JPH11266053A - キャリア搭載型半導体レーザ - Google Patents

キャリア搭載型半導体レーザ

Info

Publication number
JPH11266053A
JPH11266053A JP6649698A JP6649698A JPH11266053A JP H11266053 A JPH11266053 A JP H11266053A JP 6649698 A JP6649698 A JP 6649698A JP 6649698 A JP6649698 A JP 6649698A JP H11266053 A JPH11266053 A JP H11266053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
carrier
submount
laser chip
melting point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6649698A
Other languages
English (en)
Inventor
英之 ▲桑▼野
Hideyuki Kuwano
Tetsuro Nishida
哲朗 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6649698A priority Critical patent/JPH11266053A/ja
Publication of JPH11266053A publication Critical patent/JPH11266053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体レーザチップが搭載されたサブマウント
とそれらを搭載するキャリアのはんだ固定部に生じる応
力を低減し、はんだ固定前と変わらない光スペクトルの
レーザ光を得る。 【解決手段】外形寸法が0.6mm×0.4mm×0.
13mmの分布帰還型半導体レーザチップ1は外形寸法
が0.9mm×1.7mm×0.25mmで線熱膨張係
数が3.8×10-6/℃のAlN製サブマウント2に融点
280℃のAu/Sn共晶はんだ3を用いて固定されてい
る。 AlN製サブマウント2は線熱膨張係数が4.5×1
0-6/℃のタングステン製キャリア4に融点280℃
のAu/Sn共晶はんだ3を用いて固定されている。サブマ
ウントとキャリアのはんだ固定部に生じる応力およびは
んだ固定部からサブマウントを介して半導体レーザチッ
プに伝わる応力を低減することによって、サブマウント
をキャリアにはんだ固定する前と同じスペクトルを有す
るレーザ光を得ることができる。この結果、たとえばサ
イドモード抑圧比不良のような光スペクトルに関係する
不良の発生率を低減することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドモード抑圧
比の高い単一モードのスペクトルを要する光伝送用半導
体レーザに関し、特に、金属キャリアにはんだ固定され
て用いられる半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、米国特許番号 4,76
2,386に開示されている半導体レーザがある。半導体レ
ーザチップがベースと呼ばれるセラミック製サブマウン
トにはんだ固定されており、このセラミック製サブマウ
ントはオプティカルベンチと呼ばれるキャリアにはんだ
固定されている。はんだ材は成分比が8:2で融点が2
80℃のAu/Snはんだを用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザチップが
搭載されたセラミック製サブマウントをキャリアにAu
/Snはんだを用いて固定する場合において、融点の2
80℃以上で溶融しているAu/Snはんだが冷却され
固相温度で凝固し常温まで冷却される際に、サブマウン
トとキャリアの熱膨張係数差によってそれぞれの熱収縮
量が異なり、境界部であるはんだ固定部に応力が生じ、
それがサブマウントを介して半導体レーザチップまで伝
わる場合がある。半導体レーザチップが分布帰還型レー
ザの場合、半導体レーザチップに応力が生じると活性層
に隣接したグレーティング部に微少な変形あるいは屈折
率変化が生じ出射光のスペクトルがはんだ固定前後で変
化する問題がある。特に、シングルモード光ファイバを
用いた光伝送に適用する場合において、はんだ固定前の
スペクトルは単一モードであった半導体レーザチップが
はんだ固定後2モードになりサイドモード抑圧比が低下
すると、分散による信号ひずみが大きくなり許容伝送距
離が短くなるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリア搭載型
半導体レーザは、半導体レーザチップが搭載されたサブ
マウントとキャリアの材質をそれぞれの線熱膨張係数の
差が1×10-6/℃以下となるように選択すること
で、サブマウントをキャリアにAu/Snはんだを用い
て固定する場合において、それぞれの熱収縮量をほぼ同
一にし、境界部であるはんだ固定部に生じる応力および
はんだ固定部からサブマウントを介して半導体レーザチ
ップに伝わる応力を低減している。また、サブマウント
とキャリアの接合部材を融点が240℃以下のはんだ材
とすることにより、サブマウントとキャリアのはんだ固
定時にはんだが冷却され固相温度で凝固し常温まで冷却
される際の温度差を低減しそれぞれの熱収縮量自体を低
減できる。熱収縮量自体が低減できれば、熱膨張係数差
を低減しなくても境界部であるはんだ固定部に生じる応
力およびはんだ固定部からサブマウントを介して半導体
レーザチップに伝わる応力が低減できる。
【0005】上記の手段によって、半導体レーザを搭載
したサブマウントをキャリアにはんだ固定する際、はん
だ固定部に生じる応力およびはんだ固定部からサブマウ
ントを介して半導体レーザチップに伝わる応力が低減で
き、はんだ固定後もはんだ固定前と変わらないスペクト
ルで半導体レーザチップを発光させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施例を図1に示
す。図1はキャリア搭載型半導体レーザである。外形寸
法が0.6mm×0.4mm×0.13mmの分布帰還
型半導体レーザチップ1は外形寸法が0.9mm×1.
7mm×0.25mmで線熱膨張係数が3.8×10-
6/℃のAlN製サブマウント2に融点280℃のAu/Sn共
晶はんだ3を用いて固定されている。 AlN製サブマウン
ト2は線熱膨張係数が4.5×10-6/℃のタングス
テン製キャリア4に融点280℃のAu/Sn共晶はんだ3
を用いて固定されている。タングステン製キャリア4上
にはセラミック6によってタングステン製キャリア4と
絶縁されたリード5が備えられており、リード5と分布
帰還型半導体レーザチップ1及びAlN製サブマウント2
とタングステン製キャリア4間はAuワイヤにて配線さ
れている。 この構造ではAlN製サブマウント2とタング
ステン製キャリア4の線熱膨張係数差は0.7×10-
6/℃となり、1×10-6/℃以下であるので、 キャ
リアをたとえば線熱膨張係数差が3.2×10-6/℃
となる線熱膨張係数7×10-6/℃の銅タングステン
製とした場合よりもそれぞれの熱収縮量の差が低減で
き、境界部であるはんだ固定部に生じる応力およびはん
だ固定部からAlN製サブマウント2を介して分布帰還型
半導体レーザチップ1に伝わる応力を約40%低減する
ことが可能となる。
【0007】本発明の第二の実施例を図2に示す。図2
はレーザモジュールの縦断面図である。外形寸法が0.
6mm×0.4mm×0.13mmの電界吸収型光変調
器集積分布帰還型半導体レーザチップ7は外形寸法が
0.9mm×1.7mm×0.25mmで線熱膨張係数
が3.8×10-6/℃のAlN製サブマウント2に融点2
80℃のAu/Sn共晶はんだ3を用いて固定されている。
このAlN製サブマウント2は線熱膨張係数が7×10-6
/℃の銅タングステン合金キャリア8に融点221℃の
Sn/Agはんだ9を用いて固定されている。銅タングステ
ン合金キャリア8には電界吸収型光変調器集積分布帰還
型半導体レーザチップ7の後方光出力強度をモニタする
ためのフォトダイオード9と前方放射光を平行光に変換
するためのレンズ11も融点280℃のAu/Snはんだ固
定やYAG溶接などの手段によって搭載されている。銅
タングステンキャリア8はペルチェクーラ12の低温面
にSn/Agはんだ9より低融点のはんだ材を用いて固定さ
れており、一体となった銅タングステンキャリア8とペ
ルチェクーラ12は、パッケージ13に収納され、ペル
チェクーラ12の高温面とパッケージ13の底面はSn/A
gはんだ9より低融点のはんだ材を用いて固定されてい
る。 AlN製サブマウント2と銅タングステン合金キャリ
ア8は融点が240℃以下のSn/Agはんだ9を用いて固
定されているため、AlN製サブマウント2と銅タングス
テン合金キャリア8の線熱膨張係数差が3.2×10-
6/℃と大きくてもそれぞれの熱収縮量自体が低減で
き、境界部であるはんだ固定部に生じる応力およびはん
だ固定部からAlN製サブマウント2を介して電界吸収型
光変調器集積分布帰還型半導体レーザチップ7に伝わる
応力が約30%低減している。
【0008】
【発明の効果】本発明は上記のようにサブマウントとキ
ャリアのはんだ固定部に生じる応力およびはんだ固定部
からサブマウントを介して半導体レーザチップに伝わる
応力を低減することによって、サブマウントをキャリア
にはんだ固定する前と同じスペクトルを有するレーザ光
を得ることができる。この結果、たとえばサイドモード
抑圧比不良のような光スペクトルに関係する不良の発生
率を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のキャリア搭載型半導体
レーザの斜視図である。
【図2】本発明の第二の実施例のレーザモジュールの縦
断面図である。
【符号の説明】
1…分布帰還型半導体レーザチップ,2…AlN製サブマウ
ント,3…Au/Sn共晶はんだ,4…タングステン製キャリ
ア,5…リード,6…セラミック,7…電界吸収型光変調
器集積分布帰還型半導体レーザチップ,8…銅タングス
テン合金キャリア,9…Sn/Agはんだ,10…フォトダイ
オード,11…レンズ,12…ペルチェクーラ,13…パ
ッケージ,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザチップをセラミック製サブマ
    ウントにAu/Sn共晶はんだを用いて固定した後、前
    記セラミック製サブマウントを半導体レーザチップ搭載
    用金属キャリアにAu/Sn共晶はんだ融点以下の融点
    を有するはんだ材を用いて固定したキャリア搭載型半導
    体レーザにおいて、前記セラミック製サブマウントと前
    記半導体レーザチップ搭載用金属キャリアの線熱膨張係
    数差が1×10-6/℃以下となるセラミック及びキャ
    リア材料を適用したことを特長とするキャリア搭載型半
    導体レーザ。
  2. 【請求項2】半導体レーザチップをAlN又はSiC製サブマ
    ウントにAu/Sn共晶はんだを用いて固定した後、前
    記AlN又はSiC製サブマウントを銅タングステン合金キャ
    リアにAu/Sn共晶はんだ融点以下の融点を有するは
    んだ材を用いて固定したキャリア搭載型半導体レーザに
    おいて、前記AlN又はSiC製サブマウントと前記銅タング
    ステン合金キャリアの接合部材を融点が240℃以下の
    はんだ材としたことを特長とするキャリア搭載型半導体
    レーザ。
  3. 【請求項3】半導体レーザチップをセラミック製サブマ
    ウントにAu/Sn共晶はんだを用いて固定した後、前
    記セラミック製サブマウントを温度検出用サーミスタと
    前記分布帰還型半導体レーザチップの後方光出力モニタ
    用フォトダイオードと前記分布帰還型半導体レーザチッ
    プからの前方向出射光の広がり角を変化させるレンズと
    共に半導体レーザチップ搭載用金属キャリアにAu/S
    n共晶はんだ融点以下の融点を有するはんだ材を用いて
    固定し、前記半導体レーザチップ搭載用金属キャリアを
    ペルチェクーラと共に箱型ケースに収納したレーザモジ
    ュールにおいて、前記セラミック製サブマウントと前記
    半導体レーザチップ搭載金属キャリアの線熱膨張係数差
    が1×10-6/℃以下となるセラミック及びキャリア
    材料を適用したことを特長とするレーザモジュール。
  4. 【請求項4】半導体レーザチップをAlN又はSiC製サブマ
    ウントにAu/Sn共晶はんだを用いて固定した後、前
    記AlN又はSiC製サブマウントを温度検出用サーミスタと
    前記分布帰還型半導体レーザチップの後方光出力モニタ
    用フォトダイオードと前記分布帰還型半導体レーザチッ
    プからの前方向出射光の広がり角を変化させるレンズと
    共に銅タングステン合金キャリアにAu/Sn共晶はん
    だ融点以下の融点を有するはんだ材を用いて固定し、前
    記銅タングステン合金キャリアをペルチェクーラと共に
    箱型ケースに収納したレーザモジュールにおいて、前記
    AlN又はSiC製サブマウントと前記銅タングステン合金キ
    ャリアの接合部材を融点が240℃以下のはんだ材とし
    たことを特長とするレーザモジュール。
  5. 【請求項5】前記請求項1〜4において、半導体レーザ
    チップの代わりに電界吸収型変調器を集積した分布帰還
    型半導体レーザチップとしたことを特徴とするキャリア
    搭載型半導体レーザ及びレーザモジュール。
JP6649698A 1998-03-17 1998-03-17 キャリア搭載型半導体レーザ Pending JPH11266053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6649698A JPH11266053A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 キャリア搭載型半導体レーザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6649698A JPH11266053A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 キャリア搭載型半導体レーザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11266053A true JPH11266053A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13317489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6649698A Pending JPH11266053A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 キャリア搭載型半導体レーザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11266053A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349294A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Hitachi Ltd 半導体レーザモジュール
JP2006032454A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nichia Chem Ind Ltd 半導体レーザパッケージおよび半導体レーザパッケージの製造方法
WO2016148020A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 カナレ電気株式会社 半導体レーザ及び半導体レーザ光源モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349294A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Hitachi Ltd 半導体レーザモジュール
JP2006032454A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Nichia Chem Ind Ltd 半導体レーザパッケージおよび半導体レーザパッケージの製造方法
WO2016148020A1 (ja) * 2015-03-17 2016-09-22 カナレ電気株式会社 半導体レーザ及び半導体レーザ光源モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5068865A (en) Semiconductor laser module
JPH10200208A (ja) 半導体レーザーモジュール
JPH06314857A (ja) 半導体発光装置
US5845031A (en) Optical module having an improved heat dissipation and reduced mechanical distortion
KR20100072087A (ko) 레이저 광원 모듈
JP6928560B2 (ja) サブマウント、半導体素子実装サブマウント、および半導体素子モジュール
JP2002111083A (ja) 熱電モジュール及びその製造方法
JP2001358398A (ja) 半導体レーザー素子ユニットおよび半導体レーザーモジュール
JP2004349294A (ja) 半導体レーザモジュール
JP5031136B2 (ja) 半導体レーザ装置
JP2002299744A (ja) 半導体レーザアセンブリ
JPH11266053A (ja) キャリア搭載型半導体レーザ
JPH06350202A (ja) 半導体発光装置
JP2003198051A (ja) 半導体レーザ装置および半導体レーザモジュール
JP3149965B2 (ja) 光半導体モジュ−ル
JP2004096062A (ja) 半導体発光装置
JP2880890B2 (ja) 半導体レーザモジュール
JP4368563B2 (ja) レーザー装置
JPH05183239A (ja) 半導体レーザ装置
JPH05323158A (ja) レ−ザダイオ−ド結合装置及びその組立方法
JP2003258365A (ja) 半導体レーザ装置、半導体レーザモジュールおよび半導体レーザ装置の製造方法
JP2868353B2 (ja) 光半導体モジュールの製造方法
JPWO2020031944A1 (ja) 半導体発光装置
JP2009231348A (ja) 光半導体装置
JP2004023039A (ja) 熱電装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02