JPH1127155A - ビタビ復号方法及び誤り訂正復号化装置 - Google Patents

ビタビ復号方法及び誤り訂正復号化装置

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JPH1127155A
JPH1127155A JP19317297A JP19317297A JPH1127155A JP H1127155 A JPH1127155 A JP H1127155A JP 19317297 A JP19317297 A JP 19317297A JP 19317297 A JP19317297 A JP 19317297A JP H1127155 A JPH1127155 A JP H1127155A
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一幸 青田
Takeshi Akiyama
健 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より効率的で優れた誤り訂正復号を可能にす
る。 【解決手段】 メトリック計算回路4で受信データ列か
ら各部分パスのメトリックを計算し、ACS回路6にお
いて各時刻の各状態に遷移する複数のパスメトリックの
計算及び比較を行い、パスセレクト記憶回路8にメトリ
ックの最も高いパスのパスセレクト信号を記憶し、第1
メモリ7に各状態毎に最もメトリックの高いパスとその
他のパスとのメトリック差とその時刻以前の全てのメト
リック差から最もメトリック差が小さいものから順にメ
トリック差及びその時刻を記憶する。パスセレクト記憶
回路8の記憶情報を基にトレースバック回路9でトレー
スバックを行って復号データを得る。誤り検出回路11
では誤り検出符号を基に復号データの誤り検出を行い、
誤りが検出されない時、復号データ選択回路12でその
復号データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル携帯電
話等の移動無線に使用する誤り訂正符号のビタビ復号方
法及び誤り訂正復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビタビ復号法とは、畳み込み符号の復号
方法の1つである。以下に従来のビタビ復号法につい
て、図3及び図4を参照して説明する。
【0003】図3に示すようにな畳み込み符号器で生成
される、符号化率=1/2の畳み込み符号を例に説明す
る。図3に示したシフトレジスタSR1、SR2によっ
て符号器の状態Sは、次の4つの状態のいずれかの状態
をとる。
【0004】 S0=(0、0) S1=(0、1) S2=(1、0) S3=(1、1) 最初に状態S0にあった符号器を時々刻々、すなわち情
報信号が入力される度に各状態を遷移していく模様を表
現したのがトレリス線図である。符号Cのトレリス線図
を図4に示す。なお、ここでは、入力情報はJ−K+1
であり、さらにK−1個の0が続くものとする。
【0005】トレリス線図の枝状の部分をブランチと称
し、2個以上のブランチの連なりを部分バスと称する。
また、図4に示したトレリス線図において、実線のブラ
ンチは入力信号が0であることを示し、点線は入力信号
が1であることを示すものとする。さらに、ブランチ部
分に符号器出力a、b、c、dを示す、ただし、a=
(0、0)、b=(1、0)、c=(0、1)、d=
(1、1)とし、左側の成分がCi1を、右側の成分が
Ci2を表わすものとする。
【0006】時刻t=t0における状態S0(t=t
0)からt=t1における状態(t=t1)に至るブラ
ンチの連なりをパスという。このパスは畳み込み符号C
の符号語に対するパスである。部分パスとの混合を避け
る場合には符号語パスと呼ぶことにする。
【0007】図3に符号Cのトレリス線図における部分
パスを示す。この部分パスに対応する符号語の部分集合
を便宜上、 Cs1=(00、00、11) Cs2=(11、01、00) とする。ビタビ復号法では、パスCs1とCs2の尤度
を比較して、例えば、Cs1の尤度の方がCs2の尤度
よりも大きければCs2を廃棄する。この時、パスCs
2を部分パスとして含む全ての符号語パスが送信符号語
の候補から廃棄されることになる。Cs1のように廃棄
されずに残った部分パスを生き残りパスという。
【0008】図4のトレリス線図を見ると、各状態には
図4に示したような分岐状態を同一とする2本の部分パ
スが存在することがわかる。従って、通常のビタビ符号
法では符号語の両端の状態を除いた定常状態において
は、各時刻において常に2k-1個の生き残りパスが存在
することがわかる。時刻tj−k+2以降は、生き残り
パスは1/2ずつ減少し、時刻tjにおいては、たつた
1個の生き残りパスとなる。そして、この生き残りパス
がトレースバックにより復号され、最尤復号データを得
る。
【0009】これに対し、特開平6−284018号公
報に開示されたビタビ復号法では、尤度に差がない場合
にも一方の部分パスのみを生き残りパスとし、他方を廃
棄するため、誤りの多い伝送路でのデータ伝送の際など
には、生き残り符号語パスが正しい符号語にならない可
能性が高くなるいう問題を解決するために、ACP(A
dd Compare Select)演算において各
状態で生き残りパスの選択をする際には、最も尤度(メ
トリック)の高いパスを1つ選択して記憶する(パスセ
レクト信号の記憶)だけでなく、最も尤度の高いパスと
その他のパスとの尤度差も合わせて記憶しておき、トレ
ースバック区間での尤度(トレースバックによりデータ
復号する区間での尤度)との間で、予め設定したしきい
値(許容メトリック)以下の尤度となる複数のパスにつ
いても、それぞれトレースバックを行い、複数回のトレ
ースバックから複数の復号候補を得るマルチトレースバ
ックを行っている。
【0010】このマルチトレースバックの処理は、以下
に述べるようにして行われる。
【0011】(a)各トレースバックでは各時刻(t
n)毎に以下の処理(1)〜(4)を行う。
【0012】(1)時刻tnにおける許容差を求める。
tnにおける許容差は、本トレースバック開始からtn
+1までのパス中に、本トレースバック以前の(6)の
処理によって逆転させられた選択パスが含まれていた場
合、逆転させた両パスのメトリック差(複数含まれてい
た場合はそれらの合計)を、与えられている許容パスメ
トリック差が減算されることにより求める。
【0013】(2)時刻tnでパスが状態Siを通過す
る場合、ACSで求めた[時刻tn、状態Si]でのメ
トリック差が上記許容以内であれば、その時の状態とメ
トリック差を記憶する。ただし、[時刻tn、状態S
i]の選択パスが(6)によって逆転していた場合は記
憶しない。
【0014】(3)ACSで求めた[時刻tn、状態S
i]での選択パスをさかのぼり、時刻tn−1でパスが
通過する状態を求める(通常のトレースバック処理)。
【0015】(4)時刻tnでの復号データを求める
(通常のトレースバック処理)。
【0016】(b)各トレースバス終了時毎に以下の処
理(5)、(6)を行う。
【0017】(5)復号データを求める(通常のトレー
スバック処理)。
【0018】(6)(2)において記憶したもののう
ち、時刻が最も早い(t0に最も近い)ものが[時刻t
m、状態Sj]であった場合、次の処理を行う。
【0019】・ACSで求めた[時刻tm、状態Sj]
でのパスセレクト信号を逆転させる。
【0020】・以前の処理によって、時刻t0〜tm−
1のいずれかの状態に逆転パスが存在した場合、これら
全てを元に戻す。
【0021】上記(1)、(2)を繰り返し、(6)に
おいて逆転すべきパスがなかった場合に終了する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のマルチトレースバックの処理アルゴリズム
では、予め設定したしきい値以下の尤度となる全てのパ
スについてトレースバックを行うため、しきい値の設定
によっては処理時間が多くなったり、十分なトレースバ
ックができない場合がある。また、しきい値の設定を大
きくすると、トレースバックを行う回数が増大し処理時
間が多くかかり、ハードウェア化において限られた処理
時間内ですべてのトレースバックを行うことができず、
そのため一部の復号データしか得られないという問題が
ある。また、しきい値の設定を小さくすると、トレース
バックを行う回数が減少し処理時間は少なくなるが、し
きい値以下の尤度のパスが選択されなかったりし、十分
なトレースバックができない場合がある。
【0023】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するもので、より効率的で優れた誤り訂正復号を可能に
したビタビ復号方法及び誤り訂正復号化装置を提供する
ことを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の方法は、加算比較選択(ACS)演算におい
て、各状態で生き残りパスを選択する際に、最も尤度の
高いパスを1つ選択してそのセレクト信号を記憶すると
ともに、各時刻各状態において最も尤度の高いパスとそ
の他のパスとの尤度差を求め、各状態毎に前記尤度差と
その時刻以前の同じ状態の全ての尤度差から最も尤度差
の小さいものから順に複数の尤度差及びその時刻を記憶
しておき、トレースバックにより復号データを求める時
には、最尤復号パスで得られた復号データについて誤り
検出により誤り検出を行い、誤り検出されたかった時の
復号データを正しいデータとし、誤りが検出された時は
生き残りパスの中で最も尤度差が小さい時刻に関しパス
セレクト信号を逆転させて再度トレースバックにより復
号データを求め、この復号データについて誤り検出を行
い、誤りが検出されなかった時は該復号データを正しい
データとし、誤りが検出された時は前に逆転させたパス
セレクト信号を元に戻し、生き残りパスの中で2番目に
尤度差が小さい時刻に関しパスセレクト信号を逆転させ
て再度トレースバックにより復号データを求め、以下上
記トレースバックを誤り検出されなくなるまで、もしく
は規定回数行うものである。
【0025】本発明によれば、より効率的で優れた誤り
訂正復号を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、畳み込み符号のビタビ復号方法による加算比較選択
(ACS)演算において、各状態で生き残りパスを選択
する際に、最も尤度の高いパスを1つ選択してそのセレ
クト信号を記憶するとともに、各時刻各状態において最
も尤度の高いパスとその他のパスとの尤度差を求め、各
状態毎に前記尤度差とその時刻以前の同じ状態の全ての
尤度差から最も尤度差の小さいものから順に複数の尤度
差及びその時刻を記憶しておき、トレースバックにより
復号データを求める時には、最尤復号パスで得られた復
号データについて誤り検出により誤り検出を行い、誤り
検出されたかった時の復号データを正しいデータとし、
誤りが検出された時は生き残りパスの中で最も尤度差が
小さい時刻に関しパスセレクト信号を逆転させて再度ト
レースバックにより復号データを求め、この復号データ
について誤り検出を行い、誤りが検出されなかった時は
該復号データを正しいデータとし、誤りが検出された時
は前に逆転させたパスセレクト信号を元に戻し、生き残
りパスの中で2番目に尤度差が小さい時刻に関しパスセ
レクト信号を逆転させて再度トレースバックにより復号
データを求め、以下上記トレースバックを誤り検出され
なくなるまで、もしくは規定回数行うものであり、生き
残りパスによる復号データから誤りが検出された場合の
みマルチトレースバックを行い、マルチトレースバック
に関しても生き残りパスの次から確からしいパスを選択
して復号データを得るため、無駄なトレースバックを省
いて処理時間を減少し、効率的で優れた誤り訂正復号を
行うことができるという作用を有する。
【0027】請求項2に記載の発明は、生き残りパスの
中で最も尤度差が小さい時刻から順にパスセレクト信号
を逆転させ再度トレースバックを行う代わりに、各時刻
各状態の全てにおいて最も尤度の高いパスとその他のパ
スとの尤度差を記憶し、1つ前に行ったトレースバック
のパスの中から最も尤度差が小さい時刻のパスセレクト
信号を逆転させて再トレースバックを行うものであり、
各時刻各状態の全てにおいて最も尤度の高いパスとその
他のパスとの尤度差を記憶ことにより、状態毎に最も尤
度差が小さいものから順に記憶することを省き、さらに
処理時間を減少し、効率的で優れた誤り訂正復号を行う
ことができるという作用を有する。
【0028】請求項3に記載の発明は、規定回数までト
レースバックを行い誤り検出で誤りが検出された場合
は、生き残りパスのトレースバックで復号されたデータ
に戻して復号データとするものであり、非常に劣悪な伝
送路で正しいデータが復号されない場合でも、最も尤度
の高い生き残りパスの復号データを用いることでのデー
タの誤りを最小限に留めることができるという作用を有
する。
【0029】請求項4に記載の発明は、トレースバック
を規定回数まで行う代わりに、回数を変動型としてトレ
ースバックを行うものであり、劣悪な伝送路では回数を
増やし、良好な伝送路では回数を減らすことにより、よ
り効率的な誤り訂正復号を行うことができるという作用
を有する。
【0030】請求項5に記載の発明は、受信データ列か
らトレリス線図における部分パスの尤度を計算するメト
リック計算手段と、各時刻各状態に遷移する複数のパス
の尤度を比較し尤度の最も高いパスを選択する手段と、
各時刻各状態において最も尤度の高いパスとその他のパ
スとの尤度差を求め、各状態毎に前記尤度差とその時刻
以前の同じ状態の全ての尤度差から最も尤度差の小さい
ものから順に複数の尤度差及びその時刻を記憶する記憶
手段と、前記選択されたパスとトレースバックして復号
データを得るトレースバック手段と、前記復号データの
誤りを検出する誤り検出手段と、複数トレースバックを
行った後でも誤りが検出された時に最初トレースバック
のデータを出力する復号データ選択手段とを備える誤り
訂正復号化装置であり、無駄なトレースバックを省いて
処理時間を減少し、効率的で優れた誤り訂正復号を行う
ことができるという作用を有する。
【0031】以下、本発明の実施の形態について、図1
及び図2を用いて説明する。
【0032】図1(a)は本発明の実施の形態における
誤り訂正符号化装置の構成を示すブロック図、図1
(b)は本発明の実施の形態における誤り訂正復号化装
置の構成を示すブロック図、図2(a)は本発明の実施
の形態におけるACS演算の処理手順を示すフローチャ
ート、図2(b)は第1メモリの記憶例を示す説明図で
ある。
【0033】図1において、1は誤り訂正符号化装置、
2は誤り訂正復号化装置であり、誤り訂正符号化装置1
は、情報データにCRC(Cyclic Redund
ancy Check)符号等の誤り検出符号を付加す
る誤り検出符号化回路3と、誤り検出符号を付加したデ
ータを畳み込み符号化して送信する誤り訂正符号化回路
4を備える。
【0034】また、誤り訂正復号化装置2は、受信デー
タ列から各部分パス(ブランチ)のメトリック(尤度)
を計算するメトリック計算回路5と、計算されたパスメ
トリックの加算・比較・選択処理を行うACS回路6
と、複数のメトリック差及びその時刻を最もメトリック
差の小さいものから順に記憶する第1メモリ7と、AC
S回路6での処理結果からメトリックの最も高いパスを
選択してそのパスセレクト信号を記憶するパスセレクト
記憶回路8と、パスセレクト記憶回路8の記憶情報を基
にトレースバックを行って復号データを得るトレースバ
ック回路9と、トレースバック回路9で得た復号データ
を記憶する第2メモリ10と、付加された誤り検出符号
を基に復号データの誤りを検出する誤り検出回路11
と、誤り検出回路11で誤りが検出されない復号データ
を選択する復号データ選択回路12を備える。
【0035】次に、上記のように構成された本実施の形
態の動作について説明する。
【0036】誤り訂正符号化装置1では、誤り検出符号
化回路3において情報データにCRC符号等の誤り検出
符号を付加する。次いで、誤り訂正符号化回路4におい
て誤り検出符号の付加されデータを畳み込み符号化して
送信する。
【0037】誤り訂正復号化装置2では、誤り訂正符号
化装置1から送信されてくるデータを受信する。これに
より、まず、メトリック計算回路4では、受信データ列
から各部分パス(ブランチ)のメトリック(尤度)を計
算する。次にACS回路6において各時刻の各状態に遷
移する複数のパスメトリックの計算及び比較を行い、パ
スセレクト記憶回路8にメトリックの最も高いパスを選
択してそのパスセレクト信号を記憶し、さらに、第1メ
モリ7に、各状態毎に最もメトリックの高いパスとその
他のパスとのメトリック差(尤度差)とその時刻以前の
全てのメトリック差から最もメトリック差が小さいもの
から順に複数のメトリック差及びその時刻を記憶する。
そして、パスセレクト記憶回路8の記憶情報を基に、ト
レースバック回路9によりトレースバックを行って復号
データを得る。ただし、1番最初に行うトレースバック
(生き残りパスで行うトレースバック)場合のみ、第2
メモリ10に復号データを記憶する。
【0038】次に、誤り検出回路11では、誤り検出符
号化回路3で付加された誤り検出符号を基に復号データ
の誤り検出を行い、復号データに誤りが検出されなかっ
た場合は、復号データ選択回路12でその復号データを
選択し出力する。また、復号データに誤りが検出された
場合はパスセレクト記憶回路8に戻り、第1メモリ7か
ら状態S00に記憶されている最もメトリック差が小さ
かった時刻のパスセレクト信号を逆転させ、再びトレー
スバック回路9によってトレースバックを行い、新しい
復号データを得る。ここでも、誤り検出回路11におい
て誤り検出を行い、復号データに誤り検出がなかった場
合はパスセレクト記憶回路8に戻り、第1メモリ7から
状態S00に記憶されている最もメトリック差が小さか
った時刻のパスセレクト信号を逆転させ(元に戻す)、
2番目にメトリック差が小さかった時刻のパスセレクト
信号を逆転させ、再びトレースバック回路9によってト
レースバックを行い、新しい復号データを得る。ここで
も、誤り検出回路11において誤り検出を行い、復号デ
ータに誤り検出がなかった場合は復号データ選択回路1
2でその復号データを選択し出力する。
【0039】また、復号データに誤りが検出された場合
はパスセレクト記憶回路8に戻り、今度は状態S00に
記憶されている2番目と3番目にメトリック差が小さか
った時刻のパスセレクト信号を逆転させ、上記と同じこ
とを繰り返す。そして、規定回数のトレースバックが終
了し(第1メモリ7にメトリック差情報が各状態それぞ
れ2つある場合は、3回のトレースバックを行う)、復
号データに誤りが検出された場合は、復号データ選択回
路12において、第2メモリ10に記憶されている生き
残りパスでトレースバック(一番最初のトレースバッ
ク)を行った復号データを出力する。
【0040】次に、ACSのアルゴリズムについて、図
2を参照して説明する。この場合の状態については、図
2(b)に示す4状態を例とする。
【0041】まず、ACSのアルゴリズムがスタートす
ると状態カウンタ、時刻カウンタのリセット及びメトリ
ック差の初期化を行う(ステップS1)。次に各時刻の
各状態に遷移する複数パスのメトリック計算、即ち1状
態に遷移する2つのパスのメトリックをメトリック計算
回路5で行い(ステップS2)、かつメトリック計算回
路5において、計算された2つのパスのメトリックを比
較し(ステップS3)、さらに、この比較結果からメト
リックの最も高いパスを選択して、そのパスセレクト信
号をパスセレクト記憶回路8に記憶する(ステップS
4)。次いで、2つのパスのメトリック差を計算し(ス
テップS5)、その値met_nowが図2(a)に示
すように記憶されている第1メモリ7のmet1[s
cnt]より小さいか否かを判定する(ステップS
6)。ここで、met_nowがmet1[s cn
t]より小さい場合は、met2[s cnt]にme
t1[scnt]の値の入れ換えと時刻の更新を行う
(ステップS7)、さらにmet1[s cnt]にm
et_nowの値の入れ換えと時刻の更新を行う(ステ
ップS8)。
【0042】また、ステップS6においてmet1[s
cnt]よりmet_nowが大きいと判定された場
合は、met2[s cnt]とmet_nowを比較
し(ステップS9)、met2[s cnt]よりme
t_nowの方が小さい場合は、met2[s cn
t]にmet_nowの値の入れ換えと時刻の更新を行
う(ステップS10)。次に、状態がs cnt=3か
を判定し(ステップS11)、否定された場合はステッ
プS2に戻り、状態がs cnt=3の場合はステップ
S12に移行してt cnt=最後の時刻を判定する。
ここで、否定された場合はステップS2に戻り、肯定さ
れた場合はACSのアルゴリズムが 了する。
【0043】このような本実施の形態によれば、ACS
演算において、各時刻各状態で生き残りパスを選択する
際に、最も尤度の高いパスを1つ選択して記憶するので
はなく、各時刻各状態において最も尤度の高いパスその
他のパスとの尤度差を求め、各状態毎に尤度差とその時
刻以前の全ての尤度差から最も尤度差の小さいものから
順に複数の尤度差及びその時刻を記憶し、生き残りパス
によるトレースバックで得られた復号データについて誤
り検出により誤りが検出された場合、生き残りパスによ
るトレースバックでは、状態S00の尤度差から始まる
ので、状態S00の尤度差情報により生き残りパスの中
で尤度差の小さかった時刻がわかる。よって、状態S0
0の尤度差が小さいものから順に記憶されている時刻で
最も尤度差の小さい時刻のパスセレクト信号を逆転さ
せ、再度トレースバックを行うことで復号データを得る
ことができ、この処理を誤りが検出されなくなるまで行
うことにより、正しい復号データを得られるとともに、
無駄なトレースバックを省いて処理時間を減少し、効率
的で優れた誤り訂正復号を行うことができる。
【0044】なお、上記実施の形態において、各時刻各
状態において最も尤度の高いパスとその他のパスの尤度
差を求め、各状態毎に該尤度差とその時刻以前の全ての
尤度差から最も尤度差が小さいものから順に複数の尤度
差及びその時刻を記憶する代わりに、第1メモリ7に各
時刻各状態全ての尤度差情報を記憶し、さらに生き残り
パス中から尤度差が小さい時刻から順にパスセレクト信
号を逆転させ、再度トレースバックを行う代わりに、1
つ前に行ったトレースバックのパスの中から最も尤度差
の小さい時刻のパスセレクト信号を逆転させ、再度トレ
ースバックを行ってもよい。また、上記実施の形態にお
いて、第1メモリ7が記憶する情報個数は予め設定した
個数を記憶するが、これに限定されず、個数を変動して
もよい。することができ、過放電によるリチウムイオン
2次電池1の劣化を防止することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ACS操
作を行う際に、各状態のメリット差(尤度差)を最も小
さいものから記憶し、トレースバックの結果、復号デー
タから誤りが検出された場合でも、生き残りパスの次に
確からしいパスで順次トレースバックを行って復号デー
タを得る構成にしたので、誤り訂正復号化能力を低下す
ることなく、無駄なトレースバックを省いて処理時間を
減少し、効率的で優れた誤り訂正復号を行うことができ
る。
【0046】また本発明によれば、各時刻各状態の全て
において最も尤度の高いパスとその他のパスとの尤度差
を記憶ことにより、状態毎に最も尤度差が小さいものか
ら順に記憶することを省き、さらに処理時間を減少し、
効率的で優れた誤り訂正復号を行うことができる。
【0047】また本発明によれば、非常に劣悪な伝送路
で正しいデータが復号されない場合でも、最も尤度の高
い生き残りパスの復号データを用いることでのデータの
誤りを最小限に留めることができる。
【0048】さらに本発明によれば、トレースバックの
回数を変動型とすることにより、劣悪な伝送路では回数
を増やし、良好な伝送路では回数を減らし、より効率的
な誤り訂正復号を行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態における誤り訂正
符号化装置の構成を示すブロック図、(b)は本発明の
実施の形態における誤り訂正復号化装置の構成を示すブ
ロック図
【図2】(a)は本発明の実施の形態におけるACS演
算の処理手順を示すフローチャート、(b)は第1メモ
リの記憶例を示す説明図
【図3】従来の誤り訂正復号化回路の一例を示すブロッ
ク図
【図4】符号状態遷移の一例を示すトレリス線図
【符号の説明】
1 誤り訂正符号化装置 2 誤り訂正復号化装置 3 誤り検出符号化回路 4 誤り訂正符号化回路 5 メトリック計算回路 6 ACS回路 7 第1メモリ 8 パスセレクト記憶回路 9 トレースバック回路 10 第2メモリ 11 誤り検出回路 12 復号データ選択回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳み込み符号のビタビ復号方法による加
    算比較選択(ACS)演算において、各状態で生き残り
    パスを選択する際に、最も尤度の高いパスを1つ選択し
    てそのセレクト信号を記憶するとともに、各時刻各状態
    において最も尤度の高いパスとその他のパスとの尤度差
    を求め、各状態毎に前記尤度差とその時刻以前の同じ状
    態の全ての尤度差から最も尤度差の小さいものから順に
    複数の尤度差及びその時刻を記憶しておき、トレースバ
    ックにより復号データを求める時には、最尤復号パスで
    得られた復号データについて誤り検出により誤り検出を
    行い、誤り検出されたかった時の復号データを正しいデ
    ータとし、誤りが検出された時は生き残りパスの中で最
    も尤度差が小さい時刻に関しパスセレクト信号を逆転さ
    せて再度トレースバックにより復号データを求め、この
    復号データについて誤り検出を行い、誤りが検出されな
    かった時は該復号データを正しいデータとし、誤りが検
    出された時は前に逆転させたパスセレクト信号を元に戻
    し、生き残りパスの中で2番目に尤度差が小さい時刻に
    関しパスセレクト信号を逆転させて再度トレースバック
    により復号データを求め、以下上記トレースバックを誤
    り検出されなくなるまで、もしくは規定回数行うことを
    特徴とするビタビ復号方法。
  2. 【請求項2】 生き残りパスの中で最も尤度差が小さい
    時刻から順にパスセレクト信号を逆転させ再度トレース
    バックを行う代わりに、各時刻各状態の全てにおいて最
    も尤度の高いパスとその他のパスとの尤度差を記憶し、
    1つ前に行ったトレースバックのパスの中から最も尤度
    差が小さい時刻のパスセレクト信号を逆転させて再トレ
    ースバックを行うことを特徴とする請求項1記載のビタ
    ビ復号方法。
  3. 【請求項3】 規定回数までトレースバックを行い誤り
    検出で誤りが検出された場合は、生き残りパスのトレー
    スバックで復号されたデータに戻して復号データとする
    ことを特徴とする請求項1または2記載のビタビ復号方
    法。
  4. 【請求項4】 トレースバックを規定回数まで行う代わ
    りに、回数を変動型としてトレースバックを行うことを
    特徴とする請求項1または2記載のビタビ復号方法。
  5. 【請求項5】 受信データ列からトレリス線図における
    部分パスの尤度を計算するメトリック計算手段と、各時
    刻各状態に遷移する複数のパスの尤度を比較し尤度の最
    も高いパスを選択する手段と、各時刻各状態において最
    も尤度の高いパスとその他のパスとの尤度差を求め、各
    状態毎に前記尤度差とその時刻以前の同じ状態の全ての
    尤度差から最も尤度差の小さいものから順に複数の尤度
    差及びその時刻を記憶する記憶手段と、前記選択された
    パスとトレースバックして復号データを得るトレースバ
    ック手段と、前記復号データの誤りを検出する誤り検出
    手段と、複数トレースバックを行った後でも誤りが検出
    された時に最初トレースバックのデータを出力する復号
    データ選択手段とを備える誤り訂正復号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100752659B1 (ko) 2006-03-09 2007-08-29 삼성전자주식회사 데이터 검출 방법 및 장치와 이를 이용한 디스크 드라이브

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