JPH11268302A - インクジェット印刷装置およびインク吸引機構 - Google Patents

インクジェット印刷装置およびインク吸引機構

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JPH11268302A
JPH11268302A JP9682298A JP9682298A JPH11268302A JP H11268302 A JPH11268302 A JP H11268302A JP 9682298 A JP9682298 A JP 9682298A JP 9682298 A JP9682298 A JP 9682298A JP H11268302 A JPH11268302 A JP H11268302A
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ink
pump
flow path
time
printing apparatus
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JP9682298A
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English (en)
Inventor
Masaaki Hayakawa
雅章 早川
Satonaka Sugizaki
学央 杉崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出機構のインク流路からの気泡の除
去を促進することにより、インクの流れを円滑にし、こ
れにより、鮮明な印刷を確実に行う。 【解決手段】 インク吸引機構30により吸引されるイ
ンク吐出機構20のインク流路のインクの流速uが、時
間軸に沿って波状に変化されることにより、インク吐出
機構20のインク流路に存在する気泡の除去が促進され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷のためのイン
クを吐出するインク吐出機構から気泡を吸引するための
インク吸引機構およびこのインク吸引機構を備えたイン
クジェット印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパーソナルコンピュータのための
印刷装置の一つに、インク吐出機構から、印刷のための
インクを吐出するインクジェット印刷装置がある。イン
クジェット印刷装置のインク吐出機構では、インク流路
に存在する微小な気泡が、インクの円滑な流れを妨げる
ことがある。特に、インクを供給するためのインクタン
ク内から、インク吐出機構のインクタンクおよび吐出口
間のインク流路に、空気が流入することにより、インク
の流れを妨げる気泡が生じやすい。
【0003】この気泡はインクの円滑な流れを妨げるこ
とから、鮮明な印刷の妨げとなる。この気泡をインク吐
出機構から取り除くために、ポンプ等によりインク吐出
機構からインクを吸引するためのインク吸引機構が用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インク吸引機構では、ポンプがほぼ一定の吸引速度で動
作されていたことから、インク吐出機構のインク流路の
インクの流れは、ポンプの動作開始直後および動作停止
直後の流れの過渡状態を除き、流れの状態が時間的に変
化しない定常流となる。
【0005】このことから、インク流路の気泡は、例え
ばインク流路に曲部が形成されていると、この曲部の角
部分における内側のような流速が極めて低くなる部分に
取り残され、この取り残された気泡は、インクの円滑な
流れを妨げる。このことから、従来のインク吸引機構で
は、鮮明な印刷を可能にすべく、インク吐出機構のイン
ク流路から、気泡を充分に取り除くことができなかっ
た。
【0006】そのため、インク吐出機構のインク流路か
らの気泡の除去を促進することにより、インクの流れを
円滑にし、これにより、鮮明な印刷を確実に行うインク
吸引機構および該インク吸引機構を含むインクジェット
印刷装置が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成〉本発明は、印刷のためのインクを吐出するイン
ク吐出機構と、非印刷動作時にインク吐出機構からイン
ク吐出機構のインク流路に存在する気泡を吸引するため
のインク吸引機構とを含み、インク吸引機構によりイン
ク吐出機構からインクが吸引されるとき、気泡のインク
流路からの除去を促進すべく、吸引されるインクの流速
が時間軸に沿って波状に変化することを特徴とする。
【0008】〈作用〉本発明に係るインクジェット印刷
装置では、インク吐出機構から吸引されるインクの流速
が、時間軸に沿って波状に変化する。これにより、イン
ク吐出機構のインク流路のインクの流れに脈動が生じる
ことから、このインクの流れに乱れを与えることができ
る。
【0009】このインクの流れの乱れにより、例えばイ
ンク流路の曲部の角部分における内側のような、定常流
では流速が極めて低くなる部分で、インクの流速が、気
泡の停滞を防止するに充分に高められる。そのため、イ
ンク吐出機構のインク流路に存在する気泡は、インク流
路に取り残されることなく、インク吸引機構に吸引され
る。
【0010】インク吸引機構に、インクを負圧で吸引す
るためのポンプ部と、ポンプの動作速度を変化させるポ
ンプ制御部とを設けることにより、比較的容易に、イン
クの流速を波状に変化させることができる。
【0011】インク吐出機構に、インク流路の少なくと
も一部を規定しかつインクの流速の波状の変化により振
動可能な管路部材を設けることができる。これにより、
前記した流れの脈動に加えて、振動をインクに与えるこ
とができることから、気泡をインク吐出機構から一層効
果的に取り除くことができる。
【0012】さらに、インク吐出機構に、管路部材の振
動により管路部材に当接可能なストッパーを設けること
ができる。これにより、前記した流れの脈動および振動
に加えて、管路部材がストッパーに当接するときの衝撃
を、インクに与えることができることから、気泡をさら
に一層効果的に取り除くことができる。
【0013】本発明は、電圧の印加により変形する圧電
素子を利用してインクを吐出するインクジェット印刷装
置と、加熱器から発生する気泡の圧力を利用してインク
を吐出するインクジェット印刷装置とに適用することが
できる。
【0014】圧電素子を利用するインクジェット印刷装
置を用いる場合、インク吸引機構がインクを吸引すると
き、圧電素子を変形することにより、圧電素子に付着し
た気泡を効果的に取り除くことができる。
【0015】ポンプ部の回転方向を順方向と逆方向との
間で交互に切り替えて、ポンプ部を動作させることがで
きる。これにより、ポンプ部を何れか一方の回転方向で
のみ動作させる場合より、前記したインク流れの脈動の
周期を小さくすることができる。これにより、気泡をイ
ンク吐出機構から一層効果的に取り除くことができる。
【0016】ポンプ部の動作を停止するとき、インクの
流れ方向の反転を抑制すべく、ポンプ部の動作速度を漸
減することができる。このことから、インクの流れ方向
の反転により生じるインクの逆流を防止することができ
る。これにより、インク吐出機構からインク吸引機構に
一旦吐出され、インク吸引機構のインク流路に残存して
いた気泡が、前記したインクの逆流により、インク吐出
機構に押し戻されることを防止することができる。
【0017】インク吐出機構が有する共振周波数を利用
した共振によって、前記したインクの脈動を増幅するこ
とにより、インク吐出機構20のインク流路に付着する
気泡の除去が一層促進されることから、気泡をインク吐
出機構のインク流路から一層効果的に取り除くことがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 《具体例1》図1は、本発明に係るインク吸引機構の作
用を説明する。本発明に係るインク吸引機構をこの図1
に沿って説明する前に、本発明に係るインク吸引機構の
構成およびこのインク吸引機構が設けられたインクジェ
ット印刷装置を図2に沿って説明する。
【0019】インクジェット印刷装置10は、例えばパ
ーソナルコンピュータから受信する文字および画像等の
印刷情報に応じて、図示しない紙面にインクを吐出す
る。
【0020】インクジェット印刷装置10は、図2に示
すように、印刷のためのインクを吐出するインク吐出機
構20と、インク吐出機構20の後述するインクタンク
21の交換後等の保守作業として、インク吐出機構20
のインク流路から気泡を吸引するためのインク吸引機構
30とを含む。
【0021】インク吐出機構20は、従来よく知られて
いるように、インクを収容する前記したインクタンク2
1と、インクタンク21から管路部材22を経て供給さ
れるインクを、図示しない紙面に吐出するためのインク
ジェットヘッド23とを備える。
【0022】インクジェットヘッド23には、従来よく
知られているように、管路部材22の端部が接続される
インク供給口23aを経て、インクタンク21からのイ
ンクが流入するインク室23bと、インク室23bに貯
えられるインクを吐出するための圧電性ピエゾ素子で複
数の同一のノズルが構成される従来よく知られたノズル
群23cとが設けられている。このノズル群23cの具
体的な構成については、後述する。
【0023】インクジェットヘッド23のインク室23
bに貯えられるインクを紙面に吐出するために、従来よ
く知られているように、前記印刷情報に応じて選択され
たノズル群23cのノズルは、このノズルを構成する前
記圧電性ピエゾ素子に電圧が印加されることにより、イ
ンクを吐出すべく変形する。
【0024】前記したインク吐出機構20のインクタン
ク21の交換時、すなわちインクタンク21を管路部材
22から外し、新しいインクタンク21を管路部材22
に取り付けるとき、大気中の空気が管路部材22のイン
クタンク21側の端部から、管路部材22内に混入する
ことがある。この管路部材22内に混入した空気によ
り、インク吐出機構20のインク流路にインクの流れの
妨げとなる気泡が滞留し易い。この気泡をインク吐出機
構20のインク流路から取り除く保守作業のために、例
えば印刷前に、本発明に係るインク吸引機構30が用い
られる。
【0025】インク吸引機構30は、インクを負圧で吸
引するためのポンプ部31と、ポンプ部31の動作を制
御するためのポンプ制御部32とを含む。インク吐出機
構20のインクジェットヘッド23から吐出されたイン
クを管路部材33を経てポンプ部31に案内するため
に、インク吸引機構30には、キャップ34が設けられ
ている。
【0026】図示の例では、インク吐出機構20からの
インク吸引前に、キャップ34を、インクジェットヘッ
ド23のノズル群23cを覆う図中の実線位置へ移動さ
せるとともに、印刷前に、キャップ34を、印刷を妨げ
ない図中の一点鎖線で示す位置へ移動させるために、イ
ンク吸引機構30に、キャップ駆動部35が設けられて
いる。
【0027】また、インク吸引機構30には、キャップ
駆動部35による移動を制御するために、キャップ駆動
制御部36が設けられ、ポンプ部31に吸引されたイン
クを回収するために、排インクタンク37が設けられて
いる。
【0028】ポンプ部31は、図示しないが、例えばタ
ーボ形であるポンプと、このポンプの羽根車を回転させ
るための駆動源としての電動機とを備える。ポンプ部3
1の前記電動機が前記ポンプを駆動することにより、イ
ンク吐出機構20のインクジェットヘッド23のノズル
群23cを覆うキャップ34内の圧力が負圧となる。
【0029】これにより、インクジェットヘッド23の
ノズル群23cから吐出されるインクは、キャップ34
および管路部材33を経てポンプ部31の前記ポンプに
吸引され、排インクタンク37に回収される。
【0030】ポンプ制御部32は、ポンプ部31の前記
ポンプがインクを吸引する吸引速度を、時間軸に沿って
波状に変化させるべく、前記電動機の回転数を制御す
る。すなわち、ポンプ制御部32は、このポンプ部31
の電動機を、何れか一方の回転方向でのみ回転させ、こ
の回転速度の増減により、前記ポンプの吸引速度を変化
させる。
【0031】ポンプ制御部32は、図1(a)のグラフ
に示す例では、当該図に符号vで示されるポンプ部31
の前記吸引速度を、V1とV1より小さいV2との間で
時間軸に沿って交互に切り替えることにより、矩形波状
に変化させている。これにより、図1(a)に符号uで
示されるインク吐出機構20のインク流路でのインクの
流速は、時間軸に沿って滑らかな波状に変化する。
【0032】図1(a)のグラフを詳細に検討するに、
ポンプ制御部32は、時刻t1でポンプ部31の前記ポ
ンプを吸引速度V1で立ち上げ、また、インクの流速u
が、時刻t1から徐々に増大し、時刻t1から時間T1
後の時刻t2でインクの流速uが吸引速度V1に達する
タイミングに合わせて、ポンプ部31の吸引速度V1を
V2に切り替える。
【0033】また、ポンプ制御部32は、インクの流速
uが、時刻t2から徐々に減少し、時刻t2から時間T
2後の時刻t3で吸引速度V2に達するタイミングに合
わせて、ポンプ部31の吸引速度V2をV1に切り替え
る。
【0034】また、ポンプ制御部32は、前記した時刻
t1〜時刻t3の動作を、時刻t3から時刻t5で繰り
返し、また、時刻t5から時間T1の間、ポンプ部31
の前記ポンプを吸引速度V1で動作させた後、時刻t6
で、ポンプ部31の吸引速度をV1から0に急激に低下
することにより、ポンプ部31の動作を停止する。イン
クの流速uは、前記ポンプの停止時刻t6から、時間軸
に沿って徐々に減少し、時刻t7で0となる。
【0035】他方、従来のインク吸引機構では、ポンプ
は、図1(a)に示す時刻t1で始動され、一定の吸引
速度V1でT時間連続して動作され、時刻t6で停止さ
れる。これにより、時刻t2から時刻t6までのインク
の流れは、流速V1で時間的に流れの状態が変化しない
定常流となる。
【0036】このような定常流れでは、インク吐出機構
のインク流路の例えば90°の角部分の内側で、インク
の流速が極めて低くなる。そのため、この角部分の内側
にある気泡は、インク吸引機構に充分に吸引されること
なく、図1(b)に符号1で示される通り、インク吐出
機構のインク流路に取り残される。この取り残された気
泡は、インクの円滑な流れを妨げる。
【0037】これに対して、本発明に係るインク吸引機
構30では、ポンプ部31の前記ポンプは、図1(a)
に示したように、インク吐出機構20の管路部材22お
よびインクジェットヘッド23のインク流路でのインク
の流速uが、時間軸に沿って波状に変化する。これによ
り、インク吐出機構20の前記インク流路のインクの流
れに脈動が生じることから、このインクの流れに乱れを
与えることができる。
【0038】このインクの流れの乱れにより、図1
(b)に示すように、例えばインク吐出機構20の管路
部材22の90°の角部分の内側のような、定常流では
インクの流速が極めて低くなる部分で、インクの流速が
気泡の停滞を防止するに充分に高められる。
【0039】これにより、従来ではその角部分の内側に
停滞していた気泡1は、インク吸引機構30に吸引され
る。このことから、本発明に係るインク吸引機構30
は、従来のインク吸引機構と比較して、インク吐出機構
20の前記インク流路からの気泡の除去が促進され、そ
の結果、インク吐出機構20の管路部材22およびイン
クジェットヘッド23のインク流路に存在する気泡は、
このインク流路に取り残されることなく、インク吸引機
構30に確実に吸引される。
【0040】従って、例えばインク吐出機構20のイン
クタンク21の交換後等の保守作業として、インク吸引
機構30を用いることにより、インク吐出機構20のイ
ンク流路から気泡を吸引することができ、その結果、イ
ンク吐出機構20のインク流路のインクの流れが円滑に
なる。そのため、インクジェット印刷装置10によれ
ば、インクの円滑な流れを確保することができることか
ら、鮮明な印刷を確実に行うことができる。
【0041】ポンプ制御部32は、図1(a)のグラフ
に示す例では、ポンプ部31の前記ポンプの時刻t1〜
t2、時刻t3〜t4および時刻t5〜t6での各吸引
速度vを、相互に等しい値V1に設定しているが、この
各吸引速度vを、各吸引速度vの一つが残りと異なる
値、あるいは各吸引速度vが相互に異なる値に設定する
ことができる。
【0042】また、ポンプ制御部32は、ポンプ部31
の前記ポンプの時刻t2〜t3および時刻t4〜t5で
の各吸引速度vを、互いに等しい値V2に設定している
が、この各吸引速度vを互いに異なる値に設定すること
ができる。
【0043】また、気泡を除去するための吸引速度v
を、実験等により求められる最適値に設定することが望
ましい。より具体的には、V1を、ポンプ部31の前記
ポンプの最大吸引速度に設定し、かつ、V2を、実験等
により求められる気泡を除去し得る最小の吸引速度に設
定することが望ましい。
【0044】また、図1(a)のグラフに示す例では、
時間T1および時間T2を、インクの流速uがポンプ部
31の前記ポンプの吸引速度V1およびV2に達するま
での過渡時間に設定したが、時間T1および時間T2
を、この過渡時間と異なる任意の時間に変更することが
できる。
【0045】また、ポンプ部31の動作時間Tは、必要
に応じて増減することができ、動作時間T内で繰り返さ
れる脈動の回数は、適宜変更することができる。
【0046】《具体例2》具体例2のインクジェット印
刷装置を図3に沿って説明する。具体例2のインクジェ
ット印刷装置10aは、図3に示すように、インク吐出
機構20aと、具体例1で説明したと同様なインク吸引
機構30とを含む。インク吐出機構20aは、具体例1
で説明したと同様なインクタンク21およびインクジェ
ットヘッド23と、この両者間を接続する管路部材22
aとを備える。
【0047】インク吐出機構20aは、管路部材22a
がゴム等の弾性材料から形成され、また、管路部材22
aの振動により管路部材22aに当接可能なストッパー
24a、24bが設けられている点で、具体例1のイン
ク吐出機構20と構成が異なる。
【0048】ストッパー24a、24bとして、図3に
示す例では、管路部材22aの外径より大きな内径を有
し、管路部材22aを取り巻くリングが用いられてい
る。
【0049】インク吐出機構20aの管路部材22aお
よびインクジェットヘッド23のインク流路から気泡を
取り除く保守作業のために、インク吸引機構30が用い
られると、具体例1で説明したと同様、インク吸引機構
30により、インク吐出機構20aの前記インク流路の
インクが吸引され、このインク流路でのインクの流れに
脈動が生じる。この脈動が管路部材22aのインク流路
に生じると、この脈動により、管路部材22aは図中、
横方向に振動する。
【0050】この管路部材22aの振動を詳細に説明す
る。管路部材22aのインク流路でのインクの流速u
が、図1(a)に示したように、時刻t1〜時刻t2
で、時間軸に沿って増大しているとき、図3に示すよう
に、インクには流れ方向に力F1が作用する。この反作
用により、力F1と同じ大きさで、力F1に対して逆方
向の図示しない反力F2が、管路部材22aの90°の
角部分の内壁面の外側部分に作用する。
【0051】これにより、時刻t1以前に図中の実線で
示す位置にあった管路部材22aは、図中の点線で示す
ように変形し、ストッパー24a、24bに当接する。
管路部材22aがストッパー24a、24bに当接した
とき、管路部材22aはストッパー24a、24bから
衝撃を受ける。
【0052】また、インクの流速uが、図1(a)に示
したように、時刻t2〜時刻t3で、減少していると
き、インクの流れ方向と逆方向に図示しない力f1が作
用し、この反作用により、力f1と同じ大きさで、力f
1に対して逆方向の図示しない反力f2が、管路部材2
2aの角部分の内壁面の外側部分に作用する。これによ
り、図中の点線で示す位置にある管路部材22aは、図
中の実線で示す位置に戻る。
【0053】インク吐出機構20aの管路部材22a
は、時刻t3〜時刻t4および時刻t5〜時刻t6で、
前記した時刻t1〜時刻t2と同様に変形し、また、時
刻t4〜時刻t5および時刻t6〜時刻t7で、前記し
た時刻t2〜時刻t3と同様に変形する。管路部材22
aは、このような脈動に伴う変形の繰り返しにより、横
方向に振動する。
【0054】このことから、管路部材22aのインク流
路でのインクの流れに、前記した脈動に加えて、管路部
材22aの振動が与えられる。この振動により、管路部
材22aの内壁面に付着する気泡の除去が促進されるこ
とから、気泡の停滞をより有効に防止することができ、
これにより、気泡を管路部材22aのインク流路から一
層効果的に取り除くことができる。
【0055】また、前記した例では、ストッパー24
a、24bを設けていることから、前記脈動および管路
部材22aの振動に加えて、管路部材22aがストッパ
ー24a、24bに当接するときの衝撃を、管路部材2
2aに与えることができる。これにより、管路部材22
aの内壁面に付着する気泡の除去が一層効果的に促進さ
れることから、さらに一層効果的に、気泡を管路部材2
2aのインク流路から取り除くことができる。
【0056】また、前記した例では、ストッパーからの
衝撃を管路部材22aの全体に均一に与えるべく、スト
ッパーが2つ設けられた例を説明したが、この例に代え
て、ストッパーを1つあるいは3つ以上設けることがで
きる。
【0057】また、前記した例では、ストッパーがリン
グである例を説明したが、ストッパーが管路部材22a
に当接可能であれば、ストッパーの形状はどのようなも
のであってもよい。
【0058】《具体例3》具体例3のインクジェット印
刷装置の構成自体は、具体例1のインクジェット印刷装
置10の構成と同一である。インクジェット印刷装置1
0のインク吐出機構20は、従来よく知られているよう
に、インクジェットヘッド23のノズル群23cを構成
する後述する各ピエゾ壁の動作を制御するためのヘッド
開閉制御部25を備える。
【0059】具体例1のインクジェット印刷装置10で
は、ヘッド開閉制御部25は、インク吐出機構20が印
刷のためのインクを図示しない紙面上に吐出する印刷動
作時にのみ動作する。
【0060】これに対して、具体例3のインクジェット
印刷装置は、ヘッド開閉制御部25が、前記印刷動作時
に加えて、インク吸引機構30によりインク吐出機構2
0のインク流路から気泡を取り除く保守作業時等にも動
作する点で、具体例1のインクジェット印刷装置10と
異なる。
【0061】すなわち、具体例3のインクジェット印刷
装置では、インク吸引機構30により、インク吐出機構
20のインク流路から気泡を取り除くときに、インクジ
ェットヘッド23内に残留しようとする気泡の除去を一
層促進すべく、ヘッド開閉制御部25が、インク吐出機
構20のノズル群23cのピエゾ壁を動作させる。
【0062】具体例3のインクジェット印刷装置のイン
ク吐出機構20のノズル群23cおよびヘッド開閉制御
部25の動作を図4に沿って説明する。インクジェット
ヘッド23のノズル群23cでは、図4(a)に示され
ているように、互いに連結された2つの前記圧電性ピエ
ゾ素子および電極EA、EBで、前記した変形可能な各
ピエゾ壁23w1、23w2・・・23wnが構成さ
れ、従来よく知られているように、一方の電極EAを共
通の電極とする互いに向き合う一対のピエゾ壁の変形動
作は、ヘッド開閉制御部25により制御を受け、これに
より、各一対のピエゾ壁間の加圧室23p1、23p2
・・・23p(n−1)の容積が変化する。
【0063】このヘッド開閉制御部25による加圧室の
容積の変化を詳細に説明する。ヘッド開閉制御部25
が、従来よく知られているように、電極EAおよび電極
EB間で、例えば、ピエゾ壁23w1に電圧M1を印加
し、ピエゾ壁23w2に電圧M1の逆の極性である電圧
M2を印加することにより、ピエゾ壁23w1およびピ
エゾ壁23w2は、図4(b)の点線で示される形状か
ら実線に示される形状に変化し、これにより、加圧室2
3p1の容積は増大する。
【0064】加圧室23p1の容積が増大した状態で
は、図4(b)に示すように、加圧室23p1内のピエ
ゾ壁23w1およびピエゾ壁23w2の角部の角度KB
は、加圧室23p1の容積が増大する前の前記角部の角
度KAよりも大きくなる。
【0065】このピエゾ壁23w1およびピエゾ壁23
w2の変形により、すなわち、ピエゾ壁23w1および
ピエゾ壁23w2の前記角部の角度の増大により、この
角部にインクは流れ込み易くなることから、前記角部に
停滞していた気泡1は、この流れ込みによりピエゾ壁2
3w1およびピエゾ壁23w2から効果的に取り除かれ
る。
【0066】図5(c)は、ヘッド開閉制御部25によ
り、近接するピエゾ壁23w1、23w2および23w
3のそれぞれに印加される各電圧23c1、23c2お
よび23c3の時間的な変化を示す。また、図5(d)
乃至(g)は、ピエゾ壁23w1、23w2および23
w3の形状の時間的な変化を示す。
【0067】図5に沿って、ヘッド開閉制御部25が、
各ピエゾ壁の形状を変化させるタイミングを説明する。
例えばインク吸引機構30がインク吐出機構20からイ
ンクを吸引する前の時刻t10では、図5(c)に時刻
t10〜t11での電圧23c1、23c2および23
c3の値が0で示される通り、ピエゾ壁23w1、23
w2および23w3に電圧が印加されない。このとき、
ピエゾ壁23w1、23w2および23w3は、図5
(d)に示されるように、何れも直線状、すなわち変形
していない状態にある。
【0068】次に、例えばインクの吸引を開始する時刻
t11では、図5(c)に時刻t11〜t12での電圧
23c1、23c2および23c3の値が示される通
り、前記したように、ピエゾ壁23w1に電圧M1が印
加され、ピエゾ壁23w2に電圧M2が印加されること
により、加圧室23p1の容積は、図5(e)に示され
るように、増大する。このとき、ピエゾ壁23w3には
電圧が印加されていないことから、ピエゾ壁23w3は
変形していない状態にある。
【0069】次に、時刻t11から時間T6後の時刻t
12では、図5(c)に時刻t12〜t13での電圧2
3c1、23c2および23c3の値が示される通り、
ピエゾ壁23w2に電圧M1が印加され、ピエゾ壁23
w3に電圧M2が印加されることにより、加圧室23p
2の容積は、図5(f)に示されるように、増大する。
このとき、ピエゾ壁23w1は変形していない状態にあ
る。
【0070】次に、時刻t12から時間T6後の時刻t
13では、図5(c)に時刻t13〜t14での電圧2
3c1、23c2および23c3の値が示される通り、
ピエゾ壁23w1に電圧M2が印加され、ピエゾ壁23
w3に電圧M1が印加される。このとき、ピエゾ壁23
w2は変形していない状態にあり、また、ピエゾ壁23
w4は、後述するように、ピエゾ壁23w1と同じ形状
に変化することから、加圧室23p3の容積は、図5
(g)に示されるように、増大する。
【0071】前記した時刻t10から時刻t13での変
形動作により、容積の増大する加圧室は、図5(d)〜
(g)に示したように、図中、左方から右方へ移動す
る。ピエゾ壁23w1、23w2および23w3は、本
具体例では、時刻t13の時間T6後の時刻t14か
ら、前記した時刻t10〜t13での変形動作を繰り返
す。
【0072】ピエゾ壁23w1、23w2および23w
3に近接するピエゾ壁23w4、23w5および23w
6は、本具体例では、それぞれ前記したピエゾ壁23w
1、23w2および23w3と同期的に同一の変形動作
を行う。
【0073】従って、ノズル群23cの他のピエゾ壁
が、前記したと同様、時刻t10から時刻t13で変形
されることにより、容積の増大する加圧室は、図中、左
方から右方へ順次移動する。
【0074】この各加圧室の容積の増大により、インク
吸引機構30がインク吐出機構20のインク流路のイン
クを吸引している間、全ての加圧室の角部に停滞してい
る気泡を、前記したと同様、ピエゾ壁から効果的に取り
除くことができることから、インクジェットヘッド23
のインク流路の気泡を効果的に取り除くことができる。
【0075】《具体例4》具体例4のインクジェット印
刷装置は、ポンプ部が、駆動軸の回転方向を瞬時に逆方
向へ切り替えることができる電動機を備える点で、具体
例1の構成と異なる。具体例1のインクジェット印刷装
置10では、ポンプ部31の前記電動機の一方向への回
転速度の増減により、インクの流れに脈動を発生させる
のに対して、具体例4のインクジェット印刷装置では、
ポンプ部の前記電動機の回転方向を順方向と逆方向との
間で交互に切り替えることにより、インクの流れに発生
する脈動の周期を小さくすることができる。
【0076】図6(b)に示される具体例4のポンプ部
の特性グラフと同一のスケールで比較するために、図6
(a)には、具体例1のポンプ部31の特性グラフが示
されている。
【0077】図6(a)に示される時間T2は、インク
の流速u1がV2に立ち下がるまでの過渡時間であり、
この過渡時間T2は、ポンプ部31の前記電動機の一方
向への回転速度の減少に依存する。
【0078】これに対して、具体例4のインクジェット
印刷装置では、ポンプ制御部32が、前記ポンプ部の電
動機の回転方向を交互に切り替えることにより、図6
(b)の実線で示されるポンプ部の吸引速度v4を、V
1およびV2間で交互に切り替えていることから、図6
(b)の一点鎖線で示されるインクの流速u4がV2に
立ち下がるまでの過渡時間T3は、前記電動機の逆方向
への回転速度に依存する。
【0079】この電動機の逆方向の回転により、具体例
4のポンプ部は、インク吐出機構20のインク流路のイ
ンクの流速u4を、具体例1のポンプ部31よりも速
く、V1からV2に立ち下げることができることから、
具体例4の過渡時間T3を、具体例1の過渡時間T2よ
りも小さくすることができる。
【0080】このことから、具体例1および具体例4の
各ポンプ部が同一時間T動作すると、具体例4でのイン
クの流れに生じる脈動の周期を、具体例1と比べて、短
くすることができ、これにより、具体例4での脈動の発
生回数を増大させることができる。これにより、インク
吐出機構20の前記インク流路からの気泡の除去を一層
促進することができる。
【0081】《具体例5》具体例1のインクジェット印
刷装置では、ポンプ部31の動作停止時に、ポンプ部3
1の吸引速度v1が急激に0に低下されることから、イ
ンク吸引機構30からインク吐出機構20に向かうイン
クの逆方向の流れ(以下、逆流と呼ぶ)が生じるのに対
して、具体例5のインクジェット印刷装置では、ポンプ
部の動作停止時に、ポンプ部の吸引速度が0に漸減され
ることにより、インクの逆流の発生が防止される。
【0082】図7(a)には、ポンプ部の停止動作時の
インクの流れを具体例5と比較するために、具体例1の
ポンプ部31の動作およびインク吐出機構20のインク
流路でのインクの流速が示されている。
【0083】具体例1のインクジェット印刷装置10で
は、ポンプ部31の動作を停止するとき、図7(a)の
実線で示されるポンプ部31の吸引速度v1は、時刻t
6で、V1から0に急激に低下される。これにより、図
7(a)の一点鎖線で示されるインク吐出機構20のイ
ンク流路でのインクの流速u1は、時刻t10でインク
が静止するまでの過渡現象として、流れの方向が順方向
と逆方向との間で切り替わりながら減衰する。その結
果、インクの流れは、時刻t7〜時刻t8の間および時
刻t9〜時刻t10の間で逆流となる。
【0084】この逆流により、インク吐出機構20から
インク吸引機構30のキャップ34に一旦吐出されキャ
ップ34内に残存していた気泡は、インク吐出機構20
のインクジェットヘッド23内へ押し戻されることがあ
る。
【0085】これに対して、具体例5のインクジェット
印刷装置では、このインクジェットヘッド23内への気
泡の戻りの原因となるインクの逆流を防止すべく、図7
(b)の実線で示されるポンプ部の吸引速度v5は、時
刻t6から時刻t11までの間、V1から0へ滑らかに
漸減される。これにより、図7(b)の一点鎖線に示さ
れるインク吐出機構20のインク流路でのインクの流速
u5は、逆流の原因となる流れ方向の反転を生じること
なく、減衰する。その結果、時刻t6〜時刻t11の間
で、インクの逆流は生じない。
【0086】これにより、インクの逆流によるインクジ
ェットヘッド23内への気泡の戻りが防止される。この
ことから、インク吐出機構20のインク流路からの気泡
の除去を一層促進することができる。
【0087】ポンプ部の吸引速度v5がV1から0に滑
らかに漸減される例を説明したが、この例に代えて、図
7(b)の二点鎖線に示されるポンプ部の吸引速度v5
aが、V1から例えばV2に急激に低下され、その後、
V2から0に漸減されることにより、前記したと同様、
インクの逆流の発生を防止することができる。
【0088】《具体例6》具体例6のインクジェット印
刷装置では、インクの流れに生じる脈動を共振により増
幅すべく、図1(a)に示される時間T1および時間T
2として、インクジェットヘッド23の各加圧室が有す
る共振周波数に対応する時間T5(=L/Vp)が設定
されている。Lは、例えば、図8(a)に示される直線
状態にあるピエゾ壁23w1、23w2の直線方向に沿
った加圧室23p1の長さ寸法を表し、Vpは、加圧室
23p1内でのインクの流速を表す。
【0089】これにより、図8(b)の実線に示される
具体例6のインク吸引機構30のインク流路でのインク
の流速u6は、インクジェットヘッド23内での共振に
よって、図8(b)の一点鎖線に示される具体例1のイ
ンクの流速u1と比べて、インクの脈動が増幅される。
この増幅された脈動により、インク吐出機構20のイン
ク流路に付着する気泡の除去が一層促進されることか
ら、インク吐出機構20のインク流路から気泡を一層効
果的に取り除くことができる。
【0090】前記した具体例では、電圧の印加により変
形する圧電素子を利用してインクを吐出するインク吐出
機構を備えるインクジェット印刷装置の例を説明した
が、本発明は、加熱器から発生する気泡の圧力を利用し
てインクを吐出するインク吐出機構のような他のインク
吐出機構を備えるインクジェット印刷装置にも適用する
ことができる。
【0091】
【発明の効果】本発明に係るインク吸引機構では、前記
したように、インク吐出機構からインクを吸引すると
き、気泡のインク流路からの除去を促進すべく、吸引さ
れるインクの流れの速度が時間軸に沿って波状に変化す
ることにより、インクの流れに脈動が生じ、この脈動に
より、インクの流れに乱れを与えることができる。
【0092】これにより、インク吐出機構のインク流路
の例えば曲部の角部分における内側のような、定常流で
は流速が極めて低くなる部分で、インクの流速が気泡の
停滞を防止するに充分に高められる。このため、気泡は
インク吐出機構のインク流路に停滞することなく、イン
ク吸引機構に吸引される。
【0093】したがって、本発明によれば、インク吐出
機構のインク流路からの気泡の除去を促進することによ
り、インクの流れを円滑にし、これにより、鮮明な印刷
を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク吸引機構の作用の説明図で
ある。
【図2】具体例1のインクジェット印刷装置を示す概略
図である。
【図3】具体例2のインクジェット印刷装置を示す概略
図である。
【図4】具体例3の説明図(その1)である
【図5】具体例3の説明図(その2)である。
【図6】具体例4の説明図である。
【図7】具体例5の説明図である。
【図8】具体例6の説明図である。
【符号の説明】
1 気泡 10 インクジェット印刷装置 20 インク吐出機構 21 インクタンク 22 管路部材 23 インクジェットヘッド 23a インク供給口 23b インク室 23c ノズル群 30 インク吸引機構 31 ポンプ部 32 ポンプ制御部 33 管路部材 34 キャップ 35 キャップ駆動部 36 キャップ駆動制御部 37 排インクタンク u 吸引されるインクの流速 v ポンプの吸引速度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷のためのインクを吐出するインク吐
    出機構と、非印刷動作時に前記インク吐出機構から該イ
    ンク吐出機構のインク流路に存在する気泡を吸引するた
    めのインク吸引機構とを含み、 該インク吸引機構により前記インク吐出機構からインク
    が吸引されるとき、気泡の前記インク流路からの除去を
    促進すべく、吸引されるインクの流速が、時間軸に沿っ
    て波状に変化することを特徴とするインクジェット印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 前記インク吸引機構は、インクを負圧で
    吸引するためのポンプ部と、前記インクの流れに脈動を
    与えるべく、前記ポンプ部の動作速度を変化させるポン
    プ制御部とを備えることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記インク吐出機構は、前記インク流路
    の少なくとも一部を規定しかつ前記インクの流速の波状
    の変化により振動可能な管路部材を備えることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記インク吐出機構は、前記管
    路部材の振動により該管路部材に当接可能なストッパー
    を備えることを特徴とする請求項3記載のインクジェッ
    ト印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記インク吐出機構は、電圧の印加によ
    りインクを吐出すべく変形する圧電素子を備え、 前記インク吸引機構がインクを吸引するとき、前記圧電
    素子は、該圧電素子に付着した気泡の前記インク流路か
    らの除去を促進すべく、変形可能であることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンプ制御部は、前記ポンプ部の回
    転方向を順方向と逆方向との間で交互に切り替えて、前
    記ポンプ部を動作させることにより、前記ポンプ部の動
    作速度を変化させることを特徴とする請求項2記載のイ
    ンクジェット印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプ制御部は、前記ポンプ部の動
    作を停止するとき、インクの逆流を抑制すべく、前記ポ
    ンプ部の動作速度を漸減させることを特徴とする請求項
    2記載のインクジェット印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記ポンプ制御部は、前記インク吐出機
    構が有する共振周波数を利用した共振により、前記脈動
    を増幅することを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ット印刷装置。
  9. 【請求項9】 印刷のためのインクを吐出するインク吐
    出機構から、非印刷動作時に該インク吐出機構のインク
    流路に存在する気泡を吸引するためのインク吸引機構で
    あって、 前記インク吐出機構からインクを吸引するとき、気泡の
    前記インク流路からの除去を促進すべく、吸引されるイ
    ンクの流速が、時間軸に沿って波状に変化することを特
    徴とするインク吸引機構。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9028040B2 (en) 2010-07-30 2015-05-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus and liquid ejection method
JP2017080896A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの回復機構および液体吐出装置と、液体吐出ヘッドの回復方法
JP2020168745A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 ブラザー工業株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置

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