JPH11270114A - 防滑床材および床面用防滑貼着材 - Google Patents

防滑床材および床面用防滑貼着材

Info

Publication number
JPH11270114A
JPH11270114A JP9279998A JP9279998A JPH11270114A JP H11270114 A JPH11270114 A JP H11270114A JP 9279998 A JP9279998 A JP 9279998A JP 9279998 A JP9279998 A JP 9279998A JP H11270114 A JPH11270114 A JP H11270114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip
base material
floor
stone
antislip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9279998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Shibata
秀樹 柴田
Hajime Kimura
一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9279998A priority Critical patent/JPH11270114A/ja
Publication of JPH11270114A publication Critical patent/JPH11270114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然石製、人工石製、または焼成タイル製床
材が本来有する美観を損ねることなく、また部分的に防
滑加工を施した場合でも未加工部分との相違或いは違和
感が極めて少なく、廃材利用にも供する防滑床材および
床面用防滑貼着材を提供する。 【解決手段】 本発明の防滑床材1は、天然石、人工
石、または焼成タイルを基材2とし、基材表面2aに接
着材料3を介して防滑粒状体4が固着された床材であっ
て、防滑粒状体4は、天然石、人工石、または焼成タイ
ルの基材材料を粉砕して形成されている。また、本発明
の床面用防滑貼着材20は、基材層21に接着層23を
介して防滑粒状体24が固着され、防滑粒状体24は、
天然石、人工石、または焼成タイルからなる床材の基材
材料を粉砕して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然石、人工石、
または焼成タイルなどの床材表面に滑り止めを施した防
滑床材および床材表面に貼着して使用する床面用防滑貼
着材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の床面、階段、駅のプラ
ットホーム、その他、人が歩行する部位に、美観性に優
れた、天然石、人工石、または焼成タイルが多用されて
いる。
【0003】ところで、これらの床材は歩行に際して滑
り易く、時には転倒したりして危険である。特に表面が
降雨などで濡れた場合や美観性をさらに向上させるため
鏡面仕上げを施した場合などにはその危険性がさらに高
くなる。そして、この問題に起因して、鏡面仕上げを施
したものは美観的に優れているにもかかわらず、使用が
敬遠される傾向もあり、床材表面に防滑性を付与するこ
とが極めて重要な問題となっている。
【0004】この問題を解決するものとして、従来より
種々の方法が提案されている。例えば、床材表面をバー
ナーで加工して凹凸を形成する方法、床材表面を硬質粒
状体を含む樹脂でコーティングする方法、硬質粒状体を
含む樹脂層を表層に有したテープ部材或いはシートを貼
付する方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バーナーで加
工する方法では、天然石等が本来有する美観が完全に損
なわれると共に既設床面に対する施工が極めて困難であ
った。また、硬質粒状体を含む樹脂でコーティングする
方法或いはテープ部材等を貼付する方法では、硬質粒状
体として、炭化珪素、結晶アルミナなどの骨材、珪砂や
ジルコンサンド粒子などの砥材或いはガラスパウダーな
どが使用されているため、防滑表面が白色化等して美観
を著しく損ねていた。特に床材表面が鏡面仕上げされた
ものでは、防滑加工を施した部位と鏡面仕上げした部位
との相違が顕著に表れ、実質的な問題解決には至ってい
なかった。
【0006】他方、天然石、人工石、または焼成タイル
を用いて床材を作製する際には、切断成形時の切れ端や
製品価値のない不良品等廃材が大量に発生する。これら
廃材は通常、廃棄処分されており、近年のリサイクル志
向に伴って再利用が嘱望されている。
【0007】本願発明者は、このような現況に鑑みて、
床材の基材材料を構成する天然石、人工石、または焼成
タイルを防滑用に使用することを想起し本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明の課題は、天然石製、人工石
製、または焼成タイル製床材が本来有する美観を損ねる
ことなく、部分的に防滑加工を施した場合でも未加工部
分との相違或いは違和感が極めて少なく、廃材利用にも
供する防滑床材および上記課題に加え、既設床面におけ
る施工も極めて容易に行える床面用防滑貼着材を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するもの
は、天然石、人工石、または焼成タイルを基材とし、該
基材表面に接着材料を介して防滑粒状体が固着された床
材であって、前記防滑粒状体は、天然石、人工石、また
は焼成タイルの基材材料を粉砕して形成されていること
を特徴とする防滑床材である。
【0009】前記防滑粒状体は、天然石、人工石、また
は焼成タイルのうち、前記基材と同系色の基材材料を粉
砕して形成されていることが好ましい。また、前記防滑
粒状体は、天然石、人工石、または焼成タイルのうち、
前記基材と同種な基材材料を粉砕して形成されているこ
とが好ましい。さらに、前記防滑粒状体は、天然石、人
工石、または焼成タイルのうち、基材と同一な基材材料
を粉砕して形成されていることが好ましい。さらに、前
記防滑粒状体は粉砕された後、研磨されていることが好
ましい。
【0010】また、上記課題を解決するものは、天然
石、人工石、または焼成タイルからなる基材の表面を部
分的に開口を有したマスキングシートにて被覆する工程
と、前記開口により露呈する基材表面に接着材料を付着
させる工程と、天然石、人工石、または焼成タイルの基
材材料を粉砕して形成した防滑粒状体を前記露呈する基
材表面に散布して固着する工程とを有することを特徴と
する防滑床材の製造方法である。
【0011】さらに、上記課題を解決するものは、基材
層と、該基材層の裏面に設けられた粘着層と、該基材層
の表面に設けられた接着層と、該接着層により固着され
た防滑粒状体とを有し、該防滑粒状体は、天然石、人工
石、または焼成タイルからなる床材の基材材料を粉砕し
て形成されていることを特徴とする床面用防滑貼着材で
ある。
【0012】本発明の防滑床材は、床材表面に固着され
た防滑粒状体が、基材材料として用いられる天然石、人
工石、または焼成タイルを粉砕して形成されたものであ
るため、これを固着しても床材が本来有する美観を損ね
ることがなく、また部分的に防滑加工を施した場合でも
未加工部位との相違或いは違和感が極めて少なく、基材
の廃材も有効活用される。また、本発明の床面用防滑貼
着材によれば、上記作用効果に加えて既設床面における
防滑施工が極めて容易なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防滑床材を図1お
よび図2に示した一実施例を用いて説明する。なお、図
1は本発明の防滑床材の一実施例の平面図であり、図2
は図1に示した防滑床材の防滑された部位(以下、防滑
部という)の縦断面図である。
【0014】防滑床材1は、天然石、人工石、または焼
成タイルのいずれかを基材2とし、基材表面2aに接着
材料3を介して防滑粒状体4が固着された床材であっ
て、防滑粒状体4は、天然石、人工石、または焼成タイ
ルの基材材料を粉砕して形成されている。以下、各構成
について順次詳述する。
【0015】この実施例の基材2は、御影石にて形成さ
れているが、天然石、人工石、または焼成タイルのいず
れかであればよい。また、天然石としては、御影石、大
理石などが好適に使用できるが、床材として必要な強度
を備えるものであればどのようなものであってもよい。
さらに、この実施例の基材2は、図1に示すように平面
視で矩形に形成されているがこれに限定されるものでは
なく、床面となる略平面部を有するものであればどのよ
うな形態のものであってもよい。
【0016】基材2の表面は、いわゆる鏡面仕上げが施
されており光沢を有している。なお、本発明の防滑床材
は、鏡面仕上げが施されたものに限定されるものではな
いが、防滑部と未加工部との相違を極めて小さくできる
ものであり、鏡面仕上げを施した床材に極めて顕著な効
果を奏する。
【0017】そして、基材表面2aには、接着材料3を
介して防滑粒状体4が固着されており、これにより防滑
加工が施される。なお、この実施例では、図1に示すよ
うに、基材表面2aに部分的に防滑加工が施されている
が、これに限定されるものではなく、基材表面2a全面
に防滑加工が施されたものも本発明の範疇に包含され
る。ただし、基材表面2aの持つ美観をそのまま生かす
意味で、部分的に防滑加工されることがより好ましい。
【0018】接着材料3としては、防滑粒状体4を強固
に固着できるものであればどのようなものでもよいが、
この実施例では、接着性に優れた常温硬化型のエポキシ
系樹脂接着剤が使用されている。
【0019】防滑粒状体4は、基材表面2aに多数固着
されて凹凸を形成し防滑部を構成する。この防滑粒状体
4としては、天然石、人工石、または焼成タイルの基材
材料を粉砕したものが使用される。この実施例では、基
材2(御影石)と同一な基材材料、即ち基材2を形成し
たものと同じ御影石にて防滑粒状体が形成されている。
より具体的には、この実施例の基材2は赤御影にて形成
されているため、その赤御影の廃材(切れ端)を粉砕し
て防滑粒状体4を形成している。なお、本願において
「基材と同一な基材材料を粉砕して形成」とは、この実
施例のように基材と全く同じ材料(例えば基材の廃材部
分)を粉砕して防滑粒状体を形成することを意味する。
通常、これが最も防滑部と未加工部の相違を小さくでき
好ましい。また、本願において「床材の基材材料」と
は、単独で或いは混合されて床材本体となり得る材料を
いう。
【0020】ただし、本発明の防滑床材は、防滑粒状体
が基材と同一材料にて形成されたものに限定されず、防
滑粒状体が、天然石、人工石、または焼成タイルのう
ち、基材と同種な基材材料を粉砕して形成したものであ
ってもよい。この点、本願における「基材と同種な基材
材料を粉砕して形成」とは、基材が天然石であれば防滑
粒状体も天然石で形成され、基材が人工石であれば防滑
粒状体も人工石で形成され、基材が焼成タイルであれば
防滑粒状体も焼成タイルで形成されることを意味し、こ
れには例えば、基材が大理石で形成され防滑粒状体が大
理石以外の天然石で形成されることの他、基材が御影石
で形成され、防滑粒状体が基材とは異なる御影石(例え
ば産地が異なり色調も異なる御影石)にて形成されるこ
とも含むものである。これは基材と同一の材料を粉砕す
ると、基材の色彩より薄色化する場合があり、色彩をよ
り近似させるために、基材より濃い色彩の材料を使用し
た方が基材の色調に近似する場合があるからである。
【0021】さらに、本発明は、基材の材料とは無関係
に、防滑粒状体が、天然石、人工石、または焼成タイル
の基材材料にて形成されたものを広く包含するものであ
る。例えば、基材が焼成タイルで形成されており、基材
表面に固着する防滑粒状体として天然石の防滑粒状体を
使用したものなども本発明の範疇に包含される。なお、
その場合は、基材材料と防滑粒状体とが同系色であるこ
とが好ましいが、異系色であっても美観性が高まる場合
がありそのようなものも本発明の範疇に広く包含され
る。また、防滑粒状体が、天然石、人工石、または焼成
タイルの内、2種以上のもので形成されたものも本発明
の範疇に含まれる。
【0022】このように、本発明の防滑床材は、床材の
基材材料自体を粉砕して防滑材料として使用するため、
基材が本来有する美観を損ねることなく、また部分的に
防滑加工を施した場合でも未加工部分との相違或いは違
和感が極めて少なく、さらに廃材利用にも供することが
できる。
【0023】つぎに、図3に示した本発明の防滑床材の
他の実施例について説明する。なお、図3は図2と同
様、防滑部の縦断面図である。この実施例の防滑床材1
0と、前述した防滑床材1との相違は、防滑粒状体11
が粉砕された後、研磨されている点のみであり他は同じ
である。同一構成部分について同一符号を付し説明を省
略する。
【0024】即ち、この実施例の防滑粒状体11は、図
3に示すように、研磨された結果、各防滑粒状体の角部
がほぼ研削され丸みを帯びたものとなる。さらに、材料
自体が本来有する色彩がより表出され、これらを基材表
面に固着することにより、基材の色彩により近似させる
ことができ防滑加工部位と未加工部位との相違がより小
さくなると共に、汚れの付着をより防止できる。
【0025】つぎに、本発明の防滑床材の製造方法につ
いて説明する。本発明の防滑床材は、天然石、人工石、
または焼成タイルからなる基材を所望形状に成形する工
程と、天然石、人工石、または焼成タイルからなる基材
の表面を部分的に開口を有したマスキングシートにて被
覆する工程と、開口により露呈する基材表面に接着材料
を付着させる工程と、天然石、人工石、または焼成タイ
ルの基材材料を粉砕して形成した防滑粒状体を露呈する
基材表面に散布して固着する工程と、マスキングシート
を剥離する工程とを経て作製される。以下、各工程を順
次説明する。
【0026】基材成形工程では、基材が天然石である場
合は、採石した天然石を切断機などを用いて所望形状に
切断加工して成形する。また、基材が人工石である場合
は、粉砕した石材を樹脂と混合し型枠内にて硬化させ所
望形状に成形する。さらに、基材が焼成タイルである場
合はタイルの組成原料を型枠内で加圧成形しその後焼成
して形成する。そして、基材表面を鏡面仕上げする場合
は、研磨機を用いて行う。
【0027】つぎに、基材表面被覆工程では、天然石、
人工石、または焼成タイルからなる基材の表面に、部分
的に開口を有したマスキングシートを被覆して、防滑す
る部位の基材表面のみ露呈させる。すなわち、マスキン
グシートにより被覆された部位は未加工部位として防滑
加工が為されない。なお、マスキングシートの開口はど
のような形態でもよく、滑り防止の効用と美観性の観点
から適宜決定する。
【0028】接着材料付着工程では、マスキングシート
の開口により露呈する基材表面に接着材料、例えば前述
した常温硬化型のエポキシ系樹脂接着剤を塗布或いはス
プレー噴霧などにより付着させる。
【0029】粒状体固着工程では、天然石、人工石、ま
たは焼成タイルの基材材料を粉砕機にて粉砕して形成し
た防滑粒状体を、露呈する基材表面に散布して固着す
る。この場合、防滑粒状体は粉砕後、研磨してもよく、
それらを散布すると接着材料が常温硬化して基材表面に
強固に固着される。そして、最後にマスキングシートを
剥離して本発明の防滑床材が作製される。
【0030】このように、本発明の防滑床材の製造方法
では、基材材料を粉砕して防滑材料として用いるため、
基材が本来有する美観を損ねることなく、廃材利用にも
供することができる。さらに、部分的に開口を有したマ
スキングシートを使用して、既設の床面でも容易に防滑
加工が施せる。
【0031】つぎに、本発明の床面用防滑貼着材を図4
ないし図6に示した一実施例を用いて説明する。なお、
図4は本発明の床面用防滑貼着材の一実施例の斜視図で
あり、図5は図4に示した床面用防滑貼着材の部分平面
図であり、図6は図5のA−A線断面図である。
【0032】この実施例の床面用防滑貼着材20は、図
6に示すように、基材層21と、基材層21の裏面に設
けられた粘着層22と、基材層21の表面に設けられた
接着層23と、接着層23により固着された防滑粒状体
24と、粘着層22の裏面に設けられた剥離層25とを
有し、防滑粒状体24は、天然石、人工石、または焼成
タイルからなる床材の基材材料を粉砕して形成されてい
る。そして、この実施例の床面用防滑貼着材20は、図
4に示すように、帯状体(テープ状)に形成され、それ
が巻回されてロール形態にて提供される。以下、各構成
について順次説明する。
【0033】基材層21は、防滑粒状体24を固着する
ための支持体であり帯状体に形成されている。基材層2
1の形成材料としては、樹脂製シート、布製シート、紙
製シート、アルミ箔シート、或いはこれらの積層体が好
適に使用できる。より好ましくは、色彩に影響を与えな
いアクリル系樹脂などの透明性樹脂シートである。
【0034】粘着層22は、天然石、人工石、または焼
成タイルの基材に床面用防滑貼着材20を強固に貼着す
るためのものであり、基材層21の裏面全面に粘着剤が
付着され形成されている。粘着層22を形成する材料と
しては、貼着に際して基材に強固に貼付できるものであ
ればどのようなものでもよいが、エポキシ系樹脂接着剤
が好適に使用できる。
【0035】接着層23は、基材層21の表面に防滑粒
状体24を固着するためのものであり、接着性に優れ常
温硬化型のエポキシ系樹脂接着剤が好適に使用できる。
【0036】防滑粒状体24は、接着層23により基材
層21に固着され、その凹凸によって防滑面を構成す
る。この防滑粒状体24の材料としては、天然石、人工
石、または焼成タイルからなる床材の基材材料を粉砕し
たものが使用される。即ち、防滑粒状体は、床材の基材
材料として用いられる天然石、人工石、または焼成タイ
ルのうちの一種、或いは複数種を粉砕して混合したもの
が用いられる。そして、貼着する床面の基材の種類、色
調に対応して、適宜選択使用可能とするため、異なる防
滑粒状体を固着させた床面用防滑貼着材が多種提供され
る。なお、この実施例の防滑粒状体24は、焼成タイル
に貼着されるものであるため、その焼成タイルの廃材を
粉砕して形成されている。
【0037】この防滑粒状体24を基材層21の表面に
固着する方法としては、基材層21の表面に接着層23
を形成する接着材料を塗布しその上に防滑粒状体24を
散布する方法、基材層21の表面に防滑粒状体24を散
布した後、接着層23を形成する接着材料をスプレー等
にて噴霧する方法、基材層21の表面に接着層23を形
成する接着材料を塗布しその上に防滑粒状体24を散布
した後、再度、接着材料をスプレー等で噴霧する方法な
どいずれの方法によってもよい。
【0038】剥離層25は、貼着時まで粘着層22を保
護するためのものであり、剥離層25が貼設されている
状態では粘着層22は硬化せず剥離層25にも固着して
いない。
【0039】さらに、床面用防滑貼着材20には、図5
に示すように、所定長毎に、床面用防滑貼着材20の長
手方向に対して斜め方向に横断する切り込み27が設け
られている。具体的には、この実施例の床面用防滑貼着
材20は、この切り込み27を境界として、剥離層25
以外、即ち、基材層21、粘着層22、接着層23およ
び防滑粒状体24が予め切断されており、基材表面への
貼着に際してカッター等の切断手段を不要とする。ただ
し、このような切り込みは必ずしも必要ではなく、切り
込みがないものも本発明の範疇に包含される。
【0040】そして、この床面用防滑貼着材20を使用
(貼着)して床材の基材表面に防滑部を形成する場合
は、一体的に形成されている基材層21、粘着層22、
接着層23および防滑粒状体24を剥離層25より剥離
させ、貼着する床材表面の所望位置に貼付して使用す
る。
【0041】このように、本発明の床面用防滑貼着材
は、床材の基材材料を粉砕して防滑材料として用いてい
るため、貼着する床材の基材が本来有する美観を損ねる
ことなく、廃材利用にも供する。さらに、既設の床面に
対しても、本発明の床面用防滑貼着材を貼付するのみで
極めて容易に防滑加工を施すことができる。
【0042】つぎに、図7に示した床面用防滑貼着材3
0について説明する。この実施例の床面用防滑貼着材3
0と、前述した床面用防滑貼着材20との相違は、床面
用防滑貼着材30がシート材であり巻回されていない点
と、各防滑粒状体が粉砕後研磨されている点のみであり
他は同じである。このように、本発明の床面用防滑貼着
材はロール状に巻回されているものに限定されず、シー
ト形状で提供されるものも含まれる。また、防滑粒状体
は粉砕後研磨されることにより、材料自体が本来有する
色彩がより表出され、これらを貼着する床材の基材表面
に固着することにより、基材の色彩により近似させるこ
とができ防滑加工部位と未加工部位との相違をより小さ
くすることができると共に、汚れの付着をより防止でき
る。
【0043】そして、床面用防滑貼着材30には、縦横
にそれぞれ切り込みが設けられており、その切り込みに
よって剥離層以外、すなわち基材層、粘着層、接着層お
よび防滑粒状体が予め切断されており、複数(この実施
例では12枚)の貼着部31が構成されている。そし
て、床材への貼着に際しては、各貼着部31を剥離層よ
り剥離して使用(貼着)する。
【0044】さらに、図8に示した床面用防滑貼着材4
0について説明する。この実施例の床面用防滑貼着材4
0は、床面用防滑貼着材30と略同様であるが、床面用
防滑貼着材30の貼着部31は平面視形状が矩形である
のに対して、床面用防滑貼着材40の貼着部41が円形
である点でのみ異なる。このように、貼着部の平面形状
はどのようなものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、天然
石製、人工石製、または焼成タイル製床材が本来有する
美観を損ねることなく、また、部分的に防滑加工を施し
た場合でも未加工部位と防滑加工部位との相違を極めて
小さくでき、さらに廃材利用にも供することができる。
請求項2に記載した発明によれば、防滑加工部位を基材
表面に近似させることができる。請求項3に記載した発
明によれば、防滑加工部位と基材表面とを略同一化させ
ることができる。請求項4に記載した発明によれば、防
滑加工部位を基材表面により近似させることができると
共に、汚れの付着をより防止できる。請求項5に記載し
た発明によれば、本発明の防滑床材を容易に作製でき、
さらに既設床面に対しても容易に防滑加工が可能とな
る。請求項6に記載した発明によれば、防滑加工を極め
て容易に行うことができ、さらに既設床面に対しても極
めて容易に防滑加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防滑床材の一実施例の平面図である。
【図2】図1に示した防滑床材の防滑された部位の縦断
面図である。
【図3】本発明の防滑床材の他の実施例における防滑さ
れた部位の縦断面図である。
【図4】本発明の床面用防滑貼着材の一実施例の斜視図
である。
【図5】図4に示した床面用防滑貼着材の部分平面図で
ある。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】本発明の床面用防滑貼着材の他の実施例の平面
図である。
【図8】本発明の床面用防滑貼着材の他の実施例の平面
図である。
【符号の説明】
1 防滑床材 2 基材 2a 基材表面 3 接着材料 4 防滑粒状体 20 床面用防滑貼着材 21 基材層 22 粘着層 23 接着層 24 防滑粒状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然石、人工石、または焼成タイルを基
    材とし、該基材表面に接着材料を介して防滑粒状体が固
    着された床材であって、前記防滑粒状体は、天然石、人
    工石、または焼成タイルの基材材料を粉砕して形成され
    ていることを特徴とする防滑床材。
  2. 【請求項2】 前記防滑粒状体は、天然石、人工石、ま
    たは焼成タイルのうち、前記基材を構成した材料と同種
    な材料を粉砕して形成されている請求項1または2に記
    載の防滑床材。
  3. 【請求項3】 前記防滑粒状体は、天然石、人工石、ま
    たは焼成タイルのうち、前記基材を形成した材料と同一
    な材料を粉砕して形成されている請求項1または2に記
    載の防滑床材。
  4. 【請求項4】 前記防滑粒状体は粉砕された後、研磨さ
    れている請求項1ないし3のいずれかに記載の防滑床
    材。
  5. 【請求項5】 天然石、人工石、または焼成タイルから
    なる基材の表面を部分的に開口を有したマスキングシー
    トにて被覆する工程と、前記開口により露呈する基材表
    面に接着材料を付着させる工程と、天然石、人工石、ま
    たは焼成タイルの基材材料を粉砕して形成した防滑粒状
    体を前記露呈する基材表面に散布して固着する工程とを
    有することを特徴とする防滑床材の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材層と、該基材層の裏面に設けられた
    粘着層と、該基材層の表面に設けられた接着層と、該接
    着層により固着された防滑粒状体とを有し、該防滑粒状
    体は、天然石、人工石、または焼成タイルからなる床材
    の基材材料を粉砕して形成されていることを特徴とする
    床面用防滑貼着材。
JP9279998A 1998-03-20 1998-03-20 防滑床材および床面用防滑貼着材 Pending JPH11270114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9279998A JPH11270114A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 防滑床材および床面用防滑貼着材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9279998A JPH11270114A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 防滑床材および床面用防滑貼着材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11270114A true JPH11270114A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14064473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9279998A Pending JPH11270114A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 防滑床材および床面用防滑貼着材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11270114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179194A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Three K:Kk 透明性防滑シート
JP2016061040A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 サンスター技研株式会社 床防滑処理方法及び防滑床構造並びに防滑床材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179194A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Three K:Kk 透明性防滑シート
JP2016061040A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 サンスター技研株式会社 床防滑処理方法及び防滑床構造並びに防滑床材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8079775B2 (en) Non-slick surface-seeded aggregate concrete and method of forming
US2216250A (en) Stair tread and floor slab surfacing
JPH11270114A (ja) 防滑床材および床面用防滑貼着材
CN1203897A (zh) 金刚砂塑胶防滑耐磨地板、地砖及其制造方法
US2010025A (en) Floor surface
JP2731790B2 (ja) 床タイル
US20220403667A1 (en) Anti-slip apparatus, template therefor and method of manufacture thereof
CN2314024Y (zh) 金刚砂塑胶防滑耐磨地板、地砖。
JP4790400B2 (ja) 模様面の形成方法
CA2465213A1 (en) Methods for finishing top surfaces of concrete filled access floor panels
KR101689272B1 (ko) 자연친화적 자갈노출노면포장방법
KR19980019359A (ko) 닳아도 미끄럽지 않고 이물질이 침투하지 않아 청소가 용이한 미끄럼방지용 인조석(Artificial non-slip stone)
KR20080102924A (ko) 바닥용 영사 스크린 및 그 제조방법
US2041032A (en) Safety tread
JP2006200240A (ja) 滑り防止法
JP3114727U (ja) 床面用石質板
CN218714663U (zh) 一种浴室防滑瓷砖
JPH0747558Y2 (ja) 床板用石材
JP3023186U (ja) 離型性シート付き建築物表面仕上用装飾材
CN2700446Y (zh) 一种塑胶楼梯防滑板
JP2004353170A (ja) 天然石製装飾材およびその製造方法
JP3065461U (ja) 階段用タイル
KR200253783Y1 (ko) 미끄럼 방지 접착 테이프
JPH08158304A (ja) 付着防止加工インターロッキングブロック及びその製造方法
KR200271470Y1 (ko) 바닥 미끄럼방지재