JPH11266028A - 光電変換素子 - Google Patents

光電変換素子

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JPH11266028A
JPH11266028A JP10067157A JP6715798A JPH11266028A JP H11266028 A JPH11266028 A JP H11266028A JP 10067157 A JP10067157 A JP 10067157A JP 6715798 A JP6715798 A JP 6715798A JP H11266028 A JPH11266028 A JP H11266028A
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俊郎 平岡
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裕康 角野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルの内部抵抗を上昇させる透明電極を用い
ることなく半導体層への充分な入射光強度を確保し、ア
ノードとカソードとの間の電極間間隔を拡大せずに、半
導体層中での入射光の光路長を大きくすることができ、
安価な樹脂製基板を光透過性基板として用いることが可
能で、光電変換効率も一定な高効率光電変換素子を提供
する。 【解決手段】 少なくとも一方の表面が絶縁性である基
板、この基板の絶縁性面の上に形成され、第1極性の電
極と第2極性の電極とからなる一対の電極、前記第1極
性の電極に接触して前記第1極性の電極上に形成され、
色素を担持した半導体層、及び前記第2極性の電極と前
記半導体層との間に形成され、イオン伝導性物質又はホ
ール伝導性物質を含む電荷輸送層を具備することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池などの光
電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、Grazelセルと称される光電
気化学電池が、安価で高効率な太陽電池として期待され
ている。Grazelセルは、一般に図5に示されるよ
うに、ガラス等の光透過性基板41上に形成された透明
電極42と、この透明電極42上に形成された増感色素
を担持した二酸化チタンなどの金属酸化物半導体層43
と、光透過性基板44上に形成された対極45である後
壁との間に形成された電解質層46とを含む積層構造と
なっている。
【0003】こうしたGrazelセルにおいては、太
陽光などの光48は、光透過性基板41側から入射した
後、透明電極42を通過して半導体層43に達し光電気
化学反応により発電する。したがって、このようなセル
構造においては、半導体層43への良好な入射光強度を
得るために、光透過性の高い透明電極42が必要不可欠
であるものの、金属酸化物からなる一般的な透明電極
は、金属やカーボン等からなる電極と比較すると導電性
が充分でない。そのため、透明電極を用いたセルでは内
部抵抗が増大してしまい、出力電流や光電変換効率を充
分に高くすることができなかった。
【0004】また光の利用効率を高めるためには、光吸
収層である半導体層43の層厚を大きくして膜中におけ
る光路長を長くする必要があるが、膜中の光路長を長く
すると、同時に透明電極42と対極45との電極間間隔
が広がってしまう。このため、前述と同様に光電変換効
率の低下が引き起こされるという問題があった。
【0005】さらに多くの場合、光透過性基板41の透
明電極42が形成された面に、半導体微粒子が分散した
ペーストをスキージ印刷して、しかる後に焼成して半導
体微粒子を焼結して半導体層43が形成される。この
際、ある程度の高温で焼結しなければならず、例えば、
二酸化チタンの場合には450℃程度で焼結が行なわれ
る。したがって、光透過性基板41は耐熱性を有してい
ることが必要であり、例えば安価な樹脂製の光透過性基
板などを用いることができない。
【0006】加えて従来の平行平板電極では、特に大面
積化した場合、透明電極42と対極45との間の電極間
間隔を一定に保持することが難しく、面内での電極間間
隔のばらつきが生じて効率低下の一因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の積層構造型のGrazelセルでは、充分な導電性を
有していない透明電極を用いるために内部抵抗が高く、
光電変換効率や出力電流を大きくすることができなかっ
た。また、アノードとカソードとの間の電極間間隔が拡
大してしまうため、半導体層中における入射光の光路長
を長くすることができず光の利用効率が悪かった。さら
に、光透過性基板に耐熱性が必要とされるので、耐熱性
が十分でない安価な樹脂基板は用いることができなかっ
た。また面内での電極間間隔を一定に保つことが難し
く、光電変換効率を低下させる一因となっていた。
【0008】従来の積層型構造の光電変換素子は、こう
した多くの問題をともなっており、これらを全て回避し
た素子は、未だ得られていないのが現状である。そこで
本発明は、セルの内部抵抗を上昇させる透明電極を用い
ることなく半導体層への充分な入射光強度を確保し、か
つアノードとカソードとの間の電極間間隔を拡大するこ
となく、半導体層中における入射光の光路長を大きくす
ることができ、さらには光透過性基板として安価な樹脂
製基板を用いることが可能で、電極間間隔も一定な高効
率光電変換素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、少なくとも一方の表面が絶縁性である基
板、この基板の絶縁性面の上に形成され、第1極性の電
極と第2極性の電極とからなる一対の電極、前記第1極
性の電極に接触して前記第1極性の電極の上に形成され
た、色素を担持した半導体層、および前記第2極性の電
極と前記半導体層との間に形成され、イオン伝導性物質
またはホール伝導性物質を含む電荷輸送層を具備するこ
とを特徴とする光電変換素子を提供する。
【0010】また、本発明は、少なくとも一方の表面が
絶縁性である基板と、この基板の絶縁性面の上に形成さ
れた第1極性の電極と、この第1極性の電極の上に形成
され、イオン伝導性物質またはホール伝導性物質を含む
電荷輸送層と、この電荷輸送層上に形成され、多孔質シ
ート状の第2極性の電極が埋設された多孔質半導体層と
を具備し、前記多孔質シート状の第2極性の電極は、表
面および裏面に開口部を有する連続細孔を含み、前記多
孔質半導体層は色素が担持されていることを特徴とする
光電変換素子を提供する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。図1に、
本発明の第1の光電変換素子の一例を概略的に表わす断
面図を示す。図示するように、本発明の第1の光電変換
素子10においては、基板11の上に、第1極性の電極
12aと第2極性の電極12bとからなる一対の電極が
形成され、この電極の上には、p型あるいはn型の導電
型を有する半導体層13が形成されている。ここで、一
対の電極が形成される基板11の表面は絶縁性である。
なお、半導体層13は、一対の電極のうちの第1極性の
電極12aのみに接触して設けられており、この電極1
2aの極性に応じて半導体層13の導電型が決定され
る。一方、第2極性の電極12bと半導体層13との間
には、イオン伝導性物質またはホール伝導性物質を含有
した電荷輸送層14が形成されている。
【0012】第1の発明の光電変換素子において、第1
の極性の電極と第2の極性の電極とからなる一対の電極
が形成される基板11としては、電極が形成される面が
良好な絶縁性を有していれば、特に限定されるものでは
ない。例えば、基板全体が絶縁性材料により構成されて
いてもよく、この場合には、具体的にはガラス基板;F
RPなどの有機ポリマー基板;アルミナ、窒化アルミニ
ウムなどのセラミック基板;シリコン基板等が挙げられ
る。
【0013】また、非導電性材料でない場合でも、電極
が形成される面をポリマー、ガラス、あるいはセラミッ
クなどの絶縁性物質でコーティングすれば、本発明の光
電変換素子における基板として使用することができる。
このようなコーティングを施すことによって、ステンレ
ス、アルミニウム、およびチタン等の金属基板やカーボ
ン基板などを用いることが可能である。
【0014】基板が光透過性の場合、基板の裏面には、
透過光反射用の被膜を形成してもよい。例えば、アルミ
薄膜などを蒸着法やスパッタ法等により、0.05〜1
μm程度の膜厚で形成することによって、光の利用効率
を高めることができる。また基板上面にこうした金属な
どの反射膜を形成し、その上に透明絶縁性膜を形成して
もよい。
【0015】こうした基板上に形成される電極の材料
は、導電性物質であれば任意のものを用いることができ
る。第1極性の電極および第2極性の電極を構成する材
料は、同一であっても異なっていてもよい。ただし、第
2極性の電極の上に形成される電荷輸送層が電解質層で
ある場合には、電気化学的に安定である材料を電極とし
て用いることが好ましく、具体的には、白金、金、およ
びカーボン等を用いることが望ましい。これ以外の材
料、例えば、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、チタ
ン、銀、ドープしたポリアニリン、ポリピロール、ポリ
チオフェンなどの導電性高分子を電極として用いる場合
には、電解質層に接する表面のみを白金や金、カーボン
等で被覆すれば、前述と同等の安定性を得ることができ
る。こうした被覆は、例えば、所望のパターン形状に電
極を形成した後に、電解あるいは無電解めっきによって
白金、金などをコーティングすることによって行なわれ
る。なお電極表面は、微細構造によって表面積が増大さ
れた状態であることが好ましい。例えば、白金であれば
白金黒状態に、カーボンであれば多孔質状態になってい
ることが望まれる。白金黒状態は白金の陽極酸化法など
によって、また多孔質状態のカーボンは、カーボン微粒
子の焼結や有機ポリマーの焼成などの方法により形成す
ることができる。
【0016】また特にチタンは、陽極酸化によって半導
体層を形成可能な二酸化チタンを形成することができる
ため、このように表面に二酸化チタン層が形成された多
孔質チタンの場合は、最表面に白金膜などの電気化学的
に安定な層を形成する必要はない。
【0017】上述したような構成の本発明の第1の光電
変換素子において、第1極性の電極12aおよび第2極
性の電極12bのパターン形状は、特に限定されるもの
ではない。ここで、電極のパターン形状の一例を図2に
示す。なお図2中には、第1極性の電極12aおよび第
2極性の電極12bに接続されるリード線は示されてい
ない。
【0018】例えば、ストライプ型(図2(a))、く
し型(図2(b))、同心円型(図2(c))、螺旋型
(図2(d))、および斑点型(図2(e),(f))
などが良好に用いられる。これらのパターン形状の中で
も特に、複数のくし形電極からなるユニットを直列に接
続したパターンとした場合には、容易に高電圧の出力が
可能な光電変換パネルを作製することができる。
【0019】隣接する第1極性の電極12aおよび第2
極性の電極12bとの間の電極間間隔(例えば、図中の
dで示される間隔)が大きいと、光電変換素子の内部抵
抗が増大する。よって、半導体層を形成する必要から、
電極間間隔dは2μm以上であることが好ましい。電極
間間隔は、より好ましくは10〜200μmであり、最
も好ましくは20〜50μmである。
【0020】第1極性の電極12aおよび第2極性の電
極12bにおいては、電極の幅に対する電極の高さの比
(高さ/幅 以下アスペクト比と称する)が大きい方が
好ましい。アスペクト比の大きな電極を用いると、電極
間間隔を増大することなく半導体層中における入射光の
光路長を増加させることができる。本発明の光電変換素
子における電極のアスペクト比は、0.5以上であるこ
とが好ましい。なお、電極のアスペクト比は、2以上で
あることがより好ましく、3以上であることが最も好ま
しい。
【0021】このような電極群は、レジスト(ドライフ
ィルムを含む)などをマスクとしたエッチングなどのマ
イクロリソグラフィーの手法を用いることにより形成す
ることができる。あるいは、スクリーン印刷などにより
形成してもよい。また、こうして形成された導電パター
ン上にさらにメッキすることによって、電極のアスペク
ト比を増大させてもよい。メッキの際、レジストパター
ンを利用して、電鋳メッキするとアスペクト比の高い電
極形状を得やすい。
【0022】第1極性の電極および第2極性の電極、す
なわち、アノード電極およびカソード電極からなるパタ
ーン電極群に接続されるリード線部(集電部)は、くし
形パターンのようにアノード電極およびカソード電極と
同一平面状に一体で形成されていてもよい。あるいは、
図3に示すように、リード線部18は導電性スルーホー
ル19を介してアノード12a等と接続して、絶縁性基
板1の裏面に形成されていてもよい。一般に、リード線
部分は、光電変換作用を有していないか、有していても
非常に弱いので入射光の照射面には、アノードおよびカ
ソードのみが存在していることが望まれる。図3に示し
たようなスルーホール19を用いた多層配線構造は、ア
ノードおよびカソードのパターンで構成される光電変換
領域を広くとることが可能となるので好ましい。
【0023】本発明の光電変換素子において、第1極性
の電極がアノード電極である場合には、この上に直接形
成される半導体層の導電型はn型とする。この場合、n
型半導体としては、金属酸化物半導体、金属化合物半導
体などいかなるものでもよい。担持される増感色素の吸
収域で透明か透明に近いことが好ましい。例えば、金属
酸化物半導体としては、遷移金属または第4族、第5
族、または第6亜族の元素の、特にチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム、ストロンチウム、亜鉛、インジウム、
イットリウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、タンタ
ル、クロム、モリブデン、およびタングステンなどの酸
化物やペロブスカイト類が挙げられる。これらの半導体
は、アモルファス、多結晶、あるいは単結晶のいずれの
状態で用いてもよい。ただし、色素の担持量を多くする
ため、本発明で用いられる半導体層は、多孔質で表面積
が大きいことが望まれる。
【0024】n型半導体に担持させる色素は、可視光領
域に吸収を有し、光励起反応によって半導体層に電子を
注入できるものであればいかなるものでもよく、遷移金
属錯体などが用いられる。具体的には、ルテニウム、オ
スミウム、あるいは鉄などの金属錯体が挙げられる。特
に、配位子が二座や三座あるいは全座ポリピリジル化合
物であり、カルボキシル基などの二酸化チタン表面の水
酸基と結合可能な置換基を有するものが、色素担持量を
多くすることが可能なうえ、色素から半導体層への電子
移動効率を向上できる点から好ましい。
【0025】一方、第1極性の電極がカソードである場
合には、この上に直接形成される半導体層の導電型はp
型とする。この場合、p型半導体としては、特に限定さ
れないが、担持される増感色素の吸収域で透明か透明に
近いことが好ましい。具体的には、例えばCuAlO2
などの透明な遷移金属の複合酸化物などが好ましく用い
られる。
【0026】p型半導体層に担持させる色素としては、
可視光領域に吸収を有し、光励起反応によって半導体層
に正孔を注入できるものであればいかなるものでもよ
く、各種遷移金属錯体や金属フタロシアニン類、多環芳
香族類、電荷移動錯体類などが用いられる。具体的に
は、ポリフィリン類、ペリレン類やコロネン類、フラー
レン類、テトラシアノキノジメタン類などが挙げられ
る。特に、これらの色素にカルボキシル基、水酸基等の
半導体との結合性基が導入された色素が、半導体への担
持量が多くでき、かつ正孔の注入が円滑に進行する点か
ら好ましい。
【0027】なお、耐久性、コスト等の点からn型半導
体である酸化チタンが好ましい。また、n型、p型とも
に数十nmオーダーの連続細孔を有する多孔質体である
ことが色素担持量が大きく、電荷輸送が円滑に行なわれ
る点で好ましい。
【0028】上述のようにして第1極性の電極に接触す
るように、所定の導電型の半導体層が一対の電極上に形
成されるが、本発明の光電変換素子においては、この半
導体層と第2極性の電極との間には電荷輸送層が形成さ
れる。
【0029】この電荷輸送層には、イオン伝導性物質ま
たはホール伝導性物質が含有される。イオン伝導性物質
としてはヨウ化物、臭化物、およびハイドロキノンなど
の可逆的酸化還元対を含む電解質溶液;架橋ポリアクリ
ル樹脂誘導体や架橋ポリアクリロニトリル誘導体などを
マトリックスとして電解質溶液を含浸させた高分子ゲル
電解質;ポリアルキレンオキシドやシリコーン樹脂類な
どに電解質を溶解した高分子電解質;高分子アンモニウ
ム塩などの溶融塩電解質が挙げられる。
【0030】電解質溶液の場合には、十分な空孔率を有
する多孔質のシリカ、アルミナ、ルチル相の二酸化チタ
ンといった無機多孔質体や、ポリ(弗化ビニリデン)な
どの有機物質の多孔質体に含浸させた状態で用いてもよ
い。
【0031】またホール伝導性物質としては、例えば、
トリアリルアミン類などのアモルファス材料;ポリビニ
ルカルバゾールなどの高分子型ホール輸送性材料;ポリ
フェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリチオフェ
ン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリシロール、ポリ
シランなどの共役性高分子:またはこれらの誘導体など
が用いられる。
【0032】本発明の光電変換素子は、内部に湿気や酸
素が侵入すると劣化が進行するおそれがあるため、良好
に封止されていることが好ましい。したがって図1に示
したように、ガラス板あるいは樹脂板などの光透過性基
板15を半導体層13の上に被せて、端面をエポキシ樹
脂やシリコン樹脂などからなるシール剤16を用いてシ
ールすることが望まれる。
【0033】光透過性基板としては、光透過性と湿気や
酸素などに対するバリヤ能とを有していれば、その材質
は特に限定されず、例えば、樹脂フィルムのようなもの
を用いることができる。また、フィルムを貼る代わり
に、樹脂などのコーティング液を半導体層の上に塗布し
て封止してもよい。あるいは、樹脂等によるモールド成
型法や射出成型法などを利用して、半導体チップを封止
樹脂で封止するのと同様にして、セル全体を一体成型で
封止してもよい。さらには、セルを2枚の樹脂フィルム
で上下から挟んで、ラミネートすることもできる。この
場合、端面の上下の樹脂フィルム同士を融着してシール
してもよい。
【0034】樹脂基板や樹脂フィルムとしては、表面を
シリカコーティングなどして湿気や酸素などの透過性を
抑制したものが好ましい。またこのように封止を良好に
する観点から、電極が形成される基板としても、水分や
酸素の遮蔽性に優れたものを用いることが好ましい。基
板上に形成される電荷輸送層や半導体層は、基板から溶
出した微量不純物などの汚染によって、性能を著しく低
下させるおそれがある。そこで、こうした性能の低下を
避けるために、水分や酸素の遮蔽性に優れ、不純物の溶
出も少ないセラミック基板が優れている。また、ナトリ
ウムガラス基板や金属基板などの金属イオンなどの不純
物が溶出しやすい基板の場合には、表面にセラミックコ
ーティングやシリカコーティング等のパッシベーション
膜を形成することによって、不純物の溶出を防止して良
好に用いることができる。
【0035】なお、図1に示した光電変換素子10にお
いて、半導体層13と光透過性基板15との界面には、
アノードの補助電極として透明電極層や、導電性高分子
膜や金属メッシュ、金属ストライプなどの光透過性シー
ト状導電層が設けられていてもよい。
【0036】以上述べたように、本発明の第1の光電変
換素子においては、第1極性のパターン電極と第2極性
のパターン電極とが同一基板上に形成されているので、
効率低下の原因である電極間間隔を拡大することなく半
導体層中における入射光の光路長を増大させることがで
きる。このため、入射光の利用効率が増大して光電変換
効率を向上させることが可能となった。さらに比較的高
いシート抵抗値を有する透明導電膜を用いる必要がない
ので、光電変換素子の内部抵抗は低減されて、大面積化
した場合や入射光強度が高い場合にも、チャージアップ
による光電変換効率の低下を防止することができ、取り
出すことのできる電流値も高くすることができる。
【0037】しかも、安価な樹脂製などの光透過性基板
を用いることができ、くし形などの電極パターンによっ
て電極間間隔は一定に保たれるために、従来の平行平板
型セルのように基板のたわみなどに起因した不都合は全
て解消される。すなわち、基板のたわみにより電極間間
隔が不均一になって、光電変換効率が低下するといった
ことがない。さらには、複数のくし形などのアノード/
カソード対からなるユニットを直列に接続した電極パタ
ーンにすることによって、容易に高電圧を出力すること
が可能な高効率光電変換素子を提供することができる。
【0038】図4には、本発明の第2の光電変換素子の
一例を概略的に表わす断面図を示す。図示するように、
本発明の第2の光電変換素子30においては、基板31
上に、第1極性の電極32および電荷輸送層33が順次
形成されている。ここでの電荷輸送層33には、イオン
伝導性物質またはホール伝導性物質が含有されている。
さらに、電荷輸送層33の上には、多孔質シート状の第
2極性の電極34が埋設された多孔質半導体層35が設
けられている。なお、多孔質シート状の第2極性の電極
34は、表面および裏面の両面に開口部を有する連続細
孔を含み、多孔質半導体層35中には色素が担持されて
いる。また、半導体層35の導電型は、電極34の極性
に応じて決定される。
【0039】本発明の第2の光電変換素子30におい
て、第1極性の電極32が形成される基板31は、電極
が形成される面が良好な絶縁性を有していれば特に限定
されるものではない。例えば、基板全体が絶縁性材料に
より構成されていてもよく、この場合には、具体的には
ガラス基板;FRPなどの有機ポリマー基板;アルミ
ナ、窒化アルミニウムなどのセラミック基板;シリコン
基板等が挙げられる。
【0040】また、非導電性材料でない場合でも、電極
が形成される面をポリマー、ガラス、あるいはセラミッ
クなどの絶縁性物質でコーティングすれば、本発明の光
電変換素子における基板として使用することができる。
このようなコーティングを施すことによって、ステンレ
ス、アルミニウム、およびチタン等の金属基板やカーボ
ン基板などを用いることが可能である。
【0041】こうした基板上に形成される第1極性の電
極の材料は、特に限定されず、導電性物質であれば任意
のものを用いることができる。また、第1の発明の光電
変換素子において説明したような、種々の導電性材料を
用いてもよい。
【0042】第1極性の電極32の上に形成される電荷
輸送層33は、上述の第1の発明の光電変換素子におい
て説明したような材料を用いて形成することができる。
本発明の第2の光電変換素子においては、多孔質シート
状の第2極性の電極34が埋設された多孔質半導体層3
5が、電荷輸送層33の上に形成される。
【0043】なお、多孔質シート状とは、表面および裏
面に開口部を有する連続細孔を有し、好ましくは空孔率
が50%以上、さらには80%以上であることが好まし
く、多孔質半導体層を充填可能な数十nm程度以上の空
隙を有するものであることを指し、また、多孔質半導体
層とは、少なくとも数十nm程度の連続細孔を有するこ
とを示す。気孔率は10%以上であることが好ましい。
【0044】多孔質シート状の第2極性の電極34は、
カーボンあるいは金属の多孔質体から形成することがで
きる。こうした多孔質体としては、例えば無垢の金属板
などをエッチングなどの方法によって加工して得られた
ものが用いられる。あるいは、カーボンまたは金属の微
細繊維から形成したクロスまたは不織布を用いてもよ
い。また、例えば樹脂やセラミックなどからなる多孔質
体の表面に、金属やカーボンなどの薄膜を電解メッキ、
無電界メッキ、電着、蒸着などの手法により形成して、
多孔質シート状の第2極性の電極とすることもできる。
【0045】こうした多孔質体の最表面は、電気化学的
に安定であることが望まれ、白金、金などが良好に用い
られる。すなわち、表面以外の下地にあたる部分は、導
電性材料であれば特に制限はなく、アルミニウム、銅、
鉄、およびステンレスなどの種々の金属や、ドープした
ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどとい
った導電性高分子なども用いることができ、最表面が電
気化学的な導電性材料でありさえすれば、下地に当たる
部分は特に導電性を有する必要はない。
【0046】またチタンは、陽極酸化によって半導体層
を形成可能な二酸化チタンを形成することができるた
め、このように表面に二酸化チタン層が形成された多孔
質チタンの場合は、最表面に白金膜などの電気化学的に
安定な層の形成は、特に必要ではない。
【0047】上記多孔質シート状の第2極性の電極34
の表面に形成される半導体層35としては、既述の本発
明の第1の光電変換素子に用いられるものと同様のもの
を用いることができる。
【0048】なお、本発明の第2の光電変換素子におい
て、第2極性の電極をアノード電極とする場合には、多
孔質シート状の第2極性の電極が埋設される半導体層の
導電型はn型とする。この場合、n型半導体およびこの
中に担持される色素としては、既述したようなものを用
いることができる。
【0049】多孔質シート状アノード電極が埋設された
半導体層は、例えば、多孔質シート状アノード電極の表
面上に半導体層を形成することにより得られる。あるい
は、導電性微粒子と半導体微粒子との混合物より形成す
る方法を用いてもよい。例えば、まず、フッ素ドープさ
れた酸化スズなどの導電性微粒子と酸化チタンなどの半
導体微粒子とを含む混合物を分散させたペーストを、ス
キージ印刷法などによって、光透過性基板上に塗布した
後、この塗膜を焼成する。光透過性基板の代わりに、電
荷輸送層あるいは電荷輸送材を含浸可能なスペーサー層
となる多孔質層上に塗布した後、焼成してもよい。する
と、導電性微粒子および半導体微粒子はそれぞれパーコ
レーションを起こし、連続な導電相、半導体相からなる
バイコンティニュアス構造(共連続構造)が形成され
る。このような連続導電相は、第2の発明の光電変換素
子における多孔質シート状アノード電極として、良好に
用いることができる。この場合、たとえ比較的抵抗の高
い酸化スズなどの透明導電材料を用いても、スパッタリ
ング膜などと比較して導電層の実質的な膜厚を厚くする
ことが可能であるため、十分なシート方向の導電性を確
保することができる。
【0050】本発明の第2の光電変換素子において、第
2極性の電極をカソードとする場合には、多孔質シート
状の第2極性の電極が埋設された半導体層の導電型はp
型とする。この場合、p型半導体およびこの中に担持す
る色素としては、上述したようなものを用いることがで
きる。
【0051】なお、図4に示すように、本発明の第2の
光電変換素子30においては、光の入射側の表面(半導
体層上面)は、光透過性基板36で覆われ封止されてい
ることが好ましい。このように光透過性基板36を設け
ることによって、電解質溶媒の蒸散や湿気、酸素などの
セル内への侵入を防止することができる。光透過性基板
としては、多孔質半導体に担持された増感色素の光吸収
波長を良好に透過し、湿気や酸素、溶媒蒸気などのガス
の透過を抑制できるものであれば任意の材料を用いるこ
とができ、例えば、ガラス板、透明樹脂フィルムなどが
挙げられる。
【0052】光透過性基板は、第1の光電変換素子にお
いて説明したような方法で形成することができる。以上
述べたように、本発明の第2の光電変換素子において
は、アノード等の電極として良好な導電率を有するカー
ボンや金属電極を用いることができ、比較的高いシート
抵抗を有する透明導電膜を用いる必要がない。このた
め、上述した第1の光電変換素子と同様に光電変換素子
の内部抵抗が軽減されて、大面積化した場合や入射光強
度が高い場合にも、チャージアップによる光電変換効率
の低下を防止することができる。
【0053】なお、従来の平行平板電極型セル構造で
は、光透過性基板上に形成された透明電極層の上に、高
温で半導体層を形成する必要があるため、安価であるが
耐熱性を有していない樹脂基板や樹脂フィルムなどを光
透過性基板として用いることができなかった。
【0054】これに対して、本発明の第2の光電変換素
子では、例えば前述したように電荷輸送層あるいは電荷
輸送材を含浸可能なスペーサー層となる多孔質層などの
上面に多孔質の第2極性の電極が埋設された半導体層を
形成した後、焼成することができるため、光透過性基板
は必ずしも耐熱性である必要はない。したがって、安価
な樹脂基板や樹脂フィルムなどを基板として用いること
が、本発明により初めて可能となった。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例および比較
例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明
はこれらの例に限定されるものではない。 (実施例1)まず、厚さ1mmのガラス基板の表面に、
ゾル−ゲル溶液のディップコーティング法により厚さ約
0.1μmのシリカコーティングを施した。
【0056】こうしてシリカコーティングが形成された
ガラス基板上の10×10cmの領域に、電極幅40μ
m、電極間隔40μm、電極長10cm、膜厚1μmの
くし形金電極パターンをスクリーン印刷法により形成し
た。さらにこの電極パターン上に膜厚20μmの銅メッ
キと膜厚1μmの白金メッキとを順次施して、アノード
およびカソードからなるくし形電極を形成した。
【0057】次に、くし形電極が形成されたガラス基板
を、シリカ粒子(平均粒子径1μm)を懸濁させた懸濁
液に浸漬し、カソードに通電することによってカソード
上に厚さ5μmのシリカ粒子層を電着堆積させた。この
シリカ粒子層は、後の工程で電解質溶液を含浸させて電
荷輸送層とする。
【0058】電着堆積後、二酸化チタン微粒子(平均粒
子径20nm)を含有する二酸化チタンペーストをアノ
ード上での膜厚が10μmとなるように、電極が形成さ
れたガラス基板全面に塗布し、450℃で焼成して二酸
化チタン層を形成した。焼成後、(シス−ジ(チオシア
ナト)−N,N−ビス(2,2’−ジピリジル−4,
4’−ジカルボン酸)−ルテニウム(II)二水和物)の
3×10-4M乾燥エタノール溶液(温度約80℃)に4
時間浸漬した。その後、アルゴン気流下で引き上げるこ
とにより、二酸化チタン層にルテニウム錯体を担持させ
て、半導体層を形成した。
【0059】エタノール乾燥後、半導体層の上に光透過
性基板としてのガラス板カバーをかぶせ、電解液注入口
を残して周囲をエポキシ樹脂で封止した。注入口から
(沃化テトラプロピルアンモニウム)=0.5M、(沃
化カリウム)=0.02M、[I2 ]=0.03Mのア
セトニトリル/炭酸エチレン混合溶媒(容量比10/9
0)溶液を減圧下注入し、この溶液を前述のシリカ粒子
層に含浸させて電荷輸送層を形成した。
【0060】最後に、注入口をエポキシ樹脂で封孔し
て、実施例1の光電変換素子(素子1)を作製した。ま
た比較用に、上で用いたガラス基板と同じ大きさの導電
ガラス基板(フッ素ドープSnO2 オーバーコーティン
グ、可視光の透過率85%、シート抵抗80Ω)上に、
アノード上における膜厚が10μmとなるよう前述と同
様の二酸化チタンペーストを塗布し、450℃で焼成し
て二酸化チタン層を形成した。
【0061】これを(シス−ジ(チオシアナト)−N,
N−ビス(2,2’−ジピリジル−4,4’−ジカルボ
ン酸)−ルテニウム(II)二水和物)の3×10-4M乾
燥エタノール溶液(温度約80℃)に4時間浸漬した
後、アルゴン気流下で引き上げることにより、二酸化チ
タン層にルテニウム錯体を担持させて、半導体層を形成
した。
【0062】次いで、シリカ粒子(平均粒子径1μm)
を懸濁させたペーストを半導体層の上に塗布して、厚さ
2μmの多孔質シリカ粒子層を形成した。一方、別途用
意したガラス基板に白金膜をスパッタリング法により形
成してカソード極板を作製し、前述のシリカ粒子層の上
にかぶせた後、電解液注入口を残して周囲をエポキシ樹
脂で封止した。注入口から(沃化テトラプロピルアンモ
ニウム)=0.5M、(沃化カリウム)=0.02M、
[I2 ]=0.03Mのアセトニトリル/炭酸エチレン
混合溶媒(容量比10/90)溶液を注入し、この溶液
をシリカ粒子層に含浸させて電荷輸送層を形成した。
【0063】最後に、注入口をエポキシ樹脂で封孔し
て、比較例1の光電変換素子(素子2)を作製した。以
上のようにして得られた素子1および素子2について、
AM1.5疑似太陽光(強度100mW)を光源とし
て、それぞれ光電変換効率を測定した。
【0064】その結果、素子1では11.3%であり、
素子2では7.1%となって、従来の透明導電性電極を
用いた積層型光電変換素子2と比較して、本発明のくし
形電極を用いた素子1は、高い光電変換効率が得られ
た。
【0065】(実施例2)くし形電極を形成するガラス
基板の裏面に透過光反射用のアルミ蒸着膜を形成し、白
金電極表面を陽極酸化法によって白金黒状態とした以外
は、実施例1と同様にして素子1および素子2を作製し
た。
【0066】上述のようにして得られた素子1および素
子2について、AM1.5疑似太陽光(強度100m
W)を光源として、それぞれ光電変換効率を測定した。
その結果、素子1:11.9%、素子2:5.2%とな
り、従来の透明導電性電極を用いた積層型光電変換素子
2と比較して、本発明のくし形電極を用いた素子1は、
高い光電変換効率が得られた。
【0067】本発明の素子1の場合には、素子を透過し
た入射光がアルミ反射膜により反射され、再度、基板裏
面から素子内に入射することによって光の利用効率が向
上した。これに対して、素子2においては、基板の背面
が光吸収性の白金黒なため、こうした効果が期待でき
ず、上述したような結果となったと考えられる。 (実施例3)フォトリソグラフィー法によりフォトレジ
ストパターン膜を形成し、このレジストパターン膜を用
いた電鋳によってくし形電極(電極幅10μm、電極間
間隔10μm、銅めっきの膜厚20μm、白金メッキの
膜厚1μm)を形成した以外は、前述の実施例1の素子
1と同様の手法で光電変換素子を作製した。
【0068】得られた光電変換素子の光電変換効率を、
AM1.5疑似太陽光(強度100mW)を光源として
測定したところ、12.7%と非常に高い効率を示し
た。 (実施例4)厚さ40μmのドライフィルムを用いて、
フォトリソグラフィー法によってフォトレジストパター
ンを形成し、このレジストパターン膜を用いた電鋳によ
ってくし形電極(電極幅20μm、電極間間隔20μ
m、銅めっきの膜厚40μm、白金めっきの膜厚0.1
μm)を形成した以外は、前述の実施例1の素子と同様
の手法で光電変換素子を作製した。
【0069】得られた光電変換素子の光電変換効率を、
AM1.5疑似太陽光(強度100mW)を光源として
測定したところ、13.4%と非常に高い効率を示し
た。 (実施例5)くし形電極を形成する基板として、表面を
シリカコーティングした厚さ0.1mmのSUS304
基板をガラス基板の代わりに用いた以外は、前述の実施
例1と同様の手法で光電変換素子を作製した。
【0070】得られた光電変換素子は、実施例1と同等
の高い光電変換効率を示した。 (実施例6)くし形電極を形成する基板として、表面を
シリカコーティングした厚さ50μmのアルミニウム箔
をガラス基板の代わりに用いた以外は、前述の実施例1
と同様の手法で光電変換素子を作製した。
【0071】得られた光電変換素子は、実施例1と同等
の高い光電変換効率を示した。 (実施例7)酸化チタン半導体層上面に被せるガラス板
カバーの代わりに、表面をシリカコーティングした厚さ
1mmのポリプロピレンフィルムを光透過性基板として
用いた以外は、前述の実施例1と同様の手法で光電変換
素子を作製した。
【0072】得られた光電変換素子は、実施例1と同等
の高い光電変換効率を示した。 (実施例8)ルテニウム錯体としてルテニウム620
(SOLARONIX社)、および実施例1で用いたル
テニウム錯体のチオシアネートをそれぞれ塩化物イオ
ン、臭化物イオン、シアン化物イオンと変換した錯体を
用いた以外は、前述の実施例1と同様の手法で、素子1
および素子2をそれぞれ作製した。
【0073】得られた素子1および素子2について、A
M1.5疑似太陽光(強度100mW)を光源として、
それぞれ光電変換効率を測定した。その結果、いずれの
ルテニウム錯体を用いた場合でも、従来の透明導電性電
極を用いた積層型光電変換素子2と比較して、本発明の
くし形電極を用いた素子1は高い光電変換効率が得られ
た。 (実施例9)電解液の代わりにポリフッ化ビニリデン−
ポリヘキサフルオロプロピレン共重合体(共重合比 フ
ッ化ビニリデン:ヘキサフルオロプロピレン=(86:
14)と電解液との同重量混合物を用い、電解液注入を
加熱条件下で行ない、しかる後に室温まで冷却させた以
外は、実施例1と同様にして電荷輸送層がゲル電解質で
ある素子1および素子2を作製した。
【0074】上述のようにして得られた素子1および素
子2について、AM1.5疑似太陽光(強度100m
W)を光源として、それぞれ光電変換効率を測定した。
その結果、素子1は素子2と比較して光電変換効率が良
好だった。 (実施例10)まず、厚さ0.1mmのSUS304基
板の表面に、ゾル−ゲル溶液のディップコーティング法
により厚さ約0.1μmのシリカコーティングを施し
た。
【0075】こうしてシリカコーティングが形成された
SUS33043基板上の10×10cmの領域に、フ
ォトレジストパターン膜を利用した電鋳によって、電極
幅20μm、電極間間隔20μm、電極長10cm、膜
厚20μmのくし形白金電極パターンを形成した。
【0076】次に、くし形電極が形成されたSUS30
4基板を、シリカ粒子(平均粒径0.1μm)を懸濁さ
せた懸濁液に浸漬し、カソードに通電することによって
カソード上に厚さ2μmのシリカ粒子層を電着堆積させ
た。このシリカ粒子層は、後の工程で電解質溶液を含浸
させて電荷輸送層とする。
【0077】電着堆積後、二酸化チタン微粒子(平均粒
子径20nm)を含有する二酸化チタンペーストをアノ
ード上での膜厚が10μmとなるよう、電極の形成され
た基板全面に塗布し、450℃で焼成して二酸化チタン
層を形成した。焼成後、(シス−ジ(チオシアナト)−
N,N−ビス(2,2’−ジピリジル−4,4’−ジカ
ルボン酸)−ルテニウム(II)二水和物)の3×10-4
M乾燥エタノール溶液(温度約80℃)に4時間浸漬し
た。その後、アルゴン気流下で引き上げることにより、
二酸化チタン層にルテニウム錯体を担持させて半導体層
を形成した。
【0078】エタノール乾燥後、半導体層の上に光透過
性基板としてのガラス板カバーをかぶせ、電解液注入口
を残して周囲をエポキシ樹脂で封止した。注入口から
(沃化テトラプロピルアンモニウム)=0.5M、(沃
化カリウム)=0.02M、[I2 ]=0.03Mのア
セトニトリル/炭酸エチレン混合溶媒(容量比10/9
0)溶液を注入し、この溶液を前述のシリカ粒子層に含
浸させて電荷輸送層を形成した。
【0079】最後に、注入口をエポキシ樹脂で封孔し
て、実施例1の光電変換素子(素子1)を形成した。得
られた光電変換素子は、実施例1と同等の高い光電変換
効率を示した。 (実施例11)二酸化チタン微粒子の代わりに平均粒子
径20μmのCuAlO2 微粒子を、ルテニウム錯体の
代わりに下記化学式で表わされるペリレンジイミド(P
DI−1)を用い、実施例1のアノードに相当する電極
をカソードとし、カソードに相当する電極をアノードと
した以外は、実施例1と同様の手法で素子1および2を
作製した。
【0080】上述のようにして得られた素子1および素
子2について、AM1.5疑似太陽光(強度100m
W)を光源として、それぞれ光電変換効率を測定した。
その結果、従来の透明導電性電極を用いた積層型光電変
換素子2と比較して、本発明のくし形電極を用いた素子
1は、実施例1と同様の高い光電変換効率が得られた。
【0081】
【化1】 (実施例12)厚さ100μm、空孔率90%、平均空
孔径50μmの10cm×10cmの多孔質アルミニウ
ム板に白金めっきを施して、表面に膜厚約50nmの白
金層を形成した。
【0082】この多孔質アルミ板を実施例1で用いたも
のと同様の二酸化チタン微粒子(平均粒径20nm)を
含有する二酸化チタンペーストに浸漬して乾燥した後、
450℃で焼成することによって、表面に厚さ10μm
以上の二酸化チタン層を形成した。これを、(シス−ジ
(チオシアナト)−N,N−ビス(2,2’−ジピリジ
ル−4,4’−ジカルボン酸)−ルテニウム(II)二水
和物)の3×10-4M乾燥エタノール溶液(温度約80
℃)に4時間浸漬した。その後、アルゴン気流下で引き
上げることにより、二酸化チタン層にルテニウム錯体を
担持させて、半導体層を形成した。
【0083】一方、別途用意したガラス基板上に、スパ
ッタリング法により白金薄膜を形成してカソード電極と
した。このカソード電極上に実施例1で用いたのと同様
のシリカ粒子(平均粒子径1μm)を懸濁させたペース
トを塗布し、厚さ5μmの多孔質シリカ粒子層を形成し
た。このシリカ粒子層上に、前述の半導体層を形成した
多孔質アルミ板を重ねて載せ、さらにその上にカバー用
のガラス板をかぶせ、電解液注入口を残して周囲をエポ
キシ樹脂で封止した。注入口から(沃化テトラプロピル
アンモニウム)=0.5M、(沃化カリウム)=0.0
2M、[I2 ]=0.03Mのアセトニトリル/炭酸エ
チレン混合溶媒(容量比10/90)溶液を注入し、こ
の溶液を前述のシリカ粒子層に含浸させて電荷輸送層を
形成した。
【0084】最後に、注入口をエポキシ樹脂で封孔し
て、光電変換素子3を形成した。また、比較用として、
多孔質シリカ粒子層の膜厚を5μmとした以外は、実施
例1の素子2と同様にして光電変換素子4を作製した。
【0085】以上のようにして得られた素子3および素
子4について、AM1.5疑似太陽光(強度100m
W)を光源として、それぞれ光電変換効率を測定した。
その結果、素子3:10.1%、素子4:9.2%とな
り、従来の透明導電性電極を用いた積層型光電変換素子
4と比較して、本発明の網状電極を用いた素子3は、高
い光電変換効率が得られた。 (実施例13)二酸化チタン微粒子の代わりに平均粒子
径20μmのCuAlO2 微粒子を、ルテニウム錯体の
代わりに前記化学式で表わされるペリレンジイミド(P
DI−1)を用い、実施例12のアノードに相当する電
極をカソードとし、カソードに相当する電極をアノード
とした以外は、実施例12と同様の手法で素子3および
4を作製した。
【0086】得られた素子3および4について、AM
1.5疑似太陽光(強度100mW)を光源として、そ
れぞれ光電変換効率を測定した。その結果、従来の透明
導電性電極を用いた積層型光電変換素子4と比較して、
本発明のくし形電極を用いた素子3は、実施例12と同
様の高い光電変換効率が得られた。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セルの内部抵抗を上昇させる透明電極を用いることなく
半導体層への充分な入射光強度を確保し、かつアノード
とカソードとの間の電極間間隔を拡大することなく、半
導体層中における入射光の光路長を大きくすることがで
き、さらには安価な樹脂製基板を光透過性基板として用
いることが可能で、光電変換効率も一定な高効率光電変
換素子が提供される。本発明の光電変換素子は、従来の
積層型の光電変換素子の問題点を全て回避することがで
き、その工業的価値は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換素子の一例を表わす断面図。
【図2】本発明の光電変換素子における電極パターンの
例を表わす概略図。
【図3】本発明の光電変換素子におけるリード線部の接
続状態を表わす拡大図。
【図4】本発明の光電変換素子の他の例を表わす断面
図。
【図5】従来の光電変換素子の概略を表わす断面図。
【符号の説明】
10…光電変換素子 11…基板 12a…第1極性の電極 12b…第2極性の電極 13…半導体層 14…電荷輸送層 15…光透過性基板 16…シール剤 18…リード線部 19…導電性スルーホール 30…光電変換素子 31…基板 32…第1極性の電極 33…電荷輸送層 34…多孔質シート状第2極性の電極 35…多孔質半導体層 36…光透過性基板 40…Grazelセル 41…光透過性基板 42…透明電極 43…金属酸化物半導体層 44…光透過性基板 45…対極 46…電解質層 48…光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の表面が絶縁性である基
    板、 この基板の絶縁性面の上に形成され、第1極性の電極と
    第2極性の電極とからなる一対の電極、 前記第1極性の電極に接触して前記第1極性の電極の上
    に形成された、色素を担持した半導体層、および前記第
    2極性の電極と前記半導体層との間に形成され、イオン
    伝導性物質またはホール伝導性物質を含む電荷輸送層を
    具備することを特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記第1極性の電極および第2極性の電
    極は、くし形電極である請求項1に記載の光電変換素
    子。
  3. 【請求項3】 前記第1極性の電極および第2極性の電
    極のアスペクト比は0.5以上である請求項1または2
    に記載の光電変換素子。
  4. 【請求項4】 前記色素を担持した半導体層の上に、光
    透過性の樹脂層を有する請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の光電変換素子。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の表面が絶縁性である基
    板と、 この基板の絶縁性面の上に形成された第1極性の電極
    と、 この第1極性の電極の上に形成され、イオン伝導性物質
    またはホール伝導性物質を含む電荷輸送層と、 この電荷輸送層上に形成され、多孔質シート状の第2極
    性の電極が埋設された多孔質半導体層とを具備し、 前記多孔質シート状の第2極性の電極は、表面および裏
    面に開口部を有する連続細孔を含み、前記多孔質半導体
    層は色素が担持されていることを特徴とする光電変換素
    子。
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