JPH11269594A - アルミニウム合金積層板およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金積層板およびその製造方法

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JPH11269594A
JPH11269594A JP10076298A JP7629898A JPH11269594A JP H11269594 A JPH11269594 A JP H11269594A JP 10076298 A JP10076298 A JP 10076298A JP 7629898 A JP7629898 A JP 7629898A JP H11269594 A JPH11269594 A JP H11269594A
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洋 齊藤
Yasunori Nagayoshi
康典 永吉
Koichi Ohori
紘一 大堀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の5182合金製エンド部と同等の強度
を有するとともに、優れた耐ブローアップ性を満足し、
しかも使用済みの飲料用缶を原料として使用してするこ
とができ、さらに素材製造時やリサイクルの過程で有害
物質を生じにくい、飲料用缶のエンド部に用いて好適な
アルミニウム合金積層板の提供を課題とする。 【解決手段】 アルミニウム合金素板と、その片面また
は両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したアルミニウム
合金積層板において、アルミニウム合金素板が、重量%
で、Mn0.6〜1.2%、Mg1.5〜3.2%、S
i0.2〜0.5%、Cu0.3〜0.5%、Fe0.
3〜0.6%を含有し、残部アルミニウムとその他の不
純物元素からなる組成を有するとともに、その耐力を3
00MPa以上、かつ、引張強さと耐力との比を1.1
5以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用缶のエンド
部に用いるアルミニウム合金積層板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、食品容器等のリサイクルに対する
社会的要求が益々高まっており、また、製造時やリサイ
クル過程で有害物質の排出など、環境への悪影響がない
ことが、ますます重要となってきている。
【0003】アルミニウム合金製飲料用缶(以下単に
「飲料用缶」と称する)は、ボディ部とエンド部の2ピ
ースで構成されており、ボディ部には3004、310
4合金などの3XXX系アルミニウム合金が主として用
いられており、エンド部には5182合金などの5XX
X系アルミニウム合金が主として用いられている。
【0004】表1に従来の飲料用缶のボディ部、エンド
部を構成する代表的な合金の化学組成、および当該合金
を用いた飲料用缶全体の平均組成(ただし、ボディ部と
エンド部の重量比が4:1とした場合)を示す。飲料用
缶をリサイクルする場合には、ボディ部とエンド部とを
分離することは通常しないので、3XXX系アルミニウ
ム合金から構成されるボディ部は、表1から解るように
平均組成と近似しているので、使用済みの飲料用缶(Us
ed Beverage Can、以下UBCと称する)を主原料とし
ても軽微な成分調整で足りるが、5182合金など5X
XX系アルミニウム合金から構成されるエンド部は、U
BCを主原料とすると相当の成分調整が必要となる。し
たがって、エンド部を製造する場合、UBCを主原料と
することは見送られており、このことが飲料用缶のリサ
イクル効率向上を阻止する一要因となっていた。
【0005】
【表1】
【0006】また、飲料用缶には、塗装や印刷が施され
るが、塗装時の大気中への有機溶剤の排出や、UBCを
リサイクルする過程で塗装皮膜が燃焼する際、塩素化合
物などの有害物質が発生し易いことが問題になってい
る。このため水性塗料の採用や有害物質が生じにくい塗
料への変更が進んでいる。しかし、エンド部用素材は、
焼付塗装した後に、エンド部に成形加工されるため、成
形加工時に塗装皮膜の損傷が生じ易い。このため特に飲
料用缶の内面側では、耐皮膜損傷性が優れたPVC系塗
料など塩素を含む塗料が現在でも使用されており、塗装
皮膜の厚さも厚くせざるを得ないのが実情である。
【0007】これらの問題に対処する方法として、まず
エンド部をUBCを原料として用いる方法が、古くから
提案されてきた。また、塗装に関する問題を回避する手
段として、種々の樹脂フィルムをラミネートする方法が
提案されており、中でもポリエチレン・テレフタレート
など、製造時や燃焼時に有害物質を生じにくい熱可塑性
樹脂フィルムを積層する方法が有望と考えられる。
【0008】たとえば、特表平7−507525号公報
では、従来ボディ部に用いられてきた3004合金から
なる板にポリエステルフィルムを積層したエンド部が提
案されており、エンド部の形状を規定することにより、
5182合金に比べ強度の低い3004合金がエンド部
に使用可能であることが述べられている。
【0009】しかしながら、3004合金は、5182
合金にくらべ強度が低いため、5182合金製のエンド
部と同等の耐圧強度を得るためには、板厚を厚くする必
要があり、3004合金の圧延性が優れることを考慮し
ても、エンド部の製造コストは必ずしも低下しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、製造コスト低減を考慮し、UBCを主原料として用
いることを前提に、強度向上法について種々検討した。
3XXX系アルミニウム合金の強度を向上する方法とし
て、Mg,Mn,Si,Cuなどの添加元素量を増加す
る方法、最終冷間圧延率を高くする方法は周知である。
また、中問焼鈍を高温で行い、Mg,Si,Cuを溶体
化する方法も広く行われている。この方法によると、冷
間圧延時の加工硬化性が増加するだけでなく、時効硬化
性が付与され、圧延板やその成形品に焼付け塗装を施す
際に、焼鈍軟化を抑制したり、析出硬化を生じさせるこ
とが可能である。さらに、溶体化処理を施した圧延板を
冷間圧延する際に、途中で時効処理を施すことにより、
引き続き冷間圧延する際の加工硬化性を著しく増加させ
る方法が提案されている。しかし、詳しくは後述する
が、本発明者等の検討によると、これらの方法で強化し
た3XXX系合金を用いて缶エンドを製造すると、5X
XX系合金と比較し、以下説明するブローアップを生じ
易いという問題点が明らかとなった。
【0011】現在、飲料用缶のエンド部には、イージー
・オープン・エンドが広く用いられている。イージー・
オープン・エンドには、スコア加工を施した開口部が設
けられるが、開口部の優れた開口性が要求される一方、
缶内圧によって容易に開口しないように、開口部の高い
耐圧性が要求される。エンド部を通常の充填後の巻き締
めと同様にボディ部に巻き締め、内圧を負荷した場合、
5182合金製のエンド部では、内圧が高まると、通
常、カウンターシンクより内側が外側に突き出す挫屈現
象を生じる。このため通常はこの挫屈発生応力を耐圧強
度としている。しかしながら、エンド部の形状などに不
具合がある場合、このような挫屈を発生する前に開口部
が破損したり、挫屈時のパネルの変形に伴って開口部が
破損することがある。このような開口部の破損をブロー
アップと呼ぶ。開口部が破損すると飲料が飛散し、二次
的な損害が発生する恐れがあるため、開口部の破損は、
上記の挫屈発生応力より、より高い圧力で発生すること
が必要である。
【0012】本発明は、以上のような背景に鑑み、従来
の5182合金製エンド部と同等の強度を有するととも
に、優れた耐ブローアップ性を満足し、しかもUBCを
原料として使用してすることができ、さらに素材製造時
やリサイクルの過程で有害物質を生じにくい、飲料用缶
のエンド部に用いて好適なアルミニウム合金積層板およ
びその製造方法の提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するために、アルミニウム合金板の機械的強度につい
て検討を行った。その結果、飲料用缶のエンド部として
充分な耐圧強度を得るためには、アルミニウム合金板の
耐力が300MPa以上必要であり、また優れた耐ブロ
ーアップ性を得るためには、引張強さと耐力との比(T
S/YS)を1.15以上とする必要があることを知見
した。そして、UBCを原料として使用できる合金組成
を有するアルミニウム合金板であっても、その製造方法
を特定することにより、耐力300MPa以上、かつ引
張強さと耐力との比(TS/YS)が1.15以上の機
械的強度を得ることができることを確認した。
【0014】本発明は以上に基きなされたものであり、
アルミニウム合金板と、その片面または両面に熱可塑性
樹脂フィルムを積層したアルミニウム合金積層板におい
て、アルミニウム合金板が、 Mn 0.6〜1.2% Mg 1.5〜3.2% Si 0.2〜0.5% Cu 0.3〜0.5% Fe 0.3〜0.6% を含有し、残部アルミニウムとその他の不純物元素から
なる組成を有するとともに、その耐力が300MPa以
上、かつ、引張強さと耐力との比が1.15以上である
アルミニウム合金積層板により前記課題を解決した。
【0015】以上のアルミニウム合金積層板において、
熱可塑性樹脂フィルムがポリエチレンテレフタレート系
樹脂フィルムを2層以上積層した多層フィルムであり、
アルミニウム合金板と接する樹脂フィルムの融点が18
0〜230℃であり、その上に積層される樹脂フィルム
の融点が245〜265℃であることが望ましい。
【0016】本発明の合金組成からなるアルミニウム合
金板の耐力を300MPa以上、引張強さと耐力との比
(TS/YS)を1.15以上とするには、アルミニウ
ム合金板を10〜200℃/sの加熱速度で480℃〜
(融点−5℃)の温度範囲まで加熱して1〜30秒保持
し、その後100℃以下の温度まで10〜200℃/s
の冷却速度で冷却した後、40〜75%の冷間圧延を施
して最終板厚とし、また、アルミニウム合金板を加熱
後、熱可塑性樹脂フィルムを加圧圧着し、加圧圧着後さ
らに後加熱を施してアルミニウム合金板に熱可塑性樹脂
フィルムを積層する際に、前記積層工程中のアルミニウ
ム合金板の最高加熱温度が285℃以下であり、かつ2
45〜285℃の温度範囲の加熱時間を1〜60秒とす
ればよい。
【0017】要するに本発明は、耐力300MPa以
上、引張強さと耐力との比1.15以上という機械的強
度を得るために、アルミニウム合金組成を、Mgおよび
Cu添加量がそれぞれ1.5〜3.2%、0.3〜0.
5%と、通常のボディ部を構成する合金と比較し、高組
成の合金を用い、これらの添加元素を十分に溶体化する
ため、中間焼鈍を充分高温で行い、かつ、最終冷延率を
40〜75%(好ましくは40〜60%)とすることを
骨子とするものである。
【0018】以下本発明を詳述する。 <合金組成>まず本発明のように合金組成を定めた理由
を述べる。UBCのボディ部およびエンド部を分離する
ことは一般に困難なため、UBCをボディ部用およびエ
ンド部用の双方の原料として使用するためには、両者が
同一の成分を有することが好ましい。しかし、両者が同
一成分であっても、リサイクル過程で不純物の混入や成
分の損失による成分変化が生じるため、成分調整を行う
必要がある。従来の飲料用缶のボディ部、エンド部を構
成する代表的な合金の化学組成、および当該合金を用い
た飲料用缶全体の平均組成(ただし、ボディ部とエンド
部の重量比が4:1とした場合)は表1に示す通りであ
るが、いずれの合金も、Mg,Mn,Fe,Si,C
u,Ti,Znなどが含まれる。このうちMgは、再溶
解時に蒸発・酸化を防止するのが困難なため、リサイク
ル時に減少し易い。一方、Fe、Siは、UBCに付
着、混入した砂塵等の不純物、あるいは再溶解時に炉材
・溶解治具などから溶湯中に混入し易く、Tiは印刷に
用いる顔料から混入しやすいため、リサイクル時に増加
しやすい。本発明では、これらのリサイクル時の成分変
化も考慮し、かつ必要な特性を得るために以下のように
合金成分とした。
【0019】Mnは3004合金などのしごき加工が施
されるボディ部用合金の必須添加元素である。Mnは強
度を向上する効果を有するが、Al,Fe,Siなどと
粗大な金属間化合物を形成し易く、靱性を低下させ、ス
コア加工時に微細クラックを生じ易くし、ブローアップ
を生じ易くする。したがって、含有量は少ない方が好ま
しいが、1.2%以下であれば、使用可能である。一
方、0.6%以下とすると、UBCを主原料として用い
ることができないため下限を0.6%とした。飲料用缶
スクラップの使用率を最大とするためには、0.8〜1
%とすることが好ましい。
【0020】Mgは、強度を向上する効果を有し、耐
力、引張強さを向上するが、特に熱可塑性樹脂フィルム
積層後の引張強さを高め、引張強さと耐力との比(TS
/YS)を高くし、ブローアップを生じにくくする。し
かし、1.5%未満では、効果が不十分である。また、
3.2%を超えると、圧延性が著しく低下する。さら
に、3.2%を超えると、合金の融点が低下するため、
均質化温度や溶体化処理を行う中間焼鈍温度を高くでき
なくなり、このため、Mn、Mg、Si、などの溶体化
が困難になるとともに、これらの元素の粗大な金属問化
合物の量が増すため、耐ブローアップ性が低下する。そ
こで上限を3.2%とした。好ましくは、2.3〜3.
2%の範囲である。
【0021】本合金のMg添加量は、従来の飲料用缶の
ボディ部を構成する合金より高いが、Mgは再溶解時に
酸化による損失を生じ易いため、本発明のアルミニウム
合金積層板を用いたUBCはボデ部の原料としても好適
である。一方、現在広く用いられているMg量が高い5
182合金製工ンド部の場合でも、UBCがボディ材の
原料とし広く用いられている。Mgの酸化による損失
は、原料のリサイクル歩留まりの低下を意味するが、現
状では積極的に酸化を抑制するとボディ用合金の原料と
して使用できなくなる。
【0022】Siは、強度を向上する効果を有する。し
かし、SiはMn、Mgなどと金属間化合物を形成しや
すく、添加量を0.5%以上としても、溶体化ができな
いため、上限を0.5%とした。Si量が高いと、本合
金をエンド部として用いた飲料用缶のスクラツプを、ボ
デイ部用のスクラップとして用いることも困難になるの
で0.4%以下とするのがより好ましい。また、下限
は、飲料用缶スクラップを原料として用いることを考慮
して0.2%以下とした。なお、現在、主として用いら
れる飲料用缶のボディ部を構成する合金のSi含有量
は、0.15〜0.35%程度の範囲であるが、Si量
が低いと飲料用缶スクラッフを主原料として用いること
が困難であり、UBCを主原料としているボディ部で
は、0.25〜0.35%程度のSi含有量を有するの
が一般的である。
【0023】Cuは強度を向上する効果を有し、耐力、
引張強さを向上するが、特に熱可塑性樹脂フィルム積層
後の引張強さを向上し、引張強さと耐力との比(TS/
YS)を高くし、ブローアップを生じにくくする。0.
3%未満では十分な効果が得られず、一方0.5%を超
えると、このアルミニウム合金板を用いた飲料用缶を一
般のボディ部のスクラップとして用いることが困難にな
る。そこで、Cu量を0.3〜0.5%とした。
【0024】現在、主に使用されている飲料用缶のボデ
ィ部のCu含有量は0.05〜0.3%の範囲であり、
本発明にかかる合金のCu添加量に比べ低い。しかし、
CuはSi、Feなどに比べると、リサイクル時の増加
が生じにくいので、本発明にかかる合金をエンド部とし
て用いたUBCをボディ部製造用の原料として用いる場
合でも、Fe、Si量の調整のために純Alなどを添加
すれば同時にCu量も調整可能である。全般的なリサイ
クル性を考慮すると、0.2〜0.3%のCuを含有す
るアルミニウム合金からなるボディ部と、0.35〜
0.45%のCuを含有する本発明にかかる合金からな
るエンド部とを組み合わせることが好ましい。
【0025】Feは3004合金などのしごき加工が施
されるボディ部用合金の必須添加元素であり、UBCに
0.35〜0.5%程度含まれる。Feは、Al,M
n,Siなどと粗大な金属間化合物を形成し、靱性を低
下させ、スコア加工時に微細クラックを生じ易くする。
その結果、ブローアップが生じ易くなるので、含有量は
少ない方が好ましいが、0.6%以下であれば、ブロー
アップの問題を回避できる。また、0.3%未満とする
と、UBCの原料としての使用率が低くなるので、0.
3〜0.6%とした。飲料用缶スクラップの使用率を最
大とするためには、0.4〜0.5%とすることが好ま
しい。
【0026】Zn、Ti、Crはいずれも本発明におけ
る積極的な添加元素ではないが、UBCに含まれる元素
であり、UBCを原料とする場合には、それぞれ、0.
02〜0.4%、0.01〜0.2%、0.05%以下
の範囲で含有することがある。そして、この範囲であれ
ば、本発明に悪影響を与えない。
【0027】<製造方法>以下本発明アルミニウム合金
積層板の製造方法について説明する。本発明の積層板に
用いるアルミニウム合金板は、半連続鋳造で製造された
鋳塊に、均質化処理を施し、熱間圧延後、冷間圧延し、
その後中間焼鈍を施し、さらに所望板厚まで冷間圧延を
行い、熱可塑性樹脂フィルムを積層する。
【0028】鋳塊に施す均質化処理は、粗大な金属間化
合物の体積率を低下させるため、545℃以上融点未満
の高温で施すことが好ましい。
【0029】均質化処理後熱間圧延および冷間圧延され
たアルミニウム合金圧延板は、中間焼鈍を施される。中
間焼鈍は、10〜200℃/sの加熱速度で480℃〜
(融点−5℃)の温度範囲まで加熱し、同温度範囲に5
〜30S保持後、100℃以下の温度まで10〜200
℃/sの冷却速度で冷却する。冷間圧延された圧延板
を、速度10〜200℃/sで急速加熱し、再結晶させ
ることにより、微細で、かつ等方的な再結晶集合組織が
得られる。さらに480℃〜(融点−5℃)の温度範囲
まで加熱し、同温度範囲に5〜30S保持し、100℃
以下の温度まで10〜200℃/sの冷却速度で冷却す
ることによって、Mg,Cu,Siを十分溶体化するこ
とが重要である。溶体化が不十分であると、充分な強度
が得られず、アルミニウム合金板の引張強さと耐力との
比(TS/YS)を高くすることができない。
【0030】溶体化温度が低すぎると、充分な溶体化が
できないため、下限温度は480℃としたが、520℃
以上とすることが好ましい。また、加熱速度は、10℃
/s未満では等方的な再結晶集合組織が得られず、ま
た、200℃/sを超えると加熱時に板に反りが生じ易
くなり、平らな板が得られない。冷却速度は、10℃/
s未満では十分な溶体化が行われず、また、200℃/
sを超えると冷却時に板が反りが生じ易くなる。
【0031】続いて、40〜75%の冷間圧延を施し、
所望の板厚とする。圧延率が低いと、充分な強度が得ら
れないため、下限は40%とした。一方、圧延率が高く
なると、引張り強さと耐力との比(TS/YS)が低下
するため、上限は75%とした。圧延率は40〜65%
であることが好ましい。
【0032】以上の冷間圧延により所望板厚となったア
ルミニウム合金板は、クロメート処理、あるいは、陽極
酸化処理、エッチング処理などの表面処理を施した後、
熱可塑性樹脂フィルムを積層する。積層は、加熱した合
金板の少なくとも片面に熱可塑性樹脂フィルムを加圧ロ
ール等を用いて加圧圧着して行われる。加圧圧着後、フ
イルムの密着性やフイルム特性を制御するため、さらに
加熱・保持を実施することが望ましい。以上の一連の積
層工程中、アルミニウム合金板の最高加熱温度は285
℃とし、かつ245〜280℃の間に1〜60秒加熱・
保持することにより、300MPa以上の耐力と、1.
15以上の引張り強さと耐力との比(TS/YS)とを
得ることができる。加熱温度が上記温度より低いか、加
熱保持時間が短いと引張り強さと耐力との比(TS/Y
S)が低くなり、また加熱温度が上記温度範囲より高い
か、加熱保持時間が長いと耐力が低くなる。量産性を考
慮すると、短い方が好ましく、1〜30秒が好ましい。
【0033】上述の加熱条件で圧着する熱可塑性樹脂フ
ィルムとして、ポリエチレンテレフタレート系のフイル
ムを2層以上積層することが好適である。特に、アルミ
ニウム合金板と接するフィルム(以下「内層フィルム」
ということがある)を、厚み約0.5〜2μm、ジカル
ボン酸として18〜24%のイソフタル酸を含有し、融
点が180〜230℃の非結晶性共重合PETとし、そ
の上に積層するフィルム(以下「外層フィルム」という
ことがある)を、厚み7〜10μm、ジカルボン酸とし
て0〜6%のイソフタル酸を含有し、融点が245〜2
65℃のPETとした2層フィルムが好適である。外層
フイルムには、滑剤として、例えば、粒径1〜1.5μ
mの無定型シリカを500〜1000ppm含有するこ
とが好ましい。このようなフィルムは、通常、共押出
し、2軸延伸することにより製整され、通常50%以上
の結晶化度を有する。
【0034】なお、内層フィルムの融点を180〜23
0℃とするのは、前述の積層加熱条件で良好な密着性を
得るためである。また、外層フィルムの融点を245〜
265℃とするのは、前述の積層加熱条件でフィルムを
溶融させ、その後冷却した後、非晶質状態を得るためで
ある。
【0035】上述の2層のフィルムを積層する際には、
フィルムの加圧圧着時に、アルミニウム合金板の温度
が、内層フィルムの融点−5℃以上、外層フィルムの融
点+5℃以下の温度となるよう予備加熱する。さらに一
旦圧着した後、外層フィルムの融点以上、融点+40℃
以下の温度範囲において、245〜285℃の温度範囲
に1〜30秒保持した後、外層フィルムのガラス転移点
以下の温度に冷却することにより、積層フイルムを非晶
質化する。フイルムを非晶質化するのは、アルミニウム
合金積層板をエンド部に成形加工する際のフィルムの成
形加工性を向上するためである。後加熱の温度や保持時
間が上限を越えるとフイルムが劣化し、分子量が低下す
るので好ましくない。
【0036】なお、冷間圧延されたアルミニウム合金板
は、熱可塑性樹脂と積層されるまでの間に、80℃〜2
00℃の温度範囲に長時間維持することは避けるべきで
ある。溶体化処理および冷間圧延された圧延板は高い時
効硬化性を有し、80〜200℃で保持すると、時効硬
化が促進し積層後の耐力は向上するものの、引張り強さ
と耐力との比(TS/YS)比が低くなって、耐ブロー
アップ性が低下するからである。
【0037】
【発明の実施の形態】<従来例>まず、従来提案されて
きた方法で製造した3XXX系アルミニウム合金板を用
いて製造した積層板、エンド部に基づき、その問題点を
指摘する。表2に示す合金のうちA8およびA9の合金
を溶製、半連続鋳造し、厚さ600×幅1400×長さ
4000mmの鋳塊とした。鋳塊の圧延面となる表面を
12.5mm面削後、565℃で8h保持の均質化処理
を施し、保持終了後直ちに熱間圧延を行い、厚さ7mm
の熱間圧延板とした。熱間圧延板を中間焼鈍板厚(0.
588または0.940または1.07mm)まで冷間
圧延し、その後、表3に示すIV、VIII、IX、X、XIのい
ずれかの工程で0.235mmの圧延板を製造した。表
3中の中間焼鈍は、いずれの場合も連続焼鈍炉を用いて
行った。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】なお、工程IV、VIIIの条件は、表3に記載
されているように、中間焼鈍後、それぞれ60%、78
%の冷間圧延を施した。工程XIは、工程VIIIにより得ら
れた0.235mm厚の冷間圧延板を170℃に加熱
し、1h保持する時効処理を施したものである。また、
工程X、XIは、表3に示す条件の中間焼鈍を施した後、
38%の冷間圧延をし、ついで160℃で4h保持する
中間時効処理後、さらに、それぞれ、36%、59%の
冷間圧延を施して、0.235mmの板厚とした(以
下、この工程を「TMT工程」ということがある)。
【0041】以上の各条件で得られた板は、脱脂、水
洗、燐酸クロム酸処理、水洗、乾燥工程を施し、20m
g/平方メートルの燐酸クロム酸皮膜をその表面に形成
した。積層フィルムとしては、共押出し後、2軸延伸し
た2層PETフィルムを用いた。アルミニウム合金板と
接する側の内層フィルムは、フタル酸成分として、79
mo1%のテレフタル酸と21mo1%のイソフタル
酸、および、ジオール成分として、100mo1%のエ
チレングリコールを主成分として含有し、その他少量の
不純物とオリゴマー等の副生成物を含有する非結晶性の
共重合PETフィルムとした。なお、厚さは1.0μ
m、融点は199℃である。また、外層フィルムとして
は、フタル酸成分として、98mol%のテレフタル酸
と2mol%のイソフタル酸、および、ジオール成分と
して、100mol%のエチレングリコールを主成分と
して含有し、滑剤として、800ppmの無定型シリカ
を含有し、その他少量の不純物とオリゴマー等の副生成
物を含有するPETを用いた。このPETフィルムは、
2軸延伸し、熱安定化された構造を有し、厚さ8μm、
融点255℃である。
【0042】フィルムの積層は、アンコイラー、予備加
熱装置、加圧圧着ロール、後加熱装置、保持炉、水冷装
置、乾燥装置、巻き取り装置が順に配置された連続式積
層装置を用いて行った。積層時のアルミニウム合金板の
温度変化の例を図1に示す。まず、アンコイラーから導
かれたアルミニウム合金板は予備加熱装置により予備加
熱温度T1まで加熱され、加圧圧着ロールヘ導かれる。
アルミニウム合金板の通板ラインの両側に配置されたフ
ィルム用アンコイラーから、フイルムが供給され、加圧
圧着ロールにて、アルミニウム合金板の両面にフイルム
が加圧圧着される。予備加熱装置から加圧圧着装置に導
かれる過程で放熱により合金板の温度がやや低下する。
加圧ロール直前で測定した金属板温度がT2である。合
金板の温度は、温度制御された加圧ロールでフイルムを
圧着する際に急激に低下し、さらに後加熱装置に導かれ
る過程でやや低下し、後加熱装置直前で、積層板の温度
はT3となる。ついで、積層板は、後加熱装置により温
度T4まで加熱される。ついで、冷却速度を制御するた
めに設けられた保持炉中を冷却されながら通過し、水冷
装置直前で温度T5となる。水冷された積層板は水切り
後乾燥され、コイル状に巻き取られる。表4のA欄に
は、本従来例のT1〜T5の各温度を示す。
【0043】
【表4】
【0044】上記の方法で製造された積層板および51
82合金に塗装が施されている市販のエンド用塗装板に
ついて、引張試験を行い引張強さおよび耐力を求めた。
また、ビール等の飲料用缶に用いられる204(2+4
/16インチ)径エンド用の金型を用いて飲料用缶のエ
ンド部を試作し、耐圧試験および実際に開口してみて問
題が生じないかどうかの開口性を評価した。その結果を
表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】従来例1は、典型的なボディ部用合金板と
同様の条件で製造した合金板を用いて積層板を製造した
例である。5182合金を用いた従来例11と比較する
と著しく耐圧強度が低い。中間焼鈍を施した後、38%
の冷間圧延し、ついで160℃で4h保持する中間時効
処理後、さらに、36%の冷間圧延を施した従来例2、
あるいは従来例1に比べて最終圧延率を高くした従来例
3は、従来例1に比べると耐圧強度が向上するものの、
5182合金に比べると未だ耐圧強度が低い。
【0047】中間焼鈍を施した後、38%の冷間圧延を
し、ついで160℃で4h保持する中間時効処理後、さ
らに、59%の冷間圧延を施した従来例4では、518
2合金にに近い耐圧強度を示すが、ブローアップ発生率
が高くなる。従来例5,従来例7,従来例9は、通常の
ボディ部を構成する合金に比べるとMgおよびCu量が
やや高い合金を用いた例である。高最終冷延率、TMT
工程、時効処理工程を採用することにより、5182合
金と同等以上の耐圧強度が得られるが、いずれもブロー
アップ発生率が著しく高い。従来例6,従来例8,従来
例10は、工ンド部成形時のスコア加工条件を変え、ス
コア部の残厚を厚くした例である。ブローアップ発生率
は低下するが、通常の開口操作で、スコア部が全周破断
して蓋が完全に開く前に、ヒンジ部が部分的に破断し
て、開口不良が生じてしまった。
【0048】以上の結果から、従来より提案されてきた
各種の強化方法により、合金板の強度を高め、耐圧強度
を向上することは可能であるが、さらに耐ブローアップ
性、開口性とを満足させることが困難であることが解
る。なおこれらの合金を用いた場合でも、アルミニウム
合金板の板厚を厚くしたり、エンド部の各部形状を最適
化することにより、充分な耐圧強度と耐ブローアップ
性、開口性が確保できることは言うまでもないが、素材
重量が増加したり、成形寸法の許容誤差が減少したり、
あるいは、エンド設計の自由度が低下し、意匠性や種々
の機能性の点で不利が生じることが懸念される。
【0049】<実験例A>表2のA1〜A7(本発明で
規定する合金組成の範囲内)、A10〜A14(本発明
で規定する合金組成の範囲外)の合金、表3のIまたはI
Iの合金板製造条件、表4のAのフィルム積層条件を採
用し、他の工程は前記従来例と同様(スコア部の残厚は
すべて0.100mmとした)にして、アルミニウム合
金積層板、エンド部を製造、試作して同様の評価を行っ
た。評価結果を表6に示す。
【0050】
【表6】
【0051】実施例1〜7のアルミニウム合金積層板は
いずれも本発明で規定する合金組成を有し、しかも本発
明で規定する条件で製造されているため、300MPa
以上の耐力と1.15以上の引張強さと耐力との比(T
S/YS)を満足し、高い耐圧強度と低いブローアップ
率が達成されることが解る。
【0052】これに対して、本発明で規定する製造条件
を適用しても、本発明で規定する範囲外の合金からなる
場合は、耐圧強度が低いか(比較例2)、あるいは耐圧
強度が高いとしてもブローアップ率が高くなる(比較例
1、3〜5)ことが解る。
【0053】<実験例B>表2のA1またはA2の合
金、表3のIの合金板製造条件、表4のA〜Fの積層条
件を採用し、他の工程は前記従来例と同様にして、アル
ミニウム合金積層板、エンド部を製造、試作して同様の
評価を行った。結果を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】実施例8〜11のアルミニウム合金積層板
はいずれも本発明で規定する合金組成を有し、しかも本
発明で規定する条件で製造されているため、300MP
a以上の耐力と1.15以上の引張強さと耐力との比
(TS/YS)を満足し、高い耐圧強度と低いブローア
ップ率が達成されることが解る。
【0056】これに対して比較例6は、熱可塑性樹脂フ
ィルム積層時の最高加熱温度が本発明で規定する285
℃より高い290℃となっているため、耐力が300M
Paより低くなり、そのためエンド部の耐圧強度が低
い。比較例7、8では、熱可塑性樹脂フィルム積層時の
245℃以上での加熱時間が本発明で規定する下限値で
ある1秒より短いために積層後の引張強さと耐力との比
(TS/YS)が1.15より低くなり、ブローアップ
率が高い。以上より、本発明で規定する熱可塑性樹脂フ
ィルム積層時の条件が、高い耐圧強度、低いブローアッ
プ率を得るために重要であることが解る。
【0057】<実験例C>表2のAlの合金、表3のII
I、V〜VIIIの合金板製造条件、表4のAの積層条件を採
用し、他の工程は前記従来例と同様にして、アルミニウ
ム合金積層板、エンド部を製造、試作して同様の評価を
行った。結果を表8に示す。
【0058】
【表8】
【0059】実施例12〜14のアルミニウム合金積層
板はいずれも本発明で規定する合金組成を有し、しかも
本発明で規定する条件で製造されているため、300M
Pa以上の耐力と1.15以上の引張強さと耐力との比
(TS/YS)を満足し、高い耐圧強度と低いブローア
ップ率が達成されることが解る。
【0060】これに対して、比較例9は、本発明で規定
する下限値480℃より低い450℃で中間焼鈍を行っ
ているため、耐力が300MPaより低く、エンドの耐
圧強度が低い。比較例10は、本発明で規定する70%
より高い78%の最終冷延率を採用しているため積層板
の引張強さと耐力との比(TS/YS)が1.15より
低く、結果としてブローアップ率が高くなっている。
【0061】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、従
来の5182合金製エンド部と同等の耐圧強度を有する
とともに、優れた耐ブローアップ性を満足し、しかもU
BCを原料として使用してすることができ、さらに素材
製造時やリサイクルの過程で有害物質を生じにくい、飲
料用缶のエンド部に用いて好適なアルミニウム合金積層
板およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 熱可塑性樹脂フィルム積層時の温度変化の1
例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/047 C22F 1/047 // C22F 1/00 627 C22F 1/00 627 630 630A 673 673 685 685Z 691 691A 691B 691C 692 692A 692B 694 694A B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金板と、その片面または
    両面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したアルミニウム合
    金積層板において、 アルミニウム合金板が、重量%で Mn 0.6〜1.2% Mg 1.5〜3.2% Si 0.2〜0.5% Cu 0.3〜0.5% Fe 0.3〜0.6% を含有し、残部アルミニウムとその他の不純物元素から
    なる組成を有するとともに、その耐力が300MPa以
    上、かつ、引張強さと耐力との比が1.15以上である
    ことを特徴とするアルミニウム合金積層板。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂フィルムがポリエチレンテ
    レフタレート系樹脂フィルムを2層以上積層した多層フ
    ィルムであり、アルミニウム合金板と接する樹脂フィル
    ムの融点が180〜230℃であり、その上に積層され
    る樹脂フィルムの融点が245〜265℃である請求項
    1に記載のアルミニウム合金積層板。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の組成を有するアルミニ
    ウム合金板を加熱後、熱可塑性樹脂フィルムを加圧圧着
    し、加圧圧着後さらに後加熱を施してアルミニウム合金
    板に熱可塑性樹脂フィルムを積層する方法であって、前
    記積層工程中のアルミニウム合金板の最高加熱温度が2
    85℃以下であり、かつ245〜285℃の温度範囲の
    加熱時間を1〜60秒とすることを特徴とするアルミニ
    ウム合金積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の組成を有するアルミニ
    ウム合金板を10〜200℃/sの加熱速度で480℃
    〜(融点−5℃)の温度範囲まで加熱して5〜30秒保
    持し、その後100℃以下の温度まで10〜200℃/
    sの冷却速度で冷却した後、40〜75%の冷間圧延を
    施して最終板厚を有するアルミニウム合金板とする請求
    項3に記載のアルミニウム合金積層板の製造方法。
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