JPH11268246A - 印刷機のインキ貯留装置 - Google Patents

印刷機のインキ貯留装置

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JPH11268246A
JPH11268246A JP10076878A JP7687898A JPH11268246A JP H11268246 A JPH11268246 A JP H11268246A JP 10076878 A JP10076878 A JP 10076878A JP 7687898 A JP7687898 A JP 7687898A JP H11268246 A JPH11268246 A JP H11268246A
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ink
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Shinichi Fujimoto
信一 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキキーの側面を簡単にかつ十分に清掃す
ることのできる印刷機のインキ貯留装置を提供すること
を課題としている。 【解決手段】 インキ壺100′の底面を構成する複数
のインキキー1′を備えたものであって、各インキキー
1′は、回動支点軸9を介して回動自在に設けられてい
ると共に、ばね力伝達部材12を介して所定の回動方向
にばね力の作用を受けるようになっており、ばね力伝達
部材12は、インキキー1′に係止して同インキキー
1′にばね力を作用させたり、インキキー1′に対する
係止状態を解いて同インキキー1′に作用するばね力を
解除したりすることが可能になっていることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機や枚葉
印刷機等に設備される印刷機のインキ貯留装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の印刷機のインキ貯留装置として
は、例えば図18〜図21に示すものが知られている。
図18〜図21は、枚葉印刷機に設置した一般的な印刷
機のインキ貯留装置の概略構成を説明する図であり、図
18は運転状態、図19は清掃状態、図20は部分斜視
図、図21はインキキー側面清掃時の状態を示する。
【0003】上記各図において、1はインキ供給量を調
節するインキキーであり、このインキキー1はインキ元
ローラ2の軸方向に被印刷物幅方向のインキ量を調節す
るのに必要な数に分割し、配置されている。9は上記イ
ンキキー1を調節する時のインキキーlの回動支点軸で
ある。2は調節されたインキを受け取り次のローラヘ伝
達するインキ元ローラである。24はインキ供給量を調
整するためのインキキー1とインキ元ロ一ラ2との隙間
である。11はインキ元ローラ2の左右の各端部に配置
されたインキ壺側板であり、各インキ壺側板11は、そ
の先端部でインキ元ローラ2の左右の各端部の表面に接
触し、かつその側面部で左右両端に位置するインキキー
1の側面に接触し、これらの接触部からのインクの漏れ
を防止している。こうして、インキキー1と、インキ元
ロ一ラ2と、インキ壺側板11とでインキを溜めるイン
キ壺100を構成している。
【0004】インキキー受台8は、インキキー1、イン
キ壺側板I1を支持し、後述する回動中心軸10によっ
て機械フレームに軸支されている。7はインキキー受台
8に設けた溝8a内にあって、インキキー1の下面にね
じ込まれた取付ボルトである。6はインキキー受台8に
設けた溝8a内にあって、インキキー受台8と取付ボル
ト7との間に設けられた圧縮ばねである。この圧縮ばね
6は、取付ボルト7と共同して、インキキー1をインキ
キー受台8側に押し付ける力を作用する。3は個々のイ
ンキキー1毎に設けたインキ量調節装置であり、インキ
量を少なくする(隙間24を小さくする)ときは押し上
げ部4を上昇させることにより、インキキー1を圧縮ば
ね6の力に抗して押し上げ、インキ量を多くする(隙間
24を大きくする)ときは押し上げ部4を下降させるこ
とにより、圧縮ばね6の力でインキキー1を押し下げる
ようになっている。
【0005】回動中心軸10はインキキー受台8の左右
の両端部を支えるとともに、インキ壺100内のインキ
を除き清掃するときに、図19に示すように、インキキ
ー1及びインキ壺側板11をインキ元ローラ2から後方
に離すように移動するための回動中心になる。インキキ
ー1は、図20に示すように、インキ元口一ラ2の軸方
向に複数個あり、個々のイキキー1の間には互いに滑る
ことができる程度の微少な隙間がある。この隙間に浸入
したインキは、それが固化する前に時々清掃する必要が
ある。その時、インキキー1を図21に示すように個々
に90度程度まで大きく立ち上げて、その側面を清掃す
る。その際、インキキー1を押し下げている押し下げ装
置5(圧縮ばね6、取付ボルト7等で構成)を分解する
必要があるが、この押し下げ装置5の個数は印刷機全体
では大量の数であり、大きな作業量となる。
【0006】また、日常の印刷作業終了時には、押し下
げ装置5を分解せずに、各インキキー1の先端部を指で
引き上げることにより、その側面の清掃を行うが、図2
1に示すようにはインキキー1が完全に起き上がらない
ので、その側面の清掃が不十分になる。しかも、圧縮ば
ね6のばね力に抗してインキキー1を持ち上げるので、
清掃作業が面倒であるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、インキキーの側面を簡単に
かつ十分に清掃することのできる印刷機のインキ貯留装
置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インキ壺の底面を構成する複数のインキ
キーを備えた印刷機のインキ貯留装置において、前記各
インキキーは、回動支点軸を介して回動自在に設けられ
ていると共に、ばね力伝達部材を介して所定の回動方向
にばね力の作用を受けるようになっており、前記ばね力
伝達部材は、前記インキキーに係止して同インキキーに
ばね力を作用させたり、前記インキキーに対する係止状
態を解いて同インキキーに作用するばね力を解除したり
することが可能になっていることを特徴とする。
【0009】上記発明において、インキキーには、ばね
力伝達部材の頭部が通過可能で、かつ同頭部を所定量回
動することによって通過不能となる穴を設けてなり、前
記頭部を穴に対して通過不能の位置に回動することによ
り、ばね力伝達部材をインキキーに係止して、同インキ
キーにばね力を作用させると共に、前記頭部を穴に対し
て通過可能の位置に回動することにより、ばね力伝達部
材のインキキーに対する係止状態を解いて同インキキー
に作用するばね力を解除するようになっていることを特
徴とする。
【0010】さらに、上記発明において、インキキーに
は、ばね力伝達部材の揺動位置によって、同ばね力伝達
部材の頭部が通過可能になったり、同頭部が通過不能に
なったりする溝を設けてなり、前記頭部が通過不能にな
る溝の位置にばね力伝達部材を揺動することにより、ば
ね力伝達部材をインキキーに係止して、同インキキーに
ばね力を作用させると共に、前記頭部が通過可能になる
溝の位置にばね力伝達部材を揺動することにより、ばね
力伝達部材のインキキーに対する係止状態を解いて同イ
ンキキーに作用するばね力を解除するようになっている
ことを特徴とする。
【0011】上記各発明において、インキキーの上側に
あって、少なくともばね力伝達部材の頭部を覆うよう
に、インキトレーを設けたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図17を参照して説明する。ただし、図1〜図6は第
1実施例、図7〜12は第2実施例、図13〜17は第
3実施例を示している。
【0013】まず、図1〜図6を参照して第1実施例を
説明する。ただし、図18〜図21に示した従来例の構
成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明
を簡略化する。
【0014】この実施例で示す印刷機のインキ貯留装置
は、インキ壺100′の底面を構成する複数のインキキ
ー1′を備えたものであって、各インキキー1′は、回
動支点軸9を介して回動自在に設けられると共に、ばね
力伝達部材12を介して所定の回動方向にばね力の作用
を受けるようになっており、ばね力伝達部材12は、イ
ンキキー1′に係止して同インキキー1′にばね力を作
用させたり、インキキー1′に対する係止状態を解いて
同インキキー1′に作用するばね力を解除したりするこ
とが可能になっている。
【0015】そして、インキキー1′には、ばね力伝達
部材12の頭部15aが通過可能で、かつ同頭部15a
を所定量回動することによって通過不能となる穴16を
設けてなり、頭部15aを穴16に対して通過不能の位
置に回動することにより、ばね力伝達部材12をインキ
キー1′に係止して、同インキキー1′にばね力を作用
させると共に、頭部15aを穴16に対して通過可能の
位置に回動することにより、ばね力伝達部材12のイン
キキー1′に対する係止状態を解いて同インキキー1′
に作用するばね力を解除することを特徴としている。ま
た、インキキー1′の上側にあって、少なくともばね力
伝達部材12の頭部を覆うように、インキトレー25を
設けたことを特徴としている。
【0016】すなわち、インキ元ローラ2と、インキ元
ローラ2の両端部に設けたインキ壺側板11′と、幅方
向のインキ量を調整し、断面方向から見て回動できる複
数のインキキー1′と、インキキー1′又はインキ壺側
板11′を支持し、印刷時と清掃時の両位置に移動でき
るインキキー受台8′とを構成要素とする印刷機の印刷
機のインキ貯留装置であって、インキキー受台8′を一
方の作用力受け側とし、他方の作用力を少なくともばね
力伝達部材12を経由してインキキー1′に作用させる
圧縮ばね(ばね部材)6を設け、上記インキキー1′に
上記圧縮ばね6の作用力を伝達状態及び無縁状態にする
係合着脱機構とを配設したことを特徴としている。
【0017】そして、上記インキキー1′に上記圧縮ば
ね6の作用力を伝達及び無縁にする係合着脱機構は、上
記ばね力伝達部材12の軸部より大きい頭部15aを非
円形にし、上記インキキー1′に上記非円形の頭部15
aが通過でき、かつ同頭部15aを回転させると通過で
きなくなる非円形の穴16を設けたことを特徴としてい
る。
【0018】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。すなわち、図1〜図6において、1′はインキキ
ーであり、12は各インキキー1′の位置に設けられた
ばね力伝達部材である。このばね力伝達部材12は、圧
縮ばね6の力をインキキー受台8′と、インキキー1′
との間に作用させ、インキキー1′をインキキー受台
8′に押し付けるためのもの、あるいはインキキー受台
8′側に付勢するためのものである。13はカム軸であ
り、このカム軸13は、両端をインキキー受台8′に軸
支され、かつインキキー1′の全幅に亙ってインキキー
受台8′に固接されたカム受部材17にも支えられてお
り、レバー14により回動されるようになっている。
【0019】力ム軸13は、図1、図3に示す回転角度
の状態では、ばね力伝達部材12の基部15bに接触す
ることがなく、圧縮ばね6の力がばね力伝達部材12の
頭部15aの下面を介してインキキー1′のB面(イン
キキー1′上に凹状に形成された溝の底面)に作用する
ようになっている。また、力ム軸13は、図2、図5に
示す回転角度の状態では、ばね力伝達部材12の基部1
5bを押し上げることになり、ばね力伝達部材12の頭
部15aをインキキー1′のB面から離し、圧縮ばね6
の力がインキキー1′のB面に作用しないようになって
いる。
【0020】また、ばね力伝達部材12は、頭部15a
がB面から離れている状態で、図4に示すように、頭部
15aを90度回転させることにより、頭部15aの幅
Cがインキキー1′の長穴16の短幅Dを通過できる状
態になるようになっている。このように頭部15aが長
穴16を通過可能な状態になれば、インキキー1′を回
動支点軸9を中心に回動させることができるので、イン
キ壺100′を図19と同様の状態にすると共に、各イ
ンキキー1′を図21に示すように、90度程度まで大
きく回動することにより、これらの各インキキー1の側
面を容易に清掃することが可能になる。
【0021】なお、インキ壺100′には、インキトレ
ー25を設け、インキトレー25には下面及び側面にシ
ール部材26を設けてあり、これらのシール部材26が
インキキー1′に設けた溝(凹部)の端面E及びインキ
壺側板11′に設けた溝(凹部)の端面Fと接触し、イ
ンキがインキキー1′の全面に付着しないようにしてい
る。すなわち、インキがインキキー1′の溝内に回り込
んで、ばね力伝達部材12の頭部15aや長穴16等に
インキが付着するのを防止するようになっている。
【0022】上記のように構成された印刷機のインキ貯
留装置においては、インキ壺100′にインキを溜め印
刷をするが、その印刷の終了後、インキ壺100′を清
掃する時は、インキをヘら等で取り除いた後、図19と
同様にインキ壺100′を開き、インキ元ローラ2やイ
ンキキー1′の先端部Gの表面に付着したインキを清掃
する。インキトレー25は、インキ壺100′から取り
外して外部で清掃する。
【0023】インキキー1′の側面を清掃するときは、
カム軸13を回し、図2、図5の状態にし、ばね力伝達
部材12の頭部15aを90度回転させ、インキキー
1′を回動支点軸9を中心に回転させ、図21と同様の
状態にし、インキキー1′の側面を清掃する。清掃後、
インキキー1′を元に戻し、ばね力伝達部材12の頭部
15aの幅Cがインキキー1′の長孔16の短幅Dを通
過後、ばね力伝達部材12の頭部15aを90度回転さ
せ、カム軸13を回し、図1、図3の状態に戻す。そし
て、インキトレー25をインキ壺100′にセットすれ
ば、清掃作業が完了し次の印刷にかかれる状態になる。
【0024】この様に、インキキー1′を下方に押し付
けるためのばね力伝達部材12や圧縮ばね6などの部品
を分解することなく、インキキー1′の側面の清掃を短
時間で容易にかつ十分に行なうことができる。したがっ
て、清掃のための作業量が減少し、これにより印刷のた
めの準傭時間が短縮できるので、生産性が高くなる。ま
た、容易に清掃作業ができることにより清掃頻度を上げ
ることができるので、インキキー1′間の隙間に入った
インキの固化によってインキキー1′が動かなくなった
り、動きにくくなることにより、印刷品質が不安定にな
るというような問題も解消することができる。
【0025】次に、この発明の第2実施例を図7〜図1
2を参照して説明する。ただし、従来例及び第1実施例
の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その
説明を簡略化する。この第2実施例が第1実施例と異な
る主な点は、ばね力伝達部材12を、その軸方向に移動
可能に構成するとともに、その基部15b″側を支点と
するようにして揺動可能に構成することにより、インキ
キー1″との係止及び係止の解除を行うようになってい
る点である。ただし、この実施例においては、ばね力伝
達部材12はその軸回りにも回動可能になっている。
【0026】換言すれば、この第2実施例で示すもの
は、インキキー1″に、ばね力伝達部材12の揺動位置
によって、同ばね力伝達部材12の頭部15a″が通過
可能になったり、同頭部15a″が通過不能になったり
する溝20、21を設けてなり、頭部15a″が通過不
能になる溝21の位置にばね力伝達部材12を揺動する
ことにより、ばね力伝達部材12をインキキー1″に係
止して、同インキキー1″にばね力を作用させると共
に、頭部15a″が通過可能になる溝20の位置にばね
力伝達部材12を揺動することにより、ばね力伝達部材
12のインキキー1″に対する係止状態を解いて同イン
キキー1″に作用するばね力を解除するようにしたこと
を特徴としている。
【0027】すなわち、第2実施例の係合着脱機構は、
ばね力伝達部材12を揺動させることにより、インキキ
ー1″へのばね力の作用を伝達及び無縁にするように構
成したものである。
【0028】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。すなわち、圧縮ばね6を格納するばね受27を設
け、ばね力伝達部材12の基部15b″と、ばね受27
の一端部(上端部)と間に圧縮ばね6を挟持し、ばね力
伝達部材12の頭部15a″からインキキー1″のB面
にばね力を作用させている。ばね受27の他端部(下端
部)は、カム軸13′の円筒部分を貫通させてこの円筒
部分を回動自在に保持すると共に、カム軸13′のカム
部をばね力伝達部材12の基部15b″の端面(下面)
に対向させている。
【0029】ばね受27は、カム軸13′の軸心を中心
とし、同カム軸13′を時計方向、反時計方向に回動可
能に支持している。そして、印刷運転状態では、図7、
図9に示すように、カム軸13′において平面状に切り
欠かれたJ面がばね力伝達部材12の基部15b″の端
面に対向するので、力ム軸13′と、ばね力伝達部材1
2との間には隙間が生じた状態になっている。このた
め、圧縮ばね6の力は、ばね力伝達部材12の頭部15
a″を介してインキキー1″のB面に伝達され、インキ
キー1″をインキキー受台8″に押し付ける状態、ある
いはインキキー受台8″側に付勢する状態になってい
る。
【0030】カム軸13′は、両端をインキキー受台
8″で軸支され、かつインキキー受台8″に固接された
カム受部材17′で支持されている。カム軸13′をレ
バー14′により、図7、図9において時計方向に回せ
ば、力ム軸13′は、そのJ面から曲面Kを経て円筒状
のM面がばね力伝達部材12の基部15b″の端面に順
次対向するようになり、曲面KからM面の部分で基部1
5b″を押し上げる。曲面Kは、平面状のJ面と、円筒
状のM面とを滑らかにつなぐような曲面で形成されてい
る。すなわち、力ム軸13′の回動動作の途上、曲面K
がばね力伝達部材12の基部15b″の端面に接触し始
めることにより、同ばね力伝達部材12が押し上げら
れ、頭部15a″の下面がインキキー1″のB面から離
れることになる。
【0031】ばね力伝達部材12の頭部15a″の下面
がインキキー1″のB面から離れると、カム面Kが時計
方向に回動している力により、ばね力伝達部材12とと
もにばね受27も時計方向にカム軸13′と共に揺動す
る。ばね受27は、ばね力伝達部材12の頭部15a″
がインキキー受台8″の当り面(ストッパ)Yに当って
止まり、力ム軸13′は、M面がばね力伝達部材12の
基部15b″の端面に接触した状態で止まり、図8、図
11の状態になる。この状態では、インキキー1″は圧
縮ばね6の力を受けることがなく、回動支点軸9を中心
に回動可能になる。すなわち、各インキキー1″は、図
21に示すような状態に容易にできるような状態になっ
ている。
【0032】図8、図11の状態からカム軸13′を反
時計方向に回動すると、カム軸13′は、M面がばね力
伝達部材12の基部15b″に接触した状態で、ばね受
27と共に反時計方向に揺動する。ばね力伝達部材12
の頭部15a″の下の軸部がインキキー1″の溝21に
入ると共に、同溝21の当り面Nに当って止まる。カム
軸13′がレバー14′によってさらに回動させられる
と、力ム軸13′のみが回動するが、J面がばね力伝達
部材12の基部15b″の端面に対向した位置で止ま
る。これによって、J面と、ばね力伝達部材12の基部
15b″との間に隙間が生じ、圧縮ばね6の力がばね力
伝達部材12の頭部15a″の下面からインキキー1″
のB面へ伝わる状態になる。
【0033】インキキー1″には、上記のようにばね力
伝達部材12を時計方向、反時計方向に揺動させた時、
ばね力伝達部材12の頭部15a″が通過できる溝20
を設け、ばね力伝達部材12の頭部15a″の下の軸部
が図8、図11の状態まで通過できるようになってい
る。さらに、インキキー1″には、図7、図9の状態で
ばね力伝達部材12の頭部15a″が下がろうとすれば
阻止し、ばね力伝達部材12の頭部15a″の下からば
ね力をインキキー1″のB面に伝達できる溝21を設け
られている。すなわち、溝21は、頭部15a″より細
く形成されていて、インキキー1″が上方に移動するの
を阻止し、これによってインキキー1″に圧縮ばね6の
ばね力を作用させる。
【0034】上記のように構成された印刷機のインキ貯
留装置においては、第1実施例と同様の作用・効果が得
られるのに加え、インキキー1″を図21の状態にする
際に、ばね力伝達部材12の頭部15a″を別操作(第
1実施例では頭部15aを90度回転させる)する必要
が無いという利点がある。すなわち、レバー14′の操
作だけで、各インキキー1″を回動自由な状態にした
り、圧縮ばね6の力で拘束したりすることができる。し
たがって、清掃作業がさらに容易にかつ短時間で行なう
ことができる。
【0035】次に、この発明の第3実施例を図13〜図
17を参照して説明する。ただし、従来例、第1実施例
及び第2実施例の構成要素と共通する要素には同一の符
号を付し、その説明を簡略化する。この第3実施例が第
2実施例と異なる主な点は、上下に貫通する溝20、2
1を有するインキキー1″に代えて、下側にのみ開口す
る溝50、51を有するインキキー31を設けている点
である。
【0036】すなわち、第2実施例で示したインキキー
1″の溝20に代えて、インキキー31の下方側のみ開
放された溝50を設けている。溝50は、図13、図1
5において時計方向、反時計方向に揺動するばね力伝達
部材12の頭部15a″が通過可能なものである。ま
た、溝51は第2実施例の溝21と同じもので構成され
ている。そして、この第3実施例では、下側にのみ開口
する溝50、51を有するインキキー31を設けること
により、第1実施例や第2実施例で用いていたインキト
レー25が不要なものとなる。しかも、インキキ一31
の上面及びインキ壺側板41の内側には第1実施例や第
2実施例で示した溝E、Fが不要になっている。したが
って、従来例で示したインキ壺100と同様に、インキ
元ローラ2と、インキキー31の上面と、インキ壺側板
41とでインキ壺100″が構成される。
【0037】上記のように構成された印刷機のインキ貯
留装置においては、第2実施例と同様の作用・効果が得
られるのに加えて、インキトレー25が不要になると共
に、溝E、Fやシール部材26が不要になるから、コス
トの低減を図ることができる。また、インキキー1をイ
ンキキー31に代えるだけで、従来のインキ壺100に
も適用することができるという効果がある。
【0038】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、インキ
キーに係止して同インキキーにばね力を作用させたり、
インキキーに対する係止状態を解いて同インキキーに作
用するばね力を解除したりすることが可能な手段を備え
ているから、インキキーにばね力を作用させるための部
品等を分解することなく、インキキーを個々に大きく回
動することができる。したがって、インキキーの側面の
清掃を短時間で容易にかつ十分に行なうことができる。
【0039】しかもこれによって、清掃のための作業量
が減少し、印刷のための準傭時間を減少させることがで
きるので、生産性の向上を図ることができる。また、容
易に清掃作業ができることにより清掃頻度を上げること
ができるので、インキキー間の隙間に入ったインキの固
化によってインキキーが動かなくなったり、動きにくく
なることにより、印刷品質が不安定になるというような
問題も解消することができる。
【0040】請求項2に係る発明においては、請求項1
に係る発明と同様の効果を奏するのに加えて、ばね力伝
達部材の頭部を回動するだけで、インキキーを個々に大
きく回動することができる。したがって、インキキーの
側面の清掃をさらに短時間で容易にかつ十分に行なうこ
とができる。
【0041】請求項3に係る発明においては、請求項1
に係る発明と同様の効果を奏するのに加えて、ばね力伝
達部材を揺動するだけで、インキキーを個々に大きく回
動することができる。したがって、インキキーの側面の
清掃をさらに短時間で容易にかつ十分に行なうことがで
きる。
【0042】請求項4に係る発明においては、請求項
1、請求項2又は請求項3係る発明と同様の効果を奏す
るのに加えて、インキトレーにより、各インキキーやば
ね力伝達部材の頭部がインキによって汚れるのを防止す
ることができる。したがって、インキキーの清掃をさら
に短時間で容易にかつ十分に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例として示した印刷機のイン
キ貯留装置の全体概略構成を示す図であって、ばね力伝
達部材がばね力で押し下げられた状態を示す側断面図で
ある。
【図2】同印刷機のインキ貯留装置の作用を示す図であ
って、ばね力伝達部材がばね力に抗して押し上げられた
状態を示す側断面図である。
【図3】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
ばね力伝達部材がばね力で押し下げられた状態を示す要
部拡大図である。
【図4】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
ばね力伝達部材がばね力に抗して押し上げられた状態を
示す要部拡大図である。
【図6】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
図3のA−A線に沿う断面図である。
【図7】本発明の第2実施例として示した印刷機のイン
キ貯留装置の全体概略構成を示す図であって、ばね力伝
達部材が揺動する前の状態を示す側断面図である。
【図8】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
ばね力伝達部材が揺動した後の状態を示す側断面図であ
る。
【図9】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であって、
ばね力伝達部材が揺動する前の状態を示す要部拡大図で
ある。
【図10】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、図9のX′−X′線に沿う断面図である。
【図11】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、ばね力伝達部材が揺動した後の状態を示す要部拡大
図である。
【図12】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、図9のA′−A′線に沿う断面図である。
【図13】本発明の第3実施例として示した印刷機のイ
ンキ貯留装置の全体概略構成を示す図であって、ばね力
伝達部材が揺動する前の状態を示す側断面図である。
【図14】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、ばね力伝達部材が揺動した後の状態を示す側断面図
である。
【図15】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、ばね力伝達部材が揺動する前の状態を示す要部拡大
図である。
【図16】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、図15のX″−X″線に沿う断面図である。
【図17】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、ばね力伝達部材が揺動した後の状態を示す要部拡大
図である。
【図18】従来例として示した印刷機のインキ貯留装置
の全体概略構成を示す図であって、印刷のための運転状
態を示す側断面図である。
【図19】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であり、
清掃状態を示す側断面図である。
【図20】同印刷機のインキ貯留装置を示す部分斜視図
である。
【図21】同印刷機のインキ貯留装置を示す図であっ
て、インキキー側面清掃時の状態を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1′、1″ インキキー 9 回動支点軸 12 ばね力伝達部材 15a、15a″ 頭部 16 穴(長穴) 20、21 溝 25 インキトレー 50、51 溝 100′、100″ インキ壺

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壺の底面を構成する複数のインキ
    キーを備えた印刷機のインキ貯留装置において、 各インキキーが、回動支点軸を介して回動自在に設けら
    れていると共に、所定の回動方向にばね力の作用を受け
    ており、上記インキキーにばね力を作用させ、作用する
    ばね力を解除する手段を備えたことを特徴とする印刷機
    のインキ貯留装置。
  2. 【請求項2】 ばね力伝達部材を備え、上記インキキー
    に、ばね力伝達部材の頭部が通過可能で、かつ同頭部を
    所定量回動することによって通過不能となる穴を設けて
    なり、 前記頭部を穴に対して通過不能の位置に回動し、ばね力
    伝達部材をインキキーに係止して、同インキキーにばね
    力を作用させると共に、 前記頭部を穴に対して通過可能の位置に回動し、係止状
    態を解いて同インキキーに作用するばね力を解除するこ
    とを特徴とする請求項1記載の印刷機のインキ貯留装
    置。
  3. 【請求項3】 インキキーに、ばね力伝達部材の揺動位
    置によって、同ばね力伝達部材の頭部が通過可能になっ
    たり、同頭部が通過不能になったりする溝を設けてな
    り、 前記頭部が通過不能になる溝の位置にばね力伝達部材を
    揺動し、ばね力伝達部材をインキキーに係止して、同イ
    ンキキーにばね力を作用させると共に、 前記頭部が通過可能になる溝の位置にばね力伝達部材を
    揺動することにより、ばね力伝達部材のインキキーに対
    する係止状態を解いて同インキキーに作用するばね力を
    解除するようにしたことを特徴とする請求項1記載の印
    刷機のインキ貯留装置。
  4. 【請求項4】 インキキーの上側にあって、少なくとも
    ばね力伝達部材の頭部を覆うように、インキトレーを設
    けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3
    記載の印刷機のインキ貯留装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1322976C (zh) * 2002-11-25 2007-06-27 滨田印刷机械株式会社 输墨装置的输墨量调节装置
CN103158347A (zh) * 2011-12-09 2013-06-19 欧贝特科技公司 用于旋转印刷机的输墨装置

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