JP3378788B2 - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP3378788B2
JP3378788B2 JP03817198A JP3817198A JP3378788B2 JP 3378788 B2 JP3378788 B2 JP 3378788B2 JP 03817198 A JP03817198 A JP 03817198A JP 3817198 A JP3817198 A JP 3817198A JP 3378788 B2 JP3378788 B2 JP 3378788B2
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充 樋口
一浩 山中
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡装置、特
に従来の画素混合読出し方式で動画を形成すると共に、
撮像素子に蓄積された全画素を読み出して静止画を形成
する電子内視鏡装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】電子内視鏡装置では、固体撮像素子とし
て例えばCCD(Charge Coupled Device)が用いられ
ており、このCCDにおいては光電変換素子により画素
単位で蓄積される電荷を読み出すことにより、画像信号
(ビデオ信号)が得られるように構成される。そして、
例えば同時式の電子内視鏡装置では、上記CCDの上面
に、画素単位で色フィルタが配置され、これによってカ
ラー画像が得られる。 【0003】図7には、上記の色フィルタの配列状態が
示されており、図示されるように、CCD1の撮像面に
は、例えば偶数ラインにMg(マゼンタ)、Cy(シア
ン)の画素、奇数ラインにG(グリーン)、Ye(イエ
ロー)の画素が配列される。このCCD1では、これら
の色フィルタを介して画素単位の蓄積電荷(画素信号)
が得られる。 【0004】そして、従来の色差線順次混合読出し方式
によれば、上下ラインの画素の蓄積電荷が加算混合され
て読み出される。例えば、1回目の露光時に0ラインと
1ラインの混合信号、2ラインと3ラインの混合信号、
…というような奇数(Odd)フィールドのビデオ信号
が読み出され、2回目の露光時に1ラインと2ラインの
混合信号、3ラインと4ラインの混合信号、…というよ
うな偶数(Even)フィールドのビデオ信号が読み出
される。従って、CCD1の2ラインの混合信号がフィ
ールド画像の1ラインの信号となり、1回の露光で奇数
又は偶数の1フィールドのデータが得られることにな
る。 【0005】図8には、上記CCD1から読み出される
信号の動作が示されており、電子内視鏡装置では、図
(A)に示されるように、1/60秒(垂直同期期間)
毎のO(Odd)/E(Even)信号(フィールド信
号)に基づいて奇数フィールドと偶数フィールドを形成
している。このため、図(B)に示されるように、上記
1/60秒の期間中の電子シャッタの蓄積(露光)時間
Tにより信号蓄積が行われ、次の1/60秒の期間で蓄
積混合信号の読出しが行われる。この結果、図(C)に
示されるように、奇数(Odd)フィールド信号、偶数
(Even)フィールド信号が得られることになり、例
えばn−1番目の奇数フィールド信号は、図7の左側に
示した(0+1)ライン,(2+3)ライン,(4+
5)ライン…の混合信号となり、n番目の偶数フィール
ド信号は、図7の右側に示した(1+2)ライン,(3
+4)ライン…の混合信号となる。 【0006】そして、これらの奇数フィールド信号と偶
数フィールド信号は、インターレース走査されて1フレ
ームの画像として形成され、この画像がモニタ上に動画
として表示される。また、内視鏡装置では、操作部にフ
リーズスイッチが配置されており、このフリーズスイッ
チが押されたときには、そのときの静止画が形成、表示
される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
時式の電子内視鏡装置においては、上記図8(C)で示
されるように、1フレーム画像を形成するための奇数フ
ィールド画像と偶数フィールド画像との間に、1/60
秒の時間のずれがあり、この間に内視鏡自体のブレや被
観察体の動き等があると、静止画を表示する場合は画質
(解像度、色ずれ等)が低下するという問題があった。
即ち、動画の場合は、上述したCCD1における混合読
み出し方式により、逆に被写体の動き等を忠実に再現す
る方がよいことが多いが、静止画の場合は解像度が低下
してしまう。 【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、1回の露光により撮像素子で得ら
れた全画素を読み出して高画質の静止画を形成し、動画
については動きを忠実に再現することができ、また静止
画選択時での黒レベルのクランプ処理を安定させ画質の
低下を防止する電子内視鏡装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、撮像素子に蓄積された画素を上下ライン
(水平ライン)間で混合して出力し、動画を形成する撮
像素子出力時画素混合読出し方式と、1回の露光で上記
撮像素子に蓄積された全画素の信号を遮光手段で設定さ
れた遮光期間を利用して読み出し、静止画を形成する全
画素読出し方式を備えた電子内視鏡装置であって、上記
撮像素子から出力された画像信号をクランプ信号により
クランプするクランプ回路と、上記全画素読出し方式の
選択時であっても、上記撮像素子出力時画素混合読出し
方式で得られた動画信号の黒情報信号を抽出するように
制御する切替え制御手段と、この切替え制御手段の制御
で得られた黒情報信号からクランプ信号を形成し、この
クランプ信号を上記クランプ回路へフィードバックする
信号処理回路と、を備えたことを特徴とする。上記の切
替え制御手段においては、例えば動画信号と静止画信号
とを切替え選択する切替え回路を設け、静止画信号を選
択しているときでも、オプティカルブラック期間につい
ては、動画信号のものを抽出するように切替え制御する
ことができる。 【0010】上記の構成によれば、フリーズスイッチが
押されたとき、全画素読出し方式が選択され、これによ
って静止画が形成される。例えば、所定(1番目とす
る)の1/60秒の期間(垂直同期期間)内での露光
(露光時間は任意)により蓄積された電荷は、2番目の
期間(1/60秒)で撮像素子(CCD)の奇数ライン
が読み出されて(転送ラインから読み出す)所定のメモ
リに記憶され、3番目(次の露光時)の期間で残りの偶
数ラインが読み出され、これも所定メモリに記憶され
る。そして、この偶数ラインを読み出せるようにするた
めに、上記2番目の期間の光源光が遮光手段により遮蔽
される。 【0011】即ち、上記奇数ラインの蓄積電荷を順次読
み出す2番目の期間に、従来のように次の露光の電荷が
蓄積されると、残りの偶数ラインの読出しができない。
そのため、本発明では、2番目の期間内での光出力をな
くして、3番目の期間で偶数ラインの蓄積電荷を読み出
す。これにより、1回の露光で得られた撮像素子の全画
素分の信号を読み出すことができる。 【0012】次に、上記のメモリに最初に記憶された例
えば奇数ラインのビデオ信号は、更に位相調整メモリに
格納されて、1/60秒だけ遅延され、その後に、混合
回路により、奇数ラインと偶数ラインのデータとの間で
画素混合処理が行われる。即ち、この画素混合処理は、
結果としては撮像素子からの信号出力時に行われる撮像
素子出力時画素混合読出し方式と同等の信号を形成する
が、1回の露光で得られた情報に基づいて画素混合を行
うという点で、撮像素子出力時画素混合読出し方式と区
別されるものである。 【0013】そして、この画素混合信号により奇数及び
偶数のフィールド信号が形成され、これらのビデオ信号
に基づいて静止画が表示される。従って、静止画は1回
の露光で得られた全画素の信号に基づいて形成され、高
画質の画像となる。一方、フリーズスイッチが押されな
い通常時では、撮像素子出力時画素混合読出し方式が選
択されており、従来と同様に撮像素子から読み出された
2つの水平ラインの画素が混合されて出力される。 【0014】ところで、上記の画像処理では、周知のよ
うに水平走査期間毎に黒レベルを一致させるクランプ処
理が行われるが、上記の静止画(全画素読出し方式)の
クランプ処理では、メモリに一旦格納した画像データで
表示処理が行われるため、古いデータに基づいてクラン
プ信号が形成される。従って、静止画から動画へ移行す
る際に信号の黒レベルが大きく変化してしまうことが起
こり、この場合には色の再現性が悪化してしまう。 【0015】本発明では、静止画の表示処理中であって
も、現在の動画信号の黒情報信号が抽出されることにな
り、この黒情報信号に基づいてクランプ信号が形成さ
れ、クランプ処理が行われる。従って、黒レベルの大き
な変動がなくなり、静止画表示から動画表示へ切り替え
られたときでも良好な画像表示が可能となる。 【0016】 【発明の実施の形態】図1には、実施形態の一例として
の電子内視鏡装置の回路構成が示されており、この電子
内視鏡装置はスコープ(電子内視鏡)10を、画像処理
回路を有するプロセッサ装置や光源装置に接続する構成
となる。このスコープ10には、その先端部に図7で説
明したものと同様の色フィルタを備えたCCD12が設
けられると共に、光源14の光を先端部まで導くための
ライトガイド15が配設される。また、スコープ10の
操作部には、静止画表示のためのフリーズスイッチ16
が設けられる。 【0017】上記CCD12には、これを駆動するため
のCCD駆動回路18が接続され、この駆動回路18に
はタイミングジュネレータ19、メモリの書込み、読出
しを含めた各種の制御をするマイコン(マイクロコンピ
ュータ)20が接続され、このマイコン20には上記フ
リーズスイッチ16の動作信号が入力される。上記CC
D駆動回路18は、マイコン20の制御に基づきタイミ
ング信号を入力し、動画のためのCCD出力時画素混合
読出し方式と、静止画のための全画素読出し方式の駆動
制御をする。 【0018】例えば、この全画素読出し方式の場合は、
1回の露光でCCD12に蓄積された全画素分の蓄積デ
ータを、奇数ラインと偶数ラインに分けて(時間的にも
ずらして)読み出すための2種類のパルスを上記CCD
駆動回路18から供給し、これに基づいてCCD12か
ら上記奇数ラインの信号と偶数ラインの信号を別々に順
次読み出すための制御を行う。なお、CCD出力時画素
混合読出し方式では1種類の読出しパルスを各ラインに
与える。 【0019】また、上記CCD12の出力信号を入力
し、黒レベル一定制御のためのクランプ処理をするクラ
ンプ回路21が設けられており、このクランプ回路21
は相関二重サンプリング回路や自動利得回路等と共に設
けられる。このクランプ回路21の後段には、A/D変
換器22を介して、全画素読出しのために上記奇数ライ
ンの画像データを記憶する第1メモリ23、偶数ライン
の画像データを記憶する第2メモリ24、上記第1メモ
リ23のデータをそのまま記憶し、読出しのタイミング
を1/60秒だけ遅らせるための位相調整用の第3メモ
リ25、静止画用混合回路26が設けられる。即ち、C
CD12で得られた全画素信号は、奇数ラインのデータ
と偶数ラインのデータに分けられた状態で、それぞれの
メモリ23,24に一旦格納されるが、第1メモリ23
の奇数ラインデータは1/60秒遅らせることにより、
第2メモリ24に格納された偶数ラインデータと同一位
相とする。 【0020】これにより、両方の画像データが同時に読
み出せることになり、次段の混合回路26では、第3メ
モリ25の奇数ラインの画素データと第2メモリ24の
偶数ラインの画素データを加算混合(静止画用画素混合
処理)することができる。従って、静止画の場合は、こ
の混合回路26で従来の色差線順次混合読出し方式と同
等の画素混合信号が形成される。 【0021】図2には、上述したCCD12から混合回
路26までの回路で形成される静止画データの内容が示
されている。図(A)に示されるように、CCD12で
は、走査線数に対応して、0ラインからNラインまで水
平ラインが設けられ、この水平ラインの画素データを転
送ラインに転送して読み出すように構成される。そし
て、上記CCD12の奇数ライン(1,3,5…ライ
ン)のデータが図(B)の第1メモリ23(及び第3メ
モリ25)に格納され、偶数ライン(2,4,6…ライ
ン)のデータが図(C)の第2メモリ24に格納され
る。 【0022】これらメモリ25,24のデータは、上述
したように混合回路26によって、図(B)と図(C)
のライン同士で画素混合が行われ、図(D)に示される
ように、0ライン+1ライン,2ライン+3ライン,4
ライン+5ライン…の加算演算データが奇数(Odd)
フィールドデータとして出力される。また、図(C)の
読出しラインを下側に1ラインずらした状態で(図示C
1 の位置から読み出す)、図(B)とライン同士で画素
混合が行われ、図(E)に示されるように、1ライン+
2ライン,3ライン+4ライン,5ライン+6ライン…
の加算演算データが偶数(Even)フィールドデータ
として出力される。なお、当該例ではCCD12のライ
ンの奇数をODD、偶数をEVEN、インターレース走
査の対象となるフィールドの奇数をOdd、偶数をEv
enとして区別する。 【0023】図1において、上記混合回路26の後段に
は、動画と静止画を切替える画像切替え回路28が設け
られ、この画像切替え回路28では、そのa端子に動画
形成のために上記A/D変換器22の出力がLラインを
介して供給され、他方のb端子に上記混合回路26の出
力が与えられており、上記フリーズスイッチ16が押さ
れた時、マイコン20の制御によりa端子からb端子へ
切り替えられる。この画像切替え回路28には、DVP
(デジタルビデオプロセッサ)29が接続されており、
このDVP29では、従来と同様の画素混合読出し方式
でのカラー信号処理が施され、例えば色差信号や輝度信
号が形成される。 【0024】また、このDVP29では、ビデオ信号に
オプティカルブラックパルス(OBP)を与えてオプテ
ィカルブラック期間(黒設定期間)の電圧が抽出され、
黒レベルを一定に制御するためのクランプ信号が形成さ
れ、このクランプ信号が上記クランプ回路21へフィー
ドバックされる。このようなクランプ処理において、当
該例では上記マイコン20による上記画像切替え回路2
8の切替え制御により、端子bで静止画信号を選択して
いる場合でも、黒レベルについては、端子aへ瞬時に切
り替えて動画信号のオプティカルブラック期間の電圧を
抽出する。これにより、静止画が長い時間表示された場
合でも、現時点の状況を勘案した黒レベルの安定した制
御が行われ、良好な色再現性を確保することが可能とな
る。 【0025】上記DVP29の後段には、奇数フィール
ド及び偶数フィールドのデータを記憶する第4メモリ3
0及び第5メモリ31、第4メモリ30側端子と第5メ
モリ31側端子を切り替える切替え回路32、D/A変
換器33が設けられる。例えば、静止画では上記の第4
メモリ30に、図2(D)のデータが色差信号等に変換
された奇数フィールドデータが記憶され、第5メモリ3
1に、図2(E)のデータが色差信号等に変換された偶
数フィールドデータが記憶される。 【0026】一方、上記スコープ10に配設されたライ
トガイド15に光を供給する光源部では、上記光源14
とライトガイド15の入射端との間に、絞り35及び遮
光板36が配置される。この遮光板36は、例えば半円
状板を回転させる構成とされ、この遮光板36の回転駆
動のために、駆動回路38が接続されている。当該例で
は、この遮光板36は、1/60秒毎のサイクルのフィ
ールドO/E信号において、上記フリーズスイッチ16
が押された後の所定の1/60秒間だけ光を遮断する。 【0027】また、上記絞り35には絞り制御回路3
9、上記光源14にはランプ駆動回路40が接続されて
おり、この絞り制御回路39は上記DVP29で得られ
る輝度信号に基づいて絞り35を駆動し、光源14の出
力光量を調整するようになっている。 【0028】当該例は以上の構成からなり、その作用を
図3乃至図6(図3と図4はQ点で時間的に一致する)
を参照しながら説明する。図3(B)に示されるよう
に、フィールドO(Odd)/E(Even)信号とし
て、従来と同様に、1/60秒で1フィールド画像を形
成するタイミング信号が用いられる。通常状態では動画
処理、即ちCCD出力時画素混合読出し方式を実行する
ように設定されており、上記図1の遮光板36は光を遮
断しない位置に配置され、光源14からの光はライトガ
イド15を介して先端部から被観察体内へ照射される。 【0029】この光照射により、先端部のCCD12で
は被観察体内の像が捉えられ、CCD12には、像光に
対応した電荷が蓄積される。この蓄積電荷は、CCD駆
動回路18からの駆動パルスにより上下ライン間の画素
が加算されて読み出され、図7で説明した画素混合信号
が出力される。そして、このCCD12の出力信号は、
A/D変換器22からスルーラインLを介して画像切替
え回路28へ供給される。このとき、画像切替え回路2
8はマイコン20により端子a側へ切り替えられてお
り、CCD出力信号はDVP29へ供給される。このD
VP29の後の動作は、従来と同様であり、第4メモリ
30及び第5メモリ31に格納された奇数フィールド信
号と偶数フィールド信号に基づいて動画がモニタに表示
される。 【0030】一方、図1のスコープ10のフリーズスイ
ッチ16が押されると、マイコン20により、上記画像
切替え回路28が端子b側へ切り替えられ、画素混合読
出し方式から静止画のための全画素読出し方式に切り替
えられる。例えば、図3(A)に示されるように、上記
フリーズスイッチ16によるトリガーTr1(又はTr2)
が与えられたとすると、図3(C)のように、次のO/
E信号の立上がり時(t1 )から1/60秒間だけ、上
記遮光板36が光路を塞ぐことになり、その間、光が遮
断される[図3(D)]。従って、全画素が読み出され
る画像データは、遮光された期間より一つ前の1/60
秒の期間の光出力LtでCCD12で蓄積された電荷と
なる。この電荷は、図3(G)の電子シャッタパルスの
g1 部分の露光で得られたものであり、この全画素の電
荷(データ)がCCD駆動回路18によって読み出され
る。 【0031】即ち、図3(E)が図2(B)で示した奇
数ラインの読出しパルスP1 、図3(F)が図2(C)
で示した偶数ラインの読出しパルスP2 であり、図示の
ようにt2 時のパルスをなくした読出しパルスP1 及び
t1 時のパルスをなくした読出しパルスP2 により、C
CD12から奇数(ODD)ラインデータと偶数(EV
EN)ラインデータが順に読み出される。従って、奇数
ラインの読出しは、上記の遮光期間(t1 〜t2 )に行
われ、偶数ラインの読出しは次の期間(t2 〜t3 )の
間に行われる。なお、図3(G)に示されるように、電
子シャッタパルスにおいても上記t1 からt2 の間には
立上がり期間(掃出し期間)が存在しない。 【0032】そして、上記奇数ラインデータはマイコン
20の制御に基づき、図4(B)のように第1メモリ2
3へ書き込まれ、偶数ラインデータは図4(C)のよう
に第2メモリ24へ書き込まれる。次に、図4(D),
(E)に示されるように、第1メモリ23の奇数ライン
データ及び第2メモリ24の偶数ラインデータが2回ず
つ読み出され、奇数ラインデータについては、1/60
秒の位相調整をするために第3メモリ25へ格納され
る。従って、図4の(E)と(F)から理解されるよう
に、奇数ラインと偶数ラインのデータは同一位相(タイ
ミング)に揃うことになる。 【0033】このようにして上記メモリ25,24から
読み出された各データは、混合回路26により画素混合
されるが、当該例ではこれを可能とするために、図4
(G)のように、第1メモリ23と第2メモリ24を書
込み禁止とする。そして、これと同一期間に画素混合変
換が行われ[図4(H)]、まず図2(D)に示した、
0ライン+1ライン,2ライン+3ライン,4ライン+
5ライン…の加算データが出力され、これが奇数(Od
d)フィールドデータとして第4メモリ30に記憶され
る[図4(I)]。次に、図2(E)に示した、1ライ
ン+2ライン,3ライン+4ライン,5ライン+6ライ
ン…の加算データが出力され、これが偶数(Even)
フィールドデータとして第5メモリ31に記憶される。 【0034】そうして、これらの奇数フィールドデータ
と偶数フィールドデータが読み出されると同時に、切替
え回路32は図4(K),(L)のように、各フィール
ドデータが交互に出力されるように第4メモリ30と第
5メモリ31を選択する。これらフィールドデータは、
D/A変換器33を介してモニタへ出力され、このモニ
タにインターレース走査により画像が表示される。この
結果、静止画については、同一露光時に得られた全画素
データに基づいて画像表示されることになり、高画質の
画像が得られる。従って、1/60秒間に内視鏡自体の
ブレ、或いは被観察体に動きがあったとしても、その影
響が小さい鮮明な静止画の観察が可能となる。 【0035】図5及び図6には、上記画像処理における
クランプ処理の動作が示されており、図5は動画選択時
のものである。このクランプ処理では、図(A)に示さ
れる1水平走査期間(H)毎の動画信号(ビデオ信号)
に対し、上記DVP29により図(B)に示されるオプ
ティカルブラックパルス(OBP)が与えられ、これに
よって動画信号のオプティカルブラック期間(入遮光を
遮蔽した部分)Kの電圧(黒レベル電圧)が抽出され、
例えば図(C)に示すクランプパルスが形成される。こ
のクランプパルスは、その幅で黒レベル値を表す信号で
あり、このクランプパルスが前段のクランプ回路21へ
供給される。このクランプ回路21では、クランプ信号
により動画信号の黒レベル信号が再生されることにな
り、これによって動画信号の黒レベルが一定となるよう
に制御される。 【0036】しかし、他方の静止画処理では、上記の第
1メモリ23、第2メモリ24に格納された同一の信号
が繰り返し用いられるため、静止画表示が終了したある
時間経過後では、過去の古いデータによってクランプ信
号が形成され、動画へ切り替えられたときに、クランプ
信号が現在の状況に適合せず、黒レベルが大きく変化し
たりする。このため、当該例では上述したように、クラ
ンプ信号は常に動画信号から抽出するように制御してお
り、この状態が図6に示されている。 【0037】図6において、図(A)の静止画信号は上
記画像切替え回路28のb端子に供給され、図(B)の
動画信号は他方のa端子に供給されており、マイコン2
0から、図(C)の切替え信号が切替え回路28へ与え
られる。この切替え信号は、図(D)に示すOBP(オ
プティカルブラックパルス)から形成されたもので、上
側がb端子、下側がa端子に接続されるものである。こ
れによれば、静止画(b端子)が選択されているときで
も、所定の短い期間、a端子に切り替えることにより、
動画信号のオプティカルブラック期間Kが1H毎に抽出
される。 【0038】そして、このような一部の動画情報が組み
込まれた静止画信号に対して、上記DVP29では、図
6(D)のOBPが与えられて図6(E)のクランプ信
号が形成される。このクランプ信号は、クランプ回路2
1へフィードバックされ、ここで黒レベル信号が再生さ
れることになる。従って、静止画から動画へ切り替えら
れた際にも、黒レベルが一定となるように制御され、良
好な色再現性が得られる。 【0039】上記実施形態例では、画像切替え回路28
の切替えで動画の黒レベル電圧を抽出するようにした
が、静止画選択時に動画信号を静止画信号とは異なるル
ートで取り出し、この動画信号から直接、黒レベル電圧
を抽出するようにしてもよい。 【0040】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像素子出力時画素混合読出し方式で動画を形成し、撮
像素子に蓄積された全画素の信号を読み出す全画素読出
し方式で静止画を形成する電子内視鏡装置で、上記全画
素読出し方式の選択時であっても、上記撮像素子出力時
画素混合読出し方式で得られた動画信号の黒情報期間を
抽出する切替え制御手段を設け、常に動画信号から得ら
れた黒レベル電圧に基づいてクランプ処理をするので、
動画については動きを忠実に再現した滑らかな画像、一
方静止画についてはブレのない高画質の画像が得られ、
また静止画選択時における黒レベルのクランプ処理が安
定し、色再現性の低下が防止されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態例に係る電子内視鏡装置の回
路構成を示すブロック図である。 【図2】図1のCCDから混合回路までの間で読み出さ
れる画像データを示す図である。 【図3】実施形態例における静止画形成動作を示す説明
図である。 【図4】実施形態例における静止画形成動作を示し、図
3の続きを示す説明図である。 【図5】実施形態例における動画選択時のクランプ処理
を示す波形図である。 【図6】実施形態例における静止画選択時のクランプ処
理を示す波形図である。 【図7】従来のCCDにおける色フィルタの構成及び画
素混合読出しを説明する図である。 【図8】従来のCCDでの動作を示す説明図である。 【符号の説明】 1,12 … CCD、 10 … スコープ、 16 … フリーズスイッチ、 18 … CCD駆動回路、 20 … マイコン(制御手段)、 21 … クランプ回路、 23,24,25,30,31 … メモリ、 26 … 混合回路、 28 … 画像切替え回路、 29 … DVP(信号処理回路)、 36 … 遮光板。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 H04N 5/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 撮像素子に蓄積された画素を上下ライン
    間で混合して出力し、動画を形成する撮像素子出力時画
    素混合読出し方式と、1回の露光で上記撮像素子に蓄積
    された全画素の信号を遮光手段で設定された遮光期間を
    利用して読み出し、静止画を形成する全画素読出し方式
    を備えた電子内視鏡装置であって、 上記撮像素子から出力された画像信号をクランプ信号に
    よりクランプするクランプ回路と、 上記全画素読出し方式の選択時であっても、上記撮像素
    子出力時画素混合読出し方式で得られた動画信号の黒情
    報信号を抽出するように制御する切替え制御手段と、 この切替え制御手段の制御で得られた黒情報信号からク
    ランプ信号を形成し、このクランプ信号を上記クランプ
    回路へフィードバックする信号処理回路と、を備えた電
    子内視鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100916A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Hoya Corp 内視鏡システム制御ユニットおよび内視鏡システム

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