JPH11268293A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH11268293A JPH11268293A JP7165398A JP7165398A JPH11268293A JP H11268293 A JPH11268293 A JP H11268293A JP 7165398 A JP7165398 A JP 7165398A JP 7165398 A JP7165398 A JP 7165398A JP H11268293 A JPH11268293 A JP H11268293A
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- Japan
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- ink
- holder
- ink supply
- hot melt
- ink jet
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- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】製作時間が短くて作業性に優れ、インク供給路
内に気泡が残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備
えたインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】インクジェット記録ヘッド(図ではヘッ
ド)1を保持しこれにインクを供給するホールダ2aと、
インクタンクからインクを導出する針31を備えホールダ
2aにインクを供給する針部材3aとが、ホットメルト接着
剤シート(図ではホットメルト)4で接合されて、イン
ク供給系が構成されている。ホットメルト4には、ホー
ルダ2aのインク供給部21の直径よりやや大きい直径をも
つインク供給孔41と、位置合わせ用のピン孔42とが形成
されている。
内に気泡が残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備
えたインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】インクジェット記録ヘッド(図ではヘッ
ド)1を保持しこれにインクを供給するホールダ2aと、
インクタンクからインクを導出する針31を備えホールダ
2aにインクを供給する針部材3aとが、ホットメルト接着
剤シート(図ではホットメルト)4で接合されて、イン
ク供給系が構成されている。ホットメルト4には、ホー
ルダ2aのインク供給部21の直径よりやや大きい直径をも
つインク供給孔41と、位置合わせ用のピン孔42とが形成
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクを小滴と
してノズルから噴出させて記録媒体に記録するインクジ
ェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置に関
する。
してノズルから噴出させて記録媒体に記録するインクジ
ェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録ヘッド(以
下ではヘッドと略称する)を用いた記録装置に用いられ
るインク供給系には、ヘッドを保持しかつヘッドにイン
クを供給するためのホールダと、インクタンクからイン
クを導出するための針を備えた針部材とが備えられてい
る。この両者は、両者の間にインク中の塵埃を除去する
ためのフィルタを設置する必要性や製作上の都合によっ
て、一体には作成されず、2つ以上の部品として作成さ
れる。
下ではヘッドと略称する)を用いた記録装置に用いられ
るインク供給系には、ヘッドを保持しかつヘッドにイン
クを供給するためのホールダと、インクタンクからイン
クを導出するための針を備えた針部材とが備えられてい
る。この両者は、両者の間にインク中の塵埃を除去する
ためのフィルタを設置する必要性や製作上の都合によっ
て、一体には作成されず、2つ以上の部品として作成さ
れる。
【0003】このような従来例を図3を用いて説明す
る。図3は従来のインク供給系の構成を示す分解斜視図
である。ヘッド1は、耐インク性に優れかつ安価なポリ
カーボネートからなるホールダ2に保持されている。ホ
ールダ2のインク流の上流側にはステンレスからなる金
網フィルタ(図示せず)が熱圧着によってホールダ2に
固着されている。このホールダ2の上流側の面には、イ
ンクタンク(図示せず)からインクを導出するための針
31を備えた針部材3が、耐インク性に優れかつシール性
のあるシリコーン樹脂からなるシール材(図示せず) で
接合されている。針部材3はホールダ2と同じ材料であ
るポリカーボネートで作成されている。
る。図3は従来のインク供給系の構成を示す分解斜視図
である。ヘッド1は、耐インク性に優れかつ安価なポリ
カーボネートからなるホールダ2に保持されている。ホ
ールダ2のインク流の上流側にはステンレスからなる金
網フィルタ(図示せず)が熱圧着によってホールダ2に
固着されている。このホールダ2の上流側の面には、イ
ンクタンク(図示せず)からインクを導出するための針
31を備えた針部材3が、耐インク性に優れかつシール性
のあるシリコーン樹脂からなるシール材(図示せず) で
接合されている。針部材3はホールダ2と同じ材料であ
るポリカーボネートで作成されている。
【0004】針部材3とホールダ2との接合方法は次の
通りである。まず、針部材3とホールダ2とが重ね合わ
せられ、その状態で針部材3の注入孔32からシール材が
注入される。注入されたシール材は、注入孔32を通って
ホールダ2のリング溝22に供給され、リング溝22を伝わ
って両者の間にしみ込み、熱処理によって硬化され、針
部材3とホールダ2とをシール状態で接合させる。この
硬化には12時間以上の時間が必要である。
通りである。まず、針部材3とホールダ2とが重ね合わ
せられ、その状態で針部材3の注入孔32からシール材が
注入される。注入されたシール材は、注入孔32を通って
ホールダ2のリング溝22に供給され、リング溝22を伝わ
って両者の間にしみ込み、熱処理によって硬化され、針
部材3とホールダ2とをシール状態で接合させる。この
硬化には12時間以上の時間が必要である。
【0005】針部材3とホールダ2の接合方法として
は、両者を超音波接合等の方法で接合することも可能で
はあるが、ヘッド1を損傷させる危険があるので、損傷
を防止するための工夫が面倒である。
は、両者を超音波接合等の方法で接合することも可能で
はあるが、ヘッド1を損傷させる危険があるので、損傷
を防止するための工夫が面倒である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のシリコーン樹脂
からなるシール材を用いたインク供給系の製造方法には
以下の問題点がある。 1)シール材の硬化に長時間を必要とする。 2)シール材の流動性によってシール材を針部材とホール
ダとの間に供給するので、シール材にはある程度の流動
性が必要である。このため、シール材がインクの流路内
へしみ出すことを制御することが困難であり、その結果
として、インク供給路内面の形状が乱れ、その部分のイ
ンク内に気泡が残留し易くなる。
からなるシール材を用いたインク供給系の製造方法には
以下の問題点がある。 1)シール材の硬化に長時間を必要とする。 2)シール材の流動性によってシール材を針部材とホール
ダとの間に供給するので、シール材にはある程度の流動
性が必要である。このため、シール材がインクの流路内
へしみ出すことを制御することが困難であり、その結果
として、インク供給路内面の形状が乱れ、その部分のイ
ンク内に気泡が残留し易くなる。
【0007】この発明の課題は、これらの問題点を解決
して、製作時間が短くて作業性に優れ、インク供給路内
に気泡が残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備え
たインクジェット記録装置を提供することである。
して、製作時間が短くて作業性に優れ、インク供給路内
に気泡が残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備え
たインクジェット記録装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明においては、イ
ンクジェット記録ヘッドと、インクジェット記録ヘッド
を保持しこれにインクを供給するホールダと、インクタ
ンクのインクを導出しホールダにインクを供給する針部
材とを備えているインクジェット記録装置において、ホ
ールダと針部材とが、ホールダのインク供給部の形状に
合わせた孔を有するホットメルト接着剤で接合されてい
る(請求項1の発明)。
ンクジェット記録ヘッドと、インクジェット記録ヘッド
を保持しこれにインクを供給するホールダと、インクタ
ンクのインクを導出しホールダにインクを供給する針部
材とを備えているインクジェット記録装置において、ホ
ールダと針部材とが、ホールダのインク供給部の形状に
合わせた孔を有するホットメルト接着剤で接合されてい
る(請求項1の発明)。
【0009】ホットメルト接着剤は加熱することによっ
て流動性をもつ材料であり、常温では固体であるから作
業性に優れている。その熱処理所要時間は1時間以内で
十分である。また、その加熱条件や加重を制御すること
によってホットメルト接着剤の変形を制御することがで
きるから、ホットメルト接着剤がインク供給部へはみ出
すのを制御することができる。ホットメルト接着剤のイ
ンク供給部へのはみ出しが制御されるので、接合部分の
表面形状が滑らかとなり、この部分に気泡が残留し難く
なる。
て流動性をもつ材料であり、常温では固体であるから作
業性に優れている。その熱処理所要時間は1時間以内で
十分である。また、その加熱条件や加重を制御すること
によってホットメルト接着剤の変形を制御することがで
きるから、ホットメルト接着剤がインク供給部へはみ出
すのを制御することができる。ホットメルト接着剤のイ
ンク供給部へのはみ出しが制御されるので、接合部分の
表面形状が滑らかとなり、この部分に気泡が残留し難く
なる。
【0010】請求項1の発明において、ホールダと針部
材との接合部の内のインク供給部周辺に、接着時にはみ
出すホットメルト接着剤を収容する溝が備えられている
(請求項2の発明)。インク供給部周辺に設けられた溝
が、接着作業時に変形してインク供給部側へ押し出され
るホットメルト接着剤を収容するので、インク供給部へ
ホットメルト接着剤がはみ出すのをより確実に防止する
ことができる。
材との接合部の内のインク供給部周辺に、接着時にはみ
出すホットメルト接着剤を収容する溝が備えられている
(請求項2の発明)。インク供給部周辺に設けられた溝
が、接着作業時に変形してインク供給部側へ押し出され
るホットメルト接着剤を収容するので、インク供給部へ
ホットメルト接着剤がはみ出すのをより確実に防止する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明によるインクジェット記
録装置の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、
従来技術と同じ機能の部分には同じ符号を付した。 〔第1の実施例〕図1は、この発明によるインクジェッ
ト記録装置の第1の実施例におけるインク供給系の構成
を示す分解斜視図である。
録装置の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、
従来技術と同じ機能の部分には同じ符号を付した。 〔第1の実施例〕図1は、この発明によるインクジェッ
ト記録装置の第1の実施例におけるインク供給系の構成
を示す分解斜視図である。
【0012】全体としての構成は従来技術と同様である
が、ホールダ2aと針部材3aとが、ホットメルト接着剤シ
ートの加工部材(図1ではホットメルト)4によって接
合されることが異なる点である。ヘッド1は、ポリカー
ボネートからなるホールダ2aに保持されている。ホール
ダ2aのインク流の上流側にはステンレスからなる金網フ
ィルタ(図示せず)が熱圧着によってホールダ2aに固着
されている。このホールダ2aの上流側の面には、ホール
ダ2aと針部材3aとを接合するためのホットメルト4が、
ホールダ2aに備えられた2つのピン23にピン孔42で位置
決めされて重ねられる。更にその上に、インクタンク
(図示せず)からインクを導出するための針31を備えた
針部材3aが、ホールダ2aに備えられた2つのピン23にピ
ン孔33で位置決めされて重ねられる。この状態で、加重
がかけられて熱処理され、ホールダ2aと針部材3aとがホ
ットメルト4によって接合される。針部材3aはホールダ
2aと同じ材料であるポリカーボネートで形成されてい
る。
が、ホールダ2aと針部材3aとが、ホットメルト接着剤シ
ートの加工部材(図1ではホットメルト)4によって接
合されることが異なる点である。ヘッド1は、ポリカー
ボネートからなるホールダ2aに保持されている。ホール
ダ2aのインク流の上流側にはステンレスからなる金網フ
ィルタ(図示せず)が熱圧着によってホールダ2aに固着
されている。このホールダ2aの上流側の面には、ホール
ダ2aと針部材3aとを接合するためのホットメルト4が、
ホールダ2aに備えられた2つのピン23にピン孔42で位置
決めされて重ねられる。更にその上に、インクタンク
(図示せず)からインクを導出するための針31を備えた
針部材3aが、ホールダ2aに備えられた2つのピン23にピ
ン孔33で位置決めされて重ねられる。この状態で、加重
がかけられて熱処理され、ホールダ2aと針部材3aとがホ
ットメルト4によって接合される。針部材3aはホールダ
2aと同じ材料であるポリカーボネートで形成されてい
る。
【0013】この実施例において使用したホットメルト
4は、クラボウ製の熱可塑性の接着材であり、そのグレ
ードはX-4360であり、その厚さは75μm である。また、
接着時加重は2kg/cm2、熱処理温度は120 ℃、熱処理時
間は冷却時間を含めて35分である(昇温に10分、保持10
分)。ホットメルト4にはホールダ2aのインク供給部21
の直径よりやや大きい直径のインク供給孔41が形成され
ている。その直径は、接着のための熱処理工程を経ても
その孔径がインク供給部21の直径より小さくならないよ
うに設定されており、ホットメルト4がインク供給部21
へはみ出すことはない。
4は、クラボウ製の熱可塑性の接着材であり、そのグレ
ードはX-4360であり、その厚さは75μm である。また、
接着時加重は2kg/cm2、熱処理温度は120 ℃、熱処理時
間は冷却時間を含めて35分である(昇温に10分、保持10
分)。ホットメルト4にはホールダ2aのインク供給部21
の直径よりやや大きい直径のインク供給孔41が形成され
ている。その直径は、接着のための熱処理工程を経ても
その孔径がインク供給部21の直径より小さくならないよ
うに設定されており、ホットメルト4がインク供給部21
へはみ出すことはない。
【0014】ここで、ホットメルト接着剤の利点を上げ
ておく。 1) 通常フィルム状になっており、液状の接着剤に比べ
て取扱がはるかに容易である。 2) 溶媒を使用していないため、臭気がなく、火災の心
配が少なく、安全衛生上の問題がなく、環境汚染に伴う
公害問題がない。
ておく。 1) 通常フィルム状になっており、液状の接着剤に比べ
て取扱がはるかに容易である。 2) 溶媒を使用していないため、臭気がなく、火災の心
配が少なく、安全衛生上の問題がなく、環境汚染に伴う
公害問題がない。
【0015】3) 熱をかけることで軟化し接着できるの
で、作業時間が短縮できる。 4) フィルム状であるから、塗布むらや接着力のばらつ
きの心配がなく、不良率が低減する。 5) 溶媒を乾燥するための設備が不要であり、設備投資
が少なくて済み、作業時間が短いためにランニングコス
トも低減する。
で、作業時間が短縮できる。 4) フィルム状であるから、塗布むらや接着力のばらつ
きの心配がなく、不良率が低減する。 5) 溶媒を乾燥するための設備が不要であり、設備投資
が少なくて済み、作業時間が短いためにランニングコス
トも低減する。
【0016】6) 熱可塑性のものと熱硬化性のものとが
あり、用途に応じて、リワーク可能な熱可塑性接着剤と
後の熱処理工程に耐える熱硬化性接着剤とを使い分ける
ことができる。 この実施例においては、このようなホットメルト接着剤
の利点を有効に活用している。その結果、接着剤(シー
ル材)の取扱を含めた作業性が良くなり、製作時間が従
来技術の12時間から1時間未満と大幅に短縮され、従来
技術ではときどき見られた接着剤(シール材)のインク
供給部へのはみ出しも全く認められなくなり、シールの
信頼性は従来同様に全く問題がない。
あり、用途に応じて、リワーク可能な熱可塑性接着剤と
後の熱処理工程に耐える熱硬化性接着剤とを使い分ける
ことができる。 この実施例においては、このようなホットメルト接着剤
の利点を有効に活用している。その結果、接着剤(シー
ル材)の取扱を含めた作業性が良くなり、製作時間が従
来技術の12時間から1時間未満と大幅に短縮され、従来
技術ではときどき見られた接着剤(シール材)のインク
供給部へのはみ出しも全く認められなくなり、シールの
信頼性は従来同様に全く問題がない。
【0017】〔第2の実施例〕図2は第2の実施例にお
けるインク供給系の構成を示す分解斜視図である。この
実施例が第1の実施例と異なる点は、ホールダ2bのイン
ク供給部21の周辺に、分断溝24が設けられていることで
ある。この分断溝24は、熱処理した時にホットメルト4
が変形してインク供給部21内にはみ出すのを防止するた
めに形成されている。実施例においては、インク供給部
21から1mm離れた位置に部分円状に形成されている。溝
の幅は0.3 mm、深さは0.1 mmに設定した。なお、連続し
た溝にしていないのは、溝が完全に埋められなかった場
合に、リング状につながった空間が形成されることを避
けるためである。
けるインク供給系の構成を示す分解斜視図である。この
実施例が第1の実施例と異なる点は、ホールダ2bのイン
ク供給部21の周辺に、分断溝24が設けられていることで
ある。この分断溝24は、熱処理した時にホットメルト4
が変形してインク供給部21内にはみ出すのを防止するた
めに形成されている。実施例においては、インク供給部
21から1mm離れた位置に部分円状に形成されている。溝
の幅は0.3 mm、深さは0.1 mmに設定した。なお、連続し
た溝にしていないのは、溝が完全に埋められなかった場
合に、リング状につながった空間が形成されることを避
けるためである。
【0018】この分断溝24の形成によって、第1の実施
例の場合に比べて、加圧条件を含めた熱処理条件の制御
の厳しさが緩和される。なお、上記の実施例において
は、ホールダ2aあるいは2bの上面にホットメルト4を重
ね、その上に針部材3aを重ねて熱処理する方法を説明し
たが、ホールダ2aあるいは2bと針部材3aとのいずれかに
ホットメルト4を仮付けした後、重ねて熱処理する方法
を採用することもできる。この方法はホットメルト4の
取扱が容易になるため作業性が向上する。
例の場合に比べて、加圧条件を含めた熱処理条件の制御
の厳しさが緩和される。なお、上記の実施例において
は、ホールダ2aあるいは2bの上面にホットメルト4を重
ね、その上に針部材3aを重ねて熱処理する方法を説明し
たが、ホールダ2aあるいは2bと針部材3aとのいずれかに
ホットメルト4を仮付けした後、重ねて熱処理する方法
を採用することもできる。この方法はホットメルト4の
取扱が容易になるため作業性が向上する。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、インクジェット記録
ヘッドと、インクジェット記録ヘッドを保持しこれにイ
ンクを供給するホールダと、インクタンクのインクを導
出しホールダにインクを供給する針部材とを備えている
インクジェット記録装置において、ホールダと針部材と
が、ホールダのインク供給部の形状に合わせた孔を有す
るホットメルト接着剤で接合されている。ホットメルト
接着剤は加熱することによって流動性をもつ材料であ
り、常温では固体であるから作業性に優れている。その
熱処理所要時間は1時間以内で十分である。また、その
加熱条件や加重を制御することによってホットメルト接
着剤の変形を制御することができるから、ホットメルト
接着剤がインク供給部へはみ出すのを制御することがで
きる。ホットメルト接着剤のインク供給部へのはみ出し
が制御されるので、接合部分の表面形状が滑らかとな
り、この部分に気泡が残留し難くなる。したがって、製
作時間が短くて作業性に優れ、インク供給路内に気泡が
残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備えたインク
ジェット記録装置を提供することができる(請求項1の
発明)。
ヘッドと、インクジェット記録ヘッドを保持しこれにイ
ンクを供給するホールダと、インクタンクのインクを導
出しホールダにインクを供給する針部材とを備えている
インクジェット記録装置において、ホールダと針部材と
が、ホールダのインク供給部の形状に合わせた孔を有す
るホットメルト接着剤で接合されている。ホットメルト
接着剤は加熱することによって流動性をもつ材料であ
り、常温では固体であるから作業性に優れている。その
熱処理所要時間は1時間以内で十分である。また、その
加熱条件や加重を制御することによってホットメルト接
着剤の変形を制御することができるから、ホットメルト
接着剤がインク供給部へはみ出すのを制御することがで
きる。ホットメルト接着剤のインク供給部へのはみ出し
が制御されるので、接合部分の表面形状が滑らかとな
り、この部分に気泡が残留し難くなる。したがって、製
作時間が短くて作業性に優れ、インク供給路内に気泡が
残留し難く、信頼性が高いインク供給系を備えたインク
ジェット記録装置を提供することができる(請求項1の
発明)。
【0020】請求項1の発明において、ホールダと針部
材との接合部の内のインク供給部周辺に、接着時にはみ
出すホットメルト接着剤を収容する溝が備えられてい
る。インク供給部周辺に設けられた溝が、接着作業時に
変形してインク供給部側へ押し出されるホットメルト接
着剤を収容するので、インク供給部へホットメルト接着
剤がはみ出すのをより確実に防止することができる。し
たがって、熱処理条件の制御範囲を緩和してもシール材
が流路内にしみ出すことを確実に防止することができる
(請求項2の発明)。
材との接合部の内のインク供給部周辺に、接着時にはみ
出すホットメルト接着剤を収容する溝が備えられてい
る。インク供給部周辺に設けられた溝が、接着作業時に
変形してインク供給部側へ押し出されるホットメルト接
着剤を収容するので、インク供給部へホットメルト接着
剤がはみ出すのをより確実に防止することができる。し
たがって、熱処理条件の制御範囲を緩和してもシール材
が流路内にしみ出すことを確実に防止することができる
(請求項2の発明)。
【図1】この発明によるインクジェット記録装置の第1
の実施例におけるインク供給系の構成を示す分解斜視図
の実施例におけるインク供給系の構成を示す分解斜視図
【図2】第2の実施例におけるインク供給系の構成を示
す分解斜視図
す分解斜視図
【図3】従来技術におけるインク供給系の構成を示す分
解斜視図
解斜視図
1 ヘッド 2,2a, 2b ホールダ 21 インク供給部 22 リング溝 23 ピン 24 分断溝 3, 3a 針部材 31 針 32 注入孔 33 ピン孔 4 ホットメルト 41 インク供給孔 42 ピン孔
Claims (2)
- 【請求項1】インクジェット記録ヘッドと、インクジェ
ット記録ヘッドを保持しこれにインクを供給するホール
ダと、インクタンクのインクを導出しホールダにインク
を供給する針部材とを備えているインクジェット記録装
置において、 ホールダと針部材とが、ホールダのインク供給部の形状
に合わせた孔を有するホットメルト接着剤で接合されて
いることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】ホールダと針部材との接合部の内のインク
供給部周辺に、接着時にはみ出すホットメルト接着剤を
収容する溝が備えられていることを特徴とする請求項1
に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165398A JPH11268293A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7165398A JPH11268293A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11268293A true JPH11268293A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13466794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7165398A Pending JPH11268293A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11268293A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044298A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Seiko Epson Corp | 中空構造、ヘッドユニット、およびインクジェット装置 |
CN107413588A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-12-01 | 北京康亿鸿科技发展有限公司 | 针座 |
CN109968813A (zh) * | 2017-12-28 | 2019-07-05 | 株式会社理光 | 喷液头、喷液单元及喷液装置 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7165398A patent/JPH11268293A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044298A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Seiko Epson Corp | 中空構造、ヘッドユニット、およびインクジェット装置 |
CN107413588A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-12-01 | 北京康亿鸿科技发展有限公司 | 针座 |
CN107413588B (zh) * | 2017-07-31 | 2024-03-26 | 北京康亿鸿科技发展有限公司 | 针座 |
CN109968813A (zh) * | 2017-12-28 | 2019-07-05 | 株式会社理光 | 喷液头、喷液单元及喷液装置 |
CN109968813B (zh) * | 2017-12-28 | 2021-04-09 | 株式会社理光 | 喷液头、喷液单元及喷液装置 |
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