JP3411607B2 - 液体充填機の充填バルブ - Google Patents
液体充填機の充填バルブInfo
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- JP3411607B2 JP3411607B2 JP01264493A JP1264493A JP3411607B2 JP 3411607 B2 JP3411607 B2 JP 3411607B2 JP 01264493 A JP01264493 A JP 01264493A JP 1264493 A JP1264493 A JP 1264493A JP 3411607 B2 JP3411607 B2 JP 3411607B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体充填機の充填バル
ブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の液体充填機を図4〜図6により説
明すると、1が回転テーブル、2が同回転テーブル1を
回転可能に支持する基台で、回転テーブル1の円周方向
複数箇所には、液体充填容器を支持するリフター3が配
置されている。これらのリフター3は、昇降機構(図示
せず)を有し、充填部では、昇降機構(図示せず)によ
り上方へ扛上され、リフター3上の充填容器の口縁によ
り、後記充填バルブ4を圧着して、同充填バルブ4を開
放するようになっている。 【0003】5が回転テーブル1の上部に同回転テーブ
ル1と一体的に回転するように設けられた環状タンク
(充填液を収納した環状タンク)で、同環状タンク5の
下部には、上記各リフター3に対応して充填バルブ4が
設けられている。同充填バルブ4は、環状タンク5内の
液体を流下させる流下孔6を設けた固定ノズル7と、同
固定ノズル7の中心部に挿入、固定し且つ下端部に固定
弁座8を設けたベントパイプ9と、上記固定ノズル7の
下部外側に上下方向への摺動を可能に嵌挿した開閉バル
ブ11と、同開閉バルブ11を下方へ付勢して同開閉バ
ルブ11の下端部を上記固定弁座8へ弾接させるばね1
0とにより構成され、同開閉バルブ11の外側下部に
は、充填容器の口縁に接触するパットケース12が固定
され、同パットケース12の凹陥部には、弾性材製パッ
ト12’が装着され、同弾性材製パット12’の周縁に
は、切欠溝13が設けられている。 【0004】上記リフター13が上方へ扛上され、液体
充填容器の口縁が弾性材製パット12’に衝接して、開
閉バルブ11がばね10に抗して上昇すると、開閉バル
ブ11と固定弁座8との間に間隙が形成され、環状タン
ク5内の液体が流下孔6を経て充填容器内へ注入、充填
され、リフター13の下降とともに開閉バルブ11がば
ね10により下降し、開閉バルブ11が固定弁座8に着
座して、流下孔6が閉鎖される。 【0005】14が上記環状タンク5の中心部寄りの底
面から下方へ突設した複数個のエアシリンダ、15が同
エアシリンダ14内に嵌挿したピストンで、同ピストン
14のピストンロッド16の先端部が環状昇降枠17に
固定され、同環状昇降枠17には、充填バルブ4の数の
対応した数の押上片18が固定され、これら押上片18
の先端部が充填バルブ4の開閉バルブ11に係合してい
る。 【0006】27がコンプレッサ、25が電磁弁、26
が同電磁弁25の操作用押釦スイッチ、19がロータリ
ジョイント、20が給気パイプで、エアをコンプレッサ
27→電磁弁25→ロータリジョイント19→給気パイ
プ20→各エアシリンダ14へ送り、同各エアシリンダ
14のピストンロッド15と環状昇降枠17と各押上片
18とを上昇させ、開閉バルブ11をばね10に抗し上
昇させて、固定ノズル7の流下孔6を開放するようにな
っている。 【0007】21が溢流カップ、22が同溢流カップ2
2の中央部に設けた排水孔22で、同溢流カップ21の
周縁には、上記パットケース12の切欠溝13に着脱自
在に係合する吊下鉤23が設けられており、液体充填時
には、溢流カップ22を取り外しておき、洗浄時には、
溢流カップ22をパットケース12に装着して、充填バ
ルブ4から流下する熱湯等の洗浄液の一部を溢流カップ
22の周縁から反転噴流させて、充填バルブ4の下部の
接液部、特にパットケース12及び弾性材製パット1
2’を洗浄するようになっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】前記図4〜図6に示す
従来の充填バルブには、次の問題があった。即ち、コー
ヒ、ジュース、ミネラルウオータ等の非炭酸ガス飲料の
充填と、コーク、サイダ等の炭酸ガス入り飲料の充填と
に兼用する場合、充填バルブの全数を充填液種に応じて
交換しなければならないが、このとき、充填バルブの洗
浄用開閉機構も交換または取り外す必要があり、型替え
に多くの時間と労力とを必要として、液体充填機の稼動
効率を低下させるという問題があった。 【0009】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、液体充填機の稼動効率を
向上できる液体充填機の充填バルブを提供しようとする
点にある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、液タンクに固定した固定ノズルと、同
固定ノズルにより昇降可能に支持された開閉ノズルと、
同開閉ノズルの中心部に挿入したベントパイプと、同ベ
ントパイプの下端部に設けた固定弁座とを有し、リフタ
ーにより昇降する液体充填容器とともに上記開閉ノズル
を昇降させて、同開閉ノズルの下端部と上記固定弁座と
よりなる弁を開閉する液体充填バルブ機の充填バルブに
おいて、前記ベントパイプを前記固定ノズルに着脱自在
に固定し、洗浄用弁開閉機構を、前記固定ノズルの周り
に配設して液タンクの下面に固定したエアシリンダの内
筒部と同内筒部昇降可能に嵌挿したエアシリンダの外筒
部と、同外筒部に着脱自在に取付けた開閉ノズル用押上
片とにより構成し、前記押上片を前記外筒部から外して
から、前記開閉ノズルを前記外筒部から取り外しできる
ように設けている。 【0011】 【作用】本発明の液体充填機の充填バルブは前記のよう
に構成されており、(1)液体充填時には、液体充填容
器をリフタにより持ち上げ、液体充填容器の口縁を開閉
ノズルのベル形部に当接させて、開閉ノズルを持ち上
げ、固定弁座と開閉ノズルの下部とよりなる弁を開い
て、タンク内の液体を液体充填容器内へ注入、充填す
る。(2)洗浄時には、キャップを開閉ノズルのベル形
部に装着し、洗浄用弁開閉機構により開閉ノズルを上昇
させて、弁を開き、洗浄液を液タンク→弁→開閉弁下部
のベル形部に設けたねじ孔→洗浄液タンク→液タンクへ
循環させて、洗浄作業を行う。(3)開閉ノズルの交換
時には、ベントパイプを固定ノズルから取り外し、次い
で洗浄用弁開閉機構の押上片を外筒部から外して、開閉
ノズルを取り外す。また開閉ノズルを取り外したら、別
の開閉ノズル及びベントパイプを上記と逆の要領で装着
する。 【0012】 【実施例】次に本発明の液体充填機の充填バルブの一実
施例を図1〜図3に示した。液体充填機全体の構成につ
いては、図4に示す従来の液体充填機と略同じなので、
図1〜図3では、本発明の要部のみを説明する。図1の
51がタンク、52が液タンク51の下面に円周方向に
沿って配設した複数の充填バルブである。同充填バルブ
52の主要部は、液タンク51内の液体を流下させる流
下孔53を設けた固定ノズル54と、同固定ノズル54
の中心部に挿入して同固定ノズル54に着脱自在に固定
し且つ下端部に円錐状の固定弁座55aを設けたベント
パイプ55と、固定ノズル54により昇降自在に支持さ
れ且つ下部にベル状部を形成し同ベル状部の中心に弁体
(円錐状凹面)57aを形成した開閉ノズル57とによ
り構成されている。 【0013】59がベントパイプ55の環状溝に嵌挿す
るC形リング、60がベントパイプ55に嵌挿した押え
筒で、これらのC形リング59と押え筒60とによりベ
ントパイプ55が固定ノズル54に着脱自在に固定され
ている。56が開閉ノズル57のフランジ部57bと固
定ノズル54のフランジ部54aとの間に介装したばね
で、開閉ノズル57は、常時、ばね56により下方へ押
されて、固定弁座55aと弁体57aとよりなる弁58
が閉じられている。 【0014】また開閉ノズル57の下部に設けたベル形
部には、下方に向かい開口した凹環状溝部があり、ここ
に弾性材製パッキン59が嵌挿、装着されている。また
同ベル状部の側部には、洗浄液の通路用ねじ孔57cが
貫設されている。なお上記ベントパイプ55は、段付部
55bと、溝部55cに嵌合したC型リング59とによ
り、上記固定ノズル54の上部を挟んでいる。60がC
型リング59の押え筒である。 【0015】61〜65が洗浄用弁開閉機構で、同洗浄
用弁開閉機構61〜65が次のように構成されている。
即ち、61が液タンク51の下面に固定したエアシリン
ダの内筒部、63がエアシリンダの外筒部、62がエア
シリンダの端板であり、エアシリンダの端板62は、エ
アシリンダの内筒部61の端面にねじ止めされ、エアシ
リンダの外筒部63は、外側から内筒部61及び端板6
2に摺動自在に且つ気密的に嵌挿されており、これら3
つの部材61〜63によりチャンバ64が形成されてい
る。 【0016】図1〜図3の65が一対の押上片で、同各
押上片65は、エアシリンダの外筒部63の下部内に2
股ピン66及びワイヤクリップ67により着脱自在に固
定されており、同各押上片65は、開閉ノズル57のフ
ランジ部57bに係合して、開閉ノズル57を昇降させ
る。上記エアシリンダの内筒部61は、上記固定ノズル
54のフランジ部54aに係合して、押え板(図示せ
ず)を介してタンク1の下面にボルトにより共締めされ
ている。 【0017】68がチャンバ64へ圧縮エアを送るため
のエア入口(液タンク51に設けたエア入口)で、圧縮
エアが液タンク1壁に設けたエア通路51a→内筒部6
1壁に設けたエア通路61aを経てチャンバ64へ送ら
れて、外筒部63が上昇するようにてっている。68’
が液タンク51にエア通路を設けることが困難な場合の
エア入口で、このエア入口68’は参考までに示してい
る。 【0018】次に前記液体充填機の充填バルブ52の作
用を具体的に説明する。 (1)液体充填時には、公知のように液体充填容器70
(図1の2点鎖線参照)をリフタにより持ち上げて、液
体充填容器70の口縁をパッド59に当接させ、その後
はさらに上昇する液体充填容器70により開閉ノズル5
7をばね56に抗し持ち上げて、弁58を開き、タンク
51内の液体を固定ノズル54の流下孔53を経て液体
充填容器70内へ注入、充填する。また上記リフタの下
降とともに開閉ノズル57をばね56により下降させ
て、弁58を閉じる。 (2)洗浄時には、キャップ71を開閉ノズル57のベ
ル形部に装着し(図1の1点鎖線参照)、次いで圧縮エ
アをエア入口68→エア通路51a→エア通路61a→
チャンバ64へ送り、エアの圧力によりエアシリンダの
外筒部63を上昇させて、同外筒部63の下部に固定し
た押上片65の内周部を開閉ノズル57のフランジ部5
7bに係合させ、開閉ノズル57をばね56に抗し持ち
上げて、弁58を開く。 【0019】次いで洗浄液を液タンク51→固定ノズル
54の流下孔53→弁58→ねじ孔57c→洗浄液タン
ク(図示せず)→液タンク51へ循環させて、洗浄作業
を行う。洗浄作業を終了したら、チャンバ64のエアを
抜き、開閉ノズル57をばね56により下降させて、弁
58を閉じる。 (3)開閉ノズル57の交換時には、押え筒60及びC
型リング59をベントパイプ55から外して、ベントパ
イプ55を固定ノズル54から取り外し、次いでワイヤ
クリップ67を2股ピン66から外し、2股ピン66を
外筒部63及び各押上片65から抜き、各押上片65を
外筒部63から外して、開閉ノズル57を外筒部63か
ら取り外す。また開閉ノズル57を取り外したら、別の
開閉ノズル57及びベントパイプ55を上記と逆の要領
で装着する。 【0020】なお洗浄用弁開閉機構61〜65は、洗浄
以外の液タンクや弁を熱湯により昇温させるときにも使
用される。本実施例では、押え筒60とC型リング59
とにより、ベントパイプ55を固定ノズル54に着脱自
在に取付けているので、既存装置の充填バルブの改修に
適用し易いという利点がある。 【0021】 【発明の効果】本発明の液体充填機の充填バルブは前記
のように開閉ノズルの交換時には、ベントパイプを固定
ノズルから取り外し、次いで洗浄用弁開閉機構の押上片
を外筒部から外して、開閉ノズルを取り外す。また開閉
ノズルを取り外したら、別の開閉ノズル及びベントパイ
プを上記と逆の要領で装着するので、前記従来の充填バ
ルブのように充填バルブの洗浄用開閉機構を交換または
取り外す必要がなく、型替えに要していた時間と労力と
を節減できて、液体充填機の稼動効率を向上できる。
ブに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の液体充填機を図4〜図6により説
明すると、1が回転テーブル、2が同回転テーブル1を
回転可能に支持する基台で、回転テーブル1の円周方向
複数箇所には、液体充填容器を支持するリフター3が配
置されている。これらのリフター3は、昇降機構(図示
せず)を有し、充填部では、昇降機構(図示せず)によ
り上方へ扛上され、リフター3上の充填容器の口縁によ
り、後記充填バルブ4を圧着して、同充填バルブ4を開
放するようになっている。 【0003】5が回転テーブル1の上部に同回転テーブ
ル1と一体的に回転するように設けられた環状タンク
(充填液を収納した環状タンク)で、同環状タンク5の
下部には、上記各リフター3に対応して充填バルブ4が
設けられている。同充填バルブ4は、環状タンク5内の
液体を流下させる流下孔6を設けた固定ノズル7と、同
固定ノズル7の中心部に挿入、固定し且つ下端部に固定
弁座8を設けたベントパイプ9と、上記固定ノズル7の
下部外側に上下方向への摺動を可能に嵌挿した開閉バル
ブ11と、同開閉バルブ11を下方へ付勢して同開閉バ
ルブ11の下端部を上記固定弁座8へ弾接させるばね1
0とにより構成され、同開閉バルブ11の外側下部に
は、充填容器の口縁に接触するパットケース12が固定
され、同パットケース12の凹陥部には、弾性材製パッ
ト12’が装着され、同弾性材製パット12’の周縁に
は、切欠溝13が設けられている。 【0004】上記リフター13が上方へ扛上され、液体
充填容器の口縁が弾性材製パット12’に衝接して、開
閉バルブ11がばね10に抗して上昇すると、開閉バル
ブ11と固定弁座8との間に間隙が形成され、環状タン
ク5内の液体が流下孔6を経て充填容器内へ注入、充填
され、リフター13の下降とともに開閉バルブ11がば
ね10により下降し、開閉バルブ11が固定弁座8に着
座して、流下孔6が閉鎖される。 【0005】14が上記環状タンク5の中心部寄りの底
面から下方へ突設した複数個のエアシリンダ、15が同
エアシリンダ14内に嵌挿したピストンで、同ピストン
14のピストンロッド16の先端部が環状昇降枠17に
固定され、同環状昇降枠17には、充填バルブ4の数の
対応した数の押上片18が固定され、これら押上片18
の先端部が充填バルブ4の開閉バルブ11に係合してい
る。 【0006】27がコンプレッサ、25が電磁弁、26
が同電磁弁25の操作用押釦スイッチ、19がロータリ
ジョイント、20が給気パイプで、エアをコンプレッサ
27→電磁弁25→ロータリジョイント19→給気パイ
プ20→各エアシリンダ14へ送り、同各エアシリンダ
14のピストンロッド15と環状昇降枠17と各押上片
18とを上昇させ、開閉バルブ11をばね10に抗し上
昇させて、固定ノズル7の流下孔6を開放するようにな
っている。 【0007】21が溢流カップ、22が同溢流カップ2
2の中央部に設けた排水孔22で、同溢流カップ21の
周縁には、上記パットケース12の切欠溝13に着脱自
在に係合する吊下鉤23が設けられており、液体充填時
には、溢流カップ22を取り外しておき、洗浄時には、
溢流カップ22をパットケース12に装着して、充填バ
ルブ4から流下する熱湯等の洗浄液の一部を溢流カップ
22の周縁から反転噴流させて、充填バルブ4の下部の
接液部、特にパットケース12及び弾性材製パット1
2’を洗浄するようになっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】前記図4〜図6に示す
従来の充填バルブには、次の問題があった。即ち、コー
ヒ、ジュース、ミネラルウオータ等の非炭酸ガス飲料の
充填と、コーク、サイダ等の炭酸ガス入り飲料の充填と
に兼用する場合、充填バルブの全数を充填液種に応じて
交換しなければならないが、このとき、充填バルブの洗
浄用開閉機構も交換または取り外す必要があり、型替え
に多くの時間と労力とを必要として、液体充填機の稼動
効率を低下させるという問題があった。 【0009】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、液体充填機の稼動効率を
向上できる液体充填機の充填バルブを提供しようとする
点にある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、液タンクに固定した固定ノズルと、同
固定ノズルにより昇降可能に支持された開閉ノズルと、
同開閉ノズルの中心部に挿入したベントパイプと、同ベ
ントパイプの下端部に設けた固定弁座とを有し、リフタ
ーにより昇降する液体充填容器とともに上記開閉ノズル
を昇降させて、同開閉ノズルの下端部と上記固定弁座と
よりなる弁を開閉する液体充填バルブ機の充填バルブに
おいて、前記ベントパイプを前記固定ノズルに着脱自在
に固定し、洗浄用弁開閉機構を、前記固定ノズルの周り
に配設して液タンクの下面に固定したエアシリンダの内
筒部と同内筒部昇降可能に嵌挿したエアシリンダの外筒
部と、同外筒部に着脱自在に取付けた開閉ノズル用押上
片とにより構成し、前記押上片を前記外筒部から外して
から、前記開閉ノズルを前記外筒部から取り外しできる
ように設けている。 【0011】 【作用】本発明の液体充填機の充填バルブは前記のよう
に構成されており、(1)液体充填時には、液体充填容
器をリフタにより持ち上げ、液体充填容器の口縁を開閉
ノズルのベル形部に当接させて、開閉ノズルを持ち上
げ、固定弁座と開閉ノズルの下部とよりなる弁を開い
て、タンク内の液体を液体充填容器内へ注入、充填す
る。(2)洗浄時には、キャップを開閉ノズルのベル形
部に装着し、洗浄用弁開閉機構により開閉ノズルを上昇
させて、弁を開き、洗浄液を液タンク→弁→開閉弁下部
のベル形部に設けたねじ孔→洗浄液タンク→液タンクへ
循環させて、洗浄作業を行う。(3)開閉ノズルの交換
時には、ベントパイプを固定ノズルから取り外し、次い
で洗浄用弁開閉機構の押上片を外筒部から外して、開閉
ノズルを取り外す。また開閉ノズルを取り外したら、別
の開閉ノズル及びベントパイプを上記と逆の要領で装着
する。 【0012】 【実施例】次に本発明の液体充填機の充填バルブの一実
施例を図1〜図3に示した。液体充填機全体の構成につ
いては、図4に示す従来の液体充填機と略同じなので、
図1〜図3では、本発明の要部のみを説明する。図1の
51がタンク、52が液タンク51の下面に円周方向に
沿って配設した複数の充填バルブである。同充填バルブ
52の主要部は、液タンク51内の液体を流下させる流
下孔53を設けた固定ノズル54と、同固定ノズル54
の中心部に挿入して同固定ノズル54に着脱自在に固定
し且つ下端部に円錐状の固定弁座55aを設けたベント
パイプ55と、固定ノズル54により昇降自在に支持さ
れ且つ下部にベル状部を形成し同ベル状部の中心に弁体
(円錐状凹面)57aを形成した開閉ノズル57とによ
り構成されている。 【0013】59がベントパイプ55の環状溝に嵌挿す
るC形リング、60がベントパイプ55に嵌挿した押え
筒で、これらのC形リング59と押え筒60とによりベ
ントパイプ55が固定ノズル54に着脱自在に固定され
ている。56が開閉ノズル57のフランジ部57bと固
定ノズル54のフランジ部54aとの間に介装したばね
で、開閉ノズル57は、常時、ばね56により下方へ押
されて、固定弁座55aと弁体57aとよりなる弁58
が閉じられている。 【0014】また開閉ノズル57の下部に設けたベル形
部には、下方に向かい開口した凹環状溝部があり、ここ
に弾性材製パッキン59が嵌挿、装着されている。また
同ベル状部の側部には、洗浄液の通路用ねじ孔57cが
貫設されている。なお上記ベントパイプ55は、段付部
55bと、溝部55cに嵌合したC型リング59とによ
り、上記固定ノズル54の上部を挟んでいる。60がC
型リング59の押え筒である。 【0015】61〜65が洗浄用弁開閉機構で、同洗浄
用弁開閉機構61〜65が次のように構成されている。
即ち、61が液タンク51の下面に固定したエアシリン
ダの内筒部、63がエアシリンダの外筒部、62がエア
シリンダの端板であり、エアシリンダの端板62は、エ
アシリンダの内筒部61の端面にねじ止めされ、エアシ
リンダの外筒部63は、外側から内筒部61及び端板6
2に摺動自在に且つ気密的に嵌挿されており、これら3
つの部材61〜63によりチャンバ64が形成されてい
る。 【0016】図1〜図3の65が一対の押上片で、同各
押上片65は、エアシリンダの外筒部63の下部内に2
股ピン66及びワイヤクリップ67により着脱自在に固
定されており、同各押上片65は、開閉ノズル57のフ
ランジ部57bに係合して、開閉ノズル57を昇降させ
る。上記エアシリンダの内筒部61は、上記固定ノズル
54のフランジ部54aに係合して、押え板(図示せ
ず)を介してタンク1の下面にボルトにより共締めされ
ている。 【0017】68がチャンバ64へ圧縮エアを送るため
のエア入口(液タンク51に設けたエア入口)で、圧縮
エアが液タンク1壁に設けたエア通路51a→内筒部6
1壁に設けたエア通路61aを経てチャンバ64へ送ら
れて、外筒部63が上昇するようにてっている。68’
が液タンク51にエア通路を設けることが困難な場合の
エア入口で、このエア入口68’は参考までに示してい
る。 【0018】次に前記液体充填機の充填バルブ52の作
用を具体的に説明する。 (1)液体充填時には、公知のように液体充填容器70
(図1の2点鎖線参照)をリフタにより持ち上げて、液
体充填容器70の口縁をパッド59に当接させ、その後
はさらに上昇する液体充填容器70により開閉ノズル5
7をばね56に抗し持ち上げて、弁58を開き、タンク
51内の液体を固定ノズル54の流下孔53を経て液体
充填容器70内へ注入、充填する。また上記リフタの下
降とともに開閉ノズル57をばね56により下降させ
て、弁58を閉じる。 (2)洗浄時には、キャップ71を開閉ノズル57のベ
ル形部に装着し(図1の1点鎖線参照)、次いで圧縮エ
アをエア入口68→エア通路51a→エア通路61a→
チャンバ64へ送り、エアの圧力によりエアシリンダの
外筒部63を上昇させて、同外筒部63の下部に固定し
た押上片65の内周部を開閉ノズル57のフランジ部5
7bに係合させ、開閉ノズル57をばね56に抗し持ち
上げて、弁58を開く。 【0019】次いで洗浄液を液タンク51→固定ノズル
54の流下孔53→弁58→ねじ孔57c→洗浄液タン
ク(図示せず)→液タンク51へ循環させて、洗浄作業
を行う。洗浄作業を終了したら、チャンバ64のエアを
抜き、開閉ノズル57をばね56により下降させて、弁
58を閉じる。 (3)開閉ノズル57の交換時には、押え筒60及びC
型リング59をベントパイプ55から外して、ベントパ
イプ55を固定ノズル54から取り外し、次いでワイヤ
クリップ67を2股ピン66から外し、2股ピン66を
外筒部63及び各押上片65から抜き、各押上片65を
外筒部63から外して、開閉ノズル57を外筒部63か
ら取り外す。また開閉ノズル57を取り外したら、別の
開閉ノズル57及びベントパイプ55を上記と逆の要領
で装着する。 【0020】なお洗浄用弁開閉機構61〜65は、洗浄
以外の液タンクや弁を熱湯により昇温させるときにも使
用される。本実施例では、押え筒60とC型リング59
とにより、ベントパイプ55を固定ノズル54に着脱自
在に取付けているので、既存装置の充填バルブの改修に
適用し易いという利点がある。 【0021】 【発明の効果】本発明の液体充填機の充填バルブは前記
のように開閉ノズルの交換時には、ベントパイプを固定
ノズルから取り外し、次いで洗浄用弁開閉機構の押上片
を外筒部から外して、開閉ノズルを取り外す。また開閉
ノズルを取り外したら、別の開閉ノズル及びベントパイ
プを上記と逆の要領で装着するので、前記従来の充填バ
ルブのように充填バルブの洗浄用開閉機構を交換または
取り外す必要がなく、型替えに要していた時間と労力と
を節減できて、液体充填機の稼動効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体充填機の充填バルブの一実施例を
示す縦断側面図である。 【図2】図1の矢視A−A線に沿う横断平面図である。 【図3】同充填バルブの2股ピンとワイヤクリップとを
示す斜視図である。 【図4】従来の液体充填機を示す縦断側面図である。 【図5】同液体充填機の充填バルブを示す縦断側面図で
ある。 【図6】同液体充填機の環状昇降枠を示す平面図であ
る。 【符号の説明】 51 液タンク 52 充填バルブ 54 固定ノズル 55 ベントパイプ 57 開閉ノズル 57b フランジ部 58 弁 61〜65 洗浄用弁開閉機構 61 内筒部 62 端板 63 外筒部 65 押上片
示す縦断側面図である。 【図2】図1の矢視A−A線に沿う横断平面図である。 【図3】同充填バルブの2股ピンとワイヤクリップとを
示す斜視図である。 【図4】従来の液体充填機を示す縦断側面図である。 【図5】同液体充填機の充填バルブを示す縦断側面図で
ある。 【図6】同液体充填機の環状昇降枠を示す平面図であ
る。 【符号の説明】 51 液タンク 52 充填バルブ 54 固定ノズル 55 ベントパイプ 57 開閉ノズル 57b フランジ部 58 弁 61〜65 洗浄用弁開閉機構 61 内筒部 62 端板 63 外筒部 65 押上片
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液タンクに固定した固定ノズルと、同固
定ノズルにより昇降可能に支持された開閉ノズルと、同
開閉ノズルの中心部に挿入したベントパイプと、同ベン
トパイプの下端部に設けた固定弁座とを有し、リフター
により昇降する液体充填容器とともに上記開閉ノズルを
昇降させて、同開閉ノズルの下端部と上記固定弁座とよ
りなる弁を開閉する液体充填バルブ機の充填バルブにお
いて、前記ベントパイプを前記固定ノズルに着脱自在に
固定し、洗浄用弁開閉機構を、前記固定ノズルの周りに
配設して液タンクの下面に固定したエアシリンダの内筒
部と同内筒部昇降可能に嵌挿したエアシリンダの外筒部
と、同外筒部に着脱自在に取付けた開閉ノズル用押上片
とにより構成し、前記押上片を前記外筒部から外してか
ら、前記開閉ノズルを前記外筒部から取り外しできるよ
うに設けたことを特徴とする液体充填機の充填バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01264493A JP3411607B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 液体充填機の充填バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01264493A JP3411607B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 液体充填機の充填バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06227590A JPH06227590A (ja) | 1994-08-16 |
JP3411607B2 true JP3411607B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=11811078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01264493A Expired - Fee Related JP3411607B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | 液体充填機の充填バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3411607B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102897332A (zh) * | 2012-10-22 | 2013-01-30 | 江苏星马力科技有限公司 | 一种流体防滴漏装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100910028B1 (ko) * | 2007-07-16 | 2009-07-30 | 최인혁 | 스파우트 파우치용 충전 노즐 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP01264493A patent/JP3411607B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102897332A (zh) * | 2012-10-22 | 2013-01-30 | 江苏星马力科技有限公司 | 一种流体防滴漏装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06227590A (ja) | 1994-08-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030218 |
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