JPH1126815A - 面発光型発光ダイオード - Google Patents

面発光型発光ダイオード

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JPH1126815A
JPH1126815A JP17730097A JP17730097A JPH1126815A JP H1126815 A JPH1126815 A JP H1126815A JP 17730097 A JP17730097 A JP 17730097A JP 17730097 A JP17730097 A JP 17730097A JP H1126815 A JPH1126815 A JP H1126815A
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JP
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light emitting
light
electrode
current
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JP17730097A
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English (en)
Inventor
Toshinori Sone
豪紀 曽根
Toshihiro Kato
俊宏 加藤
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光強度分布が比較的均一な面発光型発光ダ
イオードをできるだけ安価に提供する。 【解決手段】 厚さが1μm程度でキャリア濃度が1×
1016程度のp-Al0.1Ga0 .9As単結晶から成る高抵抗層2
2を、第2クラッド層20と狭窄電流通電層24との間
に設け、その高抵抗層22で電流が堰止められることに
より、ブロック層(電流狭窄部)26で定められた通電
領域44内で電流を分散させ、活性層18から放出され
て光取出し面38から取り出される光の強度分布を均一
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面発光型発光ダイオ
ードに係り、特に、発光強度分布の改善を図る技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) 基板上に発光層を含む複数の半導体層が積層されて
いるとともに、(b) その積層された半導体層の上面に設
けられた環状の第1電極と、(c) その第1電極の内側に
設けられた光取出し面と、(d) 前記基板の裏面に設けら
れた第2電極とを有し、前記第1電極と第2電極との間
に通電されることにより前記発光層から面垂直方向へ放
出された光が前記光取出し面から発せられる面発光型発
光ダイオードが知られている。このような発光ダイオー
ドは、一般に、光取出し面の略真下部分のみを電流が流
れるようにする電流狭窄部が設けられ、できるだけ光取
出し面の真下のみから光が放出されるようにして、高い
光取出し効率が得られるようになっている。また、光取
出し面の大きさ(例えば直径寸法)を数十〜数百μm 程
度と小さくできるため、光センサや光学式エンコーダな
どの各種の計測装置や光ファイバー通信等の光源として
広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の面発光型発光ダイオードにおいては、光取出
し面の中央部分程発光強度が低くなって発光近視野像
(Near Field Pattern;NFP)が不均一になるという問題
があった。すなわち、通電電流は一対の電極間を最短距
離で流れようとするため、環状の第1電極の中央部分で
ある光取出し面の中央部分では電流が流れにくく、中央
部分の発光強度が低くなってしまうのである。この現象
は通電電流が大きい程顕著となる。
【0004】このようにNFPの分布が不均一である
と、発光ダイオードの光をレンズを用いて絞ったり、レ
ンズを用いて平行光を得たりして光センサや光学式エン
コーダなどの計測装置の光源として用いた場合、十分に
光を絞れなかったり、良好な平行光が得られなかったり
して、それ等の計測装置の分解能が制約される。また、
光ファイバーと結合させた場合には、その結合効率も悪
くなる。
【0005】また、発光ダイオードの発光出力に着目す
ると、光取出し面の周辺部の発光層で生じた光は、光取
出し面と環状の第1電極が近い場合、生じた光の一部は
電極に遮蔽されて発光ダイオードの外部へ取り出されな
い。このため、NFPの分布が不均一で光取出し面の周
辺部での発光強度が大きいと、発光ダイオードの全発光
量に対する電極によって遮蔽される光の割合が増えるた
め発光ダイオード全体としての発光出力が損なわれるこ
ととなる。
【0006】また、発光ダイオードの寿命に着目する
と、光取出し面の周辺部に電流が集中し、電流密度が相
対的に高くなる。このため、局部的に劣化が生じ易くな
ることによって寿命が低下する。
【0007】これに対し、例えば特開平8−20422
8号公報には、不純物拡散によって電流狭窄部を形成す
るための凹部の底の中央部分に更に凹部を設け、中央部
分の拡散深さを更に深くすることにより、その中央部分
を電流が流れ易くして発光強度分布を均一化することが
提案されているが、エッチング処理などを2回行う必要
があるため製造が複雑でコスト高になるなど、必ずしも
十分に満足できるものではなかった。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、発光強度分布が比較
的均一な面発光型発光ダイオードをできるだけ安価に提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 基板上に発光層を含む複数の半
導体層が積層されているとともに、(b) その積層された
半導体層の上面に設けられた環状の第1電極と、(c) そ
の第1電極の内側に設けられた光取出し面と、(d) 前記
基板の裏面に設けられた第2電極とを有し、前記第1電
極と第2電極との間に通電されることにより前記発光層
から面垂直方向へ放出された光が前記光取出し面から発
せられる面発光型発光ダイオードにおいて、(e) 他の半
導体層よりもキャリア濃度が低い高抵抗層を設けたこと
を特徴とする。
【0010】第2発明は、第1発明の面発光型発光ダイ
オードにおいて、(a) 前記光取出し面の略真下部分のみ
を電流が流れるようにする電流狭窄部が前記高抵抗層の
近くに設けられているとともに、(b) その高抵抗層の厚
さは2μm 以下でキャリア濃度は1×1017以下である
ことを特徴とする。
【0011】第3発明は、第2発明の面発光型発光ダイ
オードにおいて、(a) 前記第1電極はp型電極で、(b)
前記電流狭窄部はその第1電極と前記発光層との間に設
けられており、(c) 前記高抵抗層はその電流狭窄部と発
光層との間に設けられていることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】このような面発光型発光ダイオードにお
いては、他の半導体層よりもキャリア濃度が低い高抵抗
層が設けられているため、その高抵抗層によって電流が
光取出し面全体に広げられる。これにより、発光強度分
布が均一化されるとともに、環状の第1電極によって遮
蔽される光の割合が少なくなって発光出力が増大する。
また、局部的に電流密度が高くなって寿命が低下するこ
とが回避される。
【0013】一方、本発明では、キャリア濃度が低い高
抵抗層を設けるだけで良いため、例えば有機金属化学気
相成長(MOCVD :Metal Organic Chemical Vapor Depos
ition )法や分子線エピタキシー(MBE :Molecular Be
am Epitaxy)法等の結晶成長技術を用いて基板上に一連
の半導体層を結晶成長させる際に、不純物(ドナーやア
クセプタ)の添加量を少なくした半導体層(高抵抗層)
を形成するだけで良く、容易且つ安価に製造できる。
【0014】第2発明および第3発明では、光取出し面
の略真下部分のみを電流が流れるようにする電流狭窄部
が高抵抗層の近くに設けられているため、優れた光取出
し効率が得られるとともに、主としてその電流狭窄部の
範囲内で電流が分散されるため、環状の第1電極によっ
て遮蔽される光の割合が更に少なくなって発光出力が一
層増大する。また、高抵抗層の厚さが2μm 以下でキャ
リア濃度が1×1017以下であるため、駆動電圧や発熱
等に大きな影響を与えることなく発光強度分布が良好に
改善される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、光取出し面の大きさ
(例えば直径寸法)が数十〜数百μm 程度と小さく、各
種センサやエンコーダ等の光の集束性が要求される計測
装置や光ファイバー通信の光源として用いられる面発光
型発光ダイオードに好適に適用される。
【0016】また、本発明はAlGaAs系、AlInGaP 系など
種々の半導体材料の発光ダイオードに適用されるととも
に、有機金属化学気相成長法や分子線エピタキシー法等
の所定の結晶成長技術を用いて製造される。高抵抗層
は、結晶成長時の不純物添加量を他の半導体層よりも少
なくすることにより、一連の結晶成長過程の中で連続し
て形成できる。
【0017】光取出し面の形状は、円形や楕円、四角形
など適宜設定することが可能で、それに応じて第1電極
の環状形状も定められる。高抵抗層のキャリア濃度は例
えば第2発明のように1×1017以下とすることが望ま
しく、更には1×1016程度とすることが望ましい。高
抵抗層が設けられると、駆動電圧(定電流駆動の場合の
順方向電圧Vf)や発熱が増大するため、これを抑制す
るために、高抵抗層の厚さは第2発明のように2μm 以
下、更には1μm 程度とすることが望ましい。
【0018】第3発明では、第1電極はp型電極で、電
流狭窄部は第1電極と発光層との間に設けられており、
高抵抗層は電流狭窄部と発光層との間に設けられている
が、他の発明の実施に際しては必ずしもこれに限定され
るものではなく、種々の態様で実施できる。
【0019】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、以下の実施例における図面の各
部の寸法は必ずしも正確な割合で図示したものではな
い。
【0020】図1は、本発明の一実施例である点光源用
の面発光型発光ダイオード10の構成を示す図である。
この面発光型発光ダイオード10は、例えば有機金属化
学気相成長法や分子線エピタキシー法等のエピタキシャ
ル結晶成長技術により、基板12上に順次結晶成長させ
られた反射層14、第1クラッド層16、活性層18、
第2クラッド層20、高抵抗層22、狭窄電流通電層2
4、ブロック層26、エッチング制御層28、キャップ
層30、およびコンタクト層32と、基板12の下面お
よびコンタクト層32の上面にそれぞれ蒸着された下部
電極34および上部電極36とから構成されている。反
射層14〜コンタクト層32の各層が半導体層で活性層
18が発光層であり、下部電極34が第2電極で上部電
極36が第1電極である。
【0021】上記基板12は、例えば300 μm 程度の厚
さのn-GaAs単結晶から成る化合物半導体である。また、
反射層14は、例えば厚さ74nm程度のn-AlAs単結晶から
成る化合物半導体と、厚さ63nm程度のn-Al0.2Ga0.8As単
結晶から成る化合物半導体とが、前者が基板12側とな
るように交互に例えば30組積層されて成る所謂分布反射
型半導体多層膜反射層(DBR)である。上記の両半導
体層の厚さは、活性層18で発生して基板12側へ向か
う光が光取出し面38側に向かって反射されて、効率的
に光が取り出されるように、例えばそれぞれ発光波長の
1/4 波長の厚さに設定されている。
【0022】前記第1クラッド層16は、例えば0.5 μ
m 程度の厚さのn-Al0.45Ga0.55As単結晶から成る化合物
半導体、活性層18は、例えば1μm 程度の厚さのp-Ga
As単結晶から成る化合物半導体、第2クラッド層20
は、例えば0.5 μm 程度の厚さのp-Al0.45Ga0.55As単結
晶から成る化合物半導体、高抵抗層22は、例えば 1μ
m 程度の厚さのp-Al0.1Ga0.9As単結晶から成る化合物半
導体、狭窄電流通電層24は、例えば2μm 程度の厚さ
のp-Al0.1Ga0.9As単結晶から成る化合物半導体、ブロッ
ク層26は、例えば1μm 程度の厚さのn-Al0.1Ga0.9As
単結晶から成る化合物半導体、エッチング制御層28
は、例えば 0.2μm 程度の厚さのn-Al0.45Ga 0.55As単結
晶から成る化合物半導体、キャップ層30は、例えば2
μm 程度の厚さのn-Al0.1Ga0.9As単結晶から成る化合物
半導体、コンタクト層32は、例えば0.1μm 程度の厚
さのn-GaAs単結晶から成る化合物半導体である。
【0023】上記各半導体層14〜32の結晶成長時に
は所定量の不純物が添加され、高抵抗層22のキャリア
濃度は1×1016程度、両クラッド層16、20のキャ
リア濃度は5×1017程度、それ等以外の各半導体層1
4、18、24〜32のキャリア濃度は1×1018程度
とされている。なお、基板12のキャリア濃度は1×1
18程度である。
【0024】前記下部電極34は 1μm 程度の厚さであ
って、例えば基板12の下面全面にその基板12側から
順にAu−Ge合金、NiおよびAuが積層形成されたn型オー
ミック電極である。上部電極36は、コンタクト層32
の上面の外周部に円環形状に設けられており、コンタク
ト層32側から順にAu−Zn合金およびAuが積層形成され
たp型オーミック電極である。
【0025】また、前記キャップ層30およびコンタク
ト層32には、上部電極36よりも内周側に位置する例
えば直径30μm 程度の円形部分がエッチング等により除
去されて凹部40が設けられており、これにより、エッ
チング制御層28の上面にて構成されている光取出し面
38が露出させられている。また、上部電極36を取り
付ける前に上面側からp型のドーパントである不純物、
例えばZn等が拡散されることにより、図に斜線で示さ
れている拡散領域42が形成されている。
【0026】上記拡散領域42の拡散深さは、上部電極
36の下側すなわち凹部40よりも外側ではキャップ層
30の中間位置までであるが、凹部40の下側では狭窄
電流通電層24の中間位置まで達している。この拡散領
域42においては、キャリア濃度が例えば1×1020
度と高くされて導電性が高められると共に、ブロック層
26〜コンタクト層32では導電型が反転されてp型半
導体、すなわち第2クラッド層20、高抵抗層22、お
よび狭窄電流通電層24と同じ導電型にされている。こ
れにより、狭窄電流通電層24とブロック層26との境
界で通電可能な領域44は拡散領域42内、言い換えれ
ば光取出し面38の略真下の部分のみに限定される。光
取出し面38の略真下部分のみに拡散領域42が形成さ
れ、その部分がp型半導体とされたブロック層26は電
流狭窄部として機能している。
【0027】以上のように構成された面発光型発光ダイ
オード10においては、下部電極34と上部電極36と
の間に所定の駆動電圧が印加されることにより、活性層
18のうち光取出し面38の略真下に位置する通電領域
のみで面垂直方向すなわち図の上下方向に光が放出さ
れ、下方へ出た光は反射層14で上方へ反射されること
により、活性層18と平行な光取出し面38から取り出
される。
【0028】ここで、本実施例では、キャリア濃度が低
くて電気抵抗が高い高抵抗層22が第2クラッド層20
と狭窄電流通電層24との間に設けられているため、そ
の高抵抗層22によって電流が光取出し面38全体に広
げられ、光取出し面38からの発光強度分布が均一化さ
れるとともに、局部的に電流密度が高くなって寿命が低
下することが回避される。本実施例ではブロック層26
により光取出し面38の略真下部分のみが通電領域44
とされているため、高抵抗層22で堰止められた電流は
主にその通電領域44の範囲内で分散され、優れた光取
出し効率が得られる。また、光取出し面38の周縁部の
発光強度が低下するため、上部電極36によって遮蔽さ
れる光の割合が少なくなって発光出力が増大する。
【0029】一方、発光強度分布を均一化するためにキ
ャリア濃度が低い高抵抗層22を設けるようになってい
るため、有機金属化学気相成長法や分子線エピタキシー
法等の結晶成長技術を用いて基板12上に一連の半導体
層14〜32を結晶成長させる過程で、不純物の添加量
を少なくした高抵抗層22を連続的に形成すれば良く、
容易且つ安価に製造できる。
【0030】更に、上記高抵抗層22の厚さは1μm 程
度でキャリア濃度は1×1016程度であるため、駆動電
圧や発熱等に大きな影響を与えることなく発光強度分布
が良好に改善される。
【0031】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0032】図2の面発光型発光ダイオード50は、前
記高抵抗層22を設ける代わりに、前記狭窄電流通電層
24のキャリア濃度を1×1016程度として、そのまま
高抵抗層52として用いるようにした場合で、製造が一
層容易になる。
【0033】なお、この場合には、高抵抗層52のうち
拡散領域42と第2クラッド層20との間の部分が実質
的に高抵抗層として機能する部分であり、その間の厚さ
が好ましくは2μm 以下、更には1μm 程度となるよう
にすれば良い。
【0034】図3の面発光型発光ダイオード60は、前
記ブロック層26の表面中央部の例えば直径35μm 程度
の円形領域を除く外周部に、例えば厚さが2000Å程度の
Si3N 4 から成る拡散バリア膜62が設けられ、その状態
で上面側からp型のドーパントである不純物、例えばZ
n等が拡散されることにより、図に斜線で示されている
拡散領域64が形成され、前記通電領域44が設けられ
ている。そして、ブロック層26および拡散バリア膜6
2の上面の中央部の例えば直径25μm 程度の円形領域を
除く領域に上部電極36が設けられ、ブロック層26の
上面のうち上部電極36よりも内周側に位置して露出し
ている部分、言い換えれば通電領域44の略真上に位置
する部分が光取出し面66とされている。上部電極36
の内周側端部は、拡散バリア膜62の内周側端部よりも
内周側に位置させられて、ブロック層26の上面に直接
固設され、電気的に拡散領域64に接続されている。
【0035】この面発光型発光ダイオード60は、前記
凹部40を形成する必要がないため、エッチングが不要
で一層簡単且つ安価に製造される。なお、拡散バリア膜
62は拡散領域64を規定するために設けられたもので
あり、必要に応じて上部電極36を取り付ける前に除去
しても良い。
【0036】図4の面発光型発光ダイオード70は、前
記高抵抗層22の上面の例えば直径30μm 程度の円形領
域を除く部分に前記ブロック層26と同様なブロック層
72が設けられており、それら高抵抗層22およびブロ
ック層72の上側にキャップ層74が設けられている。
このキャップ層74は、例えばp-Al0.1Ga0.9As単結晶か
ら成る化合物半導体である。また、上部電極36は、こ
のキャップ層74の表面の中央部の直径30μm 程度の領
域を除く外周部分に設けられており、その内周側の部分
が光取出し面76とされている。ブロック層72は電流
狭窄部として機能している。
【0037】以上、本発明の実施例を図面を参照して詳
細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され得
る。
【0038】例えば、前記各実施例ではGaAs/AlGaAsダ
ブルヘテロ構造の面発光型発光ダイオードについて説明
したが、そのAlとGaとの組成比は適宜設定されると共
に、GaP ,InP ,InGaAsP ,InGaAlP 等から成るダブル
ヘテロ構造の発光ダイオードや、単なるpn接合から成る
発光ダイオードにも本発明は同様に適用され得る。ま
た、基板12には、例えばAlGaAs等の他の半導体が用い
られても良い。
【0039】また、前記実施例における各半導体層の厚
さはあくまでも一例であり、必要に応じて適宜変更され
得る。
【0040】また、前述の実施例においては、ブロック
層26等の導電型を反転するために不純物としてZnを拡
散させたが、拡散させる不純物の種類は、発光ダイオー
ドを構成する半導体の種類等を考慮して適宜定められ
る。
【0041】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である面発光型発光ダイオー
ドの構成を説明する図である。
【図2】本発明の他の実施例の面発光型発光ダイオード
の構成を説明する図である。
【図3】本発明の更に別の実施例の面発光型発光ダイオ
ードの構成を説明する図である。
【図4】本発明の更に別の実施例の面発光型発光ダイオ
ードの構成を説明する図である。
【符号の説明】
10,50,60,70:面発光型発光ダイオード 12:基板 18:活性層(発光層) 22,52:高抵抗層 26,72:ブロック層(電流狭窄部) 34:下部電極(第2電極) 36:上部電極(第1電極) 38,76:光取出し面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に発光層を含む複数の半導体層が
    積層されているとともに、 該積層された半導体層の上面に設けられた環状の第1電
    極と、 該第1電極の内側に設けられた光取出し面と、 前記基板の裏面に設けられた第2電極と を有し、前記第1電極と第2電極との間に通電されるこ
    とにより前記発光層から面垂直方向へ放出された光が前
    記光取出し面から発せられる面発光型発光ダイオードに
    おいて、 他の半導体層よりもキャリア濃度が低い高抵抗層を設け
    たことを特徴とする面発光型発光ダイオード。
  2. 【請求項2】 前記光取出し面の略真下部分のみを電流
    が流れるようにする電流狭窄部が前記高抵抗層の近くに
    設けられているとともに、該高抵抗層の厚さは2μm 以
    下でキャリア濃度は1×1017以下であることを特徴と
    する請求項1に記載の面発光型発光ダイオード。
  3. 【請求項3】 前記第1電極はp型電極で、前記電流狭
    窄部は該第1電極と前記発光層との間に設けられてお
    り、前記高抵抗層は該電流狭窄部と該発光層との間に設
    けられていることを特徴とする請求項2に記載の面発光
    型発光ダイオード。
JP17730097A 1997-07-02 1997-07-02 面発光型発光ダイオード Pending JPH1126815A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150364A (ja) * 2007-03-09 2007-06-14 Hitachi Cable Ltd 発光装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150364A (ja) * 2007-03-09 2007-06-14 Hitachi Cable Ltd 発光装置

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