JPH11270620A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH11270620A JPH11270620A JP9401898A JP9401898A JPH11270620A JP H11270620 A JPH11270620 A JP H11270620A JP 9401898 A JP9401898 A JP 9401898A JP 9401898 A JP9401898 A JP 9401898A JP H11270620 A JPH11270620 A JP H11270620A
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- Japan
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- seismic isolation
- isolation device
- bar material
- rod
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- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
位性を発揮することができると共に、性能的に非常に優
れた免震特性を示すことができる免震装置の提供。 【解決手段】 ゴム製の内外筒4,5間の環状スペース
内に、可撓性を有する複数本の繊維系材料による棒状材
6…が収容されることによって、これら棒状材6…が並
列集合状態に組み合わされて免震本体部が形成され、か
つ、内筒5内に鉛等による減衰材7が備えられている。
Description
の免震に用いられる免震装置に関する。
建物の重量を支持できる強度や剛性を有し、かつ、水平
方向には柔らかな特性を有していることが必要である。
このような免震装置として、従来より、積層ゴムアイソ
レータや鋼材ダンパーなど、各種の免震装置が提供され
ている。しかし、いずれも、製作や設置、施工、交換、
性能などの面において必ずしも万全なものではなかっ
た。
や設置、施工、交換などの面において優位性を発揮する
ことができると共に、性能的に非常に優れた免震特性を
示すことができる新規な構造の免震装置を提供すること
を課題とする。
が、可撓性を有する複数本の棒状材を並列集合状態に組
み合わせて構成されてなることを特徴とする免震装置に
よって解決される。
直交する方向においては、各棒状材が、互いに拘束し合
うことなく、それぞれにしなやかに撓み変形を行い、そ
れによって柔らかな特性を示す。しかも、棒状素材の軸
線方向においては、各棒が互いに協力しあって、座屈を
起こすことなく、しっかりと荷重を支える。
複数本の棒状材を並列集合状態に組み合わせるだけで構
成されるものであるから、その製作や施工、設置、交換
などを容易に行うことができる。
料を用いて構成されているものとすることにより、各棒
状材に好適な撓み特性を付与することができると共に、
各棒状材を軽量化しえて、製作や設置、交換をより一層
容易なものにすることができる。
スペース内に、可撓性を有する複数本の棒状材が収容さ
れ、かつ、内筒内に減衰材が収容されている構造とする
ことにより、免震のみならず振動を減衰されていくこと
ができる。しかも、内外筒間の環状スペース内に棒状材
を挿入していくだけで免震本体部を形成することができ
ると共に、減衰材を内筒内に収容するだけで減衰機能を
付与することができるから、減衰機構付きの免震装置を
非常に容易に製作、施工することができる。
れている構造とすることにより、複数本の棒状材を並列
集合状態に組み合わせるだけで免震と制振の両方を行う
免震装置を実現でき、減衰機構付きの免震装置をより一
層容易に製作、施工することができる。
基づいて説明する。
震装置1は、上下に取付け用フランジ2,3を有し、フ
ランジ2,3間に、ゴムなどの変形追従性を有する内外
の筒4,5が上下方向に向けて同芯状に備えられ、そし
て、内外筒4,5間の環状スペース内に、可撓性を有す
る多数本の中実又は中空の棒状材6…が上下方向に向け
られて並列集合状態に密に収容されていると共に、内筒
5内に鉛などによる減衰材7が収容されている。本発明
の免震本体部は、上記の棒状材6…の群によって構成さ
れるものである。各棒状材6は、グラスファイバー、カ
ーボンファイバー、ビニロンファイバーなどの繊維系材
料を用いて一本の棒状材に形成されたもので、弾性的に
しなやかに撓むことができ、しかも、非常に軽い。上記
の免震装置1の製作は、内外筒4,5間の環状スペース
内に、棒状材6…を挿入していくだけでよく、しかも、
各棒状材6…は繊維系材料を用いて製作されたもので、
非常に軽量であるから挿入も容易に行うことができる。
さ、使用本数等は、支える構造物の重量、想定される水
平振動の振幅の大きさなどを考慮し、最も効果的に荷重
支持と免震を行い得るよう設計すればよく、特段の制限
はない。
に、梁や柱等の上部構造部10と、梁や基礎等の下部構
造部11との間に配設され、フランジ2,3を各構造部
10,11にボルトなどにて締結して据え付けられて用
いられる。内部の各棒状材6…が非常に軽量に構成され
ているから、免震装置1も全体として軽量であり、従っ
て、この据付け作業を容易に行うことができる。
は、その内部に備えられている棒状材6…が互いに協力
しあって、座屈を起こすことなく、しっかりと上部構造
部10を支える。
地震等により水平方向の振動が起こると、各棒状材6…
が、互いに拘束し合うことなく、それぞれにしなやかに
撓み変形を行い、それによって免震を行う。各棒状材6
…は内外筒4,5間の環状スペース内に密に収容されて
いるが、互いに剛性一体的に結合されているわけではな
い。そのため、各棒状材6が撓み変形をする際に、他の
棒状材がその撓み変形を妨げて拘束し合うというような
ことがなく、水平方向にしなやかに撓み変形をすること
ができ、それによって、免震装置1は水平方向に非常に
柔らかな特性を示し、効果的に免震を行うことができ
る。
がら水平方向に非常に柔らかな特性を示すことができ
て、本発明の免震装置の構造によれば、大きな水平振動
時においても座屈しにくいという画期的特性を有する免
震構造を容易に実現することができる。
り、水平振動を効果的に減衰していくことができる。な
お、減衰材7は鉛に限定されるものではなく、内筒5内
に高粘性材料を収容し、内部に抵抗部材となる羽根やバ
ネを備えさせた構造など、各種の減衰材が備えられたも
のであってよい。
震装置1は、現場組立て式の免震装置として構成された
ものである。13はトッププレート、14はボトムプレ
ートであり、それぞれに可撓性棒状材6…の端部を差し
込む孔13a…,14a…が上下対応状態に分散状態に
設けられている。
繊維系材料を用いて製作された中空棒状材6の中空部に
鉛等の減衰材7を注入するなどして減衰材を複合化させ
たもので、その可撓性によって免震を行うと共に、それ
自体で振動の減衰も行う。なお、減衰材の種類や、複合
化の方法に制限はない。
次のようにして容易に組み立てることができる。即ち、
トッププレート13を上側の構造部10の下面に固着状
態に取り付けると共に、ボトムプレート14を下側の構
造部11の上面に固着状態に取り付ける。しかる後、図
4に示すように、棒状材6を湾曲状に弾性変形させ、両
端を上下のプレート13,14の孔13a,14aに差
し込み、真っ直ぐに復元させる。各棒状材6…を順次こ
のようにしてセットしていく。以上のようにして免震構
造1が形成される。このように、棒状材6…を一本ずつ
嵌め込んでいくだけで、減衰機能をも備えた免震装置1
を形成することができ、しかも、棒状材6…の一本一本
は非常に軽量であるから、免震装置1の据付けを作業
上、容易に行っていくことができる。また、交換作業に
おいても、棒状材6を撓ませるようにして一本づつ取り
外していき、新たな棒状材を一本づつ取り付けていくこ
とで対応でき、容易に交換作業を遂行していくことがで
きる。
震装置1の各棒状材6…に支えさせる。各棒状材6…は
互いに協力し合ってこの荷重をしっかりと支えることが
できる。そして、水平方向の振動が起こると、各棒状材
6…が、図4に示すように、互いに拘束し合うことな
く、それぞれしなやかに撓み変形を行い、それによって
免震を行う。各棒状材6…は互いに間隔をおいて配設さ
れているから、撓み変形をする際に、他の棒状材の拘束
から完全に解放されており、水平方向にしなやかに撓み
変形をすることができ、それによって、免震装置1は水
平方向に非常に柔らかな特性を示し、効果的に免震を行
う。同時に棒状材6に複合化された減衰材7の作用によ
り、その振動が減衰されていく。
発明はこれらに限定されるものではなく、発明思想を逸
脱しない範囲で各種変形が可能である。例えば、本発明
における棒状材は、繊維系材料を用いて構成されている
ものに限られるものではない。要は、免震のための可撓
性を有する棒状材に構成されたものであればよく、金属
材などによるものであってもよく、その材質や構造に特
段の制限はない。
撓性を有する複数本の棒状材を並列集合状態に組み合わ
せて構成されたものであるから、棒状素材の軸線方向と
直交する方向においては各棒状材それぞれのしなやかに
撓み変形によって柔らかな特性を示すと共に、棒状素材
の軸線方向においては各棒が互いに協力しあってしっか
りと荷重を支え、従って、性能的に非常に優れた免震特
性を発揮することができる。
複数本の棒状材を並列集合状態に組み合わせるだけで構
成されるものであるから、その製作や設置、施工、交換
などを容易に行うことができる。
(イ)は断面側面図、図(ロ)は図(イ)のI−I線断
面図である。
面図、図(ロ)(ハ)はそれぞれ水平振動中の免震装置
の作動状態を示す断面側面図である。
(イ)は断面側面図、図(ロ)は図(イ)のII−II
線断面図、図(ハ)は減衰材を複合化させた可撓性棒状
材の断面斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 免震本体部が、可撓性を有する複数本の
棒状材を並列集合状態に組み合わせて構成されてなるこ
とを特徴とする免震装置。 - 【請求項2】 前記棒状材が繊維系材料を用いて構成さ
れている請求項1に記載の免震装置。 - 【請求項3】 変形追従性を有する内外筒間の環状スペ
ース内に、可撓性を有する複数本の棒状材が収容され、
かつ、内筒内に減衰材が収容されてなることを特徴とす
る減衰機構付きの免震装置。 - 【請求項4】 前記各棒状材に減衰材が複合して備えら
れて減衰機能を付与されている請求項1に記載の免震装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9401898A JPH11270620A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9401898A JPH11270620A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 免震装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270620A true JPH11270620A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14098793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9401898A Pending JPH11270620A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11270620A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007126946A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Takenaka Komuten Co Ltd | 減衰装置、免震構造物及び制振構造物 |
JP2010249224A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Ohbayashi Corp | 免震支承部材、及び免震層 |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP9401898A patent/JPH11270620A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007126946A (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-24 | Takenaka Komuten Co Ltd | 減衰装置、免震構造物及び制振構造物 |
JP2010249224A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Ohbayashi Corp | 免震支承部材、及び免震層 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |