡に適用したことを特徴とする上記請求項1記
    載の電子内視鏡の信号処理回路。
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