JPH0650557Y2 - ウインドレギュレータ用ワイヤロープ - Google Patents

ウインドレギュレータ用ワイヤロープ

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JPH0650557Y2
JPH0650557Y2 JP6007292U JP6007292U JPH0650557Y2 JP H0650557 Y2 JPH0650557 Y2 JP H0650557Y2 JP 6007292 U JP6007292 U JP 6007292U JP 6007292 U JP6007292 U JP 6007292U JP H0650557 Y2 JPH0650557 Y2 JP H0650557Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strands
wire rope
strand
core strand
window regulator
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP6007292U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0622397U (ja
Inventor
好一 永田
昌男 大矢
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CHRYSANTHEMUM CO., LTD.
Original Assignee
CHRYSANTHEMUM CO., LTD.
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車などのウイン
ドガラスを昇降させるウインドレギュレータに使用され
るワイヤロープに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種のウインドレギ
ュレータ用ワイヤロープとしては、素線を多数本撚り合
わせて形成した芯ストランドの周りに、素線を多数本撚
り合わせて側ストランドを複数本撚り合わせたものが使
用されている。
【0003】ところで、ウインドレギュレータは、巻取
体に巻取るワイヤロープの巻取り量を変えることによっ
てウインドガラスを昇降させるものであり、ウインドレ
ギュレータ用ワイヤロープは、巻取体やガイドローラと
接触しながら繰り返し小さな曲げ半径で曲げ伸ばしされ
る。
【0004】このため、ウインドレギュレータ用ワイヤ
ロープは、小さな曲げ半径での曲げ伸ばしに強いもので
なければならない。
【0005】ところが、芯ストランドの周りに、複数本
の側ストランドを撚り合わせた従来のウインドレギュレ
ータ用ワイヤロープは、小さな曲げ半径で繰り返し曲げ
伸ばしを行うと、曲げ伸ばし毎に、芯ストランドとその
周りの側ストランドとで、曲げ半径の相違によりズレが
生じ、このズレによって芯ストランドの素線と側ストラ
ンドの素線とが接触して摩耗し、断線するおそれがあ
る。
【0006】従来、芯ストランドとその周りの側ストラ
ンドとの間で生じる摩耗を極力防止するために、芯スト
ランドと側ストランドとの間に潤滑油を含浸させること
も行われているが、潤滑油はすぐに漏出してしまうた
め、長期間に亘って摩耗を防止することができないとい
う問題がある。
【0007】また、自動車などのウインドレギュレータ
用ワイヤロープは、洗車や雨等によって水分が付着する
機会が多いので、耐食性が良好でなければならないが、
上記従来のウインドレギュレータ用ワイヤロープは耐食
性の点で充分なものとはいえなかった。
【0008】そこで、この考案は、芯ストランドとその
周りの側ストランドとの間の摩耗を長期間に亘って防止
でき、しかも耐食性が良好なウインドレギュレータ用ワ
イヤロープを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、芯ストランドとその周りの側ストラ
ンドとの間に形成される空隙に潤滑油を充填し、かつ芯
ストランドの周りに撚り合わせた複数本の側ストランド
の周りにめっき層を設け、このめっき層によって前記潤
滑油を封止した構成としたものである。
【0010】また、芯ストランドと、その周りに撚り合
わせた複数本の側ストランドの各側ストランドをそれぞ
れ、錫めっき、ニッケルめっき又は亜鉛合金めっきによ
って被覆してもよい。
【0011】
【作用】上記の構成によると、芯ストランドとその周り
の側ストランドとの間に充填された潤滑油が、側ストラ
ンドの外側のめっき層によって封止されるため、潤滑油
の漏出がなく、長期間に亘って芯ストランドと側ストラ
ンドの摩耗が防止される。
【0012】また、側ストランドの外側のめっき層と、
その内側に封止された潤滑油によって、側ストランドと
芯ストランドの耐食性が良好である。
【0013】
【実施例】以下、この考案に係るウインドレギュレータ
用ワイヤロープの一実施例を説明する。
【0014】図1に示すウインドレギュレータ用ワイヤ
ロープは、素線2を19本撚り合わせて形成した芯スト
ランド1の周りに、素線4を7本撚り合わせて形成した
側ストランド3を8本撚り合わせている。
【0015】芯ストランド1及び側ストランド3の素線
2、4としては、直径が0.09〜0.23の極細の鋼
線を使用し、芯ストランド1と側ストランド3の素線
2、4はほぼ同径のものを使用しており、芯ストランド
1の外径が側ストランド3の外径よりも大きくなってい
る。
【0016】前記8本の側ストランド3の撚り合わせた
外径は、1.0〜2.5mmである。
【0017】芯ストランド1及び側ストランド3の素線
2、4の表面には、亜鉛めっきが施されている。図1に
おいて、符号5、6は亜鉛めっき層を示している。この
素線2、4は、鋼線の外周面に高純度の電気亜鉛めっき
層を形成してから、冷間加工により伸線して形成するこ
とにより、焼加工、伸線加工による機械的性質の変化の
ない、靱性に富んだ耐食性の良好なものが得られる。
【0018】芯ストランド1とその周りの側ストランド
3との間に形成される空隙に、粘着性の良好な潤滑油7
を充填し、潤滑油7を芯ストランド1の素線2間及び側
ストランド3の素線4間に含浸させている。
【0019】そして、側ストランド3の周りにめっき層
を設け、このめっき層8によって前記潤滑油7を内部に
封止している。めっき層8としては、錫めっき、ニッケ
ルめっき、亜鉛合金めっき等を使用することができる
が、特に、錫めっきとした場合、ワイヤロープ自体のハ
ンダ付け性を滑り性が良好である。
【0020】なお、上記の実施例では、側ストランド3
の本数を8本とし、また、側ストランド3の素線数を7
本、芯ストランド1の素線数を19本としたが、これら
側ストランド3の本数及び側ストランド3の素線数、芯
ストランド1の素線数は特に限定されるものではない。
【0021】また、側ストランド3の素線4は、外径が
1.5mmのワイヤロープの場合、0.13〜0.15mm
の鋼線、特に0.14mmの鋼線が好ましい。また、芯ス
トランド1の素線2は、外径が1.5mmのワイヤロープ
の場合、0.13〜0.16mmの鋼線、特に0.14mm
の鋼線が好ましい。
【0022】次に、上記実施例の構造のワイヤロープ
と、無潤滑油で外周にめっき層を施していない、芯スト
ランドと側ストランドの構造が上記実施例と同じワイヤ
ロープとについて、曲げに対する耐久性と耐食性を実験
したところ、この考案の上記実施例のものは、比較例に
比し、耐久性は約2.5倍、耐食性は約9倍であった。
【0023】なお、曲げに対する耐久性試験は、ワイヤ
ロープを26.5mmの径のプーリーに掛け渡し、20kg
の荷重を加えながら100mmのストロープで繰り返し曲
げ伸ばしを行い、ワイヤロープが断線するまでの回数を
測定することにより行った。
【0024】また、耐食性試験は、塩水噴霧を一定時間
行った後に、上記の耐久性試験を行った。
【0025】
【考案の効果】以上のように、この考案のウインドレギ
ュレータ用ワイヤロープは、曲げに対する耐久性と耐食
性に富むので、長期間に亘って断線を防止することがで
きる。
【0026】また、芯ストランドと側ストランドとの間
に潤滑油が充填、封止されているため、屈曲の際におけ
る芯ストランドと側ストランドとの間の摩擦抵抗が少な
く、円滑な操作性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のウインドレギュレータ用ワイヤロー
プの一実施例を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 芯ストランド 2、4 素線 3 側ストランド 5、6 亜鉛めっき層 7 潤滑油 8 めっき層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線を多数本撚り合わせて形成した芯ス
    トランドの周りに、素線を多数本撚り合わせて形成した
    側ストランドを複数本撚り合わせたウインドレギュレー
    タ用ワイヤロープにおいて、芯ストランドとその周りの
    側ストランドとの間に形成される空隙に潤滑油を充填
    し、かつ芯ストランドの周りに撚り合わせた複数本の側
    ストランドの周りにめっき層を設け、このめっき層によ
    って前記潤滑油を封止したことを特徴とするウインドレ
    ギュレータ用ワイヤロープ。
  2. 【請求項2】 芯ストランド及び側ストランドの素線
    に、亜鉛めっきを施してある請求項1記載のウインドレ
    ギュレータ用ワイヤロープ。
  3. 【請求項3】 側ストランドの周りのめっき層が、錫め
    っき、ニッケルめっき、又は亜鉛合金めっきである請求
    項2記載のウインドレギュレータ用ワイヤロープ。
  4. 【請求項4】 芯ストランドの周りに撚り合わせる側ス
    トランドの本数が8本で、撚り合わせた側ストランドの
    外径を1.0〜2.5mmとし、芯ストランド及び側スト
    ランドの素線の直径をほぼ同径で、かつ0.09〜0.
    23mmとし、芯ストランドを形成する素線の本数を、各
    側ストランドを形成する素線の本数よりも多くして芯ス
    トランドの外径を、各側ストランドの外径よりも大きく
    したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に
    記載のウインドレギュレータ用ワイヤロープ。
  5. 【請求項5】 芯ストランドと、その周りに撚り合わせ
    た複数本の側ストランドの各側ストランドをそれぞれ、
    錫めっき、ニッケルめっき又は亜鉛合金めっきによって
    被覆したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの
    項に記載のウインドレギュレータ用ワイヤロープ。
JP6007292U 1992-08-26 1992-08-26 ウインドレギュレータ用ワイヤロープ Expired - Lifetime JPH0650557Y2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6007292U JPH0650557Y2 (ja) 1992-08-26 1992-08-26 ウインドレギュレータ用ワイヤロープ
FR9214839A FR2695181B1 (fr) 1992-08-26 1992-12-09 Cable metallique comportant plusieurs torons et un lubrifiant.
DE19512180A DE19512180A1 (de) 1992-08-26 1995-03-31 Drahtseil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6007292U JPH0650557Y2 (ja) 1992-08-26 1992-08-26 ウインドレギュレータ用ワイヤロープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0622397U JPH0622397U (ja) 1994-03-22
JPH0650557Y2 true JPH0650557Y2 (ja) 1994-12-21

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JP6007292U Expired - Lifetime JPH0650557Y2 (ja) 1992-08-26 1992-08-26 ウインドレギュレータ用ワイヤロープ

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KR100356311B1 (ko) * 2000-05-30 2002-10-12 고려제강 주식회사 자동차 윈도우 레귤레이터용 와이어 케이블
WO2023085386A1 (ja) * 2021-11-11 2023-05-19 株式会社ハイレックスコーポレーション 防錆性潤滑油組成物

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Publication number Publication date
JPH0622397U (ja) 1994-03-22

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