JPH11266254A - 無線通信方法、無線通信システム、通信局、及び制御局 - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム、通信局、及び制御局

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JPH11266254A
JPH11266254A JP10066790A JP6679098A JPH11266254A JP H11266254 A JPH11266254 A JP H11266254A JP 10066790 A JP10066790 A JP 10066790A JP 6679098 A JP6679098 A JP 6679098A JP H11266254 A JPH11266254 A JP H11266254A
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signal
communication station
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Abstract

(57)【要約】 無線LANに接続されたワイヤレスノードのうち、通
信を行っていなワイヤレスノードをスリープ状態に設定
して、消費電力の低減を図るような制御を簡単に且つ確
実に行えるようにする。 【解決手段】 各通信局及び制御局で送受される通信信
号は、制御領域とデータ領域に時分割されたフレーム構
造とする。通信局が制御局に通信局状態変更要求信号を
送信し、制御局が通信局に通信局状態信号を送信して通
信局のスリープ状態に設定し、スリープ状態にある通信
局が起動指令信号を受信してスリープ状態を解除するよ
うにする。これにより、自局自身をスリープ状態に設定
できると共に、制御局からの指令によりスリープ状態に
設定できる。そして、スリープ状態にある通信局は、少
なくとも、起動指令信号を受信している。これにより、
スリープ状態にある通信局は、自局自身でスリープ状態
を解除できると共に、制御局からの指令により、スリー
プ状態を解除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ディジ
タルオーディオ機器やディジタルビデオ機器の間でディ
ジタルオーディオデータやディジタルビデオデータのよ
うな時間的に連続するデータストリームや、コマンドの
ように非同期のデータを無線で伝送するのに用いて好適
な無線通信方法、無線通信システム、通信局、及び制御
局に関する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)プレーヤ、MD
(Mini Disc )レコーダ/プレーヤ、ディジタルVT
R、ディジタルカメラ、DVD(Didital Versatile Di
sc)プレーヤ等、近年、オーディオ機器やビデオ機器の
ディジタル化が進んでいる。また、パーソナルコンピュ
ータの普及により、これらのディジタルオーディオ機器
やディジタルビデオ機器とパーソナルコンピュータと接
続して、パーソナルコンピュータで種々の制御を行える
ようにしたシステムが登場してきている。このように、
各ディジタルオーディオ機器やディジタルオーディオビ
デオ機器間、或いはこれらとパーソナルコンピュータと
を接続したようなシステムを構築するためのインターフ
ェースとして、IEEE(Institute of Electrical an
d ElectronicsEngineers )1394が注目されてい
る。
【0003】IEEE1394は、等時(Isochronous
)転送モードと、非同期(Asynchronous)転送モード
とがサポートされている。等時転送モードは、ビデオデ
ータやオーディオデータのような時間的に連続するデー
タストリームを高速転送するのに好適である。非同期転
送モードは、例えば、各種のコマンドを転送したり、フ
ァイルを転送したりするのに好適である。このように、
IEEE1394は、等時転送モードと、非同期転送モ
ードとがサポートされているため、IEEE1394を
インターフェースとして使うと、ディジタルオーディオ
機器やディジタルビデオ機器間でビデオデータやオーデ
ィオデータを転送したり、これらとパーソナルコンピュ
ータとを接続して、パーソナルコンピュータで各種制御
を行ったり、編集を行ったりすることが容易に行えるよ
うになる。
【0004】ところが、IEEE1394は、有線のイ
ンターフェースである。有線のインターフェースで上述
のようなシステムを構築するには、配線が必要であり、
また、ケーブルが乱雑になりがちである。また、有線の
インターフェースでは、家庭内の離れた部屋にある機器
間では、接続が困難である。
【0005】そこで、ディジタルオーディオ機器やディ
ジタルビデオ機器とパーソナルコンピュータとの間を無
線LAN(Local Area Network)で結び、これらの機器
の間で無線でデータ通信を行うことが考えられる。無線
LANとしては、従来より、CSMA(Carrier Sense
Multiple Access )方式やポーリング方式が知られてい
る。
【0006】ところが、従来のCSMA方式やポーリン
グ方式は、ビデオデータやオーディオデータのようなデ
ータストリームを高速転送することは困難である。
【0007】このため、ビデオデータやオーディオデー
タのようなデータストリームを高速転送する等時転送モ
ードと、コマンドやファイルのような非同期のデータを
転送する非同期転送モードとをサポートし、IEEE1
394と同様に使用できる無線LANの開発が進められ
ている。
【0008】ところで、このように、無線LANにより
各機器で無線でデータ通信を行えるようにした場合、無
線LANに接続された各機器のワイヤレスノードの中
で、データ通信を行っている機器のワイヤレスノードの
みを動作状態に設定しておき、他の機器のワイヤレスノ
ードは、スリープ状態に設定しておくことが考えられ
る。
【0009】つまり、無線LANにより各機器で無線で
データ通信を行えるようにした場合、データ通信を行っ
ているワイヤレスモードが動作状態にあると、消費電力
が無駄となる。そこで、無線LANに接続された各機器
のワイヤレスノードの中で、データ通信を行っている機
器のワイヤレスノードのみを動作状態に設定しておき、
他の機器のワイヤレスノードは、不要な回路部分への電
源の供給を停めたり、動作クロックを下げたりして、ス
リープ状態に設定しておくことが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来で
は、無線LANとしては、CSMA方式やポーリング方
式が採用されている。ところが、CSMA方式やポーリ
ング方式では、従来、通信相手がスリープ状態にあるか
を確認する方法がない。このため、無線LANにある複
数のワイヤレスモードのうち、通信を行っていないワイ
ヤレスノードをスリープ状態に設定して、消費電力の低
減を図るような制御が簡単に行えない。
【0011】したがって、この発明の目的は、無線LA
Nに接続されたワイヤレスノードのうち、通信を行って
いなワイヤレスノードをスリープ状態に設定して、消費
電力の低減を図るような制御が簡単に行えるようにした
無線通信方法、無線通信システム、通信局、及び制御局
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の通信
局と、複数の通信局との間のアクセスを制御する制御局
とからなる無線通信方法において、各通信局及び制御局
で送受される通信信号は、制御領域とデータ領域に時分
割されたフレーム構造とされ、通信局が制御局に通信局
状態変更要求信号を送信し、制御局が通信局に通信局状
態信号を送信して通信局のスリープ状態に設定し、スリ
ープ状態にある通信局が起動指令信号を受信してスリー
プ状態を解除するようにしたことを特徴とする無線通信
方法である。
【0013】この発明は、複数の通信局と、複数の通信
局との間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通
信システムにおいて、各通信局及び制御局で送受される
通信信号は、制御領域とデータ領域に時分割されたフレ
ーム構造とされ、通信局が制御局に通信局状態変更要求
信号を送信し、制御局が通信局に通信局状態信号を送信
して通信局のスリープ状態に設定し、スリープ状態にあ
る通信局が起動指令信号を受信してスリープ状態を解除
するようにしたことを特徴とする無線通信システムであ
る。
【0014】この発明は、複数の通信局と、複数の通信
局との間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通
信システムを構成する通信局において、各通信局及び制
御局で送受される通信信号は、制御領域とデータ領域に
時分割されたフレーム構造とされ、各通信局が自局をス
リープモードに設定するか否かを要求するための通信局
状態変更要求信号を送信する通信局状態変更要求信号送
信手段と、各通信局がスリープ状態にあるか否かを示す
通信局状態信号を受信する通信局状態信号受信手段と、
スリープ状態を解除させるための起動指令信号を受信す
る起動指令信号受信手段と、通信局状態変更要求信号を
送信して自局をスリープ状態に設定することを要求し、
通信局状態信号を受信してスリープ状態に設定し、起動
指令信号を受信してスリープ状態を解除するように制御
する制御手段とを備えるようにした通信局である。
【0015】複数の通信局と、複数の通信局との間のア
クセスを制御する制御局とからなる無線通信システムを
構成する制御局において、各通信局及び制御局で送受さ
れる通信信号は、制御領域とデータ領域に時分割された
フレーム構造とされ、各通信局がスリープ状態にあるか
否かを示す通信局状態信号を送信する通信局状態信号送
信手段と、スリープ状態を解除させるための起動指令信
号を送信する起動指令信号送信手段と、各通信局が自局
をスリープモードに設定するか否かを要求するための通
信局状態変更要求信号を受信する通信局状態変更要求信
号受信手段と、通信局から通信局状態変更要求信号に応
じて通信局に通信局状態信号を送信して通信局をスリー
プ状態に設定したり、起動指令信号送信を通信局に送信
して通信局のスリープ状態を解除する制御を行う制御手
段とを備えるようにした制御局である。
【0016】通信局が制御局に通信局状態変更要求信号
を送信し、制御局が通信局に通信局状態信号を送信して
通信局のスリープ状態に設定することができる。これに
より、自局自身をスリープ状態に設定できると共に、制
御局からの指令によりスリープ状態に設定することがで
きる。そして、スリープ状態にある通信局は、少なくと
も、起動指令信号を受信している。これにより、スリー
プ状態にある通信局は、自局自身でスリープ状態を解除
できると共に、制御局からの指令により、スリープ状態
を解除できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。この発明は、無線上で、
IEEE1394のように、ビデオデータやオーディオ
データのようなデータストリームの転送と、コマンドの
ような非同期のデータを転送とを行えるようにしたシス
テムを構築するものである。図1は、このような無線ネ
ットワークシステムの概要を示すものである。
【0018】図1において、WN1、WN2、WN3、
…は、通信局とされるワイヤレスノードである。ワイヤ
レスノードWN1、WN2、…には、夫々、CDプレー
ヤ、MDレコーダ/プレーヤ、ディジタルVTR、ディ
ジタルカメラ、DVDプレーヤ、テレビジョン受像機等
のディジタルオーディオ又はディジタルビデオ機器AV
1、AV2、…を接続することが可能である。また、ワ
イヤレスノードWN1、WN2、WN3、…に、パーソ
ナルコンピュータを接続するようにしても良い。ワイヤ
レスノードWN1、WN2、…と接続されるディジタル
オーディオ又はディジタルビデオ機器AV1、AV2、
…には、IEEE1394のディジタルインターフェー
スが備えられており、各ワイヤレスノードWN1、WN
2、…と、ディジタルオーディオ又はディジタルビデオ
機器AV1、AV2、…との間は、例えば、IEEE1
394のディジタルインターフェースで接続される。
【0019】WNBは制御局とされるワイヤレスノード
である。制御局とされたワイヤレスノードWNBと通信
局とされた各ワイヤレスノードWN1、WN2、…間で
は、制御データがやり取りされ、通信局とされた各ワイ
ヤレスノードWN1、WN2、…の通信は、制御局とさ
れたワイヤレスノードWNBにより管理される。通信局
とされた各ワイヤレスノードWN1、WN2、…間で
は、ディジタルオーディオやディジタルビデオデータの
ような時間的に連続するデータストリーム(等時デー
タ)或いはコマンドのような非同期のデータが無線でや
り取りされる。
【0020】このように、この例では、図2に示すよう
にな、スター型のトポロジーの無線LANの構成とされ
ている。スター型のトポロジーでは、中央の制御局CN
と、周辺の端末局TN1、TN2、…からなり、各端末
局TN1、TN2、…でのデータのやり取りは、中央の
制御局CNにより管理される。中央の制御局CNがワイ
ヤレスノードWNBに対応し、端末局TN1、TN2、
…はワイヤレスノードWN1、WN2、…に対応する。
なお、無線LANの構成については、このようなスター
型のトポロジーに限定されるものではない。
【0021】ワイヤレスノードWN1、WN2、…及び
ワイヤレスノードWNB間では、制御データと、オーデ
ィオデータやビデオデータのような時間的に連続するデ
ータストリームと、コマンドのような非同期データとが
伝送される。これらのデータは、図3に示すように、フ
レーム構造で伝送される。
【0022】すなわち、図3は、ワイヤレスノードWN
1、WN2、…間及びワイヤレスノードWNB間で伝送
されるデータのフレーム構造を示すものである。図3に
示すように、1フレームの先頭には、ネットワーク情報
等の管理情報を伝送する制御領域MAが設けられる。そ
して、この制御領域MAに続いて、ストリームパケット
伝送領域SPAと、非同期転送を行う非同期伝送領域A
SYNCAとが設けられる。このストリームパケット伝
送領域SPAと非同期伝送領域ASYNCAがデータ伝
送領域となる。
【0023】ストリームパケット伝送領域SPAは、I
EEE1394の等時転送モードに相当する高速通信を
行うものである。ストリームパケット伝送領域SPA
は、タイムスロットSL1、SL2、…で構成される。
タイムスロットSL1、SL2、…は時分割多重化を行
う場合の単位となるもので、所定時間毎にスロットが配
設される。この例では、タイムスロットSL1、SL
2、…の数は、例えば、16とされている。互いに異な
るタイムスロットSL1、SL2、…を使用してデータ
ストリームの伝送を行うことで、同一のシステム内で、
例えば、16のデータストリームを同時に転送すること
が可能である。
【0024】なお、上述の例では、タイムスロット数を
16としたが、その数をこれに限定されるものではな
く、その位置はフレーム内の任意の位置に設定しても良
い。
【0025】このように、ストリームパケット伝送領域
SPAでは、タイムスロットSL1、SL2、…を使っ
て、データストリームが伝送される。このとき、1つの
データストリームで使用するタイムスロットSL1、S
L2、…の数は一定ではない。例えば、MPEG(Movi
ng Picture Experts Group)2のデータストリームのビ
ットレートは、絵柄や動き等により変わってくる。デー
タストリームの情報量が多くなる場合には、1つのデー
タストリームで使用されるタイムスロットSL1、SL
2、…の数は多くなり、データストリームの情報量が少
なくなる場合には、1つのデータストリームで使用され
るタイムスロットSL1、SL2、…の数は少なくな
る。
【0026】なお、ストリームパケット伝送領域SPA
での伝送では、高速通信を行う必要性から、データの再
送を行うような制御は行えない。このため、ブロック符
号化によるエラー訂正符号を付加して、エラーに対処す
るようにしている。
【0027】非同期伝送領域ASYNCAは、IEEE
1394の非同期転送モードに相当するもので、コマン
ドのような非同期のデータを転送するのに用いられる。
この非同期伝送領域ASYNCAでの伝送では、エラー
の無い伝送が行えるように、相手側から返ってくるアク
ノリッジを確認し、相手側からアクノリッジが返ってこ
なかったら、データを再送するような制御が行われる。
【0028】非同期伝送領域ASYNCAでの伝送制御
としては、例えば、中央の制御局のワイヤレスノードW
NBから各通信局のワイヤレスノードWN1、WN2、
…へのポーリング動作によって伝送制御したり、あるい
はキャリア検出を行って、伝送路上に他のノードから伝
送要求が衝突が生じないように伝送を制御したりするよ
うな方法が考えられる。
【0029】各ワイヤレスノードWN1、WN2、…間
でデータストリームを伝送する際のタイムスロットSL
1、SL2、…の割り付けは、制御局とされたワイヤレ
スノードWNBにより行われる。
【0030】すなわち、制御局とされたワイヤレスノー
ドWNBは、システム内での通信状態を管理しており、
現在使用中のタイムスロットを認識している。また、制
御局とされたワイヤレスノードWNBからは、管理エリ
ア情報が送信され、この管理エリア情報により、各ワイ
ヤレスノードWN1、WN2、…は、どのタイムスロッ
トSL1、SL2、…がどの通信に用いられているかを
判断できる。
【0031】制御局とされたワイヤレスノードWNB
は、通信局とされたワイヤレスノードWN1、WN2、
…とポーリング通信を行っている。あるワイヤレスノー
ドWN1、WN2、…からデータストリームの転送要求
があると、ポーリング通信により、この転送要求が制御
局とされたワイヤレスノードWNBに送られる。制御局
とされたワイヤレスノードWNBは、データの転送要求
のあったワイヤレスノードWN1、WN2、…に、タイ
ムスロットSL1、SL2、…の割り付けを行うと共
に、他のワイヤレスノードWN1、WN2、…に、新た
に割り付けられたタイムスロットSL1、SL2、…の
情報を送信する。データの転送要求のあったワイヤレス
ノードWN1、WN2、…は、この割り付けられたタイ
ムスロットSL1、SL2、…を使って、転送の相手側
にデータストリームの伝送を行う。
【0032】また、この例では、各フレーム先頭の制御
領域MAには、図4に示すように、通信局状態信号ST
ATUSと、起動指令信号WAKE_UPと、通信局状
態変更要求信号STATUS_REQとが含まれてい
る。これら通信局状態信号STATUS、起動指令信号
WAKE_UP、通信局状態変更要求信号STATUS
_REQは、システム内のワイヤレスノードWN1、W
N2、…のスリープ状態やハイプライオリティ状態の制
御を行う際に用いられる。
【0033】通信局状態信号STATUSは、現在のそ
の通信局の状態を示すもので、制御局WNBから定期的
に送られる。通信状態としては、例えば、スリープ状態
と、通常状態と、ハイプライオリティ状態とが設定でき
る。例えば、通信局状態信号STATUSが「00」の
ときがスリープ状態、「01」が通常状態、「10」が
ハイプライオリティ状態である。
【0034】スリープ状態は、そのワイヤレスノードが
通信に使用されないときに設定される。スリープ状態に
あるワイヤレスノードWN1、WN2、…は、スリープ
モードに入り、スリープモードでは、最小限必要な回路
部分のみが動作状態とされ、極めて消費電力が小さい状
態とされている。なお、スリープ状態から通常状態に復
帰できるように、スリープモードのときにも、少なくと
も、起動指令信号WAKE_UPは受信できる状態とさ
れている。また、スリープ状態にあるワイヤレスノード
WN1、WN2、…は、通信に使用されていないので、
制御局WNBからのポーリングは行われなくなる。
【0035】通常状態は、通常使用時に設定されるモー
ドである。通常状態になっているワイヤレスノードWN
1、WN2、…は、常時、制御局WNBとのポーリング
通信が行われる。
【0036】ハイプライオリティ状態は、例えば初期設
定時にパラメータのやり取りをするようなときのよう
に、頻繁にデータのやり取りをするような場合に使用さ
れるモードである。ハイプライオリティ状態にあるワイ
ヤレスノードWN1、WN2、…は、通常状態に設定さ
れているワイヤレスノードWN1、WN2、…に比べ
て、制御局WNBからのポーリングの回数が多くなり、
制御局WNBとのデータのやり取りが頻繁に行われるよ
うになる。
【0037】起動指令信号WAKE_UPは、スリープ
状態にある通信局WN1、WN2、…に対して、スリー
プ状態を解除させるための信号である。スリープ状態に
あるワイヤレスノードWN1、WN2、…は、起動指令
信号WAKE_UPを受け付けると、スリープ状態を解
除して、通常状態となる。
【0038】通信局状態変更要求信号STATUS_R
EQは、状態を変更させるための要求を送るもので、通
信局から送られる。例えば、通常状態にある通信局WN
1、WN2、…がスリープ状態に移行するような場合に
は、通常状態にある通信局WN1、WN2、…は、自身
をスリープ状態に設定すべき通信局状態変更要求信号S
TATUS_REQを、制御局WNBに送る。
【0039】この例では、制御局とされたワイヤレスノ
ードWNBは、通信局とされたワイヤレスノードWN
1、WN2、…とポーリング通信を行っている。制御局
とされたワイヤレスノードWNBは、図5に示すよう
に、ポーリングリストを有しいる。制御局とされたワイ
ヤレスノードWNBは、このポーリングリストに従っ
て、ポーリング通信を行っている。
【0040】図6は、ポーリング通信を行う場合の処理
を示すフローチャートである。図6において、ワイヤレ
スノードWNBは、リスト番号#1に登録されているワ
イヤレスノードがあるか否かを判断し(ステップS10
1)、ワイヤレスノードがあれば、リスト番号#1に登
録されているワイヤレスノードにポーリング通信を行う
(ステップS102)。そして、このポーリングの送信
があるか否かを判断し(ステップS103)、ポーリン
グの送信があれば、その送信が終了したか否かを判断し
(ステップ1504)、送信が終了したら、次のノード
のための処理に移る。ステップS101で、リスト番号
#1にワイヤレスノードが登録されていなければ、その
まま、次のワイヤレスノードのための処理に移る。
【0041】次に、リスト番号#2に登録されているワ
イヤレスノードがあるか否かを判断し(ステップS11
1)、ワイヤレスノードがあれば、リスト番号#2に登
録されているワイヤレスノードにポーリング通信を行う
(ステップS112)。そして、このポーリングに対す
る送信があるか否かを判断し(ステップS113)、ポ
ーリングに対する送信があれば、その送信が終了したか
否かを判断し(ステップS114)、送信が終了した
ら、次のワイヤレスノードのための処理に移る。ステッ
プS111で、リスト番号#2にワイヤレスノートが登
録されていなければ、そのまま、次のノードのための処
理に移る。
【0042】以下、同様の処理を繰り返し、最後のリス
ト番号nに登録されているワイヤレードがあるか否かを
判断し(ステップS121)、リスト番号#nに登録さ
れているワイヤレスノードがあれば、リスト番号#nの
ワイヤレスノードにポーリング通信を行い(ステップS
122)、そして、このポーリングの送信があるか否か
を判断し(ステップS123)、ポーリングの送信があ
れば、その送信が終了したか否かを判断し(ステップS
124)、送信が終了したら、ポーリング処理を終了す
る。ステップS121で、リスト番号#nにワイヤレス
ノードが登録されていなければ、それで、ポーリング処
理を終了する。
【0043】このような処理を行うと、ポーリングリス
トが図5に示すようになっている場合には、ワイヤレス
ノードWNBは、先ず、リスト番号#1にあるワイヤレ
スノードWN1に対してポーリングを行い、次に、リス
ト番号#2にあるワイヤレスノードWN2との間でポー
リングを行い、以下、ポーリングリストに載せられてい
る順に、ワイヤレスノードWN3、WN4、…とのポー
リング通信を行う。
【0044】前述したように、この発明が適用されたシ
ステムでは、通常状態と、スリープ状態と、ハイプライ
オリティ状態とに設定できる。通常状態では、ワイヤレ
スノードWN1、WN2、…に順にポーリングが行われ
る。スリープ状態にあるワイヤレスノードWN1、WN
2、…との間では、ポーリング通信が行われなくなる。
また、ハイプライオリティ状態にあるワイヤレスノード
WN1、WN2、…との間では、通常状態にあるワイヤ
レスノードに比べて、頻繁にポーリング通信が行われる
ようになる。このような制御は、ポーリングリストを変
更することにより行われる。
【0045】図7は、例えば、ワイヤレスノードWN3
がスリープ状態にある場合のポーリングリストを示すも
のである。図7に示すように、この場合、リスト番号#
1、#2にはワイヤレスノードWN1、WN2がある
が、リスト番号#3のワイヤレスノードWN3は、リス
トから抜けている。ポーリングリストを図7に示すよう
に設定すると、ワイヤレスノードWN1、WN2の順に
ポーリングが行われた後、ワイヤレスノードWN4とポ
ーリングが行われ、ワイヤレスノードWN3とのポーリ
ングが行われなくなる。このように、ワイヤレスノード
WN3をスリープ状態に設定すると、ワイヤレスノード
WN3がポーリングリストから外され、ワイヤレスノー
ドWN3のポーリング通信は行われなくなる。
【0046】図8は、例えば、ワイヤレスノードWN1
がハイプライオリティ状態にある場合のポーリングリス
トを示すものである。図8に示すように、この場合、リ
スト番号#1にワイヤレスノードWN1があり、リスト
番号#2にワイヤレスノードWN2があり、リスト番号
#3に再びワイヤレスノードWN1があり、リスト番号
#4にワイヤレスノードWN3があり、リスト番号#5
に再びワイヤレスノードWN1がある。ポーリングリス
トを図8に示すように設定すると、ワイヤレスノードW
N1、WN2、WN1、WN3、WN1、…の順にポー
リングが行われ、ワイヤレスノードWN1のポーリング
が2回に1回行われるようになる。このように、ハイプ
ライオリティ状態に設定すると、そのワイヤレスノード
がポーリングリストに複数回登録され、ポーリング通信
が頻繁に行れるようになる。
【0047】なお、上述の例では、ハイプライオリティ
状態のワイヤレスノードは、2回に1回ポーリングを行
うように設定されているが、これに限られるものではな
い。3回に1回、或いは4回に1回ポーリングを行うよ
うにしても良いし、また、複数回集中してポーリングを
行うようにしても良い。
【0048】次に、スリープ状態に設定する場合の処理
について説明する。この発明が適用されたシステムで
は、図4に示したように、各フレームの先頭の制御領域
MAに、通信局状態信号STATUSと、起動指令信号
WAKE_UPと、通信局状態変更要求信号STATU
S_REQとが含まれている。スリープ状態の制御を行
う場合には、これら通信局状態信号STATUS、起動
指令信号WAKE_UP、通信局状態変更要求信号ST
ATUS_REQが使用される。
【0049】先ず、通信局とされたワイヤレスノードW
N1、N2、…をスリープモードに設定する場合の処理
について説明する。図9A及び図9Bは、通信局とされ
たワイヤレスノードWN1、WN2、…側から要求で、
そのワイヤレスノードWN1、WN2、…側をスリープ
状態に移行する場合の処理を示すフローチャートであ
る。図9Aは通信局とされたワイヤレスノードWN1、
WN2、…側の処理を示し、図9Bは制御局とされたワ
イヤレスノードWNB側の処理を示すものである。
【0050】図9Aに示すように、スリープ状態に入る
ときには、通信局のワイヤレスノード側では、その通信
局の状態をスリープ状態(状態00)に設定するための
通信局状態変更要求信号STATUS_REQを送信す
る(ステップS101)。
【0051】図9Bに示すように、制御局のワイヤレス
ノード側では、スリープ状態に設定することを要求する
通信状態変更要求信号STATUS_REQを受信した
ら(ステップS121)、通信局状態信号STATUS
からこの通信局のワイヤレスノードのそれまでの状態が
スリープ状態(状態00)であるか否かを判断し(ステ
ップS122)、この通信局のワイヤレスノードのそれ
までの状態がスリープ状態でなければ、その通信局のワ
イヤレスノードの状態をスリープ状態とし、通信局状態
信号STATUSを「00」とする(ステップS12
3)。そして、その通信局のワイヤレスノードをポーリ
ングリストから削除して(ステップS124)、ステッ
プS121にリターンする。なお、ステップS122
で、この通信局のワイヤレスノードのそれまでの状態が
既にスリープ状態なら、状態を変更する必要はないの
で、そのまま、ステップS121にリターンする。
【0052】通信局とされたワイヤレスノード側では、
その通信局の状態をスリープ状態に設定するための通信
状態変更要求信号STATUS_REQを送信したら、
通信局状態信号STATUSを受信する(ステップS1
02)。
【0053】ステップS101で通信局とされたワイヤ
レスノード側からその通信局の状態をスリープ状態に設
定するための通信局状態変更要求信号STATUS_R
EQが送信され、ステップS123で通信局状態変更要
求信号STATUS_REQがスリープ状態に設定され
ていれば、ステップS102で、スリープ状態の通信局
状態信号STATUSが受信される。
【0054】ステップS102でスリープ状態の通信局
状態信号STATUSを受信したら、この通信局状態信
号STATUSがスリープ状態(状態00)であるか否
かを判断する(ステップS103)。受信した通信局状
態信号STATUSがスリープ状態なら、その通信局の
ワイヤレスノードをスリープモードに設定して(ステッ
プS104)、処理を終了する。受信した通信局状態信
号STATUSがスリープ状態でなければ、ステップS
101にリターンして、処理を再び行う。
【0055】このように、通信局とされたワイヤレスノ
ードWN1、WN2、…側から要求で、そのワイヤレス
ノードWN1、WN2、…側をスリープ状態に移行する
場合には、通信局とされたワイヤレスノードWN1、W
N2、…側からの通信局状態変更要求信号STATUS
_REQが制御局とされたワイヤレスノードWNBに送
られ、通信局状態信号STATUSがスリープ状態に設
定され、スリープ状態に入った通信局に対してポーリン
グが止められる。そして、スリープ状態に入るワイヤレ
スノードWN1、WN2、…側では、スリープ状態の通
信局状態信号STATUSを受信して、スリープモード
に設定される。
【0056】次に、スリープ状態にあるワイヤレスノー
トWN1、WN2、…を通常状態に起動させる場合の処
理について説明する。図10は、制御局とされたワイヤ
レスノードWNBにより、スリープ状態にある通信局と
されたワイヤレスノードを起動させる場合の処理を示す
ものであり、図10Aは通信局のワイヤレスノードWN
1、WN2、…側の処理を示す、図10Bは制御局とさ
れたワイヤレスノードWNB側の処理を示すものであ
る。
【0057】なお、前述したように、スリープ状態にあ
る通信局側のワイヤレスノードはスリープモードに設定
されているが、スリープモードでも、1フレームの先頭
の制御領域MA中の少なくとも起動指令信号WAKE_
UPの部分の信号は受信可能とされている。
【0058】スリープ状態にある通信局側のワイヤレス
ノードは、1フレームの先頭の制御領域MAを受信し
(ステップS201)、起動指令信号WAKE_UPが
受信されるか否かを判断している(ステップS20
2)。
【0059】図10Bに示すように、制御局とされたワ
イヤレスノードは、スリープ状態を解除させるワイヤレ
スノードに、起動指令信号WAKE_UPを送信する
(ステップS222)。
【0060】スリープ状態にある通信局のワイヤレスノ
ードは、ステップS202で起動指令信号WAKE_U
Pを受信すると、通常状態に設定するための通信局状態
変更要求信号STATUS_REQを制御局のワイヤレ
スノードに送信する(ステップS203)。
【0061】制御局は、通信局状態変更要求信号STA
TUS_REQを受信する(ステップS222)。そし
て、それまでのその通信局の状態が通常状態(状態0
1)であるか否かを判断し(ステップS223)、この
通信局状態STATUSが通常状態でなければ、通信局
状態STATUSを通常状態に設定する(ステップS2
24)。そして、この通信局のワイヤレスノードをポー
リングリストに加えて(ステップS225)、処理を終
了する。なお、ステップS223で、それまでのその通
信局の状態が通常状態(状態01)であると判断された
ときには、状態を変更する必要はないので、そのまま、
処理を終了する。
【0062】スリープ状態にある通信局のワイヤレスノ
ード側では、ステップS203で通常状態に設定するた
めの通信局状態変更要求信号STATUS_REQを送
信したら、通信局状態信号STATUSを受信する(ス
テップS204)。
【0063】通信局のワイヤレスノード側では、ステッ
プ203で通常状態に設定するための通信局状態変更要
求信号STATUS_REQを制御局のワイヤレスノー
ドに送り、制御局のワイヤレスノードでは、ステップS
224で、通信局状態STATUSを通常状態に設定し
ているので、ステップS204で、通常状態(状態0
1)の通信局状態信号STATUSが受信される。
【0064】ステップS204で、通信局状態信号ST
ATUSを受信したら、受信した通信局状態信号STA
TUSが通常状態(状態01)か否かを判断する(ステ
ップS205)。受信した通信局状態信号STATUS
が通常状態なら、スリープ状態を解除して(ステップS
206)、処理を終了する。なお、ステップS204
で、受信した通信局状態信号STATUSが通常状態で
なければ、ステップS203にリターンして、再度処理
を行う。
【0065】このように、制御局とされワイヤレスノー
ドWNBからの制御により、スリープ状態とされている
ワイヤノードWN1、WN2、…を通常状態に起動させ
る場合には、制御局とされワイヤレスノードWNBから
スリープ状態とされているワイヤノードWN1、WN
2、…に、起動指令信号WAKE_UPが送られる。ス
リープ状態とされているワイヤノードWN1、WN2、
…は、起動指令信号WAKE_UPを受信すると、通信
局状態となるための通信局状態変更要求信号STATU
S_REQを送り、これにより、スリープ状態から通常
状態に起動される。
【0066】図11は、通信局とされているワイヤレス
ノードWN1、WN2、…側で、スリープ状態にある自
らのワイヤレスノード起動させる場合の処理を示すもの
であり、図11Aは通信局のワイヤレスノードWN1、
WN2、…側の処理を示し、図11Bは制御局のワイヤ
レスノードWNB側の処理を示すものである。
【0067】図11Aに示すように、スリープ状態にあ
る通信局のワイヤレスノードは、通常状態(状態01)
に設定するための通信局状態変更要求信号STATUS
_REQを送信する(ステップS301)。
【0068】制御局とされたワイヤレスノード側では、
通信局からの通信局状態変更要求信号STATUS_R
EQを受信する(ステップS321)。そして、それま
でのその通信局の状態が通常状態(状態01)であるか
否かを判断し(ステップS322)、この通信局状態S
TATUSが通常状態でなければ、通信局状態STAT
USを通常状態に設定する(ステップS323)。そし
て、この通信局のワイヤレスノードをポーリングリスト
に加えて(ステップS324)、処理を終了する。な
お、ステップS322で、それまでのその通信局の状態
が通常状態であると判断されたときには、状態を変更す
る必要はないので、そのまま、処理を終了する。
【0069】スリープ状態にある通信局のワイヤレスノ
ード側では、ステップS301で通常状態に設定するた
めの通信局状態変更要求信号STATUS_REQを送
信したら、通信局状態信号STATUSを受信する(ス
テップS302)。
【0070】通信局のワイヤレスノード側では、ステッ
プ301で通常状態に設定するための通信局状態変更要
求信号STATUS_REQを制御局のワイヤレスノー
ドに送り、制御局のワイヤレスノードでは、ステップS
323で、通信局状態STATUSを通常状態に設定し
ているので、ステップS302で、通常状態(状態0
1)の通信局状態信号STATUSが受信される。
【0071】ステップS302で、通信局状態信号ST
ATUSを受信したら、受信した通信局状態信号STA
TUSが通常状態(状態01)か否かを判断する(ステ
ップS303)。受信した通信局状態信号STATUS
が通常状態なら、スリープ状態を解除して(ステップS
304)、処理を終了する。なお、ステップS303
で、受信した通信局状態信号STATUSが通常状態で
なければ、ステップS301にリターンして、再度処理
を行う。
【0072】このように、スリープ状態とされているワ
イヤレスノードWN1、WN2、…側が自らを起動させ
る場合には、スリープ状態とされているワイヤノードW
N1、WN2、…は、通常状態となるための通信局状態
変更要求信号STATUS_REQを送り、これによ
り、スリープ状態から通常状態に起動される。
【0073】図12は、スリープ状態にある通信局のワ
イヤレスノードWN1、WN2、…と通信を希望する通
信局のワイヤレスノードWN1、WN2、…が、そのス
リープ状態の通信局のワイヤレスノードWN1、WN
2、…を起動させる場合の処理を示すものである。図1
2Aは、スリープ状態の通信局と通信を要求する通信局
のワイヤレスノードWN1、WN2、…側での処理を示
し、図12Bは制御局のワイヤレスノードWNB側の処
理を示し、図12Cはスリープ状態にある通信局のワイ
ヤレスノードWN1、WN2、…側の処理を示すもので
ある。
【0074】スリープ状態にあるそのワイヤレスノード
との通信を希望する通信局がある場合、図12Aに示す
ように、通信を希望する通信局のワイヤレスノードは、
スリープ状態にある通信の相手側のワイヤレスノードの
状態が通常状態となるように、通信局起動要求信号を送
信する(ステップS401)。なお、この通信局起動要
求信号は、制御領域MAで送っても良いし、データ領域
で送るようにしても良い。
【0075】制御局のワイヤレスノードは、通信局起動
要求信号を受信し(ステップS421)、この起動要求
が与えられた通信局のそれまでの状態が通常状態(状態
01)か否かを判断する(ステップS422)。
【0076】この起動要求が与えられた通信局のそれま
での状態が通常状態なら、既に、その通信局は通常状態
にあるので、処理を終了する。
【0077】この起動要求が与えられた通信局のそれま
での状態が通常状態でなければ、制御局とされたワイヤ
レスノードは、その通信局のワイヤレスノードに、起動
指令信号WAKE_UPを送信する(ステップS42
3)。
【0078】図12Cに示すように、スリープ状態にあ
る通信局のワイヤレスノードは、スリープモードで、制
御領域MAを受信しており(ステップS431)、起動
指令信号WAKE_UPが受信されるか否かを判断して
いる(ステップ432)。ステップS432で起動指令
信号WAKE_UPを受信すると、通常状態に設定する
ための通信局状態変更要求信号STATUS_REQを
制御局のワイヤレスノードに送信する(ステップS43
3)。
【0079】図12Bに示すように、制御局のワイヤレ
スノードでは、通信局からの通信局状態変更要求信号S
TATUS_REQを受信し(ステップS424)、通
信局状態STATUSを通常状態に設定する(ステップ
S425)。そして、この通信局のワイヤレスノードを
ポーリングに加えて(ステップS426)、処理を終了
する。
【0080】スリープ状態にある通信局のワイヤレスノ
ード側では、ステップS433で通常状態(状態01)
に設定するための通信局状態変更要求信号STATUS
_REQを送信したら、通信局状態信号STATUSを
受信する(ステップS434)。そして、受信した通信
局状態信号STATUSが通常状態(状態01)である
か否かを判断する(ステップS435)。受信した通信
局状態信号STATUSが通常状態なら、スリープモー
ドを解除して、処理を終了する。なお、ステップS43
5で、受信した通信局状態信号STATUSが通常状態
でなければ、ステップS433にリターンして、再度処
理を行う。
【0081】また、図12Aに示すように、通信を希望
する通信局のワイヤレスノード側では、通信を希望する
相手側の通信局状態信号STATUSを受信する(ステ
ップS402)。そして、受信した通信を希望する相手
側の通信局状態信号STATUSが通常状態(状態0
1)であるか否かを判断する(ステップS403)。通
信を希望する相手側の通信局状態信号STATUSが通
常状態なら、スリープモードは解除されたと判断できる
ので、処理を終了する。なお、ステップS403で、通
信を希望する相手側の通信局状態信号STATUSが通
常状態でなければ、ステップS401にリターンして、
再度、処理が行う。
【0082】このように、この発明が適用されたシステ
ムでは、図4に示したように、各フレームの先頭の制御
領域MAに、通信局状態信号STATUSと、起動指令
信号WAKE_UPと、通信局状態変更要求信号STA
TUS_REQとが含まれている。これら通信局状態信
号STATUSと、起動指令信号WAKE_UPと、通
信局状態変更要求信号STATUS_REQとを使うこ
とにより、システム内のワイヤレスノードWN1、WN
2、…をスリープ状態に設定することができる。
【0083】次に、各ワイヤレスノードWN1、WN
2、…及びWNBの構成について説明する。図13は、
各ワイヤレスノードWN1、WN2、…及びWNBの構
成を示すものである。ワイヤレスノードの構成は、制御
局とされるワイヤスノードWNBも、通信局とされるワ
イヤレスノードWN1、WN2、…も、その構成は基本
的には同様である。
【0084】図13に示すように、各ワイヤレスノード
WN1、WN2、…及びWNBには、IEEE1394
のディジタルインターフェース11が備えられる。IE
EE1394のディジタルインターフェース11は、デ
ィジタルオーディオやディジタルビデオデータのような
時間的に連続するデータ(等時データ)と、コマンドの
ような非同期データとがサポートされている。
【0085】また、各ワイヤレスノードWN1、WN
2、…及びWNBには、符号化/復号化部12と、高周
波伝送処理部13と、伝送制御管理部14と、接続情報
記憶部15とが備えられている。
【0086】符号化/復号化部12は、送信データのエ
ンコード処理及び受信データのデコード処理を行ってい
る。データストリームの伝送では、符号化/復号化部1
2で、送信するデータストリームに対して、ブロック符
号によるエラー訂正符号化処理が行われ、また、受信デ
ータに対して、エラー訂正処理が行われる。
【0087】高周波伝送処理部13は、送信信号に対し
て変調処理を行い、所定の周波数に変換して、必要な電
力に電力増幅すると共に、受信信号から所定の周波数の
信号を取り出し、中間周波数信号に変換し、復調処理を
行うものである。変調方式としては、種々のものが提案
されている。例えば、変調方式としては、QPSKや多
値QAM変調等が提案されている。更に、このデータを
スペクトラム拡散やOFDM(Orthogonal Frequency D
ivision Multiplexing)で二次変調するようにしても良
い。
【0088】伝送制御管理部14は、データ伝送の管理
を行っている。すなわち、前述したように、このシステ
ムでは、フレーム構造でデータの伝送が行われ、ディジ
タルビデオデータのようなデータストリームは、タイム
スロットを使って伝送される。また、非同期伝送では、
データが届いているかをアクノリッジにより確認し、デ
ータ届いていなけば、再送を行うような処理が行われ
る。伝送制御管理部14は、このようなデータの伝送処
理を行っている。
【0089】接続情報記憶部15は、どの伝送にどのタ
イムスロットが使用されているかのような、ネットワー
クの接続情報を記憶している。この接続情報は、管理エ
リア情報として送受される。また、接続情報記憶部15
には、ポーリングリスト20が含まれている。このポー
リングリスト20は、制御局WNBとして使用する場合
に、各通信局のワイヤレスノードWN1、WN2、…と
ポーリング通信を行うときに使用される。
【0090】また、この各ワイヤレスノードWN1、W
N2、…及びWNBには、スリープモード設定部21が
設けられる。このスリープモード設定部21により、ノ
ードを使わないときには、スリープモードに設定され
る。スリープモードは、例えば、ノードが所定時間以上
使用されているか否かを判断し、所定時間以上ノードが
使用さないときに設定される。スリープモードに設定さ
れると、必要最小限以外の部分の電源の供給が止めら
れ、クロックが低下される。なお、スリープモードの場
合にも、各フレームの先頭の制御領域MAの起動指令信
号WAKE_UPのタイミングでは、信号の受信が行わ
れる。
【0091】制御情報を送信する場合には、伝送制御管
理部14から制御情報が出力され、この制御情報が符号
化/復号化部12に送られる。そして、フレームの先頭
の制御領域MAの時間になると、この符号化/復号化部
12の出力が高周波伝送処理部13に送られる。高周波
伝送処理部13でこの信号が所定の変調方式で変調さ
れ、所定の送信周波数に周波数変換され、必要な電力に
増幅される。この高周波伝送処理部13の出力がアンテ
ナ16から出力される。
【0092】データストリームを送信する場合には、デ
ィジタルインターフェース11を介して入力されたデー
タストリームが符号化/復号化部12に送られる。符号
化/復号化部12で、このデータストリームに対して、
ブロック符号によるエラー訂正符号が付加される。そし
て、伝送制御管理部14からの指令に基づいて、このデ
ータストリームが所定のタイムスロットに割り当てられ
る。割り当てられたタイムスロットの時間になると、こ
の符号化/復号化部12の出力が高周波伝送処理部13
に送られ、高周波伝送処理部13でこの信号が所定の変
調方式で変調され、所定の送信周波数に周波数変換さ
れ、必要な電力に増幅されて、アンテナ16から出力さ
れる。
【0093】非同期データを送信する場合には、ディジ
タルインターフェース11を介して入力された非同期デ
ータが符号化/復号化部12に送られる。符号化/復号
化部12で、この非同期データが所定のデータ列に整え
られる。なお、非同期データに対しては、再送処理が行
われるため、エラー訂正符号化処理を行う必要はない。
そして、伝送制御管理部14からの指令に基づいて、こ
のデータの送信タイミングが設定される。フレームの最
後の非同期伝送領域ASYNCAの時間になると、この
符号化/復号化部12の出力が高周波伝送処理部13に
送られる。高周波伝送処理部13でこの信号が所定の変
調方式で変調され、所定の送信周波数に周波数変換さ
れ、必要な電力に増幅され、アンテナ16から出力され
る。
【0094】データを受信する時には、アンテナ16か
らの受信信号は、高周波伝送処理部13に送られる。高
周波処理部13で、受信信号が所定の中間周波数信号に
変換され、ベースバンド信号が復調される。
【0095】制御領域MAの情報を受信する場合には、
制御領域MAの時間になると、伝送制御管理部14から
の指令に基づいて、高周波伝送処理部13からの出力信
号が符号化/復号化部12に送られる。そして、符号化
/復号化部12で、制御領域MAの情報がデコードされ
る。この制御領域MAの情報は、伝送制御管理部14に
送られる。
【0096】データストリームを受信する場合には、伝
送制御管理部14からの指令に基づいて、ストリームパ
ケット伝送領域の所定のタイムスロットの時間になる
と、高周波伝送処理部13からの出力信号が符号化/復
号化部12に送られる。符号化/復号化部12で、その
タイムスロットで送られてきたデータストリームのエラ
ー訂正処理が行われる。この符号化/復号化部12の出
力がディジタルインターフェース11を介して出力さ
れ、ディジタルインターフェース11に接続された機器
に送られる。
【0097】以上のように、この発明が適用されたシス
テムでは、各フレームの先頭の制御領域MAに、通信局
状態信号STATUSと、起動指令信号WAKE_UP
と、通信局状態変更信号STATSU_REQが送られ
る。これらを利用して、スリープ動作の制御をすること
ができる。
【0098】なお、1フレームの大きさや、1スロット
の大きさ、割り当てられるスロットの数については、伝
送条件に応じて、適宜設定される。また、この例では、
ストリーム伝送領域の後に非同期伝送領域を設けている
が、ストリーム伝送領域と非同期伝送領域との関係は、
これに限定されるものではなく、例えば、ストリーム伝
送領域の前に非同期伝送領域を設けるようにしても良
い。
【0099】
【発明の効果】この発明によれば、通信局が制御局に通
信局状態変更要求信号を送信し、制御局が通信局に通信
局状態信号を送信して通信局のスリープ状態に設定する
ことができる。これにより、自局自身をスリープ状態に
設定できると共に、制御局からの指令によりスリープ状
態に設定することができる。そして、スリープ状態にあ
る通信局は、少なくとも、起動指令信号を受信してい
る。これにより、スリープ状態にある通信局は、自局自
身でスリープ状態を解除できると共に、制御局からの指
令により、スリープ状態を解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された無線ネットワークシステ
ムの一例を示す略線図である。
【図2】スター型のネットワークシステムの説明に用い
る略線図である。
【図3】無線ネットワークシステムにおける1フレーム
の構造の説明に用いる略線図である。
【図4】制御領域の構成の説明に用いる略線図である。
【図5】ポーリングリストの説明に値いる略線図であ
る。
【図6】ポーリングを使ったアクセスの説明に用いるフ
ローチャートである。
【図7】スリープ状態のときのポーリングリストの説明
に用いる略線図である。
【図8】ハイプライオリティ状態のときのポーリングリ
ストの説明に用いる略線図である。
【図9】スリープモードの処理の設定の説明に用いるフ
ローチャートである。
【図10】スリープモードの処理の設定の説明に用いる
フローチャートである。
【図11】スリープモードの処理の設定の説明に用いる
フローチャートである。
【図12】スリープモードの処理の設定の説明に用いる
フローチャートである。
【図13】この発明が適用された無線ネットワークシス
テムにおけるワイヤレスノードの一例のブロック図であ
る。
【符号の説明】
WN1、WN2、…、・・・通信局のワイヤレスノー
ド、WNB・・・制御局のワイヤレスノード、AV1、
AV2、…・・・オーディオビデオ機器、11・・・デ
ィジタルインターフェース、12・・・符号化/復号化
部、13・・・高周波伝送処理部、14・・・伝送制御
管理部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信局と、上記複数の通信局との
    間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通信方法
    において、 上記各通信局及び制御局で送受される通信信号は、制御
    領域とデータ領域に時分割されたフレーム構造とされ、 上記通信局が上記制御局に通信局状態変更要求信号を送
    信し、上記制御局が上記通信局に通信局状態信号を送信
    して上記通信局のスリープ状態に設定し、スリープ状態
    にある上記通信局が起動指令信号を受信してスリープ状
    態を解除するようにしたことを特徴とする無線通信方
    法。
  2. 【請求項2】 上記通信局状態信号は、上記各通信局が
    スリープ状態にあるか否かを示す信号であり、各フレー
    ムの制御領域で上記制御局から上記各通信局に送信され
    るようにした請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 【請求項3】 上記起動指令信号は、スリープ状態を解
    除させるために、スリープ状態にある通信局に対して送
    られる信号であり、各フレームの制御領域で上記制御局
    から上記スリープ状態にある通信局に送信されるように
    した請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 【請求項4】 上記スリープ状態にある通信局は、少な
    くとも上記起動指令信号を受信可能な状態に設定するよ
    うにした請求項1に記載の無線通信方法。
  5. 【請求項5】 上記通信局状態変更要求信号は、各通信
    局が自局をスリープ状態に設定するか否かを要求するた
    めに送信する信号であり、各フレームの制御領域で上記
    各通信局から上記制御局に送信されるようにした請求項
    1に記載の無線通信方法。
  6. 【請求項6】 複数の通信局と、上記複数の通信局との
    間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通信シス
    テムにおいて、 上記各通信局及び制御局で送受される通信信号は、制御
    領域とデータ領域に時分割されたフレーム構造とされ、 上記通信局が上記制御局に通信局状態変更要求信号を送
    信し、上記制御局が上記通信局に通信局状態信号を送信
    して上記通信局のスリープ状態に設定し、スリープ状態
    にある上記通信局が起動指令信号を受信してスリープ状
    態を解除するようにしたことを特徴とする無線通信シス
    テム。
  7. 【請求項7】 上記通信局状態信号は、上記各通信局が
    スリープ状態にあるか否かを示す信号であり、各フレー
    ムの制御領域で上記制御局から上記各通信局に送信され
    るようにした請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 上記起動指令信号は、スリープ状態を解
    除させるために、スリープ状態にある通信局に対して送
    られる信号であり、各フレームの制御領域で上記制御局
    から上記スリープ状態にある通信局に送信されるように
    した請求項6に記載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 上記スリープ状態にある通信局は、少な
    くとも上記起動指令信号を受信可能な状態に設定するよ
    うにした請求項6に記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 上記通信局状態変更要求信号は、各通
    信局が自局をスリープ状態に設定するか否かを要求する
    ために送信する信号であり、各フレームの制御領域で上
    記各通信局から上記制御局に送信されるようにした請求
    項6に記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】 複数の通信局と、上記複数の通信局と
    の間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通信シ
    ステムを構成する通信局において、 上記各通信局及び制御局で送受される通信信号は、制御
    領域とデータ領域に時分割されたフレーム構造とされ、 各通信局が自局をスリープモードに設定するか否かを要
    求するための通信局状態変更要求信号を送信する通信局
    状態変更要求信号送信手段と、 上記各通信局がスリープ状態にあるか否かを示す通信局
    状態信号を受信する通信局状態信号受信手段と、 スリープ状態を解除させるための起動指令信号を受信す
    る起動指令信号受信手段と、 上記通信局状態変更要求信号を送信して自局をスリープ
    状態に設定することを要求し、上記通信局状態信号を受
    信してスリープ状態に設定し、上記起動指令信号を受信
    してスリープ状態を解除するように制御する制御手段と
    を備えるようにした通信局。
  12. 【請求項12】 上記通信局状態信号は、上記各通信局
    がスリープ状態にあるか否かを示す信号であり、上記通
    信局状態送信手段は、各フレームの制御領域で上記通信
    局状態信号を受信するようにした請求項11に記載の通
    信局。
  13. 【請求項13】 上記起動指令信号は、スリープ状態を
    解除させるために、スリープ状態にある通信局に送られ
    る信号であり、上記起動指令信号受信手段は、各フレー
    ムの制御領域で上記起動指令信号を受信するようにした
    請求項11に記載の通信局。
  14. 【請求項14】 上記起動指令信号の受信は、スリープ
    状態に設定されているときにも行うようにした請求項1
    1に記載の通信局。
  15. 【請求項15】 上記通信局状態変更要求信号は、各通
    信局が自局をスリープモードに設定するか否かを設定す
    るための信号であり、上記通信局状態変更要求信号受信
    手段は、各フレームの制御領域で上記通信局状態変更要
    求信号を送信するようにした請求項11に記載の通信
    局。
  16. 【請求項16】 複数の通信局と、上記複数の通信局と
    の間のアクセスを制御する制御局とからなる無線通信シ
    ステムを構成する制御局において、 上記各通信局及び制御局で送受される通信信号は、制御
    領域とデータ領域に時分割されたフレーム構造とされ、 上記各通信局がスリープ状態にあるか否かを示す通信局
    状態信号を送信する通信局状態信号送信手段と、 スリープ状態を解除させるための起動指令信号を送信す
    る起動指令信号送信手段と、 各通信局が自局をスリープモードに設定するか否かを要
    求するための通信局状態変更要求信号を受信する通信局
    状態変更要求信号受信手段と上記通信局から通信局状態
    変更要求信号に応じて上記通信局に上記通信局状態信号
    を送信して上記通信局をスリープ状態に設定したり、上
    記起動指令信号送信を上記通信局に送信して上記通信局
    のスリープ状態を解除する制御を行う制御手段とを備え
    るようにした制御局。
  17. 【請求項17】 上記起動指令信号は、スリープ状態を
    解除させるために、スリープ状態にある通信局に送られ
    る信号であり、上記起動指令信号の送信手段は、各フレ
    ームの制御領域で上記通信局に送信するようにした請求
    項16に記載の制御局。
  18. 【請求項18】 上記通信局状態変更要求信号は、各通
    信局が自局をスリープモードに設定するか解除するかを
    設定するための信号であり、上記通信局状態変更要求信
    号受信手段は、各フレームの制御領域で上記各通信局か
    らの通信局状態変更要求信号を受信するようにした請求
    項16に記載の制御局。
  19. 【請求項19】 上記通信局状態信号は、上記各通信局
    がスリープ状態にあるか否かを示す信号であり、上記通
    信局状態送信手段は、各フレームの制御領域で上記通信
    局状態信号を送信するようにした請求項16に記載の制
    御局。
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