JPH11268488A - イレーザー - Google Patents
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- JPH11268488A JPH11268488A JP8949198A JP8949198A JPH11268488A JP H11268488 A JPH11268488 A JP H11268488A JP 8949198 A JP8949198 A JP 8949198A JP 8949198 A JP8949198 A JP 8949198A JP H11268488 A JPH11268488 A JP H11268488A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 白色ボード等に筆記した画像を消去する際、
ダスト等の発生を最小限に抑え、清潔かつ安全に、しか
も効率のよい消去作業を行うことができ、さらには黒板
にも転用できるイレーザーを提供することである。 【解決手段】 インク受領層を有する筆記ボード上の筆
記画像に対し消去用の液を付与して筆記画像を消去する
液付与型イレーザーであって、前記消去用の液が水を含
有する液であり、前記筆記画像との接触部に液を供給す
る開閉可能な液供給口を有し、消去作業時の運動により
液供給口が開口して液が供給されるように構成したこと
を特徴とするイレーザー。
ダスト等の発生を最小限に抑え、清潔かつ安全に、しか
も効率のよい消去作業を行うことができ、さらには黒板
にも転用できるイレーザーを提供することである。 【解決手段】 インク受領層を有する筆記ボード上の筆
記画像に対し消去用の液を付与して筆記画像を消去する
液付与型イレーザーであって、前記消去用の液が水を含
有する液であり、前記筆記画像との接触部に液を供給す
る開閉可能な液供給口を有し、消去作業時の運動により
液供給口が開口して液が供給されるように構成したこと
を特徴とするイレーザー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色ボードのよう
にインク受領層を有する筆記ボード上の筆記画像を消去
するのに用いるイレーザーに関する。
にインク受領層を有する筆記ボード上の筆記画像を消去
するのに用いるイレーザーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、掲示板等の多くの人に情報を
提供するための簡易な手段として、黒板が使用されてき
た。黒板は、チョークを用いて容易に文字や図形を描く
(または書く)ことができ、布等の消去具で拭き取るこ
とにより容易に消去することができる。しかしながら、
チョークを用いて文字、図形等を描く際、あるいは描い
た図形等を拭き取る際、チョークの粉塵が黒板周辺に浮
遊するため、人体の呼吸器に悪影響を与えるとの問題が
ある。
提供するための簡易な手段として、黒板が使用されてき
た。黒板は、チョークを用いて容易に文字や図形を描く
(または書く)ことができ、布等の消去具で拭き取るこ
とにより容易に消去することができる。しかしながら、
チョークを用いて文字、図形等を描く際、あるいは描い
た図形等を拭き取る際、チョークの粉塵が黒板周辺に浮
遊するため、人体の呼吸器に悪影響を与えるとの問題が
ある。
【0003】このため、この黒板に代わるものとして、
チョークの粉塵の発生のない白色ボード(ホワイトボー
ド)が一般に使用されるようになってきている。白色ボ
ードは、一般に、アルミニウム等の金属板の基材の上に
白色塗料等の白色樹脂層(インク受領層)が形成された
ものである。白色ボードは、親水性のインクで、容易に
文字や図形を描くことができ、描かれた画像は、布等の
消去具で拭き取られている。
チョークの粉塵の発生のない白色ボード(ホワイトボー
ド)が一般に使用されるようになってきている。白色ボ
ードは、一般に、アルミニウム等の金属板の基材の上に
白色塗料等の白色樹脂層(インク受領層)が形成された
ものである。白色ボードは、親水性のインクで、容易に
文字や図形を描くことができ、描かれた画像は、布等の
消去具で拭き取られている。
【0004】従来、白色ボード用筆記具は、アルコール
中に粉体顔料を浮遊攪拌させたインクが用いられてお
り、消去具(イレーザー)で消去するとき、特に、長時
間消去しないままにしておくと、通常、消去具として用
いられている乾いた布では拭き取りにくくなり、粉体顔
料が飛散し白色ボード周辺を汚してしまったり、手につ
いた汚れは水洗いによっても落ちにくいなどの問題があ
った。しかも、この不溶性の粉体顔料は微細で飛散しや
すいので、特に消去に際して、教師などの肺に吸収され
やすく、健康上の問題が無視できない。
中に粉体顔料を浮遊攪拌させたインクが用いられてお
り、消去具(イレーザー)で消去するとき、特に、長時
間消去しないままにしておくと、通常、消去具として用
いられている乾いた布では拭き取りにくくなり、粉体顔
料が飛散し白色ボード周辺を汚してしまったり、手につ
いた汚れは水洗いによっても落ちにくいなどの問題があ
った。しかも、この不溶性の粉体顔料は微細で飛散しや
すいので、特に消去に際して、教師などの肺に吸収され
やすく、健康上の問題が無視できない。
【0005】また、特開平9−59547号、特開平7
−90214号、特開昭53−82507号には、アル
コール中に発色助剤によって発色する油溶性の発色剤を
分散させたインクを用い、水によって消色させることが
開示されている。しかし、これらは主にインク中の発色
剤に対する改良を目的とするものであり、消去時の発色
剤等に起因するダストの発生などに関し、インク面から
の改良はなされているものの、消去作業に用いる消去具
に関する改良については全く示されていない。
−90214号、特開昭53−82507号には、アル
コール中に発色助剤によって発色する油溶性の発色剤を
分散させたインクを用い、水によって消色させることが
開示されている。しかし、これらは主にインク中の発色
剤に対する改良を目的とするものであり、消去時の発色
剤等に起因するダストの発生などに関し、インク面から
の改良はなされているものの、消去作業に用いる消去具
に関する改良については全く示されていない。
【0006】したがって、消去具(イレーザー)に関し
ても改良を加え、ダスト等の発生を最小限に抑えるとと
もに、清潔かつ安全で効率の良い作業が行えるようにす
ることが望まれている。
ても改良を加え、ダスト等の発生を最小限に抑えるとと
もに、清潔かつ安全で効率の良い作業が行えるようにす
ることが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、白色
ボード等に筆記した画像を消去する際、ダスト等の発生
を最小限に抑え、清潔かつ安全に、しかも効率の良い消
去作業を行うことができ、さらには黒板のチョークによ
る画像にも転用でき、黒板の周辺を汚すことなく画像を
消去できるイレーザーを提供することである。特に、早
い筆記を行っても筆記画像にカスレやムラの発生がな
く、かつ人体に対する安全性の高いインクを用いた場合
に、完全な消去が可能であり、かつダスト等による周囲
の汚れや健康上の問題の少ないイレーザーを提供するこ
とである。
ボード等に筆記した画像を消去する際、ダスト等の発生
を最小限に抑え、清潔かつ安全に、しかも効率の良い消
去作業を行うことができ、さらには黒板のチョークによ
る画像にも転用でき、黒板の周辺を汚すことなく画像を
消去できるイレーザーを提供することである。特に、早
い筆記を行っても筆記画像にカスレやムラの発生がな
く、かつ人体に対する安全性の高いインクを用いた場合
に、完全な消去が可能であり、かつダスト等による周囲
の汚れや健康上の問題の少ないイレーザーを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明および本発明の好ましい態様によって達成される。 (1)インク受領層を有する筆記ボード上の筆記画像に
対し消去用の液を付与して筆記画像を消去する液付与型
イレーザーであって、前記消去用の液が水を含有する液
であり、前記筆記画像との接触部に液を供給する開閉可
能な液供給口を有し、消去作業時の運動により液供給口
が開口して液が供給されるように構成したことを特徴と
するイレーザー。 (2)消去用の液を貯留する容器を有し、この容器から
筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液供給口
を有し、この液供給口の開口時に液付与を均一にするた
めの液拡散部と、少なくとも一部が筆記画像との接触部
を形成する親水性シート部とを有する上記(1)のイレ
ーザー。 (3)消去用の液を貯留する容器が液補充用の液注入口
を有し、液の非注入時にて密栓されており、手で持って
消去作業を行う際手で持ち易いように前記容器側面に凹
部を設けた上記(1)または(2)のイレーザー (4)消去用の液を貯留する容器の側面が可撓性を有す
る材質で形成されている上記(1)〜(3)のいずれか
のイレーザー。 (5)筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液
供給口が、移動可能な円柱状磁石の柱状面によって閉じ
られる形状となっており、前記液供給口の開閉を前記円
柱状磁石を用いて行い、前記円柱状磁石の重量が5g 以
上である上記(1)〜(4)のいずれかのイレーザー。 (6)筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液
供給口が2個以上設けられている上記(1)〜(5)の
いずれかのイレーザー。 (7)消去用の液を貯留する容器を2個以上有する上記
(2)〜(6)のいずれかのイレーザー。 (8)消去用の薬剤の粉体を貯留する容器を有し、この
容器から筆記画像との接触部に粉体を供給する開閉可能
な粉体供給口を有する上記(2)〜(7)のいずれかの
イレーザー。 (9)筆記画像が還元脱色インク、酸化脱色インク、ア
ルカリ脱色インクまたは酸脱色インクを用いて筆記され
た上記(1)〜(8)のいずれかのイレーザー。 (10)筆記画像が還元脱色インクを用いて筆記された
上記(9)のイレーザー。 (11)還元脱色インクが水溶性染料および/または水
分散性染料と水とを含有する上記(10)のイレーザ
ー。 (12)水溶性染料および水分散性染料がメチン染料お
よびアゾメチン染料から選ばれる上記(11)のイレー
ザー。 (13)消去用の液が還元剤と水とを含有する上記(1
1)または(12)のイレーザー。 (14)筆記ボードのインク受領層の表面の光沢度が1
〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する接触角
が50〜80度の範囲にある上記(1)〜(13)のい
ずれかのイレーザー
明および本発明の好ましい態様によって達成される。 (1)インク受領層を有する筆記ボード上の筆記画像に
対し消去用の液を付与して筆記画像を消去する液付与型
イレーザーであって、前記消去用の液が水を含有する液
であり、前記筆記画像との接触部に液を供給する開閉可
能な液供給口を有し、消去作業時の運動により液供給口
が開口して液が供給されるように構成したことを特徴と
するイレーザー。 (2)消去用の液を貯留する容器を有し、この容器から
筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液供給口
を有し、この液供給口の開口時に液付与を均一にするた
めの液拡散部と、少なくとも一部が筆記画像との接触部
を形成する親水性シート部とを有する上記(1)のイレ
ーザー。 (3)消去用の液を貯留する容器が液補充用の液注入口
を有し、液の非注入時にて密栓されており、手で持って
消去作業を行う際手で持ち易いように前記容器側面に凹
部を設けた上記(1)または(2)のイレーザー (4)消去用の液を貯留する容器の側面が可撓性を有す
る材質で形成されている上記(1)〜(3)のいずれか
のイレーザー。 (5)筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液
供給口が、移動可能な円柱状磁石の柱状面によって閉じ
られる形状となっており、前記液供給口の開閉を前記円
柱状磁石を用いて行い、前記円柱状磁石の重量が5g 以
上である上記(1)〜(4)のいずれかのイレーザー。 (6)筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液
供給口が2個以上設けられている上記(1)〜(5)の
いずれかのイレーザー。 (7)消去用の液を貯留する容器を2個以上有する上記
(2)〜(6)のいずれかのイレーザー。 (8)消去用の薬剤の粉体を貯留する容器を有し、この
容器から筆記画像との接触部に粉体を供給する開閉可能
な粉体供給口を有する上記(2)〜(7)のいずれかの
イレーザー。 (9)筆記画像が還元脱色インク、酸化脱色インク、ア
ルカリ脱色インクまたは酸脱色インクを用いて筆記され
た上記(1)〜(8)のいずれかのイレーザー。 (10)筆記画像が還元脱色インクを用いて筆記された
上記(9)のイレーザー。 (11)還元脱色インクが水溶性染料および/または水
分散性染料と水とを含有する上記(10)のイレーザ
ー。 (12)水溶性染料および水分散性染料がメチン染料お
よびアゾメチン染料から選ばれる上記(11)のイレー
ザー。 (13)消去用の液が還元剤と水とを含有する上記(1
1)または(12)のイレーザー。 (14)筆記ボードのインク受領層の表面の光沢度が1
〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する接触角
が50〜80度の範囲にある上記(1)〜(13)のい
ずれかのイレーザー
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のイレーザーは、白色ボードのようなインク受領
層を有する筆記ボード上に筆記した画像を消去する際に
使用されるものであり、消去用の液を付与して筆記画像
を消去する液付与型イレーザーである。このようなイレ
ーザーは、通常手に持って使用され、消去作業時の手の
運動により、消去用の液を筆記画像との接触部に供給す
る液供給口が開口して、液が接触部に付与され筆記画像
の消去が行われる。このように、直接消去用の液が手に
触れることなく、消去作業が行えるので、清潔かつ安全
である。また、手の振れ等により、消去用の液が滲み出
すので、必要な液の供給が過不足なく行われ、効率的な
作業が行える。さらには、液により拭き取っているので
ダスト等の発生が抑えられる。
本発明のイレーザーは、白色ボードのようなインク受領
層を有する筆記ボード上に筆記した画像を消去する際に
使用されるものであり、消去用の液を付与して筆記画像
を消去する液付与型イレーザーである。このようなイレ
ーザーは、通常手に持って使用され、消去作業時の手の
運動により、消去用の液を筆記画像との接触部に供給す
る液供給口が開口して、液が接触部に付与され筆記画像
の消去が行われる。このように、直接消去用の液が手に
触れることなく、消去作業が行えるので、清潔かつ安全
である。また、手の振れ等により、消去用の液が滲み出
すので、必要な液の供給が過不足なく行われ、効率的な
作業が行える。さらには、液により拭き取っているので
ダスト等の発生が抑えられる。
【0010】また、本発明のイレーザーに用いられる消
去用の液は、水を含有するものであるので、液付与を均
一にするために液を貯留する容器を設け、この容器から
供給された液が均一に接触部にいきわたるように接触部
は親水性シートで形成することが好ましく、さらには供
給口から接触部に至る間に液を拡散させるための液拡散
部を介在させることが好ましい。
去用の液は、水を含有するものであるので、液付与を均
一にするために液を貯留する容器を設け、この容器から
供給された液が均一に接触部にいきわたるように接触部
は親水性シートで形成することが好ましく、さらには供
給口から接触部に至る間に液を拡散させるための液拡散
部を介在させることが好ましい。
【0011】本発明のイレーザーは、筆記ボード上の筆
記画像のみならず、黒板上のチョークによる画像を、黒
板周辺のチョーク汚れを防止して消去することができ
る。
記画像のみならず、黒板上のチョークによる画像を、黒
板周辺のチョーク汚れを防止して消去することができ
る。
【0012】このようなイレーザーの構成例を図1〜図
5に示す。
5に示す。
【0013】イレーザー1は、図1に示されるように、
ほぼ直方体の形状を有し、その両側面には手で持ちやす
いように凹部10が形成されている。また、この凹部1
0が形成された側面は、可撓性の材質で形成されている
ことが好ましく、このような材質とすることによって、
手で持ったとき、内部が加圧状態になり、液がより出易
くなる。したがって、図2に示されるように、液Lを貯
留する容器11は厚さによって可撓性となりうる材質と
することが好ましい。このような材質としては、軟質塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩
化ビニリデン、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリエステ
ル、ポリエーテル等が使用できる。この場合、手で持つ
凹部10を有する面のみ肉厚を落として、やや柔軟にす
るとよい。
ほぼ直方体の形状を有し、その両側面には手で持ちやす
いように凹部10が形成されている。また、この凹部1
0が形成された側面は、可撓性の材質で形成されている
ことが好ましく、このような材質とすることによって、
手で持ったとき、内部が加圧状態になり、液がより出易
くなる。したがって、図2に示されるように、液Lを貯
留する容器11は厚さによって可撓性となりうる材質と
することが好ましい。このような材質としては、軟質塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、
ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩
化ビニリデン、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリエステ
ル、ポリエーテル等が使用できる。この場合、手で持つ
凹部10を有する面のみ肉厚を落として、やや柔軟にす
るとよい。
【0014】このような容器11の底面は、断面円弧状
の凹部12が形成されており、この凹部12には、円柱
状磁石13が凹部12内を移動可能なように設置されて
いる。また、凹部12の一部は切断されており、円柱状
磁石13の設置方向(図3参照)と同方向に開口14を
形成しており、この開口14が液Lの供給口となる。凹
部12の開口13の両端部には、磁石13と対をなす板
状磁石15が設置されており、イレーザー1の未使用状
態にて、磁石13と磁石15とによる磁力の作用により
円柱状磁石13がその柱状面で開口14をふさぐような
構成とされる。このような円柱状磁石13の重さは、開
口14を完全にふさぐ目的からは5g 以上であることが
好ましく、拭う作業で開口14が開き、静止時に開口1
4がとじるためには、5g 以上200g 以下であること
が好ましい。磁石13が軽すぎるとイレーザーの消去作
業中の運動量が小さすぎて円柱状磁石が移動しない可能
性があり、重すぎると運動量が大きすぎてわずかな動き
でも開口してしまったり、イレーザーが重くなってしま
う。また、円柱状磁石13の上方には、磁石13が所定
の位置内に納まるように、樹脂製などの抑え16が設置
されている。この場合、円柱状磁石15は剛性体でも柔
軟性を有するものであってもよい。この中間の性質のも
のが液モレを防止できるので好ましい。そのためには剛
性円柱状磁石の表面に柔軟な皮膜を塗工したものなどが
ある。容器11の下方には、イレーザー1の使用時に
て、開口14からの液Lを拡散するスポンジ等で形成さ
れた液拡散部17が設けられており、液拡散部17の表
面は、親水性の不織布等で形成された親水性シート部1
8で覆われている。この親水性シート部18は、バンド
19で容器11の下部に留められており、親水性シート
部18が消耗したとき、適宜交換される。また、容器1
1の上部には、容器11内の液Lを適宜補充するための
液補充口が設置されており、非補充時にて栓20により
密栓されている。
の凹部12が形成されており、この凹部12には、円柱
状磁石13が凹部12内を移動可能なように設置されて
いる。また、凹部12の一部は切断されており、円柱状
磁石13の設置方向(図3参照)と同方向に開口14を
形成しており、この開口14が液Lの供給口となる。凹
部12の開口13の両端部には、磁石13と対をなす板
状磁石15が設置されており、イレーザー1の未使用状
態にて、磁石13と磁石15とによる磁力の作用により
円柱状磁石13がその柱状面で開口14をふさぐような
構成とされる。このような円柱状磁石13の重さは、開
口14を完全にふさぐ目的からは5g 以上であることが
好ましく、拭う作業で開口14が開き、静止時に開口1
4がとじるためには、5g 以上200g 以下であること
が好ましい。磁石13が軽すぎるとイレーザーの消去作
業中の運動量が小さすぎて円柱状磁石が移動しない可能
性があり、重すぎると運動量が大きすぎてわずかな動き
でも開口してしまったり、イレーザーが重くなってしま
う。また、円柱状磁石13の上方には、磁石13が所定
の位置内に納まるように、樹脂製などの抑え16が設置
されている。この場合、円柱状磁石15は剛性体でも柔
軟性を有するものであってもよい。この中間の性質のも
のが液モレを防止できるので好ましい。そのためには剛
性円柱状磁石の表面に柔軟な皮膜を塗工したものなどが
ある。容器11の下方には、イレーザー1の使用時に
て、開口14からの液Lを拡散するスポンジ等で形成さ
れた液拡散部17が設けられており、液拡散部17の表
面は、親水性の不織布等で形成された親水性シート部1
8で覆われている。この親水性シート部18は、バンド
19で容器11の下部に留められており、親水性シート
部18が消耗したとき、適宜交換される。また、容器1
1の上部には、容器11内の液Lを適宜補充するための
液補充口が設置されており、非補充時にて栓20により
密栓されている。
【0015】このようなイレーザー1において、図3に
示されるように、円柱状磁石13は、容器11の長手方
向に設置され、その両端部で容器壁面に移動可能なよう
に、かつ容器壁面に嵌合して取り付けられている。開口
14が、円柱状磁石13の柱状面で閉じられている状態
にて容器壁面とのシール性を良好にし、かつ円柱状磁石
13の動きをスムーズなものとするために、図4(a)
に示されるように、嵌合部となる両端部13Aを磁石本
体13Bと同じ径とすることが好ましく、さらには可撓
性の材質で形成してもよい。また、図4(b)に示され
るように、円柱状磁石13の両端内部に凹部を形成し、
壁面との接触部位13Cを可撓性の材質で形成してもよ
い。
示されるように、円柱状磁石13は、容器11の長手方
向に設置され、その両端部で容器壁面に移動可能なよう
に、かつ容器壁面に嵌合して取り付けられている。開口
14が、円柱状磁石13の柱状面で閉じられている状態
にて容器壁面とのシール性を良好にし、かつ円柱状磁石
13の動きをスムーズなものとするために、図4(a)
に示されるように、嵌合部となる両端部13Aを磁石本
体13Bと同じ径とすることが好ましく、さらには可撓
性の材質で形成してもよい。また、図4(b)に示され
るように、円柱状磁石13の両端内部に凹部を形成し、
壁面との接触部位13Cを可撓性の材質で形成してもよ
い。
【0016】このようなイレーザー1では、図3のA方
向の運動で、開口14から液Lが供給されることになる
が、液Lの供給時における円柱状磁石13の位置につい
ては、例えば図5(a)〜(c)の態様が挙げられる。
より具体的には、図3のA方向の運動により、開口14
をふさいでいた円柱状磁石13が移動して板状磁石15
の磁力の影響を受けない位置にきたときに開口14から
液Lの供給がなされる。なお、消去作業が終了し、イレ
ーザー1を静置したときに、円柱状磁石13の柱状面で
開口14をふさぐことが可能なように、円柱状磁石13
は、液中で抑え16により一定位置から浮遊しないよう
になっている。
向の運動で、開口14から液Lが供給されることになる
が、液Lの供給時における円柱状磁石13の位置につい
ては、例えば図5(a)〜(c)の態様が挙げられる。
より具体的には、図3のA方向の運動により、開口14
をふさいでいた円柱状磁石13が移動して板状磁石15
の磁力の影響を受けない位置にきたときに開口14から
液Lの供給がなされる。なお、消去作業が終了し、イレ
ーザー1を静置したときに、円柱状磁石13の柱状面で
開口14をふさぐことが可能なように、円柱状磁石13
は、液中で抑え16により一定位置から浮遊しないよう
になっている。
【0017】なお、液に接する円柱状磁石13は、樹脂
に包埋されたものが好ましい。この場合の磁石部分は円
柱すべてでなくてもよく、磁力で開口14がとじたとき
液モレが生じさえしなければよい。また、樹脂表面にや
や可撓性の樹脂材料を積層してもよい。また板状磁石1
5は開口14からの液と接触する可能性があるので、直
接液と接触しないように樹脂に包埋されたものであるこ
とが好ましい。こうすることで磁石の持ちがよくなる。
に包埋されたものが好ましい。この場合の磁石部分は円
柱すべてでなくてもよく、磁力で開口14がとじたとき
液モレが生じさえしなければよい。また、樹脂表面にや
や可撓性の樹脂材料を積層してもよい。また板状磁石1
5は開口14からの液と接触する可能性があるので、直
接液と接触しないように樹脂に包埋されたものであるこ
とが好ましい。こうすることで磁石の持ちがよくなる。
【0018】また、以上では、液供給口である開口14
を1個のみとしているが、液の付与をより効率的に行う
ために2個以上とすることが好ましい。さらには、液を
貯留する容器を2個以上としてもよい。
を1個のみとしているが、液の付与をより効率的に行う
ために2個以上とすることが好ましい。さらには、液を
貯留する容器を2個以上としてもよい。
【0019】本発明のイレーザーは図1〜図5の構成例
に限らず、図6に示されるものであってもよい。図6の
イレーザー2は、前記の図2等と同構成の消去用の液L
を貯留した容器11Aのほかに、消去用の液Lを調製す
る際に用いられる消去用の薬剤の粉体Pを貯留した容器
11Bを設け、液Lのほかに粉体Pをイレーザー2の運
動時に親水性シート部18に供給するように構成したも
のである。粉体Pの供給は、液Lの供給と同様に、円柱
状磁石21、板状磁石22および抑え23の組合せによ
って行われる。
に限らず、図6に示されるものであってもよい。図6の
イレーザー2は、前記の図2等と同構成の消去用の液L
を貯留した容器11Aのほかに、消去用の液Lを調製す
る際に用いられる消去用の薬剤の粉体Pを貯留した容器
11Bを設け、液Lのほかに粉体Pをイレーザー2の運
動時に親水性シート部18に供給するように構成したも
のである。粉体Pの供給は、液Lの供給と同様に、円柱
状磁石21、板状磁石22および抑え23の組合せによ
って行われる。
【0020】また、本発明のイレーザーは、図7の構成
であってもよい。図7のイレーザー3は、図6の粉体P
用の容器11Bにおいて、開口の下方にさらに空間部2
5を設け、空気により、粉体Pに対する液拡散部17か
らの水の浸透を遮断する構成としたものである。この場
合、円柱状磁石21の径は、円柱状磁石13に比べ、1
〜90%程度小さくすることが好ましく、その結果液供
給に比べ粉体Pの供給を少なくできる。また、円柱状磁
石21の重さは円柱状磁石13に比べて軽くした方がよ
く、例えば1〜100g のレベルである。その分、磁力
は小さくなるが、安定して粉体Pを供給できる。この場
合空間部25の溝幅は狭くしてもよい。
であってもよい。図7のイレーザー3は、図6の粉体P
用の容器11Bにおいて、開口の下方にさらに空間部2
5を設け、空気により、粉体Pに対する液拡散部17か
らの水の浸透を遮断する構成としたものである。この場
合、円柱状磁石21の径は、円柱状磁石13に比べ、1
〜90%程度小さくすることが好ましく、その結果液供
給に比べ粉体Pの供給を少なくできる。また、円柱状磁
石21の重さは円柱状磁石13に比べて軽くした方がよ
く、例えば1〜100g のレベルである。その分、磁力
は小さくなるが、安定して粉体Pを供給できる。この場
合空間部25の溝幅は狭くしてもよい。
【0021】また、消去用の薬剤の粉体Pを貯留した容
器11Bは、粉体Pの供給を磁石を用いて行うものに限
定されず、図8に示されるように、シャッター26とバ
ネ27と抑え28とを組み合わせて行うようにしてもよ
い。即ち、イレーザーの未使用時においてバネ27の動
きを規制して粉体Pが液拡散部17に入らないように
し、イレーザーの使用時においてシャッター26同士に
よって形成される開口、抑え板28同士によって形成さ
れる開口、および空間部25の位置を粉体Pが落下する
ように一致させるものである。
器11Bは、粉体Pの供給を磁石を用いて行うものに限
定されず、図8に示されるように、シャッター26とバ
ネ27と抑え28とを組み合わせて行うようにしてもよ
い。即ち、イレーザーの未使用時においてバネ27の動
きを規制して粉体Pが液拡散部17に入らないように
し、イレーザーの使用時においてシャッター26同士に
よって形成される開口、抑え板28同士によって形成さ
れる開口、および空間部25の位置を粉体Pが落下する
ように一致させるものである。
【0022】このようなバネを利用した例としては図9
に示されるものもある。ここでは、イレーザーの使用時
にて粉体Pの落下を容易にするため、シャッター29お
よび抑え板30に傾斜をつけ、さらに空間部25の上部
にも傾斜をつけたものである。
に示されるものもある。ここでは、イレーザーの使用時
にて粉体Pの落下を容易にするため、シャッター29お
よび抑え板30に傾斜をつけ、さらに空間部25の上部
にも傾斜をつけたものである。
【0023】また、粉体Pを落下させる手段としては、
図10に示されるように、固定した板31Aと31Cと
の間に、これらの板31A、31Cに設けられたころ3
5によってB方向に可動可能な板31Bを設け、板31
Aの開口から粉体Pを導入し、粉体Pの供給時にて、板
31Bの開口33と板31Cの開口34の位置を一致さ
せるようにしたものであってよい。この場合、板31B
の動きを規制するために、板31Bの両端には重り32
を入れておいてもよく、所定位置をこえて動かないよう
にストッパー(図示せず)を設けてもよい。
図10に示されるように、固定した板31Aと31Cと
の間に、これらの板31A、31Cに設けられたころ3
5によってB方向に可動可能な板31Bを設け、板31
Aの開口から粉体Pを導入し、粉体Pの供給時にて、板
31Bの開口33と板31Cの開口34の位置を一致さ
せるようにしたものであってよい。この場合、板31B
の動きを規制するために、板31Bの両端には重り32
を入れておいてもよく、所定位置をこえて動かないよう
にストッパー(図示せず)を設けてもよい。
【0024】なお、粉体Pを貯留した容器11Bを用い
る態様では、容器11A中の液は水等の溶媒のみとして
もよい。粉体を併用することによって液のみに比べ、消
去用の薬剤の効果を長期にわたり持続させることができ
る。
る態様では、容器11A中の液は水等の溶媒のみとして
もよい。粉体を併用することによって液のみに比べ、消
去用の薬剤の効果を長期にわたり持続させることができ
る。
【0025】以上、図示例に従って説明してきたが、本
発明のイレーザーは、本発明の範囲内であれば種々の構
成とすることができる。
発明のイレーザーは、本発明の範囲内であれば種々の構
成とすることができる。
【0026】本発明のイレーザーを用いて消去を行う対
象となる画像は、黒板上のチョークによる画像や白板上
の粉体顔料や各種染料による画像であってもよいが、還
元脱色インク、酸化脱色インク、アルカリ脱色インク、
酸脱色インクで白板上に筆記されたものであることが好
ましい。
象となる画像は、黒板上のチョークによる画像や白板上
の粉体顔料や各種染料による画像であってもよいが、還
元脱色インク、酸化脱色インク、アルカリ脱色インク、
酸脱色インクで白板上に筆記されたものであることが好
ましい。
【0027】酸化脱色インクとしては、タンニン酸鉄、
あるいは没食子酸鉄を色材として含有するインクがあ
る。この場合のイレーザー用の液としては、0.03〜
1M程度のシュウ酸水溶液を用いることが好ましく、粉
体としてはシュウ酸が用いられる。
あるいは没食子酸鉄を色材として含有するインクがあ
る。この場合のイレーザー用の液としては、0.03〜
1M程度のシュウ酸水溶液を用いることが好ましく、粉
体としてはシュウ酸が用いられる。
【0028】アルカリ脱色インクとしては、ヘプタメト
キシ・レッド・インク(pH3〜5)と称されるものが
あり、この場合のイレーザー用の液としてはアルカリ溶
液(pH8.5〜12)を用いることが好ましく、アル
カリ剤としては炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、リン
酸第3ナトリウム、リン酸第2ナトリウム等を用いるこ
とが好ましい。また、粉体としては炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等を用いることが好ましい。
キシ・レッド・インク(pH3〜5)と称されるものが
あり、この場合のイレーザー用の液としてはアルカリ溶
液(pH8.5〜12)を用いることが好ましく、アル
カリ剤としては炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、リン
酸第3ナトリウム、リン酸第2ナトリウム等を用いるこ
とが好ましい。また、粉体としては炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等を用いることが好ましい。
【0029】酸脱色インクとしては、キノリン・ブルー
・インク(pH8.5〜10)と称されるものがあり、
この場合のイレーザー用の液としては酸溶液(pH2〜
6.5)を用いることが好ましく、酸としてはシュウ
酸、クエン酸、安息香酸、プロピオン酸、リンゴ酸等を
用いることが好ましい。また、粉体としてはシュウ酸、
クエン酸、リンゴ酸等を用いることが好ましい。
・インク(pH8.5〜10)と称されるものがあり、
この場合のイレーザー用の液としては酸溶液(pH2〜
6.5)を用いることが好ましく、酸としてはシュウ
酸、クエン酸、安息香酸、プロピオン酸、リンゴ酸等を
用いることが好ましい。また、粉体としてはシュウ酸、
クエン酸、リンゴ酸等を用いることが好ましい。
【0030】本発明は、なかでも還元脱色インクで筆記
した画像、特に水溶性染料および/または水分散性染料
と水とを含有する還元脱色インクで筆記した画像に対し
て消去を行うときに効果が大きい。このような染料とし
ては、メチン染料およびアゾメチン染料から選ばれるも
のが好ましい。
した画像、特に水溶性染料および/または水分散性染料
と水とを含有する還元脱色インクで筆記した画像に対し
て消去を行うときに効果が大きい。このような染料とし
ては、メチン染料およびアゾメチン染料から選ばれるも
のが好ましい。
【0031】水溶性の染料は水に対する溶解度(25
℃)が1g/リットル以上、さらには3〜100g/リ
ットルであることが好ましく、1分子中に、少なくとも
1個の水溶性基(例えばスルホ基、カルボキシル基、燐
酸基およびそれらの塩)を有することが好ましい。
℃)が1g/リットル以上、さらには3〜100g/リ
ットルであることが好ましく、1分子中に、少なくとも
1個の水溶性基(例えばスルホ基、カルボキシル基、燐
酸基およびそれらの塩)を有することが好ましい。
【0032】水溶性の染料は1種のみ用いても2種以上
を併用してもよく、その使用量はインク1リットル中1
〜100g であることが好ましく、より好ましくは2〜
70g である。また溶剤は水のみであってもかまわない
が、乾きをよくするために、全溶剤の0.1〜75重量
%の範囲で、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等の低級アルコールを含有してい
てもよい。
を併用してもよく、その使用量はインク1リットル中1
〜100g であることが好ましく、より好ましくは2〜
70g である。また溶剤は水のみであってもかまわない
が、乾きをよくするために、全溶剤の0.1〜75重量
%の範囲で、メチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール等の低級アルコールを含有してい
てもよい。
【0033】このほか、インク中には、水溶性ポリマ
ー、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤などを含有させてもよ
い。
ー、界面活性剤、湿潤剤、防腐剤などを含有させてもよ
い。
【0034】一方、水分散性の染料は、水に対する溶解
度(25℃)が30g/リットル以下、さらには0.0
1〜3g/リットルであることが好ましく、インク中に
おいて一部溶解するものであってもよい。これらの染料
は、1分子中に、カルボキシル基、スルホンアミド基、
アリールスルファモイル基、スルホニルカルバモイル
基、カルボニルスルファモイル基、オキソノール色素の
エノール基、フェノール性水酸基等から選ばれる少なく
とも1個(好ましくは1〜7個、さらに好ましくは1〜
5個、よりさらに好ましくは1〜3個)の解離性の基を
有することが好ましく、スルホ基、燐酸基等の水溶性基
は有しないことが好ましい。このような染料を用いたイ
ンクの調製には界面活性剤等の分散剤が必要とされる。
度(25℃)が30g/リットル以下、さらには0.0
1〜3g/リットルであることが好ましく、インク中に
おいて一部溶解するものであってもよい。これらの染料
は、1分子中に、カルボキシル基、スルホンアミド基、
アリールスルファモイル基、スルホニルカルバモイル
基、カルボニルスルファモイル基、オキソノール色素の
エノール基、フェノール性水酸基等から選ばれる少なく
とも1個(好ましくは1〜7個、さらに好ましくは1〜
5個、よりさらに好ましくは1〜3個)の解離性の基を
有することが好ましく、スルホ基、燐酸基等の水溶性基
は有しないことが好ましい。このような染料を用いたイ
ンクの調製には界面活性剤等の分散剤が必要とされる。
【0035】水分散性の染料は1種のみを用いても2種
以上を併用してもよく、その使用量はインク1リットル
中0.1〜100g であることが好ましく、より好まし
くは0.3〜70g である。染料の微粒子の平均粒径は
0.005〜10μm 、さらには0.01〜1μm 、特
には0.01〜0.5μm であることが好ましく、場合
によっては0.01〜0.1μm であることが好まし
い。また、染料の分散媒としては水のみを用いてもかま
わないが、乾きをよくするために、全分散媒の0.1〜
75重量%の範囲でメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等の低級アルコールを併用
してもよい。
以上を併用してもよく、その使用量はインク1リットル
中0.1〜100g であることが好ましく、より好まし
くは0.3〜70g である。染料の微粒子の平均粒径は
0.005〜10μm 、さらには0.01〜1μm 、特
には0.01〜0.5μm であることが好ましく、場合
によっては0.01〜0.1μm であることが好まし
い。また、染料の分散媒としては水のみを用いてもかま
わないが、乾きをよくするために、全分散媒の0.1〜
75重量%の範囲でメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等の低級アルコールを併用
してもよい。
【0036】このほか、インク中には、さらに界面活性
剤を添加してもよく、水溶性ポリマー、湿潤剤、防腐剤
を添加してもよい。
剤を添加してもよく、水溶性ポリマー、湿潤剤、防腐剤
を添加してもよい。
【0037】なお、このようなインクは、水溶性染料と
水分散性染料の両方を含有するものであってもよい。
水分散性染料の両方を含有するものであってもよい。
【0038】上述のような水溶性染料および/または水
分散性染料を含有するインクによる筆記画像を消去する
ための液は還元剤と水とを含有するものである。
分散性染料を含有するインクによる筆記画像を消去する
ための液は還元剤と水とを含有するものである。
【0039】還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫
酸亜鉛、塩化スズ(SnCl2)、金属粉(例えば亜鉛
粉、アルミニウム粉等)、ハイドロサルファイトなどが
挙げられ、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸
リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸亜鉛が好ましく、
さらには亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リ
チウムが好ましく、性能および安全性の観点からは亜硫
酸ナトリウム(Na2SO3)が特に好ましい。
酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫
酸亜鉛、塩化スズ(SnCl2)、金属粉(例えば亜鉛
粉、アルミニウム粉等)、ハイドロサルファイトなどが
挙げられ、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸
リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸亜鉛が好ましく、
さらには亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リ
チウムが好ましく、性能および安全性の観点からは亜硫
酸ナトリウム(Na2SO3)が特に好ましい。
【0040】このような消去用の液は、還元剤を0.2
〜10重量%含有する水溶液である。なお、このような
水溶液の溶媒として、水のほか、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ルを0.1〜10重量%含有していてもよい。このほ
か、このような水溶液には、界面活性剤、湿潤剤(例え
ばジエチレングリコール、トリエチレングリコール
等)、防腐剤等が含有されていてもよい。
〜10重量%含有する水溶液である。なお、このような
水溶液の溶媒として、水のほか、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコー
ルを0.1〜10重量%含有していてもよい。このほ
か、このような水溶液には、界面活性剤、湿潤剤(例え
ばジエチレングリコール、トリエチレングリコール
等)、防腐剤等が含有されていてもよい。
【0041】一方、粉体として用いられる還元剤は、上
記と同様のものであり、より好ましくは亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カリウムであり、特に好ま
しくは亜硫酸ナトリウムである。この場合の還元剤粉体
の形状や大きさについては特に制限はないが、平均粒径
が球換算径で30〜3000μm であることが好まし
い。
記と同様のものであり、より好ましくは亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カリウムであり、特に好ま
しくは亜硫酸ナトリウムである。この場合の還元剤粉体
の形状や大きさについては特に制限はないが、平均粒径
が球換算径で30〜3000μm であることが好まし
い。
【0042】本発明において、筆記を行う被記録材とし
ては、インク受領層を有する筆記ボードであれば特に制
限はなく、いわゆる白色ボードと称されるものであって
よい。特に、本発明では、インク受領層の表面の光沢度
が1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する接
触角が50〜80度の範囲にあるものを用いることが好
ましい。このような特性を有するインク受領層の表面
は、前述のインクと適度な親和性を有するので、このよ
うなインクの筆記具で文字等を滲んだり、はじいたりす
ることなく記録することができ、さらに記録した文字や
図形を本発明のイレーザーで容易に消去することができ
る。また、上記インク受領層は、光沢度が比較的低く、
防眩性に優れている。
ては、インク受領層を有する筆記ボードであれば特に制
限はなく、いわゆる白色ボードと称されるものであって
よい。特に、本発明では、インク受領層の表面の光沢度
が1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対する接
触角が50〜80度の範囲にあるものを用いることが好
ましい。このような特性を有するインク受領層の表面
は、前述のインクと適度な親和性を有するので、このよ
うなインクの筆記具で文字等を滲んだり、はじいたりす
ることなく記録することができ、さらに記録した文字や
図形を本発明のイレーザーで容易に消去することができ
る。また、上記インク受領層は、光沢度が比較的低く、
防眩性に優れている。
【0043】ここで、光沢度が1〜60の範囲であると
は、JIS−K−7105−1981に記載の方法によって
得られる60度鏡面光沢度および45度鏡面光沢度が、
いずれも1〜60の範囲にあることを意味する。
は、JIS−K−7105−1981に記載の方法によって
得られる60度鏡面光沢度および45度鏡面光沢度が、
いずれも1〜60の範囲にあることを意味する。
【0044】上記の表面の水に対する接触角は、25℃
における値である。
における値である。
【0045】上記のようなインク受領層を有するボード
は、紙の一方の表面に上記のようなインク受領層が設け
られたシートを既存のボードあるいは壁の表面に貼りつ
けたものであってもよく、このようなシートを用いるこ
とによって、既存の設備を利用して前述のインクおよび
イレーザーによる筆記・消去方法を実施することができ
る。また、このようなシートは映写スクリーン用シート
として使用することもでき、貼りかえが容易で廃棄処分
も容易であるので好ましい。
は、紙の一方の表面に上記のようなインク受領層が設け
られたシートを既存のボードあるいは壁の表面に貼りつ
けたものであってもよく、このようなシートを用いるこ
とによって、既存の設備を利用して前述のインクおよび
イレーザーによる筆記・消去方法を実施することができ
る。また、このようなシートは映写スクリーン用シート
として使用することもでき、貼りかえが容易で廃棄処分
も容易であるので好ましい。
【0046】このようなシートを構成する紙としては、
原紙、原紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたもの、コ
ート紙およびアート紙を挙げることができる。原紙は、
針葉樹、広葉樹等から得られる天然パルプを主原料に、
必要に応じて、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素
樹脂微粒子等の填料;ロジン、アルキルケテンダイマ
ー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラフィン
ワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤;デンプ
ン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリア
クリルアミド等の紙力増強剤;硫酸バンド、カチオン性
ポリマー等の定着剤;等を添加したものが一般的に使用
される。また、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド
(上記サイズ剤用以外の)等の柔軟化剤を添加してもよ
い。あるいは、天然パルプに代えて合成パルプを使用し
て得られた紙も使用することができ、また、天然パルプ
と混合パルプの混合物から得られた紙も使用することが
できる。
原紙、原紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたもの、コ
ート紙およびアート紙を挙げることができる。原紙は、
針葉樹、広葉樹等から得られる天然パルプを主原料に、
必要に応じて、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素
樹脂微粒子等の填料;ロジン、アルキルケテンダイマ
ー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラフィン
ワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤;デンプ
ン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリア
クリルアミド等の紙力増強剤;硫酸バンド、カチオン性
ポリマー等の定着剤;等を添加したものが一般的に使用
される。また、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド
(上記サイズ剤用以外の)等の柔軟化剤を添加してもよ
い。あるいは、天然パルプに代えて合成パルプを使用し
て得られた紙も使用することができ、また、天然パルプ
と混合パルプの混合物から得られた紙も使用することが
できる。
【0047】本発明では使用される紙は、コート紙、原
紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたものが好ましい。
紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたものが好ましい。
【0048】上記原紙表面に塗布される表面サイズ剤
(または液)は、一般にポリビニルアルコールおよび/
またはその変性物の水溶液である。この水溶液は、さら
に澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサル
フェート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物;塩化
カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属
塩;グリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料等の着色剤;蛍光増白剤等の増白物質;苛性ソ
ーダ、アンモニア水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。また、必要に応
じて、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド等の柔軟化
剤および顔料を添加してもよい。
(または液)は、一般にポリビニルアルコールおよび/
またはその変性物の水溶液である。この水溶液は、さら
に澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサル
フェート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物;塩化
カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属
塩;グリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料等の着色剤;蛍光増白剤等の増白物質;苛性ソ
ーダ、アンモニア水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。また、必要に応
じて、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド等の柔軟化
剤および顔料を添加してもよい。
【0049】表面サイズ剤(液)を原紙に含浸させる方
法は、サイズプレス、タブサイズあるいはゲイトロール
コースターを用いて塗布することによって行うことがで
きる。
法は、サイズプレス、タブサイズあるいはゲイトロール
コースターを用いて塗布することによって行うことがで
きる。
【0050】上記紙の上に設けられるインク受領層は、
ポリマーからなる層である。さらにポリマー中に顔料が
分散していることが好ましい。さらに、上記インク受領
層は、その表面の光沢度が、好ましくは1〜60の範囲
にあり、かつその表面の水に対する接触角が、好ましく
は50〜80度の範囲にある。このような接触角を満足
するのであればどのようなポリマーでも使用することが
できる。
ポリマーからなる層である。さらにポリマー中に顔料が
分散していることが好ましい。さらに、上記インク受領
層は、その表面の光沢度が、好ましくは1〜60の範囲
にあり、かつその表面の水に対する接触角が、好ましく
は50〜80度の範囲にある。このような接触角を満足
するのであればどのようなポリマーでも使用することが
できる。
【0051】ポリマーの例としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル(芳香族系ポリエステルが好ましい)、シ
ンジオタクチックポリスチレン等のポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミドを挙げることができる。
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル(芳香族系ポリエステルが好ましい)、シ
ンジオタクチックポリスチレン等のポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミドを挙げることができる。
【0052】本発明においては、インク受領層のポリマ
ーは、ポリエステルが好ましく、特にアモルファスポリ
エステルが好ましい。インク受領層は、一般に紙に上記
ポリエステルを溶融押出して、ラミネート(いわゆるエ
キストルージョンラミネート)することにより形成され
る。インク受領層と紙とのラミネートは、ホットメルト
ラミネート、ドライラミネートあるいはウエットラミネ
ート等の方法を利用してもよい。
ーは、ポリエステルが好ましく、特にアモルファスポリ
エステルが好ましい。インク受領層は、一般に紙に上記
ポリエステルを溶融押出して、ラミネート(いわゆるエ
キストルージョンラミネート)することにより形成され
る。インク受領層と紙とのラミネートは、ホットメルト
ラミネート、ドライラミネートあるいはウエットラミネ
ート等の方法を利用してもよい。
【0053】上記ポリエステルは、ジカルボン酸とグリ
コールから合成される種々のポリエステル、およびカプ
ロラクトンの開環重合により得られるポリエステル等
を、特に限定されることなく使用することができる。
コールから合成される種々のポリエステル、およびカプ
ロラクトンの開環重合により得られるポリエステル等
を、特に限定されることなく使用することができる。
【0054】ジカルボン酸の例としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸とそれらのアルキルエステル;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂
肪族ジカルボン酸とそれらのアルキルエステル、そして
トリメリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボ
ン酸またはそれらのアルキルエステルなどを挙げること
ができる。
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸とそれらのアルキルエステル;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂
肪族ジカルボン酸とそれらのアルキルエステル、そして
トリメリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボ
ン酸またはそれらのアルキルエステルなどを挙げること
ができる。
【0055】グリコールの例としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコ
ール等のアルキレングリコールの縮合体、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、分子量150〜2000
0のポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタールおよびビスフェノールAの両端にn個のエ
チレンオキサイドが付加したもの(n:1〜10)等を
挙げることができる。
ール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコ
ール等のアルキレングリコールの縮合体、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、分子量150〜2000
0のポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタールおよびビスフェノールAの両端にn個のエ
チレンオキサイドが付加したもの(n:1〜10)等を
挙げることができる。
【0056】上記材料から得られるポリエステルとして
は芳香族ポリエステルが好ましい。さらに、主たる構成
単位がエチレンテレフタレートまたはエチレン−2,6
−ナフタレートからなるポリエステル(即ち、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)またはポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN))、およびエチレンテ
レフタレートとエチレン−2,6−ナフタレートとの両
方の単位を含むポリエステル(共重合体)を挙げること
ができる。特に、PETが好ましい。
は芳香族ポリエステルが好ましい。さらに、主たる構成
単位がエチレンテレフタレートまたはエチレン−2,6
−ナフタレートからなるポリエステル(即ち、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)またはポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN))、およびエチレンテ
レフタレートとエチレン−2,6−ナフタレートとの両
方の単位を含むポリエステル(共重合体)を挙げること
ができる。特に、PETが好ましい。
【0057】上記ポリエステルのインク受領層は、一般
に紙に上記ポリエステルを溶融押出して、ラミネートす
ることにより形成される。このように溶融押出しされた
ポリエステルは、一般にアモルファス(非晶質)とな
る。このようなアモルファスポリエステルを得るための
溶融押出条件は、ポリエステルの融点より20℃以上高
い温度でダイ(例、Tダイ)より溶融されたポリエステ
ル膜を、40℃以下に保持されたチルトロール上に、吐
出することにより一般に行うことができる。チルトロー
ル上に吐出されたポリエステル膜上に、ロールにより搬
送された紙がラミネートされ、紙上にインク受領層が形
成される。
に紙に上記ポリエステルを溶融押出して、ラミネートす
ることにより形成される。このように溶融押出しされた
ポリエステルは、一般にアモルファス(非晶質)とな
る。このようなアモルファスポリエステルを得るための
溶融押出条件は、ポリエステルの融点より20℃以上高
い温度でダイ(例、Tダイ)より溶融されたポリエステ
ル膜を、40℃以下に保持されたチルトロール上に、吐
出することにより一般に行うことができる。チルトロー
ル上に吐出されたポリエステル膜上に、ロールにより搬
送された紙がラミネートされ、紙上にインク受領層が形
成される。
【0058】上記ポリエステルの溶融押出しは、紙の両
面に行うことができる。その際、粘着剤層はポリエステ
ル樹脂層の上に設けられる。
面に行うことができる。その際、粘着剤層はポリエステ
ル樹脂層の上に設けられる。
【0059】上記ポリエステルの紙両面への溶融押出し
は、上記工程を二度繰り返して行うことができる。
は、上記工程を二度繰り返して行うことができる。
【0060】溶融ポリエステルが吐出される紙の表面
は、紙とポリエステル膜との粘着性を向上させるため
に、紙(好ましくはコート紙、サイジング紙)表面を前
もって表面処理(例、CO基を増加させる処理)を行う
ことが好ましい。
は、紙とポリエステル膜との粘着性を向上させるため
に、紙(好ましくはコート紙、サイジング紙)表面を前
もって表面処理(例、CO基を増加させる処理)を行う
ことが好ましい。
【0061】上記表面処理としては、ガス炎による火災
処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、アルキルチタ
ネート等によるアンカーコート処理を挙げることができ
る。特にコロナ放電処理が簡便で好ましい。コロナ処理
の場合、水との接触角が70度以下になるように一般に
処理される。
処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、アルキルチタ
ネート等によるアンカーコート処理を挙げることができ
る。特にコロナ放電処理が簡便で好ましい。コロナ処理
の場合、水との接触角が70度以下になるように一般に
処理される。
【0062】アンカーコートに使用される材料として
は、有機チタン系化合物、イソシアネート系化合物、ポ
リエチレンイミン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂を挙げ
ることができる。有機チタン系化合物の例としては、テ
トライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラステアリルチタネート等のアルキルチタネー
ト;ブトキシチタニウムステアレート等のチタンアシレ
ート;チタニウムアセチルアセトネート等のチタンキレ
ートなどを挙げることができる。イソシアネート系化合
物の例としては、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)等を挙げることができる。
は、有機チタン系化合物、イソシアネート系化合物、ポ
リエチレンイミン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂を挙げ
ることができる。有機チタン系化合物の例としては、テ
トライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラステアリルチタネート等のアルキルチタネー
ト;ブトキシチタニウムステアレート等のチタンアシレ
ート;チタニウムアセチルアセトネート等のチタンキレ
ートなどを挙げることができる。イソシアネート系化合
物の例としては、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)等を挙げることができる。
【0063】インクの受領層は、さらに顔料(有機また
は無機の微粒子)を含むことが好ましい。顔料の例とし
ては、白色顔料(例、二酸化チタン、亜鉛華;硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、タルク)、黒色顔料(例、カー
ボンブラック、鉄黒)、黄色顔料(例、黄鉛、ベンジン
エロー、オーカー)、橙色顔料(例、赤口黄鉛)、赤色
顔料(例、ベンガラ、チオインジゴマルーン)、および
青色顔料(例、群青、アンスラキノンブルー、インダス
レンブルー)を挙げることができる。これらの中で白色
顔料(特に、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウムまたはタルク)が好ましい。上記以外の顔料であっ
ても、ポリマーを溶融押出する際の高温に耐え得る顔料
であれば、好ましく使用することができる。
は無機の微粒子)を含むことが好ましい。顔料の例とし
ては、白色顔料(例、二酸化チタン、亜鉛華;硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、タルク)、黒色顔料(例、カー
ボンブラック、鉄黒)、黄色顔料(例、黄鉛、ベンジン
エロー、オーカー)、橙色顔料(例、赤口黄鉛)、赤色
顔料(例、ベンガラ、チオインジゴマルーン)、および
青色顔料(例、群青、アンスラキノンブルー、インダス
レンブルー)を挙げることができる。これらの中で白色
顔料(特に、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウムまたはタルク)が好ましい。上記以外の顔料であっ
ても、ポリマーを溶融押出する際の高温に耐え得る顔料
であれば、好ましく使用することができる。
【0064】上記顔料の平均粒径は、一般に、好ましく
は0.01〜5.0μm の範囲にあり、0.1〜3.0
μm の範囲がより好ましい。また上記顔料は、一般にイ
ンク受領層中にポリマーに対して1〜100重量%の量
で含まれているのが一般的で、5〜60重量%の範囲が
好ましい。
は0.01〜5.0μm の範囲にあり、0.1〜3.0
μm の範囲がより好ましい。また上記顔料は、一般にイ
ンク受領層中にポリマーに対して1〜100重量%の量
で含まれているのが一般的で、5〜60重量%の範囲が
好ましい。
【0065】上記顔料を含むポリエステルからなるイン
ク受領層も、前記と同様にポリエステルと顔料を押出機
(例、一軸または二軸混練押出機)内で溶融混合した
後、溶融押出しをチルドロール上に行って、紙とラミネ
ートすることにより形成される。
ク受領層も、前記と同様にポリエステルと顔料を押出機
(例、一軸または二軸混練押出機)内で溶融混合した
後、溶融押出しをチルドロール上に行って、紙とラミネ
ートすることにより形成される。
【0066】インク受領層は、上記ポリエステル等のポ
リマーの溶液、あるいはポリマーと顔料の分散液を、紙
上に塗布、乾燥することにより形成しても良い。
リマーの溶液、あるいはポリマーと顔料の分散液を、紙
上に塗布、乾燥することにより形成しても良い。
【0067】上記インク受領層の層厚は、5〜100μ
m の範囲(特に10〜80μm の範囲)が好ましい。上
記厚さが5μm 未満の場合、および100μm を超えた
場合は、共に高速押出による紙とのラミネートが安定し
て行うことが困難となる。
m の範囲(特に10〜80μm の範囲)が好ましい。上
記厚さが5μm 未満の場合、および100μm を超えた
場合は、共に高速押出による紙とのラミネートが安定し
て行うことが困難となる。
【0068】また、インク受領層の表面粗さ(Ra)
は、カットオフ値0.8mmにおいて0.3〜3μm の
範囲にあることが好ましい。
は、カットオフ値0.8mmにおいて0.3〜3μm の
範囲にあることが好ましい。
【0069】紙のインク受領層が設けられていない側の
表面(裏面)には、既存のボード等への貼付を目的とし
て粘着剤層を設けることができる。また、反り防止や強
度の向上の目的から、裏面にもインク受領層(あるいは
ポリマー層)が設けられている場合は、その上に設けら
れる。粘着剤層は、一般に、粘着剤溶液を塗布、乾燥す
ることにより形成される。
表面(裏面)には、既存のボード等への貼付を目的とし
て粘着剤層を設けることができる。また、反り防止や強
度の向上の目的から、裏面にもインク受領層(あるいは
ポリマー層)が設けられている場合は、その上に設けら
れる。粘着剤層は、一般に、粘着剤溶液を塗布、乾燥す
ることにより形成される。
【0070】粘着剤の主成分としては、ゴム系ポリマー
(例、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソブチレ
ン)、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル等が使用される。通常、粘着付与剤
(例、ロジン、ロジンエステル、エステルガム、クマロ
ン樹脂、クマロン/インデン樹脂、テルペン樹脂、炭化
水素樹脂、油溶性フェノール樹脂);軟化剤(例、脂肪
酸エステル、動植物油脂、ワックス、石油重質成分);
および顔料(例、亜鉛華)がさらに上記主成分に加えら
れる。所望により、充填剤、老化防止剤、安定剤等をさ
らに用いてもよい。
(例、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソブチレ
ン)、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル等が使用される。通常、粘着付与剤
(例、ロジン、ロジンエステル、エステルガム、クマロ
ン樹脂、クマロン/インデン樹脂、テルペン樹脂、炭化
水素樹脂、油溶性フェノール樹脂);軟化剤(例、脂肪
酸エステル、動植物油脂、ワックス、石油重質成分);
および顔料(例、亜鉛華)がさらに上記主成分に加えら
れる。所望により、充填剤、老化防止剤、安定剤等をさ
らに用いてもよい。
【0071】上記粘着剤層の層厚は、一般に1〜50μ
m の範囲にあり、3〜30μm の範囲が好ましい。
m の範囲にあり、3〜30μm の範囲が好ましい。
【0072】上記粘着剤層の表面には、離型紙等の離型
シートが貼付されていることが好ましい。即ち、紙の表
(おもて)面にインク受領層が設けられ、裏面に粘着剤
層および離型シートが設けられた筆記ボード用シート
は、例えば、ロール状に巻き取られ、使ように当たって
はそのロールから必要な分だけカットして、離型シート
を剥がして黒板や壁等に貼りつけることにより、貼りつ
けた箇所を筆記ボードとして使用することができる。
シートが貼付されていることが好ましい。即ち、紙の表
(おもて)面にインク受領層が設けられ、裏面に粘着剤
層および離型シートが設けられた筆記ボード用シート
は、例えば、ロール状に巻き取られ、使ように当たって
はそのロールから必要な分だけカットして、離型シート
を剥がして黒板や壁等に貼りつけることにより、貼りつ
けた箇所を筆記ボードとして使用することができる。
【0073】上記離型シートは、一般に、紙やプラスチ
ックフィルムの表面にステアリン酸塩、シリコーン、石
鹸等の離型剤の層を形成したものである。離型シート
は、この離型剤の層を粘着剤層の表面に重ね合わせて、
積層され、粘着剤層が露出しないように保護する。
ックフィルムの表面にステアリン酸塩、シリコーン、石
鹸等の離型剤の層を形成したものである。離型シート
は、この離型剤の層を粘着剤層の表面に重ね合わせて、
積層され、粘着剤層が露出しないように保護する。
【0074】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 [実施例1]ポリエチレンテレフタレート(PET)8
0重量部とタルク(長径方向の平均粒径:2.0μm )
20重量部とを、二軸混練押出機で分散混合した後、T
ダイから300℃で冷却されたチルドロール上に吐出し
て白色フィルムを形成させた後、チルドロールと隣接し
て設けられたニップロール上に送られた表面が火炎処理
されたコート紙(坪量157g/m2、厚さ160μm ;エ
スプリコートFAM、日本製紙(株)製)にラミネート
して、アモルファスPETのインク受領層(厚さ:30
μm )をコート紙上に積層した。上記チルドロールは、
Ra=15μmの表面粗さを有するものを用いた。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 [実施例1]ポリエチレンテレフタレート(PET)8
0重量部とタルク(長径方向の平均粒径:2.0μm )
20重量部とを、二軸混練押出機で分散混合した後、T
ダイから300℃で冷却されたチルドロール上に吐出し
て白色フィルムを形成させた後、チルドロールと隣接し
て設けられたニップロール上に送られた表面が火炎処理
されたコート紙(坪量157g/m2、厚さ160μm ;エ
スプリコートFAM、日本製紙(株)製)にラミネート
して、アモルファスPETのインク受領層(厚さ:30
μm )をコート紙上に積層した。上記チルドロールは、
Ra=15μmの表面粗さを有するものを用いた。
【0075】次にインク受領層が設けられなかった紙の
表面(裏面)に、下記の組成の粘着剤層形成用塗布液
を、ナイフロールコータで塗布し、乾燥することによ
り、厚さ10μm の粘着剤層を形成して、紙の表面にイ
ンク受領層および粘着剤層が形成された筆記ボード用シ
ートを作製した。次いで、この筆記ボード用シートの粘
着剤層を、別に用意した離型剤層の面と接するようにし
てロール状に巻き取って離型紙付き筆記ボード用シート
を作製した。
表面(裏面)に、下記の組成の粘着剤層形成用塗布液
を、ナイフロールコータで塗布し、乾燥することによ
り、厚さ10μm の粘着剤層を形成して、紙の表面にイ
ンク受領層および粘着剤層が形成された筆記ボード用シ
ートを作製した。次いで、この筆記ボード用シートの粘
着剤層を、別に用意した離型剤層の面と接するようにし
てロール状に巻き取って離型紙付き筆記ボード用シート
を作製した。
【0076】 (粘着剤層形成用塗布液) スチレン/ブタジエン共重合体(固形分として) 100重量部 亜鉛華 5重量部 油溶性フェノール樹脂(固形分として) 12重量部 エステルガム(固形分として) 40重量部 パラフィンオイル 25重量部 クマロンインデン樹脂(固形分として) 40重量部 ノルマルヘキサン 500重量部
【0077】このような筆記ボード用シートの表面の光
沢度は、60度鏡面光沢度が13、40度鏡面光沢度が
12であり、水に対する接触角は74度、表面粗さRa
は0.9μm であった。光沢度はJIS−K−7105
−1981に記載された方法に従って、光沢計HANDY GL
OSS METER(HG-246、スガ試験機(株)製)を使用して
測定した。接触角は、ボードを25℃の恒温室に1時間
放置後、25℃で接触角測定器(協和表面科学(株)
製)を用いて測定した。表面粗さRaはサーフコム(東
京精密(株)製)を用いて、カットオフ値0.8mmに
て測定した。
沢度は、60度鏡面光沢度が13、40度鏡面光沢度が
12であり、水に対する接触角は74度、表面粗さRa
は0.9μm であった。光沢度はJIS−K−7105
−1981に記載された方法に従って、光沢計HANDY GL
OSS METER(HG-246、スガ試験機(株)製)を使用して
測定した。接触角は、ボードを25℃の恒温室に1時間
放置後、25℃で接触角測定器(協和表面科学(株)
製)を用いて測定した。表面粗さRaはサーフコム(東
京精密(株)製)を用いて、カットオフ値0.8mmに
て測定した。
【0078】このような筆記ボード用シートを壁面に貼
り付け、このシート上に下記処方の各色インクを各々用
いて、文字や絵を描いたところ、いずれにおいてもカス
レ、ムラなどがなく描くことができた。また、早い筆記
を行った場合においてもカスレ、ムラが生じることもな
く追従して描くことができた。
り付け、このシート上に下記処方の各色インクを各々用
いて、文字や絵を描いたところ、いずれにおいてもカス
レ、ムラなどがなく描くことができた。また、早い筆記
を行った場合においてもカスレ、ムラが生じることもな
く追従して描くことができた。
【0079】〈黒色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 5ml ヒドロキシエチルセルロース 2g サポニン 0.4g 染料D−4 2.0g 染料D−7 2.5g 染料D−1 2.2g
【0080】〈赤色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 5ml ポリビニルアルコール 2g サポニン 0.4g 染料D−2 1.9g 染料D−3 2.1g
【0081】〈青色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 6ml ポリエチレングリコール 15ml ソルビタンモノラウレート 0.6g 染料D−5 2.3g
【0082】〈緑色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 6ml ポリエチレングリコール 15ml ソルビタンモノラウレート 0.6g 染料D−6 2.1g
【0083】〈橙色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 6ml ポリエチレングリコール 15ml ソルビタンモノラウレート 0.6g 染料D−1 2.5g
【0084】
【化1】
【0085】
【化2】
【0086】このように描いた各色の文字や絵を2時間
(22℃55%RH)放置した後、図1〜図5〔ただ
し、図4(b)〕で示されるイレーザーを手に持って、
黒板消しと同じ要領で、イレーザーの長手方向の凹部の
ところを手にはさんで手で左右に、場合によっては上下
にイレーザーを動かしながら、文字や絵を消去したとこ
ろ、いずれの色においてもきれいに消去することができ
た。
(22℃55%RH)放置した後、図1〜図5〔ただ
し、図4(b)〕で示されるイレーザーを手に持って、
黒板消しと同じ要領で、イレーザーの長手方向の凹部の
ところを手にはさんで手で左右に、場合によっては上下
にイレーザーを動かしながら、文字や絵を消去したとこ
ろ、いずれの色においてもきれいに消去することができ
た。
【0087】ここで用いたイレーザーは、ほぼ直方体形
状の従来の黒板消しの大きさ(50mm×150mm×40
mm)であり、容器の材質はポリエチレンであり、その容
量は300ml程度である。また、液拡散部はスポンジで
30ml程度の容積に対応する大きさとし、親水性シート
部は親水性の不織布で1mm厚に形成した。また円柱状磁
石の重さは23g 、その大きさは12mm径、145mm長
さであり、容器下方の開口幅は4mmとした。また抑えは
13mm幅、145mm長さ、2mm厚のポリエチレンの材質
の板とした。板状磁石は5mm幅、145mm長さ、2mm厚
とした。
状の従来の黒板消しの大きさ(50mm×150mm×40
mm)であり、容器の材質はポリエチレンであり、その容
量は300ml程度である。また、液拡散部はスポンジで
30ml程度の容積に対応する大きさとし、親水性シート
部は親水性の不織布で1mm厚に形成した。また円柱状磁
石の重さは23g 、その大きさは12mm径、145mm長
さであり、容器下方の開口幅は4mmとした。また抑えは
13mm幅、145mm長さ、2mm厚のポリエチレンの材質
の板とした。板状磁石は5mm幅、145mm長さ、2mm厚
とした。
【0088】消去用の液としては1重量%亜硫酸ナトリ
ウム水溶液を用いた。消去作業は、手を汚さずに行うこ
とができ、液の付与が適切で消し残しもなく、ダスト等
の発生もなかった。
ウム水溶液を用いた。消去作業は、手を汚さずに行うこ
とができ、液の付与が適切で消し残しもなく、ダスト等
の発生もなかった。
【0089】[実施例2]実施例1において、図7に示
されるようなイレーザーを用いるほかは同様の操作を行
った。イレーザーの全体の大きさは実施例1と同じであ
り、消去用の液を貯留する容器の容量を250mlとする
ほかは液用の容器に関しては同構成とした。粉体用の容
器の容量は50mlとし、ここでの開口幅は2mmとした。
また、粉体用の円柱状磁石〔図4(b)参照〕の重さは
13g 、その大きさは5mm径、145mm長さであり、抑
え、板状磁石は液用の容器に用いたものと同じにした。
されるようなイレーザーを用いるほかは同様の操作を行
った。イレーザーの全体の大きさは実施例1と同じであ
り、消去用の液を貯留する容器の容量を250mlとする
ほかは液用の容器に関しては同構成とした。粉体用の容
器の容量は50mlとし、ここでの開口幅は2mmとした。
また、粉体用の円柱状磁石〔図4(b)参照〕の重さは
13g 、その大きさは5mm径、145mm長さであり、抑
え、板状磁石は液用の容器に用いたものと同じにした。
【0090】消去用の液は1重量%亜硫酸ナトリウム水
溶液を用い、粉体は亜硫酸ナトリウム(平均粒径800
μm )を用いた。
溶液を用い、粉体は亜硫酸ナトリウム(平均粒径800
μm )を用いた。
【0091】この場合においても実施例1と同様の効果
が得られた。しかも、亜硫酸ナトリウムの粉体を使用し
たので、イレーザーを25℃40%RHで2年間放置し
た後においても、溶液に比べ、粉体の薬剤の効果が劣化
しないので、イレーザーとしての性能劣化がなかった。
が得られた。しかも、亜硫酸ナトリウムの粉体を使用し
たので、イレーザーを25℃40%RHで2年間放置し
た後においても、溶液に比べ、粉体の薬剤の効果が劣化
しないので、イレーザーとしての性能劣化がなかった。
【0092】[実施例3]実施例1、2において、筆記
画像のインクを、水溶性染料から水分散性染料にかえた
ものとするほかは、同様の操作を行った。まず、インク
に用いる染料の分散物の調製について述べる。
画像のインクを、水溶性染料から水分散性染料にかえた
ものとするほかは、同様の操作を行った。まず、インク
に用いる染料の分散物の調製について述べる。
【0093】染料の機械分散物の調製 染料S−6、S−3(黒色用)、染料S−5(赤色
用)、染料S−1、S−4(青色用)、染料S−2(緑
色用)、染料S−7(橙色用)の各染料について機械分
散物を次のようにして調製した。
用)、染料S−1、S−4(青色用)、染料S−2(緑
色用)、染料S−7(橙色用)の各染料について機械分
散物を次のようにして調製した。
【0094】上記の各染料の粉体またはウェットケーキ
を染料の正味量が8.35g になるように加え、分散剤
としてカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(商品
名第一工業製薬(株)製セロゲン6A)またはナフタレ
ンスルホン酸ナトリウムを2.51g 加え、水を加えて
83.5g とし、脱アルカリガラスビーズ(1mm径)を
218g 入れ、内容物をサンドグラインダーミルTSG
型(アイメックスK.K.製)を用いて4.5〜6時間
分散した。内容物の平均粒子サイズは、マルバーン社製
マスターサイザを用いた測定から、いずれの染料におい
ても、0.2〜0.5μm の範囲にあった。
を染料の正味量が8.35g になるように加え、分散剤
としてカルボキシメチルセルロースナトリウム塩(商品
名第一工業製薬(株)製セロゲン6A)またはナフタレ
ンスルホン酸ナトリウムを2.51g 加え、水を加えて
83.5g とし、脱アルカリガラスビーズ(1mm径)を
218g 入れ、内容物をサンドグラインダーミルTSG
型(アイメックスK.K.製)を用いて4.5〜6時間
分散した。内容物の平均粒子サイズは、マルバーン社製
マスターサイザを用いた測定から、いずれの染料におい
ても、0.2〜0.5μm の範囲にあった。
【0095】実施例1と同じ筆記ボード用シートを壁面
に貼り付け、このシート上に、下記処方の各色インクを
用いて文字や絵を描いたところ、カスレ、ムラなどがな
く描くことができた。また、早い筆記を行った場合にお
いてもカスレ、ムラが生じることもなく追従して描くこ
とができた。
に貼り付け、このシート上に、下記処方の各色インクを
用いて文字や絵を描いたところ、カスレ、ムラなどがな
く描くことができた。また、早い筆記を行った場合にお
いてもカスレ、ムラが生じることもなく追従して描くこ
とができた。
【0096】 〈黒色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エチルアルコール 500ml ポリビニルアルコール 12g グリセリルモノアルキルエーテル(炭素数8〜18) 3g 機械分散物(染料S−6) 12g (染料として0.18g ) 機械分散物(染料S−3) 13g (染料として0.87g )
【0097】 〈赤色インクの処方例〉 蒸留水 1000ml エチルアルコール 1400ml カルボキシメチルセルロース 45g グリセリルモノオレート 3g 機械分散物(染料S−5) 24g (染料として1.22g )
【0098】 〈青色インクの処方例〉 蒸留水 1000ml エチルアルコール 1400ml カルボキシメチルセルロース 45g グリセリルモノオレート 3g 機械分散物(染料S−1) 14g (染料として0.58g ) 機械分散物(染料S−4) 14g (染料として0.63g )
【0099】 〈緑色インクの処方例〉 蒸留水 1000ml エチルアルコール 1400ml カルボキシメチルセルロース 45g グリセリルモノオレート 3g 機械分散物(染料S−2) 20g (染料として1.31g )
【0100】 〈橙色インクの処方例〉 蒸留水 1000ml エチルアルコール 1400ml カルボキシメチルセルロース 45g グリセリルモノオレート 3g 機械分散物(染料S−7) 21g (染料として1.65g )
【0101】
【化3】
【0102】
【化4】
【0103】この場合も実施例1、2と同様の効果が得
られた。
られた。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、ダスト等の発生を抑え
ることができ、清潔かつ安全に、しかも効率のよい消去
作業を行うことができる。
ることができ、清潔かつ安全に、しかも効率のよい消去
作業を行うことができる。
【図1】本発明のイレーザーの斜視図である。
【図2】本発明のイレーザーの概略断面図である。
【図3】本発明のイレーザーにおいて円柱状磁石の設置
方向を示す説明図である。
方向を示す説明図である。
【図4】本発明のイレーザーに用いる円柱状磁石の形状
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図5】本発明のイレーザーにおいて液の供給時の円柱
状磁石の動きを示す説明図である。
状磁石の動きを示す説明図である。
【図6】本発明のイレーザーの他の構成例を示す断面図
である。
である。
【図7】本発明のイレーザーのさらに他の構成例を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明のイレーザーの粉体用容器部分の他例を
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図9】本発明のイレーザーの粉体用容器部分のさらに
他例を示す部分断面図である。
他例を示す部分断面図である。
【図10】本発明のイレーザーにおいて、粉体の供給手
段の他例を示す概略構成図である。
段の他例を示す概略構成図である。
1、2、3 イレーザー 11、11A、11B 容器 13、21 円柱状磁石 15 板状磁石 17 液拡散部 18 親水性シート部 26、29 シャッター 27 バネ
Claims (3)
- 【請求項1】 インク受領層を有する筆記ボード上の筆
記画像に対し消去用の液を付与して筆記画像を消去する
液付与型イレーザーであって、 前記消去用の液が水を含有する液であり、 前記筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な液供
給口を有し、消去作業時の運動により液供給口が開口し
て液が供給されるように構成したことを特徴とするイレ
ーザー。 - 【請求項2】 消去用の液を貯留する容器を有し、この
容器から筆記画像との接触部に液を供給する開閉可能な
液供給口を有し、この液供給口の開口時に液付与を均一
にするための液拡散部と、少なくとも一部が筆記画像と
の接触部を形成する親水性シート部とを有する請求項1
のイレーザー。 - 【請求項3】 消去用の液を貯留する容器が液補充用の
液注入口を有し、液の非注入時にて密栓されており、手
で持って消去作業を行う際手で持ち易いように前記容器
側面に凹部を設けた請求項1または2のイレーザー
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8949198A JPH11268488A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | イレーザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8949198A JPH11268488A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | イレーザー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11268488A true JPH11268488A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13972231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8949198A Pending JPH11268488A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | イレーザー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11268488A (ja) |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP8949198A patent/JPH11268488A/ja active Pending
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