JPH11268711A - 袋の開口装置 - Google Patents

袋の開口装置

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Publication number
JPH11268711A
JPH11268711A JP7431998A JP7431998A JPH11268711A JP H11268711 A JPH11268711 A JP H11268711A JP 7431998 A JP7431998 A JP 7431998A JP 7431998 A JP7431998 A JP 7431998A JP H11268711 A JPH11268711 A JP H11268711A
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JP
Japan
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opening
bag
holding
suction
opened
Prior art date
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Pending
Application number
JP7431998A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kawakami
勉 川上
Shigeo Nishiwaki
茂夫 西脇
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Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11268711A publication Critical patent/JPH11268711A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納物3の供給収納が終わるまでの間確実に
吸引開口保持するための強力な吸引力や吸引構造を要せ
ず、また袋の開口部を広く開口保持させる保持部を単に
回動垂下させる一連の作動動作によって袋の開口部を広
く開口保持することを実現可能とすることにより装置構
造も簡易となり作動制御も簡易となる極めて画期的な袋
の開口装置を提供すること。 【解決手段】 袋1の開口部2の対向位置を吸引して開
口させる吸引開口機構5と、この吸引開口機構5により
開口した前記袋1の開口部2を開口保持する保持部6を
退避移動自在に設けた開口保持機構7とを備え、前記保
持部6は前記袋1の袋外に退避した位置から下方へ回動
垂下することでこの袋1内へ挿入され、この保持部6が
前記袋内の隅部に配置することで前記袋1の開口部2が
開口保持されるように前記開口保持機構7を構成した袋
の開口装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋の開口部(袋
口)からこの袋内に収納物を供給収納する際、この袋の
開口部を広く開口保持させる袋の開口装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の自動包装装置として、例えば特
開平7−327487号公報などに開示されている次の
ような構成の装置が公知である。
【0003】上部開口形のプラスチックフィルム製の袋
を順次載置搬送するベルトコンベア装置の停止位置に、
この袋の上部開口部の対向位置のフィルムを吸引して広
く開口させる吸引開口機構と、この吸引開口機構により
広く開口した前記開口部から袋内へ収納物を供給投入す
る収納物供給機構を備え、この袋内へ収納物を収納した
後、再びこの袋を送り出す前記コンベア装置の次の停止
位置に、この袋の開口部を熱シール閉塞するシール機構
を備えた構成としている。
【0004】更に具体的に説明すれば、前記吸引開口機
構は、一対の吸引部を前記袋の上部開口部を挟んだ位置
に接近・離反移動自在に配設した吸引装置を設け、この
吸引装置の対向する吸引部を接近移動して前記開口部の
対向位置のフィルムを夫々吸着させ離反移動することで
この開口部を広く開口する構成としている。
【0005】また、前記収納物供給機構は、前記吸引開
口機構により広く開口される袋の開口部の上方に配設
し、例えばこの袋の開口部に向かって収納物を所定量あ
るい所定数順次自動落下させることで自動投入されるよ
うに構成している。
【0006】また、前記シール機構は、収納物の収納を
終えた袋の開口部を一対のヒートシール部により挾持す
ることで熱シール閉塞するように構成している。
【0007】従って、このような従来の自動包装装置に
おいては、例えば製袋機構により製袋される袋や、予め
製袋されている袋や、予め所定の収納物が収納されてい
る袋が上部が開口した状態でベルトコンベア装置により
順次載置搬送され、収納物供給機構の下方位置で停止す
ると、吸引開口機構が作動して、吸引装置の対向する吸
引部が接近移動し、袋の上部開口部のやや下方を挾持す
ると共に、吸引部に生じさせる真空吸引力により開口部
の対向位置のフィルムを吸着する。
【0008】そしてこの吸引部が離反移動することによ
りこの夫々のフィルムは(吸引部に吸着したまま)互い
に外方に引っ張られて、袋の開口部は広く開口する。
【0009】そしてこの吸引部の吸引力により広く開口
保持された状態で、上方の収納物供給機構が作動して所
定の収納物が袋内に自動落下投入され、収納物の供給収
納が終了する。
【0010】そしてこの袋は、再びベルトコンベア装置
により送り出され、所定の停止位置において前記シール
機構が作動し、上部開口部は熱シール閉塞されるされる
ように構成している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の自動包装装置は、収納物の供給収納が終
了するまでの間前記吸引装置により袋の上部開口部を吸
引して広く開口保持しなければならない。
【0012】そのため、長時間安定性良くフィルムを吸
着保持しなければならないため、強力な吸引力を有する
吸引装置あるいは吸引構造としなければならずコスト高
となる。また、長時間吸着保持するために稼働コストも
かかる。
【0013】また、この吸引装置の吸引力が不十分であ
ると、安定性良く開口部を長時間広く開口保持できない
場合を生じ、自動落下される所定の収納物が確実に袋内
に投入されない場合がある。
【0014】また、前記吸引開口機構による袋の開口部
の開口保持が不確実な場合、収納物供給機構により供給
される収納物が袋の開口部から外側にこぼれてしまう場
合もある。
【0015】本発明は、常に収納物供給機構により所定
の収納物の供給収納が完了するまで、確実に袋の開口部
を広く開口保持でき、吸引開口機構の吸引力や吸引構造
は袋の開口部を確実に広く開口できるものであれば良
く、従来例のように収納物の供給収納が終わるまでの間
確実に吸引開口保持するための強力な吸引力や吸引構造
を要しない画期的な袋の開口装置を提供することを目的
としている。
【0016】また、前記吸引開口機構の有無にかかわら
ず、所定の収納物を袋の開口部から袋内へ供給収納する
場合、確実に収納物が袋内へ収納されるように袋の開口
部を広く開口保持させる必要がある。
【0017】前記吸引開口機構による吸着開口方式でな
い例においては、例えば特開平6−122421号公報
に示されるような四体の係止部材を袋を上昇させること
により袋の開口部から袋内に挿入して、夫々の係止部材
が互いに離間する外側方向に移動して袋の開口部の四隅
部の口縁に係止することで、この開口部を広く開口保持
させる開口保持機構が公知である。
【0018】しかしながらこのような従来の開口保持機
構は、一旦袋を上昇させて袋内に係止部材を挿入した
後、更にこの係止部材を互いに水平外側方向へ駆動させ
てこの係止部材により袋の開口部を開口し、収納物を収
納した後、袋を下降させることにより係止部材を袋口か
ら退避させて次工程への袋の搬送を可能にするものであ
り、袋の昇降装置などを必要とし、構造が複雑となり作
動制御も複雑となる。
【0019】また、良好に開口保持できるように係止部
材の袋内へ挿入する係止部分を長く設計すると、袋の搬
送に際して邪魔とならないようにこの係止部材を袋外に
退避させるためには、それだけ昇降ストロークを長く確
保しなければならず、コンパクトに設計できない上一層
作動制御が複雑となる。
【0020】本発明は、前記目的の他、このような従来
の開口保持機構の問題点を解決し、袋の搬送の邪魔とな
らないように袋の開口部を広く開口保持させる保持部を
袋外に退避させた状態から、袋内に挿入して確実に袋の
開口部を広く開口保持でき、しかも単に回動垂下させる
一連の作動動作によって実現可能とすることにより装置
構造も簡易となり作動制御も簡易となる極めて画期的な
袋の開口装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0022】袋1の開口部2からこの袋1内に収納物3
を供給収納する収納物供給機構4と、前記袋1の開口部
2の対向位置を吸引して開口させる吸引開口機構5と、
この吸引開口機構5により開口した前記袋1の開口部2
を開口保持する保持部6を退避移動自在に設けた開口保
持機構7とを備えたことを特徴とする袋の開口装置に係
るものである。
【0023】また、袋1の開口部2から袋1内に収納物
3を供給収納する収納物供給機構4と、前記袋1の開口
部2を開口保持する保持部6を退避移動自在に設けた開
口保持機構7とを備え、前記保持部6は前記袋1の袋外
に退避した位置から下方へ回動垂下することでこの袋1
内へ挿入され、この保持部6が前記袋内の隅部に配置す
ることで前記袋1の開口部2が開口保持されるように前
記開口保持機構7を構成したことを特徴とする袋の開口
装置又は請求項1記載の袋の開口装置に係るものであ
る。
【0024】また、前記袋1の開口部2の対向位置を吸
引して開口させる吸引開口機構5を備え、この吸引開口
機構5により開口した前記袋1の開口部2を、前記開口
保持機構7により開口保持した後前記吸引開口機構5の
吸引力を解除し、この後に前記収納物供給機構4による
前記収納物3の供給を行うように構成したことを特徴と
する請求項1,2のいずれか1項に記載の袋の開口装置
に係るものである。
【0025】また、前記保持部6を少なくとも四体構成
とし、各保持部6が互いに夫々下方へ垂下し、この各保
持部6が夫々隅部に離間状態に垂下配置することで前記
袋1の開口部2を開口保持するように前記開口保持機構
7を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項に記載の袋の開口装置に係るものである。
【0026】また、前記保持部6を少なくとも棒状の四
体構成とし、この各保持部6の先端部が互いに前記袋1
の開口部2上方で向き合うようにして袋外にて退避した
位置から、各保持部6の先端部が互いに離反する前記袋
1内の四隅方向に向かって夫々回動垂下して各保持部6
が少なくとも前記袋1の開口部2の四隅部に垂下配置す
ることで、この袋1の開口部2が開口保持されるように
前記開口保持機構7を構成したことを特徴とする請求項
4記載の袋開口装置に係るものである。
【0027】また、前記袋1は、前記開口部2において
少なくとも一対の対向部を内方に折曲形成したガゼット
袋から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1
項に記載の袋の開口装置に係るものである。
【0028】また、前記袋1を搬送する搬送装置8の所
定の停止位置に前記開口保持機構7を設けると共に、こ
の開口保持機構7により開口保持した前記袋1の開口部
2からこの袋1内に前記収納物3を供給収納する前記収
納物供給機構4を設けた構成としたことを特徴とする請
求項1〜6のいずれか1項に記載の袋の開口装置に係る
ものである。
【0029】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0030】吸引開口機構5により広く開口した袋1の
開口部2を退避していた開口保持機構7の保持部6によ
って開口保持する。
【0031】この場合、例えば開口保持機構7によって
開口保持した後に、この吸引開口機構5の吸引力を解除
し、この後に収納物供給機構4による収納物3の供給を
行うように構成すれば、吸引開口機構5の吸引力や吸引
構造は袋1の開口部2を一旦確実に広く開口できるもの
であれば良く、従来例のように収納物3の袋1内への供
給収納が完了するまでの間確実に開口部2を吸着して広
く開口保持し続けるための強力な吸引力や吸引構造を要
せず、それだけ、製作コストや稼働コストが低減可能で
あって、確実に袋1の開口部2を開口保持できる袋の開
口装置となる。
【0032】また一方、この吸引開口機構5の有無にか
かわらず、前記保持部6は前記袋1の袋外に退避した位
置から下方へ回動垂下することでこの袋1内へ挿入さ
れ、この保持部6が前記袋1内の隅部に配置することで
前記袋1の開口部2が広く開口保持されるように前記開
口保持機構7を構成すれば、単に保持部6を袋1の開口
部2上方の袋外に退避した位置から夫々下方へ回動垂下
させるだけで良いため、簡易な構成にして簡単な作動制
御によって、袋1の開口部2を確実に広く開口保持でき
る袋の開口装置となる。
【0033】しかも、一層確実にして良好に袋1の開口
部2を広く開口保持させるために各保持部6の垂下長を
長く設計しても、前述のように簡単な構成にして簡単な
作動制御によって実現できるため極めて実用性に秀れる
こととなる。
【0034】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0035】本実施例は、前述した本発明の二つの目的
の双方を満足する実施例であって、以下説明する。
【0036】袋1を搬送する搬送装置8の所定の停止位
置に、袋1の開口部2からこの袋1内に収納物3を供給
収納する収納物供給機構4と、前記袋1の開口部2の対
向位置を吸引して広く開口させる吸引開口機構5と、こ
の吸引開口機構5により広く開口した前記袋1の開口部
2を開口保持する保持部6を退避移動自在に設けた開口
保持機構7とを備え、更にこの袋1内へ収納物3を収納
した後、再びこの袋1を送り出す前記搬送装置8の次の
停止位置に、この袋1の開口部2を熱シール閉塞するシ
ール機構9を備えた構成としている。
【0037】また、前記吸引開口機構5により広く開口
した前記袋1の開口部2を、前記開口保持機構7により
広く開口保持した後に、この吸引開口機構5の吸引力を
解除するように構成している。
【0038】本実施例のこの開口保持機構7は具体的に
は次のように構成している。
【0039】前記保持部6を棒状の四体構成とし、この
各保持部6の先端部が互いに前記袋1の開口部2上方で
向き合うようにして袋外にて退避した位置から、図示し
ていない回動駆動装置によって各保持部6の先端部が互
いに離反する前記袋1内の四隅方向に向かって夫々回動
垂下して各保持部6が夫々袋1の開口部2の四隅部に垂
下配置することで、この袋1の開口部2が広く開口保持
されるように構成している。
【0040】尚、吸引開口機構5,収納物供給機構4,
シール機構9についての説明については従来技術におい
て前述した説明と重複するので省略する。
【0041】従って、本実施例では、図1,図2に示す
ように上部開口形のプラスチックフィルム製の袋1が搬
送装置8により順次搬送され、図3に示すように収納物
供給機構4の下方位置で停止すると、吸引開口機構5が
作動して、図4に示すように吸引装置12の対向する吸引
部12Aが接近移動し、袋1の上部開口部2のやや下方を
挾持すると共に、吸引部12Aに生じさせる真空吸引力に
より開口部2の対向位置のフィルムを吸着する。
【0042】そして図5に示すようにこの吸引部12Aが
離反移動することによりこの夫々のフィルムは(吸引部
に吸着したまま)互いに外方に引っ張られて、袋1の開
口部2は広く開口する。
【0043】このとき、図6に示すように開口保持機構
7が作動して、四体構成の棒状の保持部6は、互いの先
端部を向き合わせて略水平状態にして袋1の開口部2上
方に退避していた位置から、夫々の保持部6は下方へ回
動垂下して袋1の四隅部に夫々離間状態に垂下配置し、
袋1の開口部2は広く開口保持される。
【0044】この開口保持機構7の作動により開口部2
を広く開口保持した後に、役目を終えた吸引開口機構5
の吸引作用は停止する。
【0045】そして、この開口保持機構7の各保持部6
によって広く開口保持された状態で上方の収納物供給機
構4が作動して所定の収納物3が袋1内に自動落下投入
され、収納物3の供給収納が終了する。
【0046】そしてこの袋1は、再びベルトコンベア装
置8により送り出され、次の停止位置において前記シー
ル機構9が作動し、ヒートシール部9Aが開口部2を挾
持することでこの開口部2は熱シール閉塞されるされる
ように構成している。
【0047】従って、本実施例では、吸引開口機構5の
吸引力や吸引構造は袋1の開口部2を一旦確実に広く開
口できるものであれば良く、従来例のように収納物3の
袋1内への供給収納が完了するまでの間確実に開口部2
を吸着して広く開口保持し続けるための強力な吸引力や
吸引構造を要せず、それだけ吸引装置の負荷を低減で
き、製作コストや稼働コストが低減可能であって、確実
に袋1の開口部2を開口保持できる袋の開口装置とな
る。
【0048】また、更に各保持部6はその先端部を前記
袋1の袋外に退避した位置から下方へ回動垂下すること
でこの袋1内へ挿入され、この各保持部6が前記袋1内
の四隅部に垂下配置することで前記袋1の開口部2が広
く開口保持されるように前記開口保持機構7を構成した
から、単に保持部6を袋1の開口部2上方の袋外に退避
した位置から夫々下方へ回動垂下させる一連の作動動作
で良いため、簡易な構成にして簡単な作動制御によっ
て、袋1の開口部2を確実に広く開口保持できる袋の開
口装置となる。
【0049】しかも、一層確実にして良好に袋1の開口
部2を広く開口保持させるために各保持部6の棒状部の
垂下長を長く設計しても、前述のように簡単な構成にし
て簡単な作動制御によって実現できるため極めて実用性
に秀れることとなる。
【0050】従って、開口保持する袋1が例えば図示し
たように、開口部2の少なくとも対向部が内方に折り曲
げ形成されて成るガゼット袋である場合にあっても、前
記互いに外側へ回動垂下して四隅部に垂下配置される保
持部6によってこの内方に向けて突出している部分も引
き伸ばされ、開口部2を略方形状に大きく開口保持する
ことができるため、ガゼット袋であっても内方に向けて
突出した部分に収納物3が引っ掛かったり、袋外に外れ
て落下投入されたりすることも確実に防止できる。
【0051】また、載置搬送タイプのベルトコンベア装
置などの搬送装置8によって側方から袋1を搬送する場
合に、前述のようにたとえ長い垂下長の保持部6であっ
ても前記保持部6は、集合状態で袋1の上部に略水平に
退避しているから、袋搬送の邪魔にならず袋の搬入・搬
出が容易に行える。
【0052】また、前述のように確実に開口部2を方形
状に大きく開口保持できるように四体構成を採用して
も、スペースをとらずに同様に袋1の上方に退避させて
おくことができる構成としている。
【0053】また、図示した装置は、本発明の前述した
実施例をきのこ種菌の自動接種装置に適用した場合を示
している。
【0054】即ち、培養基13を収納した培養袋1を搬送
する搬送装置8と、この搬送装置8の所定の停止位置で
前記培養袋1の開口部2の対向位置を吸引して広く開口
させる吸引開口機構5と、この吸引開口機構5により広
く開口した前記開口部2から前記培養袋1内へ前記収納
物3としてきのこ種菌3を投入する前記収納物供給機構
4としての接種機構4と、前記培養袋1の開口部2をシ
ール閉塞するシール機構9とから成るきのこ種菌の自動
接種装置であって、前記吸引開口機構5により広く開口
した前記培養袋1の開口部2を開口保持する保持部6を
退避移動自在に構成した開口保持機構7を備えたきのこ
種菌の自動接種装置に適用した場合を図示している。
【0055】更に説明すれば、搬送供給される袋1は培
養基13を収納した上部開口形のプラスチックフィルム製
の培養袋1であり、搬送装置8はこの培養袋1を順次載
置搬送するベルトコンベア装置8としている。
【0056】また、前記吸引開口機構5は、前述のよう
に一対の吸引部12Aを前記培養袋1の上部開口部2を挟
んだ位置に接近・離反移動自在に配設した吸引装置12を
設け、この吸引装置12の対向する吸引部12Aを接近移動
して前記開口部2の対向位置のフィルムを夫々吸着させ
離反移動することでこの開口部2を広く開口する構成と
している。
【0057】また前記収納物供給機構4としての接種機
構4は、きのこ種菌3を収納した種菌瓶14を逆さ状態に
前記吸引開口機構5により広く開口される培養袋1の上
部に配設し、この種菌瓶14に掻き出し部15を挿入してき
のこ種菌3を掻き出すことでホッパー16を介して、所定
量のきのこ種菌3が培養袋1内に自動落下投入されるよ
うに構成している。
【0058】また、前記シール機構9は、前記接種機構
4によりきのこ種菌3の接種を終えた培養袋1の上部開
口部2を一対のヒートシール部9Aにより挟持すること
で熱シール閉塞するように構成している。
【0059】従って、例えば培養袋1ごと殺菌した培養
袋1が上部が開口した状態でベルトコンベア装置8によ
り順次載置搬送され、接種機構4の下方位置で停止する
と、吸引開口機構5が作動して、吸引装置12の対向する
吸引部12Aが接近移動し、培養袋1の上部開口部2の下
方を挟持すると共に、吸引部12Aに生じさせる真空吸引
力により開口部2の吸引部12Aで挟持した対向位置のフ
ィルムを吸着する。
【0060】そしてこの吸引部12Aが離反移動すること
によりこの夫々のフィルムは(吸引部12Aに吸着したま
ま)互いに外方へ引っ張られて、培養袋1の開口部2は
広く開口する。
【0061】このとき、開口保持機構7が作動して、四
体構成の棒状の保持部6は、互いの先端部を向き合わせ
て略水平状態にして袋1の開口部2上方に退避していた
位置から、夫々の保持部6は下方へ回動垂下して袋1の
四隅部に夫々離間状態に垂下配置し、袋1の開口部2は
広く開口保持される。
【0062】この開口保持機構7の作動により開口部2
を広く開口保持した後に、役目を終えた吸引開口機構5
の吸引作用は停止する。
【0063】そして、この開口保持機構7の各保持部6
によって広く開口保持された状態で、上方の接種機構4
が作動して、掻き出し部15により種菌瓶14からきのこ種
菌3が掻き落とされ、このきのこ種菌3はホッパー16を
介して培養袋1内に自動落下投入され種菌の接種が終了
する。
【0064】そしてこの培養袋1は、再びベルトコンベ
ア装置8により送り出され、所定の停止位置において前
記シール機構9が作動し、上部開口部2は熱シール閉塞
されるように構成している。
【0065】尚、本実施例では、前記シール機構9によ
り前記袋1の開口部2をシール閉塞する以前に、前記袋
1の開口部2をこの開口部2の前記シール機構8のシー
ル方向の一方端2Aからその反対側の他方端2Bに至る
までフィルムを二枚重ね状に整える整形部10を退避移動
自在に設けた開口部整形機構11を前記開口保持機構7を
設けた位置に配設している。
【0066】また、この整形部10は棒状の二体構成と
し、この各整形部10の先端部が互いに前記袋1の開口部
2上方で向き合うようにして袋外にて退避した位置か
ら、図7,図8に示すように各整形部10の先端部が互い
に離反する前記袋1の開口部2の前記一方端2A並びに
その反対側の前記他方端2Bに向かって回動垂下して各
整形部10が前記袋1の開口部2の一方端2A並びに他方
端2Bに垂下配置することで、前記開口部2のフィルム
を前記一方端2Aから前記他方端2Bに至るまで張設保
持して、この開口部2の夫々対向するフィルムが張設状
態にして且つ二枚重ね状に整えられるように前記開口部
整形機構11を構成している。
【0067】従って、前記開口保持機構7と同様に簡易
な構成にして作動制御も簡単となり、袋1の搬入・搬出
の邪魔とならないようにコンパクトに設計できると共
に、確実に前記整形作用を発揮できる。そして更に袋1
の開口部2はシール機構9によりシール閉塞される前
に、シール方向と平行に一直線状にフィルムが一方端2
Aから他方端2Bまで閉口状態に整えられるため、シー
ル機構9によるシール閉塞が良好に行える。即ち、ガゼ
ット袋のような開口部の一部が内方に突出するように癖
付けられていても、またしわが生じていても、これが二
枚重ね状に張設されて伸ばされるから、シール部分が全
長にわたって均一に二枚重ね状態に整形され、フィルム
が四枚重ねとなる部分やしわによって重なり具合が場所
によって不均一にならないから、シール状態が均一化・
安定化するため、良好なシール閉塞が行えることとな
る。
【0068】尚、前述した実施例では吸引開口機構5に
よる袋1の開口部2の開口後に開口保持機構7の保持部
6を下方へ回動垂下させるものであったが、前記吸引開
口機構5による袋1の開口部2の開口作業の途中で開口
保持機構7の保持部6を下方へ回動垂下させて開口部2
を開口保持し、吸引開口機構5による吸引力を解除する
ようにしてもよい。
【0069】また、前述した実施例では開口保持機構
と、開口機構としての吸引開口機構とを備えた構成とし
ていたが、場合によっては開口保持機構によって袋の開
口部を開口するように構成して、開口保持機構そのもの
が開口機構として作用するようにし、別個に開口機構を
備えない構成としても良い。
【0070】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、吸
引開口機構により袋の開口部を開口した上で、更に開口
保持機構により開口保持できるため、簡易な構成で容易
に開口でき、しかも確実に長時間であっても開口保持で
きることになり、収納物の供給収納が良好に行え、更に
この開口保持する保持部は退避移動自在なため、袋の搬
入・搬出の邪魔とならないように構成できるなど極めて
秀れた袋の開口装置となる。また、更に請求項3記載の
発明においては、吸引開口機構の吸引力や吸引構造は袋
の開口部を一旦確実に広く開口できるものであれば良
く、従来例のように収納物の袋内への供給収納が完了す
るまでの間確実に開口部を吸着して広く開口保持し続け
るための強力な吸引力や吸引構造を要せず、それだけ、
製作コストや稼働コストが低減可能であって、確実に袋
の開口部を開口保持できる一層秀れた画期的な袋の開口
装置となる。
【0071】また、請求項2記載の発明においては、こ
の吸引開口機構の有無にかかわらず、前記保持部は袋の
袋外に退避した位置から下方へ回動垂下することでこの
袋内へ挿入され、この保持部が袋内の隅部に配置するこ
とで袋の開口部が開口保持されるように前記開口保持機
構を構成したから、単に保持部を袋の開口部上方の袋外
に退避した位置から夫々下方へ回動垂下させるだけで良
いため、簡易な構成にして簡単な作動制御によって、袋
の開口部を確実に開口保持でき、しかも、一層確実にし
て良好に袋の開口部を開口保持させるために各保持部の
垂下長を長く設計しても、前述のように簡単な構成にし
て簡単な作動制御によって実現できるため極めて実用性
に秀れた極めて画期的な袋の開口装置となる。
【0072】また、請求項4記載の発明においては、少
なくとも四体の保持部を隅部に垂下配置して袋の開口部
を開口保持するため、たとえガゼット袋であっても略方
形状に開口部を確実に大きく開口保持できる一層秀れた
袋の開口装置となる。
【0073】また、請求項5記載の発明においては、更
に簡易な構成にして簡単な作動制御で袋の開口部を開口
保持できる本装置を容易に実現でき、コンパクトに設計
できると共に、各保持部の垂下長を長く設計することで
一層開口部を確実に広く大きく開口保持でき、退避に際
しては袋の搬入・搬出の邪魔とならないようにコンパク
トに退避収納可能に設計できるなど極めて実用性に秀れ
た画期的な袋の開口装置となる。
【0074】また、請求項6記載の発明においては、こ
のようなガゼット包装袋に本発明を適用することで開口
保持が確実となるものである。
【0075】また、請求項7記載の発明においては、袋
の搬入・搬出から袋の開口部を開口保持した状態での収
納物の供給収納まで自動化できる装置を容易に実現で
き、例えば図示した本発明の前記した様々な作用・効果
を発揮する画期的なきのこ種菌の自動接種装置を容易に
提供できる画期的な袋の開口装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例のきのこ種菌の自動
接種装置の概略構成説明図である。
【図2】図1に示す本実施例の要部の概略構成斜視図で
ある。
【図3】図1に示す本実施例の所定の停止位置に袋が搬
送停止し、吸引開口機構の作動が開始する状態の説明側
面図である。
【図4】図1に示す本実施例の所定の停止位置に袋が搬
送停止し、吸引開口機構が作動し、吸引装置の吸引部で
袋の開口部を挾持し吸着させた状態の説明側面図であ
る。
【図5】図1に示す本実施例の吸引開口機構が作動し、
吸引装置の吸引部が離反移動して袋の開口部を広く開口
した状態の説明側面図である。
【図6】図1に示す本実施例の開口保持機構が作動し、
各保持部が回動垂下して袋の開口部を広く開口保持した
状態の説明斜視図である。
【図7】図1に示す本実施例の開口部整形機構が作動
し、各整形部が回動垂下して袋の開口部をシール方向に
二枚重ね状に整えた状態の説明斜視図である。
【図8】図1に示す本実施例の開口部整形機構が作動す
る前の説明正面図(a)と、本実施例の開口部整形機構が
作動し、各整形部が回動垂下して袋の開口部をシール方
向に二枚重ね状に整えた状態での説明正面図(b)であ
る。
【図9】図1に示す本実施例の開口部整形機構が作動し
た後、再び吸引開口機構の吸引部が開口部を挾持して二
枚重ね状に癖付け整形した状態の説明側面図である。
【符号の説明】
1 袋(培養袋) 2 開口部 3 収納物(きのこ種菌) 4 収納物供給機構(接種機構) 5 吸引開口機構 6 保持部 7 開口保持機構 8 搬送装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋の開口部からこの袋内に収納物を供給
    収納する収納物供給機構と、前記袋の開口部の対向位置
    を吸引して開口させる吸引開口機構と、この吸引開口機
    構により開口した前記袋の開口部を開口保持する保持部
    を退避移動自在に設けた開口保持機構とを備えたことを
    特徴とする袋の開口装置。
  2. 【請求項2】 袋の開口部から袋内に収納物を供給収納
    する収納物供給機構と、前記袋の開口部を開口保持する
    保持部を退避移動自在に設けた開口保持機構とを備え、
    前記保持部は前記袋の袋外に退避した位置から下方へ回
    動垂下することでこの袋内へ挿入され、この保持部が前
    記袋内の隅部に配置することで前記袋の開口部が開口保
    持されるように前記開口保持機構を構成したことを特徴
    とする袋の開口装置又は請求項1記載の袋の開口装置。
  3. 【請求項3】 前記袋の開口部の対向位置を吸引して開
    口させる吸引開口機構を備え、この吸引開口機構により
    開口した前記袋の開口部を、前記開口保持機構により開
    口保持した後前記吸引開口機構の吸引力を解除し、この
    後に前記収納物供給機構による前記収納物の供給を行う
    ように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれ
    か1項に記載の袋の開口装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部を少なくとも四体構成とし、
    各保持部が互いに夫々下方へ垂下し、この各保持部が夫
    々隅部に離間状態に垂下配置することで前記袋の開口部
    を開口保持するように前記開口保持機構を構成したこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の袋の
    開口装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部を少なくとも棒状の四体構成
    とし、この各保持部の先端部が互いに前記袋の開口部上
    方で向き合うようにして袋外にて退避した位置から、各
    保持部の先端部が互いに離反する前記袋内の四隅方向に
    向かって夫々回動垂下して各保持部が少なくとも前記袋
    の開口部の四隅部に垂下配置することで、この袋の開口
    部が開口保持されるように前記開口保持機構を構成した
    ことを特徴とする請求項4記載の袋開口装置。
  6. 【請求項6】 前記袋は、前記開口部において少なくと
    も一対の対向部を内方に折曲形成したガゼット袋から成
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の袋の開口装置。
  7. 【請求項7】 前記袋を搬送する搬送装置の所定の停止
    位置に前記開口保持機構を設けると共に、この開口保持
    機構により開口保持した前記袋の開口部からこの袋内に
    前記収納物を供給収納する前記収納物供給機構を設けた
    構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の袋の開口装置。
JP7431998A 1998-03-23 1998-03-23 袋の開口装置 Pending JPH11268711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247851A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Toyo Jidoki Co Ltd 袋詰め包装方法
CN112078895A (zh) * 2020-11-03 2020-12-15 付秋芬 一种食品包装自动封口设备

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