JPH11267697A - 糞尿処理設備 - Google Patents

糞尿処理設備

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Publication number
JPH11267697A
JPH11267697A JP7711198A JP7711198A JPH11267697A JP H11267697 A JPH11267697 A JP H11267697A JP 7711198 A JP7711198 A JP 7711198A JP 7711198 A JP7711198 A JP 7711198A JP H11267697 A JPH11267697 A JP H11267697A
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JP
Japan
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manure
supplied
mixing
solid
liquid
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JP7711198A
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English (en)
Inventor
Kentaro Kimura
健太郎 木村
Masuo Ogino
益男 荻野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH11267697A publication Critical patent/JPH11267697A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F11/00Other organic fertilisers
    • C05F11/02Other organic fertilisers from peat, brown coal, and similar vegetable deposits
    • C05F11/06Apparatus for the manufacture

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分含有率が夫々異なる複数の糞尿を夫々適
性に処理することができながら処理コストを低減し得る
糞尿処理設備を提供する。 【解決手段】 受け入れる糞尿の水分含有率が夫々異な
る複数の受入部Aが設けられ、それら複数の受入部A夫
々から供給される糞尿と水分調整材供給部Dから供給さ
れる水分調整材とを混合する混合部10が、それら複数
の受入部Aに対して共通に一つ設けられ、その共通の混
合部10において、各受入部Aに受け入れられた糞尿毎
に、糞尿と水分調整材との混合物の水分含有率が発酵に
適した値になるように、糞尿の水分含有率に応じて水分
調整材の混合率を調整して、糞尿と水分調整材とを混合
するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糞尿処理設備に関
し、特に、水分含有率が異なる糞尿を処理する糞尿処理
設備に関する。
【0002】
【従来の技術】糞尿は、一般には、籾殻、藁、おが屑等
の水分調整材と混合後の水分含有率が発酵に適した値に
なるように混合してから、発酵させて堆肥化処理する
が、水分含有率が夫々異なる糞尿を処理する場合、各糞
尿毎に、糞尿の水分含有率に応じて水分調整材の混合率
を調整する必要がある。そこで、従来では、水分含有率
が夫々異なる糞尿毎に、専用に、水分調整材を供給する
水分調整材供給部、及び、受け入れた糞尿と水分調整材
供給部から供給される水分調整材とを混合する混合部を
設けていた。そして、各混合部で、糞尿の水分含有率に
応じて、水分調整材の混合率を調整して糞尿と水分調整
材とを混合するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、水分含有率が夫々異なる糞尿毎に水分調整材供給部
及び混合部を設けるため、設備投資額が高くなって糞尿
の処理コストが高くなり、改善が望まれていた。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、水分含有率が異なる糞尿を夫々
適性に処理することができながら処理コストを低減し得
る糞尿処理設備を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、複数の受入部で、水分含有率が異なる糞尿
が水分含有率毎に受け入れられ、各受入部から供給され
る糞尿と水分調整材供給部から供給される水分調整材と
が、それら複数の受入部に対して共通の混合部におい
て、各受入部にて受け入れられた糞尿毎に、糞尿と水分
調整材との混合物の水分含有率が発酵に適した値になる
ように、糞尿の水分含有率に応じて水分調整材の混合率
が調整されて、糞尿と水分調整材とが混合される。従っ
て、水分含有率が異なる糞尿毎に、発酵に適した水分含
有率になるように水分調整材を混合して、適正に処理す
ることができる。しかも、混合部としては、複数の受入
部に対して共通に一つだけ設けるだけでよく、水分調整
材供給部は、複数の受入部毎に設けてもよいが、複数の
受入部に対して共通に一つだけ設けることもできるの
で、設備価格を低減することができる。その結果、水分
含有率が異なる糞尿を夫々適正に処理することができな
がら処理コストを低減することができるようになった。
【0006】請求項2に記載の特徴構成によれば、固液
分離部にて、受入部から供給される糞尿が固分と液分と
に分離され、そのように液分が分離された固分が混合部
に供給されて水分調整材と混合される。つまり、水分含
有率が高い糞尿を、その儘の状態で発酵に適した水分含
有率になるように水分調整材と混合して処理するように
すると、水分調整材の量が多く必要になって材料費が高
くなるとともに、処理すべき糞尿と水分調整材との混合
物の量も多くなり、処理効率が低下する欠点がある。従
って、複数の受入部で受け入れる水分含有率が夫々異な
る糞尿の中に、水分含有率が高いものが含まれていて
も、その水分含有率が高い糞尿を少ない水分調整材の量
で効率よく処理することができるので、更に処理コスト
を低減することができるようになった。
【0007】請求項3に記載の特徴構成によれば、混合
部において、糞尿と水分調整材とが混合後の水分含有率
のバラツキが少なくなるように均一に混合され、そのよ
うに均一に混合された混合物が、更に、発酵促進部にお
いて加圧状態で混練並びに粉砕されて、摩擦及び圧縮に
より昇温して発酵が促進される。そして、そのように細
かく粉砕されるとともに昇温して発酵が促進した加圧混
練物を発酵処理するので、全体に満遍なく速やかに発酵
を進めて、堆肥化することができる。従って、堆肥化処
理に要する時間を短縮することができるので、更に処理
コストを低減することができるようになった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。図1ないし図3に示すように、
糞尿処理設備は、乳牛糞尿を受け入れる乳牛糞尿用共用
ピット7と、肉牛糞尿を受け入れる肉牛糞尿用ホッパ装
置1と、鶏糞を受け入れる鶏糞用ホッパ装置2を設けて
ある。乳牛糞尿、肉牛糞尿及び鶏糞は夫々水分含有率が
異なり、乳牛糞尿用共用ピット7、肉牛糞尿用ホッパ装
置1及び鶏糞用ホッパ装置2は、受け入れる糞尿の水分
含有率が夫々異なる複数の受入部Aに相当する。
【0009】複数の酪農農家夫々には、乳牛から排泄さ
れた糞尿が自然流下式に貯留される回収用ピット4を設
けてある。それら複数の回収用ピット4夫々から、乳牛
糞尿が糞尿搬送ポンプ6によってパイプライン5を通じ
て乳牛糞尿用共用ピット7にまで搬送されて貯留され
る。肉牛糞尿用ホッパ装置1や鶏糞用ホッパ装置2で
は、トラック等で搬送されてきた糞尿を受け入れる。
【0010】乳牛糞尿用共用ピット7、肉牛糞尿用ホッ
パ装置1及び鶏糞用ホッパ装置2夫々から供給される糞
尿と、水分調整材供給部としての籾殻供給部Dから供給
される水分調整材としての籾殻とを混合する混合部とし
ての混合装置10を、乳牛糞尿用共用ピット7、肉牛糞
尿用ホッパ装置1及び鶏糞用ホッパ装置2に対して共通
に一つ設けてある。そして、その共通の混合装置10に
おいて、乳牛糞尿用共用ピット7、肉牛糞尿用ホッパ装
置1及び鶏糞用ホッパ装置2夫々に受入られた糞尿毎
に、糞尿と籾殻との混合物の水分含有率が発酵に適した
値になるように、糞尿の水分含有率に応じて籾殻の混合
率を調整して、糞尿と籾殻とを混合するように構成して
ある。
【0011】更に、乳牛糞尿用共用ピット7に対して、
その乳牛糞尿用共用ピット7に受け入れられた乳牛糞尿
を固分と液分に分離する固液分離部Bを設けてあり、そ
の固液分離部Bで分離された固分を籾殻と混合させるべ
く混合装置10に供給するように構成してある。
【0012】更に、混合装置10で混合された混合物を
加圧状態で混練並びに粉砕する発酵促進部としての加圧
混練装置11と、その加圧混練装置11で処理された加
圧混練物を堆積する堆積場12とを設けてあり、その堆
積場12において、堆積状態にある加圧混練物を発酵さ
せて堆肥化する。更に、固液分離部Bにて分離された液
分を浄化処理する液状排泄物浄化装置3を設けてある。
【0013】かかる糞尿処理設備を設置する堆肥化処理
施設には、建屋内を、納入される籾殻を貯蔵する籾殻貯
蔵庫R1、堆肥製造機器室R2、鶏糞・肉牛糞尿荷受け
室R3、堆肥堆積室R4に区画してある。堆肥製造機器
室R2には乳牛糞尿受入ピット7、液状排泄物浄化装置
3、固液分離部B、籾殻供給部D、混合装置10及び加
圧混練装置11を設置してある。鶏糞・肉牛糞尿荷受け
室R3には、肉牛糞尿用ホッパ装置1及び鶏糞用ホッパ
装置2を設置してある。又、堆肥堆積室R4には、堆積
場12を設置してある。
【0014】パイプライン5には、呼び水用三方弁13
を介して吸引用管路14を接続し、その吸引用管路14
の接続箇所よりも下流側に、循環用三方弁15を介して
戻し用管路16を夫々接続してある。更に、エジェクタ
ポンプ17を吸引用管路14に吸引作用するように設け
てある。つまり、回収用ピット4から乳牛糞尿用共用ピ
ット7への乳牛糞尿の搬送開始時には、呼び水用三方弁
13を吸引用管路14に連通する側に切り換えて、エジ
ェクタポンプ17を作動させることにより、パイプライ
ン5内に糞尿搬送ポンプ6の介装箇所にまで乳牛糞尿を
満たす、所謂、呼び水運転を行い、糞尿搬送ポンプ6に
よりスムーズに乳牛糞尿を搬送できるようにしてある。
又、乳牛糞尿の搬送が終了すると、エジェクタポンプ1
7によって、パイプライン5内に水を圧送して、管路内
や弁を洗浄する洗浄運転を行う。又、乳牛糞尿の搬送前
に、呼び水用三方弁13をパイプライン5に連通する側
に切り換え、循環用三方弁15を戻し用管路16に連通
する側に切り換えて、一定時間の間、糞尿搬送ポンプ6
を作動させることにより、糞尿搬送ポンプ6にて送られ
る乳牛糞尿を戻し用管路16を通じて回収用ピット4に
戻して乳牛糞尿を循環させる糞尿循環運転を行い、乳牛
糞尿の性状を均一化する。
【0015】固液分離部Bは、遠心力によって固液分離
を行う遠心式固液分離装置8と、加圧力により固液分離
する加圧式固液分離装置9を備えて構成してある。乳牛
糞尿用共用ピット7には、乳牛糞尿の貯留レベルが上限
になったことを上限センサ18と、下限になったことを
検出する下限センサ19を設けてある。乳牛糞尿用共用
ピット7内に原材供給ポンプ20を設けるとともに、そ
の原材供給ポンプ20によって乳牛糞尿用共用ピット7
内の乳牛糞尿を遠心式固液分離装置8を経由して、加圧
式固液分離装置9に供給するように、原材供給管路21
を設けてある。又、加圧式固液分離装置9をオーバーフ
ローした乳牛糞尿を乳牛糞尿用共用ピット7に戻す原材
戻し管路22を設けてある。更に、原材供給管路21に
おける遠心式固液分離装置8よりも上流側には、乳牛糞
尿を遠心式固液分離装置8及び加圧式固液分離装置9を
通過させずに直接に混合装置10における混合対象材料
受け入れ用の受入ホッパ10aに供給するバイパス路2
4を、切り換え弁23を介して接続してある。
【0016】原材供給管路21における切り換え弁23
よりも上流側には、乳牛糞尿の処理量を計量する計量装
置25を介装してある。遠心式固液分離装置8にて分離
された液分は、液分供給管路26を通じて加圧式固液分
離装置9の液分貯留槽9dに送り、液分貯留槽9d内の
液分は、液分貯留槽9d内に設けた液分供給ポンプ27
により液分供給管路28を通じて液状排泄物浄化装置3
に供給する。遠心式固液分離装置8及び加圧式固液分離
装置9の上方には、それらから放出される臭気を捕捉す
る防臭カバー29を設け、その防臭カバー29にて捕捉
した臭気を防臭ファン30にて脱臭装置31に送り、脱
臭処理するようにしてある。
【0017】遠心式固液分離装置8について説明を加え
ると、遠心式固液分離装置8は、原材供給管路21から
供給される乳牛糞尿に遠心力を与えて液分を分離し、分
離した液分は液分供給管路26に流入し、液分が分離さ
れた乳牛糞尿を原材供給管路21に送出するように構成
してある。
【0018】加圧式固液分離装置9について説明を加え
る。加圧式固液分離装置9は、遠心式固液分離装置8に
て液分が分離された乳牛糞尿が原材供給管路21を通じ
て供給される受入ホッパ9aと、先細り形状を有し、そ
の大径端部に受入ホッパ9aから乳牛糞尿が供給される
多孔状円筒体9bと、その多孔状円筒体9b内に回転駆
動自在に設けられたスクリュー9cと、多孔状円筒体9
bから流出する液分を受ける液分貯留槽9d等を備えて
構成してある。そして、受入ホッパ9aから多孔状円筒
体9bの大径端部に供給された乳牛糞尿をスクリュー9
cにて加圧して液分を分離しながら小径端部側に送っ
て、小径端部から液分が分離された固分を排出するよう
に構成してある。加圧式固液分離装置9から排出された
固分は、固分用ベルトコンベア32にて混合装置10の
受入ホッパ10aに供給される。
【0019】液状排泄物浄化装置3について説明を加え
る。液状排泄物浄化装置3は、固液分離部Bにて分離さ
れた液分(液状排泄物)が液分供給管路28を通じて供
給される脱窒槽3aと、その脱窒槽3aからオーバーフ
ロー状態で液が流入する硝化槽3bと、その硝化槽3b
内の液中に浸漬する状態で設けられた濾過体3c等を備
えて構成してある。脱窒槽3aにおいては、脱窒素菌に
よって液状排泄物が脱窒され、硝化槽3bにおいては、
液状排泄物中の窒素化合物が硝化菌の酸化作用によって
硝酸化合物や亜硝酸化合物に分解される。更に、硝化槽
3bにおいて、吸引ポンプ3dにより槽内の液が濾過体
3cを通して吸引され、吸引された液は、その後、凝集
沈澱による汚泥除去処理や、塩素殺菌処理等の処理が施
された後、圃場に散布されたり放流されたりする。
【0020】籾殻供給部Dについて説明を加える。籾殻
貯蔵庫R1における籾殻堆積箇所の下方には、ピット3
3を形成するとともに、そのピット33内に、籾殻を流
下案内するホッパ34を設けてある。籾殻供給部Dは、
ホッパ34から排出される籾殻を受けて搬送するスクリ
ューコンベア35と、そのスクリューコンベア35から
排出される籾殻を籾殻搬送ダクト36を通じて流動搬送
するブロア37と、籾殻搬送ダクト36を通じて供給さ
れる籾殻を受け入れて排出量を調節自在に排出する籾殻
用ホッパ装置38と、その籾殻用ホッパ装置38から排
出される籾殻を受けて搬送して、混合装置10の受入ホ
ッパ10aに供給する籾殻用スクリューコンベア39等
を備えて構成してある。籾殻用ホッパ装置38は、籾殻
搬送ダクト36を通じて供給される籾殻を貯留するホッ
パ38aと、そのホッパ38aの底部に設けられて、ホ
ッパ38a内の籾殻を排出するスクリュー38bと、そ
のスクリュー38bを回転駆動する電動モータ38c等
を備えて構成してある。
【0021】籾殻用スクリューコンベア39を駆動する
電動モータ39aは、インバータ制御によって回転速度
を調節自在に構成してあり、電動モータ39aの回転速
度を調節することにより、籾殻用スクリューコンベア3
9の単位時間当たりの搬送量、換言すれば、混合装置1
0への単位時間当たりの籾殻供給量を調節するように構
成してある。
【0022】肉牛糞尿用ホッパ装置1は、籾殻用ホッパ
装置38と同様の構成であり、ホッパ1a、スクリュー
1b及び電動モータ1c等を備えて構成し、鶏糞用ホッ
パ装置2も、同様に、ホッパ2a、スクリュー2b及び
電動モータ2c等を備えて構成してある。肉牛糞尿用ホ
ッパ装置1から排出された肉牛糞尿、及び、鶏糞用ホッ
パ装置2から排出された鶏糞は、異物分離装置40にて
異物が除去された後、肉牛・鶏糞用スクリューコンベア
41にて搬送されて混合装置10の受入ホッパ10aに
供給される。図中、41aは肉牛・鶏糞用スクリューコ
ンベア41を駆動する電動モータである。
【0023】混合装置10について説明を加えると、混
合装置10は、混合対象材料が供給される受入ホッパ1
0aと、その受入ホッパ10a内に回転駆動自在に設け
られて混合対象物を混合する一対の羽根体10bと、ホ
ッパ10aの底部に設けられて一対の羽根体10bにて
混合された混合物を排出するスクリュー10c等を備え
て構成してある。図中、10dはスクリュー10cを回
転駆動する電動モータである。混合装置10の受入ホッ
パ10aに対する、加圧式固液分離装置9からの乳牛糞
尿の固分の供給、バイパス路24からの乳牛糞尿原液の
供給、肉牛・鶏糞用スクリューコンベア41からの肉牛
糞尿の供給、及び、肉牛・鶏糞用スクリューコンベア4
1からの鶏糞の供給は、夫々各別に行われるように構成
してある。そして、夫々の供給毎に、糞尿と籾殻との混
合物の水分含有率が発酵に適した値になるように、各糞
尿の混合装置10への単位時間当たりの供給量を一定に
維持する状態で、供給する糞尿の水分含有率に応じて、
籾殻用スクリューコンベア39の電動モータ39aの回
転速度を調節して、籾殻の混合率を調整する。例えば、
乳牛糞尿の水分含有率は85〜95%程度、肉牛糞尿の
水分含有率は75〜80%程度であり、夫々を籾殻と混
合した混合物の水分含有率が60〜70%、望ましくは
65%程度になるように、籾殻の混合率を調整する。
【0024】加圧混練装置11について説明を加える。
加圧混練装置11は、混合装置10から排出される混合
物を受け入れる受入ホッパ11aと、その受入ホッパ1
1aから一端部に混合物が供給され且つ他端側に排出口
11bを備えた円筒体11cと、その円筒体11c内に
回転駆動自在に設けられた回転軸体11dと、その回転
軸体11dにおける受入ホッパ11a側に取り付けられ
た螺旋状羽根11eと、その回転軸体11cにおける排
出口11b側に軸芯方向に間隔を隔てて取り付けられた
複数の回転歯11fと、軸芯方向にその回転歯11fと
は異なる位相で円筒体11cにその内方に突出する状態
で取り付けられた複数の固定歯11g等を備えて構成し
てある。図中の11hは、回転軸体11dを回転駆動す
る電動モータである。つまり、回転軸体11dを回転駆
動することにより、受入ホッパ11aから円筒体11c
の一端側に供給された混合物を、螺旋状羽根11eによ
って排出口11b側に送りながら、螺旋状羽根11eの
搬送力と固定歯11gによる抵抗付与によって加圧し、
そのような加圧状態で、回転歯11f及び固定歯11g
によって混練並びに粉砕して、排出口11bから排出す
るように構成してある。排出口11bから排出された加
圧混練物は、加圧混練物用スクリューコンベア42にて
搬送されて、その終端から堆積場12に落下し、そこに
堆積される。
【0025】排出口11bから排出された加圧混練物
は、圧縮熱及び摩擦熱により温度が上昇して発酵が促進
されており、堆積場12における堆積状態で更に発酵が
進み、堆肥化する。
【0026】次に、上述のように構成した糞尿処理設備
を運転する手順について説明する。複数の酪農農家に対
して、予め、回収用ピット4から乳牛糞尿用共用ピット
7へ乳牛糞尿の搬送する時間帯を所定の順に設定してあ
り、乳牛糞尿用共用ピット7への乳牛糞尿の搬送は複数
の酪農農家で順番に一定の時間ずつ行うようになってい
る。乳牛糞尿の搬送中に、乳牛糞尿用共用ピット7の上
限センサ18により貯留レベルが上限になったことが検
出されると、糞尿搬送ポンプ6が一定時間の間(例え
ば、1時間)停止して、搬送が中断される。尚、各酪農
農家の回収用ピット4から乳牛糞尿用共用ピット7への
乳牛糞尿の搬送の指令、前記呼び水運転及び洗浄運転の
指令は、糞尿処理設備を設置してある堆肥化処理施設側
で行うようにしてあり、各酪農農家では、夫々に設置し
てある操作盤によって、前記糞尿循環運転を指令できる
ようになっている。
【0027】乳牛糞尿用共用ピット7内の乳牛糞尿の堆
肥化処理、肉牛糞尿用ホッパ装置1にて受け入れた肉牛
糞尿の堆肥化処理、及び、鶏糞用ホッパ装置2にて受け
入れた鶏糞の堆肥化処理の各堆肥化処理に対応させて各
堆肥化処理の指令スイッチを設けてあり、それらの指令
スイッチにより各堆肥化処理を各別に実行するようにな
っている。乳牛糞尿の堆肥化処理を指令すると、乳牛糞
尿用共用ピット7の下限センサ19により貯留レベルが
下限以上で有ることが検出される状態で、原材供給ポン
プ20が作動され、並びに、固液分離部B、液分供給ポ
ンプ27、固分用ベルトコンベア32、籾殻供給部D、
混合装置10、加圧混練装置11及び加圧混練物用スク
リューコンベア42が作動される。乳牛糞尿用共用ピッ
ト7の下限センサ19により貯留レベルが下限より低い
ことが検出されると、貯留レベルが下限以上であること
が検出されるまで、一時、原材供給ポンプ20が停止さ
れる。尚、液状排泄物浄化装置3は、肉牛糞尿の堆肥化
処理の指令の有無に係わらず、個別に運転の開始並びに
停止が可能になっている。
【0028】従って、乳牛糞尿用共用ピット7内の乳牛
糞尿が固液分離部Bに供給されて固液分離され、分離さ
れた固分が混合装置10に供給され、並びに、籾殻が混
合装置10に供給され、更に、混合装置10で混合され
た乳牛糞尿の固分と籾殻の混合物が加圧混練装置11に
供給されて加圧混練され、その加圧混練物が堆積場12
に堆積される。その際、混合装置10で混合される混合
物の水分含有率が発酵に適した値になるように、乳牛糞
尿の固分の水分含有率に応じて、籾殻用スクリューコン
ベア39の電動モータ39aの回転速度を調節して、籾
殻の混合率を調整する。又、固液分離部Bにて分離され
た液分は、液状排泄物浄化装置3に供給されて浄化処理
される。
【0029】尚、液状排泄物浄化装置3に供給される液
分の供給量が液状排泄物浄化装置3の処理能力を越える
場合は、切り換え弁23をバイパス路24側に切り換え
て、乳牛糞尿用共用ピット7内の乳牛糞尿を固液分離部
Bを通過させずに原液の儘で混合装置10に供給する。
その場合、混合装置10で混合される混合物の水分含有
率が発酵に適した値になるように、乳牛糞尿の原液の水
分含有率に応じて、籾殻用スクリューコンベア39の電
動モータ39aの回転速度を調節して、籾殻の混合率を
調整する。
【0030】肉牛糞尿の堆肥化処理を指令すると、肉牛
糞尿用ホッパ装置1、異物分離装置40、肉牛・鶏糞用
スクリューコンベア41、籾殻供給部D、混合装置1
0、加圧混練装置11及び加圧混練物用スクリューコン
ベア42が作動される。従って、肉牛糞尿用ホッパ装置
1内の肉牛糞尿、及び、籾殻が混合装置10に供給され
て混合され、更に、その肉牛糞尿と籾殻の混合物が加圧
混練装置11に供給されて加圧混練され、その加圧混練
物が堆積場12に堆積される。その際、混合装置10で
混合される混合物の水分含有率が発酵に適した値になる
ように、肉牛糞尿の水分含有率に応じて、籾殻用スクリ
ューコンベア39の電動モータ39aの回転速度を調節
して、籾殻の混合率を調整する。
【0031】鶏糞の堆肥化処理を指令すると、鶏糞用ホ
ッパ装置2、異物分離装置40、肉牛・鶏糞用スクリュ
ーコンベア41、籾殻供給部D、混合装置10、加圧混
練装置11及び加圧混練物用スクリューコンベア42が
作動される。従って、鶏糞用ホッパ装置2内の鶏糞、及
び、籾殻が混合装置10に供給されて混合され、更に、
その鶏糞と籾殻との混合物が加圧混練装置11に供給さ
れて加圧混練され、その加圧混練物が堆積場12に堆積
される。その際、混合装置10で混合される混合物の水
分含有率が発酵に適した値になるように、鶏糞の水分含
有率に応じて、籾殻用スクリューコンベア39の電動モ
ータ39aの回転速度を調節して、籾殻の混合率を調整
する。
【0032】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態においては、各酪農農家で生じ
る糞尿を集合させて堆肥化処理する堆肥化処理施設に糞
尿処理設備を設置し、各農家から、その堆肥化処理施設
に設置した乳牛糞尿用共用ピット7、肉牛糞尿用ホッパ
装置1及び鶏糞用ホッパ装置2に糞尿を納入する場合に
ついて例示した。これに代えて、各酪農農家で、乳牛、
肉牛、鶏等を飼育していて、水分含有率の異なる糞尿を
処理する場合には、回収用ピット4、肉牛糞尿用ホッパ
装置1、鶏糞用ホッパ装置2等の受け入れる糞尿の水分
含有率が夫々異なる複数の受入部Aを設置することにな
る。尚、その場合は、乳牛糞尿用共用ピット7、パイプ
ライン5及び糞尿搬送ポンプ6は設ける必要がなく、回
収用ピット4内の糞尿を原材供給ポンプ20によって原
材供給管路21を通じて固液分離部Bに供給することに
なる。
【0033】(ロ) 上記の実施形態において回収用ピ
ット4の設置数は、適宜設定することができる。又、1
軒の酪農農家当たり、複数の回収用ピット4を設置して
もよい。
【0034】(ハ) 混合装置10において、各種糞尿
と籾殻とを混合する際の籾殻の混合率を調整するための
具体構成は、上記の実施形態において例示した構成に限
定されるものではない。例えば、籾殻用ホッパ装置38
のスクリュー38bを回転駆動する電動モータ38cを
インバータ制御によって回転速度を調節自在に構成し、
籾殻用スクリューコンベア39を一定速度で作動させる
状態で、電動モータ38cの回転速度を調節することに
より、籾殻用ホッパ装置38からの籾殻排出量を調節し
て、混合装置10への単位時間当たりの籾殻供給量を調
節するように構成してもよい。
【0035】あるいは、籾殻の混合率を調整する構成と
しては、混合装置10に対する各糞尿の単位時間当たり
の供給量を一定に維持する状態で、籾殻の単位時間当た
りの供給量を調整する構成に代えて、混合装置10に対
する籾殻の単位時間当たりの供給量を一定に維持する状
態で、各糞尿の単位時間当たりの供給量を調整する構成
でもよい。この場合、乳牛糞尿の供給量を調整するよう
に構成する場合は、例えば、原材供給ポンプ20をイン
バータ制御によって吐出量を調整自在に構成することが
できる。肉牛糞尿の供給量を調整するように構成する場
合は、例えば、肉牛糞尿用ホッパ装置1のスクリュー1
bを駆動する電動モータ1cをインバータ制御によって
回転速度を調節自在に構成して、その回転速度の調整に
より肉牛糞尿用ホッパ装置1からの排出量を調整自在に
構成することができる。鶏糞の供給量を調整するように
構成する場合は、例えば、鶏糞用ホッパ装置2のスクリ
ュー2bを駆動する電動モータ2cをインバータ制御に
よって回転速度を調節自在に構成して、その回転速度の
調整により鶏糞用ホッパ装置2からの排出量を調整自在
に構成することができる。
【0036】(ニ) 混合装置10に供給される各糞尿
の供給量を各別に検出する糞尿供給量検出センサ、及
び、混合装置10に供給される籾殻の供給量を検出する
籾殻供給量検出センサを設け、それら糞尿供給量検出セ
ンサ及び籾殻供給量検出センサの検出情報に基づいて、
混合物の水分含有率を発酵に適した値にすべく各糞尿の
水分含有率に応じて設定した籾殻の混合率になるよう
に、籾殻の混合率を自動調整するように構成してもよ
い。この場合、混合物の水分含有率の調整精度を一層向
上することができるとともに省力化を図ることができ
る。
【0037】更に、混合装置10に供給される各糞尿の
水分含有率を各別に検出する水分センサを設け、それら
水分センサの検出情報に基づいて、混合物の水分含有率
が発酵に適した値になるように籾殻の混合率を自動的に
設定して、そのように設定した混合率になるように、籾
殻の混合率を自動調整するように構成してもよい。この
場合、混合物の水分含有率の調整精度を更に向上するこ
とができる。
【0038】(ホ) 固液分離部Bの具体構成は、上記
の実施形態において例示した構成に限定されるものでは
ない。例えば、遠心式固液分離装置8のみで構成しても
よいし、加圧式固液分離装置9のみで構成してもよい。
あるいは、その他の構成の固液分離装置にて構成しても
よい。 (ヘ) 上記の実施形態において、加圧混練装置11を
省略して、混合装置10にて混合した混合物をその儘堆
積場12に堆積するように構成してもよい。
【0039】(ト) 上記の実施形態では、酪農農家で
生じた糞尿をパイプライン5を通じて糞尿搬送ポンプ6
にて乳牛糞尿用共用ピット7に搬送する場合について例
示したが、パイプライン5及び糞尿搬送ポンプ6を省略
して、酪農農家で生じた糞尿をトラック等で乳牛糞尿用
共用ピット7に搬送するようにしてもよい。 (チ) 上記の実施形態においては、受け入れる糞尿の
水分含有率が夫々異なる複数の受入部Aとして、乳牛糞
尿を受け入れる乳牛糞尿用共用ピット7と、肉牛糞尿を
受け入れる肉牛糞尿用ホッパ装置1と、鶏糞を受け入れ
る鶏糞用ホッパ装置2を設ける場合について例示した
が、それらのうちのいずれか一つを省略してもよい。
又、乳牛、肉牛、鶏以外の家畜の糞尿を受け入れる受入
部を設けてもよい。
【0040】(リ) 水分調整材としては、籾殻に限定
されるものではなく、藁、草、おが屑等の種々のセルロ
ースを含有した材料を使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】糞尿処理設備の全体の概略構成を示すブロック
【図2】糞尿処理設備において自然流下式で貯留される
乳牛糞尿を処理する部分の構成を主に示す図
【図3】糞尿処理設備において水分含有率が夫々異なる
乳牛糞尿、肉牛糞尿及び鶏糞を処理する部分の構成を主
に示す図
【符号の説明】
10 混合部 11 発酵促進部 A 受入部 B 固液分離部 D 水分調整材供給部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け入れる糞尿の水分含有率が夫々異な
    る複数の受入部が設けられ、 それら複数の受入部夫々から供給される糞尿と水分調整
    材供給部から供給される水分調整材とを混合する混合部
    が、それら複数の受入部に対して共通に一つ設けられ、 その共通の混合部において、各受入部に受け入れられた
    糞尿毎に、糞尿と水分調整材との混合物の水分含有率が
    発酵に適した値になるように、糞尿の水分含有率に応じ
    て水分調整材の混合率を調整して、糞尿と水分調整材と
    を混合するように構成されている糞尿処理設備。
  2. 【請求項2】 前記複数の受入部のうちの少なくとも一
    つに対して、 前記受入部から供給される糞尿を固分と液分とに分離す
    る固液分離部が設けられ、 その固液分離部で分離された固分が水分調整材と混合さ
    れるべく前記混合部に供給されるように構成されている
    請求項1記載の糞尿処理設備。
  3. 【請求項3】 前記混合部で混合された混合物を加圧状
    態で混練並びに粉砕する発酵促進部が設けられている請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の糞尿処理設備。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009247956A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Sekisui Chem Co Ltd 家畜糞尿輸送システム

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JP2009247956A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Sekisui Chem Co Ltd 家畜糞尿輸送システム

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