JPH11271453A - 放射線弁別測定方法および放射線弁別測定装置 - Google Patents
放射線弁別測定方法および放射線弁別測定装置Info
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- JPH11271453A JPH11271453A JP9841098A JP9841098A JPH11271453A JP H11271453 A JPH11271453 A JP H11271453A JP 9841098 A JP9841098 A JP 9841098A JP 9841098 A JP9841098 A JP 9841098A JP H11271453 A JPH11271453 A JP H11271453A
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- G01T1/20—Measuring radiation intensity with scintillation detectors
- G01T1/2008—Measuring radiation intensity with scintillation detectors using a combination of different types of scintillation detectors, e.g. phoswich
Abstract
を行う際、測定対象物に放射して得られる放射線から、
各個別の放射線として弁別するとともに、弁別した各放
射線をタイムラグなしに、直接撮像して画像化できるよ
うにする。シンチレータを構成する材料およびその厚さ
の改良により、撮像された画像のかぶりを補正して、高
感度の画像を得ることができるようにする。 【解決手段】放射線源から放射される放射線照射領域
に、測定対象物4、第1のシンチレータ7、第2のシン
チレータ8および第3のシンチレータ9を配置し、第1
のシンチレータ7で第1の波長域の光線を発光させ、第
2のシンチレータ8で第2の波長域の光線を、第3のシ
ンチレータ9で第3の波長域の光線を発光させ、これら
第1、第2および第3のシンチレータの発光を波長別に
認識し、かつ補正し、放射線の種類に応じた測定を波長
で弁別し、同時に測定することを特徴とする。
Description
線医療および放射能取扱施設などの放射性物質を取り扱
う産業および研究機関において適用されるものであり、
α線、β線、X線、γ線あるいは中性子線のいずれかが
混在している放射線から、各放射線を弁別かつ測定し、
非破壊試験を行える放射線弁別測定方法および放射線弁
別測定装置に関するものである。
成物質の種類もしくは形状によって吸収および散乱が異
なってくる。これを映像として写真やビデオ、デジタル
ファイル等として記録すれば、物質の破損状態、変化お
よび充填状況等を把握することができる。これは一般に
レントゲン写真で人体の内部状態を診察するのと同様の
原理である。測定したい物体あるいは試料を破壊せずに
内部の状態を測定するこの方法は、ラジオグラフィまた
は非破壊放射線撮影法と呼ばれている。
て、放射線のなかでもX線あるいはγ線を用いたものが
良く知られている。X線あるいはγ線は、物をよく透過
し軽い物ほど透過しやすいので、物体の内部のようすを
調べるのに利用されている。しかし、X線あるいはγ線
では軽い物ほど透過しやすいために、原子番号が小さい
元素である軽元素を良く透過してしまうことから、金属
材料中に隠された水素含有物質等を検査するのは困難で
あった。また、X線あるいはγ線では、硼(ほう)素と
炭素のように原子番号が隣接した元素のように、微量の
差を識別することは困難であった。
を用いたラジオグラフィが利用されている。このラジオ
グラフィでは、中性子の吸収が原子番号には依存せず、
また重たい物質中をも透過するため、X線あるいはγ線
では識別できなかった、金属中の軽元素の識別を行うこ
とができる。また、中性子に対する吸収もしくは散乱断
面積の値は、各元素によって固有であり、例えば、硼素
に対しては中性子の吸収量が多いが、炭素に対しては多
くない。このため、中性子を利用して軽元素までを識別
する非破壊検査が行われるようになった。
用いたラジオグラフィおよび中性子を用いたラジオグラ
フィの長所を生かして、両者を併用したラジオグラフィ
が用いられており、具体的には、火工品等の非破壊検査
を行なっている。このX線、γ線あるいは中性子を併用
したラジオグラフィによれば、同一試料についてそれぞ
れ異なったX線、γ線あるいは中性子による検査という
2回の操作が必要となるため、測定時間および操作の面
で煩雑であった。
えば、特開昭58−113842号公報等に掲載されて
いるように、カリホルニウムCf.252を中性子源とγ線
源として用い、γ線画像検出器と中性子画像検出器とを
並設させ、これらの各検出器にフィルムをセットして同
時に画像を記録するという同時ラジオグラフィ手法が提
案されている。しかし、このような方法においても、記
録される画像であるフィルムが2枚となってしまうた
め、正確な位置合わせおよび画像処理上の煩雑さを有し
ていた。
良して、例えば、特開昭61−184444号公報等に
掲載されているように、色別でγ線画像と中性子画像と
を測定する方法が提案されている。
方法によれば、色別でγ線画像と中性子画像とを測定で
きる点において優れていたが、以下に示すような問題を
有していた。
における同時ラジオグラフィでは、1枚のフィルム上に
赤色発光のγ線画像用のシンチレータと中性子用の青色
あるいは緑色発光のシンチレータとを組合わせ、色別で
γ線画像と中性子画像とを測定している。
て、赤色光を発する蛍光材を重金属板上に塗布または蒸
着したものを用いる。一方、中性子用のシンチレータと
して、リチウム(Li−6)あるいはボロン(B−1
0)を含む物質に、青色または緑色で発光する蛍光材を
混合または塗布あるいは蒸着したものを用い、中性子は
リチウムまたはボロンと(n,α)反応を起こし、これ
により生じたアルファ(α)線によって青色発光蛍光材
が青色に発色される。なお、この青色発光蛍光材とし
て、蛍光体に銀で活性化した硫化亜鉛ZnS:Agを用
いている。
ジオグラフィを青色で記録し、X線あるいはγ線ラジオ
グラフィを赤色で記録して色弁別する方法では、X線お
よびγ線によるかぶりを補正することが可能であった。
またこの方法では、上記した銀で活性化した硫化亜鉛Z
nS:Agと組み合わせた蛍光材を用いることにより、
X線あるいはγ線に対してかぶる量が少ないという長所
を有していたが、感度を十分に満足するものではなかっ
た。
性子との互いの波長に対して透過する材料から構成され
ていないため、γ線画像用のシンチレータと中性子用の
シンチレータとの間にフィルムを挟む構成とし、シンチ
レータを配置しなければならなかった。このため3つの
シンチレータを配置して、3色以上の組合わせの発光を
行わせるのは実質上難しかった。
には、−般のカラーフィルムではハレーション防止層が
あり、裏面からの光は正確に記録されない。このため特
殊なカラーフィルムを使用しなければならず、コスト的
に高くなるという問題を有していた。
る感度を向上させる方法が開発されており、例えば、特
開平4−290985号公報等に掲載されているよう
に、従来のリチウム(Li−6)またはボロン(B−1
0)を用いたタイプに比べて、中性子に対する感度を高
くした中性子用のイメージングプレートが開発されてい
る。これは、電子線および放射線などの照射後、熱およ
び光などの刺激で発光する現象である、蛍光体の輝尽発
光を利用して開発されたものであり、このイメージング
プレートは、輝尽蛍光体を塗布したものから構成され
る。具体的にこのイメージングプレートは、中性子との
反応にガドリニウム(Gd)を用い、付活剤にプラセオ
ジム(Pr)、テルビウム(Tb)あるいはユウロピウ
ム(Eu)を含有した焼結体からなるものである。
改良が進み、Χ線用のイメージングプレートおよび中性
子と反応するリチウム(Li−6)と、ボロン(B−1
0)またはガドリニウム(Gd)とからなる中性子用の
イメージングプレートを組み合わせたものも開発されて
いる。
トは、輝尽性蛍光体を用い電離放射線による信号をカラ
ーセンターとして捕獲記憶し、読取り器のレーザー光で
蛍光を発光させて画像化するものであるため、中性子に
対する感度が高く、明るいところで作業できる点で優れ
ているが、中性子照射後に読取り作業を別に行わなくて
はならない点でリアルタイム性において問題がある。ま
たこの技術は、元々X線用に開発されたものであるた
め、X線およびγ線に対する感度が高く、中性子画像に
X線およびγ線の画像がかぶり区別できないという問題
を有していた。この場合においても、中性子を遮断し
て、X線やγ線の画像を別に撮って画像処理しなければ
ならないが、このような方法は、未だに開発されていな
いのが現状であった。
なされたものであり、測定対象物の内部を調査するため
に非破壊試験を行う際、測定対象物に放射して得られる
放射線に含まれるα線、β線、γ線、中性子線およびX
線などのいずれかから構成される放射線から、各個別の
放射線として弁別するとともに、弁別した各放射線をタ
イムラグなしに、直接撮像して画像化できる放射線弁別
測定装置を提供することを目的とする。
その厚さの改良により、撮像された画像のかぶりを補正
して、高感度の画像を得ることができる放射線弁別測定
方法を提供することを目的とする。
別測定方法は、放射線源から放射される放射線照射領域
に、測定対象物、第1のシンチレータ、第2のシンチレ
ータおよび第3のシンチレータを配置し、第1のシンチ
レータでは、前記放射線源から放射される放射線を前記
測定対象物に放射させて得られる放射線の種類A、種類
Βおよび種類Cに感応して第1の波長域の光線を発光さ
せ、第2のシンチレータでは、前記第1のシンチレータ
で吸収されずに透過する放射線の種類Bおよび種類Cに
感応して前記第1の波長域と異なる第2の波長域の光線
を発光させ、第3のシンチレータでは、前記第2のシン
チレータで吸収されずに透過する放射線の種類Cに感応
して前記第1および前記第2の波長域と異なる第3の波
長域の光線を発光させ、これら第1、第2および第3の
シンチレータの発光を波長別に認識し、前記第1のシン
チレータのデータを第2および第3のシンチレータのデ
ータで補正し、前記第2のシンチレータのデータを第3
のシンチレータのデータで補正することにより放射線の
種類に応じた測定を波長で弁別し、同時に測定すること
を特徴とする。
よびCのそれぞれに対して、各異なる発光波長のシンチ
レータを組合わせて用いている。特に第1のシンチレー
タは、放射線Aに対して感度が高くなるように設計す
る。しかし、第1のシンチレータでは、厳密に放射線の
種類Bおよび種類Cにも感度があるため、多少放射線の
種類Bおよび種類Cがかぶった結果が得られる。そこ
で、第1のシンチレータは放射線Aがほぼ100%止め
られるシンチレータの厚さにする。例えば、放射線の種
類Aがα線であればシンチレータの厚さは数μmで良
く、β線の場合でも数十μmの厚さがあれば止めること
ができる。また第2のシンチレータは、第1のシンチレ
ータで透過する放射線の種類Bおよび種類Cに対して、
特に放射線の種類Bに対して感度を高くするように設計
する。例えば、放射線の種類Bが、β線あるいは後に示
す中性子線であれば、シンチレータの厚さを数十μmと
すれば十分であり、逆にこのシンチレータを厚くする
と、X線およびγ線に対する感度が高くなってしまう。
最後に、第2のシンチレータで止められずに透過する放
射線の種類Cに対して、感度が高くなるように第3のシ
ンチレータを設計する。但し、放射線の種類Cは第1の
シンチレータ、第2のシンチレータおよび第3のシンチ
レータを通ってくるため、特に第3のシンチレータを厚
くしてしまうと、幾何学的ぼけが生じて解像度が悪くな
る。できれば第3のシンチレータとしては、薄くてγ線
に対して感度の高いものを使う方が良い。第2および第
3のシンチレータは、第1、第2および第3の発光波長
に対して十分透過することが条件である。シンチレータ
で発光した光を発光波長毎に記録または観測し、色別の
画像情報からそれぞれのかぶりを補正して純粋な放射線
による信号を取り出す。例えば、第1のシンチレータで
発光した色が青色の場合には、青色の信号の中には主に
放射線Aの情報が含まれているが、放射線Βおよび放射
線Cの情報も含まれている。また、第2のシンチレータ
の発光が赤色とすると主に放射線Bおよび放射線Cの情
報が得られる。
GBと言うR:赤、G:緑、B:青の信号として情報が
読取られ表示される。従って、RGBそれぞれの信号と
して見ることについては、特に画像処理せずに見ること
ができる。但し、−般的にそれぞれのシンチレータの感
度と計測環境下での放射線の種類に対する割合はー定で
はないので補正することが必要になる。補正の仕方は、
第3のシンチレータで得られた情報は放射線Cだけの情
報であるため、第2のシンチレー夕から得られた情報か
ら第3のシンチレータの情報を引いて放射線Bのみの情
報を得る。第1のシンチレータの情報には放射線A、Β
およびCの3つの情報が含まれているので、まず第1の
シンチレータの情報から第2のシンチレータの情報(放
射線Β、C)を引く。この結果、放射線Bの情報を第1
のシンチレータの情報から消すことができる。しかし同
時に放射線Cの情報も消されることになる。このため放
射線Cの情報を引きすぎた場合には、第3のシンチレー
タから得られた放射線Cのみの情報で補正することがで
きる。また、一度校正用のインジケータなどで測定して
おくことにより、次からは同時に放射線の種類A、Βお
よびCについてのそれぞれの情報を見ることが可能にな
る。
第3のシンチレー夕で得られた情報からかぶりを補正す
ることにより、正確な情報を得ることができる。
求項1記載の放射線弁別測定方法において、放射線の種
類Aをα線、種類Βをβ線および種類Cをγ線とし、第
1のシンチレータに青色発光体、第2のシンチレータに
赤色発光体および第3のシンチレータに緑色発光体を用
い、α線、β線およびγ線を色弁別により同時に測定す
ることを特徴とする。
は、α線よりβ線、β線よりγ線の方が長くなる。従っ
て、放射線の入射側からシンチレータの厚さを薄くし
て、また、後述するように薄いシンチレータを十分に止
められるように工夫している。逆の場合、放射線の種類
A、BおよびCから順に、γ線、β線およびα線とする
と、即ち、第1のシンチレータでγ線用に最適化する
と、β線およびα線が止まってしまい、第2のシンチレ
ータ以降の意味がなくなり放射線の種類による波長弁別
ができなくなってしまう。
らシンチレータの厚さを薄くすることにより、α線、β
線およびγ線を色弁別により同時に測定することができ
る。
求項1記載の放射線弁別測定方法において、放射線の種
類Aをβ線、種類Bを中性子線および種類Cをγ線と
し、第1のシンチレータに青色発光体、第2のシンチレ
ータに赤色発光体および第3のシンチレータに緑色発光
体を用い、β線、中性子線およびγ線を色弁別により同
時に測定することを特徴とする。
を除いた場合について示しており、放射線の種類A、B
およびCから順番にβ線、中性子線およびγ線としてい
る。中性子線はγ線に対して飛程が短いわけでは無い
が、中性子の吸収が大きいガドリニウム(Gd)をシン
チレータとして用いた場合に、ガドリニウムと中性子と
が(n,γ)反応して電子線が出る。ガドリニウムの場
合、数十μmで熱中性子はほぼ100%止められる。ま
た、この電子線の飛程は十数μm程度であるので、数十
μmであれば蛍光体を電子線で発光させるには十分であ
る。このため、この放射線の組合わせを工夫すること
で、γ線に対しても感度の高いガドリニウムを主材とし
た別の発光波長のシンチレータを使うことができるよう
になる。
よびγ線を色弁別により同時に測定することができる。
求項2または3記載の放射線弁別測定方法において、シ
ンチレータの組合わせを変えて、第1のシンチレータに
青色発光体、第2のシンチレータに緑色発光体、第3の
シンチレータに赤色発光体、あるいは、第1のシンチレ
ータから順番に、赤色、青色、緑色、または赤色、緑
色、青色、または緑色、赤色、青色、または緑色、青
色、赤色と組合わせを変えて用い、撮影結果を色の組合
わせの違いで区別することを特徴とする。
光を赤色、第3のシンチレータの発光を緑色としても、
その逆でも実質的には変わりが無い。従って、測定する
ときに応じ、発光体を逆にして使うことにより、使用条
件および使用場所での違いを色の組合わせの違いとして
あらわすことができる。例えば、イの場所では中性子が
赤色、γ線が緑色で記録され、ロの場所では中性子が緑
色、γ線が赤色で記録される。従って本発明によれば、
後でデータが混在した場合においてもどこで得られた結
果なのか色の組合わせで区別できるようになり、整理し
やすくなる。
求項2から4までのいずれかに記載の放射線弁別測定方
法において、青色発光のシンチレータとして、プラスチ
ックシンチレータ、ガラスシンチレータまたは青色発光
体の焼結体を用いることを特徴とする。
としてプラスチックシンチレータ、ガラスシンチレータ
または青色発光体の焼結体を用い、かつ厚さを薄くする
ように工夫することで、第1のシンチレータの発光を青
色とすることができ、また、α線およびβ線に対しての
感度を十分得ることができる。
求項2から4までのいずれかに記載の放射線弁別測定方
法において、赤色発光のシンチレータとして、ユウロピ
ウム(Eu)またはクロム(Cr)で活性化したガドリ
ニウム(Gd)を主成分とする赤色蛍光体の焼結体を用
いることを特徴とする。
タの感度を高めて、シンチレータの厚さを薄くする工夫
として、特に熱中性子に対して吸収断面積の大きいガド
リニウム(Gd)を主成分とした蛍光体を選択して用い
ている。また、熱中性子との(n,γ)反応に伴って放
出される電子線により赤色に発光するために付活剤とし
てユウロピウム(Eu)あるいはクロム(Cr)を選択
して用いている。
してボロン(B)およびリチウム(Li)が熱中性子と
の反応の主材として用いられていたが、共に熱中性子と
の反応は(n、α)反応に伴って放出されるα線により
蛍光体を発光させていた。α線の飛程はγ線と比較して
短いため、青色発光のシンチレータの厚さを薄くできる
と考えられるが、このボロンおよびリチウムを主材とす
る青色発光のシンチレータは、本発明におけるガドリニ
ウムと比べて吸収断面積が小さいため、シンチレー夕の
厚さを薄くすると感度が低くなってしまう。このため、
従来の材料ではシンチレー夕の厚さを薄くすることがで
きなかった。また、第2のシンチレータとして使う場合
には、中性子線を完全に止めることができなかった。
レータとして、ガドリニウム(Gd)を主成分とする赤
色蛍光体の焼結体を用いることにより、シンチレータの
厚さを薄くすることができ、また中性子線を完全に止め
ることが可能となる。
求項2から4までのいずれかに記載の放射線弁別測定方
法において、緑色発光のシンチレータとして、プラセオ
ジム(Pr)またはテルビウム(Tb)で活性化したガ
ドリニウム(Gd)を主成分とする緑色蛍光体の焼結体
を用いることを特徴とする。
被写体と記録用の受光面との距離が離れて幾何学的なぼ
けが多くなるが、シンチレータがΧ線およびγ線用であ
る場合に、本発明によるガドリニウム(Gd)を主成分
とした蛍光体を用いることにより、特に原子番号が大き
いことからX線およびγ線の相互作用を起こしやすく、
シンチレータが薄くても感度を上げられるため、上記の
ような材料の蛍光体を用いた。
ータと緑色発光シンチレータとを合せて置くことで、赤
色発光成分にかぶったΧ線およびγ線の成分をほぼ同じ
感度で補正できるため、本発明においてガドリニウム
(Gd)を主成分とした蛍光体を用いた。
関係するが、赤色発光シンチレータと緑色発光シンチレ
ータとを入れ替えても同様に使用でき、前段落で示した
中性子用としても組み替えて使用できるため、本発明に
おいてガドリニウム(Gd)を主成分とした蛍光体を用
いた。なお、赤色発光シンチレータと緑色発光シンチレ
ータとを入れ替えた場合、緑色が熱中性子線による結果
で、赤色がγ線の結果となる。
求項5から7までのいずれかに記載の放射線弁別測定方
法において、シンチレータは、組合わせるシンチレータ
の発光波長を透過する構成としたことを特徴とする。
を用いた場合においても、発光波長を透過する構成とす
ることにより、放射線を弁別して測定することができ
る。
求項5記載の放射線弁別測定方法において、青色蛍光体
は、セリウムで活性化したアルミン酸イットリウムYA
lO3:Ce、セリウムで活性化したケイ酸イットリウ
ムY2SiO5:Ce、セリウムで活性化したケイ酸ガ
ドリニウムGd2SiO5:Ce、ニオブで活性化した
タンタル酸イットリウムYTaO4:Nb、ユーロピウ
ムで活性化したフッ化塩化バリウムBaFCl:Eu、
銀で活性化した硫化亜鉛ZnS:Ag、タングステン酸
カルシウムCaWO4、タングステン酸カドミウムCd
WO4、タングステン酸亜鉛ZnWO4、またはタング
ステン酸マグネシウムMgWO4のうちのいずれかであ
ることを特徴とする。
た各種材料を適用することができる。
請求項6記載の放射線弁別測定方法において、赤色蛍光
体は、ユーロピウムで活性化したホウ酸ガドリニウムG
dBO3:Eu、ユーロピウムで活性化した酸化ガドリ
ニウムGd2O3:Eu、ユーロピウムで活性化した酸
硫化ガドリニウムGd2O2S:Eu、ユーロピウムで
活性化したアルミン酸ガドリニウムGd3Al
5O12:Eu、ユーロピウムで活性化したガリウム酸
ガドリニウムGd3Ga5O12:Eu、ユーロピウム
で活性化したバナジン酸ガドリニウムGdVO4:E
u、およびセリウムまたはクロムで活性化したガリウム
酸ガドリニウムGd3Ga5O12:Ce,Crのうち
のいずれかであることを特徴とする。
た各種材料を適用することができる。
請求項7記載の放射線弁別測定方法において、緑色蛍光
体は、テルビウムで活性化した酸化ガドリニウムGd2
O3:Tb、テルビウムで活性化した酸硫化ガドリニウ
ムGd2O2S:Tb、プラセオジムで活性化した酸硫
化ガドリニウムGd2O2S:Ρr、テルビウムで活性
化したガリウム酸ガドリニウムGd3Ga5O12:T
b、テルビウムで活性化したアルミン酸ガドリニウムG
d3Al5O12:Tbのうちのいずれかであることを
特徴とする。
した各種材料を適用することができる。
請求項1記載の放射線弁別測定方法において、放射線の
種類Aを中性子、種類BをX線および種類Cをγ線と
し、中性子、X線およびγ線を色弁別により同時に測定
し、または放射線の種類Aを低エネルギーX線、種類B
を中エネルギーX線および種類Cを高エネルギーX線ま
たはγ線とし、X線のエネルギー別またはX線とγ線と
を色弁別により同時に測定することを特徴とする。
などの放射線だけでなく、X線のエネルギー別に、色弁
別により同時に測定することができる。
放射線を放射する放射線源と、この放射線源から放射さ
れる放射線照射領域に、測定対象物とともに配置され、
前記測定対象物を透過した放射線の種類A、種類Βおよ
び種類Cに感応して第1の波長域の光線を発光する第1
のシンチレータと、この第1のシンチレータで吸収され
ずに透過する放射線の種類Bおよび種類Cに感応して前
記第1の波長域と異なる第2の波長域の光線を発光する
第2のシンチレータと、この第2のシンチレータで吸収
されずに透過する放射線の種類Cに感応して前記第1お
よび前記第2の波長域と異なる第3の波長域の光線を発
光する第3のシンチレータとを備え、これら第1、第2
および第3のシンチレータの発光を波長別に認識し、前
記第1のシンチレータのデータを第2および第3のシン
チレータのデータで補正し、前記第2のシンチレータの
データを第3のシンチレータのデータで補正することに
より放射線の種類に応じた測定を波長で弁別し、同時に
測定する撮像手段を設けたことを特徴とする。
弁別測定を実施することができる。
請求項13記載の放射線弁別測定装置において、撮像手
段として、波長別に認識して記録するカラーフィルムを
備えたことを特徴とする。
記録する撮像手段として、カラーフィルムを用いて1枚
のフィルムに記録する構成としている。従来のフィルム
法を用いた方法では、工業用のX線フィルムが感度およ
び画質の分解能の観点から用いられていたが、単色であ
ったため記録したフィルムから波長成分を分割して読み
取ることができなかった。また、工業用のX線フィルム
ではフィルム面に乳剤が塗られている面がベースフィル
ムに対して片側と両側とにある。従って、シンチレータ
に対して逆にセットしても記録されるが、一般のカラー
フィルムの場合には、発光色の異なるシンチレータをフ
ィルムに対して挟むような使い方はできない。そこで後
述するように、第2および第3のシンチレータで発光し
た波長を透過するような構成とされている。なお、この
ことは以下に示す請求項11以降に記載のカメラ等の受
光素子を用いた場合でも共通にいえることである。
請求項13記載の放射線弁別測定装置において、撮像手
段として、波長別に認識して観測するCCDカメラまた
は撮像管などの光検出器を備えたことを特徴とする。
請求項13記載の放射線弁別測定装置において、光検出
器を単色のCCDカメラまたは撮像管として波長別に複
数備えるとともに、各シンチレータの発光波長を分離す
るためのダイクロイックミラーを備えたことを特徴とす
る。
ンチレータで発光した複数の異なる波長をカラーフィル
ムの変わりに、光検出器としてのCCDカメラまたは撮
像管を用いて直接観測できるように構成したものであ
る。特に、単色のCCDカメラまたは撮像管を用いた場
合には、シンチレータで発光する波長に合わせて透過率
と反射率とを最適にしたダイクロイックミラーを備えた
構成としている。これにより効率的に波長を識別して観
測することができる。なお、光検出器をよりシンプルに
する場合には、3板式CCDカメラまたは3管式カメラ
を備えるとよい。
請求項14から16までのいずれかに記載の放射線弁別
測定装置において、撮像手段として、カラーフィルム、
CCDカメラあるいは撮像管をシンチレータから離して
設置し、前記カラーフィルム、前記CCDカメラあるい
は前記撮像管と前記シンチレータとの間に前記シンチレ
ータの信号を伝送させる光ファイバを備えたことを特徴
とする。
とフィルム等の記録媒体、カメラおよび光電子増倍管等
の観測装置との間に光ファイバを設置して、光の信号に
より伝送する構成とすることで、光検出器との距離を離
して設置できる。特に、テーパーファイバーを設置し
て、直接カメラの受光素子と密着させればレンズ等の光
学結像素子等を使用しなくても良い。
請求項15から17までのいずれかに記載の放射線弁別
測定装置において、光ファイバに代え、または光ファイ
バとともに、もしくはCCDカメラまたは撮像管に付随
させて、シンチレータの信号を増幅して感度を高めるた
めのイメージインテンシファイヤを備えたことを特徴と
する。
との間にイメージインテンシファイヤおよびマイクロチ
ャネルプレートを使用することにより、弱い発光の光信
号を増幅して感度を上げることができる。また、光ファ
イバと組み合わせて信号伝送ロスを少なくすることがで
きる。マイクロチャネルプレート等で増幅する場合に増
幅した後の蛍光体に赤色発光体を用いることで、CCD
カメラを用いた場合にCCDカメラの波長感度特性(7
00nm付近が感度ピーク)とマッチングが良くなり感
度がさらに向上する。
請求項14記載の放射線弁別測定装置において、撮像手
段には、カラーフィルムと第1、第2および第3のシン
チレータとを共に収納する一体型のフィルム着脱可能な
撮像力カセッテを備えたことを特徴とする。
光のシンチレータと一緒に遮光できる撮像力カセッテに
収納して一体型とし、フィルムを着脱できる構成として
ある。これにより従来中性子用に別にされていたフィル
ムを一つにまとめることにより、別々に現像する必要が
なくなる。
請求項13記載の放射線弁別測定装置において、第1ま
たは第2のシンチレータに、それぞれ赤色発光または緑
色発光の熱中性子用のシンチレータを適用し、かつ前記
第1のシンチレータと前記第2のシンチレータとの間に
水素を含有する物質を設置し、前記第1のシンチレータ
で発光した熱中性子と前記第2のシンチレータで発光し
た速中性子とを発光波長別に同時に測定する構成とした
ことを特徴とする。
チレータに赤色発光または緑色発光の熱中性子用のシン
チレータを用い、第1のシンチレータと第2のシンチレ
ータとの間に水素を含む樹脂を入れて、第1のシンチレ
ータで発光した熱中性子と第2のシンチレータで発光し
た速中性子とを発光波長別に同時に測定する構成として
いる。この時、第1のシンチレータでほぼ100%熱中
性子を吸収するようにシンチレータの厚さを決める。例
えば、上述したように、熱中性子吸収体としてガドリニ
ウム(Gd)を主成分としたシンチレータでは、数十μ
mの厚さで十分である。速中性子はこの第1のシンチレ
ータでは吸収されずに透過する。そこで水素を含む樹脂
で速中性子を減速させて熱中性子化し、第2の熱中性子
用シンチレータで発光させる構成としてある。
伝送用の複数の光ファイバと、この各光ファイバに取り
付けられた波長別に発光するシンチレータと、このシン
チレータの周りに目的とする放射線以外に対して設置さ
れた遮蔽材とから構成され、前記各光ファイバが直列あ
るいは並列に結合して構成されることを特徴とする。
まとめて一個所から発光させて測定するという構成では
なく、波長別に発光するシンチレータを個別に光ファイ
バに取り付けた構成としている。個々のシンチレータの
周りには目的とする放射線以外に対して遮蔽材を設け、
更に伝送用の光ファイバを直列または並列に結合させ
て、放射線の種類を色別で測定する構成としてある。こ
のため、本発明によれば、光ファイバを束ねる構成とし
たり、別々に配置する構成とすることができ、配置する
応用範囲が広くなる。
図面を参照して説明する。なお、本実施形態は原子力産
業で使用される放射性物質の測定例についてのものであ
り、例えば放射線の種類Aを中性子、BをX線、および
Cをγ線とし、その弁別測定を行うための中性子ラジオ
グラフィについて説明する。
構成を示し、図2はその中の撮像手段の要部を示してい
る。
源を中性子源1とし、この中性子源1を減速材としての
モデレータ2内に収納している。この中性子源1から照
射される中性子ビームにΧ線またはγ線が含まれている
場合がある。モデレータ2内には、中性子ビームの照射
部位にコリメータ3を設置し、このコリメータ3によっ
て収束された中性子ビームを、測定対象物4に照射する
ようにし、その測定対象物4の後方に、撮像手段として
の撮像カセッテ5を配置している。これにより、測定対
象物4を透過した放射線(中性子、X線またはγ線)
が、撮像カセッテ5で放射線の信号として検出され映像
化されるようにしてある。
を、図2に拡大して示すように、記録媒体として着脱可
能なカラーフィルム6を用いた構成としてあり、このカ
ラーフィルム6に、第1シンチレータ7、第2シンチレ
ータ8および第3シンチレータ9が順次に配置されるよ
うにしてある。これらの各シンチレータ7,8,9は、
薄い構成とすることにより各発光が相互に透過できるよ
うになっている。
して感度が高い赤色発光体、例えばユウロピウム(E
u)で活性化した酸硫化ガドリニウム(Gd202S)
によって構成し、厚さは、例えば40μmとしてある。
が高い緑色発光体、例えばテルビウム(Tb)で活性化
した酸硫化ガドリニウム(Gd202S)によって構成
し、厚さは数十μmとしてある。
が高い青色発光体、例えば銀(Ag)で活性化した硫化
亜鉛(ZnS)によって構成し、厚さは数十μmとして
ある。
タ7,8,9としては、前述した他の各種発光体を適用
することが可能であり、その場合も本実施形態と同様の
機能を得ることができる。また、発行色は、赤色、青
色、緑色の組合わせを前述のように、種々変更すること
ができる。
8,9で発生した緑色および青色光が、第1、第2シン
チレータ7,8を透過してフィルム状に照射される際
に、各シンチレータの情報が減算された状態で感光され
る。
ンチレータ7,8,9に対して、矢印で示した放射線の
入射側である左側にセットしたものとして示したが、カ
ラーフィルム6は各シンチレータ7,8,9に対して、
放射線透過後の方向、つまり図の右側にセットしても良
い。
をは現像して観察し、あるいはスキャナー等でデジタル
的に処理して波長別に放射線の画像として見ることが河
能になる。したがって、異なる放射線により発光する第
1、第2、第3シンチレータ7,8,9の組合せ構成に
よって、従来できなかった1枚のカラー写真に短時間で
記録するで、瞬時にカラー画像として放射線別の画像観
察を行え、これにより測定対象物4への放射線の照射量
を減少して検査できるようになり、被爆量の低減や測定
時間の短縮等が図れる。
代えてカメラおよび光学レンズを用い、画像を直接観測
する構成としたものである。図3は装置の全体構成を示
し、図4は、要部を拡大して示している。
実施形態では、3板式CCDカメラ14を用い、異なる
放射線により発光する第1、第2、第3シンチレータ
7,8,9の情報を画像信号として得るとともに、この
画像信号を3板式CCDカメラ14に接続された遠隔操
作装置21でモニタできるようになっている。この遠隔
操作手段21は、3種の着色光の情報から減算処理等を
行う演算手段22、演算結果を表示できるモニタテレビ
23および操作用の入力手段24等によって構成されて
いる。
ることができるので、被爆なく測定できるとともに、時
間の短縮等が図れる。また、観測された信号がRGB信
号として取り込まれるため、瞬時に画像処理してΧ線や
γ線等のかぶりや照射エリアの照射むらを補正すること
ができる。さらに、モニタテレビ23上で各色毎にそれ
ぞれ分けて観察できるので、波長の異なる画像の位置合
せが不要となる利点が得られる。
ある。
2を3台使用し、シンチレータ7,8,9で発光した異
なる波長の光を、特定の波長のみを厳密に分ける第1、
第2のダイクロイックミラー10,11で分光して観察
できるようにしてある。
0では第1シンチレータ7の光が反射されるとともに、
第2、第3シンチレータ8,9の光が透過する。また、
第2のダイクロイックミラー11では、第2シンチレー
タ8の光が反射するとともに、第3シンチレータ9の光
が透過する。これら異なる光による映像を3第のCCD
カメラ12で別々に得ることができるようになってい
る。
12で得られた映像を、それぞれ独立して観測すること
ができ、また瞬時に画像処理してΧ線やγ線等のかぶり
や照射エリアの照射むらを補正することも可能である。
しかも、特定の波長のみを厳密に分けるダイクロイック
ミラーを使用する構成によって、信号に対するノイズの
比率(SIN)を良好とすることができる。
ンズを用いた構成であったが、本実施形態は、光学レン
ズに代えて光ファイバを用いた構成としたものである。
図6は、その要部構成を示している。
多数本の光ファイバ、例えば光入口側が光出口側よりも
断面積が大きいテーパーファイバ13がバンドルされて
おり、このテーパーファイバ13のバンドルによって、
第3シンチレータ9と3CCDカメラ14の受光面と
が、直接接続されている。
態とほぼ同様の効果が奏される。
1本または複数本の光ファイバに取付け、その光ファイ
バ上の各シンチレータ部位から直接的に放射線を入力
し、波長別の光情報を分光器によって分光することで放
射線別の情報を得るようにしたものである。
1本の光ファイバ15に複数、感応する放射線および発
光波長が互いに異なる第1,第2の二つのシンチレータ
7a,8aが隣接位置に組込んである。
するものであり、外周側に熱中性子をカットする所定厚
さのCd遮蔽体16が被覆してある。また、第2シンチ
レータ8aは、逆に中性子に感応するものであり、外周
側にγ線をカットする所定厚さのPb遮蔽体17が被覆
してある。そして、光ファイバ15の両端は、図示しな
い分光器に接続されている。
た光は、Cd遮蔽体16によって熱中性子がカットさ
れ、主にγ線による光信号となり、光ファイバ15の一
端側(例えば図の左端側)を介して図示しない分光器に
送られる。また、第2のシンチレータ7bで得られた光
は、Pb遮蔽体17でγ線がカットされ、主に熱中性子
による光信号となり、光ファイバ15の他端側(例えば
右端側)を介して図示しない分光器にされる。
を例えばループ状に構成しておき、シンチレータ7a,
7b部分を放射線領域に配置しておく等の手段によっ
て、その放射線領域から離間した位置で遠隔的に放射線
観察を行うことができる。この場合、図示しないが、第
3のシンチレータを前記第1第2シンチレータ7a,7
bとともに組込んでおけば、さらに別の放射線情報を得
ることができる。このとき、1本の光ファイバ15内で
複数の光情報が伝送されることになるが、前記各実施形
態と同様の補正を行うことによって、弁別することがで
きる。なお、シンチレータは、1本の光ファイバの一個
所に限らず、複数か所に離間して配置することも可能で
あり、その場合には複数の領域についての放射線観察を
行うことができる。
いる。
本、例えば3本の光ファイバ15の各先端に、それぞれ
感応する放射線および発光波長が互いに異なる第1,第
2,第3のシンチレータ7b,8b,9bが組込んであ
る。各光ファイバ15の他端は、図示しない光検出器に
接続してある。
7に示したものとほぼ同様の構成で、それぞれCd遮蔽
体16およびPb遮蔽体17で被覆されているが、第3
シンチレータ9bは、内部に水素を含む樹脂を充填した
Cdカバー18で被覆してある。これにより、Cdカバ
ー18で熱中性子をカットするとともに、水素を含む樹
脂で速中性子を熱中性子化するようになっている。
ファイバの一端側で取得し、それぞれ他端側の光検出器
で検出することで、複数の放射線情報を得ることができ
る。この場合、第1,第2,第3シンチレータ7b,8
b,9bで得られる情報にかぶりがある場合、前記第1
実施形態と同様の補正を行うことによって、正確な情報
とすることができる。
b,8b,9bをそれぞれ設けた各光ファイバ15の先
端を任意の放射線領域に配置することで、遠隔観察を行
うことができ、その際に複数光の補正を行うことによっ
て正確な情報を得ることができるという効果が奏され
る。
例を示したが、場合によっては2本でもよく、また4本
以上として実施することもできる。
との間にイメージインテンシファイヤを入れて感度を上
げて使用することが可能である。
構成等も可能である。例えば、図8に示した樹脂層を、
図2,図4,図5,図6等に示した第2シンチレータ8
と第3シンチレータ9との間に挿入する等の構成であ
る。このような構成としても前記同様の機能が得られ
る。
前述した各シンチレータ材料等を適宜に利用して対象あ
るいは環境等に応じて種々実施することができるもので
ある。
線弁別測定方法および放射線弁別測定装置によれば、異
なる放射線により発光する第1、第2および第3のシン
チレータとして、同じ主成分を持つシンチレータを組合
わせることにより、1枚のカラー写真に短時間で記録し
たり、またCCDカメラで観測して瞬時にカラー画像で
放射線別に画像化して見ることを可能にした。これによ
り測定対象物への放射線の照射量を減らした検査がで
き、被爆量の低減および測定時間の短縮が可能となる。
また、一回の測定でX線およびγ線による画像と中性子
による画像とを同時に、または別々にも観測できるた
め、従来のX線撮影では適用できなかった、プラスチッ
ク製の爆弾等についても導火線とプラスチックの本体と
を中性子ラジオグラフィで観測できるため、検査の質お
よび精度向上の効果を得られる。さらに、放射線測定器
として考えた場合、従来の放射線弁別方法に加えて新た
に波長による弁別方法が加わるため弁別の組合せ方が多
くなり、多くの検出器を一つにまとめて測定できるシス
テムを構築することにより、信頼性の向上とシステム簡
素化の効果を期待できる。
ジオグラフィの基本構成を示すシステム構成図。
図。
ジオグラフィの基本構成を示すシステム構成図。
図。
図。
図。
Claims (21)
- 【請求項1】 放射線源から放射される放射線照射領域
に、測定対象物、第1のシンチレータ、第2のシンチレ
ータおよび第3のシンチレータを配置し、第1のシンチ
レータでは、前記放射線源から放射される放射線を前記
測定対象物に放射させて得られる放射線の種類A、種類
Βおよび種類Cに感応して第1の波長域の光線を発光さ
せ、第2のシンチレータでは、前記第1のシンチレータ
で吸収されずに透過する放射線の種類Bおよび種類Cに
感応して前記第1の波長域と異なる第2の波長域の光線
を発光させ、第3のシンチレータでは、前記第2のシン
チレータで吸収されずに透過する放射線の種類Cに感応
して前記第1および前記第2の波長域と異なる第3の波
長域の光線を発光させ、これら第1、第2および第3の
シンチレータの発光を波長別に認識し、前記第1のシン
チレータのデータを第2および第3のシンチレータのデ
ータで補正し、前記第2のシンチレータのデータを第3
のシンチレータのデータで補正することにより放射線の
種類に応じた測定を波長で弁別し、同時に測定すること
を特徴とする放射線弁別測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の放射線弁別測定方法にお
いて、放射線の種類Aをα線、種類Βをβ線および種類
Cをγ線とし、第1のシンチレータに青色発光体、第2
のシンチレータに赤色発光体および第3のシンチレータ
に緑色発光体を用い、α線、β線およびγ線を色弁別に
より同時に測定することを特徴とする放射線弁別測定方
法。 - 【請求項3】 請求項1記載の放射線弁別測定方法にお
いて、放射線の種類Aをβ線、種類Bを中性子線および
種類Cをγ線とし、第1のシンチレータに青色発光体、
第2のシンチレータに赤色発光体および第3のシンチレ
ータに緑色発光体を用い、β線、中性子線およびγ線を
色弁別により同時に測定することを特徴とする放射線弁
別測定方法。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の放射線弁別測定
方法において、シンチレータの組合わせを変えて、第1
のシンチレータに青色発光体、第2のシンチレータに緑
色発光体、第3のシンチレータに赤色発光体、あるい
は、第1のシンチレータから順番に、赤色、青色、緑
色、または赤色、緑色、青色、または緑色、赤色、青
色、または緑色、青色、赤色と組合わせを変えて用い、
撮影結果を色の組合わせの違いで区別することを特徴と
する放射線弁別測定方法。 - 【請求項5】 請求項2から4までのいずれかに記載の
放射線弁別測定方法において、青色発光のシンチレータ
として、プラスチックシンチレータ、ガラスシンチレー
タまたは青色発光体の焼結体を用いることを特徴とする
放射線弁別測定方法。 - 【請求項6】 請求項2から4までのいずれかに記載の
放射線弁別測定方法において、赤色発光のシンチレータ
として、ユウロピウム(Eu)またはクロム(Cr)で
活性化したガドリニウム(Gd)を主成分とする赤色蛍
光体の焼結体を用いることを特徴とする放射線弁別測定
方法。 - 【請求項7】 請求項2から4までのいずれかに記載の
放射線弁別測定方法において、緑色発光のシンチレータ
として、プラセオジム(Pr)またはテルビウム(T
b)で活性化したガドリニウム(Gd)を主成分とする
緑色蛍光体の焼結体を用いることを特徴とする放射線弁
別測定方法。 - 【請求項8】 請求項5から7までのいずれかに記載の
放射線弁別測定方法において、シンチレータは、組合わ
せるシンチレータの発光波長を透過する構成としたこと
を特徴とする放射線弁別測定方法。 - 【請求項9】 請求項5記載の放射線弁別測定方法にお
いて、青色蛍光体は、セリウムで活性化したアルミン酸
イットリウムYAlO3:Ce、セリウムで活性化した
ケイ酸イットリウムY2SiO5:Ce、セリウムで活
性化したケイ酸ガドリニウムGd2SiO5:Ce、ニ
オブで活性化したタンタル酸イットリウムYTaO4:
Nb、ユーロピウムで活性化したフッ化塩化バリウムB
aFCl:Eu、銀で活性化した硫化亜鉛ZnS:A
g、タングステン酸カルシウムCaWO4、タングステ
ン酸カドミウムCdWO4、タングステン酸亜鉛ZnW
O4、またはタングステン酸マグネシウムMgWO4の
うちのいずれかであることを特徴とする放射線弁別測定
方法。 - 【請求項10】 請求項6記載の放射線弁別測定方法に
おいて、赤色蛍光体は、ユーロピウムで活性化したホウ
酸ガドリニウムGdBO3:Eu、ユーロピウムで活性
化した酸化ガドリニウムGd2O3:Eu、ユーロピウ
ムで活性化した酸硫化ガドリニウムGd2O2S:E
u、ユーロピウムで活性化したアルミン酸ガドリニウム
Gd3Al5O12:Eu、ユーロピウムで活性化した
ガリウム酸ガドリニウムGd3Ga5O12:Eu、ユ
ーロピウムで活性化したバナジン酸ガドリニウムGdV
O4:Eu、およびセリウムまたはクロムで活性化した
ガリウム酸ガドリニウムGd3Ga5O12:Ce,C
rのうちのいずれかであることを特徴とする放射線弁別
測定方法。 - 【請求項11】 請求項7記載の放射線弁別測定方法に
おいて、緑色蛍光体は、テルビウムで活性化した酸化ガ
ドリニウムGd2O3:Tb、テルビウムで活性化した
酸硫化ガドリニウムGd2O2S:Tb、プラセオジム
で活性化した酸硫化ガドリニウムGd2O2S:Ρr、
テルビウムで活性化したガリウム酸ガドリニウムGd3
Ga5O12:Tb、テルビウムで活性化したアルミン
酸ガドリニウムGd3Al5O12:Tbのうちのいず
れかであることを特徴とする放射線弁別測定方法。 - 【請求項12】 請求項1記載の放射線弁別測定方法に
おいて、放射線の種類Aを中性子、種類BをX線および
種類Cをγ線とし、中性子、X線およびγ線を色弁別に
より同時に測定し、または放射線の種類Aを低エネルギ
ーX線、種類Bを中エネルギーX線および種類Cを高エ
ネルギーX線またはγ線とし、X線のエネルギー別また
はX線とγ線とを色弁別により同時に測定することを特
徴とする放射線弁別測定方法。 - 【請求項13】 放射線を放射する放射線源と、この放
射線源から放射される放射線照射領域に、測定対象物と
ともに配置され、前記測定対象物を透過した放射線の種
類A、種類Βおよび種類Cに感応して第1の波長域の光
線を発光する第1のシンチレータと、この第1のシンチ
レータで吸収されずに透過する放射線の種類Bおよび種
類Cに感応して前記第1の波長域と異なる第2の波長域
の光線を発光する第2のシンチレータと、この第2のシ
ンチレータで吸収されずに透過する放射線の種類Cに感
応して前記第1および前記第2の波長域と異なる第3の
波長域の光線を発光する第3のシンチレータとを備え、
これら第1、第2および第3のシンチレータの発光を波
長別に認識し、前記第1のシンチレータのデータを第2
および第3のシンチレータのデータで補正し、前記第2
のシンチレータのデータを第3のシンチレータのデータ
で補正することにより放射線の種類に応じた測定を波長
で弁別し、同時に測定する撮像手段を設けたことを特徴
とする放射線弁別測定装置。 - 【請求項14】 請求項13記載の放射線弁別測定装置
において、撮像手段として、波長別に認識して記録する
カラーフィルムを備えたことを特徴とする放射線弁別測
定装置。 - 【請求項15】 請求項13記載の放射線弁別測定装置
において、撮像手段として、波長別に認識して観測する
CCDカメラまたは撮像管などの光検出器を備えたこと
を特徴とする放射線弁別測定装置。 - 【請求項16】 請求項13記載の放射線弁別測定装置
において、光検出器を単色のCCDカメラまたは撮像管
として波長別に複数備えるとともに、各シンチレータの
発光波長を分離するためのダイクロイックミラーを備え
たことを特徴とする放射線弁別測定装置。 - 【請求項17】 請求項14から16までのいずれかに
記載の放射線弁別測定装置において、撮像手段として、
カラーフィルム、CCDカメラあるいは撮像管をシンチ
レータから離して設置し、前記カラーフィルム、前記C
CDカメラあるいは前記撮像管と前記シンチレータとの
間に前記シンチレータの信号を伝送させる光ファイバを
備えたことを特徴とする放射線弁別測定装置。 - 【請求項18】 請求項15から17までのいずれかに
記載の放射線弁別測定装置において、光ファイバに代
え、または光ファイバとともに、もしくはCCDカメラ
または撮像管に付随させて、シンチレータの信号を増幅
して感度を高めるためのイメージインテンシファイヤを
備えたことを特徴とする放射線弁別測定装置。 - 【請求項19】 請求項13記載の放射線弁別測定装置
において、撮像手段には、カラーフィルムと第1、第2
および第3のシンチレータとを共に収納するー体型のフ
ィルム着脱可能な撮像カセッテを備えたことを特徴とす
る放射線弁別測定装置。 - 【請求項20】 請求項14記載の放射線弁別測定装置
において、第1または第2のシンチレータに、それぞれ
赤色発光または緑色発光の熱中性子用のシンチレータを
適用し、かつ前記第1のシンチレータと前記第2のシン
チレータとの間に水素を含有する物質を設置し、前記第
1のシンチレータで発光した熱中性子と前記第2のシン
チレータで発光した速中性子とを発光波長別に同時に測
定する構成としたことを特徴とする放射線弁別測定装
置。 - 【請求項21】 伝送用の複数本の光ファイバと、この
各光ファイバに取り付けられた波長別に発光するシンチ
レータと、このシンチレータの周りに目的とする放射線
以外に対して設置された遮蔽材とから構成され、前記各
光ファイバが直列あるいは並列に結合して構成されるこ
とを特徴とする放射線弁別測定装置。
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JP2010058561A Division JP2010181412A (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | 放射線弁別測定方法および放射線弁別測定装置 |
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