JPH1028098A - 回線アクセス方法 - Google Patents

回線アクセス方法

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JPH1028098A
JPH1028098A JP18191396A JP18191396A JPH1028098A JP H1028098 A JPH1028098 A JP H1028098A JP 18191396 A JP18191396 A JP 18191396A JP 18191396 A JP18191396 A JP 18191396A JP H1028098 A JPH1028098 A JP H1028098A
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terminal
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frame
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JP18191396A
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English (en)
Inventor
Takumi Tanabe
匠 田辺
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1028098A publication Critical patent/JPH1028098A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め用意されたチャネル数分の端末しか同時
に通信できないという、FDMA方式の欠点を解消す
る、回線アクセス方法を提供する。 【解決手段】 端末1がチャネルにアクセスしようとし
たが、空きチャネルが無かった場合、センター局の指示
で制限付きでチャネルをアクセスする。端末1はタイマ
ーを起動して送信区間D1と待機区間D2が交互にくる
ようなスケジューリングを行い、送信区間D1だけCS
MA方式に従って回線アクセスを可能とする。送信区間
D1中に回線アクセスをしようとしたが、キャリアをセ
ンスした場合は、タイマーをリセットして、キャリアが
無くなった後に待機区間D2からスケジューリングを再
開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信におけ
る回線アクセス方法に関する。特に周波数分割多元接続
方式を用いた場合の回線アクセス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データ通信網における回線のアクセス方
式は、大きく、回線交換方式とパケット交換方式に分け
ることができる。リアルタイム性が要求されるVOD
(ビデオオンデマンド)や電話、テレビ会議のようなア
プリケーションには、回線交換方式の方が適している。
【0003】回線交換方式の多重化の方法として代表的
なものに、周波数分割多元接続(FDMA:frequency
division multiple access)方式と、時分割多元接続
(TDMA:time division multiple access)方式が
ある。FDMA方式は、回線を周波数帯域によって複数
のチャネルに分割する。一方TDMA方式は、回線を時
分割(固定長のタイムスロット割り当て)によって複数
のチャネルに分割する。
【0004】TDMA方式は、例えば優先度やデータ量
によって割り当てるタイムスロットの数を増減させた
り、空いているタイムスロットを他の端末に割り当てた
りする等、通信の状況によって柔軟な対応が可能であ
る。例えば特公平6−18357号公報では、通信のビ
ットレート毎にチャネルをグループ化し、ビットレート
の大きいグループのタイムスロットは長くなるように設
定し、更に、通信の状況によってタイムスロットが不足
した場合は、隣接するグループからタイムスロットを借
りてくる方法を開示している。しかしTDMA方式で
は、センター局が多数の端末と通信を行っているような
場合、センター局側の変復調器が故障すると全端末が通
信不能となる。
【0005】一方、FDMA方式は、端末が通信の最初
にチャネルを確保してしまうと、(実際にはデータが流
れていなくても)その通信が終わるまで他の端末がその
チャネルを利用することができない。しかしFDMA方
式は、センター局が多数の端末と通信を行っているよう
な場合、センター局側の変復調器が一つ故障しても、一
つのチャネルが使用できなくなるだけで、システム全体
には大きな影響を与えない。
【0006】FDMA方式においても、通信の状況によ
ってチャネル割り当てを柔軟に行える回線アクセス方法
が求められている。特に、一つのチャネルを複数の端末
によって同時に使用する方法が必要となっている。
【0007】特公平6−20189号公報では、端末が
通信を開始しようとしたときに全チャネルが使用中であ
ったならば、センター局が通信を開始しようとした端末
の識別番号を保持し、空きチャネルが生じた時点でその
識別番号をもつ端末へその旨を通知する方法を開示して
いる。この方法は、チャネルが空いた直後に端末がチャ
ネルを確保できる。また、先に通信を開始しようとした
端末に先にチャネルが割り当てられるということも可能
である。しかし、一つのチャネルの同時使用を目指すも
のではなく、一つのチャネルを占有し続けるというFD
MA方式の欠点を解決するものではない。
【0008】特開昭58−158385号公報では、チ
ャネルを確保している端末が、そのチャネルを一時使用
しないようなとき、チャネルの確保を一時中断し、使用
するようになってから再びチャネルを確保することを開
示している。この方法では、同一チャネルを複数の端末
が同時期に使用することができるが、チャネル使用を一
時中断してから再び復帰するまでには、一定の時間がか
かり、リアルタイム通信に適さない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の回線
アクセス方法の問題点を解決するもので、FDMA方式
を利用している場合でも、同一チャネルを2つの端末が
アクセスすることができるような回線アクセス方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ある端末からのチャンネル使用要求に対し
て、チャンネルに空きがない場合、所定の長さの送信区
間と待機区間を交互に設定するような制限付きで、他の
端末と共用させ、かつ各端末は、CSMA方式に従って
データ通信を行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明の回線アクセ
ス方法は、センター局と、センター局と通信する複数の
端末と、通信回線とで構成され、センター局から端末へ
の、もしくは、端末からセンター局への、もしくは、そ
の両方向のデータ通信がFDMA方式を用いる通信網に
おいて用いられる。この回線アクセス方法は、センター
局が第1の端末からのチャネル使用要求を受信するステ
ップと、センター局が、制御するチャネルの空き状況を
確認するステップとを含む。センター局が、制御するチ
ャネルに空きがない場合、センター局はチャネルを使用
中の第2の端末宛てにチャネル共用指示を、第1の端末
宛てに制限付チャネル利用許可を送信するステップを含
む。第2の端末が、前記チャネル共用指示を受信するス
テップと、第2の端末が、CSMA(Carrier Sense Mu
ltiple Access)方式に従ったデータの送信を開始する
ステップとを含む。第1の端末が、所定の長さの送信区
間と所定の長さの待機区間を交互に設定するタイマーを
起動するステップを含む。第1の端末が、前記送信区間
においてCSMA方式に従ってデータの送信を行うステ
ップと、第1の端末が、待機区間においてデータの送信
を待機するステップとを含む。第1の端末が、送信区間
において、チャネルにキャリアをセンスした場合、タイ
マーを停止し、キャリアをセンスしなくなったらタイマ
ーを再起動するステップとを含む。このことにより、同
一チャネルを2つの端末が同じアクセスすることが可能
となる。
【0012】また第2の発明の回線アクセス方法では、
第1の発明において、待機区間が送信区間よりも長く設
定する。このことにより、先にチャネルをアクセスして
いた端末が優先してチャネルを利用できるようになり、
先にチャネルをアクセスしていた端末がリアルタイム通
信を行っていても、後からの端末から受ける影響を軽減
することができる。
【0013】また第3の発明の回線アクセス方法では、
第1の発明において、送信区間及び待機区間の長さが、
通信中で可変とする。このことにより、後にチャネルを
アクセスする端末が、先にチャネルをアクセスしている
端末の通信の状況の変化に柔軟に対応することができ
る。
【0014】また第4の発明の回線アクセス方法では、
第1の発明において、第1の端末がタイマーを再起動す
るステップにおいて、必ず待機区間から起動する。この
ことにより、第2の端末がバースト的に通信を行う場合
に、タイマー再起動を何度も行う必要がなくなる。
【0015】また第5の発明の回線アクセス方法では、
第1の発明において、第1の端末及び第2の端末がCS
MA方式に従ったデータの送信を行う代わりに、CSM
A/CD(Carrier Sense Multiple Access / Collisio
n Detection)方式に従ったデータの送信を行う。この
ことにより、端末は自身のデータ送信中にデータの衝突
を検出することができ、データの衝突に迅速に対応でき
る。
【0016】また第6の発明の回線アクセス方法では、
第3の発明において、第2の端末が、直近の所定時間に
おいて自身の送信したフレームのフレーム落ち回数を数
え、フレーム落ち回数と、直近の送信区間と待機区間の
比率から、所定の方法で導出される比率で送信区間と待
機区間の比率を決定する。フレーム落ちはチャネル上で
のフレーム衝突が原因と考えられるので、このことによ
って、通信の状況が変化しても、フレーム衝突が起きに
くくすることができる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態による
回線アクセス方法が用いられる通信網の一例である。図
1において、1はセンター局、2は端末である。センタ
ー局1は複数の端末2とデータ通信を行う。バス6には
センター局1以外にハードディスク装置3が接続されて
いる。バス7には端末2以外に、入力装置4、出力装置
5が接続されている。(図では示していないが、すべて
の端末2はそれぞれバス7に接続している。)ユーザー
が、例えばハードディスク装置3内のデータを参照した
い場合、入力装置4からその旨を入力し、バス7を介し
て端末2にセンター局1への通信開始を促す。端末2は
センター局1と通信を開始する。センター局1は、接続
されているハードディスク装置3が蓄積されているデー
タのうち、ユーザーによって指示されたデータをバス6
を介して取り込み、そのデータを端末2に向けて送信す
る。端末2は、受信したデータをバス7を介して出力装
置5に表示する。
【0018】センター局1は、制御部11、メモリ1
2、復調器13、変調器14、分配合成器15、チャネ
ル利用状況テーブル16を含む。端末2は、制御部2
1、メモリ22、復調器23、変調器24、分配合成器
25、キャリアセンス部26、タイマー27を含む。セ
ンター局1、端末2の各構成要素の機能の詳細について
は、後でセンター局1、端末2の動作をフローチャート
を用いて説明する際に述べる。
【0019】図1の通信網では、そのシステム立ち上げ
時に、システム運用者が各端末2にそれぞれ端末IDと
呼ばれる固有の数値を付与する。この端末IDはぞれぞ
れの端末2のメモリ22内の所定の場所に保持される。
【0020】以下、端末2からセンター局1への向きを
「上り」、センター局1から端末2への向きを「下り」
とする。図1の通信網において、回線は周波数帯域によ
って上り回線と下り回線に分割される。更に上り回線、
下り回線が、それぞれ周波数帯域によって複数のチャネ
ルに分割される。センター局1内の復調器13、変調器
14はそれぞれ上り回線、下り回線のチャネル数分だけ
ある。復調器13それぞれの受信(復調)周波数帯域
は、上り回線の複数のチャネルの周波数帯域のそれぞれ
に一致するように設定される。同様に、変調器14それ
ぞれの送信(変調)周波数帯域は、下り回線の複数のチ
ャネルの周波数帯域にそれぞれに一致するように設定さ
れる。
【0021】図2に、回線の分割の概要を示す。上りチ
ャネルのうち1チャネルはアクセス権要求用チャネルで
あり、端末2によって上りチャネル及び下りチャネルの
アクセス権を獲得するために利用される。残りの上りチ
ャネルは上りデータチャネルで、端末2からセンター局
1へのデータフレームや制御フレームの送信に用いられ
る。下りチャネルのうち1チャネルはポーリングチャネ
ルであり、センター局1が端末2に対してアクセス権要
求用チャネルへのアクセス権を付与するため、および、
センター局1から端末2へチャネル利用の許可を通知す
るために用いられる。下りチャネルの残りのチャネルは
下りデータチャネルで、センター局1から端末2へのデ
ータフレームや制御フレームの送信に用いられる。上り
データチャネル、下りデータチャネルの数は同一で、そ
れぞれ0から始まる数値で表されるチャネルIDが付与
されている。
【0022】図3は、本実施の形態の回線アクセス方法
で用いられるフレームのフォーマットを示す。図3
(a)は、端末2からセンター局1へ送信されるアクセ
ス権要求用フレームのフォーマットを示す。このフレー
ムはアクセス権要求チャネルで用いられる。アクセス権
要求フレームは、開始デリミタ、端末IDフィールド、
フレームIDフィールド、CRC、終了デリミタから構
成される。端末IDフィールドには、そのアクセス権要
求フレームを送信する端末の端末IDが書き込まれる。
フレームIDフィールドには、そのアクセス権要求フレ
ームが何番目のアクセス権要求であるかを示す数値(フ
レームID)が書き込まれる。フレームIDの値は個々
の端末2毎に管理される。フレームIDの初期値(シス
テム立ち上げ時の値)は0で、端末2がアクセス権要求
フレームを送信するたびに1ずつ加算されていく。フレ
ームIDフィールドの大きさから導出されるフレームI
Dの最大値に1を加えた値は0である。
【0023】図3(b)は、センター局1から端末2へ
送信されるポーリングフレームのフォーマットを示す。
このフレームはポーリングチャネルで用いられる。ポー
リングフレームは、開始デリミタ、ポーリングフィール
ド、端末数フィールド、複数のアクセス権許可情報フィ
ールド、CRC、終了デリミタから構成される。ポーリ
ングフィールドには、センター局1が次のタイミング
で、アクセス権要求チャネルへのアクセス許可を与える
端末2の端末IDが書き込まれる。端末数フィールド
は、アクセス権許可情報フィールドの数を含む。アクセ
ス権許可情報フィールドは、それぞれ、端末IDフィー
ルド、フレームIDフィールド、タイプフィールド、チ
ャネルIDフィールドから構成される。アクセス権許可
情報フィールドは、センター局1が、端末IDフィール
ド内の端末IDをもつ端末2に対して、チャネルIDフ
ィールド内のチャネルIDで表される上りチャネルへの
アクセスを許可し、かつ、センター局1からこの端末2
宛ての送信にこのチャネルIDで表される下りチャネル
を使用することを意味する。フレームIDフィールドに
は、そのアクセス権許可情報フィールドに対応するアク
セス権要求フレームのフレームIDの値がコピーされ
る。タイプフィールドの値が0の時、許可を受けた端末
2による上りチャネルへのアクセスが制限なしであるこ
とを示す。タイプフィールドの値が1の時、許可を受け
た端末2による上りチャネルへのアクセスに、後でフロ
ーチャートを用いて説明するような制限があることを示
す。ポーリングフレームの長さはポーリングチャネルの
伝送容量から導出される1ミリ秒分のビット数の固定長
である。アクセス権許可を与える端末数が少なく、ポー
リングフレームの長さが1ミリ秒分の長さに満たないと
きは、最後のアクセス権許可情報フィールドとCRCの
間にいくつか0を挿入し、全体のフレーム長が1ミリ秒
分となるように調整する。
【0024】図3(c)は、端末2からセンター局1へ
送信される上りデータフレームのフォーマットを示す。
このフレームは上りデータチャネルで用いられる。上り
データフレームは、プリアンブル、開始デリミタ、端末
IDフィールド、タイプフィールド、データ部、CR
C、終了デリミタから構成される。端末IDフィールド
にはその上りデータフレームを送信した端末2の端末I
Dが書き込まれる。タイプフィールドの値は0で、この
フレームが上りデータフレームであることを示す。デー
タ部には、端末2からセンター局1へ送信されるデータ
が含まれる。
【0025】図3(d)は、端末2からセンター局1へ
送信される上り制御フレームのフォーマットを示す。こ
のフレームは上りデータチャネルで用いられる。上り制
御フレームは、プリアンブル、開始デリミタ、端末ID
フィールド、タイプフィールド、制御情報部、CRC、
終了デリミタから構成される。端末IDフィールドには
その上り制御フレームを送信した端末2の端末IDが書
き込まれる。タイプフィールドには上り制御フレームの
タイプを表すタイプ値が書き込まれる。タイプ値1は通
信終了を、タイプ値2はチャネル共用指示確認を意味す
る。これらの上り制御フレームの役割、及び、それぞれ
の制御情報部の内容については、後でフローチャートを
用いて説明する。
【0026】図3(e)は、センター局1から端末2へ
送信される下りデータフレームのフォーマットを示す。
このフレームは下りデータチャネルで用いられる。下り
データフレームは、プリアンブル、開始デリミタ、端末
IDフィールド、タイプフィールド、データ部、CR
C、終了デリミタから構成される。端末IDフィールド
には、その下りデータフレームの宛先である端末2の端
末IDが書き込まれる。タイプフィールドの値は8で、
そのフレームが下りデータフレームであることを示す。
データ部には、センター局1から端末2へ送信されるデ
ータが含まれる。
【0027】図3(f)は、センター局1から端末2へ
送信される下り制御フレームのフォーマットを示す。こ
のフレームは下りデータチャネルで用いられる。下り制
御フレームは、プリアンブル、開始デリミタ、端末ID
フィールド、タイプフィールド、制御情報部、CRC、
終了デリミタから構成される。端末IDフィールドには
その下り制御フレームの宛先である端末2の端末IDが
書き込まれる。タイプフィールドには下り制御フレーム
のタイプを表すタイプ値が書き込まれる。タイプ値9は
送信終了を、タイプ値10はチャネル共用指示を、タイ
プ値11はチャネル共用解除を意味する。
【0028】図4は、本実施の形態の回線アクセス方法
のフレーム交換の概要を示すシーケンス図である。
【0029】図4(a)は、上り(下り)データチャネ
ルに空きがある場合のシーケンスを示す図である。セン
ター局1と通信をしようとする端末2は、自身の端末I
Dと一致する端末IDをもつポーリングフレームを受信
するまで待つ。そのようなポーリングフレームを受信す
ると、端末2はアクセス権要求フレームを送信する。ア
クセス権要求フレームを送信するタイミングは、上記の
ポーリングフレームの終了デリミタを受信するタイミン
グである。センター局1がアクセス権要求フレームを受
信し、上り(下り)データチャネルに空きがある場合、
センター局1は空きチャネルの中から一つ選択する。次
いでセンター局1は、アクセス権要求フレームを送信し
た端末に対して、選択された上りデータチャネルへのア
クセスを制限無しで許可する、アクセス権許可情報フィ
ールドを含むようなポーリングフレームを生成し、ポー
リングチャネルに送信する。端末2はアクセス権許可を
受けた上りデータチャネルにデータフレームを送信す
る。通信を終了する際には、端末2は送信終了を意味す
る制御フレームを上りデータチャネルに送信する。送信
終了の制御フレームを受信したセンター局1は、送信終
了の制御フレームを下りデータチャネルへ送信する。
【0030】図4(b)は、上り(下り)データチャネ
ルに空きがなく、かつ、上りデータチャネルのすべてが
2つの端末2によってアクセスされているのではない場
合のシーケンスを示す図である。センター局1と通信を
しようとする端末2(以下、端末A)が、アクセス権要
求フレームを送信するまでは、図4(a)の場合と同じ
である。センター局1がアクセス権要求フレームを受信
し、上りデータチャネルに空きがなく、かつ、上りデー
タチャネルのうち1つの端末2によって占有アクセスさ
れているものがある場合、センター局1は、1つの端末
2によって占有アクセスされている上り(下り)データ
チャネルの一つを選択する。次いでセンター局1は、選
択した下りデータチャネルへ、その上りデータチャネル
を占有アクセスしている端末2(以下、端末B)宛て
に、チャネル共用指示を意味する制御フレームを送信す
る。端末Bは、これを受けてチャネル共用指示確認を意
味する制御フレームを送信する。センター局1は、チャ
ネル共用指示確認の制御フレームを受信すると、端末A
に対して、選択された上りデータチャネルへのアクセス
を制限付きで許可する、アクセス権許可情報フィールド
を含むようなポーリングフレームを生成し、ポーリング
チャネルに送信する。端末A、Bのどちらも通信を終了
する場合は、送信終了を意味する制御フレームを、上り
データチャネルに送信する。これを受けてセンター局1
は、下りデータチャネルに送信終了を意味する制御フレ
ームを送信する。その時、端末A、Bのうち片方がまだ
通信続行中であった場合、センター局1は通信続行中で
ある方の端末2に向けてチャネル共用解除を意味する制
御フレームを送信する。以降その端末2はその上りデー
タチャネルに占有してアクセスできる。
【0031】なお、本実施の形態の通信網においては、
通信の開始、終了は必ず端末2側から始める。
【0032】以下本実施の形態の回線アクセス方法につ
いて、図5、図6のフローチャートを用いて詳しく説明
する。図5は、端末2の動作を示すフローチャート、図
6はセンター局1の動作を示すフローチャートである。
【0033】最初に図5を参照して端末2の動作を説明
する。端末2を使用するユーザーが入力装置4に通信の
開始の指示を入力すると、その指示はバス7を経由して
端末2内の制御部21へ送られる。制御部21は復調器
23にポーリングフレーム受信開始を指示する。復調器
23は、復調周波数帯域をポーリングチャネルの周波数
帯域に合わせる。次いで、分配合成器25からの信号を
復調する。復調器23は復調の結果得られたビット列に
定期的に現れる、所定のビットパターンをもつ(ポーリ
ングフレームの)開始デリミタを利用してビット同期を
とる。更に受信したビット列を復号して、ポーリングフ
レームを受信する。ポーリングフレームを受信した復調
器23は、その旨を制御部21に通知するとともに、ポ
ーリングフレームの端末IDフィールド以降をメモリ2
2に送りはじめる。復調器23は、受信したポーリング
フレームのCRCチェックを行い、その正否を制御部2
1に通知する。制御部21はメモリ22内にあらかじめ
保持されている自身の端末IDと、受信した端末IDフ
ィールド内の端末IDを比較する。この両者が一致し、
かつ、復調器23からCRCが正しかった旨の通知を受
けると、制御部21は、アクセス権要求チャネルのアク
セス権を獲得したと認識する。端末IDが一致しないで
CRCが正しいという通知を受けるか、端末IDが一致
したがCRCが正しくないという通知を受けると、制御
部21はメモリ22内の受信したポーリングフレームを
廃棄する。具体的には復調器23に対して、次に受信す
るポーリングフレームのメモリ22への書き込みを、す
でに受信したポーリングフレームを上書きするように行
うことを指示する。
【0034】ポーリングフレームのポーリングフィール
ド内の端末IDが自身の端末IDと一致すると(ステッ
プ1)、制御部21は,まずメモリ22に保持されてい
るアクセス権要求フレームのテンプレートのフレームI
Dフィールドを、前回のアクセス権要求フレームのフレ
ームIDより1だけ加算するように設定する。更に制御
部21はメモリ22からこのテンプレートを変調器24
にコピーさせる。次いで制御部21は、直近に受信した
ポーリングフレームの終了デリミタを受信するタイミン
グで、変調器24へアクセス権要求フレームの送信を指
示する。変調器24は、送信周波数帯域をアクセス権要
求チャネルの周波数帯域に合わせ、メモリ22からのア
クセス権要求フレームのテンプレートに開始デリミタ、
終了デリミタを付加し、CRCを計算、付加してフレー
ムを完成させる。更に変調器24は、このアクセス権要
求フレームを符号化し、変調して分配合成器25に送
る。こうしてアクセス権要求フレームは端末2から送信
される(ステップ2)。
【0035】アクセス権要求フレームの送信が終わる
と、変調器24はその旨を制御部21に通知する。制御
部21は復調器23からメモリ22に送られるポーリン
グフレームのアクセス権許可情報フィールドを参照し始
める。自身の端末IDと一致する端末IDフィールドを
持つ、アクセス権許可情報フィールドを見出すと、制御
部21は、そのアクセス権許可情報フィールドのフレー
ムIDが、送信したアクセス権要求フィールドのフレー
ムIDと一致することを確認する。こうして、上りデー
タチャネルのアクセス権が許可される(ステップ3)。
次いで制御部21は、変調器24、復調器23に対し
て、このアクセス権許可情報フィールドのチャネルID
をもつ上りデータチャネル、下りデータチャネルの周波
数帯域に、それぞれ送信周波数帯域、受信周波数帯域を
合わせるよう指示する。
【0036】制御部21は、メモリ22内にある上記の
アクセス権許可情報フィールドのタイプ値を参照する
(ステップ4)。タイプ値が0であれば、制御部21は
上りデータチャネルの占有アクセス権を得たと認識す
る。
【0037】復調器23は、分配合成器25からの先ほ
ど設定した下りデータチャネルの信号を受信し始める。
下りデータチャネルを流れるフレームを受信する場合
は、まず信号を設定した受信周波数で復調する。プリア
ンブルによってビット同期をとる。次いで開始デリミタ
を検出し、端末IDフィールド以下を復号する。復調器
23は、復号したデータ列をCRCの直前までメモリ2
2に送る。メモリ22にデータ列を送り始めるときに、
復調器23は制御部21にその旨を通知する。同時に復
調器23は、CRCチェックを行い、正否が判明した時
点で、正否を制御部21に通知する。制御部21はCR
Cチェックが正しいフレームだけを認識し、誤りのフレ
ームはメモリ22から廃棄する。
【0038】制御部21が、復調器23が受信したフレ
ームを参照し、そのフレームが、自身の端末IDを有す
る下り制御フレームで、かつ、そのタイプ値が10(チ
ャネル共用指示)であると認識すると(ステップ5)、
制御部21は、メモリ22内にタイプ値2(チャネル共
用指示確認)の上り制御フレームを生成する。メモリ2
2内ではプリアンブル、開始デリミタ、CRC、終了デ
リミタは付加しない。次いで制御部21は、生成した上
り制御フレームをメモリ22から変調器24へ移動させ
る。変調器24はこの上り制御フレームにプリアンブ
ル、開始デリミタを付加し、CRCを計算して付加し、
更に終了デリミタを付加して、符号化し、送信周波数で
変調した信号を分配合成器25に送る。これによって端
末2はチャネル共用指示確認の上り制御フレームを送信
する(ステップ6)。
【0039】次いで、制御部21はCSMAモードを設
定する(ステップ7)。CSMAモードが設定される
と、 制御部21はキャリアセンス部26に対し、その
受信周波数帯域を設定されている上りデータチャネルと
同じ周波数帯域にするように指示する。キャリアセンス
部26は、以降、その上りデータチャネルを観察し、上
りデータチャネルに所定強度以上の信号があれば、上り
データチャネルがビジーである旨を制御部21に通知し
続ける。
【0040】ユーザーによって入力装置4から入力され
たデータが、バス7を経由してメモリ22に送信すべき
データとして蓄積されている等、センター局1へ向けて
送信すべきデータが存在する場合(ステップ8)、制御
部21は、そのデータをデータ部としてもつような上り
データフレームを、メモリ22内で作成する。この時、
プリアンブル、開始デリミタ、CRC、終了デリミタは
付加しない。制御部21は、この上りデータフレームを
メモリ22から変調器24に移す。CSMAモードが設
定されていないならば(ステップ9)、制御部21は変
調器24に上りデータフレームの送信を指示する。変調
器24は、メモリ22からの上りデータフレームからC
RCを計算、付加し、更に上りデータフレームを符号化
して、プリアンブル、開始デリミタ、終了デリミタを付
加し、設定された上りデータチャネルの周波数で変調し
て、分配合成器25に送る。これによりメモリ22内の
データは送信される(ステップ11)。
【0041】ステップ9で、メモリ22内のデータを送
信しようとする場合に、CSMAモードが設定されてい
たら、制御部21はキャリアセンス部26の通知から、
上りデータチャネルがビジーでないと確認される時に限
り、すなわち上りデータチャネルが空いている時に限り
(ステップ10)、ステップ11に移ってデータを送信
する。
【0042】復調器23から下り制御フレームが受信さ
れ、そのタイプ値が11(チャネル共用解除)である
と、制御部21が認識した場合(ステップ12)、制御
部21は、ステップ6と同様の方法で、タイプ値3(チ
ャネル共用解除確認)の上り制御フレームを送信させる
(ステップ13)。次いで制御部21はCSMAモード
を解除する(ステップ14)。
【0043】ユーザーによって入力装置4からバス7を
介して制御部21に通信終了が知らされる等の手続き
で、通信を終了する場合(ステップ15)、端末2は通
信終了処理を行う(ステップ16)。通信終了処理で
は、まず制御部21が、メモリ22と変調器24に指示
して、タイプ値が1(通信終了)の上り制御フレームを
生成させ、送信する。次いで制御部21はタイマー27
を起動させる。この後、復調器23が受信してメモリ2
2に送られたフレームが、制御部21によってタイプ値
9(通信終了)の下り制御フレームであると認識される
と、制御部21はタイマー27を止め、通信終了の旨
を、バス7を介して出力装置4に表示させる。タイプ値
9の下り制御フレームを受信できないままに所定の時間
経過した場合には、制御部21は変調器24、メモリ2
2に指示して、タイプ値1の上り制御フレームを再送さ
せる。CSMAモードが設定されていれば、制御部21
はこれを解除する。
【0044】ステップ2で、アクセス権要求フレームを
送信すると、制御部21はタイマー27を起動させる。
ステップ3で端末IDとフレームIDが一致するアクセ
ス権許可情報フィールドを受信しないまま、タイマー2
7が所定の時間経過すると、タイムアウトとなり(ステ
ップ31)、制御部21はバス7を介して出力装置5に
タイムアウトの旨のメッセージを表示させる(ステップ
32)。
【0045】ステップ4で、受信したアクセス権許可情
報フィールドのタイプ値が1の場合、制御部21は復調
器23の受信周波数を、受信したアクセス権許可情報フ
ィールド内のチャネルIDをチャネルIDとしてもつ下
りデータチャネルの周波数帯域に合わせるよう指示す
る。同様に制御部21は、変調器24の送信周波数を、
上記のチャネルIDをチャネルIDとしてもつ上りデー
タチャネルの周波数帯域に合わせるよう指示する。更
に、制御部21はタイマー27を起動させる(ステップ
41)。制御部21はタイマー27のタイマー値を参照
して、図7のように送信区間D1と待機区間D2が交互
に現れるようなスケジューリングを行う。タイマー27
の起動後、制御部21はキャリアセンス部26に対し
て、上記の上りデータチャネルの信号の観察を開始する
ように指示する。
【0046】メモリ22内に送信すべきデータが書き込
まれた場合(ステップ42)、制御部21のスケジュー
ルにおいて送信区間にあり(ステップ43)、キャリア
センス部26からの通知が上りデータチャネルに信号が
無いことを示している場合(ステップ44)、制御部2
1は、メモリ22、変調器24に指示してメモリ22内
のデータを上りデータフレームとして送信させる(ステ
ップ45)。
【0047】復調器23が受信しメモリ22においたフ
レームが、制御部21によってタイプ値11(チャネル
共用解除)の下り制御フレームであると確認されると
(ステップ46)、制御部21は、メモリ22、変調器
24に指示して、タイプ値3(チャネル共用解除確認)
の上り制御フレームを送信させる(ステップ47)。次
いで制御部21はタイマー27を終了させ、送信区間、
待機区間のスケジューリングも中止する(ステップ4
8)。その後、ステップ5に移る。
【0048】ステップ44で、キャリアセンス部27か
ら上りデータチャネルに所定強度以上の信号が検出され
たと通知された場合、制御部21は、タイマー27をリ
セットし、そのスケジューリングが待機区間から再開す
るように設定する(ステップ441)。
【0049】通信の終了が制御部21によって認識され
ると(ステップ461)、通信終了処理が行われる(ス
テップ462)。通信終了処理の動作はステップ16と
ほぼ同様である。ただしステップ16では、CSMAモ
ードの解除を行ったが、ここではタイマー27と制御部
21によるスケジューリングを中止する。
【0050】次にセンター局1の動作について図6を参
照しながら説明する。ここでは、本発明の内容であるチ
ャネルのアクセス方法に関連する動作だけを説明する。
アクセス権要求チャネルを受信する復調器13が受信
し、メモリ22に送ったフレームが、制御部11によっ
てアクセス権要求フレームであると認識されると(ステ
ップ1)、制御部21はチャネル利用状況テーブル16
を参照する。
【0051】図8にチャネル利用状況テーブル16の内
容を示した。図8のように、チャネル利用状況テーブル
16は、上り(下り)データチャネルそれぞれの利用状
況を、チャネルIDと利用状況値及び2つの端末ID値
によって保持している。利用状況値は0、1、2の値を
とる。この値0、1、2の意味はそれぞれ、そのチャネ
ルIDをもつ上り(下り)データチャネルが未使用、1
つだけの端末2によって使用中、2つの端末2によって
使用中であることを示す。2つの端末ID値は、園チャ
ネルを現在使用中の端末の端末IDが書き込まれる。そ
のチャネルを使用している端末がないもしくは1つだけ
の場合、対応する端末IDはの両方もしくは片方は、ど
の端末の端末IDにも設定されていない値(例えば−
1)に設定され、この値をデフォルト値と呼ぶ。
【0052】制御部11がチャネル利用状況テーブル1
6を参照して、利用状況値が0であるような上り(下
り)データチャネル(空きチャネル)を見つけると(ス
テップ2)、制御部11は、チャネル利用状況テーブル
16内のこの空きチャネルの利用状況値を1に書き換
え、対応する2つの端末IDのうちの1つの端末ID値
をアクセス権要求フレームを送信した端末の端末IDを
設定する(ステップ3)。次いで、制御部11はメモリ
12内に、アクセス権要求フレームを送信した端末に対
して、上記の上りデータチャネルのアクセス権を与える
ような、アクセス権許可情報フィールドを生成し、生成
したフィールドをポーリングチャネルに送信する変調器
14に送る。制御部11は、ポーリングチャネルに送信
する変調器14に対して、生成したアクセス権許可情報
フィールドを含むポーリングフレームを送信するように
指示する。ポーリングチャネルに送信する変調器14
は、メモリ12から送られるアクセス権許可情報フィー
ルドを、ポーリングフレームの所定の場所に書き込み、
そのポーリングフレームを分配合成器15に送る(ステ
ップ4)。
【0053】通信を行っている上りデータチャネルを受
信する復調器13が受信し、メモリ12に送ったフレー
ムが、制御部11によってタイプ値1(通信終了)の上
り制御フレームであると確認されると(ステップ5)、
制御部11は、メモリ12上にタイプ値9(通信終了)
の下り制御フレームを生成し、上記の上りデータチャネ
ルと同じチャネルIDをもつ下りデータチャネルに送信
する変調器14に送り、生成した下り制御フレームを送
信させる(ステップ6)。
【0054】次に制御部11は、チャネル利用状況テー
ブル16を参照し、この上りデータチャネルのチャネル
IDに対応する利用状況値を参照する(ステップ7)。
利用状況値が2の場合、制御部11は、メモリ12上に
タイプ値11(チャネル共用解除)の下り制御フレーム
を生成する。この下り制御フレームの端末IDフィール
ドには、上記のチャネルIDに対応する2つの端末ID
のうち、通信終了の上り制御フレームを送信した端末を
示す方ではない、端末IDを書き込む。これを上記の下
りデータチャネルに送信する変調器14に送り、生成し
た下り制御フレームを送信させる(ステップ8)。更に
制御部11は、チャネル利用状況テーブル内の、対応す
る利用状況値を1だけ減じ、同じく対応する端末ID値
をデフォルト値に戻す。
【0055】ステップ7で、利用状況値が1ならば(ス
テップ71)、ステップ9に移る。利用状況値が0なら
ば何もしない。
【0056】ステップ2で、制御部11が利用状況値が
0であるチャネルIDを見つけられない場合、制御部1
1は次に利用状況値が1であるチャネルID(対応する
上り(下り)データチャネルは制限付で利用可能)を探
す(ステップ21)。そのようなチャネルIDがあれ
ば、制御部11は、対応する利用状況値を2にし、対応
する2つの端末IDのうち、デフォルト値であるほうの
端末IDを、アクセス権要求フレームを送信した端末の
端末IDに設定する(ステップ22)。
【0057】次に制御部11は、メモリ12内に、アク
セス権要求フレームを送信した端末に対して、上記の上
りデータチャネルを制限付きでアクセスすることを許可
する、アクセス権許可情報フィールドを作成する。制御
部11は、ポーリングチャネルに送信する変調器14に
対して、生成したアクセス権許可情報フィールドを含
む、ポーリングフレームを送信させる(ステップ2
3)。
【0058】以上本実施の形態によれば、FDMA方式
を使用している場合でも、2つの端末によって同一チャ
ネルの同時使用が可能となる。
【0059】なお、本実施の形態では送信区間と待機区
間は固定長であるが、制御部21によって可変に設定さ
れてもよい。その際、通信開始時に設定して通信開始か
ら終了までは両区間を固定長としてもよいし、通信中も
両区間の長さを可変長としてもよい。このことにより、
通信の状況の変化に柔軟に対応でき、2つの端末から送
信されるフレームが衝突する確率を減らすことができ
る。
【0060】特に両区間の長さを通信中に可変とする場
合、両区間を設定する端末の上位のプロトコルによっ
て、直近の所定時間内のフレーム落ち回数を測定し、フ
レーム落ち回数が多いほど待機区間を長さを送信区間に
比べて大きく設定すれば、通信の状況の変化にダイナミ
ックに対応することができる。
【0061】また本実施の形態では、キャリアセンス部
26は、上りデータチャネルの信号強度だけを観察して
いるが、キャリアセンス部26に復調器を備え、上りデ
ータチャネルに流れるメモリ22に送り、その旨を制御
部21に知らせてもよい。このことにより制御部21
は、上りデータフレームに送信したフレームが、他の端
末によるフレームと衝突しているかどうかを検出するこ
とができる。すなわち、CSMA/CDが可能となる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、FDMA方式を使用し
ている場合でも、2つの端末によって同一チャネルの同
時使用が可能となる。その際、後からチャネルにアクセ
スする端末の送信区間の長さに比べてと待機区間の長さ
を大きくすることによって、先にチャネルにアクセスし
ていた端末は、後にアクセスした端末のアクセスによっ
て通信が妨げられる確率を低く押さえることができる。
このことにより、先にチャネルにアクセスしていた端末
は、リアルタイム通信を継続して行うことが可能とな
る。また、後にアクセスした端末だけが送信区間と待機
区間のスケジューリングを行い、それを先にアクセスし
た端末やセンター局と同期させる必要がないので、同期
のためのアルゴリズムを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による回線アクセス方法で
用いられる通信網の全体図
【図2】同チャネル分割の方法の説明図
【図3】同フレームフォーマット図
【図4】同シーケンスの概略図
【図5】同端末の動作を示すフローチャート
【図6】同センター局の動作を示すフローチャート
【図7】同端末が設定する送信区間と待機区間の説明図
【図8】チャネル利用状況テーブルの例を示す図
【符号の説明】
1 センター局 2 端末 3 ハードディスク装置 4 入力装置 5 出力装置 6、7 バス 8、9 CPU 11、21 制御部 12、22 メモリ 13、23 復調器 14、24 変調器 15、25 分配合成器 16 チャネル利用状況テーブル 26 キャリアセンス部 27 タイマー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センター局と複数の端末との間で、一方
    向または双方向のデータ通信を周波数分割多元接続方式
    で行う通信網において、 前記センター局が、第1の端末からのチャネル使用要求
    を受信するステップと、 前記センター局が、制御するチャネルの空き状況を確認
    するステップと、 制御するチャネルに空きがない場合、前記センター局
    が、チャネルを使用中の第2の端末宛てにチャネル共用
    指示を、前記第1の端末宛てに制限付チャネル利用許可
    を送信するステップと、 前記第2の端末が、前記チャネル共用指示を受信するス
    テップと、 前記第2の端末が、CSMA方式に従ったデータの送信
    を開始するステップと、 前記第1の端末が、所定の長さの送信区間と所定の長さ
    の待機区間とを交互に設定するタイマーを起動するステ
    ップと、 前記第1の端末が、前記送信区間においてCSMA方式
    に従ってデータの送信を行うステップと、 前記第1の端末が、前記待機区間においてデータの送信
    を待機するステップと、 前記第1の端末が、前記送信区間において、チャネルに
    キャリアをセンスした場合、タイマーを停止し、キャリ
    アをセンスしなくなったらタイマーを再起動するステッ
    プとを有する回線アクセス方法。
  2. 【請求項2】 待機区間が送信区間よりも長いことを特
    徴とする請求項1に記載の回線アクセス方法。
  3. 【請求項3】 送信区間及び待機区間の長さが、通信中
    に可変であることを特徴とする請求項1に記載の回線ア
    クセス方法。
  4. 【請求項4】 第1の端末がタイマーを再起動するステ
    ップにおいて、待機区間から起動することを特徴とする
    請求項1に記載の回線アクセス方法。
  5. 【請求項5】 第1の端末及び第2の端末がCSMA方
    式に従ったデータの送信を行う代わりに、CSMA/C
    D方式に従ったデータの送信を行うことを特徴とする請
    求項1に記載の回線アクセス方法。
  6. 【請求項6】 第2の端末が、直近の所定時間において
    自身の送信したフレームのフレーム落ち回数を数え、前
    記フレーム落ち回数と、直近の送信区間と待機区間の比
    率から、所定の方法で導出される比率で前記送信区間と
    前記待機区間の比率を決定することを特徴とする請求項
    3に記載の回線アクセス方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001094954A (ja) * 1999-09-17 2001-04-06 Fujitsu Ltd 画像配信システムおよびその方法
JP2003533939A (ja) * 2000-05-19 2003-11-11 インテロン・コーポレーション 確実なofdmフレーム送信のためのフレーム制御エンコーダ/デコーダ
US6788659B1 (en) 1999-01-04 2004-09-07 Nec Corporation Transmission control without limitation of the number of users
JP2011055660A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Meidensha Corp ディジタル保護継電システムの遠隔監視方法

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