JPH11271229A - 穀物検査装置 - Google Patents

穀物検査装置

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JPH11271229A
JPH11271229A JP7898498A JP7898498A JPH11271229A JP H11271229 A JPH11271229 A JP H11271229A JP 7898498 A JP7898498 A JP 7898498A JP 7898498 A JP7898498 A JP 7898498A JP H11271229 A JPH11271229 A JP H11271229A
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Akio Dankuri
団栗  彰男
Kazuhiko Hosokawa
和彦 細川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプル穀物の状況を各生産者毎に容易に確
認することが可能でありながら、設置スペースを少なく
して構成を簡素化するとともに、労力負担の軽減を図る
ことが可能な穀物検査装置を提供する。 【解決手段】 穀物の乾燥処理を行う穀物処理設備に受
け入れる穀物から採取したサンプル穀物を脱ぷ処理して
検査するように構成されている穀物検査装置において、
サンプル穀物を撮像する撮像手段64と、少なくとも前
記脱ぷ処理が行われた後の前記サンプル穀物の撮像手段
64による撮像画像情報を検査結果と対応付けて記憶す
る記憶手段F2とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物の乾燥処理を
行う穀物処理設備に受け入れる穀物から採取したサンプ
ル穀物を脱ぷ処理して検査するように構成されている穀
物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記穀物検査装置において、従来では、
穀物の生産者が穀物処理設備に持ち込んできた穀物から
採取されたサンプル穀物について、先ず、穀物が所定の
水分含有率になるように乾燥機にて乾燥処理が行われた
後に、その穀物についての歩留り計測等の検査を行うよ
うになっており、検査が行われた後は、例えば一定期間
(約1年)が経過するまでの間、そのサンプル穀物を他
の生産者のものと識別可能な状態で保管される構成とな
っていた。尚、穀物の一例として穀粒の場合、歩留りの
測定は次のように行われていた。採取されたサンプル穀
粒の重量を計測して、脱ぷ処理を行った後に、整粒と屑
粒等との選別処理を行い、整粒の重量を計測して、サン
プル穀粒の重量と整粒の重量との比率等より歩留りを計
測するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにサンプ
ル穀物を保管しておくのは、例えば、穀物処理設備にお
いて穀物処理が終了した後に歩留りの計測結果が生産者
に連絡された場合等において、生産者側では自分が生産
した穀物に対する評価が予想よりも低い場合、サンプル
穀物を再度、目視で確認することで自分の穀物の状況を
確認することができるようにする等、穀物がどのような
状況であるかを各生産者毎に容易に確認することができ
るようにしたものである。ところで、上記従来構成にお
いては、穀物処理設備に持ち込まれる複数の生産者毎の
穀物からサンプル穀物が採取され、それらのサンプル穀
物を互いに識別可能なように保管する為の保管設備が必
要であることから、1つの設備に対して多数の生産者か
ら穀物が持ち込まれるような場合においては、このよう
なサンプル穀物の保管設備が大型化して設置スペースが
多く必要になる不利があるとともに、多数のサンプル穀
物を互いに識別可能な状態で保管するという煩わしい作
業を必要として作業者の労力の負担が大きいという不利
な面もあり、改善が望まれていた。
【0004】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、サンプル穀物の状況を各生産者毎
に容易に確認することが可能でありながら、設置スペー
スを少なくして構成を簡素化するとともに、労力負担の
軽減を図ることが可能な穀物検査装置を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、穀物の乾燥処理を行う穀物処理設備に受け
入れる穀物から採取したサンプル穀物を脱ぷ処理して検
査するように構成されている穀物検査装置において、サ
ンプル穀物を撮像する撮像手段と、少なくとも前記脱ぷ
処理が行われた後の前記サンプル穀物の前記撮像手段に
よる撮像画像情報を検査結果と対応付けて記憶する記憶
手段とが備えられている。
【0006】従って、サンプル穀物を脱ぷ処理して検査
するとともに、少なくとも脱ぷ処理が行われた後のサン
プル穀物が撮像手段によって撮像される。そして、その
撮像画像情報が、検査結果と対応付けて記憶手段に記憶
されるのである。
【0007】その結果、サンプル穀物の撮像画像情報が
検査結果と対応付けて、即ち、各生産者毎に識別可能な
状態で記憶手段に記憶されるので、サンプル穀物を保管
していなくても、穀物処理設備での処理終了後等におい
ても、この記憶手段に記憶されている画像情報を適宜、
表示手段等に出力させて確認することにより、検査が終
了した後に、サンプル穀物を保管しておいてそのサンプ
ル穀物に対する目視による確認と同様な確認作業を各生
産者毎に容易に行うことが可能でありながら、設置スペ
ースを少なくして構成の簡素化を図ることが可能で、且
つ、サンプル穀物の保管処理等の煩わしい手間も無く労
力の軽減を図ることも可能となる穀物検査装置を提供で
きるに至った。
【0008】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、前記サンプル穀物を、乾燥処理を行わな
い生籾状態で脱ぷ処理した後に検査するように構成され
ているので、乾燥処理するための設備が不要であり、そ
れだけ設備を簡素化することが可能となり、乾燥処理の
為の余計な処理時間が不要で検査が迅速に行える利点も
ある。
【0009】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、前記サンプル穀物は、前記穀物処
理設備における穀物受入れ部にて穀物が受け入れられ、
粗選別処理された後に実行される計量処理のときに採取
されるものであり、予め選別処理された後のサンプルで
あるから、例えば検査装置側にて粗選別処理用の装置を
設けなくても、屑粒等や小石等の夾雑物が除去された状
態で検査を適正に行うことができる。
【0010】請求項4に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、前記サンプル穀物は、前記穀物処
理設備における穀物受入れ部に受け入れる際に採取され
るものであるから、穀物の生産者自身がサンプル穀物を
採取することにより、他の生産者とのものと混同する等
のおそれが少なく管理が行い易いものとなる。
【0011】請求項5に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜4のいずれかにおいて、前記撮像手段が、脱ぷ処
理前の穀物、脱ぷ処理後における整粒、屑粒の夫々を撮
像するように構成され、記憶手段は、脱ぷ処理前の穀
物、脱ぷ処理後における整粒、屑粒の夫々に対応する撮
像画像情報を検査結果と対応付けて記憶するように構成
されている。
【0012】従って、検査が終了した後のサンプル穀
物、つまり、脱ぷ処理後における穀物の状態のみなら
ず、脱ぷ処理前の穀物や脱ぷ処理後において選別された
整粒と屑粒とを夫々各別に撮像画像情報を確認すること
が可能となり、生産者が自己の穀粒の状況をより正確に
確認することができる。
【0013】請求項6に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜5のいずれかにおいて、検査内容として、前記サ
ンプル穀物の前記脱ぷ処理後における歩留りを計測する
ように構成されている。歩留りは生産者にとっては収量
に影響する重要な情報であり、検査結果としての歩留り
の計測結果と前記画像情報とが対応付けて記憶されてい
ることから、検査が行われた後において、歩留りの計測
結果と画像情報とを何時でも確認することが可能とな
る。
【0014】請求項7に記載の特徴構成によれば、請求
項1〜6のいずれかにおいて、検査内容として、前記サ
ンプル穀物の前記脱ぷ処理後における食味を計測するよ
うに構成されている。食味は生産者にとっては穀物の販
売単価等に影響を与える重要な情報であり、検査結果と
しての食味の計測結果と前記画像情報とが対応付けて記
憶されていることから、検査が行われた後において、食
味の計測結果と画像情報とを何時でも確認することが可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る穀物検査装置
の一例として、穀物処理設備における仕分け用判別情報
を計測するための検査装置に適用した場合について図面
に基づいて説明する。
【0016】先ず、穀物処理設備について説明する。図
5,図6に示すように、穀物処理設備は、納入者が投入
する穀物の荷受け処理が行われる穀物受入れ部としての
荷受け部A、穀物の乾燥処理が行われる乾燥部B、乾燥
後の穀物を貯蔵する貯蔵部C、穀物の籾摺調整部D及び
穀物を出荷する出荷部E等を備えて構成されている。
【0017】前記荷受け部Aは、穀物を受け入れる受入
部としての荷受けホッパー1、荷受けホッパー1からの
穀物を横送りする荷受けコンベア2、穀物を揚送する第
1揚送コンベア3、穀物を一旦貯留する流量調整タンク
4、穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機5、
粗選機5から排出される穀物を計量する荷受け用計量機
6等を夫々2組づつ備えて構成されている。前記乾燥部
Bは、荷受け部Aから供給される穀物を貯留するため
に、前記荷受け部Aの2組づつの構成に対応して2組づ
つ備えられる一時貯留用の複数の貯留ビン8と、貯留ビ
ン8から供給される穀物を乾燥処理を行う乾燥機k等が
備えられる。前記貯蔵部Cには、乾燥後の穀物を貯蔵す
る複数のサイロ9が設けられ、籾摺調整部Dには、調整
タンク10、精選機11、売渡し用計量機12、籾摺調
整装置13、石抜機14等が設けられ、出荷用設備Eに
は、出荷用調整タンク15、出荷用計量機16,17、
複数の出荷用タンク18等が設けられる。尚、図示はし
ないが、それら機械類は、建物の内部空間を利用して、
立体的(多層階式)に配設されている。
【0018】次に、この設備において穀物を搬送するた
めの搬送経路について説明する。前記荷受けホッパー1
から受け入れられた未乾燥の穀物は、荷受けコンベア2
によって横方向に搬送されたのち、第1揚送コンベア3
によって上方箇所に揚送され、流量調整タンク4にて一
時貯留されて、粗選機5によって混入した藁屑等の異物
を除去されたのち、前記荷受け用計量機6によって計量
されることになる。前記流量調整タンク4の機能につい
て説明を加えれば、前記荷受け用計量機6は、いわゆる
バッチ式の計量機に構成されているため、荷受け用計量
機6は計量中はその内部に穀物を一時貯留する状態とな
る。従って、計量のために受け入れた穀物を排出しなけ
れば次の計量を行えないことになる。そこで、前記流量
調整タンク4に二個の貯留部を備えて、一方の貯留部が
計量動作を行っている間に他方の貯留部に穀物を貯留さ
せるようにすることで、先に受け入れた穀物の計量が完
了していなくても、次の荷受け処理を開始できるように
して、荷受け処理の効率化を図ることができるようにし
ているのである。但し、荷受け量が多い場合には、前記
二個の貯留部に同一受け入れ先の穀物を分配する状態で
貯留させる場合もある。
【0019】前記荷受け用計量機6から排出される計量
後の穀物は、第2揚送コンベア7によって上方に揚送さ
れ、中継コンベア19と移動コンベア20を介していず
れかの貯留ビン8に貯留されることになる。前記貯留ビ
ン8に貯留された穀物は、各貯留ビン8の下端部の排出
部に各別に設けられたシャッター21を選択的に開作動
させてその下端部から排出され、横送り搬送コンベア2
2にて搬送され、第3揚送コンベア23によって上方に
揚送されて、更に、搬送コンベア24にてサイロ又は乾
燥部が配置される箇所の近くまで搬送され、切り換え弁
25によって乾燥機kに送るか貯蔵工程に送るかを切り
換えられるようになっている。
【0020】前記乾燥機kに送る場合には、第4揚送コ
ンベア26によって揚送された穀物を前記乾燥機kに投
入し、貯蔵工程に送る場合には、第5揚送コンベア27
によって揚送して、更に、貯留ビン8に搬送するか又は
サイロ9に搬送するかを切り換え弁28によって切り換
える。前記乾燥機kの下端部から排出される穀物は、切
り換え弁29によって再度乾燥機kに投入されるか又は
第5揚送コンベア27の始端部に戻されるかを切り換え
るようになっている。貯蔵工程に送る場合には、上部搬
送コンベア30により選択的にいずれかのサイロ9に穀
物が供給される。サイロ9の下端部から排出される穀物
は、切り換え弁31によって乾燥用の第4揚送コンベア
26に戻すための乾燥用搬送コンベア32に排出される
か、出荷工程に搬送するための出荷用搬送コンベア33
a,33bに排出されるかが切り換えられるようになっ
ている。
【0021】前記切り換え弁31が出荷工程に搬送する
ように切り換えられて、サイロ9の下端部に各別に設け
られたロータリバルブが操作されることにより、第1出
荷用コンベア33a及び第2出荷用搬送コンベア33b
から排出される穀物は、流量調整タンク10を経由し
て、精選機11又は売渡し用計量機12に搬送されるよ
うになっている。但し、精選機11から排出される穀物
を売渡し用計量機12に搬送することもできるようにな
っている。売渡し用計量機12で計量された穀物は、第
6揚送コンベア35で揚送された後、籾摺調整装置13
に搬送されるようになっている。但し、第6揚送コンベ
ア35の終端部に切り換え弁36が設けられ、第6揚送
コンベア35で揚送された穀物をサイロ9の上部の横送
り搬送コンベア37からサイロ9に戻すこともできるよ
うになっている。
【0022】籾摺調整装置13から排出される穀物は、
石抜機14を経由して第7揚送コンベア38で上方に揚
送され、切り換え弁39を介して、出荷用計量機16の
調整タンク15、又は、別の出荷用計量機17に搬送さ
れるようになっている。前記出荷用計量機17から排出
される穀物は、第8揚送コンベア40で上方に揚送さ
れ、横送り搬送コンベア41を経由して、複数個の出荷
タンク18の夫々に所定量毎に区分けされた状態で収納
されるようになっている。出荷タンク18から排出され
る穀物は、出荷搬送コンベア42から、運送用のトラッ
クの荷台等に排出されて出荷されることになる。
【0023】又、貯留ビン8の下端部には、複数の貯留
ビンに共用する状態で貯留空間に送風する送風機45が
設けられ、貯留ビン8の上方から内部の空気を外部に排
出するための吸引式の排気ファン46が設けられてい
る。
【0024】この穀物処理設備において、納入者が穀物
を投入する場合には、先ず、受付Uにて受付処理を済ま
せた後、穀物を荷受けホッパー1に投入することにな
る。そして、この穀物処理設備においては、仕分け用の
判別情報に基づいて仕分けした状態で前記乾燥機kにて
乾燥処理を行うように構成され、荷受け用計量機6にお
いて、投入された穀物から試料穀物としてのサンプル籾
を採取し、その採取したサンプル籾に対して、乾燥処理
を行わない状態で、仕分け用の判別情報を求める検査装
置Fが備えられている。
【0025】次に、前記検査装置Fについて説明する。
検査装置Fは、投入されたサンプル籾の含有成分として
水分含有率及び食味予想値に加えて、外観品位及び歩留
の夫々を計測する計測装置F1と、これらの計測情報を
後述するように入力される識別情報に対応つけて記憶並
びに管理するデータ管理装置F2(記憶手段に対応)と
を備えて構成されている。
【0026】前記計測装置F1は、図1,図2に示すよ
うに、装置正面には、前記穀物から採取されたサンプル
籾が投入される投入口48及び人為操作用のタッチパネ
ル49が設けられ、投入口48から流下供給されるサン
プル籾の全重量を計測するロードセル50、重量計測さ
れたサンプル籾を上揚搬送する第1搬送部51、第1搬
送部51から排出されるサンプル籾の籾摺を行う籾摺機
52、籾摺されたサンプル籾を上揚搬送する第2搬送部
53、第2搬送部53から排出されたサンプル籾を整粒
と屑粒等に選別する粒選別機54、サンプル籾のうちの
選別された整粒に対する外観品位、例えば、未熟粒、被
害粒、死米、着色、胴割れ等の外観的な品位を計測する
外観品位計55、及び、整粒に対する食味、及び、水分
率を計測する食味計56、粒選別機54にて選別された
整粒を外観品位計55及び食味計56に振り分けて流下
案内するシュート57、外観品位計55及び食味計56
にて計測が終了した籾を横送り搬送する第1横送りコン
ベア58、この第1横送りコンベア58の終端部からサ
ンプル籾を上揚搬送する第3搬送部59、粒選別機にて
選別された屑粒を第3搬送部59の始端部に流下案内す
るシュート60、第3搬送部59から排出されたサンプ
ル籾を前記ロードセル50に戻す第2横送りコンベア6
1、サンプル籾を排出部hに横送りする第3横送りコン
ベア62、第1搬送部51から排出されるサンプル籾を
籾摺機52に供給する状態と第3横送りコンベア62に
供給する状態とに切り換え自在な切換弁63等が備えら
れ、更に、タッチパネル49の入力情報に基づいて上記
各部の動作を制御するとともに、計測情報を仕分け用の
判別情報として出力する制御装置FHがマイクロコンピ
ュータを利用して構成されて備えられている。
【0027】又、この検査装置Fには、前記ロードセル
50の上方側に、重量計測のために一時貯留されること
になるサンプル籾を上方側から撮像する撮像手段として
のデジタルビデオカメラ64が備えられ、その横には照
明用の光源65が設けられている。
【0028】前記外観品位計55は、従来より公知のも
のであり、籾の光の透過率等を計測することにより、透
過率が設定量以下であれば不良粒であると判別するよう
になっている。又、食味計56も同様に従来より公知の
ものであり、サンプル粒に対する赤外光の反射光や透過
光等を波形分析(分光分析)して、各種の成分含有率を
検出するようになっている。計測される含有成分として
は、アミロース、タンパク質等の含有率が計測されるこ
とになる。これらの成分の含有率を計測することにより
食べるときの食味予想値を判別することができるのであ
る。尚、食味計では食味予想値に対応する情報に加えて
水分も計測されるようになっている。
【0029】尚、投入口48には、籾が定量になったこ
とを検出する定量センサ66と、定量に達すると開操作
されるシャッター67とが設けられ、投入された籾のう
ち設定量のサンプル籾を供給できるようになっている。
【0030】この検査装置の動作手順について説明す
る。図3、図4に示すように、サンプル籾が投入される
と、その投入されたサンプル籾の全重量を計測するとと
もに、そのときに脱ぷ処理前の穀物としてカメラ64に
より撮像される(図3中(1),(2))。次に、籾摺
処理(脱ぷ処理)、及び、粒選別処理を行った後に、選
別されたもののうち、先ず屑粒がシュート60、第3搬
送部59、第2横送りコンベア61を経由して再度、ロ
ードセル50に戻されて屑粒の重量が計測されるととも
に、カメラ64により脱ぷ処理後の屑粒が撮像された後
に排出される(図3中(3)〜(7))。粒選別処理を
行った後に、選別されたもののうち整粒は外観品位計5
5と食味計56とに振り分けて、それらが並行して所定
の計測が行われ(図3中(8))、それらの計測が終了
した整粒は第1横送りコンベア58、第3搬送部59、
第2横送りコンベア61を経由して再度、ロードセル5
0に戻されて整粒の重量が計測されるとともに、カメラ
64により脱ぷ処理後の屑粒が撮像された後に排出され
る(図3中(9)〜(11))。このようにサンプル籾
は別途保管されることなく全て外部に排出されることに
なる。尚、図4のタイムチャートに付記する数字は、サ
ンプル籾を投入する順序に対応させた生産者の番号を示
しており、このように、前の生産者のサンプル籾の計測
が行われている間に次の生産者のサンプル籾が投入され
てもそれらの計測手順が適正に管理されるようになって
いる。そして、重量情報、食味、水分、外観品位、カメ
ラ64による撮像画像情報等の計測結果は後述するよう
な生産者の識別番号に対応つけて管理される状態でデー
タ管理装置F2に入力される。更に、粒選別した後に計
測される整粒重量と前記玄米重量、全籾重量等から歩留
が計測され、この情報もデータ管理装置F2に入力され
るようになっている。
【0031】納入者(生産者)は、荷受けホッパー1へ
の穀物の投入、及び、サンプル籾の投入口48への投入
の後に、受付Uにて自己の識別番号(例えば、自宅の電
話番号)や対象穀物の生産ロット番号(圃場番号等)、
穀物の品種等の情報(これらが識別情報に対応する)、
及び、2つ荷受けホッパー1のうちのいずれに投入する
かについての情報を入力するようになっており、これら
の入力情報がデータ管理装置F2に入力され、データ管
理装置F2は、これらの入力情報に基づいて、サンプル
籾が採取された穀粒についてのその後の処理や品質計測
情報等を管理するようになっている。
【0032】前記データ管理装置F2には、前記カメラ
64により撮像されて記憶されている画像情報を適宜、
読み出して画像表示することが可能な表示装置(図示せ
ず)が備えられ、生産者の要望に応じて適宜、自己の画
像情報を表示することができるようになっている。
【0033】図7に、穀物処理設備全体における穀物の
移動状態、及び、各種の計測情報の流れを示している。
複数の納入者(農家)から持ち込まれる穀物は、上記し
た食味、外観品位等の品質や水分含有率が互いに異なる
場合があるが、このような品質や水分等をサンプル籾に
て計測して、その計測結果に基づいて総合的に穀物の品
質を評価して仕分けして、乾燥工程等の以後の処理を各
計測状態に対して適切となる互いに異なる条件で処理す
るようになっている。図にて乾燥工程以後の穀物の流れ
が複数に分岐しているのは、複数の乾燥機にて同時に並
行して処理するという意味では無く、このような仕分け
された状態での穀物の流れを表している。尚、別途入力
される出荷用指示情報に基づいて、各別に管理される異
なる品質の穀物を、夫々単独で出荷する状態と、それら
を設定混合比率で混合させた状態で出荷させるべく、サ
イロ9から穀物の排出状態を制御する状態とに切り換え
自在に構成されるとともに、又、乾燥工程やサイロ9に
設けられた図示しない温度センサや水分計の計測情報を
モニター表示するようになっている。
【0034】この穀物処理設備に備えられる制御装置S
Hは、具体的には以下のような動作を実行するようにな
っている。つまり、上記各搬送コンベアや各揚送コンベ
アにおける穀物の搬送状態や、各切り換え弁の切り換え
操作、並びに、貯留ビン8やサイロ9に設けられる各シ
ャッター21の開閉操作、前記出荷用指示情報に基づく
ブレンド処理、穀物を複数の貯留ビン8のうちのいずれ
か選択された貯留ビン8に選択的に仕分けした状態で貯
留させる仕分け操作の夫々を予め設定された順序で実行
するように構成されている。
【0035】そして、制御装置SHは前記データ管理装
置F2との間でデータを互いに通信可能に連係されてお
り、前記各工程での検出情報等がデータ管理装置F2に
通信されるとともに、データ管理装置F2からは、上記
計測情報に基づく穀粒処理用の仕分け情報が入力される
ようになっている。又、データ管理装置F2は、サンプ
ル籾が投入される毎に入力される複数の識別番号や生産
ロット番号等の入力情報、前記仕分け用情報、並びに、
各工程での検出情報等の情報が各生産者情報と対応つけ
て管理される状態で品質情報データベースとして記憶さ
れるとともに、それらの情報が各生産者に対して例えば
印刷情報等により出力するように構成されている。
【0036】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、脱ぷ処理前の穀粒、脱ぷ処理
後における整粒、屑粒の夫々を撮像して、夫々に対応す
る撮像画像情報を検査結果と対応付けて記憶するように
構成する場合を例示したが、このような構成に限らず、
脱ぷ処理後における整粒の画像だけを撮像する構成、脱
ぷ処理前の穀粒と脱ぷ処理後における整粒の画像だけを
撮像する構成、脱ぷ処理後における整粒と屑粒の画像だ
けを撮像する構成等であってもよく、要するに、少なく
とも脱ぷ処理後における整粒の画像を撮像するようにす
ればよい。
【0037】(2)上記実施形態では、投入されたサン
プル籾をすぐに計量を行うようにしたが、図8に示すよ
うに、投入口48から投入されたサンプル籾に対して予
め粗選別を行う粗選別機70を備えて、例えば、藁屑等
の塵埃を予め除去した後にその後の検査を行うように構
成してもよい。
【0038】(3)上記実施形態では、重量計測用のロ
ードセルが1個だけ設けられ、籾摺処理、粒選別処理の
後に戻り経路を介して戻して、ロードセルを兼用して、
整粒や屑粒の重量計測を同一のロードセルにて行うよう
にして、そのロードセルに撮像手段を設ける構成とした
が、このような戻り経路を備えずに、一方向の経路に沿
って処理される構成として、その各工程に複数のロード
セルと、撮像手段とを備えさせて、計測や撮像を行うよ
うな構成としてもよい。
【0039】(4)上記実施形態では、サンプル籾に対
する籾摺処理は1回だけ行うようになっていたが、上記
したように乾燥処理を行わない所謂生籾状態では籾摺が
行い難い面があり、1回の籾摺では充分な脱ぷが行えな
いおそれがある。そこで、例えば図9に示すように、籾
摺行程を二回行うようにして1回目の籾摺処理の後、籾
摺処理が適正に行われた玄米と未処理状態の籾とを選別
して、籾は再度、籾摺処理を実行した後に、粒選別処理
を行って整粒と屑粒とに選別するようにしてもよい。
尚、この場合、籾摺機は異なるものを二台設けてよい
が、1台の籾摺機を兼用して使用するようにしてもよ
い。
【0040】(5)上記実施形態では、サンプル穀物を
乾燥処理を行わない生籾状態で脱ぷ処理して後に検査す
るようにしたが、サンプル穀物を乾燥処理を行った後
に、検査処理を行うようにしてもよい。
【0041】(6)上記実施形態では、籾摺された後に
サンプル籾が外観品位計55と食味計56とに振り分け
られた状態でそれらが並行して計測される構成とした
が、それらが順次的に計測されるような構成としてもよ
い。
【0042】(7)上記実施形態では、前記仕分け用の
判別情報として、食味、外観品位、水分、歩留りの各情
報の夫々を計測するようにしたが、このような構成に代
えて、これらのうちのいずれか1つの情報に基づいて穀
物の仕分けを行うようにしてもよく、食味、外観品位、
水分以外の含有成分を計測するようにしてもよい。
【0043】(8)上記実施形態では、荷受け計量の際
にサンプル籾の採取が行われるようにしたが、サンプル
籾の採取が受付での受付処理が行われた後、穀物が荷受
けホッパー1に投入される前に行われるようにしてもよ
く、荷受けホッパー1に投入された直後、あるいは、荷
受けホッパー1から流量調節タンク4に搬送されるまで
の搬送途中で採取するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】検査装置の側面図
【図2】検査装置の正面図
【図3】検査装置のフローチャート
【図4】検査装置の動作タイムチャート
【図5】穀物処理設備の荷受け工程、乾燥工程、貯蔵工
程の概略構成図
【図6】穀物処理設備の籾摺調整工程、出荷工程の概略
構成図
【図7】穀物処理設備における穀物と情報の流れを示す
【図8】別実施形態の検査装置の側面図
【図9】別実施形態の検査装置の動作タイムチャート
【符号の説明】
64 撮像手段 A 穀物受入れ部 F2 記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物の乾燥処理を行う穀物処理設備に受
    け入れる穀物から採取したサンプル穀物を脱ぷ処理して
    検査するように構成されている穀物検査装置であって、 前記サンプル穀物を撮像する撮像手段と、少なくとも前
    記脱ぷ処理が行われた後の前記サンプル穀物の前記撮像
    手段による撮像画像情報を検査結果と対応付けて記憶す
    る記憶手段とが備えられている穀物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプル穀物を、乾燥処理を行わな
    い生籾状態で脱ぷ処理した後に検査するように構成され
    ている請求項1記載の穀物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプル穀物は、 前記穀物処理設備における穀物受入れ部にて穀物が受け
    入れられ、粗選別処理された後に実行される計量処理の
    ときに採取されるものである請求項1又は2記載の穀物
    検査装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプル穀物は、 前記穀物処理設備における穀物受入れ部に受け入れる際
    に採取されるものである請求項1又は2記載の穀物検査
    装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段が、前記脱ぷ処理前の穀
    物、前記脱ぷ処理後における整粒、屑粒の夫々を撮像す
    るように構成され、 前記記憶手段は、前記脱ぷ処理前の穀物、前記脱ぷ処理
    後における整粒、屑粒の夫々に対応する撮像画像情報を
    検査結果と対応付けて記憶するように構成されている請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の穀物検査装置。
  6. 【請求項6】 検査内容として、前記サンプル穀物の前
    記脱ぷ処理後における歩留りを計測するように構成され
    ている請求項1〜5のいずれか1項に記載の穀物検査装
    置。
  7. 【請求項7】 検査内容として、前記サンプル穀物の前
    記脱ぷ処理後における食味を計測するように構成されて
    いる請求項1〜6のいずれか1項に記載の穀物検査装
    置。
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CN114310955A (zh) * 2021-12-31 2022-04-12 南京威迪特电子科技有限公司 一种用于粮谷的杂草种子取样机器人

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