JPH11268946A - 低振動コンクリート - Google Patents

低振動コンクリート

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JPH11268946A
JPH11268946A JP10072070A JP7207098A JPH11268946A JP H11268946 A JPH11268946 A JP H11268946A JP 10072070 A JP10072070 A JP 10072070A JP 7207098 A JP7207098 A JP 7207098A JP H11268946 A JPH11268946 A JP H11268946A
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reducing agent
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weight
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裕司 須藤
Yuji Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音で微弱な振動を与えることで極め
て高い流動性や作業性を発揮し、流動性の経時低下が小
さく、硬化コンクリートとしての性能も優れたコンクリ
ートの製造方法を提供する。 【解決手段】 (C)セメント、(W)水、(P)20
00〜10000cm2/gの比表面積を有する鉱物質
粉末、及び(A)5000〜30000の分子量を有す
るメラミン系減水剤を、コンクリート1m3中に(C)
を300〜450kg、(W)を100〜225kg、
(P)を50〜300kg、及び(A)を(C)に対し
て0.5〜5.0重量%の割合で含有し、且つS/aが
40〜55%であり、そして19〜25cmのスランプ
値、35〜55cmのスランプフロー値、5〜30秒の
フロー停止タイム値を有するコンクリートを打ち込み、
0.1〜10Gの振動加速度を加えて締固めを行うコン
クリート製品の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、低騒音で微弱な
振動を与えることで極めて高いコンシステンシー(流動
性)やワーカビリティー(作業性)を発揮し、流動性の
経時低下(スランプロス)が小さく、かつ、硬化コンク
リートとしての性能も優れたコンクリートの製造に関す
るものである。特に、コンクリートを打ち込む際に発生
する騒音を低減し、作業環境とコンクリート製造現場周
辺住民に対するの騒音問題を改善するのに有用である。
【0002】
【従来の技術】 従来一般に用いられているスランプ2
0cm以下のコンクリートを型枠に打ち込む際には、バ
イブレータ等を用いてコンクリートに振動を与え締固め
る作業が必須であった。振動締固め作業を省略するため
に、近年流動性が高くコンクリート打ち込み時に振動を
与えなくても、自重のみでコンクリートが型枠に自己充
填する高流動コンクリートが開発されてきた。それらは
特開平3−237049号公報、特開平4−13904
7号、特開平4−367550号公報、特開平6−21
9803号公報、特開平8−208285号公報に開示
されている。
【0003】高流動コンクリートはセメント増量剤とし
て高炉スラグ、フライアッシュ等の粉末を極めて多量に
使用したり、水溶性高分子からなる増粘剤を使用するこ
とでコンクリートに材料分離抵抗性を付加し、且つ高性
能AE減水剤を多量に使用してコンクリートにスランプ
フロー値が60〜70cmといった高い流動性を付加し
たものである。
【0004】また特開平7−195329号公報にはセ
メント、粗骨材、細骨材、混練水、及び混和材を混練
し、混練直後は高いスランプ値で軟らかく、短時間で急
速に硬化する打設時に騒音が少ないコンクリート製品の
製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 従来一般に用いられ
ているコンクリートを型枠に打込む際には、大きな騒音
を伴う振動締固め作業を長時間行う必要があり、作業環
境の悪化に起因する難聴や、周辺住民からの苦情が問題
となっていた。また、高エネルギーの振動締固めは、往
々にしてフレッシュコンクリートの材料分離を誘発し、
硬化コンクリートの物性にも悪影響を及ぼしてきた。
【0006】スランプ値の短時間での急激な変化は現場
作業性において好ましいものではない。こうした問題を
克服するために、近年流動性が高くコンクリート打ち込
み時に振動締固め作業が不要な高流動コンクリートが盛
んに開発されてきたが、高流動コンクリートは製造コス
トが高いこと、生産管理が難しく一定の品質を有するコ
ンクリートを安定的に製造することが困難であることか
ら、その適用は一部にとどまっている。
【0007】本発明は高エネルギーかつ長時間に及ぶ振
動締固め作業に伴う、作業環境の悪化と周辺住民への騒
音防止及び、従来技術では両立できなかったコンクリー
トのワーカビリティーと経済性の両立を計るために、提
案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は請求項1とし
て、(C)セメント、(W)水、(P)2000〜10
000cm2/gの比表面積を有する鉱物質粉末、及び
(A)5000〜30000の分子量を有するメラミン
系減水剤を、コンクリート1m3中に(C)を300〜
450kg、(W)を100〜225kg、(P)を5
0〜300kg、及び(A)を(C)に対して0.5〜
5.0重量%の割合で含有し、且つS/aが40〜55
%であり、そして19〜25cmのスランプ値、35〜
55cmのスランプフロー値、5〜30秒のフロー停止
タイム値を有するコンクリートを打ち込み、0.1〜1
0Gの振動加速度を加えて締固めを行うコンクリート製
品の製造方法である。
【0009】請求項2として、(A)メラミン系減水剤
が、5000〜20000の分子量を有するスルホン化
メチロールメラミンホルムアルデヒド縮合物とスルホン
化メチロールメラミンモノマーとの混合物であり、減水
剤混合物中に占める該モノマーの割合が10〜40重量
%である請求項1に記載のコンクリート製品の製造方法
である。
【0010】請求項3として、(P)鉱物質粉末が、石
灰石、シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ、
ケイ酸質白土、火山灰、シラス、珪砂、又はこれらの混
合物である請求項1又は請求項2に記載のコンクリート
製品の製造方法である。請求項4として、(P)鉱物質
粉末が、比表面積2500〜3500cm2/gの石灰
石である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
コンクリート製品の製造方法である。
【0011】請求項5として、締固めが100dB以下
の騒音下で行われる請求項1乃至請求項4のいずれか1
項に記載のコンクリート製品の製造方法である。請求項
6として、締固めが150〜200Hzの周波数、30
00〜7000vpmの振動数、及び0.1〜1Gの振
動加速度を有する型枠取り付け型振動機を用いて、80
dB以下の騒音下で行われる請求項1乃至請求項5のい
ずれか1項に記載のコンクリート製品の製造方法であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明に用いられる(C)成分
のセメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルト
ランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱
ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、白
色ポルトランドセメント、超速硬セメント等を用いる事
が出来る。
【0013】(P)成分の鉱物質粉末は、2000〜1
0000cm2/gの比表面積を有する石灰石、シリカ
フューム、フライアッシュ、高炉スラグ、ケイ酸質白
土、火山灰、シラス、珪砂等が挙げられるが、2500
〜3500cm2/gの比表面積を有する石灰石が好ま
しい。コンクリートを作成する際の粗骨材と細骨材の割
合は、S/aで40〜55%とする事が出来る。
【0014】本願発明に用いる(A)成分のメラミン系
減水剤は、5000〜30000、好ましくは5000
〜20000の分子量を有するスルホン化メチロールメ
ラミンホルムアルデヒド縮合物とスルホン化メチロール
メラミンモノマーとの混合物であり、減水剤混合物中に
占める該モノマーの割合が10〜40重量%である。上
記(A)成分のメラミン系減水剤は下記式(1)
【0015】
【化1】
【0016】で示される構造を有する。n=1がモノマ
ーであり、n=2〜100が縮合物である。上記(A)
成分のメラミン系減水剤は下記(i)、(ii)及び
(iii)工程よりなる方法で製造する事が出来る。 (i)工程:(x)メラミン、(y)ホルムアルデヒ
ド、及び(z)アルカリ金属亜硫酸塩、アルカリ金属ス
ルファミン酸塩又は芳香族アミノスルホン酸塩を塩基性
水溶液中で反応させ、メラミンをメチロール化し、さら
にスルホン化してスルホン化メチロールメラミンモノマ
ーを製造する工程、 (ii)工程:酸性物質を添加し、酸性のモノマー水溶
液をホルムアルデヒドで脱水縮合し所定分子量のポリマ
ー(スルホン化メチロールメラミンホルムアルデヒド縮
合物)を製造する工程、及び (iii)工程:ポリマーの安定性を確保するために、
(ii)工程で得られた液体のpHを調整する工程より
成る。
【0017】本願メラミン系減水剤混合物中のスルホン
化メチロールメラミンモノマーは、上記(i)工程で反
応を中止して得られたものであり、またスルホン化メチ
ロールメラミンホルムアルデヒド縮合物は(iii)工
程まで行って得られたものである。本願の(A)成分の
メラミン系減水剤は、(i)工程で得られたスルホン化
メチロールメラミンモノマーと、(iii)工程で得ら
れたスルホン化メチロールメラミンホルムアルデヒド縮
合物を混合する方法、又は(ii)の第2段階の反応を調
整することで未縮合のスルホン化メラミン、すなわちモ
ノマーを意識的に残存させるかして、減水剤の固形成分
全体に対して10〜40%重量のモノマーを含有させた
減水剤である。
【0018】(A)成分のメラミン系減水剤中のモノマ
ーの含有率の測定方法は、分子量200〜500の分子
をモノマーとして、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フ(GPC)で測定し求める事が出来る。上記コンクリ
ートは、(C)成分がコンクリート1m3中で300〜
450kg、(W)成分がコンクリート1m3中で10
0〜225kg、(P)成分がコンクリート1m3中で
50〜300kg、(A)成分がコンクリート1m3
で(C)成分に対して0.5〜5.0重量%の割合で含
有し、S/aが40〜55%である。
【0019】上記コンクリートは、スランプ値が19〜
25cm、スランプフロー値が35〜55cm、及びフ
ロー停止タイム値が5〜30秒となる物性値を有する。
上記特定の成分配合割合と、それによって得られる物性
値を有するコンクリートは打込み位置に打ち込み、0.
1〜10Gの振動加速度を加えて締固めを行ってコンク
リート製品を製造する事が出来る。
【0020】コンクリート打ち込み用型枠に上記コンク
リートを投入し、型枠に直接取り付ける取付形コンクリ
ート型枠振動機を用い、振動加速度を10G以下とする
事で、振動締固め作業に伴う騒音を100dB以下とす
る事が出来る。さらに周波数が150〜200Hz、振
動数が3000〜7000vpm、振動加速度が0.1
〜1Gの条件で締固め作業を行う事が可能であり、それ
に伴う騒音は80dB以下である。
【0021】
【実施例】下記原料を準備した。 セメント(C):普通ポルトランドセメント(比重3.
16) 鉱物質粉末(P):石灰石微粉末(比重2.70、比表
面積3000cm2/g) 細骨材(S):砂(比重2.56、粗粒率2.93、吸
水率2.91) 粗骨材(G):砕石2005(比重2.68、粗粒率
6.61、吸水率0.48) 減水剤(A1):モノマー含有率10重量%のメラミン
系減水剤 減水剤(A2):モノマー含有率30重量%のメラミン
系減水剤 減水剤(A3):モノマー含有率40重量%のメラミン
系減水剤 減水剤(A4):モノマー含有率3重量%のメラミン系
減水剤 減水剤(A5):モノマー含有率50重量%のメラミン
系減水剤 減水剤(A6):モノマー含有率30重量%のメラミン
系減水剤80重量%と、ポリカルボン酸系減水剤20重
量%の混合物 減水剤(A7):ポリカルボン酸系減水剤(市販品) AE剤(D):合成樹脂系AE剤(市販品) (W):水 減水剤(A1)の製造例 温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた反応器に、40
%ホルムアルデヒド3750重量部を投入し、これに攪
拌下35%酸性亜硫酸ソーダ4950重量部、メラミン
2100重量部及び48%苛性ソーダ水溶液230重量
部を投入し、pHを11.0に調整した。攪拌下20分
を要して反応混合物を75℃まで昇温し、引き続き30
分反応させた後、55℃に冷却した。これにアミドスル
ホン酸約690重量部加えることによりpHを4.6に
調整し、反応液の温度を55℃に保ちながら攪拌下30
分縮合反応させた後直ちに、48%苛性ソーダ水溶液約
530重量部を加えて室温におけるpHが11.5〜1
3.5となるように調整し冷却した。以上の方法で、ス
ルホン化メチロールメラミンモノマーを10重量%残存
させたスルホン化メチロールメラミンホルムアルデヒド
縮合物、すなわち減水剤(A1)を製造した。
【0022】減水剤(A2)の製造例 スルホン化メチロールメラミンホルムアルデヒド縮合物
(E1)は、温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた反
応器に、40%ホルムアルデヒド3750重量部を投入
し、これに攪拌下35%酸性亜硫酸ソーダ4950重量
部、メラミン2100重量部及び48%苛性ソーダ水溶
液230重量部を投入し、pHを11.0に調整した。
攪拌下20分を要して反応混合物を75℃まで昇温し、
引き続き30分反応させた後、55℃に冷却した。これ
にアミドスルホン酸約690重量部加えることによりp
Hを4.6に調整し、反応液の温度を55℃に保ちなが
ら攪拌下150分縮合反応させた後直ちに、48%苛性
ソーダ水溶液約530重量部を加えて室温におけるpH
が11.5〜13.5となるように調整し冷却して製造
した。
【0023】また、スルホン化メチロールメラミンモノ
マー(E2)は、温度計、攪拌器、コンデンサーを備え
た反応器に、40%ホルムアルデヒド3750重量部を
投入し、これに攪拌下35%酸性亜硫酸ソーダ4950
重量部、メラミン2100重量部及び48%苛性ソーダ
水溶液230重量部を投入し、pHを11.0に調整し
た。攪拌下20分を要して反応混合物を75℃まで昇温
し、引き続き30分反応させて製造した。
【0024】上記のE1とE2を重量で7:3の比率で
混合することでスルホン化メチロールメラミンモノマー
を30%含有したスルホン化メチロールメラミンホルム
アルデヒド縮合物、すなわち減水剤(A2)を製造し
た。 減水剤(A3)の製造例 上記のE1とE2を重量で6:4の比率で混合すること
によりスルホン化メチロールメラミンモノマーを40%
含有したスルホン化メチロールメラミンホルムアルデヒ
ド縮合物、すなわち減水剤(A3)を製造した。
【0025】上記の減水剤(A4〜A6)についても同
様に製造した。上記原料を表1記載の割合で混合し、コ
ンクリートを製造した。
【0026】
【表1】 表1 成分\例 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 W kg/m3 175 175 175 175 175 175 C kg/m3 350 350 350 350 350 350 P kg/m3 100 100 100 100 100 100 S kg/m3 734 734 734 734 734 734 G kg/m3 932 932 932 932 932 932 A1 対セメント% 3.0 0 0 0 0 0 A2 対セメント% 0 3.0 0 0 0 0 A3 対セメント% 0 0 3.0 0 0 0 A4 対セメント% 0 0 0 2.0 0 0 A5 対セメント% 0 0 0 0 4.5 0 A6 対セメント% 0 0 0 0 0 4.0 A7 対セメント% 0 0 0 0 0 0 D 対セメント% 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 W/C % 50 50 50 50 50 50 S/a % 45 45 45 45 45 45
【0027】
【表2】表1の続き 成分\例 比較例1 比較例2 比較例3 W kg/m3 175 175 175 C kg/m3 350 350 350 P kg/m3 200 0 100 S kg/m3 798 656 734 G kg/m3 766 1112 932 A1 対セメント% 0 0 0 A2 対セメント% 6.0 0.4 0 A3 対セメント% 0 0 0 A4 対セメント% 0 0 0 A5 対セメント% 0 0 0 A6 対セメント% 0 0 0 A7 対セメント% 0 0 1.5 D 対セメント% 0.025 0.015 0.020 W/C % 50 50 50S/a % 52 38 45 上記表1中で、W、C、P、S、及びGの値はコンクリ
ート1m3中の単位量、即ち混合量(kg/m3)であ
り、A1〜A7及びDはセメント(C)に対する添加量
(重量%)であり、W/Cは水/セメントで表される比
(重量%)であり、S/aは〔細骨材(S)〕/〔細骨
材(S)+粗骨材(G)〕で表される比(体積%)であ
る。 <コンクリートの製造方法>試験に用いた上記実施例1
〜6及び比較例1〜3のコンクリートは、下記の(1)
〜(4)の手順で製造した。 (1):試験室用のコンクリートミキサ(パン型強制練
りミキサ、容量100リットル)に、所定量を計量した
細骨材(S)とセメント(C)、鉱物質粉末(P)を投
入して10秒間練混ぜる。 (2):(1)に、所定量の減水剤(A)及び所定量の
AE剤(D)を溶かした、所定量の水(W)を投入して
30秒間練混ぜる。 (3):(2)に、所定量を計量した粗骨材(G)を投
入して90秒間練混ぜた後、コンクリートをミキサから
排出する。 (4):コンクリート排出後直ちに、コンクリート物性
評価と供試体の作製を行った。
【0028】実施例1〜6、及び比較例1〜3の各コン
クリートのフレッシュコンクリート物性(スランプ値、
スランプフロー値、振動スランプ値、フロー停止タイ
ム、振動粗骨材比、空気量)、と硬化コンクリート物性
(強度、表面外観)を試験し、それらの結果を表2〜6
に記載した。コンクリートの製造及び試験は20±3℃
の範囲で行った。
【0029】実施例1〜6は上記メラミン系減水剤を所
定割合で加えたコンクリートである。特に実施例1〜3
は上記メラミン系減水剤の中でも、減水剤中に占めるモ
ノマー含有率が10〜40重量%のより好ましい範囲に
あるコンクリートである。そして、実施例6は上記メラ
ミン系減水剤とその他の減水剤を混合したコンクリート
である。また、比較例1は従来品である高流動コンクリ
ートと同様配合割合で本願に使用するメラミン系減水剤
を添加した場合の例である。比較例2は従来品である普
通コンクリートと同様配合割合で本願に使用するメラミ
ン系減水剤を添加した場合の例である。比較例3はメラ
ミン系減水剤以外の減水剤であるポリカルボン酸系減水
剤を用いたコンクリートである。
【0030】スランプ値はコンシステンシー(流動性)
を示す指標であって、JIS−A1101に規定された
方法により、スランプコーン(上部φ10cm、下部φ
20cm、高さ30cm)にコンクリートを詰め、スラ
ンプコーンを引き上げた後のコンクリート頂部からの下
がりを測定して求められる。スランプフロー値はコンシ
ステンシー(流動性)を示す指標であって、スランプコ
ーンを引き上げた際のコンクリートの広がりで示され、
最も広がったところの長さとそれに直行する広がりの長
さの平均値で表される。
【0031】フロー停止タイム値はコンクリートの粘性
を表す指標で、間接的に材料分離抵抗性を表す事が出来
る。これはスランプコーンを引き上げた時から計測して
コンクリートの動きが停止するまでの時間で求められ
る。振動スランプフロー値は、フロー試験を振動条件下
で行うものである。スランプフロー試験の際にスランプ
コーン下に敷く鉄鋼製の板に、0.7Gの振動を加えな
がら行った。
【0032】振動時の材料分離は、上記の振動スランプ
試験を行った際の材料の分離状況を目視観察した。振動
粗骨材比は、高さ100cm、底面10×10cmの型
枠にコンクリートを投入し、0.7Gの振動締固めを2
0秒間行って作製した供試体から、コンクリート硬化後
に底面から5cm(下端部)と95cm(上端部)の断
面を切り出し、それぞれの部分を画像解析して粗骨材割
合を求め、粗骨材割合の比を(上端部の粗骨材割合)/
(下端部の粗骨材割合)として求めた。
【0033】標準養生における圧縮強度試験は、コンク
リートを練混ぜてφ10×20cmの円柱型枠にコンク
リートを打ち込み、20℃で相対湿度80%の部屋に2
4時間静置した後脱型して、20℃の水中で養生した。
蒸気養生における圧縮強度試験は、コンクリートを練混
ぜてφ10×20cmの円柱型枠にコンクリートを打ち
込み、20℃相対湿度80%で1時間の前置き養生した
後、20℃/Hrの昇温速度で2.5時間で70℃に昇
温した。その後70℃に維持しながら相対湿度99%の
条件で3時間の蒸気養生を行い、20℃/Hrの降温速
度で2.5時間で20℃に降温した後、脱型して20℃
で相対湿度80%の部屋に静置した。
【0034】
【表3】 表2 スランプフロー値の経時変化 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 練上り直後 41.0 40.0 40.0 41.5 39.0 40.5 練上り15分後 40.0 39.0 40.0 39.5 39.0 38.5 練上り30分後 38.5 38.5 39.0 36.0 38.0 35.0
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】 表3 フレッシュコンクリートの性状 スランフ゜値 スランフ゜フロー値 振動スランフ゜フロー値 振動時の材料分離 (cm) (cm) (cm) 状態 実施例2 22.5 40.0 71.0 分離無し 比較例1 25.5 70.0 79.5 分離有り 比較例2 8.0 22.5 28.5 分離無し 比較例3 21.5 39.0 67.5 分離無し
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】 表4 標準養生における圧縮強度試験結果 圧縮強度(N/mm2 例\材齢 1日 3日 7日 14日 28日 実施例2 10.9 29.5 35.1 40.3 44.0 比較例1 7.6 22.3 28.0 32.4 35.3 比較例2 9.3 25.3 31.5 36.3 39.5比較例3 8.4 24.1 30.3 34.1 37.3
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】 表6 硬化コンクリート表面の外観と、施工時の騒音 硬化コンクリートの表面状態 例\条件\状態 振動締め 標準養生 蒸気養生 固め条件 騒音 気泡数 面積率 気泡数 面積率 実施例2 0.7Gで20秒 70dB 0.8 0.06 1.3 0.10 比較例1 無振動 55dB 6.3 0.46 12.5 0.94 比較例2 0.7Gで20秒 75dB 4.5 0.49 7.3 0.71 比較例2 15Gで60秒 110dB 2.3 0.18 4.0 0.32比較例3 0.7Gで20秒 70dB 3.5 0.26 6.8 0.49 表4、表5中で、材齢はコンクリート製造後の日数であ
る。
【0041】表6中で、気泡数は100cm2当たりの
直径3mm以上の気泡の個数である。また面積率は測定
面に占める気泡の総面積の比率(%)である。本願発明
の実施例1〜6で示される低振動コンクリートは、15
0〜200Hz、3000〜7000vpmの条件下で
0.1G〜1.0Gの微弱な低振動を加えるだけで容易
に型枠に充填が可能であり、その時の振動条件下でも材
料分離が発生せず騒音も80dB以下となる。例えば上
記条件下で0.7Gで20秒の振動締固め施工した場合
は、その近隣での騒音は70dBである。そして標準養
生、蒸気養生いずれの場合においても、150〜200
Hz、3000〜7000vpmの条件下で0.1G〜
1.0Gの低振動を加えるだけでコンクリート表面の粗
大な気泡の抜けが良く、硬化コンクリートの外観も良好
である。更に得られた硬化コンクリートの強度も高く、
とりわけ初期の強度発現や蒸気養生における強度発現が
良好である。なお、減水剤混合物中に占めるモノマー含
有率が10〜40重量%であるメラミン系減水剤を使用
した実施例1〜3は、スランプフロー値の経時変化が少
なく、練り上がり直後のコンクリートでも時間経過後の
コンクリートでも、現場で同一条件で施工が可能であ
る。
【0042】一方、比較例1で示される高流動コンクリ
ートは、締固め時に無振動でも充填が可能であるが気泡
の抜けが悪く、硬化コンクリート表面にも気泡が残り外
観が良くない。そして締固め時に振動を加えた場合は、
材料分離が発生し、硬化コンクリートの強度も低下す
る。また、比較例2で示される普通コンクリートは、
0.7Gで20秒の振動締固め条件で施工した場合、充
填性と気泡の抜けが悪く硬化コンクリート表面にも気泡
が残り外観が良くないばかりか、型枠端部では充填不良
も発生した。そして、15Gで60秒の振動締め固め条
件で施工した場合は、その近隣では110dBにも達す
る騒音が発生する。
【0043】また、比較例3で示されるポリカルボン酸
系減水剤を用いたコンクリートは、スランプフローの経
時変化が大きく、硬化コンクリートの表面外観、強度発
現も良くない。
【0044】
【発明の効果】本願発明のコンクリート製品の製造方法
では、コンクリート打込み時に微弱な振動によって型枠
に十分な充填が可能であり、その振動によっても材料成
分の分離がなく、脱泡性が高いために硬化した後のコン
クリート表面に気泡が残らず良好な外観を有する。そし
て材料成分の分離がない為に如何なる養生条件でも高い
強度が得られる。また減水剤混合物中に占めるモノマー
占有率が10〜40重量%であるメラミン系減水剤を使
用する場合は、コンクリート練混ぜ後にスランプフロー
値の経時変化がほとんど起こらない為に、打込み現場で
同一条件で施工が可能であり、作業性にも優れている。
【0045】締固め時に加える振動が小さいために施工
現場近隣での騒音が小さく、住宅街等の騒音が問題とな
る場所での施工に大きな効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:28)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (C)セメント、(W)水、(P)20
    00〜10000cm2/gの比表面積を有する鉱物質
    粉末、及び(A)5000〜30000の分子量を有す
    るメラミン系減水剤を、コンクリート1m3中に(C)
    を300〜450kg、(W)を100〜225kg、
    (P)を50〜300kg、及び(A)を(C)に対し
    て0.5〜5.0重量%の割合で含有し、且つS/aが
    40〜55%であり、そして19〜25cmのスランプ
    値、35〜55cmのスランプフロー値、5〜30秒の
    フロー停止タイム値を有するコンクリートを打ち込み、
    0.1〜10Gの振動加速度を加えて締固めを行うコン
    クリート製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 (A)メラミン系減水剤が、5000〜
    20000の分子量を有するスルホン化メチロールメラ
    ミンホルムアルデヒド縮合物とスルホン化メチロールメ
    ラミンモノマーとの混合物であり、減水剤混合物中に占
    める該モノマーの割合が10〜40重量%である請求項
    1に記載のコンクリート製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 (P)鉱物質粉末が、石灰石、シリカフ
    ューム、フライアッシュ、高炉スラグ、ケイ酸質白土、
    火山灰、シラス、珪砂、又はこれらの混合物である請求
    項1又は請求項2に記載のコンクリート製品の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 (P)鉱物質粉末が、比表面積2500
    〜3500cm2/gの石灰石である請求項1乃至請求
    項3のいずれか1項に記載のコンクリート製品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 締固めが、100dB以下の騒音下で行
    われる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコ
    ンクリート製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 締固めが、150〜200Hzの周波
    数、3000〜7000vpmの振動数、及び0.1〜
    1Gの振動加速度を有する型枠取り付け型振動機を用い
    て、80dB以下の騒音下で行われる請求項1乃至請求
    項5のいずれか1項に記載のコンクリート製品の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253736A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Taiheiyo Cement Corp セメント混和材
JP2002292609A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Taiheiyo Cement Corp ボックスカルバート
JP2002316854A (ja) * 2001-04-17 2002-10-31 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 塩化物イオン浸透抑制コンクリート組成物
JP2020172068A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 花王株式会社 水硬性組成物の成形方法

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