JPH11269431A - 抗菌性コーティング組成物 - Google Patents

抗菌性コーティング組成物

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Publication number
JPH11269431A
JPH11269431A JP7231898A JP7231898A JPH11269431A JP H11269431 A JPH11269431 A JP H11269431A JP 7231898 A JP7231898 A JP 7231898A JP 7231898 A JP7231898 A JP 7231898A JP H11269431 A JPH11269431 A JP H11269431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polysilazane
group
antibacterial
antibacterial agent
silver
Prior art date
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Pending
Application number
JP7231898A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Iwai
満 岩井
Takashi Amano
高志 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP7231898A priority Critical patent/JPH11269431A/ja
Publication of JPH11269431A publication Critical patent/JPH11269431A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】不飽和ポリエステル樹脂成型物に対し付着性が
良好な抗菌コーティング組成物を提供する。 【解決手段】不飽和ポリエステル樹脂成型物に対する付
着性を向上するために、バインダーとしてアクリル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂といった有機系の合成
樹脂に代わってポリシラザン系化合物を使用する。本発
明で用いるポリシラザン系化合物とは、一般式(I): 【化2】 (但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭
素である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基を表わす。ただし、R1 ,R2 ,R3 のうち
少なくとも1つは水素原子である。)で表わされる単位
からなる主骨格を有する数平均分子量が100〜5万の
ポリシラザンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性を有するコー
ティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築の内外装、自動車や家庭電
化製品には、基材の保護と外観の向上のために塗装がな
されている。
【0003】一方、最近病院内での院内感染を防いだ
り、家庭内でも菌による感染を防ぐために、抗菌繊維を
使ったシーツ、寝具をはじめとして各種の抗菌性のある
製品、いわゆる抗菌グッズが登場している。この一例と
して抗菌剤を添加した抗菌コーティング組成物が開発さ
れ、病院や公共の場所に用いられ始めている。
【0004】一般家庭においても、浴室、台所といった
いわゆる水回り部は、その性質上菌がはびこり易く、最
も抗菌コーティングが必要とされる部分である。これら
の塲所には、SMC(シートモールディングコンパウン
ド)、BMC(バルクモールディングコンパウンド)と
いった不飽和ポリエステル樹脂成型物が多く使用されて
いるが、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂と
いった有機系の合成樹脂をバインダとしたコーティング
組成物では付着性が悪く、実用に耐えられない。
【0005】一方、抗菌剤としては、銀系無機抗菌剤、
有機窒素硫黄化合物、ベンズイミダゾール、ピリジン
系、チオベンダゾール系等の有機系抗菌剤、ワサビ抽出
物、モウソウチク抽出物等の天然物系抗菌剤がある。そ
の中で、安全性及び抗菌性の持続性の点で銀系抗菌剤が
近年注目を浴び使用され始めている。
【0006】銀系抗菌剤とは、銀に抗菌性があることが
知られ、この知見から開発された抗菌剤であって、ゼオ
ライト、ハイドロキシアパタイト、リン酸ジルコニウ
ム、シリカ、アルミナ、ポリリン酸アルミニウム等の無
機物を担体として、銀を主成分とする金属とその化合物
及びそれらの混合物を担持させたものであるが、比較的
粒子径が大きく、コーティング組成物とした時に塗膜の
光沢が低く、外観が良くないという欠点があった。
【0007】また、微細な抗菌粒子の2次凝集の発生
や、コーティングする迄に抗菌剤が沈降してしまうとい
う課題がある。更に、塗布後に、抗菌剤粒子が塗膜が乾
燥する迄の間に、塗膜表面から内部へ溜り込んでしま
い、抗菌効果が減少するという課題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、不飽和ポリ
エステル樹脂成型物に対し付着性が良好な抗菌コーティ
ング組成物を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、光沢が高く外観の良好な
抗菌コーティング組成物を提供することを目的とする。
【0010】更に、本発明は、微細な抗菌粒子の2次凝
集を避ける事ができる、抗菌コーティング組成物を提供
することを目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、コーティングする迄
に抗菌剤が沈降してしまうという課題を解決することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、不飽
和ポリエステル樹脂成型物に対する付着性を向上させる
ために、バインダとしてアクリル樹脂、アルキド樹脂、
エポキシ樹脂といった有機系の合成樹脂に代わってポリ
シラザン系化合物を使用することにある。本発明で用い
るポリシラザン系化合物とは、一般式(I):
【0013】
【化2】
【0014】(但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立
に水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、またはこれらの基以外でケイ素に直
結する基が炭素である基、アルキルシリル基、アルキル
アミノ基、アルコキシ基を表わす。ただし、R1 ,R
2 ,R3 のうち少なくとも1つは水素原子である。)で
表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分子量が
100〜5万のポリシラザンである。
【0015】請求項2の発明は、塗膜の光沢を高め外観
を良好にするために、平均粒子径が0.4μm 以下の銀
系無機抗菌剤を使用する。平均粒子径が0.4μm を超
える無機抗菌剤を使用した場合、塗膜の光沢が低下して
外観不良となる。
【0016】また、請求項3の発明すなわち、溶剤に分
散後の抗菌剤をポリシラザンに混ぜる事により微細な抗
菌粒子の2次凝集を避ける事ができ、平均粒径0.4μ
m以下の抗菌剤を分散させることができる。また、微細
粒子のままポリシラザンに混合分散できることによりコ
ーティングする迄に、抗菌剤が沈降してしまうという課
題が解決できる。
【0017】これは、塗布後に、抗菌剤粒子が塗膜が乾
燥する迄の間に、塗膜表面から内部へ溜り込んでしま
い、抗菌効果が減少する課題があったが、これをも解決
する。
【0018】上記のポリシラザンに分散させる銀系無機
抗菌剤としては、ゼオライトを担体とするバクテキラー
(鐘紡化成株式会社の商品名)及びゼオミック(品川燃
料株式会社の商品名)、リン酸カルシウムを担体とする
アパサイザ(株式会社サンギの商品名)、リン酸ジルコ
ニウムを担体とするノバロン(東亜合成化学工業株式会
社の商品名)、リン酸亜鉛カルシウムを担体とするセラ
コート(新東Vセラックス株式会社の商品名)がある。
【0019】抗菌剤の添加量は、抗菌剤の溶出速度、抗
菌性の強弱により異なるが、ポリシラザンの固形分に対
して0.1 〜5質量%の範囲が好ましい。添加量が少な
いと抗菌効果が不充分であり、多すぎると、コスト高に
なるばかりでなく、塗膜の光沢が落ちたり、塗膜強度が
低下する傾向がある。
【0020】抗菌剤を塗料中に分散させる方法は、エナ
メル塗料を作製する際に顔料を分散させると同様の方
法、例えばペイントシェーカー法、ロールミル法、サン
ドミル法、ディスパーザー法、ニーダー法、高速インペ
ラーミル法を使用することができる。また、トルエン、
キシレン、イソプロパノール等の有機溶剤に分散した分
散液をポリシラザン溶液にブレンドする方法も採れる。
【0021】また、コーティング組成物には、顔料を含
まず、ポリシラザンと抗菌剤の混合物でクリヤ塗料とす
ることも、顔料を含んだエナメル塗料とすることも可能
である。顔料としては、チタン白、ベンガラ、カーボン
ブラック等の無機顔料、マピコイエロー、フタロシアニ
ンブルー等の有機顔料等公知のものが使用できる。分散
方法としては前述のペイントシェーカー法以下の公知の
方法が採れる。
【0022】塗料化に際しては、ポリシラザン、抗菌
剤、顔料の他にも、粘度を調整する粘度調整剤、チキソ
性を調整するレオロジーコントロール剤、塗膜の平滑性
を向上させるレベリング剤等公知の添加剤を使用するこ
とも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を示す。な
お、特に断わりのない限り、「部」は「質量部」を意味す
る。
【0024】新東Vセラミックス株式会社製の、キシレ
ンに分散した抗菌セラ・コート(C91)を、キシレン
ベースのポリシラザン(20%の固形部分)に混ぜる事
により、微細に分散した抗菌粒子をもつ透明な塗膜を得
ることができた。
【0025】また、分散媒としてトルエン、IPA(イ
ソプロピルアルコール)を用いる事も可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、不飽和ポリエステル樹
脂成型物に対し付着性が良好な抗菌コーティング組成物
を提供することができる。また、光沢が高く外観の良好
な抗菌コーティング組成物を提供することができる。
【0027】さらに、微細な抗菌粒子の2次凝集を避け
る事のできる、抗菌コーティング組成物を提供すること
ができる。さらに、コーティングする迄に抗菌剤が沈降
してしまうという問題を解決することもできる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08L 83:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として一般式(I): 【化1】 (但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立に水素原子,
    アルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,アリー
    ル基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭
    素である基,アルキルシリル基,アルキルアミノ基,ア
    ルコキシ基を表わす。ただし、R1 ,R2 ,R3 のうち
    少なくとも1つは水素原子である。)で表わされる単位
    からなる主骨格を有する数平均分子量が100〜5万の
    ポリシラザンと銀系の抗菌剤を含有することを特徴とす
    る抗菌性コーティング組成物。
  2. 【請求項2】銀系の抗菌剤が、平均粒子径が0.4μm
    以下である請求項1記載の抗菌性コーティング組成物。
  3. 【請求項3】銀系の抗菌剤を有機溶媒中に分散後、ポリ
    シラザンと混合する事を特徴とする請求項1または請求
    項2記載の抗菌性コーティング組成物。
JP7231898A 1998-03-20 1998-03-20 抗菌性コーティング組成物 Pending JPH11269431A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013542277A (ja) * 2010-09-29 2013-11-21 フラウンフォーファー−ゲゼルシャフト ズール フェルデルンク デル アンゲヴァンデッテン フォルシュング エ ファウ 不飽和ポリエステルおよびポリシラザンから成る樹脂およびそれにより製造される熱硬化性反応樹脂の成形材
WO2021240833A1 (ja) * 2020-05-25 2021-12-02 ハドラスホールディングス株式会社 コーティング材及びコーティング方法
CN115558421A (zh) * 2021-07-02 2023-01-03 宁波激智科技股份有限公司 一种抗菌涂料组合物及其制备方法

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