JPH11270685A - 蓋パッキング装置 - Google Patents

蓋パッキング装置

Info

Publication number
JPH11270685A
JPH11270685A JP7545898A JP7545898A JPH11270685A JP H11270685 A JPH11270685 A JP H11270685A JP 7545898 A JP7545898 A JP 7545898A JP 7545898 A JP7545898 A JP 7545898A JP H11270685 A JPH11270685 A JP H11270685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
lid
shaped packing
packing
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7545898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Sekiya
雄一 関屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7545898A priority Critical patent/JPH11270685A/ja
Publication of JPH11270685A publication Critical patent/JPH11270685A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋パッキング装置に関し、底蓋を開く場合に
タンク本体の溝内に残留する抽出液が吸引されないよう
にするとともに、U形パッキンが横倒れ状態となるのを
確実に防止できるようにする。 【解決手段】 下端に環状の溝3bを有する筒状のタン
ク本体と底蓋とを備える液体用タンクに設けられ、溝3
b内に嵌装される環状のU形パッキン40を、底蓋の閉
鎖時には下方へ摺動させてタンク本体と底蓋との間を密
閉する一方、底蓋の開放時には上方へ摺動させて溝3b
内に引き上げるように構成される蓋パッキング装置にお
いて、U形パッキン40が、上端巾w1は溝3bの巾よ
りも大きく形成され、下端巾w2は溝3bの巾に等しい
か又は溝3bの巾よりも小さく形成され、U形パッキン
40の下端部40cの両側面にそれぞれ内側方向又は外
側方向へ突出したフィン部40aが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば茶やコーヒ
ー等の飲料を大量に、かつ自動的に抽出生産する飲料抽
出装置の抽出タンクと底蓋との間の漏止めに用いて好適
の、蓋パッキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のコーヒー等のバッチ式飲料
抽出装置の概略を説明する。ここで、図4は飲料抽出装
置の側断面図であり、図5は抽出タンクの配置を示す平
面図である。従来の飲料抽出装置は、図4に示すよう
に、架台1と、架台1に取り付けられた天板2と、複数
の抽出タンク(飲料抽出用タンク,液体用タンクともい
う)3と、粕排出装置10とを備えて構成される。
【0003】このうち、複数の抽出タンク3は、図5に
示すように、同一円周上に配して天板2を介して架台1
に固設されている。これらの抽出タンク3は、図4に示
すように、筒状のタンク本体3Aと、タンク本体3Aの
下端開口部を開閉する底蓋4とを備えて構成される。そ
して、底蓋4がタンク本体3Aに開閉自在に支持されて
おり、この底蓋4を開いて飲料抽出後の粕をタンク本体
3A内から排出できるようになっている。
【0004】このため、抽出タンク3には、その下方に
ブラケット5が固設されており、このブラケット5にピ
ン6を介して底蓋4のレバー部4Aが枢着されている。
また、抽出タンク3には、その上方にブラケット5Aが
固設されており、このブラケット5Aにピン8を介して
開閉用アクチュエータ7の一端が枢着されている。そし
て、この開閉用アクチュエータ7の他端は、底蓋4のレ
バー部4Aの端部にピン9を介して取り付けられてお
り、この開閉用アクチュエータ7を伸縮駆動することに
よって、図4中、二点鎖線で示すように、底蓋4を開閉
することができるようになっている。
【0005】なお、図4,図5では図示していないが、
各抽出タンク3には、それぞれに原料供給機構,溶媒供
給機構,抽出液取り出し機構が備えられている。粕排出
装置10は、図4,図5に示すように、粕を抽出タンク
3の下側から抽出タンク3群の中心軸位置まで移送する
移動スクリュコンベア12と、粕を抽出タンク3群の中
心軸位置から装置外へ移送する固定スクリュコンベア1
1とを備えて構成される。
【0006】このうち、移動スクリュコンベア12は、
図4に示すように、入口18aと、出口18bと外筒1
9とを有するスクリュコンベア本体18と、スクリュコ
ンベア本体18の入口18aに固設されたホッパ22
と、外筒19の下部に固設されたドレンパン23とを備
えて構成される。また、スクリュコンベア本体18内に
は、スクリュ駆動用モータ21によって駆動されるスク
リュ20が備えられている。なお、このスクリュ駆動用
モータ21は、後述するハンガ17に固設されている。
【0007】このスクリュコンベア本体18の出口18
bの開口面積は絞られており、飲料の粕はスクリュ駆動
用モータ21によって駆動されるスクリュ20で送られ
る際に圧搾され、粕に含まれた液分が外筒19の下部に
設けられた多数の小穴からドレンパン23に集められた
後、吐出口より排液溝へ排出されるようになっている。
【0008】また、床上には上面の平坦な環状レール2
5が固設されており、この環状レール25上に、移動ス
クリュコンベア12がその下側に取り付けられたローラ
24を介して支持されている。この移動スクリュコンベ
ア12は、図5に示すように、モータ15によって回転
駆動して、環状レール25上を抽出タンク3群の中心軸
回りに水平面内で回転させることができるとともに、所
定の位置で停止させることもできるようになっている。
【0009】このため、移動スクリュコンベア12に
は、図4に示すように、ハンガ17,垂直軸16及び変
速機14を介して、モータ15が取り付けられている。
つまり、モータ15に連結された変速機14の出力軸が
垂直軸16に直結され、この垂直軸16にハンガ17が
結合され、このハンガ17が移動スクリュコンベア12
に取り付けられている。
【0010】ここで、ハンガ17は、天板2を介して架
台1に固設された吊枠13に回転自在に支持されてお
り、また、変速機14及び変速機駆動用モータ15もこ
の吊枠13に固設されている。このように、移動スクリ
ュコンベア12は、モータ15によって変速機14及び
垂直軸16を介して回転駆動されて、図5に示すよう
に、抽出タンク3群の中心軸回りに水平面内で回転し、
抽出タンク3の中心軸と移動スクリュコンベア12の中
心軸とが交わる位置で停止させることができるようにな
っている。
【0011】ところで、固定スクリュコンベア11は、
図4に示すように、床上に固定されている。この固定ス
クリュコンベア11は、図5に示すように、駆動モータ
11Aによって駆動され、移動スクリュコンベア12か
ら送られてきた粕を圧送し、装置外へ排出するものであ
る。従来の飲料抽出装置は、上述のように構成されるた
め、以下のように動作する。
【0012】まず、図示しない原料供給機構において一
定量の飲料原料を計量して抽出タンク3内に供給し、投
入された原料全体が濡れる程度の湯を注いで暫時保持す
る蒸らしを行ない、次いで、液面高さを一定にしながら
所定量の熱湯を注いで飲料の抽出を行なう。なお、この
抽出液は、抽出タンク3から図示しない抽出液タンクに
送られる。
【0013】次に、移動スクリュコンベア12のスクリ
ュコンベア本体18を、モータ15によって抽出液を排
出した抽出タンク3の位置へ回転移動させてホッパ22
を抽出タンク3の下に移動させ、移動スクリュコンベア
12を停止させる。次いで、開閉用アクチュエータ7を
作動させて底蓋4を開き、抽出タンク3内の粕を洗浄水
とともにホッパ22の中に落とす。このようにして粕が
移動スクリュコンベア12へ導入されたら、スクリュ駆
動用モータ21によってスクリュ20を回転させて、粕
を圧搾して脱液しながらスクリュコンベア18の入口1
8aから出口18bまで送り、固定スクリュコンベア1
1の入口部に落下させる。
【0014】そして、固定スクリュコンベア11の駆動
モータ11Aを回転駆動して粕を圧送し、これにより、
粕が装置外へ排出される。ところで、このような飲料抽
出装置では、底蓋4にフランジ部4aが固設されてお
り、また抽出タンク3のタンク本体3Aにフランジ部3
aが一体成形されている。そして、これらの底蓋4のフ
ランジ部4aと抽出タンク3のフランジ部3aとの間の
位置決めを行なうべく、複数個(例えば3個程度)のク
ランパ(装置)31が備えられている(図6,図7参
照)。なお、底蓋4の上端に設けられたフランジ部4a
は、その上面が後述するU形パッキン30の当接面とし
て仕上げられている。
【0015】また、図6は図4のA部を拡大した側断面
図であり、図7は図6の平面図である。図6に示すよう
に、クランパ31は、抽出タンク3のフランジ部3aに
ブラケット部32aを介して固定された外筒32と、こ
の外筒32に回転自在に支持された鉤金具軸33と、鉤
金具軸33の下端に取り付けられ、片持ち状に突出し、
先端が下方に下がる勾配を持った舌板33aと、鉤金具
軸33の上端に固定されたアーム33bとを備えて構成
される。
【0016】また、このクランパ31には、図7に示す
ように、その舌板33aを水平面内で移動させるべくシ
リンダ34が取り付けられている。つまり、シリンダ3
4は、一端側でロッド34aの先端をアーム33bの先
端にピン37を介して結合されており、他端側でフラン
ジ部3aに固定されたブラケット35にピン38を介し
て保持されて、クランパ31に取り付けられている。
【0017】このクランパ31の舌板33aは、シリン
ダ34のストロークを縮めると反時計方向(図7)に回
転してフランジ部4aの外周から外れた開いた位置(図
7中、実線で示す位置)に移り、ストロークを伸ばすと
時計方向に回転してフランジ部4aと係合する閉じた位
置(図7中、2点鎖線で示す位置)に移るようになって
いる。
【0018】ここで、舌板33aが閉じた位置では、舌
板33aの上面と抽出タンク3のフランジ部3aの下面
との間隔は底蓋4のフランジ部4aの厚みより若干広く
(例えば5mm程度)なっている。そして、コーヒー等
の抽出工程時には、アクチュエータ7によって底蓋4が
閉められ、シリンダ34のストロークが伸ばされてクラ
ンパ31が閉じられるようになっている。一方、抽出工
程後の粕排出工程においては、抽出液を抜いた後にシリ
ンダ34のストロークが縮められてクランパ31が開け
られ、アクチュエータ7によって底蓋4が開けられるよ
うになっている。
【0019】次に、従来の飲料抽出装置における抽出タ
ンク3の底蓋4部分のシール部材としての蓋パッキング
装置について、図6,図7を参照して説明する。この蓋
パッキング装置は、図6に示すように、抽出タンク3の
フランジ部3aの下面に形成された環状の角溝3b内に
嵌装される環状のU形パッキンを備え、底蓋4を閉じた
場合には角溝3b内へ給排される気体の圧力によってU
形パッキンを下方へ摺動させてタンク本体3Aと底蓋4
との間を密閉する一方、底蓋4を開く場合にはU形パッ
キンを上方へ摺動させて引き上げるように構成される。
【0020】このため、環状の角溝3bの上部には、こ
れに通ずる複数個(例えば3個程度)の通気孔3cが形
成されており、ニップル36を介して図示しないガス供
給手段に接続されている。そして、U形パッキン30
は、コーヒー等の抽出工程時において底蓋4を閉めた場
合には、ガス供給手段に接続されたニップル36を経て
通気孔3cから角溝3b内に高圧のガス(例えば窒素ガ
ス)を供給してU形パッキン30を下方へ摺動させ、ク
ランパ31の舌板33aによって位置決めされている底
蓋4のフランジ部4aの上面に当接させることによっ
て、U形パッキン30は強い圧力でフランジ部4aの上
面を押圧して漏止めを行なうようにしている。
【0021】一方、抽出工程後の粕排出工程において底
蓋4を開く場合には、角溝3b内の圧力を負圧としてU
形パッキン30を上方へ摺動させて引き上げるようにし
ている。次に、このような従来の蓋パッキング装置にお
いて用いられるU形パッキン30について説明する。
【0022】ここで、図8(a)は角溝3bに嵌装され
るゴム製で環状のU形パッキン30の自由状態(角溝3
bに嵌装していない状態)の断面形状を示している。ま
た、図8(b)はU形パッキン30が角溝3bに嵌装さ
れ上側に吸引された状態(実線で示す状態)を示してお
り、図8(c)は下側に押し出され下端面が底蓋4のフ
ランジ部4aの上面に押圧された状態を示している。
【0023】U形パッキン30は、図8(a)に示すよ
うに、その上端部の巾w1 が角溝3bの巾Wより若干大
きく形成されている。また、その下端部の巾w2 は、角
溝3bの巾Wに等しいか又は僅かに小さく形成されてお
り、その側端部は円弧状に形成されている。さらに、高
さhは角溝3bの巾Wより若干大きく形成されており、
また上端部内側はV字形(図では90°)に形成されて
いる。
【0024】このような構造が採用されているのは、抽
出タンク3の外径が大きく、底蓋4の外周一端が抽出タ
ンク3の下部に位置するピン6を支点として揺動回転す
るためや、両者とも熱湯によって加熱されて熱変形が生
ずるため、一般的なOリングパッキンでは、フランジ部
3aとフランジ部4aとの間隙寸法の精度を正確に保つ
ことが困難であり、十分な漏止効果が得られないためで
ある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の飲料抽出装置では、飲料の抽出工程では、角溝3
b内へガス(例えば窒素ガス)を供給し、このガスの圧
力によってU形パッキン30を下方へ摺動させ、抽出タ
ンク3の下端のフランジ部3aと底蓋4の上端のフラン
ジ部4aとの間の遊隙を詰め、更に押圧して漏止めを行
なう一方、粕排出工程では、角溝3b内からガスを抜い
て角溝3b内を負圧にし、U形パッキン30を上方へ摺
動させて引き上げた後、底蓋4を開くようにしている
が、このような方式による漏止めでは、次のような不具
合点がある。
【0026】(1)底蓋4を開くために抽出タンク3の
フランジ部3aの角溝3b内を負圧にしてU形パッキン
30を引き上げるときに、U形パッキン30の上端部が
縮まり(図8(b)中、2点鎖線参照)、抽出タンク3
側から残っている抽出液が角溝3b内に吸引されてしま
うため、時間が経つにつれて通気孔3cが塞がれてしま
うことになる。
【0027】(2)また、稼働時間が長く、角溝3b内
で摺動しながら繰り返し上下に摺動するU形パッキン3
0には局部的なねじれ変形が生じ、横倒れ状態(図8
(d)参照)となってしまう場合があり、これにより漏
止めの機能を失うことがあり、さらに、この状態で、角
溝3b内にガスが供給されると角溝3bから外へ飛び出
してしまうこともある。
【0028】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、底蓋を閉める場合にはタンク本体と底蓋との
間の漏止め(シーリング)を確実に行なえる一方、底蓋
を開く場合にタンク本体の溝内に残留する抽出液が吸引
されないようにするとともに、U形パッキンが横倒れ状
態となるのを確実に防止できるようにした、蓋パッキン
グ装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の蓋パッキング装置は、下端に環状の溝を有す
る筒状のタンク本体と、該タンク本体の下端開口部を開
閉する底蓋とを備える液体用タンクに設けられ、該溝内
に嵌装される環状のU形パッキンを、該底蓋の閉鎖時に
は下方へ摺動させて該タンク本体と該底蓋との間を密閉
する一方、該底蓋の開放時には上方へ摺動させて該溝内
に引き上げるように構成される蓋パッキング装置におい
て、該U形パッキンが、上端巾は該溝の巾よりも大きく
形成され、下端巾は該溝の巾に等しいか又は該溝の巾よ
りも小さく形成され、該U形パッキンの下端部の両側面
にそれぞれ内側方向又は外側方向へ突出したフィン部が
設けられることを特徴としている。
【0030】請求項2記載の本発明の蓋パッキング装置
は、請求項1記載の装置において、該フィン部が、その
基部上方に円弧溝を形成されたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の蓋パッキング装置は、請求項1
記載の装置において、該フィン部が、その厚さを外端部
に向かって漸減されたことを特徴としている。請求項4
記載の本発明の蓋パッキング装置は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の装置において、該液体用タンクが、飲料
抽出用タンクであることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明する。まず、第1実施形態にかかる蓋
パッキング装置について、図1を参照しながら説明す
る。本実施形態にかかる蓋パッキング装置は、例えば、
飲料抽出装置の抽出タンク(飲料抽出用タンク)等の液
体用タンクに設けられ、漏止装置として機能するもので
ある。
【0032】この飲料抽出装置の全体構成は、上述の従
来技術(図4〜図7参照)で既に説明したものと同様で
あるため、ここでは、特に本実施形態にかかる蓋パッキ
ング装置に関わる部分についてのみ説明する。なお、図
1中、従来技術(図4〜図7参照)のものと同様の構成
のものには、同じ符号を付して示している。ここで、抽
出タンク3は、下端に環状の溝を有する筒状のタンク本
体3Aと、タンク本体3Aの下端開口部を開閉する底蓋
4とを備えて構成される(図4参照)。
【0033】この抽出タンク3の下端には、環状のフラ
ンジ部3aが一体形成されており(図6参照)、このフ
ランジ部3aの下面は、図1 (b) に示すように、後述
のU形パッキン40のフィン部40aとの当接面として
仕上げられている。また、底蓋4の上端には、環状のフ
ランジ部4aが固設されており(図6参照)、このフラ
ンジ部4aの上面は、図1(c)に示すように、後述の
U形パッキン40の下端部40cとの当接面として仕上
げられている。
【0034】また、底蓋4は、抽出タンク3に固設され
たブラケット5にピン6を介して開閉自在に保持されて
いる。そして、この底蓋4のフランジ部4aは、抽出タ
ンク3のフランジ部3aに対向した状態でフランジ部3
aとフランジ部4aとの間が一定間隔になるようにして
閉じられ、その周辺部を複数のクランパ31によって把
持されるようになっている。この場合、底蓋4のフラン
ジ部4aと抽出タンク3のフランジ部3aとの間には、
比較的大きな遊隙g(例えば5mm程度)が形成される
ようにしている。
【0035】次に、本第1実施形態にかかる蓋パッキン
グ装置について説明する。本第1実施形態にかかる蓋パ
ッキング装置は、図1(a), (b), (c)に示すよう
に、抽出タンク3のフランジ部3aと底蓋4のフランジ
部4aとの間のシール部材としての機能を有するもので
ある。この蓋パッキング装置は、抽出タンク3のフラン
ジ部3aの下面に形成された環状の角溝3b内に上下方
向へ摺動可能に嵌装された環状のU形パッキン40を備
え、角溝3b内へ給排される気体の圧力によって底蓋4
を閉じた場合にはU形パッキン40を下方へ摺動させて
抽出タンク3のフランジ部3aと底蓋4のフランジ部4
aとの間を密閉する一方、底蓋4を開く場合にはU形パ
ッキン40を上方へ摺動させて引き上げるように構成さ
れる。
【0036】このため、従来技術(図6参照)で既に説
明したものと同様に、抽出タンク3のフランジ部3aの
下面には、開口が下向きになるように環状の角溝3bが
形成されている。この角溝3bの内部上方には、複数個
(例えば3個程度)の通気孔3cが連通されている。こ
れらの通気孔3cの上部には、ニップル36を介してガ
ス供給手段(図示略)が接続されている。
【0037】そして、コーヒー等の抽出工程時において
底蓋4を閉める場合には、ガス供給手段に接続されたニ
ップル36を経て通気孔3cから角溝3b内に高圧のガ
ス(例えば窒素ガス)を供給してU形パッキン40を下
方へ摺動させるようにしている。一方、抽出工程後の粕
排出工程において底蓋4を開く場合には、角溝3b内の
圧力を負圧としてU形パッキン40を上方へ摺動させて
引き上げるようにしている。
【0038】次に、本実施形態にかかる蓋パッキング装
置において特徴となるU形パッキン40の構成につい
て、図1(a)を参照しながら説明する。ここで、図1
(a)は、U形パッキン40の自由状態を示す断面図で
ある。本U形パッキン40は、図1(a)に示すよう
に、胴部上端部40bの巾w1が角溝3bの巾Wよりも
若干大きくなるように形成されており、また上端部40
b内側はV字形(本実施形態では90°)になってい
る。なお、V字形の底部に切欠き40eが形成されてお
り、上端部40bがその巾w1を狭めるような弾性変形
を容易なものにしている。
【0039】また、U形パッキン40の下端部近傍の巾
w2は、U形パッキン40が角溝3b内を摺動可能な程
度、即ち、角溝3bの巾Wに等しいか又は僅かに小さく
なるように形成されている。そして、下端部40cの表
面40dは、下方(フランジ部4aの上面)側に凸の曲
断面形状(例えば、円弧状断面形状)に形成されてお
り、フランジ部4aへの密着が良好に行なえるようにな
っている。
【0040】さらに、U形パッキン40の下端部40c
から少し上方の位置には、内外に延びる適宜の巾w3の
フィン部40aが設けられている。このフィン部40a
は、上下方向へ移動しうるように抽出タンク3のフラン
ジ部3aと底蓋4のフランジ部4aとの間に収納され
る。なお、フランジ部3aとフランジ部4aとの間の隙
間は適宜に変更することができるため、フィン部40a
の厚さはこの隙間の大きさに応じて適宜に選択すること
ができることになる。
【0041】さらに、U形パッキン40の高さhは、角
溝3bの巾Wよりも大きくなるように形成されている。
次に、このように構成されるU形パッキン40の作用に
ついて、図1(b),(c)を参照しながら説明する。こ
こで、図1(b)は、U形パッキン40が角溝3bに嵌
装され、角溝3b内の負圧によって上側に吸引された状
態を示す断面図である。また、図1(c)は角溝3b内
にガスが供給されて、その下端部40cがフランジ部4
aの上面に押圧された状態を示す断面図である。
【0042】本U形パッキン40は、飲料抽出工程で
は、図1(c)に示すように、角溝3b内へガス(例え
ば窒素ガス)を供給し、このガスの圧力によってU形パ
ッキン40を押圧して下方へ摺動させる。これにより、
クランパ31の舌板33aによって位置決めされている
底蓋4のフランジ部4aの上面にその下端部40cが当
接し、抽出タンク3のフランジ部3aと底蓋4のフラン
ジ部4aとの間の遊隙がU形パッキン40によって塞が
れ、U形パッキン40の下端部40cがフランジ部4a
の上面に強い圧力で押圧される。この時、下端部40c
の表面40dが、下に凸の曲断面形状となっているの
で、下端部40cがフランジ部4aに確実に密着する。
【0043】一方、粕排出工程では、図1(b)に示す
ように、角溝3b内からガスを抜き、角溝3b内を負圧
にしてU形パッキン40を上方へ摺動させて引き上げ
る。これにより、U形パッキン40のフィン部40aが
抽出タンク3のフランジ部3aに当接し、U形パッキン
40の両側面は角溝3bの側壁側へ押圧されるととも
に、フィン部40aの上面〔図1(b)中、上側の面)
はフランジ部3aの下面の角溝3bの周辺部に当接し、
強い圧力で押圧される。
【0044】また、U形パッキン40の両側面部に形成
されたフィン部40aが、抽出タンク3のフランジ部3
aの下面に当接するため、U形パッキン40の横倒れを
防止することができることになる。さらに、U形パッキ
ン40は、フィン部40aを設けることによって、その
断面積が増加するため、捩じれ剛性の増加を期待できる
ことになる。
【0045】したがって、本発明の第1実施形態にかか
る蓋パッキング装置によれば、以下の効果が得られる。 (1)飲料抽出工程で、比較的精度を必要としない2つ
のフランジ部3aとフランジ部4aとの間を確実に漏止
め(シーリング)することができるという利点がある。
【0046】(2)粕排出工程で、底蓋4を開くとき、
負圧によって抽出タンク3のフランジ部3aとU形パッ
キン40のフィン部40aとによって漏止めが行なわ
れ、残留する抽出液が角溝3b内に吸い込まれて通気孔
3cを塞いだり、U形パッキン40に捩じれが生じ、角
溝3b外に飛び出すという不具合を防止できるという利
点もある。
【0047】次に、第2実施形態について説明する。本
第2実施形態にかかる蓋パッキング装置は、図2に示す
ように、上述の第1実施形態のものと、U形パッキンの
フィン部の形状が異なる。つまり、本第2実施形態にか
かるU形パッキン41のフィン部41aには、図2に示
すように、フィン部41aの基部上方に円弧溝41bが
形成されている。なお、その他の構成については、上述
の第1実施形態にかかる蓋パッキング装置と同様である
ため、ここでは、その説明を省略する。
【0048】したがって、本発明の第2実施形態にかか
る蓋パッキング装置によれば、第1実施形態と同様の作
用,効果を奏するとともに、フィン部41aの基部上方
に円弧溝41bが形成されているため、U形パッキン4
2を角溝3b内へ吸引した場合にフィン部41aが容易
に変形し、フランジ部3aとの間での漏止めの効果を向
上させることができるという利点がある。
【0049】次に、第3実施形態について説明する。本
第3実施形態にかかる蓋パッキング装置は、図3に示す
ように、上述の第1実施形態のものと、U形パッキン4
1,42のフィン部41a,42aの形状が異なる。つ
まり、本第3実施形態にかかるU形パッキン42のフィ
ン部42aは、図3に示すように、その厚さが外端部に
向かって漸減するように構成されている。なお、その他
の構成については、上述の第1実施形態にかかる蓋パッ
キング装置と同様であるため、ここでは、その説明を省
略する。
【0050】したがって、本発明の第3実施形態にかか
る蓋パッキング装置によれば、第1実施形態と同様の作
用,効果を奏するとともに、フィン部42aの厚さが外
端部に向かって漸減するように構成されているため、U
形パッキン42を角溝3b内へ吸引した場合にフィン部
42aが容易に変形し、フランジ部3aとの間での漏止
めの効果を向上させることができるという利点がある。
【0051】なお、上述の各実施形態では、環状の角溝
にU形パッキンが嵌装されているが、溝の形状はこれに
限られるものではなく、例えば円形状や多角形状でも良
い。また、上述の各実施形態にかかるU形パッキンのフ
ィン部は、上面が抽出タンク3のフランジ部3aと接触
して残液が角溝3b内に吸引されるのを防止しうるもの
であれば良く、上述の形状のものに限られず、種々の形
状を採用しうるものである。
【0052】また、U形パッキンの上下方向への駆動
は、気体等の流体を用いる駆動機構に限定されるもので
はなく、メカニカル駆動や電磁駆動などの他の駆動機構
も考えられる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の蓋パッキング装置によれば、U形パッキンが、溝
の巾よりも広い巾に形成された上端部と、溝の巾に等し
いか又は小さい巾で、その側端部を円弧状に形成された
下端部と、その下端部の側面をそれぞれ内側方向又は外
側方向へ延在したフィン部とが備えられており、底蓋を
閉じたときはタンク本体と底蓋との間の遊隙がU形パッ
キンによって塞がれ、U形パッキンの最下端部が底蓋の
上面に押圧される一方、底蓋を開けたときはU形パッキ
ンの両側面が溝の側壁側へ押圧されるとともに、フィン
部の上面はタンク本体の溝の周辺部に当接し、押圧され
る。
【0054】したがって、例えば請求項4記載のように
構成した場合、飲料抽出工程で、比較的精度を必要とし
ないタンク本体と底蓋との間を確実に漏止め(シーリン
グ)することができるという利点がある。また、粕排出
工程で、底蓋を開くとき、負圧によってタンク本体とフ
ィン部とによって漏止めが行なわれ、残留する抽出液が
溝内に吸い込まれたり、U形パッキンに捩じれが生じて
溝外へ飛び出したりすることがないという利点もある。
さらに、U形パッキンの両側面部に形成されたフィン部
が、タンク本体の下面に当接するため、U形パッキンの
横倒れを防止することができるという利点もある。ま
た、U形パッキンは、フィン部を設けることによって、
その断面積が増加するため、捩じれ剛性の増加を期待で
きる。
【0055】請求項2記載の本発明の蓋パッキング装置
によれば、フィン部の変形が容易になる。これにより、
液体用タンクの下面との間の漏止めの効果を更に向上さ
せることができるという利点がある。請求項3記載の本
発明の蓋パッキング装置によれば、フィン部の変形が容
易になる。これにより、液体用タンクの下面との間の漏
止めの効果を更に向上させることができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる蓋パッキング装
置のU形パッキンを示すものであり、(a)はU形パッ
キンの自由状態を示す断面図であり、(b)は、U形パ
ッキンが溝内へ吸引された状態を示す断面図であり、
(c)はU形パッキンの下端部がフランジ部の上面に押
圧された状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる蓋パッキング装
置のU形パッキンを示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる蓋パッキング装
置のU形パッキンを示す断面図である。
【図4】従来の飲料抽出装置の全体構成を示す側断面図
である。
【図5】従来の飲料抽出装置の抽出タンクの配置を示す
平面図である。
【図6】従来の飲料抽出装置のクランパを示す側断面図
であり、図4のA部拡大図である。
【図7】従来の飲料抽出装置のクランパを示す平面図で
ある。
【図8】従来の飲料抽出装置のU形パッキンを示す断面
図であり、(a)はその自然状態、(b)は、U形パッ
キンが溝内へ吸引された状態を示す断面図であり、
(c)はU形パッキンの下端部がフランジ部の上面に押
圧された状態を示す断面図であり、(d)はU形パッキ
ンの横倒れ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 抽出タンク(流体用タンク,飲料抽出用タンク) 3A タンク本体 3a フランジ部 3b 角溝 4 底蓋 4a フランジ部 6 ピン 31 クランパ 40,41,42 U形パッキン 40a,41a,42a フィン部 40b,41b,42b 上端部 40c,41c,42c 下端部 41d 円弧溝 w1 上端巾 w2 下端巾 w3 フィン部の巾

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端に環状の溝を有する筒状のタンク本
    体と、該タンク本体の下端開口部を開閉する底蓋とを備
    える液体用タンクに設けられ、 該溝内に嵌装される環状のU形パッキンを、該底蓋の閉
    鎖時には下方へ摺動させて該タンク本体と該底蓋との間
    を密閉する一方、該底蓋の開放時には上方へ摺動させて
    該溝内に引き上げるように構成される蓋パッキング装置
    において、 該U形パッキンが、上端巾は該溝の巾よりも大きく形成
    され、 下端巾は該溝の巾に等しいか又は該溝の巾よりも小さく
    形成され、 該U形パッキンの下端部の両側面にそれぞれ内側方向又
    は外側方向へ突出したフィン部が設けられることを特徴
    とする、蓋パッキング装置。
  2. 【請求項2】 該フィン部が、その基部上方に円弧溝を
    形成されたことを特徴とする、請求項1記載の蓋パッキ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 該フィン部が、その厚さを外端部に向か
    って漸減されたことを特徴とする、請求項1記載の蓋パ
    ッキング装置。
  4. 【請求項4】 該液体用タンクが、飲料抽出用タンクで
    あることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の蓋パッキング装置。
JP7545898A 1998-03-24 1998-03-24 蓋パッキング装置 Withdrawn JPH11270685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7545898A JPH11270685A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 蓋パッキング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7545898A JPH11270685A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 蓋パッキング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11270685A true JPH11270685A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13576882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7545898A Withdrawn JPH11270685A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 蓋パッキング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11270685A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072863A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Nippon Valqua Ind Ltd 環状シール材
JP2012072862A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Nippon Valqua Ind Ltd 環状シール材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072863A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Nippon Valqua Ind Ltd 環状シール材
JP2012072862A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Nippon Valqua Ind Ltd 環状シール材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5479849A (en) Lower chamber vent for the lower chamber of a brewing machine
US3964526A (en) Method and apparatus for cleaning rotary filling machines
RU2355614C2 (ru) Крышка для емкости
JPH06100084A (ja) ボトル閉鎖方法及び装置
JPH11270685A (ja) 蓋パッキング装置
US1361946A (en) Process-kettle
JP3540365B2 (ja) ロック機構付バルブ開閉装置及び充填装置
CN112826744B (zh) 实现了中药生产过程中的煎药换液的平移式煎药换液方法
CN113425594A (zh) 外桶转动换位式煎桶重组机构转动的转动式煎药换液方法
US2926803A (en) Automatic container locking and unlocking cradle for elevators, and container therefor
JP3649517B2 (ja) ロータリ充填機の充填バルブ自動洗浄装置
RU2362726C2 (ru) Инструмент для извлечения клапанного устройства
CN109771287B (zh) 内桶平移换位式煎桶重组机构
JPH04242592A (ja) 容器特に瓶に液状充填物を充填する装置
US4448227A (en) Dressing or preserving liquid filling unit for vacuum filling machines
JP3411607B2 (ja) 液体充填機の充填バルブ
JPS5938384Y2 (ja) 液体充填機洗滌時の充填バルブ開放装置
CN216995985U (zh) 一种废液收集桶
JP2002308385A (ja) 充填機の洗浄装置
CN215209327U (zh) 一种酿酒甑锅的密封开关装置
JP3238182B2 (ja) 充填バルブ
CN213344885U (zh) 一种智能橱柜
CN217827068U (zh) 一种不倒翁化妆品包装壳
CN219361924U (zh) 一种新型易拉罐盖体结构
KR950003007Y1 (ko) 냉온수기의 냉온수 취출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607