JP2001038231A - 穀物の品質測定装置 - Google Patents

穀物の品質測定装置

Info

Publication number
JP2001038231A
JP2001038231A JP21800599A JP21800599A JP2001038231A JP 2001038231 A JP2001038231 A JP 2001038231A JP 21800599 A JP21800599 A JP 21800599A JP 21800599 A JP21800599 A JP 21800599A JP 2001038231 A JP2001038231 A JP 2001038231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
unit
quality
measuring
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21800599A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Dankuri
団栗  彰男
Akiyoshi Shimizu
昭佳 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP21800599A priority Critical patent/JP2001038231A/ja
Publication of JP2001038231A publication Critical patent/JP2001038231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 藁屑や埃等が多く含まれているような検査対
象穀物についても、極力トラブルなく円滑に品質測定作
動を行うことができるとともに、品質測定装置の構成要
素を合理的な状態で複数のユニットに分割し、使用条件
等に応じて各ユニットを適宜配置することができる品質
測定装置を提供する。 【解決手段】 脱ぷユニットDUにおいて、外部からホ
ッパ51に供給された検査対象の穀物がホッパ51から
粗選部52に供給され、粗選部52の選別作用によって
藁屑等が除去された穀物が脱ぷ部53に供給されて脱ぷ
処理され、次に、脱ぷユニットDUにて脱ぷ処理された
穀物が、搬送手段HUによって測定ユニットSUに搬送
され、測定ユニットSUにおいて、脱ぷ処理された穀物
に定量計量部68が計量作用して品質測定のために必要
な設定量の穀物が分離され、その分離された設定量の穀
物の品質が品質測定部63によって測定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物の品質測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような穀物の品質測定装置は、例え
ば、特開平10−300350号公報に示されるよう
に、受入部に穀物を受入れ、その受け入れた穀物を計量
する荷受け処理を行う荷受け部と、荷受け処理された穀
物に対して、仕分け用の判別情報に基づいて仕分けした
状態で乾燥処理を行う乾燥部と、乾燥された穀物を貯蔵
する貯蔵部とを備えた穀物処理設備に備えられて、上記
仕分け用の判別情報を検出する検出手段として用いられ
る。すなわち、穀物処理設備は、前記受入部への受入れ
前の穀物、又は、前記受入部に受け入れた後前記計量が
行われる前の穀物から採取された検査対象の穀物を、乾
燥処理を行わない状態で品質測定装置に供給し、前記品
質測定装置にて仕分け用の判別情報を検出するようにし
たものであり、これにより、受入部に受け入れた後計量
が行われる際に採取した検査対象穀物を品質測定装置に
供給して、前記仕分け用の判別情報を検出するものに比
べて、計量された穀物を乾燥部での処理に移行させるま
でに待ち時間が生じるのを回避させ、さらに、上記採取
した検査対象穀物を乾燥処理してから品質測定装置に供
給するものに比べて、乾燥処理に長い時間がかかること
によって、より多くの待ち時間が生じるのを回避させ
て、穀物処理の作業効率を極力向上させるようにしてい
た。
【0003】また、上記品質測定装置を構成するのに、
従来では、穀物供給用のホッパに供給された検査対象穀
物をそのまま脱ぷ部に供給して脱ぷ処理し、その脱ぷ処
理後の穀物を定量計量して、品質測定部において、上記
定量計量された穀物について、食味計によって水分含有
率、食味等を測定し、外観品位計によって正常粒か不良
粒であるか等の外観品位を判別して、穀物の品質を測定
するようにしていた。そして、上記品質測定装置では、
ホッパ、脱ぷ部、定量計量部、品質測定部、穀物搬送用
の搬送手段等の構成要素が一体的に組み付けられてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、穀物処理設
備に持ち込まれる穀物は、圃場の穀稈をコンバイン等に
て刈り取り、その刈取穀稈をトラック等によって搬送し
てきたものであるが、その穀物には、藁屑や枝梗付き穀
粒等が含まれている場合があり、そのような穀物から採
取した検査対象穀物を品質測定装置に供給すると、脱ぷ
部において藁屑等の詰まりを生じ、その結果、脱ぷ部の
作動が停止したり、あるいは、脱ぷ部での脱ぷ作動が適
正に行われなくなって脱ぷ率が低下して、品質測定部で
の品質測定を適切に行うことができなくなるおそれがあ
る。このような場合、品質測定装置の運転を停止して詰
まり物を取り除くことが必要になり、その詰まり状態が
解消するまでの間、穀物処理設備に荷受けされる穀物の
品質を測定して仕分け用の判別情報を得ることができな
いので、その仕分け用の判別情報に基づいて穀物処理設
備における処理を円滑に実行することができなくなると
いう不具合があった。特に、刈取収穫作業は一時期に集
中し、穀物処理設備への納入も集中することになるの
で、このような時期に上記品質測定装置のトラブルが発
生すると、持ち込まれた多くの穀物がなかなか処理設備
に投入できず、納入者に多大な迷惑をかけることにな
る。
【0005】また、例えば、穀物処理設備の建物内に、
品質測定装置の脱ぷ部等から発生する塵等を集塵する集
塵設備を備えた測定室を確保できる場合には、品質測定
装置を建物内の測定室に設置すればよいが、一方、建物
内に上記集塵設備を備えた測定室を確保できない場合
に、従来の品質測定装置では、各構成要素(ホッパ、脱
ぷ部、定量計量部、品質測定部、搬送手段等)が一体的
に組み付けられていたので、品質測定装置全体を設置で
きる測定室を屋外に設けることになるため、設備費用が
高くなる不利があり、又、外部の測定室から測定情報を
いちいち建物内に送る必要があるため、使用においても
不便であるという不具合があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、例えば、穀物処理設備に順次荷受け
される穀物の品質を品質測定装置にて測定して仕分け用
の判別情報を得るような場合において、藁屑等が多く含
まれているような検査対象穀物についても、極力トラブ
ルなく円滑に品質測定作動を行うことができるととも
に、品質測定装置の構成要素を合理的な状態で複数のユ
ニットに分割し、使用条件等に応じて各ユニットを適宜
配置することにより、上記従来技術の不具合を解消でき
る品質測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、本発
明の品質測定装置は、検査対象の穀物が供給されるホッ
パ、前記ホッパから供給される穀物に選別作用する粗選
部、及び、前記粗選部から供給される穀物を脱ぷ処理す
る脱ぷ部が一体的に組み付けられた脱ぷユニットと、穀
物に計量作用して品質測定のために必要な設定量の穀物
を他の穀物から分離する定量計量部、及び、前記定量計
量部にて分離された前記設定量の穀物の品質を測定する
品質測定部が一体的に組み付けられた測定ユニットと、
前記脱ぷユニットにて脱ぷ処理された穀物を前記測定ユ
ニットに搬送する搬送手段とから構成されている。つま
り、上記脱ぷユニットにおいて、外部からホッパに供給
された検査対象の穀物がホッパから粗選部に供給され、
粗選部の選別作用によって藁屑等が除去され、その藁屑
等が除去された穀物が脱ぷ部に供給されて脱ぷ処理さ
れ、次に、その脱ぷユニットにて脱ぷ処理された穀物
が、搬送手段によって測定ユニットに搬送され、測定ユ
ニットにおいて、上記脱ぷ処理された穀物に定量計量部
が計量作用して品質測定のために必要な設定量の穀物が
他の穀物から分離され、その分離された設定量の穀物の
品質が品質測定部によって測定される。
【0008】従って、品質測定装置に供給される検査対
象穀物に藁屑等が含まれている場合でも、粗選部の選別
作用によって藁屑等が適切に除去された穀物が脱ぷ部に
おいて脱ぷ処理されることになるので、従来のように、
藁屑等が含まれている検査対象穀物をそのまま脱ぷ部に
供給して脱ぷ処理するものでは、脱ぷ部において上記藁
屑等の詰まりを生じ、その結果、脱ぷ部の作動が停止し
たり、あるいは、脱ぷ部での脱ぷ作動が適正に行われな
くなって脱ぷ率が低下して、品質測定部での品質測定を
適切に行うことができなくなるおそれがあるのに比べ
て、かかる不具合を回避して、測定作動を極力トラブル
なく行うようにすることができる。
【0009】又、品質測定装置が、脱ぷユニットと測定
ユニットと搬送手段とに分割構成されているので、使用
条件等に応じて、両ユニットを近接設置して両ユニット
間を短い搬送経路の搬送手段で搬送させるようにした
り、あるいは、両ユニットを距離を離して設置して両ユ
ニット間を長い搬送経路の搬送手段で搬送させるように
することができ、例えば、品質測定装置を穀物処理設備
における仕分け用の判別情報を検出するのに使用する場
合に、穀物処理設備の建物内に、品質測定装置を設置で
きる集塵能力を備えた測定室を確保できない場合には、
脱ぷユニットだけを収容する室を建物の外に設け、測定
ユニットは建物内に設置することにより、品質測定装置
全体を設置できるような集塵能力を備えた測定室を屋外
に設けるのに比べて、設備費用を極力安くすることがで
き、且つ、測定情報が建物内に設置した測定ユニットか
ら得られるので、建物の外から測定情報を送る必要がな
く、極力便利な状態で使用できる品質測定装置が提供で
きるに至った。
【0010】請求項2によれば、請求項1において、前
記測定ユニットが、穀物の品質として食味を測定するよ
うに構成されている。つまり、脱ぷユニットにて脱ぷ処
理され、搬送手段によって測定ユニットに搬送された穀
物の品質として、食味が測定される。なお、ここでいう
食味とは、穀物の一例としての米粒の場合に、炊飯して
食べるときの官能値と相関を持つものである。従って、
上記測定される穀物の食味に基づいて、例えば、穀物処
理設備において、食味が異なる穀物毎に仕分けて、乾
燥、貯蔵、出荷等の各処理を適切に行うことができ、も
って、請求項1の好適な手段が得られる。
【0011】請求項3によれば、請求項1において、前
記測定ユニットが、穀物の品質として外観品位を測定す
るように構成されている。つまり、脱ぷユニットにて脱
ぷ処理され、搬送手段によって測定ユニットに搬送され
た穀物の品質として、外観品位が測定される。なお、外
観品位としては、穀物の一例としての米粒の場合には、
穀物の成熟の程度によって、整粒(充実のよい粒)に対
する、未熟粒(充実の不十分な粒)や死米(充実してい
ない粒)等の混入の程度によって表わされる。従って、
上記測定される穀物の外観品位に基づいて、例えば、穀
物処理設備において、外観品位が異なる穀物毎に仕分け
て、乾燥、貯蔵、出荷等の各処理を適切に行うことがで
き、もって、請求項1の好適な手段が得られる。
【0012】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項において、前記脱ぷユニット及び前記測定ユニッ
トに、移動用の車輪が備えられている。従って、品質測
定装置の設置場所を変更させるような場合に、一体型の
品質測定装置に比べて小型軽量になった各ユニットを、
車輪によって極力少ない労力で容易に移動させることが
でき、もって、請求項1〜3のいずれか1項の好適な手
段が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る穀物の品質測
定装置を、穀物処理設備における穀物仕分け用の判別情
報の検出に適用した場合について図面に基づいて説明す
る。
【0014】先ず、穀物処理設備について説明する。図
6〜図7に示すように、穀物処理設備は、納入者が投入
する穀物を受入れ、その受け入れた穀物を計量する荷受
け処理を行う荷受け部A、荷受け処理された穀物の乾燥
処理を行う乾燥部B、乾燥された穀物を貯蔵する貯蔵部
C、穀物の籾摺調整部D、及び、穀物を出荷する出荷部
E等を備えて構成されている。
【0015】荷受け部Aは、穀物を受け入れる受入部と
しての荷受けホッパー1、荷受けホッパー1からの穀物
を横送りする荷受けコンベア2、穀物を揚送する第1揚
送コンベア3、穀物を一旦貯留する流量調整タンク4、
穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機5、粗選
機5から排出される穀物を計量する荷受け用計量機6等
を夫々2組づつ備えて構成されている。
【0016】乾燥部Bには、荷受け部Aから供給される
穀物を貯留するために、荷受け部Aの2組づつの構成に
対応して2組づつ備えられる一時貯留用の複数の貯留ビ
ン8と、貯留ビン8から供給される穀物の乾燥処理を行
う乾燥機k等が備えられる。
【0017】貯蔵部Cには、乾燥後の穀物を貯蔵する複
数のサイロ9が設けられ、籾摺調整部Dには、調整タン
ク10、精選機11、売渡し用計量機12、籾摺調整装
置13、石抜機14等が設けられ、出荷部Eには、出荷
用調整タンク15、出荷用計量機16,17、複数の出
荷用タンク18等が設けられる。
【0018】次に、この設備において穀物を搬送するた
めの搬送経路について説明する。荷受けホッパー1から
受け入れられた未乾燥の穀物は、荷受けコンベア2によ
って横方向に搬送されたのち、第1揚送コンベア3によ
って上方箇所に揚送され、流量調整タンク4にて一時貯
留されて、粗選機5によって混入した藁屑等の異物を除
去されたのち、荷受け用計量機6によって計量される。
流量調整タンク4の機能について説明を加えれば、荷受
け用計量機6は、いわゆるバッチ式の計量機に構成され
ているため、荷受け用計量機6は計量中はその内部に穀
物を一時貯留する状態となる。従って、計量のために受
け入れた穀物を排出しなければ次の計量を行えないこと
になる。そこで、流量調整タンク4に2個の貯留部を備
えて、一方の貯留部が計量動作を行っている間に他方の
貯留部に穀物を貯留させるようにすることで、先に受け
入れた穀物の計量が完了していなくても、次の荷受け処
理を開始できるようにして、荷受け処理の効率化を図る
ことができるようにしているのである。但し、荷受け量
が多い場合には、前記2個の貯留部に同一受け入れ先の
穀物を分配する状態で貯留させる場合もある。
【0019】前記荷受け用計量機6から排出される計量
後の穀物は、第2揚送コンベア7によって上方に揚送さ
れ、中継コンベア19と移動コンベア20を介していず
れかの貯留ビン8に貯留されることになる。貯留ビン8
に貯留された穀物は、各貯留ビン8の下端部の排出部に
各別に設けられたシャッター21を選択的に開作動させ
てその下端部から排出され、横送り搬送コンベア22に
て搬送され、第3揚送コンベア23によって上方に揚送
されて、更に、搬送コンベア24にてサイロ9又は乾燥
機kが配置される箇所の近くまで搬送され、切り換え弁
25によって乾燥機kに送るか貯蔵工程に送るかを切り
換えられるようになっている。尚、貯留ビン8の下端部
には、複数の貯留ビンに共用する状態で貯留空間に送風
する送風機45が設けられ、貯留ビン8の上方から内部
の空気を外部に排出するための吸引式の排気ファン46
が設けられている。
【0020】前記乾燥機kに送る場合には、第4揚送コ
ンベア26によって揚送された穀物を乾燥機kに投入
し、乾燥機kの下端部から排出される穀物は、切り換え
弁29によって再度乾燥機kに投入されるか又は第5揚
送コンベア27の始端部に戻されるかを切り換えるよう
になっている。貯蔵工程に送る場合には、第5揚送コン
ベア27によって揚送して、更に、貯留ビン8に搬送す
るか又はサイロ9に搬送するかを切り換え弁28によっ
て切り換える。サイロ9に搬送する場合には、上部搬送
コンベア30により選択的にいずれかのサイロ9に穀物
が供給される。サイロ9の下端部から排出される穀物
は、切り換え弁31によって乾燥用の第4揚送コンベア
26に戻すための乾燥用搬送コンベア32に排出される
か、出荷工程に搬送するための出荷用搬送コンベア33
に排出されるかが切り換えられるようになっている。
【0021】前記切り換え弁31が出荷工程に搬送する
ように切り換えられて、サイロ9の下端部に各別に設け
られたロータリバルブが操作されることにより、出荷用
搬送コンベア33から排出される穀物は、流量調整タン
ク10を経由して、精選機11又は売渡し用計量機12
に搬送されるようになっている。但し、精選機11から
排出される穀物を売渡し用計量機12に搬送することも
できる。売渡し用計量機12で計量された穀物は、第6
揚送コンベア35で揚送された後、籾摺調整装置13に
搬送されるようになっている。但し、第6揚送コンベア
35の終端部に切り換え弁36が設けられ、第6揚送コ
ンベア35で揚送された穀物をサイロ9の上部の横送り
搬送コンベア37からサイロ9に戻すこともできるよう
になっている。
【0022】籾摺調整装置13から排出される穀物は、
石抜機14を経由して第7揚送コンベア38で上方に揚
送され、切り換え弁39を介して、出荷用計量機16の
調整タンク15、又は、別の出荷用計量機17に搬送さ
れるようになっている。出荷用計量機17から排出され
る穀物は、第8揚送コンベア40で上方に揚送され、横
送り搬送コンベア41を経由して、複数個の出荷タンク
18の夫々に所定量毎に区分けされた状態で収納される
ようになっている。出荷タンク18から排出される穀物
は、出荷搬送コンベア42から、運送用のトラックの荷
台等に排出されて出荷されることになる。そして,詳述
はしないが、上記機械類は、建物G(図8参照)の内部
空間を利用して、立体的(多層階式)に配設されてい
る。
【0023】図8に示すように、建物Gの正面の道路
は、納入穀物を積載した納入者の車が整列状態で待機す
る待機場所に形成され、建物Gには、各納入者の穀物の
処理を受け付ける受付部Uが設けられ、その受付部Uに
隣接して、納入穀物の品質を判定するための品質判定装
置Fが設けられている。尚、この品質判定装置Fは、水
分含有率やタンパク質含有率、及び食味値等の穀物の品
質を測定する品質測定部F1と、これらの測定情報を納
入者の識別情報に対応つけて記憶並びに管理するデータ
管理装置F2とを備えて構成されている。
【0024】この穀物処理設備では、納入者が穀物を投
入する場合には、先ず受付部Uにて受付処理を済ませた
後、投入が許可されてから、穀物を荷受けホッパー1に
投入することになる。尚、納入者(生産者)は、受付部
Uにて、自己の識別番号(例えば、自宅の電話番号)
や、対象穀物の生産ロット番号(圃場番号等)や、穀物
の品種等の情報(これらが各穀物の識別情報に対応す
る)、及び、2つの荷受けホッパー1のいずれに投入す
るかについての情報を入力するようになっており、これ
らの情報が穀物処理設備の制御装置SHに入力される
(図15参照)。そして、この穀物処理設備において
は、乾燥部Bは、仕分け用の判別情報に基づいて仕分け
した状態で前記乾燥機kにて乾燥処理を行うように構成
されている。そのため、受付部Uで穀物の処理を受け付
けた後、前記受入れホッパー1への受入れ前の穀物から
検査対象の穀物としての籾米を採取し、その採取した籾
米を、乾燥処理を行わない状態で前記品質測定装置F1
に供給し、品質測定装置F1にて仕分け用の判別情報を
検出するように構成されている。
【0025】次に、上記品質測定装置F1について説明
する。品質測定装置F1は、図1〜図4に示すように、
前記採取した籾米を脱ぷして玄米を取り出す脱ぷユニッ
トDUと、玄米の品質を測定する測定ユニットSUと、
脱ぷユニットDUにて脱ぷ処理された穀物を測定ユニッ
トSUに搬送する搬送手段としての搬送ユニットHUと
から構成される。なお、上記各ユニットは、測定ユニッ
トSU、搬送ユニットHU、脱ぷユニットDUの順で隣
接配置して互いに連結させた状態と、各ユニット間の連
結を解除した状態とに変更できるように構成されてい
る。そして、上記ユニットを連結させた状態で、各ユニ
ットに備えたソケット同士を接続することにより、各ユ
ニットのセンサ類からの検出信号やモータ類への駆動信
号をユニット間で伝達できるように構成されている。
【0026】脱ぷユニットDUは、籾米が供給されるホ
ッパ51、ホッパ51から供給される籾米から藁屑等を
除去するために籾米に選別作用する粗選部としての粗選
機52、及び、粗選機52から供給される籾米を脱ぷ処
理する脱ぷ部としての籾摺機53が一体的に組み付けら
れて構成されている。ホッパ51に籾米が供給されたか
否かを検出するために、ホッパ51に籾米が供給される
とオン状態になり、籾米が投入されていないときにオフ
状態になる投入センサ51aが設けられている。又、ホ
ッパ51の下部には、ホッパ51から籾米を単位時間当
たり設定量づつ粗選機52に搬送するロータリーフィー
ダ56が設けられている。
【0027】粗選機52は、いわゆるスカルパ式の粗選
機に構成されている。具体的には、穀物を通過させる多
数の通過孔が形成された外周壁を備えた筒体52aを、
その筒軸芯を水平方向に向けた状態でその筒軸芯周りに
駆動回転自在に設けて、穀物を筒体52aの上方側から
下方側に通過させて選別作用するように構成されてい
る。粗選機52の塵埃排出口55は脱ぷユニットDUの
前面側に開口している。尚、上記筒体52aを回転させ
るための駆動用モータ52bは、前記ロータリーフィー
ダ56の駆動用にも兼用されている。
【0028】籾摺機53は、籾米に衝撃を加えて脱ぷ処
理する衝撃もみすり式(いわゆるインペラー式の籾摺
機)に構成されている。具体的には、脱ぷファンケース
53d内に、回転駆動される脱ぷファン53aと、その
脱ぷファン53aの外周端部との間に間隔を隔てて配置
された衝突板53bとが設けられている。前記粗選機5
2から供給される籾米は、脱ぷファン53aの軸部に設
けた籾供給軸53cによってケース内に送り出される
と、脱ぷファン53aの回転によって遠心力が与えら
れ、ファンの外周方向に向かって飛ばされて衝突板53
bに衝突する。そして、この衝突板53bへの衝突によ
る衝撃で脱ぷ処理されることになる。
【0029】上記籾摺機53にて脱ぷ処理されて、ファ
ンケース53dの上部から排出される玄米と籾殻の混合
物から籾殻を分離して回収するためのサイクロン57
が、脱ぷユニットDUに対して接続自在に設けられてい
る。籾摺機53及びサイクロン57は駆動用モータMT
1にて駆動される。サイクロン57にて回収された籾殻
は籾殻容器57aに収容される。一方、脱ぷ処理後の玄
米は、サイクロン57とは反対側のユニット側面に設け
た玄米出口58から排出される。又、前記籾米を籾摺機
53に直接供給するための供給口54が設けられてい
る。なお、脱ぷユニットDUは、キャスタ輪75を備え
た基台59上に設けられて移動自在に構成されている。
【0030】測定ユニットSUは、上部に投入用のホッ
パ61を備え、前面に、操作情報入力用及び情報表示用
のタッチパネル62と、測定結果等を印字するプリンタ
ー65の紙排出口65a等を備え、内部には、投入され
た玄米の食味値及び水分含有率等を計測する食味計63
や、各ユニットの作動を制御する制御部66等を備え、
下部には食味計63から排出される測定済みのサンプル
籾を収容する収容箱67が設置されている。前記脱ぷ部
53から供給される玄米つまりホッパ61に投入される
玄米に計量作用して、品質測定のために必要な設定量の
玄米を他の玄米から分離する定量計量部68が設けられ
ている。定量計量部68には、投入ホッパ61から流下
する玄米を設定量溜めるための升68aと、升68aか
ら溢れる玄米を流下させるオーバーフロー70とが設け
られ、さらに、升68aに設定量の玄米が溜まったか否
かを検出する定量センサ68bが設けられている。つま
り、この定量センサ68bによって、前記設定量の玄米
が分離されたか否かが検出される。69は上記分離され
た設定量の玄米を食味計63に供給するためのシャッタ
ーであり、69aはそのシャッター69を駆動する電磁
弁である。なお、測定ユニットSUは、キャスタ輪75
を備えた基台64上に設けられて移動自在に構成されて
いる。
【0031】以上の構成より、上記食味計63が、前記
定量計量部68にて分離された前記設定量の玄米の品質
を測定する品質測定部を構成する。そして、測定ユニッ
トSUは、前記定量計量部68、及び、前記食味計63
が一体的に組み付けられて構成されている。食味計63
は、従来から公知のものであり、検査対象穀物に対する
赤外光の反射光や透過光等を波形分析(分光分析)し
て、水分、アミロース、タンパク質等の各種の成分含有
率を計測し、食味値を計測するものである。尚、食味値
については、現在の水分含有率での測定値から、乾燥処
理された後(通常14パーセント程度の水分含有率)の
状態での食味値が補正して求められる。
【0032】透過光の場合の食味計63について具体的
に示すと、図5に示すように、複数のサンプル玄米を保
持する保持部Hと、この保持部Hに保持されている試料
に、赤外線光を放射するタングステン−ハロゲンランプ
からなる光源tpからの光を照射し、試料からの透過光
を分光器bkにて分光して分光スペクトルを得て、その
分光スペクトル情報を処理部sbにて処理して前記品質
情報を求めるように構成されている。分光器bkは、入
射光を分光反射する凹面回折格子kkと、その凹面回折
格子kkにて分光反射された各波長毎の光線束強度を検
出するアレイ型受光素子akとを備えている。処理部s
bは、アレイ型受光素子akからの出力信号を処理し
て、吸光度スペクトル、及び、吸光度スペクトルの波長
領域での二次微分値を得るとともに、その二次微分値に
基づいて試料に含まれる成分に基づく品質情報を求め
る。前記保持部Hは、漏斗状のホッパH1と、そのホッ
パH1の下部に連通接続されて、ホッパH1から流下す
る試料を貯溜する四角筒状のセルH2と、ホッパH1と
セルH2との間に介装された入口側シャッターH3と、
セルH2の出口側に配置された出口側シャッターH4と
を備えている。尚、図示しないが、各シャッターH3,
H4には、処理部sbからの駆動信号によって駆動され
る開閉作動用の電磁弁が備えられている。
【0033】搬送ユニットHUは、詳述はしないが、玄
米を収容する容器を上下昇降させるリフト式のコンベア
であり、キャスタ輪75を備えた基台82上に設けられ
て移動自在に構成されている。そして、搬送ユニットH
Uを測定ユニットSU側に接近移動させて、玄米送出樋
83を測定ユニットSUのホッパ61の上方側に位置さ
せることにより、搬送ユニットHUで搬送された玄米が
ホッパ61に投入される。又、脱ぷユニットDUを搬送
ユニットHU側に接近移動させて、搬送ユニットHUに
備えた搬入樋81を脱ぷユニットDUの玄米出口58に
挿入させることにより、玄米出口58に排出される玄米
が搬入樋81によって搬送ユニットHUに搬入される。
【0034】前記制御部66は、マイクロコンピュータ
を利用して構成されて、図9に示すように、制御部66
には、前記投入センサ51aと定量センサ68bの各検
出情報、及び、タッチパネル62からの操作情報が入力
される。制御部66からは、ロータリーフィーダ56及
び粗選機52の駆動用モータ52b、籾摺機53及びサ
イクロン57の駆動用モータMT1、搬送ユニットHU
の駆動用モータMT2、定量シャッター69の駆動用電
磁弁69aに対する各駆動信号、及び、タッチパネル6
2と投入可能ランプ62aに対する表示用の駆動信号が
出力されている。又、制御部66は、食味計63との間
で情報を入出力する。そして、制御部66は、上記各セ
ンサの検出情報やタッチパネル62からの操作情報に基
づいて各ユニットの動作を制御するとともに、食味計6
3によって測定された穀物の品質情報をデータ管理装置
F2に出力する。つまり、この制御部66が、穀物の品
質測定作動を制御する制御手段を構成する。
【0035】次に、品質測定装置F1の制御動作につい
て、図10〜図14に示すフローチャートとタイムチャ
ートに基づいて説明する。測定するサンプルの登録から
搬送ユニットへの排出までの処理(図10)では、先
ず、タッチパネル62にてサンプル登録が行われると、
サンプルの投入が可能か否かが判断される。投入可能な
条件は、投入センサ51aがオフ状態で、且つ前記ロー
タリーフィーダ56と粗選機52の作動が停止している
ときである。サンプル投入が可能であるときは、投入可
能ランプ62aが点灯される。作業員がサンプルを投入
して、投入センサ51aがオン状態に変化すると、投入
可能ランプ62aを消灯させるとともに、籾摺機53が
運転中か否かを判断する。籾摺機53が運転停止してい
るときは、運転を開始させて、籾摺機の起動時間T1
(15秒)が経過するまで待つ。
【0036】投入センサ51aがオンしたときに籾摺機
53が運転中の場合、及び、運転開始させた後起動時間
T1経過すると、籾摺が可能か否かが判断される。籾摺
が可能な条件とは、搬送ユニットHUの搬送リフトが停
止していて、空の容器が前記搬入樋81から搬入される
玄米を受け入れ可能な位置に待機している状態である。
籾摺が可能であるときは、ロータリーフィーダ56と粗
選機52を起動させるとともに、投入センサ51aがオ
フ状態になるか否かを判断する。投入センサ51aがオ
フ状態に変化した後、さらにセンサディレー時間T2
(5秒)が経過するに伴って、ロータリーフィーダ56
と粗選機52の運転を停止させて、リフト待機中フラグ
をオンする。
【0037】搬送ユニットによる搬送から定量計量まで
の処理(図11)では、リフト待機中フラグがオンにな
ると、籾摺機53での処理が終わるまでの籾摺機待ち時
間T3(15秒)待って、その籾摺機待ち時間T3が経
過すると、搬送が可能か否かが判断される。搬送が可能
な条件とは、前記定量センサ68bがオフ状態(前記升
68aが空の状態)のときである。搬送が可能と判断さ
れると、搬送ユニットHUを作動させるとともに、リフ
ト待機中フラグをオフし、定量センサフラグをオンす
る。
【0038】定量計量から食味測定までの処理(図1
2)では、定量センサフラグがオンになると、定量セン
サ68bがオン状態か否かが判断される。定量センサ6
8bがオフ状態のときは、前記投入センサ51aがオン
してから設定時間が経過しているか否かが判断され、投
入センサ51aがオンしてから上記設定時間が経過して
いるのに定量センサ68bがオフ状態のときは、投入サ
ンプルが不足していると判断して、タッチパネル62の
画面に「サンプル不足」を表示して報知する。つまり、
タッチパネル62が、検査対象の穀物の供給量が不足し
ていることを報知する報知手段を構成する。尚、この不
足表示を見て作業員が不足量を供給口54から追加供給
するときに、籾摺機53が作動停止している場合には、
タッチパネル62に備えた手動スイッチにて籾摺機53
を起動させることになる。上記設定時間は、ホッパ51
に投入された籾米が、粗選、籾摺等の処理を経て定量計
量部68に供給されるまでに要する時間に余裕時間を加
えた時間(例えば、90秒)に設定される。定量センサ
68bがオン状態になると、食味計63での測定が可能
な状態(前に投入されたサンプルの測定が終了している
状態)か否かが判断される。測定が可能と判断される
と、シャッター69を開作動させてサンプルを食味計6
3に送り込む。そして、定量センサ68bがオフ状態に
なれば、時間T4(4秒)経過後に、シャッター69を
閉作動させるとともに、食味計63による食味計測を開
始する。食味計測が終了するとサンプルを排出して処理
を終える。
【0039】籾摺機53の停止処理(図13)では、籾
摺機53が起動中か否かを判断し、籾摺機53が起動中
のときは、さらに、投入センサ51aがオフ状態で、且
つ、ロータリーフィーダ56と粗選機52が起動中であ
れば、停止タイマーをスタートさせる。そして、停止タ
イマーが設定時間(60秒)経過するまでに投入センサ
51aがオンしないときは、サンプル籾米の供給がなさ
れていないとして、籾摺機53の運転を停止させ、停止
タイマーが設定時間(60秒)経過するまでに投入セン
サ51aがオン状態になれば、処理の始めに戻る。
【0040】尚、図14のタイムチャートに付記する数
字は、サンプル籾を投入する順序に対応させた生産者の
番号を示しており、このように、前に投入された生産者
のサンプル籾の計測が行われている間に次の生産者のサ
ンプル籾が投入されてもそれらの計測手順が適正に管理
されるようになっている。
【0041】以上より、前記制御部66が、投入センサ
51aにて前記ホッパ51に穀物が供給されたことが検
出されるに伴って、穀物の品質測定作動を開始すべく、
ホッパ51から粗選機52への供給作動、粗選機52の
運転作動、脱ぷ部53の運転作動、定量計量部68の運
転作動、品質測定部63の運転作動の夫々を制御するよ
うに構成されるとともに、投入センサ51aにてホッパ
51に穀物が供給されたことが検出された後、設定時間
経過しても定量センサ68bにて前記設定量の穀物が分
離されたことが検出されない場合には、前記タッチパネ
ル62にて供給量の不足を報知作動させるように構成さ
れている。
【0042】上記品質測定装置F1にて測定された食
味、水分情報等の計測結果はデータ管理装置F2に入力
され、データ管理装置F2は、これらの入力情報を生産
者の識別番号等の識別情報に対応つける状態で管理し
て、仕分け用の判別情報として制御装置SHに出力す
る。つまり、この穀物処理設備では、荷受け部Aに荷受
けされる穀物から採取した検査対象穀物を品質測定装置
F1によって測定し、その荷受け時に測定された仕分け
用の判別情報に基づいて仕分けした状態で、乾燥部Bで
の乾燥処理及び貯蔵部Cでの貯蔵処理が行われるように
構成されている。
【0043】図15に、穀物処理設備全体における穀物
の移動状態、及び、各種の計測情報の流れを示してい
る。複数の納入者(農家)から持ち込まれる穀物は、上
記した食味や水分含有率が互いに異なる場合があるが、
このような食味や水分等をサンプル籾にて計測して、そ
の計測結果に基づいて総合的に穀物の品質を評価して仕
分けして、乾燥工程等の以後の処理を各計測状態に対し
て適切となる互いに異なる条件で処理するようになって
いる。図にて乾燥工程以後の穀物の流れが複数に分岐し
ているのは、複数の乾燥機にて同時に並行して処理する
という意味では無く、このような仕分けされた状態での
穀物の流れを表している。尚、別途入力される出荷用指
示情報に基づいて、各別に管理される異なる品質の穀物
を、夫々単独で出荷する状態と、それらを設定混合比率
で混合させた状態で出荷させるべく、サイロ9から穀物
の排出状態を制御する状態とに切り換え自在に構成され
るとともに、又、乾燥工程やサイロ9に設けられた図示
しない温度センサや水分計の計測情報をモニター表示す
るようになっている。
【0044】前記制御装置SHは、具体的には以下のよ
うな動作を実行するようになっている。つまり、上記各
搬送コンベアや各揚送コンベアにおける穀物の搬送状態
や、各切り換え弁の切り換え操作、並びに、貯留ビン8
やサイロ9に設けられる各シャッター21の開閉操作、
前記出荷用指示情報に基づくブレンド処理、穀物を複数
の貯留ビン8のうちのいずれか選択された貯留ビン8に
選択的に仕分けした状態で貯留させる仕分け操作の夫々
を予め設定された順序で実行するように構成されてい
る。そして、制御装置SHは前記データ管理装置F2と
の間でデータを互いに通信可能に連係されており、前記
各工程での検出情報等がデータ管理装置F2に通信され
るとともに、データ管理装置F2からは、上記計測情報
に基づく穀粒処理用の仕分け情報が入力されるようにな
っている。
【0045】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、品質測定部63が、穀物の品
質として、水分含有率及び食味を測定する場合を例示し
たが、これらの測定に加えて、穀物の外観品位を測定す
るようにしてもよい。以下、外観品位を測定する実施形
態について、具体的に例示して説明する。図16に示す
ように、サンプル玄米の各粒mが1粒づつ確実に分離し
た状態で、図示しない検査板上に並べられ、これらのサ
ンプル玄米を上方から図示しないカラー式のビデオカメ
ラにて撮像し、その撮像画像情報を処理して外観品位を
判別するように構成されている。次に、図17に基づい
て外観品位判定処理の手順について説明する。先ず、サ
ンプルの各粒の輪郭を抽出し、各粒に対して画像上での
面積を順次算出する。そして、各粒の面積が設定値より
大きければその粒は整粒(正常粒)であると判定し、設
定値より小さければその粒は屑粒(図16のku)であ
ると判定する。整粒と判定された場合は、更に、粒の色
情報の判別により、白色であって外観に不良がない良品
粒(図16のry)であるか、青色や茶色に変色してい
る着色粒等の外観不良粒(図16のty)であるかを判
定する。そして、上記判別処理を全ての粒に対して実行
し、整粒の面積の総和に対する外観不良粒の面積の総和
の割合によって、サンプル玄米の外観品位を判定する。
【0046】(2)上記実施形態では、粗選部52をい
わゆるスカルパ式の粗選機にて構成したが、スカルパ式
以外の、例えば選別対象物を載せた選別板を揺動させて
選別作用する揺動式の粗選機にて構成してもよい。
【0047】(3)上記実施形態では、フィーダ56を
回転式のフィーダ(ロータリーフィーダ)にて構成した
が、回転式以外の、例えば穀物を載せた振動板を振動さ
せて搬送する振動式のフィーダにて構成してもよい。
【0048】(4)上記実施形態では、脱ぷ部53を衝
撃もみすり式に構成したが、これ以外の、例えばゴムロ
ール式のもみすり機で構成してもよい。
【0049】(5)上記実施形態では、供給口54から
脱ぷ部53に対して検査対象の穀物を直接供給するよう
に構成したが、脱ぷ部53ではなく、粗選部52に対し
て直接供給するようにしてもよい。
【0050】(6)上記実施形態では、定量計量部68
が、脱ぷ部53から供給される穀物の設定量を升68b
に溜めて分離するようにしたが、このような升に溜める
のはなく、例えば脱ぷ部53から供給される穀物を連続
的に通過させながら、その通過量を検出して設定量にな
ったときに、シャッター等にて通過を阻止して設定量の
穀物を分離するようにしてもよい。
【0051】(7)上記実施形態では、荷受けされる穀
物から採取した検査対象穀物を荷受け用の品質測定装置
F1によって測定し、その荷受け時に測定された仕分け
用の判別情報に基づいて仕分けした状態で、乾燥部Bで
の乾燥処理及び貯蔵部Cでの貯蔵処理を行うように構成
したが、これ以外に、例えば、乾燥処理された後の穀物
から採取した検査対象穀物を、乾燥行程用の品質測定装
置にて測定し、その乾燥後に測定された仕分け用の判別
情報に基づいて、貯蔵処理を行うようにしてもよい。ま
た、貯蔵された穀物から採取した検査対象穀物を品質測
定装置にて測定し、その貯蔵後に測定された仕分け用の
判別情報に基づいて、複数の貯蔵穀物をブレンド等して
出荷するようにしてもよい。
【0052】(8)上記実施形態では、前記仕分け用の
判別情報として、食味、外観品位、水分の各情報の夫々
を計測するようにしたが、このような構成に代えて、こ
れらのうちのいずれか1つの情報に基づいて穀物の仕分
けを行うようにしてもよい。
【0053】(9)上記実施形態では、受付部Uでの受
付処理が行われた後、受入部(荷受けホッパー1)への
受入れ前の穀物から検査対象穀物を採取するようにした
が、これ以外に、受入部(荷受けホッパー1)に受け入
れた後計量が行われる前(例えば、荷受けホッパー1に
投入された直後、あるいは、荷受けホッパー1から流量
調節タンク4に搬送されるまでの搬送途中)の穀物から
採取してもよい。
【0054】(10)上記実施形態では、品質測定装置
F1を穀物処理設備に備えて、品質測定装置F1にて仕
分け用の判別情報を検出する場合について説明したが、
このような場合に限るものではなく、各種穀物の品質測
定に用いることができる。
【0055】(11)上記実施形態では、脱ぷユニット
DUでの脱ぷ処理によって発生する塵等を集塵する集塵
能力を備えた測定室を建物G内に設けて、その測定室
に、脱ぷユニットDUと、測定ユニットSUと、上下昇
降式の搬送手段(搬送ユニットHU)とを設置する場合
について説明したが、例えば、上記集塵能力を備えた測
定室を建物G内に確保できないような場合には、図18
及び図19に示すように、建物Gから離れた箇所に設置
された受付部Uに隣接させて脱ぷユニットDUを設置
し、測定ユニットSUは建物G内に設置して、脱ぷユニ
ットDUにて脱ぷされた穀物をエアシュータASによっ
て測定ユニットSUにエア搬送するようにしてもよい。
図中、CKは、エアシュータASによって搬送された穀
物を落下させて回収するためのサイクロンであり、TF
はエアを吸引するためのターボファンである。従って、
この実施形態では、上記エアシュータAS、サイクロン
CK及びターボファンTFによって、脱ぷユニットDU
にて脱ぷ処理された穀物を測定ユニットSUに搬送する
搬送手段が構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】品質測定装置の斜視図
【図2】品質測定装置の正面図
【図3】品質測定装置の側面断面図
【図4】品質測定装置の一部正面断面図
【図5】食味計の構成図
【図6】穀物処理設備の荷受け部、乾燥部、貯蔵部の概
略構成図
【図7】穀物処理設備の籾摺調整部、出荷部の概略構成
【図8】穀物処理設備の全体概略平面図
【図9】品質測定装置の制御構成図
【図10】品質測定装置の制御フローチャート
【図11】品質測定装置の制御フローチャート
【図12】品質測定装置の制御フローチャート
【図13】品質測定装置の制御フローチャート
【図14】品質測定装置の制御タイムチャート
【図15】穀物処理設備における穀物と情報の流れを示
す図
【図16】別実施形態の品質測定装置による外観品位測
定状態を示す平面図
【図17】別実施形態の品質測定装置による外観品位測
定処理のフローチャート
【図18】別実施形態の品質測定装置を示す平面図
【図19】別実施形態の品質測定装置を示す側面図
【符号の説明】
51 ホッパ 52 粗選部 53 脱ぷ部 63 品質測定部 68 定量計量部 75 車輪 AS 搬送手段 CK 搬送手段 DU 脱ぷユニット HU 搬送手段 SU 測定ユニット TF 搬送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/35 G01N 21/35 Z 33/10 33/10 Fターム(参考) 2B100 AA02 GA02 GB07 GB18 2G059 AA01 BB11 CC20 DD12 EE01 EE02 EE12 FF06 GG10 HH01 JJ05 JJ13 KK04 KK10 MM01 4D043 JF06 KA01 LA07 LA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の穀物が供給されるホッパ、前
    記ホッパから供給される穀物に選別作用する粗選部、及
    び、前記粗選部から供給される穀物を脱ぷ処理する脱ぷ
    部が一体的に組み付けられた脱ぷユニットと、 穀物に計量作用して品質測定のために必要な設定量の穀
    物を他の穀物から分離する定量計量部、及び、前記定量
    計量部にて分離された前記設定量の穀物の品質を測定す
    る品質測定部が一体的に組み付けられた測定ユニット
    と、 前記脱ぷユニットにて脱ぷ処理された穀物を前記測定ユ
    ニットに搬送する搬送手段とから構成されている穀物の
    品質測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定ユニットが、穀物の品質として
    食味を測定するように構成されている請求項1記載の穀
    物の品質測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定ユニットが、穀物の品質として
    外観品位を測定するように構成されている請求項1記載
    の穀物の品質測定装置。
  4. 【請求項4】 前記脱ぷユニット及び前記測定ユニット
    に、移動用の車輪が備えられている請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の穀物の品質測定装置。
JP21800599A 1999-07-30 1999-07-30 穀物の品質測定装置 Pending JP2001038231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21800599A JP2001038231A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 穀物の品質測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21800599A JP2001038231A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 穀物の品質測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001038231A true JP2001038231A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16713144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21800599A Pending JP2001038231A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 穀物の品質測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001038231A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191058A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社クボタ 乾燥機及び乾燥機用分光分析装置
JP2020056573A (ja) * 2016-04-15 2020-04-09 株式会社クボタ 分光分析装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017191058A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社クボタ 乾燥機及び乾燥機用分光分析装置
WO2017179662A1 (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社クボタ 乾燥機及び乾燥機用分光分析装置
CN109073545A (zh) * 2016-04-15 2018-12-21 株式会社久保田 干燥机及干燥机用光谱分析装置
JP2020056573A (ja) * 2016-04-15 2020-04-09 株式会社クボタ 分光分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3529304B2 (ja) 穀物の品質測定装置及びこれを備えた穀物処理設備
JP2001038231A (ja) 穀物の品質測定装置
JP3672477B2 (ja) 穀物処理設備
JP3657085B2 (ja) 穀粒の品質判別装置
JPH11126229A (ja) 穀物処理方法及び穀物処理設備
JP3763818B2 (ja) 穀物検査装置
JP3790515B2 (ja) 穀物検査装置
JPH10300350A (ja) 穀物処理方法及び穀物処理設備
JPH10180194A (ja) 乾燥調製貯蔵施設の荷受装置
JP3523447B2 (ja) 穀物処理設備
JP3377434B2 (ja) 穀物検査装置
JPH11101682A (ja) 穀粒貯留サイロの穀粒量管理装置
JPH1144649A (ja) 穀粒の品質判別装置及び穀粒の仕分け方法
JP3829365B2 (ja) 穀粒乾燥施設のサンプル粒移送装置
JPH11281579A (ja) 穀物検査装置
JP3519934B2 (ja) 穀物処理設備における穀物処理方法
JP2003053202A (ja) 籾摺機における結露防止装置
JP2006095433A (ja) 穀物処理施設
JP3704860B2 (ja) 穀粒乾燥施設
JP2003284427A (ja) 穀物乾燥調製施設における荷受装置
JPS6112551Y2 (ja)
JP2896107B2 (ja) 穀物自主検定装置
JPH08989Y2 (ja) 籾摺プラント装置
JP2002090064A (ja) 穀物共同乾燥施設
JP3505955B2 (ja) 穀粒乾燥施設のサンプル穀粒検査装置