JP3523447B2 - 穀物処理設備 - Google Patents

穀物処理設備

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JP3523447B2 JP10563097A JP10563097A JP3523447B2 JP 3523447 B2 JP3523447 B2 JP 3523447B2 JP 10563097 A JP10563097 A JP 10563097A JP 10563097 A JP10563097 A JP 10563097A JP 3523447 B2 JP3523447 B2 JP 3523447B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、受入部に穀物を受
入れ、その受け入れた穀物を計量する荷受け処理を行う
荷受け部と、仕分け用の判別情報に基づいて仕分けした
状態で荷受け処理された穀物の乾燥処理を行う乾燥部
と、乾燥された穀物を前記仕分け用の判別情報に基づい
て仕分けした状態で貯蔵する貯蔵部とが備えられ、前記
貯蔵部にて貯蔵される穀物を出荷するようにした穀物処
理設備に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の穀物処理設備は、例えば刈り取
り収穫された米、麦等の穀物を受入れて、穀物の品質を
低下させないように適正な水分含有率まで乾燥させて貯
蔵するようにして、その後、適宜、出荷することができ
るようにしたものである。 【0003】このような穀物処理設備における従来の穀
物出荷方法としては、例えば、特開平3‐201941
号公報に示されるものがある。つまり、荷受けした穀物
の中から試料穀物を採取して、その試料穀物により前記
判別情報としての形質品位、食味、化学成分量等の穀物
の品質を計測して、その判別結果に基づいて穀物を仕分
けして、その仕分けされた状態でその後の処理(乾燥、
貯蔵等)が実行され、且つ、そのように仕分けされて品
質が統一された状態で各別に穀物の出荷処理が行われる
ようになっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の穀物出
荷方法は、上述したような穀物の品質等の仕分け用判別
情報が予め判明している状態で穀物処理設備から穀物が
出荷されるので、その後の流通段階や販売段階等におい
て穀物を品質別に管理することができる等の利点があ
る。 【0005】ところで、穀物が穀物処理設備から出荷さ
れた後において、上記したような品質が統一された穀物
だけでなく、品質、例えば食味等が互いに異なる穀物同
士がブレンド(混合)された状態で流通、販売が行われ
る場合がある。 【0006】しかしながら、上記従来の穀物出荷方法に
よるときは、穀物処理設備から穀物が出荷された後に、
流通業者や販売業者等により別途準備される混合用設備
等によって、互いに異なる品質同士の穀物を設定比率に
てブレンドさせる必要があった。その結果、混合用設備
が用意するために余計な費用がかかり、ブレンドさせる
手間が必要で煩わしいものになる等の不利があった。
又、ブレンドさせるための複数種類の品質の穀物を入手
してブレンドする場合、異なる品質の穀物を常に同量づ
つ入手しなければならない等の煩わしさもあった。 【0007】 【0008】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、請求項1の目的は、予め品質が統一された状態
で穀物を出荷させたり、又は、異なる品質の穀物を予め
設定比率でブレンドした状態で出荷させたりすることが
できるようにして、出荷された後の煩わしいブレンド処
理を不要にしながらも、任意の品質の穀物を出荷するこ
とが可能となる穀物処理設備を極力簡単な構成で提供す
る点にある。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】【課題を解決するための手段】 請求項に記載の特徴構
成によれば、受入部に穀物を受入れ、その受け入れた穀
物を計量する荷受け処理を行う荷受け部と、仕分け用の
判別情報に基づいて仕分けした状態で荷受け処理された
穀物の乾燥処理を行う乾燥部と、乾燥された穀物を前記
仕分け用の判別情報に基づいて仕分けした状態で貯蔵す
る貯蔵部と、前記貯蔵部にて貯蔵される穀物を出荷する
出荷部とが備えられた穀物処理設備において、仕分けさ
れた穀物を各々単独で出荷する状態と、仕分けされた穀
物を設定混合比率で混合させて出荷する状態とに切り換
え自在な出荷状態切換手段が備えられる。 【0015】従って、出荷状態切換手段が単独出荷状態
に切り換えておくと、仕分けされた穀物が各々単独で出
荷されることになり、混合出荷状態に切り換えておく
と、仕分けされた穀物が設定混合比率で混合されて出荷
されることになる。その結果、出荷される穀物に対し
て、同一の判別情報(例えば品質等)を有する穀物を単
独で出荷させるようにしたり、予めそれらをブレンドし
た状態の穀物を出荷させるようにする等、出荷後の流
通、販売等で要求される穀物に対応することができるの
で、出荷後に別途、混合用設備等を用いて所望の比率で
ブレンドさせる等の煩わしい処理が不要な穀物処理設備
を提供できる。 【0016】また、請求項に記載の特徴構成によれ
ば、仕分けられた穀物を複数の貯留部に各別に貯留する
と共に、各貯留部から排出される穀物を次工程に搬送す
る搬送手段に排出させるように構成される。又、穀物を
排出する際に、前記各貯留部のうち選択された複数の貯
留部から排出された穀物を合流部によって合流させて搬
送手段に排出させるようにすると共に、各貯留部からの
穀物の排出量を変更調節自在な排出量調節手段が、各貯
留部から各々単独で穀物を排出させる単独出荷状態と、
設定手段にて設定された設定混合比率の穀物が搬送手段
に排出される混合出荷状態とに、その作動状態を切り換
えるように制御されることになる。 【0017】つまり、複数の貯留部に仕分けされた状態
で貯留される穀物を、各貯留部からの排出状態を変更調
整させて、1つの貯留部から単独で搬送手段に穀物を排
出して、単独で次工程に搬送される状態と、複数の貯留
部から同時に合流させながら搬送手段に排出させて設定
混合比率の穀物が次工程に搬送される状態とに切り換え
られるのである。 【0018】このように構成することで、例えば、複数
の貯留部から各々単独で排出される穀物を各別に搬送さ
せて、各々計量しながら設定混合比率になるように専用
の混合調整手段で混合させる等の構成の複雑化を招くこ
となく、貯留部からの排出構造を合理的に構成するだけ
の簡単な構成で対応することができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る穀物処理設備
について図面に基づいて説明する。図1,図2に示すよ
うに、穀物処理設備は、納入者が投入する穀物の荷受け
処理が行われる荷受け部A、穀物の乾燥処理が行われる
乾燥部B、乾燥後の穀物を貯蔵する貯蔵部C、穀物の籾
摺調整部D及び穀物を出荷する出荷部E等を備えて構成
されている。前記荷受け部Aは、穀物を受け入れる受入
部としての荷受けホッパー1、荷受けホッパー1からの
穀物を横送りする荷受けコンベア2、穀物を揚送する第
1揚送コンベア3、穀物を一旦貯留する流量調整タンク
4、穀物から藁屑等の異物を除去するための粗選機5、
粗選機5から排出される穀物を計量する荷受け用計量機
6等を夫々2組づつ備えて構成されている。前記乾燥部
Bは、荷受け部Aから供給される穀物を一時貯留用の複
数の貯留ビン8が、前記荷受け部Aの2組に対応するよ
うに2組づつ設けられるとともに、貯留ビン8からの穀
物を乾燥する乾燥機k等が備えられている。前記貯蔵部
Cには、乾燥後の穀物を貯蔵する複数のサイロ9が設け
られ、籾摺調整部Dには、調整タンク10、精選機1
1、売渡し用計量機12、籾摺調整装置13、石抜機1
4等が設けられ、出荷部Eには、出荷用調整タンク1
5、出荷用計量機16,17、複数の出荷用タンク18
等が設けられる。尚、図示はしないが、それら機械類
は、建物の内部空間を利用して、立体的(多層階式)に
配設されている。 【0020】次に、この設備において穀物を搬送するた
めの搬送経路について説明する。前記荷受けホッパー1
から受け入れられた未乾燥の穀物は、荷受けコンベア2
によって横方向に搬送されたのち、第1揚送コンベア3
によって上方箇所に揚送され、流量調整タンク4にて一
時貯留されて、粗選機5によって混入した藁屑等の異物
を除去されたのち、前記荷受け用計量機6によって計量
されることになる。前記流量調整タンク4の機能につい
て説明を加えれば、荷受け用計量機6は、いわゆるバッ
チ式の計量機に構成されているため、荷受け用計量機6
は計量中はその内部に穀物を一時貯留する状態となる。
従って、計量のために受け入れた穀物を排出しなければ
次の計量を行えないことになる。そこで、流量調整タン
ク4に二個の貯留部を備えて、一方の貯留部が計量動作
を行っている間に他方の貯留部に穀物を貯留させるよう
にすることで、先に受け入れた穀物の計量が完了してい
なくても、次の荷受け処理を開始できるようにして、荷
受け処理の効率化を図ることができるようにしている。
但し、荷受け量が多い場合には、前記二個の貯留部に同
一受け入れ先の穀物を分配する状態で貯留させる場合も
ある。荷受け用計量機6から排出される計量後の穀物
は、第2揚送コンベア7によって上方に揚送され、中継
コンベア19と移動コンベア20を介していずれかの貯
留ビン8に貯留されることになる。前記貯留ビン8に貯
留された穀物は、各貯留ビン8の下端部の排出部に各別
に設けられたシャッター21を選択的に開作動させてそ
の下端部から排出され、横送り搬送コンベア22にて搬
送され、第3揚送コンベア23によって上方に揚送され
て、更に、搬送コンベア24にてサイロ又は乾燥用設備
が配置される箇所の近くまで搬送され、切り換え弁25
によって乾燥機kに送るか貯蔵工程に送るかを切り換え
られるようになっている。乾燥機kに送る場合には、第
4揚送コンベア26によって揚送された穀物を乾燥機k
に投入し、貯蔵工程に送る場合には、第5揚送コンベア
27によって揚送して、更に、貯留ビン8に搬送するか
又はサイロ9に搬送するかを切り換え弁28によって切
り換える。乾燥機kの下端部から排出される穀物は、切
り換え弁29によって再度乾燥機kに投入されるか又は
第5揚送コンベア27の始端部に戻されるかを切り換え
るようになっている。貯蔵工程に送る場合には、上部搬
送コンベア30により選択的にいずれかのサイロ9に穀
物が供給される。サイロ9の下端部から排出される穀物
は、切り換え弁31によって乾燥用の第4揚送コンベア
26に戻すための乾燥用搬送コンベア32に排出される
か、出荷工程に搬送するための出荷用搬送コンベア33
a,33bに排出されるかが切り換えられるようになっ
ている。 【0021】次に、前記出荷行程について説明する。前
記切り換え弁31が出荷工程に搬送するように切り換え
られて、サイロ9の下端部に各別に設けられたロータリ
バルブ34が操作されることにより、第1出荷用コンベ
ア33a及び第2出荷用搬送コンベア33bから排出さ
れる穀物は、流量調整タンク10を経由して、精選機1
1又は売渡し用計量機12に搬送されるようになってい
る。但し、精選機11から排出される穀物を売渡し用計
量機12に搬送することもできるようになっている。売
渡し用計量機12で計量された穀物は、第6揚送コンベ
ア35で揚送された後、籾摺調整装置13に搬送される
ようになっている。但し、第6揚送コンベア35の終端
部に切り換え弁36が設けられ、第6揚送コンベア35
で揚送された穀物をサイロ9の上部の横送り搬送コンベ
ア37からサイロ9に戻すこともできるようになってい
る。籾摺調整装置13から排出される穀物は、石抜機1
4を経由して第7揚送コンベア38で上方に揚送され、
切り換え弁39を介して、出荷用計量機16の調整タン
ク15、又は、別の出荷用計量機17に搬送されるよう
になっている。出荷用計量機17から排出される穀物
は、第8揚送コンベア40で上方に揚送され、横送り搬
送コンベア41を経由して、複数個の出荷タンク18の
夫々に所定量毎に区分けされた状態で収納されるように
なっている。出荷タンク18から排出される穀物は、出
荷搬送コンベア42から、運送用のトラックの荷台等に
排出されて出荷されることになる。又、貯留ビン8の下
端部には、複数の貯留ビンに共用する状態で貯留空間に
送風する送風機45が設けられ、貯留ビン8の上方から
内部の空気を外部に排出するための吸引式の排気ファン
46が設けられている。 【0022】この穀物処理設備において、納入者が穀物
を投入する場合には、先ず、受付にて受付処理を済ませ
た後、穀物を荷受けホッパー1に投入することになる。
そして、この穀物処理設備においては、仕分け用の判別
情報に基づいて仕分けした状態で乾燥機kにて乾燥処理
を行うように構成され、荷受けホッパー1への受入れ
前、つまり、受付をした後に投入されるべき穀物から試
料穀物としてのサンプル籾を採取し、その採取したサン
プル籾に対して、乾燥処理を行わない状態で、仕分け用
の判別情報を検出する判別情報検出手段としての品質判
定装置Fが備えられている。 【0023】次に、前記品質判定装置Fについて説明す
る。図3,図4に示すように、装置正面には、前記穀物
から採取されたサンプル籾が投入される投入口48及び
人為操作用のタッチパネル49が設けられ、投入口48
から流下供給されるサンプル籾の全重量を検出するロー
ドセル50、サンプル籾の籾摺を行う籾摺機51、籾摺
後の玄米の重量を計測するロードセル52、サンプル籾
の形質品位、例えば、未熟粒、被害粒、死米、着色、胴
割れ等の外観的な品位を計測する外観品位計53、サン
プル籾の食味の判別を行う食味計54、整粒を選別する
粒選別機55、整粒の重量を計測するロードセル56、
及び、それらの間で籾を揚送搬送する搬送部57等を備
えて構成されている。尚、投入口48には、図4に示す
ように、作動時間を変更調節自在なロータリバルブ58
が設けられて投入された籾のうち設定量のサンプル籾を
供給できるとともに、複数回にわたって設定量づつ供給
することができるようになっている。尚、投入口48に
余った籾は、流路切換弁59を切り換えることで出口側
経路を介して排出部60から外部に排出して回収できる
ようになっている。 【0024】そして、図5に示すように、サンプル籾の
全重量を計測して籾摺を行った後に、玄米の重量を計測
して、サンプル籾を外観品位計53と食味計54とに振
り分けて、それらが並行して所定の計測を行う。それら
の計測結果は後述するような制御装置61に入力され
る。更に、粒選別した後に計測される整粒重量と前記玄
米重量、全籾重量等から歩留が計測され、この情報も制
御装置61に入力されるようになっている。尚、サンプ
ル籾が投入されて処理が開始されてから、前記外観品位
計53と食味計54との計測結果が出るまでの処理時間
は約90秒であり、歩留が計測されるまでは更に約90
秒の処理時間がかかる。 【0025】納入者は、荷受けホッパー1への穀物の投
入、及び、サンプル籾の投入口48への投入の後に、受
付Uにて自己の識別番号(例えば、自宅の電話番号)や
対象穀物の生産ロット番号(圃場番号等)、穀物の品種
等の情報、及び、2つの荷受けホッパー1のうちのいず
れに投入するかについての情報を入力するようになって
おり、これらの入力情報が前記制御装置61に入力さ
れ、この入力情報に基づいて、穀物のその後の処理や品
質計測情報等が管理されるようになっている。 【0026】図6に、穀物処理設備全体における穀物の
移動状態、及び、各種の計測情報の流れを示している。
複数の納入者(農家)から持ち込まれる穀物は、上記し
た食味、形質品位等の品質や水分含有率が互いに異なる
場合があるが、このような品質や水分等をサンプル籾に
て計測して、その計測結果に基づいて総合的に穀物の品
質を評価して仕分けして、乾燥工程等の以後の処理を各
計測状態に対して適切となる互いに異なる条件で処理す
るようになっている。図にて乾燥工程以後の穀物の流れ
が複数に分岐しているのは、複数の乾燥機にて同時に並
行して処理するという意味では無く、このような仕分け
された状態での穀物の流れを表している。尚、制御装置
61は、各別に管理される異なる品質の穀物を、別途入
力指示される出荷用指示情報による指示に基づいて、前
記仕分けされた穀物を各々単独で出荷する状態と、仕分
けされた穀物の複数のものを設定混合比率で混合させた
状態で出荷させるべく、サイロ9から穀物の排出状態を
制御する混合出荷状態とに切り換えて穀物を出荷できる
ように構成されている。又、乾燥工程やサイロ9に設け
られた図示しない温度センサや水分計の計測情報を適宜
表示することができるようになっている。前記出荷用指
示情報は、上記混合出荷状態を指示する場合、例えば、
仕分けされた異なる品質の穀物の各々に対する混合比率
を直接指示する場合(例えば、穀物αに対して穀物βを
0.5の割合等)、あるいは、対象となる複数の穀物を
指定するとともに目標品質を指定する場合(例えば、対
象穀物をα,β,γとして、それらが混合された結果、
食味値が目標値となるようにする等)等が考えられる。
尚、後者の場合には、制御装置61が設定混合比率を演
算にて求めることになる。更には、前記各工程での検出
情報等が、複数の識別番号や生産ロット番号等の入力情
報毎に、品質情報データベースとして記憶されるととも
に、各種の納入者別情報が各納入者に対して与えられる
ようになっている。 【0027】前記制御装置61は、具体的には以下のよ
うな動作を実行するようになっている。つまり、上記各
搬送コンベアや各揚送コンベアにおける穀物の搬送状態
や、各切り換え弁の切り換え操作、並びに、貯留ビン8
やサイロ9に設けられる各シャッター21の開閉操作、
前記出荷用指示情報に基づくブレンド処理、穀物を複数
の貯留ビン8のうちのいずれか選択された貯留ビン8に
選択的に仕分けした状態で貯留させる仕分け操作の夫々
を予め設定された順序で実行するように構成されてい
る。 【0028】次に、穀物の品質を評価して仕分けする仕
分け処理について説明する。納入者は受付にて穀物から
採取したサンプル籾を前記投入口48に投入して、前記
入力情報を入力して、タッチパネル49にて計測開始を
指示すると、品質判定装置Fによる計測が開始される。
その後、穀物を荷受けホッパー1に投入して、穀物の搬
送を開始させる。尚、図7に示すように、穀物の投入処
理には約60秒程度の所要時間を要し、荷受けホッパー
1から粗選機5に穀物が搬送されるのに要する時間は約
90秒程度である。上述したように、品質判定装置Fに
よる食味、形質品位及び水分の計測が終了するまでの所
要時間は約90秒であるから、品質判定装置Fによる判
定動作は荷受け用計量機6による計量動作が開始される
までに終了することになる。 【0029】品質判定装置Fにて計測された食味、形質
品位及び水分の計測情報は、計測が終了するとすぐに制
御装置61に送信される。そして、制御装置61は、前
記食味、形質品位、水分の計測情報に基づいて、前記複
数の貯留ビン8のうちで、穀物を貯留すべき貯留ビン8
を選択するとともに、このとき荷受け用計量機6による
計量が開始される。計量が終了すると、その計量情報が
制御装置61に送信される。尚、制御装置61による貯
留ビン8の選択は、具体的には、貯留ビン8の上部に設
けられる移動コンベア20の全体を横方向に移動させて
穀物排出位置(搬送方向下手側端部)が、選択した貯留
ビン8の上部に位置するように位置調節することによっ
て行う。この移動コンベア20は搬送方向を正逆に切り
換え自在になっており、横移動量を少なくしながら、各
貯留ビン8のいずれに対しても選択的に排出位置を調節
できるようになっている。 【0030】その後、貯留ビン8から穀物を排出させて
乾燥機kに向けて搬送して乾燥処理が行われることにな
るが、このとき、品質判定装置Fにて計測された水分情
報に基づいて適切な条件にて乾燥処理を行うとともに、
乾燥が終了すると、前記入力情報に基づいて管理される
状態で、いずれかのサイロ9に貯蔵させ、且つ、適宜、
出荷処理が行われることになる。 【0031】次に前記ブレンド処理について説明する。
前記サイロ9の下端部に、仕分けされた穀物を各々単独
で排出する状態と、仕分けされた穀物を設定混合比率で
混合させて排出する状態とに切り換え自在な排出状態切
換機構Qが設けられている。つまり、図8,図9に示す
ように、円筒形状のタンクTが仕切り板Sにより複数
(この例では4つ)の貯留空間a〜d(複数の貯留部の
一例)が分割形成され、各貯留空間a〜dに異なる品質
の穀物が仕分けされた情報で貯蔵されるようになってい
る。そして、前記各貯留空間a〜dに対応して各別に前
記ロータリバルブ34が設けられ、各別に貯留穀物を排
出するように構成されている。従って、このロータリバ
ルブ34が穀物の排出量を変更調節自在な排出量調節手
段に相当する。又、前記各貯留空間a〜dから排出され
る穀物を合流させて1つの排出口hから第1出荷用搬送
コンベア33a上に排出させるべく案内する合流部とし
ての合流案内部gが設けられている。前記各ロータリバ
ルブ34は、図示しない電動モータにより回動させるよ
うに構成されるとともに、制御手段としての前記制御装
置61は夫々の電動モータの回転速度を各別に変更調節
させることができるようになっており、各別に管理され
て異なる品質を有する各貯留空間a〜d内の穀物を、出
荷用指示情報によって指示される設定混合比率で混合さ
せた状態で出荷させるべく前記ロータリバルブ34の回
転速度を各別に変更調節するように制御するのである。
その結果、特定の穀物だけが単独出荷されたり、あるい
は、複数の穀物が設定混合比率で混合された穀物が出荷
工程に順次搬送されていくことになる。尚、複数の貯留
部としては4つに分割されるものに限定されず、2個以
上であればよい。従って、前記排出状態切換機構Qと制
御装置61により、仕分けされた穀物を各々単独で出荷
する状態と、仕分けされた穀物を設定混合比率で混合さ
せて出荷する状態とに切り換え自在な出荷状態切換手段
SKが構成されることになる。 【0032】 【0033】 【0034】〔別実施形態〕)上記実施形態では、サンプル籾の採取が受付での
受付処理が行われた後、穀物が荷受けホッパー1に投入
される前に行われるようにしたが、このような方法に限
定されるものではなく、荷受けホッパー1に投入された
直後、あるいは、荷受けホッパー1から流量調節タンク
4に搬送されるまでの搬送途中で採取するようにしても
よく、いずれにしても品質情報に基づいて仕分けが行わ
れるまでに判別情報が得られるようにすればよい。又、
上記実施形態では、品質判別装置による食味、形質品
位、水分等の計測が荷受け用計量機による計量が開始さ
れるまでに終了するようにしたが、このような方法に限
らず、計量が開始された後に貯留ビンへの搬送が開始さ
れるまでに計測が終了するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】穀物処理設備の荷受け工程、乾燥工程、貯蔵工
程の概略構成図 【図2】穀物処理設備の籾摺調整工程、出荷工程の概略
構成図 【図3】品質判定装置の正面図 【図4】品質判定装置の側面図 【図5】品質判定装置のフローチャート 【図6】穀物処理設備における穀物と情報の流れを示す
図 【図7】仕分け処理についてのタイムチャート 【図8】サイロの縦断側面図 【図9】サイロの横断平面図 【符号の説明】 1 受入部 33a 搬送手段 34 排出量調節手段 61 制御手段 A 荷受け部 a,b,c,d 貯留部 B 乾燥部 C 貯蔵部 E 出荷部 g 合流部 SK 出荷状態切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−163922(JP,A) 特開 平7−68188(JP,A) 特開 平5−149873(JP,A) 特開 平3−201941(JP,A) 特開 昭63−33644(JP,A) 特開 平11−173754(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 25/14 A01F 25/00 B02B 1/02 B07C 5/34

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 受入部に穀物を受入れ、その受け入れた
    穀物を計量する荷受け処理を行う荷受け部と、仕分け用
    の判別情報に基づいて仕分けした状態で荷受け処理され
    た穀物の乾燥処理を行う乾燥部と、乾燥された穀物を前
    記仕分け用の判別情報に基づいて仕分けした状態で貯蔵
    する貯蔵部と、前記貯蔵部にて貯蔵される穀物を出荷す
    る出荷部とが備えられた穀物処理設備であって、 前記仕分けされた穀物を各々単独で出荷する状態と、仕
    分けされた穀物を設定混合比率で混合させて出荷する状
    態とに切り換え自在な出荷状態切換手段が備えられ、 前記貯蔵部が、仕分けられた穀物を各別に貯留するとと
    もに、貯留されている穀物を排出自在な複数の貯留部を
    備えて構成され、 前記出荷状態切換手段は、 前記各貯留部から排出された穀物を次工程に搬送する搬
    送手段と、前記各貯留部のうち選択された複数の貯留部
    から排出された穀物を合流させて前記搬送手段に排出さ
    せる合流部と、前記各貯留部からの穀物の排出量を変更
    調節自在な排出量調節手段と、前記排出量調節手段の作
    動状態を制御する制御手段とを備えて構成され、 前記制御手段は、 前記各貯留部から各々単独で穀物を排出させる単独出荷
    状態と、設定混合比率の穀物が前記搬送手段に排出され
    る混合出荷状態とに切り換えて、前記排出量調節手段の
    作動状態を制御するように構成されている穀物処理設
    備。
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