JPH11266669A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH11266669A
JPH11266669A JP7791498A JP7791498A JPH11266669A JP H11266669 A JPH11266669 A JP H11266669A JP 7791498 A JP7791498 A JP 7791498A JP 7791498 A JP7791498 A JP 7791498A JP H11266669 A JPH11266669 A JP H11266669A
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JP
Japan
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threshing
grain
moisture
grains
unit
Prior art date
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Application number
JP7791498A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahara
高原  一浩
Yoshiyuki Kono
嘉之 河野
Koji Yamagata
山形  浩司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱穀粒の水分を検出する水分検出機構を備え
るコンバインにおいて、脱穀部に存在する脱穀粒に極力
等しい水分を有する脱穀粒を採取させて水分検出できる
ようにする。 【解決手段】 扱胴13を有する脱穀部からの処理物が
揺動選別装置15によって選別処理され、揺動選別装置
15から落下供給される1番処理物が1番コンベア19
aによって脱穀機外に搬出されるように脱穀機10を構
成してある。揺動選別装置15から1番コンベア19a
に落下供給される脱穀粒を落下途中で水分検出機構50
の穀粒受入れ部51に受入れさせることにより、脱穀粒
を水分検出機構50に取り入れさせるように構成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀部からの処理
物が揺動選別装置によって選別処理され、揺動選別装置
からの1番処理物が1番コンベアによって脱穀機外に搬
出される脱穀機と、刈取り収穫作業を適切に行わせるた
めに脱穀粒の水分を検出する水分検出機構とが備えられ
ているコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインとして、従来、たとえば
特開平5‐7419号公報に示されるものがあった。す
なわち、水分検出機構としての水分値検出手段を選別装
置の1番回収部の側部に設けるとともに、水分値検出手
段の検出情報に基づいて変速可能な最高速度を変更設定
する最高速度牽制手段を設け、脱穀粒の水分値が大きい
時には変速可能な走行最高速度が低速側に設定されて刈
取り収穫作業を行い、脱穀粒の水分値が小さい時には変
速可能な走行最高速度が高速側に設定されて刈取り収穫
作業を行うようにされたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の水分検出技術の
場合、水分検出機構が1番回収部のうちのコンベアの搬
送作用が及びにくくて脱穀粒滞留が発生しやすい部分で
脱穀粒を取り入れる状態になっていた。このため、水分
検出機構に取り入れられて検出された脱穀粒の水分が、
脱穀部に送り込まれる穀稈に付着している穀粒の水分と
はかなり異なったものになり、脱穀対象穀稈に対してこ
れに付着する穀粒の水分に適応した駆動回転数の扱胴を
作用させられないなど、穀粒水分に適した刈取り収穫作
業が行いにくくなることがあった。本発明の目的は、脱
穀処理などの処理を行うべき穀稈に付着している穀粒と
極力等しい水分を有する脱穀粒を水分検出機構に取り入
れて水分検出させられるコンバインを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕脱穀部からの処理物が揺動選別装
置によって選別処理され、揺動選別装置からの1番処理
物が1番コンベアによって脱穀機外に搬出される脱穀機
と、刈取り収穫作業を適切に行わせるために脱穀粒の水
分を検出する水分検出機構とが備えられているコンバイ
ンにおいて、前記水分検出機構の穀粒受入れ部が、前記
揺動選別装置から前記1番コンベアに落下供給される穀
粒を落下途中で受入れるように配置されている。
【0006】〔作用〕揺動選別装置から落下して1番コ
ンベアに回収されるまでの脱穀粒が水分検出機構の穀粒
受入れ部に受入れられる。これにより、水分検出機構
は、脱穀部を出てからの脱穀部に極めて近い個所を1番
コンベアに向けて常に流動していて脱穀部に存在する穀
粒と極力等しい水分を有する脱穀粒を取り入れて水分検
出する。
【0007】〔効果〕水分検出機構には脱穀部における
穀粒と極力等しい水分を有する脱穀粒の水分を検出さ
せ、たとえば脱穀対象穀稈に対してこれの穀粒が有する
水分に極力適応した駆動回転数の扱胴を作用させて低水
分であれば能率よく脱穀処理しながら、高水分であれば
割れとか胚芽部脱落とかの穀粒損傷を発生しにくくして
脱穀処理しながら刈取り収穫作業できるなど、穀粒水分
に適切な刈取り収穫作業が精度よく行える。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記水分検出機構の前記穀粒受入れ部からの穀粒に
作用する計測部が脱穀機の外側に設置されている。
【0010】〔作用〕計測部を脱穀機内に設置すると、
選別装置を設置するに当たっての障害になるとか、選別
装置から1番コンベアに落下する穀粒に対する障害にな
るなどのトラブルが発生しやすいが、計測部が脱穀機外
に位置して選別処理の障害になりにくいようにしながら
水分検出機構を装備するものである。
【0011】〔効果〕1番コンベアに落下する脱穀粒を
水分検出機構に取り入れさせて脱穀部内の穀粒と極力等
しい水分を検出させられるものを、計測部が障害になり
にくくて選別装置を支障なく設置できるとか、能率よく
選別処理できるなど有利な状態に得られる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記穀粒受入れ部が複数個備えられている。
【0014】〔作用〕揺動選別装置から落下する脱穀粒
を複数個の穀粒受入れ部によって広範囲にわたる個所で
受入れさせ、多くの脱穀粒を短時間で受け入れて水分検
出を迅速に行わせたり、落下個所によっては水分の異な
る脱穀粒が落下することがあっても、水分が異なる各種
の脱穀粒を受け入れて平均水分を算出処理させたりでき
る。
【0015】〔効果〕多量の脱穀粒の水分を迅速に得た
り、水分が異なる脱穀粒の平均水分を得たりして全体と
しての水分を正確に得て、穀粒水分に適切な刈取り収穫
作業が精度よく行える。
【0016】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1〜3のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記計測部が複数個備えられて
いる。
【0018】〔作用〕受け入れた脱穀粒を複数の計測部
によって検出処理し、多量の穀粒の水分を迅速に得た
り、各計測部による検出値を演算処理して多量の脱穀粒
の平均水分を迅速に得たりできる。
【0019】〔効果〕多量の脱穀粒の水分を迅速に得た
り、多量の脱穀粒の平均水分を迅速に得たりして全体と
しての水分を正確かつ迅速に得て、穀粒水分に適切な刈
取り収穫作業が精度よくかつ応答性よく行える。
【0020】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0021】〔構成〕請求項3による発明の構成におい
て、前記複数個の穀粒受入れ部が前記1番コンベアの搬
送方向に分散させて配置され、搬送始端側の前記穀粒受
入れ部と、搬送終端側の前記穀粒受入れ部とのそれぞれ
に、その穀粒受入れ部からの穀粒に作用する計測部が接
続されている。
【0022】〔作用〕扱胴の回転方向とか、穀稈や穀粒
の性状とかに起因し、揺動選別装置から落下する脱穀粒
の1番コンベアにおける搬送方向での分布が異なる事態
が発生しても、搬送始端側と搬送終端側との少なくとも
一方の穀粒受入れ部に穀粒を受入れさせてその穀粒受入
れ部に接続する計測部で水分検出させられる。また、1
番コンベアの搬送始端側に落下する脱穀粒と搬送終端側
に落下する脱穀粒とでは水分が異なる事態が発生して
も、搬送始端側と搬送終端側とのいずれもの穀粒受入れ
部に穀粒を受入れさせて各穀粒受入れ部に接続する計測
部で水分検出させ、その検出水分の平均を得たりでき
る。
【0023】〔効果〕揺動選別装置から落下する途中の
脱穀粒が受入れられて脱穀部に位置する穀粒に極力等し
い水分を有する脱穀粒の水分検出が行われるものを、落
下する脱穀粒の落下分布や水分分布などがいかなる状態
であっても、水分検出を確実に行わせるとか、水分が異
なる各種の脱穀粒の全体としての水分を比較的精度よく
得ることができ、穀粒水分に適切な刈取り収穫作業が精
度よく行える。
【0024】
【発明の実施の形態】図1に示すように、稲、麦などの
植立穀稈を引起し装置1によって引き起こし処理しなが
らその植立穀稈の株元をバリカン型刈取り装置2によっ
て切断し、刈取り穀稈を搬送装置3によって機体後方側
に搬送する刈取り前処置装置4を、クローラ式走行装置
5によって自走するとともに運転座席6などが存在する
運転部、運転座席6の下方に位置する原動部を有する走
行機体の前部にリフトシリンダ7によって機体横向きの
軸芯まわりで上下に揺動させて昇降操作するように連結
してある。前記刈取り前処置装置4の後方に位置する脱
穀機10を前記走行機体に設けるとともに、前記搬送装
置3からの刈取り穀稈を脱穀機10によって脱穀処理す
るように構成してある。前記運転部及び原動部の後側で
前記脱穀機10の横側に位置する穀粒タンク20を前記
走行機体に設けるとともに、脱穀機10からの脱穀粒を
供給装置21によって穀粒タンク20に供給して貯留す
るように構成し、穀粒タンク20に貯留された脱穀粒
を、穀粒タンク20の底部内に位置する底スクリュー2
2と、穀粒タンク20の底部の後側に連設してあるアン
ローダ23とによって穀粒タンク20から搬出するよう
に構成し、もってコンバインを構成してある。
【0025】前記脱穀機10は、図2に示す如く構成し
てある。すなわち、前記刈取り前処置装置4の搬送装置
3からの刈取り穀稈の穂先側を脱穀フィードチェーン1
1によって扱室12の扱胴13と受網14との間に供給
して機体前後向きの軸芯まわりで回動する前記扱胴13
によって脱穀処理し、脱穀排ワラを脱穀フィードチェー
ン11によって扱室12の後部に位置する排稈口12a
から扱室外に搬出するように脱穀部を構成してある。前
記排稈口12aから排出されるワラ屑などの脱穀塵埃を
揺動選別装置15が一体揺動自在に備えている移送体1
5aによって機体後方側に移送させながら脱穀機横向き
の軸芯まわりで回動する回転処理胴16によってほぐし
処理し、脱穀塵埃から穀粒を取り出すように再処理部を
構成してある。扱室12から受網14を通して落下供給
される処理物、及び、再処理部から落下する処理物を前
記揺動選別装置15によって扱胴回転軸芯に沿う方向に
機体後方側に搬送しながら比重選別処理し、揺動選別装
置15の前端部の下方に位置する唐箕17が供給する選
別風によって風選別処理し、選別塵埃を選別風と共に排
塵口10aから脱穀機外に排出したり、排塵ファン18
によって吸引して脱穀機外に排出するように選別部を構
成してある。この選別部の底部に水平向きの1番スクリ
ューコンベア19aと2番スクリューコンベア19bと
を備えさせるとともに、揺動選別装置15からの1番処
理物を前記1番スクリューコンベア19aによって脱穀
機横外側に搬出するように構成し、揺動選別装置15か
らの2番処理物を前記2番スクリューコンベア19bに
よって脱穀機横外側に搬出してこの2番スクリューコン
ベア19bに連動する還元装置19cに供給し、この還
元装置19cによって脱穀機横外側で扱室前付近に揚送
して脱穀機内に放出することによって受網14と脱穀機
横側壁との間を通して揺動選別装置15の前端側に還元
するように構成し、もって前記脱穀機10を構成してあ
る。
【0026】前記走行機体の前記原動部にエンジン8を
設け、このエンジン8からの伝動構造を図3に示す如く
構成することにより、クローラ走行装置5、刈取り前処
置装置4、脱穀機10などの駆動を可能にしてある。す
なわち、エンジン8の出力軸8aの回動力をベルトテン
ションクラッチ24を介して走行用主変速装置25の入
力軸25aに伝達し、この走行用主変速装置25の出力
軸25bの回動力を走行用ミッションケース26に導入
してこの走行用ミッションケース26の内部に位置する
走行用副変速装置(図示せず)、前後進切換え装置(図
示せず)、操向クラッチ(図示せず)などを介してクロ
ーラ走行装置5の左右一対のクローラ駆動スプロケット
5aに伝達するように構成してある。前記走行用主変速
装置25の出力軸25bの回動力をベルトテンションク
ラッチ27を介して前処理駆動軸28に伝達し、この前
処理駆動軸28の回動力を前記引起し装置1の駆動部、
前記刈取り装置2の駆動部、前記搬送装置3の駆動部の
それぞれに分岐させて伝達するように構成してある。エ
ンジン8の前記出力軸8aの回動力をベルトテンション
クラッチで成る脱穀クラッチ29を介して脱穀駆動軸3
0に伝達し、この脱穀駆動軸30の回動力を前記扱胴1
3の駆動部、前記唐箕17の駆動部、前記揺動選別装置
15の駆動部、前記1番スクリューコンベア19aの駆
動部、前記2番スクリューコンベア19bの駆動部、前
記排塵ファン18の駆動部、前記脱穀フィードチェーン
11の駆動部のそれぞれに分岐させて伝達するように構
成してある。
【0027】図5に示すように、前記1番スクリューコ
ンベア19aのスクリュー軸の一端側にベベルギヤ機構
31を介してスクリュー軸が連動していて1番スクリュ
ーコンベア19aから動力伝達されて駆動されるように
構成した機体上下向きの縦スクリューコンベア19dを
穀粒タンク20の後部の横側に設け、この縦スクリュー
コンベア19dと、脱穀機10の選別部の底部に水平向
きに位置する前記1番スクリューコンベア19aとによ
って前記供給装置21を構成してある。前記縦スクリュ
ーコンベア19dのスクリュー軸の上端部に回転羽根で
成る飛散手段32を一体回転自在に取り付けるととも
に、この飛散手段32は、縦スクリューコンベア19d
のスクリュー軸によって回転駆動され、縦スクリューコ
ンベア19dの搬送終端部に到達した脱穀粒に放擲作用
してこの脱穀粒を縦スクリューコンベア19dの吐出口
19eから穀粒タンク20の内部に飛散させるように構
成して、脱穀機10から穀粒タンク20に脱穀粒を次の
如く供給するように構成してある。すなわち、供給装置
21が1番スクリューコベンア19aによって脱穀粒を
脱穀機10の選別部から横外側に搬出し、縦スクリュー
コンベア19dによって脱穀機10と穀粒タンク20と
の間を穀粒タンク20の上部まで揚送する。供給装置2
1の縦スクリューコンベア19dからの脱穀粒を飛散手
段32が穀粒タンク20の内部の広範囲に分散させて落
下させる。
【0028】図3に示すように、前記エンジン8のアク
セル装置40の操作部に連動させた電動アクセルモータ
41と、前記アクセル装置40とによって前記扱胴13
の駆動回転数を変更する扱胴変速機構42を構成してあ
る。すなわち、アクセルモータ41を正回転又は逆回転
方向に駆動されるように操作する。すると、アクセル装
置40がアクセルモータ41の駆動力によって操作さ
れ、エンジン8を減速側や増速側に速度調節してその出
力軸8aの回転速度を遅くしたり、速くしたりする。こ
れにより、扱胴変速機構42は、アクセルモータ41の
駆動操作を行えば、エンジン8の回転速度を変更するこ
とによって扱胴13の駆動回転速度を低速側に変更した
り、高速側に変更したりする。
【0029】図4に示すように、前記扱胴変速機構42
のアクセルモータ41に収穫制御手段43を連係させる
とともに、この収穫制御手段43に水分検出機構50を
連係させてある。
【0030】図2及び図6に示すように、前記水分検出
機構50は、前記脱穀機10の内側の前記選別部に先端
側が入り込むように配置した一対のサンプリングスクリ
ュー51,51で成る穀粒受入れ部と、脱穀機10の前
記縦スクリューコンベア19dが位置する方の横外側に
位置する計測部50aとによって構成してある。図2及
び図6に示すように、前記一対のサンプリングスクリュ
ー51,51の先端側を、前記揺動選別装置15から前
記1番スクリューコンベア19aに落下供給される脱穀
粒を落下途中で受け止めるように1番スクリューコンベ
ア19aの上方に配置してある。図7に示すように、一
対のサンプリングスクリュー51,51は、前記計測部
50aに備えてある電動モータ52によって脱穀機横向
きの軸芯51aまわりで回転方向Aに回転駆動され、受
け止めた脱穀粒をサンプリングスクリュー51どうしの
噛み合い回転による送り作用によってサンプリングスク
リュー51どうしの間に脱穀機横向きの一列の穀粒列に
並べてこの穀粒列の脱穀粒を一粒ずつ計測部50aに送
り込むように構成してある。前記計測部50aは、前記
電動モータ52によって回転方向Bに回転駆動される一
対の電極回転体53,53、両電極回転体53,53及
び前記収穫制御手段43に連係している計測制御部54
などを備え、前記サンプリングスクリュー51からの脱
穀粒を一粒ずつ回転する電極回転体53どうしの間に導
入して両電極回転体53によって押しつぶし、その押し
つぶし状態での両電極回転体53の間の電気抵抗を計測
制御部54によって計測するとともに計測結果を収穫制
御手段43に出力するように構成してある。これによ
り、水分検出機構50は、揺動選別装置15から落下す
る脱穀粒を穀粒受入れ部51によって受入れるとともに
計測部50aに送り込み、この計測部50aによって脱
穀粒を一粒ずつ押しつぶしてその電気抵抗を計測し、電
気抵抗の大きさを脱穀粒が含有している水分の値として
検出するとともに収穫制御手段43に出力する。電極回
転体53によって電気抵抗の計測を行った後の破砕穀粒
は電極回転体53どうしの間から落下させて脱穀機10
の外側に排出する。
【0031】収穫制御手段43は、マイクロコンピュー
タで成り、水分検出機構50の計測制御部54からの情
報と、予め設定してある制御プログラムとに基づいて前
記扱胴変速制御機構42を自動的に操作することによっ
て扱胴13の駆動回転速度を次の如く自動的に変更する
ように構成してある。すなわち、水分検出機構50によ
る検出電気抵抗の値に基づいて脱穀粒の含有水分の値を
演算するとともにその含有水分値が25%未満である
か、25%以上であるかを判断する。その含有水分値が
25%未満であると判断した場合、扱胴13を高速回転
駆動させるべき信号を扱胴変速機構42に出力してアク
セルモータ41をアクセルアップ側に駆動操作させ、脱
穀機10の有する脱穀処理能力が一般クラスであるコン
バインの場合には扱胴13の駆動回転速度を約480r
pmに、脱穀機10の有する脱穀処理能力が大である高
能率化の大型クラスであるコンバインの場合には扱胴1
3の駆動回転速度を約500rpmにそれぞれ速度調節
する。そして、脱穀粒の含有水分が25%以上であると
判断した場合、扱胴13を低速回転駆動させるべき信号
を扱胴変速機構42に出力してアクセルモータ41をア
クセルダウン側に駆動操作させ、前記一般クラスのコン
バインの場合も、前記大型クラスのコンバインの場合に
も扱胴13の駆動回転速度を約400rpmにそれぞれ
減速調節する。
【0032】つまり、揺動選別装置15から1番スクリ
ューコンベア19aに向けて常に流動している脱穀粒を
水分検出機構50に取り入れてその脱穀粒が含有する水
分を検出し、その検出含有水分が25%未満の低水分で
ある場合には、脱穀処理するべき刈取り穀稈に付着する
穀粒が含有する水分も低水分であるとして、収穫制御手
段43に扱胴変速機構42を高速側に自動操作させるこ
とによって扱胴13の駆動回転速度を高速側に自動的に
速度調節させ、脱穀粒に割れとか、胚芽部脱落とかの損
傷を生じにくくしながら能率よく脱穀処理させ、種子用
穀粒を収穫する場合には前記損傷がないとか少なくて発
芽率の高い状態に能率よく収穫し、食用穀粒を収穫する
場合には前記損傷がないとか少なくて食味及び品質の優
れた状態に能率よく収穫するなど、低含有水分に適切な
状態での刈取り収穫作業を行っていける。水分検出機構
50による検出含有水分が25%以上の高水分である場
合には、脱穀処理するべき刈取り穀稈に付着する穀粒が
含有する水分も高水分であるとして、収穫制御手段43
に扱胴変速機構42を低速側に自動操作させることによ
って扱胴13の駆動回転速度を低速側に自動的に速度調
節させ、脱穀粒に割れとか、胚芽部脱落とかの損傷を生
じにくくしながら脱穀処理させ、種子用穀粒を収穫する
場合には前記損傷がないとか少なくて発芽率の高い状態
に収穫し、食用穀粒を収穫する場合には前記損傷がない
とか少なくて食味及び品質の優れた状態に収穫するな
ど、高含有水分に適切な状態での刈取り収穫作業を行っ
ていける。
【0033】〔別実施形態〕図8は、別の実施形態を備
える水分検出機構50を示し、この水分検出機構50
は、前記揺動選別装置15と1番スクリューコンベア1
9aとの間に1番スクリューコンベア19aの穀粒搬送
方向に分散して並ぶ2個の穀粒受入れ部57a,57a
を一端側に備える穀粒受入れ具57と、この穀粒受入れ
具57の他端側に接続する一対のサンプリングスクリュ
ー58,58などを備えるとともに脱穀機10の横外側
に位置する計測部50aとによって構成してある。
【0034】前記2個の穀粒受入れ部57a,57aの
うちの1番スクリューコンベア19aの搬送始端側に位
置する方の穀粒受入れ部57aも、搬送終端側に位置す
る方の穀粒受入れ部57aも揺動選別装置15から1番
スクリューコンベア19aに落下供給される脱穀粒を落
下途中で受け止め回収するように形成した受け皿によっ
て形成してある。穀粒受入れ具57のうちの各穀粒受入
れ部57a,57aを前記計測部50aのサンプリング
スクリュー58に接続している管路部分57bを、各穀
粒受入れ部57a,57aからの脱穀粒を自然下降によ
って前記サンプリングスクリュー58に流下させて供給
するように構成してある。
【0035】計測部50aには、前記一対のサンプリン
グスクリュー58,58、図6及び図7の計測部50a
のものと同様の一対の電極回転体53,53、計測制御
部54、電動モータ52を備えてある。図7に示すよう
に、一対のサンプリングスクリュー58,58は、前記
電動モータ52によって軸芯58aまわりで回転方向A
に回転駆動され、穀粒受入れ具57からの脱穀粒をサン
プリングスクリュー58どうしの噛み合い回転による送
り作用によってサンプリングスクリュー58どうしの間
に前記軸芯58aに沿う方向の一列の穀粒列に並べてこ
の穀粒列の脱穀粒を一粒ずつ電極回転体53に送り込む
ように構成してある。一対の電極回転体53,53は、
前記電動モータ52によって回転方向Bに回転駆動さ
れ、サンプリングスクリュー58からの脱穀粒を一粒ず
つ電極回転体53どうしの間に導入して押しつぶし処理
するように構成してある。計測制御部54は、脱穀粒を
押しつぶしている状態にある両電極回転体53の間の電
気抵抗を計測するとともに計測結果を収穫制御手段43
に出力するように構成してある。
【0036】つまり、この水分検出機構50は、揺動選
別装置15から落下して落下途中にある脱穀粒を第1ス
クリューコンベア19aの搬送方向での2個所で穀粒受
入れ部57aによって受け入れ、各穀粒受入れ部57
a,57aから計測部50aに取り入れて一粒ずつ押し
つぶして押しつぶし状態での電気抵抗の値を計測し、そ
の電気抵抗値を含有水分値として収穫制御手段43に出
力する。電気抵抗の計測を終えた後の破砕穀粒は、電極
回転体53どうしの間から落下させて脱穀機10の外側
に排出する。
【0037】図9は、さらに別の実施形態を備える水分
検出機構50を示し、この水分検出機構50は、脱穀機
10の両横側に1個ずつ配置した計2個の水分検出機構
部50b,50bによって構成してある。
【0038】前記2個の水分検出機構部50b,50b
のいずれもは、脱穀機10の内側の前記選別部に先端側
が入り込むように配置した一対のサンプリングスクリュ
ー51,51で成る穀粒受入れ部と、脱穀機10の横外
側に位置する計測部50aとによって構成してある。前
記2個の水分検出機構部50b,50bのうちの第1ス
クリューコンベア19aの穀粒搬送方向での搬送始端側
に位置する方の水分検出機構部50bと、搬送終端側に
位置する方の水分検出機構部50bとのいずれにおいて
も、一対のサンプリングスクリュー51,51の先端側
を、前記揺動選別装置15から前記1番スクリューコン
ベア19aに落下供給される脱穀粒を落下途中で受け止
めるように1番スクリューコンベア19aの上方に配置
するとともに、一対のサンプリングスクリュー51,5
1は、前記計測部50aに備えてある電動モータ52に
よって脱穀機横向きの軸芯51aまわりで回転駆動さ
れ、受け止めた脱穀粒をサンプリングスクリュー51ど
うしの噛み合い回転による送り作用によってサンプリン
グスクリュー51どうしの間に脱穀機横向きの一列の穀
粒列に並べてこの穀粒列の脱穀粒を一粒ずつ計測部50
aに送り込むように構成してある。前記計測部50a
は、図7に示す計測部50aのものと同様の前記電動モ
ータ52、この電動モータ52によって回転駆動される
一対の電極回転体53,53、両電極回転体53,53
及び前記収穫制御手段43に連係している計測制御部5
4などを備え、前記サンプリングスクリュー51からの
脱穀粒を一粒ずつ回転する電極回転体53どうしの間に
導入して両電極回転体53によって押しつぶし、その押
しつぶし状態での両電極回転体53の間の電気抵抗を計
測制御部54によって計測するとともに計測結果を収穫
制御手段43に出力するように構成してある。
【0039】つまり、この水分検出機構50は、1番ス
クリューコンベア19aの搬送方向に分散して位置する
2個の穀粒受入れ部51,51、及び、この2個の穀粒
受入れ部51,51のうちの搬送始端側に位置する方の
穀粒受入れ部51と搬送終端側に位置する方の穀粒受入
れ部51とのそれぞれに接続する計測部50aを備えて
おり、揺動選別装置15から落下して落下途中にある脱
穀粒を第1スクリューコンベア19aの搬送方向での2
個所で穀粒受入れ部51によって受け入れ、2個の穀粒
受入れ部51,51のうちの搬送始端側の方の穀粒受入
れ部51はこれに接続する計測部50aに、搬送終端側
の方の穀粒受入れ部51はこれに接続する計測部50a
にそれぞれ脱穀粒を一粒ずつ送り込む。そして、搬送始
端側の計測部50aと、搬送終端側の計測部50aとの
それぞれにおいて、穀粒受入れ部51からの脱穀粒を一
粒ずつ押しつぶして押しつぶし状態での電気抵抗の値を
計測し、その電気抵抗値を含有水分値として収穫制御手
段43に出力する。両計測部50a,50aにおいて、
電気抵抗の計測を行った後の破砕穀粒は電極回転体53
どうしの間から落下させて脱穀機10の外側に排出す
る。
【0040】図10及び図11は、さらに別の実施形態
を備える水分検出機構50を示し、この水分検出機構5
0は、前記揺動選別装置15と1番スクリューコンベア
19aとの間に位置する穀粒受入れ部57aを一端側に
備える穀粒受入れ具57と、この穀粒受入れ具57の他
端側に接続するとともに脱穀機の横外側に位置する2個
の計測部50a,50aとによって構成してある。
【0041】前記穀粒受入れ部57aは、揺動選別装置
15から1番スクリューコンベア19aに落下供給され
る脱穀粒を落下途中で受け止め回収するように形成した
受け皿によって形成してある。穀粒受入れ具57のうち
の穀粒受入れ部57aを前記2個の計測部50aに接続
している管路部分57bを、穀粒受入れ部57aからの
脱穀粒を自然下降によって計測部50aに流下させて供
給するように、かつ、管路部分57bが二又管路である
ことによって2個の計測部50a,50aに分配して供
給するように構成してある。
【0042】前記2個の計測部50a,50aのいずれ
にも、図8に示す計測部50aのものと同様の一対のサ
ンプリングスクリュー58,58、一対の電極回転体5
3,53、計測制御部54、電動モータ52を備えてあ
る。各計測部50aにおいて、一対のサンプリングスク
リュー58,58は、前記電動モータ52によって軸芯
58aまわりで回転駆動され、穀粒受入れ具57からの
脱穀粒をサンプリングスクリュー58どうしの噛み合い
回転による送り作用によってサンプリングスクリュー5
8どうしの間に前記軸芯58aに沿う方向の一列の穀粒
列に並べてこの穀粒列の脱穀粒を一粒ずつ電極回転体5
3に送り込むように構成してある。一対の電極回転体5
3,53は、前記電動モータ52によって回転駆動さ
れ、サンプリングスクリュー58からの脱穀粒を一粒ず
つ電極回転体53どうしの間に導入して押しつぶし処理
するように構成してある。計測制御部54は、脱穀粒を
押しつぶしている状態にある両電極回転体53の間の電
気抵抗を計測するとともに計測結果を収穫制御手段43
に出力するように構成してある。
【0043】つまり、この水分検出機構50は、揺動選
別装置15から落下して落下途中にある脱穀粒を穀粒受
入れ部57aによって受け入れて2個の計測部50a,
50aに分散させて取り入れ、2個の計測部50a,5
0aのそれぞれにおいて、一粒ずつ押しつぶして押しつ
ぶし状態での電気抵抗の値を計測し、その電気抵抗値を
含有水分値として収穫制御手段43に出力する。電気抵
抗の計測を終えた後の破砕穀粒は、電極回転体53どう
しの間から落下させて脱穀機10の外側に排出する。
【0044】水分検出機構50による検出結果に基づい
て扱胴13の駆動回転速度を自動的に調節させる自動制
御を行わせるように構成する他、水分検出機構50によ
る検出結果に基づいて扱胴変速機構42を人為的に操作
することにより、扱胴13の駆動回転速度を検出水分値
に適したものに調節して刈取り収穫作業を行うように構
成するコンバインにも本発明は適応できる。また、水分
検出機構50による検出結果に基づいて扱胴13の駆動
回転速度を自動的に調節させたり、人為的に調節したり
構成する他、走行装置5、1番スクリューコンベア19
a、2番スクリューコンベア19b、脱穀フィードチェ
ーン11など各種装置の駆動速度を検出水分値に適応し
たものに自動的に調節させたり、人為的に調節して刈取
り収穫作業を行うように構成するコンバインの場合にも
本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】脱穀機の縦断側面図
【図3】伝動系統図
【図4】扱胴回転速度制御のブロック図
【図5】供給装置の断面図
【図6】脱穀機の縦断後面図
【図7】水分検出機構の説明図
【図8】別の実施形態を備える水分検出機構の説明図
【図9】別の実施形態を備える水分検出機構の説明図
【図10】別の実施形態を備える水分検出機構の説明図
【図11】別の実施形態を備える水分検出機構の平面図
【符号の説明】
10 脱穀機 15 揺動選別装置 19a 1番コンベア 50 水分検出機構 50a 計測部 51,57a 穀粒受入れ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀部からの処理物が揺動選別装置によ
    って選別処理され、揺動選別装置からの1番処理物が1
    番コンベアによって脱穀機外に搬出される脱穀機と、刈
    取り収穫作業を適切に行わせるために脱穀粒の水分を検
    出する水分検出機構とが備えられているコンバインであ
    って、 前記水分検出機構の穀粒受入れ部が、前記揺動選別装置
    から前記1番コンベアに落下供給される穀粒を落下途中
    で受入れるように配置されているコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記水分検出機構の前記穀粒受入れ部か
    らの穀粒に作用する計測部が脱穀機の外側に設置されて
    いる請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記穀粒受入れ部が複数個備えられてい
    る請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 【請求項4】 前記計測部が複数個備えられている請求
    項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 【請求項5】 前記複数個の穀粒受入れ部が前記1番コ
    ンベアの搬送方向に分散させて配置され、搬送始端側の
    前記穀粒受入れ部と、搬送終端側の前記穀粒受入れ部と
    のそれぞれに、その穀粒受入れ部からの穀粒に作用する
    計測部が接続されている請求項3記載のコンバイン。
JP7791498A 1998-03-25 1998-03-25 コンバイン Pending JPH11266669A (ja)

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