JPH11269786A - 押し引きコントロールケーブル - Google Patents

押し引きコントロールケーブル

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JPH11269786A
JPH11269786A JP7243298A JP7243298A JPH11269786A JP H11269786 A JPH11269786 A JP H11269786A JP 7243298 A JP7243298 A JP 7243298A JP 7243298 A JP7243298 A JP 7243298A JP H11269786 A JPH11269786 A JP H11269786A
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push
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pull control
liner
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Takaaki Hayashida
高章 林田
Hideki Imai
英樹 今井
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質感性および操作性が長期間に沿って維持
でき、メンテナンスフリーが可能になる押し引きコント
ロールケーブルの提供。 【解決手段】 樹脂製パイプからなるライナー21を有
するコンジット2と、芯線31の外周に多数の径小の鋼
線32を所定のピッチで一層に螺巻した側線33で覆っ
たワイヤ3とを有し、ワイヤ3はライナー21内に摺動
自在に挿入してなる押し引きコントロールケーブル1に
おいて、鋼線32に5μm以上、20μm以下の亜鉛メ
ッキ層を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押し引き(プッ
シュプル)コントロールケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の変速機とシフトレバーとを連結
するコントロールケーブルには、樹脂製パイプからなる
ライナーの外周を金属細線で螺巻したストランドで覆
い、該ストランドの外周を防水性のジャケットで被覆し
て形成したコンジットと、芯線の外周に多数の径小の鋼
線を螺巻した側線からなるワイヤとを有する押し引きコ
ントロールケーブルが使用されている。ワイヤの側線に
は、防錆、およびライナーとワイヤとの摺動性を向上さ
せるために、亜鉛メッキなどの表面処理が施されてい
る。
【0003】従来は、側線に施すメッキなどの表面処理
層の耐久性について十分な配慮がなされておらず、亜鉛
メッキなど表面処理層の厚さは1〜3μm程度であっ
た。このため、長期間の使用において、表面処理層の一
部がライナーとの摺動により剥がれて地金が露出し摩擦
係数が増大する不具合が生じている。摩擦係数の増大
は、入力荷重に対する出力荷重の割合を示す荷重効率の
低下をもたらし、感性品質および操作性を低下させる。
この結果、押し引きコントロールケーブルの交換が必要
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車など耐久
消費財においては、長期間にわたる高い品質感性および
操作性の維持と、商品寿命に近い長期に渡るメンテナン
スフリーとが要求されている。この発明の目的は、長期
間にわたる高い品質感性および操作性の維持とメンテナ
ンスフリーとが可能になる押し引きコントロールケーブ
ルの提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、樹脂製パイ
プからなるライナーを有するコンジットと、芯線の外周
に径小の側線を螺巻して形成され前記ライナー内に摺動
自在に挿入されたワイヤとを備えた押し引きコントロー
ルケーブルにおいて、前記側線に5μm以上、20μm
以下のメッキを施したことを特徴とする。
【0006】
【発明の作用・効果】この発明では、ワイヤは、側線に
5μm以上、20μm以下のメッキを施してあるので、
長期間に沿って高い品質感性および操作性が保持され
る。このため、自動車の変速機とシフトレバーとを連結
するコントロールケーブルに使用する場合において、実
用上交換不要となる。この結果、自動車の整備にかかる
手間と費用が低減できる。なお、コンジットは、ライナ
ーの外周を螺巻した金属細線でストランドで覆い、該ス
トランドの外周を防水ジャケットで被覆して形成されて
いる。また、前記ワイヤの側線は、芯線の外周に多数の
鋼線を一重に螺巻した構造のものが剛性を確保し、かつ
コストダウンできるため有利である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の押し引きコン
トロールケーブル1を示す。押し引きコントロールケー
ブル1は、ポリブチレンテレフタレート製パイプからな
るライナー21を有するコンジット2と、芯線31の外
周に多数の径小の鋼線32を一重に螺巻して形成した側
線33とからなる。ワイヤ3は、所定の隙間を有してラ
イナー21内に摺動自在に挿入され、自動車の変速機と
シフトレバーとを連結している。
【0008】コンジット2は、ライナー21の外周に直
径0.83mmの鋼線群を螺巻したストランド22と、
ストランド22の外周を被覆する防水性ジャケット23
とを備える。ライナー21は、フッ素樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエーテル系樹脂も使用可能である。
【0009】ワイヤ3は、芯線31に直径1.4mmの
鋼線が使用され、鋼線32は直径0.3mmとなってお
り、芯線31の外周に所定のピッチで一重に螺巻した構
造を有する。ストランド22を構成する鋼線群の鋼線は
直径が0.6mmから1.0mmのものが使用できる。
芯線31は直径が1.2mから1.6mmの鋼線を使用
することが、押し引きの剛性を得るとともにワイヤサイ
ズを所定の径に収めるための観点から実用的である。な
お、側線33は、剛性を確保およびコストダウンの観点
からは鋼線32の単層(一重)巻であることが望ましい
が、多層(多重)巻であってもよい。
【0010】鋼線32は、地金34に亜鉛メッキが施さ
れ、各鋼線32は厚さが5μm以上、20μm以下のメ
ッキ層35により被覆されている。メッキ層35の表面
粗さは、Ra:0.06μmとなっている。地金34と
ライナー21とは静摩擦係数が0.32であるのに対
し、亜鉛メッキ層35とライナー21とは静摩擦係数が
0.26である。なお、この発明では、メッキ層35の
表面粗さは、Ra:0.2μm以下であれば実用上許容
される。
【0011】メッキ層35は、鋼線32の表面を滑らか
にして、ライナー21内をワイヤ3が長手方向に摺動す
る際に、側線33とライナー21との摺動摩擦を低減す
る作用を有する。このため、メッキ層35は、芯線31
に巻設される前に鋼線32の全表面に施されていてもよ
く、図2に示す如く、芯線31に巻設されたのち、ワイ
ヤ3の外側に面する部分のみに施されていてもよい。
【0012】メッキ層35の厚さの下限は、つぎのよう
にして決定された。図3に示す実験装置により、長さ5
0cmの押し引きコントロールケーブル1と、200ニ
ュートンの負荷で±30mmのストロークの往復動を1
00万回(自動車の変速機では約10年間の使用に相当
する)繰り返す耐久試験を行った結果を図4に示す。な
お、耐久試験品は、メッキ層35の厚さtが4.5μm
以下の7品と、6.0μm以上の7品を使用している。
いずれも、メッキ層35の表面粗さは、Ra:0.06
μmである。
【0013】図4に示す如く、メッキ層35の厚さtと
荷重効率との関係は、本発明の如く厚さtが5μm以上
であると、100万回の繰り返し試験の後においても実
用上問題のない約70%以上の荷重効率が確保できる。
このため、100万回の繰り返し操作後においても、押
し引きコントロールケーブル1の交換は不要である。
【0014】これに対し、メッキ層35の厚さtが5μ
mより小さいと、摺動磨耗の激しい曲率の小さい湾曲部
において部分的にメッキ層35が消滅し地金34が露出
する。このため、荷重効率は60%以下に低下し、押し
引きコントロールケーブル1の交換が必要となる。な
お、メッキ層35の厚さtの上限を20μm以下とした
のは、20μmより厚いメッキ層35は実用上不要であ
るとともにコストの増大を招くという理由による。
【0015】亜鉛メッキの方法は、電気亜鉛メッキ、溶
融亜鉛メッキのいずれであってもよく、メッキ層35
は、Fe−Zn合金メッキ、Sn−Zn合金メッキであ
ってもよい。なお、側線33とライナー21との摺動面
にグリースを介在させると荷重効率が向上することは当
然である。
【0016】側線33を構成する鋼線32は、直径が
1.5mm〜2mmの母線に、25μm〜60μmの亜
鉛メッキをむらなく均一に施し、このメッキ付き母線を
線引きして伸長させて上記寸法に製造する。この場合
は、伸長加工により組織を硬化できるとともにメッキ層
の表面を滑らかにできる利点があり、伸線後の亜鉛メッ
キ層が均一となり磨耗に対して耐久性が向上するなどの
効果を奏する。線引き加工の際のダイス引き抜き条件は
以下の通りである。 パス数:19枚(18〜22枚の範囲が望ましい。) ダイス角度:17度(15〜20度の範囲なら可能。)
【図面の簡単な説明】
【図1】押し引きコントロールケーブルの斜視図であ
る。
【図2】ワイヤの拡大断面図である。
【図3】耐久試験装置の側面図である。
【図4】耐久試験前の荷重効率を示すグラフである。
【図5】耐久試験後の荷重効率を示すグラフである。
【符号の説明】
1 押し引きコントロールケーブル 2 コンジット 3 ワイヤ 21 ライナー 31 芯線 33 側線 35 メッキ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製パイプからなるライナーを有する
    コンジットと、芯線の外周に径小の側線を螺巻して形成
    され前記ライナー内に摺動自在に挿入されたワイヤとを
    備えた押し引きコントロールケーブルにおいて、 前記側線に5μm以上、20μm以下のメッキを施した
    ことを特徴とする押し引きコントロールケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の押し引きコントロール
    ケーブルにおいて、前記芯線は直径が1.2mm以上、
    1.6mm以下の鋼線であり、前記側線は該芯線の外周
    に所定のピッチで一重に螺巻された直径が0.25mm
    以上、0.6mm以下の鋼線群からなることを特徴とす
    る押し引きコントロールケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の押し引きコン
    トロールケーブルにおいて、前記メッキは亜鉛メッキで
    あり、素材面粗さをRa表示で0.2μm以下としたこ
    とを特徴とする押し引きコントロールケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001032463A1 (fr) * 1999-11-05 2001-05-10 Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha Siege de vehicule
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