JPH11270849A - イオン電流検出用グロープラグ - Google Patents

イオン電流検出用グロープラグ

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JPH11270849A
JPH11270849A JP7787498A JP7787498A JPH11270849A JP H11270849 A JPH11270849 A JP H11270849A JP 7787498 A JP7787498 A JP 7787498A JP 7787498 A JP7787498 A JP 7787498A JP H11270849 A JPH11270849 A JP H11270849A
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泰司 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部接続端子と接続されるためのリード管と
発熱体からの電極とを、ハウジング内に配設された導電
性線材により電気的に接続するイオン電流検出用グロー
プラグにおいて、導電性線材を被覆する絶縁部材がハウ
ジングに接触したり離れたりするのを防止する。 【解決手段】 耐熱性絶縁体8に埋設された発熱体7を
通電加熱する一対の電極としてのタングステン(W)リ
ード線9a、9bのうち、一方のリード線9bは、金属
製キャップ12を介して、導電性線材としてのNiリー
ド線17により、リード管としてのチューブ13に電気
的に接続されている。Niリード線17は絶縁部材とし
ての碍子管18に被覆され、この碍子管18は、Niリ
ード線17から突出形成された凸部17aによって、両
端部を係止されNiリード線17に対して固定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料の着火・燃焼
を促進するためのグロープラグの機能に加えて、イオン
電流が検出できるイオン電流検出用グロープラグに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種のイオン電流検出用グロープラグ
(以下、グロープラグという)として、本出願人は、先
に、特願平9−56241号にて、図11に示すような
ものを提案している。このグロープラグ100はハウジ
ング(取付金具)85を有し、ハウジング85に形成さ
れた雄ねじ部86及び六角部87によって、ディーゼル
エンジンのシリンダヘッドに取付けられ、燃焼室内に一
部が晒されるように設置される。
【0003】また、このグロープラグ100は上記燃焼
室内一部が晒されるセラミック発熱部80を有する。こ
のセラミック発熱部80は、一対のリード線80a、8
0b、90a、90bによって通電加熱されるU字状の
発熱体81と、この発熱体81を埋設する耐熱性絶縁体
82と、この発熱体81に一体成形され電気的に接続さ
れたイオン検出用電極83とを有する。なおリード線8
0a、80bは、それぞれ導電性チップ91a、91b
を介してリード線90a、90bに接続されている。
【0004】このイオン検出用電極83は、その一部が
上記燃焼室内で発生する火炎に晒され、その火炎中のイ
オン化の状態(イオン電流)を検出するようになってい
る。そして、イオン検出用電極83は、その大部分が耐
熱性絶縁体82に埋設されているため、ハウジング側
(アース側)に対して導通される可能性は少なく、正確
なイオン検出を可能とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者等の検討の結果、上記図11のようなハウジング85
から延出する一対のリード線90a、90bの構造にお
いては、さらに以下のような問題があることが見出され
た。 リード線90a、90bと外部接続端子部(図示せ
ず)との接続はコネクタ(図示せず)を用いるため、接
触抵抗が増加する等の接続信頼性が劣り、微小電流(例
えば数μA)であるイオン電流を検出するには問題があ
る。
【0006】リード線90a、90bがハウジング8
5から延びているため、エンジンのシリンダヘッドへの
グロープラグ100の取付け、取り外しが困難である。 エンジンの各気筒(例えば4気筒)にグロープラグ1
00が装着されるので、電源側の接続のためのリード線
90a、90bが多数となり接続が煩雑となる。又、リ
ード線は引抜き強度が弱いため、取付け取り外し時に断
線しやすい。
【0007】本発明者等は、これら〜の問題に対し
て、リード線と外部接続端子部との接続信頼性向上、プ
ラグの取付け取り外し性向上、リード線の接続性向上を
図るため、リード線90a、90bのかわりに図10に
示すようなイオン電流検出グロープラグ200を試作し
た。これは、ハウジング2の他端側内部に保持された筒
状の金属製チューブ(リード管)13と、このチューブ
13内に絶縁して保持された中軸14とからなる軸体を
備え、中軸14をプラス(+)側端子部、リード管13
をマイナス(−)側端子部とし、それぞれを、外部接続
端子部である2つのコネクタティングバー22a、22
bに固定接続する構造としたものである。
【0008】そして、このような構造とした場合、発熱
体7からの一対のリード線(電極)9a、9bと上記軸
体とは離れているため、少なくとも一方のリード線は、
更にハウジング2内に配設したリード線(導電性線材)
を介して、チューブ13もしくは中軸14に電気的に接
続する必要がある。すなわち、本試作品では、中軸14
とリード線9aとは、中軸14とセラミック発熱部6と
を接続する金属製キャップ11を介して電気的に接続さ
れ、一方、チューブ13とリード線9bとは、耐熱性絶
縁体8の外周に設けられた金属製キャップ12及び導電
性線材17を介して電気的に接続されている。
【0009】ここで、導電性線材17はハウジングとの
絶縁を確保するため、絶縁部材(例えば碍子管)18に
て被覆する必要がある。特に、本試作品のように、導電
性線材17が、上記軸体とハウジング2との狭い隙間に
介在されている場合には、絶縁部材18による被覆は有
効である。しかし、この試作品であるグロープラグ20
0に基づいて、本発明者等が検討を行ったところ、外部
振動等により絶縁部材18がハウジング2に接触したり
離れたりすることを繰り返すため、ハウジング2内壁と
導電性線材17間の静電容量が変動し、イオン電流波形
の着火時期(後述する図8のA点)が変動し精度が出な
いという不具合が生ずることがわかった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みて、外部接続端
子と接続されるためのリード管と発熱体からの電極と
を、ハウジング内に配設された導電性線材により電気的
に接続するイオン電流検出用グロープラグにおいて、導
電性線材を被覆する絶縁部材がハウジングに接触したり
離れたりするのを防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記図10の試作品につ
いて、本発明者等は、更に鋭意検討を進めた。その結
果、絶縁部材が導電性線材に対してフリーであり、絶縁
部材が導電性線材に対してがたつくため、絶縁部材がハ
ウジングに当たったり離れたりすることがわかった。そ
して、絶縁部材とハウジングとを、接触状態、または離
れた状態(非接触状態)のどちらかを維持する構成とす
れば、上記静電容量が変化しないのではないかと考え
た。
【0012】請求項1ないし請求項5記載の発明は、こ
のような考えに基づいてなされたものである。すなわ
ち、請求項1記載の発明においては、絶縁部材(18)
が導電性線材(17)に対して動きが抑制されているこ
とを特徴としている。それによって、絶縁部材(18)
が導電性線材(17)に対してがたつかないため、絶縁
部材(18)とハウジング(2)とを、接触状態または
非接触状態に維持することができるので、ハウジング
(2)内壁と導電性線材(17)間の静電容量が変動し
ない。従って、イオン電流波形の着火時期が固定され、
良好な検出精度を実現するイオン電流検出用グロープラ
グを提供できる。
【0013】ここで、絶縁部材(18)の導電性線材
(17)に対する動きの抑制は、請求項2記載の発明の
ように、導電性線材(17)に絶縁部材(18)を固定
する係止部(17a)を設けたり、請求項3記載の発明
のように、両者を固着する接着部材を用いたり、請求項
4記載の発明のように、絶縁部材(18)を絶縁性且つ
接着性を有する材料からなるものとし、導電性線材(1
8)に一体化、固定したものとすることで達成できる。
【0014】また、請求項5記載の発明では、一対の電
極(9a、9b)のうち一方の電極(9b)を、耐熱性
絶縁体(8)に設けられた端子金具(12)を介して導
電性線材(17)と電気的に接続するから、線材同士を
接続する場合に比べて溶接等による接続作業が簡便とで
きる。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実
施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本実施形態は、ディーゼルエンジン
の始動補助装置として用いられるセラミックグロープラ
グ(以下、単にグロープラグという)に本発明を具体化
したものとして説明する。つまり、本実施の形態のグロ
ープラグは、ディーゼルエンジンのシリンダヘッドに形
成された燃焼室(後述の渦流室32)に設けられるもの
であって、その一部が燃焼室内に晒されるようになって
いる。
【0016】そして、同グロープラグは、エンジンの低
温始動時において、燃料噴射ノズルより噴射される燃料
の着火及び燃焼を促進させる役割をなす。また、本実施
の形態におけるグロープラグは、上記の始動補助機能に
加えて、燃料燃焼時の燃焼火炎帯に存在する活性イオン
を検出する役割をもなす。次に、図1ないし図3の説明
図を用いて本実施形態に係るグロープラグを具体的に説
明する。図1は本実施形態に係るグロープラグ1の全体
構成を示す図である。なお、本実施形態は、上述の図1
0に示す試作品のグロープラグ200において、後述の
図3に示す様に、導電性線材17及び絶縁部材18に係
る部分の構成のみを変えたものであり、それ以外の構成
については、上記試作品と同様である。そこで、図1と
図10において、同一部分については図中同一符号を付
してある。
【0017】図1において、グロープラグ1は略円筒状
をなす導電性材料からなる(例えば金属製)ハウジング
2を有している。このハウジング2の外周面には、グロ
ープラグ1を後述するシリンダヘッド30に取り付ける
ための雄ねじ部3及び六角部4が形成されている。ま
た、ハウジング2の一端側(図1の下方側)内部には円
筒状をなす金属(例えばステンレス)製のスリーブ5
が、ロウ付け等により保持されている。
【0018】また、スリーブ5内部には、セラミック発
熱部6が設けられている。このセラミック発熱部6は、
導電性を有するU字状の発熱体7と、絶縁性を有する耐
熱性絶縁体8と、発熱体7に一体成形されたイオン検出
用電極10と、発熱体7の両端に接続されると共に耐熱
性絶縁体8に埋設された2本のタングステン(W)リー
ド線(以下、Wリード線という)9a、9bとから構成
されている。この一対のWリード線9a、9bは、発熱
体7を通電加熱するための一対の電極に相当する。
【0019】ここで、発熱体7は、その大部分が耐熱性
絶縁体8内に埋設され、強固に保持されており、耐熱性
絶縁体8は、スリーブ5に固定保持されている。こうし
て、セラミック発熱部6は、スリーブ5を介してハウジ
ング2の一端側内部に保持される。また、図2はセラミ
ック発熱部6の要部拡大図を示すものであるが、発熱体
7先端に形成されたイオン検出用電極10の端面は、耐
熱性絶縁体8の外周面と同一面上に設けられている。こ
の場合、発熱体7とイオン検出用電極10とは一体的に
成形されているため、両部材7、10は常に電気的に接
続された状態となっている。かかる構成において、発熱
体7の露出部と後述するディーゼルエンジンの渦流室
(燃焼室)32(図2の破線部)の内壁とは、イオン電
流を検出するための対向電極を形成する。
【0020】ここで、セラミック発熱部6の発熱体7、
イオン検出用電極10及び耐熱性絶縁体8は、いずれも
導電性セラミック粉末(本実施形態では、珪化モリブデ
ンMoSi2 粉末)と絶縁性セラミック粉末(本実施形
態では、窒化珪素Si3 N4粉末)の混合物よりなり、
且つ配合割合を同一にした燃焼体により構成されてい
る。
【0021】但し、発熱体7及びイオン検出用電極10
ではMoSi2 粉末の平均粒径がSi3 N4 粉末のそれ
よりも小さく、耐熱性絶縁体8ではMoSi2 粉末の平
均粒径がSi3 N4 粉末のそれと同じ若しくはそれより
も大きくしてある。即ち、各粉体の粒径を変更すること
により発熱体7及びイオン検出用電極10と、耐熱性絶
縁体8とを作り分けるようにしている。
【0022】上記構成を有するセラミック発熱部6にお
いて、発熱体7及びイオン検出用電極10では、小径の
MoSi2 粉末(導電性セラミック粉末)が大径のSi
3 N4 粉末(絶縁性セラミック粉末)を取り囲んで互い
に連なっており、それにより発熱体7及びイオン検出用
電極10に電流が流れ、発熱体7が発熱される。一方、
耐熱性絶縁体8では、大径のMoSi2 粉末(導電性セ
ラミック粉末)間に小径のSi3 N4 粉末(絶縁性セラ
ミック)が介在するため、両者は直列に並んだ状態とな
り発熱体7に比べて抵抗が大きく絶縁層を形成する。
【0023】ところで、図1に示す様に、各Wリード線
9a、9bはセラミック発熱部6の上部の耐熱性絶縁体
8の径小部において、一端が裸出している。また、この
耐熱性絶縁体8の径小部の外周には、2つの金属円筒管
状のキャップ11、キャップ(端子金具)12が設けら
れている。そして、各Wリード線9a、9bは上記裸出
部位において、それぞれキャップ11、キャップ12に
銀ロウ材によって電気的に接続されている。
【0024】また、スリーブ5、セラミック発熱部6、
キャップ11、キャップ12は銀ロウ材によってロウ付
けされている。一方、ハウジング2の他端側(図1の上
方側)内部には、筒状の金属製(例えばステンレス製)
のチューブ(リード管)13が保持されている。そして
チューブ13の内部には、金属製の中軸14がチューブ
13とは絶縁して保持されている。これらは、検出電流
の取り出しにおいてグロー側端子電極を構成するもので
あり、中軸14がプラス(+)側端子電極、チューブ1
3がマイナス(−)側端子電極として構成される。
【0025】これらチューブ13及び中軸14は、両者
の間にマグネシア等の絶縁粉末を充填して、チューブ1
3をスウェージングにより絞り、チューブ13と中軸1
4とが一体化した軸体を形成する。そして、チューブ1
3外周をハウジング2の他端側内部に直接、低融点の鉛
ガラス15で固定する。鉛ガラス15の前後にはチュー
ブ13の芯出しのためアルミナリング16が設置され
る。
【0026】また、チューブ13のキャップ11側は、
ハウジング2との間隔を大きくして絶縁性を確保するた
め径小であり、その先端部は、後述のニッケル(Ni)
リード線(導電性線材)17の溶接作業を容易とするた
め、外周面が軸と平行なストレート部13aを形成して
いる。そして、耐熱性絶縁体8にロウ付けされたキャッ
プ11を、中軸14に挿入して8点カシメすることによ
り、セラミック発熱部6と中軸14は電気的に接続し、
且つ固定される。従って、一方のWリード線9aはキャ
ップ11を介して中軸14に電気的に接続される。
【0027】次に、他方のWリード線9bとチューブ1
3との接続構成、すなわち本発明の要部であるNiリー
ド線(導電性線材)17及び碍子管(絶縁部材)18に
係る部分の構成について、図3に示す拡大構成図も参照
して説明する。他方のWリード線9bは、キャップ(端
子金具)12を介して、Niリード線17と電気的に接
続されている。ここで、Niリード線17は、ハウジン
グ2内において、上記軸体とハウジング2との間に配設
され、両端部が、それぞれキャップ12及びチューブ1
3のストレート部13aに抵抗溶接されている。
【0028】このNiリード線17の外周は、絶縁部材
である碍子管18にて被覆され、Niリード線17とハ
ウジング2との絶縁を確保するようになっている。ここ
で、図3に示す様に、Niリード線17において、碍子
管18の両端部に対応した部位には、碍子管18の内径
より大きく突出した凸部(係止部)17aが形成されて
いる。
【0029】ここで、本例では、Niリード線17はφ
0.6mmのNi線であり、碍子管18は外径φ1.3
mm、内径φ0.6mm、長さ15mmの円筒管である
が、Niリード線17が碍子管18に挿入可能なよう
に、両者は寸法公差を持つ。また、Niリード線17は
他の導電性を有する線材で置き換えてもよいことは勿論
である。
【0030】この凸部17aによって、碍子管18は両
端部にてNiリード線17に係止され、Niリード線1
7に対して動きが抑制されるように固定されており、両
者が実質的に一体化したリード部19を構成している。
なお、上記図10に示す試作品においては、Niリード
線17には凸部17aがなく、碍子管18はNiリード
線17に対してフリーになっている。
【0031】かかる構成のリード部19は、例えば、碍
子管18にNiリード線17を挿入した後、Niリード
線17を工具等を用いて潰して変形する等により凸部1
7aを形成し、Niリード線17の両端部を、それぞれ
キャップ12及びチューブ13のストレート部13aに
抵抗溶接することで形成できる。なお、上記形成手順の
うち、順序は適宜変更可能である。
【0032】ところで、図1に示す様に、ハウジング2
の一端側(図1の上方側)外部からは、チューブ13及
び中軸14からなる軸体の一端が露出している。この露
出部分において、チューブ13の外周には金属製のリン
グ状の端子板20が設けられている。この端子板20は
チューブ13と圧入により固着されており、ハウジング
2と端子板20との間には、両者を絶縁するためのリン
グ状の絶縁板21が設置されている。そして、端子板2
0はチューブ13と電気的に接続されており、両者は、
検出電流の取り出しにおいてグロー側端子電極(−側)
を構成する。
【0033】本実施形態のグロープラグ1は、以上の構
成よりなる。ここで、グロープラグ1が接続される外部
接続端子部であるコネクティングバー22a、22b
は、良導電性のアルミからなる接続板である。そして、
コネクティングバー22aはグロー側端子電極(+側)
となる中軸14と、コネクティングバー22bはグロー
側電極(−側)となる端子板20に電気的に固定され
る。
【0034】具体的には、各コネクティングバー22
a、22bには穴が形成されており、図1に示す様に、
この穴にグロープラグ1を挿入できるようになってい
る。図示例では、両コネクティングバー22a、22b
の間に、フェノール樹脂等からなる耐熱絶縁樹脂23と
金属クッションバネ24とアルミ等からなる金属ケース
25とからなるインシュレータ26を介在させ、座付ナ
ット27にて締結することで、グロープラグ1とコネク
ティングバー22a、22bは固定されており、接触圧
力を適正に保持でき接触抵抗の信頼性を更に向上させて
いる。
【0035】なお、このコネクティングバー22a、2
2bは、ディーゼルエンジンのシリンダヘッド30近傍
に配置され、エンジンの気筒数に応じた数のグロープラ
グ1を配設できるようになっている(図4参照)。従っ
て、グロープラグ1とコネクティングバー22a、22
bとの電気的接続は次のようになっている。すなわち、
発熱体からのWリード線9aは、キャップ11、中軸1
4、コネクティングバー22a(以上、+側)の順に接
続され、Wリード線9bは、キャップ12、Niリード
線17、チューブ13及び端子板20、コネクティング
バー22b(以上、−側)の順に接続されている。
【0036】次に、上記の如く構成されるグロープラグ
1を用いたイオン電流検出システムを図4ないし図6を
用いて説明する。なお、図5、図6は共に、本実施形態
におけるイオン電流検出システムの概要を示す構成図で
ある。このうち図5は、グロープラグ1(発熱体7)の
加熱状態、即ちエンジン始動時における燃料の着火及び
燃焼を促進するための状態を示し、図6は、燃料燃焼に
伴うイオン電流をグロープラグ1により検出する状態を
示す。
【0037】本実施形態は、多気筒エンジンにイオン電
流検出装置を適用した例を説明するものであり、当該エ
ンジンは#1気筒〜#4気筒までの4つの気筒を有す
る。そして、図4に示す様に、各気筒にそれぞれ本実施
形態のグロープラグ1が配置される。各気筒のグロープ
ラグ1は、いずれも発熱体7の一部が耐熱性絶縁体8か
ら露出した構成を有しており、この露出部位を含むセラ
ミック発熱部6の一部が、渦流室32内に晒されてい
る。図4では、セラミック発熱部6と渦流室32との位
置関係は#4気筒のみ図示してあるが、#1気筒〜#3
気筒においても図示しないが同様である。
【0038】ここで、ディーゼルエンジンのシリンダヘ
ッド30にはねじ孔31が形成されており、このねじ孔
31にグロープラグ1が螺着されている。即ち、グロー
プラグ1をシリンダヘッド30に螺着する際には、上記
六角部4を所定の工具に挟み、同プラグ1の雄ねじ部3
をねじ孔31にねじ入れるようにする。そして、グロー
プラグ1のセラミック発熱部6の先端部は、シリンダヘ
ッド30に形成された渦流室32に突出配置されてい
る。この渦流室32にはピストン33上部に設けられた
主燃焼室34が連通されており、渦流室32は燃焼室の
一部をなす。渦流室32には燃料噴射ノズル35の先端
部が配設されており、この燃料噴射ノズル35から渦流
室32内に燃料が噴射されるようになっている。
【0039】コネクティングバー22a、22bは、各
気筒にそれぞれグロープラグ1をねじ止めした後、グロ
ープラグ1に組付けられ、上述のようにインシュレータ
26及び座付ナット27によって締結することで配設さ
れる。こうして、各グロープラグ1の中軸14(+側)
は、それぞれ、コネクティングバー22aを介して、い
ずれも、後述の切替スイッチ42の端子42aに接続さ
れる。一方、各グロープラグ1のチューブ13側(つま
り端子板20(−側))はコネクティングバー22bを
介して、いずれも、後述の切替スイッチ43の端子43
aに接続される。
【0040】次に、上記切替スイッチ42、43等から
なるスイッチ回路41を含むイオン電流検出装置の回路
構成について図5及び図6を参照して述べる。なお、図
5及び図6では、便宜的に、図4のうち#4気筒のグロ
ープラグ1におけるイオン電流検出装置の回路側との接
続構成を図示してある。実際には、図5及び図6におい
ても、#4気筒のグロープラグ1は、#1気筒〜#3気
筒の各グロープラグ1と、図4に示す様にコネクティン
グバー22a、22bを介して並列に接続されいる。つ
まり、各気筒のグロープラグ1はコネクティングバー2
2a、22bを介して、スイッチ回路41に電気的に接
続されている。
【0041】40は、12V(ボルト)の直流電源から
なるバッテリであり、バッテリ40とグロープラグ1と
の間にはスイッチ回路41が配設されており、このスイ
ッチ回路41は、2つの2位置切替スイッチ42、43
の操作状態に応じてバッテリ40と#1〜#4気筒の各
グロープラグ1との間の電気経路を切り換える。スイッ
チ回路41は、電子制御装置(以下、ECUという)5
0からの指令信号が入力されない通常時には発熱体加熱
状態(図5の状態)を保持し、ECU50からの指令信
号が入力されると、前記発熱体加熱状態からイオン電流
検出状態(図6の状態)に移行する。このとき、2つの
切替スイッチ42、43は同時に動作する。
【0042】つまり、切替スイッチ42、43の端子4
2a、43aには前記グロープラグ1の中軸14、チュ
ーブ13側がそれぞれに接続されている。また、切替ス
イッチ42、43は、前記端子42a及び43aに対し
て選択的に接続される各々2つずつの接点42b、42
c及び43b、43cを有する。かかる場合において、
発熱体加熱状態では、図5に示すように、端子42aと
接点42bとの間に閉路されると共に、端子43aと接
点43bとの間が閉路されている。このとき、グロープ
ラグ1の中軸14には端子42a及び接点42bを介し
てバッテリ40のプラスが接続されると共に、他方のチ
ューブ13側は端子43a及び接点43bを介してバッ
テリ40のマイナス側が接続されている。即ち、発熱体
7は加熱状態に保持される(このとき、図5中の2点鎖
線で示す経路を電流が流れる)。なお、接点43bは、
シリンダヘッド30の一部にも接続されている。
【0043】また、イオン電流検出状態では、図6に示
すように、端子42aと接点42cとの間が閉路される
と共に、端子43aと接点43cとの間が閉路される。
即ち、切替スイッチ42、43は共にオープン状態とな
る。この場合、切替スイッチ42に並列に設けられた電
気経路(図6の2点鎖線で示す経路)のイオン電流検出
用抵抗44を介してバッテリ電圧が中軸14に印加され
る。
【0044】つまり、セラミック発熱部6の先端に形成
されたイオン検出用電極10とシリンダヘッド30との
間にバッテリ電圧が印加され、燃焼火炎帯の活性イオン
の発生に伴い図6中に2点鎖線で示す経路でイオン電流
が流れる。なお、イオン電流検出用抵抗44の抵抗値は
500kΩ程度であって、このイオン電流検出用抵抗4
4を流れるイオン電流は、当該抵抗44の両端の電位差
として電位差計45により検出される。
【0045】ここで、イオン電流の検出原理を略述す
る。燃料噴射ノズル35による噴射燃料が渦流室32で
燃焼に供されると、その燃焼火炎帯ではイオン化された
プラスイオンとマイナスイオンが大量に発生する。この
とき、イオン検出用電極10とそれに対面するシリンダ
ヘッド30との間にバッテリ電圧が印加されることによ
り、イオン検出用電極10にはマイナスイオンが捕獲さ
れると共に、シリンダヘッド30にはプラスイオンが捕
獲される。その結果、図6に示す電流経路が形成され、
この電流経路を流れるイオン電流がイオン電流検出用抵
抗44両端の電位差として検出される。
【0046】一方、ECU50は、CPU、ROM、R
AM、入出力回路等からなる周知のマイクロコンピュー
タやA/D変換器(共に図示略)を中心に構成され、前
記電位差計45により検出された検出信号を入力する。
また、ECU50には、エンジン冷却水の温度を検出す
るための水温センサ51の検出信号や、エンジンクラン
ク角に応じてエンジン回転数を検出するための回転数セ
ンサ52の検出信号が入力され、ECU50は各センサ
51、52の検出信号に基づいて水温Tw、エンジン回
転数Neを検知する。
【0047】上記ECU50は、ディーゼルエンジンの
低温始動時において、グロープラグ1の発熱体7を加熱
させて燃料の着火及び燃焼を促進させる。また、ディー
ゼルエンジンの暖機完了時において、前記スイッチ回路
41に切り替え指令信号を出力し、本システムの回路を
イオン電流検出状態として燃焼イオン電流を検出する。
【0048】なお、エンジン始動当初においては、スイ
ッチ回路41は発熱体加熱状態に保持されるようになっ
ている。以下、図7のフローチャートを用いて、前記ス
イッチ回路41の切り替え処理を説明する。図7は、所
定の時間の割り込み処理によって実行される。さて、図
7の処理がスタートすると、ECU50は、先ずステッ
プ110でエンジン暖機完了後であり、且つスイッチ回
路41がイオン電流検出状態にあるか否かを判別する。
エンジン始動当初においては、ステップ110が否定判
別され、ECU50は続くステップ120で水温Tw及
びエンジン回転数Neを読み込む。
【0049】その後、ECU50は、ステップ130で
水温Twが所定の暖機完了温度(本実施の形態では、6
0℃)以上であるか否かを判別すると共に、ステップ1
40でエンジン回転数Neが所定回転数(本実施の形態
では、2000rpm)以上に達しているか否かを判別
する。かかる場合、ステップ130、140が共に否定
判別されれば、ECU50は、エンジンの暖機が完了し
ておらず、グロープラグ1(発熱体7)による加熱が必
要であるとみなし、ステップ150に進む。また、ステ
ップ130、140のいずれかが肯定判別されれば、E
CU50は、エンジンの暖機が完了した、或いはグロー
プラグ1(発熱体7)による加熱が不要であるとみな
し、ステップ160に進む。
【0050】ステップ150に進んだ場合、ECU50
は、スイッチ回路41を発熱体加熱状態(図5の状態)
に保持し、その後本処理を終了する。この状態では、グ
ロープラグ1の発熱作用によって燃料の着火及び燃焼が
促進される。また、ステップ160に進んだ場合、EC
U50は、スイッチ回路41を発熱体加熱状態からイオ
ン電流検出状態(図6の状態)に移行させ、その後本ル
ーチンを終了する。この状態では、イオン電流検出用抵
抗44により燃料燃焼時に生じるイオン電流が検出され
る。
【0051】なお、前記ステップ140が肯定判別され
てステップ160に進む場合とは、例えばレーシング状
態で一時的にエンジン回転数Neが上昇する場合が考え
られ、この場合にはエンジン暖機が未だ完了していな
い。従って、スイッチ回路41が一旦イオン電流検出状
態に移行したとしても、ECU50は、次回処理時のス
テップ110を否定判別し、ステップ130、140の
判別処理を再び実施する。そして、一時的なエンジン回
転数Neの上昇が収まり、同回転数Neが低下すると
(Ne<2000rpm)、スイッチ回路41を再度、
発熱体加熱状態に復帰させる(ステップ150)。
【0052】その後、Tw≧60℃となりエンジン暖機
が完了すると、ECU50はステップ110を肯定判別
する。そして、エンジン暖機が完了し、且つスイッチ回
路41がイオン電流検出状態に移行した後には、ECU
50はステップ110を毎回肯定判別し、当該スイッチ
回路41がイオン電流検出状態(図6の状態)のままで
保持される。
【0053】図8は、オシロスコープを用いて燃料燃焼
時に発生するイオン電流を観察した際の電流波形図であ
る。同図において、圧縮TDC直後(燃料噴射時期の直
後)に電圧が急上昇している波形が燃料の燃焼によるイ
オン電流波形であり、A点が燃焼の開始位置、即ち着火
時期に相当する。また、このイオン電流波形には、2つ
の山が観測される。つまり、燃焼初期には、拡散火炎帯
の活性イオンにより第1の山B1が観測され、燃焼中後
期には筒内圧上昇による再イオン化により第2の山B2
が観測される。
【0054】この場合、ECU50は、イオン電流波形
の第1の山B1から実際の着火時期を検出すると共に、
該検出された実際の着火時期と目標着火時期との差をな
くすべく着火時期のフィードバック制御を実施する。ま
た、ECU50は、イオン電流波形の第2の山B2から
異常燃焼、失火等の燃焼状態を検出し、その検出結果を
燃焼噴射制御に反映させる。こうしてイオン電流をエン
ジンの燃料噴射制御に反映させることにより、きめ細か
くエンジンの運転状態を制御することが可能となる。
【0055】ところで、本実施形態では、上述のように
グロープラグ1のリード部19において、絶縁部材であ
る碍子管18を導電性線材であるNiリード線17に対
してほぼ動かないように固定したことを特徴としてい
る。そのため、碍子管18がNiリード線17に対して
がたつかないため、碍子管18とハウジング2とを、接
触状態または非接触状態に維持することができる。な
お、図1のグロープラグ1では非接触状態に維持してい
る。
【0056】従って、ハウジング2内壁とNiリード線
17間の静電容量が変動しないため、イオン電流波形の
着火時期が固定され、良好な検出精度を実現するイオン
電流検出用グロープラグを提供できる。ちなみに、上記
図10に示した試作品では、碍子管18がハウジング2
に接触したり離れたりする度に、ハウジング2内壁とN
iリード線17間の静電容量が変動する。図8の破線
は、碍子管18がハウジング2に接触した時の電流波形
であり、実線は非接触時の電流波形である。
【0057】例えば、接触時と非接触時とでは、静電容
量の変動幅は約10PFであり、図8の着火時期A点が
0.1ms変動する。エンジン回転数700rpmの場
合、1°CA(クランク角度)は0.24msであり、
検出精度は0.1°CAであるとき0.024ms必要
である。ここで、0.1msの着火時期変動が生ずる
と、きめ細かくエンジンの運転状態を制御することがで
きない。
【0058】本実施形態では、Niリード線17に被覆
された碍子管18が固定されており、図8の電流波形
を、常に実線(非接触時)または破線(接触時)のどち
らか一方に維持できるため、上記着火時期の変動はなく
なり、検出精度が確保できる。従って、安定した着火時
期及び燃焼状態の検出が可能となり、きめ細かくエンジ
ンの運転状態を制御することが可能となる。
【0059】なお、上記構成のイオン電流検出装置で
は、全気筒に対して発熱体加熱状態とイオン電流検出状
態との切替え動作が同時に行われる。かかる場合、図9
に示すように、気筒毎の燃焼順序(#1→#3→#4→
#2→#1)に合わせて、時系列的に気筒毎にイオン電
流が検出される。また、本実施形態の構成によれば、ス
イッチ回路41やイオン電流検出用検出抵抗44が共通
化でき、多気筒エンジンへの適用時においても、簡素化
した構成を実現することができる。この場合、イオン電
流を気筒毎に時系列的に検出し、その検出結果を各気筒
の燃焼状態制御(着火時期制御や、失火検出制御等)に
適用できる。
【0060】(他の実施形態)なお、碍子管(絶縁部
材)18がNiリード線(導電性部材)17に固定され
たリード部19の構成は、上記実施形態のように、係止
部17aによるものに限定されるものではない。例え
ば、Niリード線17と碍子管18の隙間をセメント等
の接着部材にて固着してもよい。ここで、絶縁部材とし
ては、碍子管の代わりにガラス編組管を用いてもよい。
【0061】更には、リード部19として、絶縁部材
が、バインダを含有する絶縁セラミック粉末等の絶縁性
且つ接着性を有する材料からなり、導電性線材の外周に
予め一体化され固定されているものを用いてもよい。こ
のようなものとしては、例えば、セラミック被覆電線又
は封着用ガラス被覆電線が挙げられる。なお、上記各実
施形態においては、発熱体7からのWリード線9bとチ
ューブ13との接続において、碍子管18がNiリード
線17に固定されたリード部19構成としたが、もう一
方のWリード線9aと中軸14との接続において、キャ
ップ11を設けずに、リード部19と同様の接続構成を
用いてもよい。
【0062】また、Wリード線9bとNiリード線17
との接続は、キャップ(端子金具)12を設けずに行っ
てもよい。例えば、導電性チップを介して接続してもよ
いし、直接両者を接続してもよい。なお、上記実施形態
では、中軸14をプラス側、チューブ13をマイナス側
の電極としたが、極性は逆であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るグロープラグの全体構
成図である。
【図2】図1のグロープラグにおけるセラミック発熱部
の要部拡大図である。
【図3】図1のグロープラグにおけるリード部の要部拡
大図である。
【図4】上記実施形態におけるグロープラグのエンジン
への取付配置図である。
【図5】イオン電流検出システムの概要を示すものであ
って、発熱体加熱状態を示す構成図である。
【図6】イオン電流検出システムの概要を示すものであ
って、イオン電流検出状態を示す構成図である。
【図7】スイッチ回路の切り替え処理を示すフローチャ
ート図である。
【図8】イオン電流波形の一例を示す図である。
【図9】気筒毎に時系列的に検出されるイオン電流波形
の一例を示す図である。
【図10】本発明者らの試作したグロープラグの全体構
成図である。
【図11】先願のグロープラグの全体構成図である。
【符号の説明】
2…ハウジング、7…発熱体、8…耐熱性絶縁体、9
a、9b…タングステンリード線、10…イオン検出電
極、12…キャップ、13…チューブ、14…中軸、1
7…ニッケルリード線、17a…凸部、18…碍子管、
32…渦流室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼させるための燃焼室(32)
    内に一部が晒されるグロープラグに適用され、 導電性のハウジング(2)と前記ハウジング(2)の一
    端側内部に保持される耐熱性絶縁体(8)と、 前記耐熱性絶縁体(8)に埋設され、一対の電極(9
    a、9b)によって通電加熱される発熱体(7)と、 前記発熱体(7)に電気的に接続され、一部が前記燃焼
    室(32)内で発生する火炎に晒され、その火炎中のイ
    オン化の状態を検出するためのイオン検出用電極(1
    0)と、 前記ハウジング(2)の他端側内部に保持された筒状の
    金属製リード管(13)と、 前記リード管(13)内に絶縁して保持された中軸(1
    4)とを備え、 前記一対の電極(9a、9b)のうち一方の電極(9
    b)が前記リード管(13)に電気的に接続され、他方
    の電極(9a)が前記中軸(14)に電気的に接続され
    ているイオン電流検出用グロープラグにおいて、 前記一対の電極(9a、9b)のうち少なくとも一方の
    電極(9b)は、前記ハウジング(2)内に配設された
    導電性線材(17)によって、前記リード管(13)に
    電気的に接続され、 前記導電性線材(17)の周囲は絶縁部材(18)で被
    覆され、この絶縁部材(18)は前記導電性線材(1
    7)に対して動きが抑制されていることを特徴とするイ
    オン電流検出用グロープラグ。
  2. 【請求項2】 前記導電性線材(17)には、前記絶縁
    部材(18)を固定する係止部(17a)が形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のイオン電流検出
    用グロープラグ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁部材(18)と前記導電性線材
    (17)との間には、両者を固着する接着部材が介在さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のイオン電流
    検出用グロープラグ。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部材(18)は、絶縁性且つ接
    着性を有する材料からなり、前記導電性線材(17)に
    一体化され固定されていることを特徴とする請求項1に
    記載のイオン電流検出用グロープラグ。
  5. 【請求項5】 前記一対の電極(9a、9b)のうち前
    記リード管(13)と接続される電極(9b)は、前記
    耐熱性絶縁体(8)に設けられた端子金具(12)を介
    して前記導電性線材(17)に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記
    載のイオン電流検出用グロープラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008544210A (ja) * 2005-06-27 2008-12-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング シース形グロープラグ

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