JPH11270361A - エンジンのガバナ装置 - Google Patents

エンジンのガバナ装置

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JPH11270361A
JPH11270361A JP7703698A JP7703698A JPH11270361A JP H11270361 A JPH11270361 A JP H11270361A JP 7703698 A JP7703698 A JP 7703698A JP 7703698 A JP7703698 A JP 7703698A JP H11270361 A JPH11270361 A JP H11270361A
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JP
Japan
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spring
governor
engine
speed
receiving member
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Application number
JP7703698A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsukahara
弘昭 塚原
Yuji Shiba
裕二 芝
Tetsuhisa Yamada
哲久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速回転域における負荷投入時のエンジン回
転数の低下を抑え、エンストのない良好なエンジン性能
を実現できるガバナ装置を提供する。 【解決手段】 フライウエイト(6)の拡開力とガバナス
プリング(30)の付勢力との釣り合いによってスプール
(7)を移動させて燃料噴射量を調節するガバナ装置にお
いて、ガバナスプリング(30)を、バネ定数の小さい第1
スプリング(31)と、バネ定数の大きい第2スプリング(3
2)とを直列配置することによって構成する。低速回転域
において、第1スプリング(31)のみが作用してスプール
(7)を付勢する状態とすることで、負荷投入時のスプー
ル(7)の移動量を大きくして、燃料噴射量を増大させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として舶用ディ
ーゼルエンジンに使用される油圧式等のガバナ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図11乃至図13は、従来のディーゼル
エンジンの油圧式ガバナ装置の構造を示している。図に
おいて、(1)は、エンジンのクランクシャフトに連動し
て回転するギアシャフトであり、この回転はガバナ装置
の作動油圧源となるギヤポンプ(2)に伝わるようになっ
ている。ギヤポンプ(2)からの高圧作動油はパイロット
バルブ(3)に送り込まれ、またギアポンプ(2)の回転力
はギア機構(4)を介してパイロットバルブ(3)のバルブ
本体(5)に伝わるようになっている。
【0003】バルブ本体(5)の上端には、フライウエイ
ト(6)が側方へ開閉自在に枢支されており、またバルブ
本体(5)の内部には、バルブ本体(5)の各ポートを開閉
するスプール(7)が上下方向に摺動自在に配されてい
る。フライウエイト(6)は、バルブ本体(5)の回転すな
わちエンジンのクランクシャフトの回転に応じて回転
し、そのときの遠心力によって拡開することで、スプー
ル(7)を上方に移動させるようになっている。すなわ
ち、スプール(7)は、フライウエイト(6)の開閉動作に
伴って移動する軸部材として機能する。
【0004】(10)は、スプール(7)を下方に付勢するガ
バナスプリングであり、このガバナスプリング(10)は、
フローチングレバー(11)、コントロールシャフト(12)等
を介して速度調節用レバー(13)に連結されており、速度
調節用レバー(13)の回動操作によってその付勢力が任意
に変化するようになっている。
【0005】(15)は、パイロットバルブ(3)からの作動
油が供給されるパワーピストンであり、このパワーピス
トン(15)は、ターミナルアーム(16)、出力軸としてのタ
ーミナルシャフト(17)、燃料調節用レバー(18)を介して
燃料噴射ポンプの燃料コントロールラックに連結されて
いる。従って、パイロットバルブ(3)のスプール(7)が
上下動してパワーピストン(15)への作動油をコントロー
ルすることによって、燃料噴射量の調節が行われるよう
になっている。
【0006】次に、上記油圧ガバナ装置における作用に
ついて説明する。まず、通常運転状態において、速度調
節用レバー(13)を速度増方向へ回動操作すると、コント
ロールシャフト(12)、フローチングレバー(11)等を介し
てガバナスプリング(10)が下方に押し込まれ、これによ
りガバナスプリング(10)の付勢力がフライウエイト(6)
の拡開力を上回り、パイロットバルブ(3)のスプール
(7)が下動する。すると、高圧作動油通路(19)からの高
圧作動油がパイロットバルブ(3)を介してパワーピスト
ン(15)のシリンダ上下室(20)(21)に供給され、シリンダ
上下室(20)(21)の受圧面積の差によってパワーピストン
(15)が上動し、ターミナルアーム(16)、ターミナルシャ
フト(17)及び燃料調節用レバー(18)等を介して燃料コン
トロールラックが燃料増方向に移動して、エンジン回転
数が上昇する。このエンジン回転数の上昇に伴ってフラ
イウエイト(6)の遠心力が強くなって拡開力が増大し、
これによってスプール(7)がガバナスプリング(10)の付
勢力に抗して上動する。フライウエイト(6)の拡開力と
ガバナスプリング(10)の付勢力が釣り合って、シリンダ
下部室(21)に連通するバルブ本体(5)のポートがスプー
ル(7)のランド部(22)によって閉じられると、パワーピ
ストン(15)は停止して燃料噴射量が一定となり、エンジ
ン回転数が速度調節用レバー(13)の傾きに対応した中高
速回転域に保持される。
【0007】通常運転状態において、速度調節用レバー
(13)を速度減方向へ回動操作すると、速度増方向のとき
とは逆に、ガバナスプリング(10)が押し上げられ、これ
によりフライウエイト(6)の拡開力がガバナスプリング
(10)の付勢力を上回り、パイロットバルブ(3)のスプー
ル(7)が上動する。すると、パワーピストン(15)のシリ
ンダ下部室(21)の作動油がパイロットバルブ(3)を介し
て油溜まりに戻され、シリンダ上部室(20)に供給される
高圧作動油によってパワーピストン(15)が下動し、燃料
コントロールラックが燃料減方向に移動して、エンジン
回転数が低下する。このエンジン回転数の低下に伴って
フライウエイト(6)の遠心力が弱くなって拡開力が減少
し、これによってスプール(7)がガバナスプリング(10)
の付勢力によって下動する。フライウエイト(6)の拡開
力とガバナスプリング(10)の付勢力が釣り合って、シリ
ンダ下部室(21)に連通するポートがスプール(7)のラン
ド部(22)によって閉じられると、パワーピストン(15)は
停止して燃料噴射量が一定となり、エンジン回転数が速
度調節用レバー(13)の傾きに対応した低速回転域に保持
される。
【0008】また、エンジンのアイドル回転時にクラッ
チを投入する等して負荷が増加したときには、エンジン
回転数が低下してフライウエイト(6)の拡開力が低下
し、これによってパイロットバルブ(3)のスプール(7)
が下動する。すると、パワーピストン(15)のシリンダ下
部室(21)へ高圧作動油が流入し、パワーピストン(15)が
上動して燃料コントロールラックが燃料増方向に移動
し、エンジン回転数を上昇させてもとの平衡状態に戻す
ように作用する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油圧式ガバナ装置においては、アイドル回転からクラッ
チを繋いで負荷がかかったり、またエンジン前部より出
力を取り出して負荷がかかった状態となると、エンジン
回転数が低下してしまってエンストすることがあった。
【0010】これは、図14に示すように、N−Q特性
(ガバナ回転変化に対する噴射量変化すなわち出力軸角
度変化)が低速回転域で傾きが小さい(ガバナ回転変化に
対する噴射量変化が小さい)ためである。従って、低速
回転域においてガバナ回転変化に対する噴射量変化が大
きくなるようなガバナ特性が求められている。
【0011】しかしながら、低速回転域におけるN−Q
特性を改善しようとした場合、中高速回転域にける特性
まで変化して悪影響を及ぼす虞があった。すなわち、フ
ライウエイト(6)の回転に伴う拡開力とガバナスプリン
グ(10)の付勢力との釣り合いによって噴射量を調節する
構造となっているので、例えば単純にガバナスプリング
のバネ定数を変えるだけでは、低速回転域だけを変化さ
せることはできなかった。
【0012】本発明は、上記に鑑み、低速回転域におけ
る負荷投入時のエンジン回転数の低下を抑え、エンスト
のない良好なエンジン性能を実現できるエンジンのガバ
ナ装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、エンジンの回転数に応じて開閉するフラ
イウエイトと、このフライウエイトの開閉動作に伴って
移動する軸部材と、前記フライウエイトの拡開に伴う移
動方向とは逆方向に前記軸部材を付勢するガバナスプリ
ングと、このガバナスプリングの付勢力を変化させる速
度調節用部材とを備え、前記フライウエイトの拡開力と
前記ガバナスプリングの付勢力との釣り合いによって前
記軸部材に連動する燃料調節用部材を所定位置に保持す
るガバナ装置において、前記ガバナスプリングは、エン
ジンの低速回転域においては回転数の変化に対してスト
ロークを大とし、それ以上の回転域においては小となる
少なくとも2段の作動域を有することを特徴とする。
【0014】このように、エンジンの低速回転域におい
て、ガバナスプリングの回転数変化に対するストローク
を大とすることで、負荷がかかって回転数が変化したと
きにはスプールは従来よりも大きく移動し、これに連動
する燃料調節用部材の移動量も多くなり、燃料噴射量が
従来よりも増大することになる。これにより、低速回転
域におけるN−Q特性を改善してエンジン回転数の低下
を抑制することができる。
【0015】また、ガバナスプリングを、バネ定数の小
さい第1スプリングと、バネ定数の大きい第2スプリン
グとを直列配置することによって構成し、エンジン回転
数の低下に伴って、前記第2スプリングのみが作用して
前記軸部材を付勢する状態から前記第1スプリングのみ
が作用して前記軸部材を付勢する状態に切換わるように
している。バネ定数の小さい第1スプリングは、回転数
変化に対するストロークが大きく、バネ定数の大きい第
2スプリングは、回転数変化に対するストロークが小さ
いので、上記と同様に低速回転域におけるN−Q特性を
改善してエンジン回転数の低下を抑制することができ
る。
【0016】そして、前記第1スプリングを、前記速度
調節用部材に連結された第1バネ受部材と第2バネ受部
材との間に介装するとともに、前記第2スプリングを、
前記第2バネ受部材と前記軸部材に連結された第3バネ
受部材との間に介装し、前記第1バネ受部材と第2バネ
受部材とが当接することによって前記第1スプリングが
作用する範囲を規制している。このように、部材同士の
当接によって第1スプリングの作用する範囲を規制して
いるので、第1スプリングのみによる付勢時期と第2ス
プリングのみによる付勢時期とを明確に区別することが
でき、燃料噴射量が急激に増大するときのエンジン回転
数の設定が容易となり、精度の高いエンジン性能を実現
できる。
【0017】さらに、前記第1バネ受部材に、前記第1
スプリングの一端を保持する凹部を形成し、前記第2バ
ネ受部材に、前記第1スプリングの他端を保持する凹部
を形成し、前記第1スプリングの他端を前記第2バネ受
部材の凹部に嵌め込んだ状態で、前記第2バネ受部材の
外側よりその貫通孔を介して挿入した治具によって、前
記第1スプリングの一端を第1バネ受部材の凹部に嵌め
込むようにすることで、組立性の向上を図ることができ
る。
【0018】また、前記ガバナスプリングを、バネ定数
の小さい第1スプリングの内側或いは外側にバネ定数の
大きい第2スプリングを並列配置することによって構成
し、エンジン回転数の低下に伴って、前記第1及び第2
スプリングが作用して前記軸部材を付勢する状態から前
記第1スプリングのみが作用して前記軸部材を付勢する
状態に切換わるようにしている。さらにまた、前記ガバ
ナスプリングを、バネ定数の小さい第1スプリングとバ
ネ定数の大きい第2スプリングとが連続する不等ピッチ
スプリングとしている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施形態に係る
ガバナ装置要部における低速回転時の状態を示し、図2
は同じくその中高速回転時の状態を示している。なお、
以下に説明するガバナスプリング部分以外の構成につい
ては従来と同様であり、図において従来と同様の機能を
有する部材については同じ符号を付してある。
【0020】本実施形態の舶用多気筒ディーゼルエンジ
ンに使用されるガバナ装置は、ガバナスプリング(30)
を、バネ定数の小さい第1スプリング(31)と、バネ定数
の大きい第2スプリング(32)を直列配置することにより
構成している。
【0021】第1スプリング(31)は、速度調節用レバー
(13)に連結された第1バネ受部材(33)と第2バネ受部材
(34)との間に介装され、第2スプリング(32)は、その自
然長及び直径が第1スプリング(31)よりも大きく、第2
バネ受部材(34)と軸部材としてのスプール(7)に連結さ
れた第3バネ受部材(35)との間に介装されている。
【0022】第1バネ受部材(33)は、フローチングレバ
ー(11)が装着される大径円柱部(36)と、この大径円柱部
(36)の下面中央に突設された小径円柱部(37)とから構成
されている。大径円柱部(36)には、フローチングレバー
(11)を挿入するためのスリット(38)及びピン挿入孔(39)
が互いに直交して形成されている。また、小径円柱部(3
7)の中央下面には、図3に示すように、第1スプリング
(31)の上端を保持する下向き凹部(40)が形成されてお
り、この下向き凹部(40)の内周面には、第1スプリング
(31)の抜けを防止する突起(41)が円周方向にわたって形
成されている。
【0023】第2バネ受部材(34)は、図3及び図4に示
すように、その上面に第1バネ受部材(33)の小径円柱部
(37)が嵌り込む嵌合溝(42)が水平方向に貫通して形成さ
れている。そして、この嵌合溝(42)を挟んで対向する溝
壁(43)(43)内面は、嵌合溝(42)内での第1バネ受部材(3
3)の僅かな水平方向の振れを許容するための円弧状の切
欠き(44)(44)が形成されている。
【0024】また、第2バネ受部材(34)の嵌合溝(42)中
央には、第1スプリング(31)の下端を保持する上向き凹
部(45)が形成され、また下面中央には、第2スプリング
(32)の上端を保持する下向き凹部(46)が形成され、これ
ら凹部(45)(46)が貫通孔(47)によって連通されている。
上向き凹部(45)には、第1スプリング(31)の抜けを防止
する突起(48)が円周方向にわたって形成され、また下向
き凹部(46)には、第2スプリング(32)の抜けを防止する
突起(49)が円周方向にわたって形成されている。
【0025】第1スプリング(31)の取り付けは、まず図
3に示すように、第1スプリング(31)の下端を第2バネ
受部材(34)の上向き凹部(45)に嵌め込み、この状態から
図5に示すように、第2バネ受部材(34)の外側よりその
貫通孔(47)を介して挿入した治具(50)によって、第1ス
プリング(31)の一端を第1バネ受部材(33)の下向き凹部
(40)に押し込むことにより行うようにしている。これに
より、第1バネ受部材(33)の凹部(40)と第2バネ受部材
(34)の凹部(45)との間の閉塞された空間内に第1スプリ
ング(31)をきっちりと嵌め込むことができる。
【0026】また、この第1スプリング(31)の取付状態
において、第1バネ受部材(33)と第2バネ受部材(34)と
が当接することによって第1スプリング(31)の作用する
範囲が規制されるようになっている。すなわち、第1ス
プリング(31)のストロークが、第1バネ受部材(33)の小
径円柱部(37)下面と第2バネ受部材(34)の嵌合溝(42)の
溝底との間の距離に設定されている。なお、この第1ス
プリング(31)のストロークは、第1スプリング(31)の自
然長さを変えたり、第2バネ受部材(34)の嵌合溝(42)に
シムを装着することによって、任意に変更可能とされて
いる。
【0027】第3バネ受部材(35)は、スプール(7)の上
端に装着され、その上面中央に第2スプリング(32)の下
端を保持する上向き凹部(51)が形成されており、この上
向き凹部(51)の内周面には、第2スプリング(32)の抜け
を防止する突起(52)が円周方向にわたって形成されてい
る。なお、図中、(55)はスラストローラベアリング、(5
6)はフライウエイト(6)が当接する昇降プレート、(57)
はフライウエイト(6)の枢支軸である。
【0028】次に、上記油圧ガバナ装置における作用に
ついて説明する。まず、エンジンが低速回転のときに
は、図1に示すように、速度調節用レバー(13)によるガ
バナスプリング(30)の押し込み量が小さく、またガバナ
回転数も低くてフライウエイト(6)の遠心力も弱いた
め、バネ定数の小さい第1スプリング(31)のみが圧縮し
てスプール(7)を下方に付勢している。
【0029】この状態で、例えばクラッチを繋いだり、
またエンジン前部より出力を取り出して負荷がかかると
(例えば、エンジンにより油圧ポンプ等を駆動したよう
な場合)、エンジン回転数が低下してフライウエイト
(6)の遠心力がさらに弱まって拡開力が低下し、これに
よって第1スプリング(31)の付勢力がフライウエイト
(6)の拡開力を上回り、スプール(7)が下動する。この
とき、第1スプリング(31)は、バネ定数が小さくて回転
変化に対してのストローク変化が大きいため、スプール
(7)は従来よりも大きく下動し、シリンダ下部室(21)に
連通するポートが十分に開放し、高圧作動油通路(19)か
らの高圧作動油がパイロットバルブ(3)を介してパワー
ピストン(15)のシリンダ上下室(20)(21)に確実に供給さ
れる。これにより、パワーピストン(15)が大きく上昇し
て、燃料噴射量が従来と比べて増大する。すなわち、ガ
バナ回転変化に対する噴射量変化が大きくなり、これに
よってエンジンの回転数の低下によるエンストを防止す
ることができる。
【0030】一方、エンジンが中高速回転のときには、
図2に示すように、速度調節用レバー(13)によるガバナ
スプリング(30)の押し込み量が大きく、またガバナ回転
数も高くてフライウエイト(6)の遠心力も強いため、第
1スプリング(31)が圧縮して第1バネ受部材(33)と第2
バネ受部材(34)とが当接し、さらに第2スプリング(32)
も圧縮する。このとき、第2スプリング(32)が第2バネ
受部材(34)を上方に付勢することによって、第1スプリ
ング(31)が作用しなくなり、バネ定数の大きい第2スプ
リング(32)のみが作用してスプール(7)を下方に付勢す
る状態となっている。これは、従来の中高速回転域での
状態と同様であり、従って上記のように低速回転域での
特性を変化させたにもかかわらず、高速回転域では従来
と同様の特性を維持することになる。
【0031】図6は、低速回転域でのN−Q特性を示し
ている。エンジンがアイドル回転している状態では、ガ
バナ回転数が(N1)に対して出力軸角度が(Q1)となっ
ている。このときには、第2スプリング(32)のみが作用
してフライウエイト(6)の拡開力と釣り合っている。ア
イドル回転からクラッチを繋いだ状態では、ガバナ回転
数が(N2)と低くなり、出力軸角度が(Q2)となって噴
射量が増大する。このときにも、第2スプリング(32)の
みが作用している。
【0032】クラッチを繋いだ後にエンジン回転数が僅
かに低下し、ガバナ回転数が(N3)となると、第2スプ
リング(32)のみが作用する状態から第1スプリング(31)
のみが作用する状態、すなわち上述したエンジンが低速
回転しているときの状態に切換わる。そして、これから
以降は、ガバナ回転数が低下すると、出力軸角度は格段
に大きくなって噴射量が急激に増大するので、ガバナ回
転数すなわちエンジン回転数は低下しにくくなる。従っ
て、クラッチを繋いだときに負荷がかかり過ぎても、ガ
バナ回転数は(N3)をほぼ維持するので、エンストを防
止することができる。
【0033】同様に、エンジン前部より出力を取り出し
てエンジンに大きな負荷がかかっても、ガバナ回転数は
(N3)よりも僅かに低い(N4)に下がるだけで、出力軸
角度は(Q4)と格段に大きくなり、エンストする心配は
ない。従来では、ガバナ回転数が(N5)まで低下しない
と、出力軸角度を(Q4)まで上げることができないこと
からも明らかなように、従来に比べて低速回転域でガバ
ナ回転変化に対する噴射量変化が大きくなるようなガバ
ナ特性を実現している。
【0034】図7は第2の実施形態に係るガバナ装置要
部における低速回転時の状態を示し、図8は同じくその
中高速回転時の状態を示している。なお、以下に説明す
るガバナスプリング部分以外の構成については第1の実
施形態と同様であり、図において第1の実施形態と同様
の機能を有する部材については同じ符号を付してある。
【0035】本実施形態のガバナ装置は、ガバナスプリ
ング(60)を、バネ定数の小さい第1スプリング(61)の内
側にバネ定数の大きい第2スプリング(62)を挿入して、
両スプリング(61)(62)を並列配置することによって構成
している。
【0036】第1スプリング(61)は、速度調節用レバー
(13)に連結された上側バネ受部材(63)と、スプール(7)
に連結された下側バネ受部材(64)との間に介装され、第
1スプリング(61)よりも自然長の短い第2スプリング(6
2)は、下側バネ受部材(64)に載置されて上側バネ受部材
(63)に対して当接離間自在とされている。
【0037】上側バネ受部材(63)の下面中央には、第1
スプリング(61)の上端を保持する下向き凹部(65)が形成
されており、この下向き凹部(65)の内周面には、第1ス
プリング(61)の抜けを防止する突起(66)が円周方向にわ
たって形成されている。また、下側バネ受部材(64)の下
面中央には、第1スプリング(61)の下端を保持する上向
き凹部(67)が形成されており、この上向き凹部(67)の内
周面には、第1スプリング(61)の抜けを防止する突起(6
8)が円周方向にわたって形成されている。
【0038】上記構成においては、エンジンが低速回転
のときには、図7に示すように、第2スプリング(62)の
上端が上側バネ受部材(63)から離間し、第1スプリング
(61)のみが作用してスプール(7)を下方に付勢してい
る。従って、第1の実施形態において説明したようにガ
バナ回転変化に対する噴射量変化が大きくなり、エンジ
ンの回転数の低下によるエンストを防止することができ
る。
【0039】一方、エンジンが中高速回転のときには、
図8に示すように、第2スプリング(62)の上端が上側バ
ネ受部材(63)に当接するようになり、両スプリング(61)
(62)が作用してスプール(7)を下方に付勢している。こ
れは、従来の中高速回転域での状態と同様であり、従っ
て低速回転域での特性を変化させたにもかかわらず、中
高速回転域では従来と同様の特性を維持することにな
る。
【0040】図9は第3の実施形態に係るガバナ装置要
部における低速回転時の状態を示し、図10は同じくそ
の中高速回転時の状態を示している。なお、以下に説明
するガバナスプリング部分以外の構成については第2の
実施形態と同様であり、図において第2の実施形態と同
様の機能を有する部材については同じ符号を付してあ
る。
【0041】本実施形態のガバナ装置は、ガバナスプリ
ング(70)を、バネ定数の小さい第1スプリング(71)とバ
ネ定数の大きい第2スプリング(72)とが連続する不等ピ
ッチスプリングから構成している。この不等ピッチスプ
リング(70)は、第1スプリング(71)部分で素線間隔が大
とされ、第2スプリング部分(72)部分で素線間隔が小と
されており、その圧縮量に応じてバネ定数が変化するよ
うになっており、上側バネ受部材(63)と下側バネ受部材
(64)との間に介装されている。
【0042】上記構成においては、エンジンが低速回転
のときには、図9に示すように、不等ピッチスプリング
(70)の圧縮量が少なく、小さなバネ定数でスプール(7)
を下方に付勢している。従って、第1の実施形態におい
て説明したようにガバナ回転変化に対する噴射量変化が
大きくなり、エンジンの回転数の低下によるエンストを
防止することができる。
【0043】一方、エンジンが中高速回転のときには、
図10に示すように、不等ピッチスプリング(70)の圧縮
量が多く、大きなバネ定数でスプール(7)を下方に付勢
している。これは、従来の中高速回転域での状態と同様
であり、従って低速回転域での特性を変化させたにもか
かわらず、中高速回転域では従来と同様の特性を維持す
ることになる。
【0044】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの
修正及び変更を加え得ることは勿論である。例えば、本
発明のガバナ装置は油圧式のものに限らず、機械式のも
のであっても良い。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、ガバナスプリングは、エンジンの低速回転域
においては回転数の変化に対してストロークを大とし、
それ以上の回転域においては小となる少なくとも2段の
作動域を有しているので、エンジンの低速回転域におい
て、負荷がかかって回転数が変化したときにはスプール
は従来よりも大きく移動し、これに連動する燃料調節用
部材の移動量も多くなって料噴射量が従来よりも増大す
ることになる。
【0046】従って、低速回転域での負荷投入時のエン
ジン回転数の低下を抑制し、しかも中高速回転域での特
性を従来と同様に維持することが可能となり、エンスト
のない良好なエンジン性能を実現することができる。
【0047】具体的には、バネ定数の異なるスプリング
を組合わせてガバナスプリングを構成し、低速回転域に
おいてバネ定数の小さいスプリングが作用するようにし
ているが、特に、バネ定数の小さい第1スプリングの内
側或いは外側にバネ定数の大きい第2スプリングを並列
配置することによって構成すれば、ガバナスプリングを
コンパクトにまとめてその配置スペースを小さくするこ
とができ、装置の小型化を図ることができる。
【0048】さらに、ガバナスプリングを、バネ定数の
小さい第1スプリングとバネ定数の大きい第2スプリン
グとが連続する不等ピッチスプリングとすると、より一
層配置スペースを小さくすることができ、しかも部品点
数の削減及び組立工程の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るガバナ装置要部
における低速回転時の状態を示す縦断面図である。
【図2】同じくその中高速回転時の状態を示す縦断面図
である。
【図3】第1スプリングを第2バネ受部材に嵌め込んだ
状態を示す図である。
【図4】第2バネ受部材の平面図である。
【図5】治具を使用して第1スプリングを第1バネ受部
材に嵌め込んだ状態を示す図である。
【図6】低速回転域におけるN−Q特性を示す図であ
る。
【図7】第2の実施形態に係るガバナ装置要部における
低速回転時の状態を示す縦断面図である。
【図8】同じくその中高速回転時の状態を示す縦断面図
である。
【図9】第3の実施形態に係るガバナ装置要部における
低速回転時の状態を示す縦断面図である。
【図10】同じくその中高速回転時の状態を示す縦断面
図である。
【図11】従来のガバナ装置の縦断面図である。
【図12】同じくその内部の平面図である。
【図13】ガバナスプリング部分の縦断面図である。
【図14】従来のガバナ装置におけるN−Q特性を示す
図である。
【符号の説明】
(6) フライウエイト (7) 軸部材 (30)(60)(70) ガバナスプリング (13) 速度調節用部材 (18) 燃料調節用部材 (31)(61)(71) 第1スプリング (32)(62)(72) 第2スプリング (33) 第1バネ受部材 (34) 第2バネ受部材 (35) 第3バネ受部材 (47) 貫通孔 (50) 治具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転数に応じて開閉するフラ
    イウエイトと、このフライウエイトの開閉動作に伴って
    移動する軸部材と、前記フライウエイトの拡開に伴う移
    動方向とは逆方向に前記軸部材を付勢するガバナスプリ
    ングと、このガバナスプリングの付勢力を変化させる速
    度調節用部材とを備え、前記フライウエイトの拡開力と
    前記ガバナスプリングの付勢力との釣り合いによって前
    記軸部材に連動する燃料調節用部材を所定位置に保持す
    るガバナ装置において、前記ガバナスプリングは、エン
    ジンの低速回転域においては回転数の変化に対してスト
    ロークを大とし、それ以上の回転域においては小となる
    少なくとも2段の作動域を有することを特徴とするエン
    ジンのガバナ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの回転数に応じて開閉するフラ
    イウエイトと、このフライウエイトの開閉動作に伴って
    移動する軸部材と、前記フライウエイトの拡開に伴う移
    動方向とは逆方向に前記軸部材を付勢するガバナスプリ
    ングと、このガバナスプリングの付勢力を変化させる速
    度調節用部材とを備え、前記フライウエイトの拡開力と
    前記ガバナスプリングの付勢力との釣り合いによって前
    記軸部材に連動する燃料調節用部材を所定位置に保持す
    るガバナ装置において、前記ガバナスプリングを、バネ
    定数の小さい第1スプリングと、バネ定数の大きい第2
    スプリングとを直列配置することによって構成し、エン
    ジン回転数の低下に伴って、前記第2スプリングのみが
    作用して前記軸部材を付勢する状態から前記第1スプリ
    ングのみが作用して前記軸部材を付勢する状態に切換わ
    るようにしたことを特徴とするエンジンのガバナ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スプリングを、前記速度調節用
    部材に連結された第1バネ受部材と第2バネ受部材との
    間に介装するとともに、前記第2スプリングを、前記第
    2バネ受部材と前記軸部材に連結された第3バネ受部材
    との間に介装し、前記第1バネ受部材と第2バネ受部材
    とが当接することによって前記第1スプリングが作用す
    る範囲を規制した請求項2記載のエンジンのガバナ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1バネ受部材に、前記第1スプリ
    ングの一端を保持する凹部を形成し、前記第2バネ受部
    材に、前記第1スプリングの他端を保持する凹部を形成
    し、前記第1スプリングの他端を前記第2バネ受部材の
    凹部に嵌め込んだ状態で、前記第2バネ受部材の外側よ
    りその貫通孔を介して挿入した治具によって、前記第1
    スプリングの一端を第1バネ受部材の凹部に嵌め込むよ
    うにした請求項3記載のエンジンのガバナ装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの回転数に応じて開閉するフラ
    イウエイトと、このフライウエイトの開閉動作に伴って
    移動する軸部材と、前記フライウエイトの拡開に伴う移
    動方向とは逆方向に前記軸部材を付勢するガバナスプリ
    ングと、このガバナスプリングの付勢力を変化させる速
    度調節用部材とを備え、前記フライウエイトの拡開力と
    前記ガバナスプリングの付勢力との釣り合いによって前
    記軸部材に連動する燃料調節用部材を所定位置に保持す
    るガバナ装置において、前記ガバナスプリングを、バネ
    定数の小さい第1スプリングの内側或いは外側にバネ定
    数の大きい第2スプリングを並列配置することによって
    構成し、エンジン回転数の低下に伴って、前記第1及び
    第2スプリングが作用して前記軸部材を付勢する状態か
    ら前記第1スプリングのみが作用して前記軸部材を付勢
    する状態に切換わるようにしたことを特徴とするエンジ
    ンのガバナ装置。
  6. 【請求項6】 エンジンの回転数に応じて開閉するフラ
    イウエイトと、このフライウエイトの開閉動作に伴って
    移動する軸部材と、前記フライウエイトの拡開に伴う移
    動方向とは逆方向に前記軸部材を付勢するガバナスプリ
    ングと、このガバナスプリングの付勢力を変化させる速
    度調節用部材とを備え、前記フライウエイトの拡開力と
    前記ガバナスプリングの付勢力との釣り合いによって前
    記軸部材に連動する燃料調節用部材を所定位置に保持す
    るガバナ装置において、前記ガバナスプリングを、バネ
    定数の小さい第1スプリングとバネ定数の大きい第2ス
    プリングとが連続する不等ピッチスプリングとしたこと
    を特徴とするエンジンのガバナ装置。
JP7703698A 1998-03-25 1998-03-25 エンジンのガバナ装置 Pending JPH11270361A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015190361A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ヤンマー株式会社 油圧ガバナ
JP2015190362A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ヤンマー株式会社 油圧ガバナのリンク機構組立体および油圧ガバナのリンク機構の組付け方法
CN112576379A (zh) * 2020-12-28 2021-03-30 常州市合达油泵有限公司 一种柴油发动机油泵调速器

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JP2015190361A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ヤンマー株式会社 油圧ガバナ
JP2015190362A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 ヤンマー株式会社 油圧ガバナのリンク機構組立体および油圧ガバナのリンク機構の組付け方法
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