JPH1126433A - プラズマ処理方法 - Google Patents
プラズマ処理方法Info
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- JPH1126433A JPH1126433A JP9177071A JP17707197A JPH1126433A JP H1126433 A JPH1126433 A JP H1126433A JP 9177071 A JP9177071 A JP 9177071A JP 17707197 A JP17707197 A JP 17707197A JP H1126433 A JPH1126433 A JP H1126433A
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Abstract
ズマ処理を実現する。 【解決手段】 プラズマ生成室1に、高密度プラズマ
源、たとえばマルチスパイラルコイル3を用いた誘導結
合型プラズマ源を設け、パルス発生器11により電源5
をオン/オフ変調して高周波電力を供給する。変調周期
を20〜200μ秒、オン時間/変調周期を0.3〜
0.7の範囲で制御することで高精度な、あるいはオン
時間/変調周期を時間的に変化させることで高速かつ高
精度なエッチング処理方法を行うことが可能となる。
Description
たプラズマ処理方法に関するものである。
は、半導体製造方法において、微細加工のためのドライ
エッチング、薄膜形成のためのスパッタリング、プラズ
マCVD、イオン注入等、様々なところで用いられてい
る。以下、プラズマ処理方法の適用例として、微細加工
に適したドライエッチングについて説明する。ドライエ
ッチング技術として最も広く用いられている反応性イオ
ンエッチング(いわゆる、RIE)は、適当なガスの高
周波放電プラズマ中に試料を晒すことによりエッチング
反応を起こさせ、試料の表面の不要部分を除去するもの
である。
化を促進するためにイオンの方向性を揃えることが必要
であるが、そのためにはプラズマ中でのイオンの散乱を
減らすことが不可欠である。イオンの方向性を揃えるた
めには、プラズマ発生装置内の圧力を低くし、イオンの
平均自由行程を大きくすることが効果的であるが、プラ
ズマ密度が低下しエッチング速度が低くなるという問題
がある。
ヘリコン型プラズマ装置等の高密度プラズマ装置が導入
されつつある。高密度プラズマ装置は、従来からある平
行平板型RIE装置に比べ10倍〜100倍程度高密度
のプラズマを発生でき、圧力が1/10から1/100
程度低い条件下でも平行平板型RIE装置と同等以上の
エッチング速度が得られる。
うにして改良された従来のプラズマ処理方法において
も、エッチング形状の異常、マイクロローディング効果
の発生、ゲート絶縁膜の劣化や破壊の発生という問題点
があった。これらは、進行する微細化に対して依然プラ
ズマ中の化学反応の制御範囲が狭いこと、さらには高密
度プラズマであるが故に、チャージアップが著しい、過
度の解離によってラジカル密度が低下するといったこと
が原因となっている。これらの課題を解決する1つの方
法として、従来からパルスプラズマプロセス(例えば、
特開平6−267900号公報参照)が提案されてい
る。
発生用高周波電力(RF)をパルス状に供給し、高周波
電力供給期間にオフ期間を設けることで、プラズマ中の
解離反応、基板への電荷蓄積過程を制御することを目的
としていたが、その詳細な機構は不明で、課題を十分解
決するには至っていない。本発明は、このような課題の
うち、特にラジカル密度の制御に注力し、低圧力下でも
微細加工性に優れたプラズマ処理方法を課題としてい
る。特に、酸化膜のエッチングにおいては、その選択性
を得る上で、エッチング反応や堆積保護膜形成に関与す
るラジカル種や密度を制御する必要がある。
度を高精度に制御することができるプラズマ処理方法を
提供することである。
に、パルスプラズマプロセスにおけるパルス変調パラメ
ータにより解離反応を制御し、連続放電のCWプロセス
では実現できない高精度なラジカル密度の制御を実現す
ることに特徴を有している。
は、真空室に供給された反応ガスを、真空室に間欠的に
供給される高周波電力によりプラズマ化し、そのプラズ
マで真空室内の試料を加工するプラズマ処理方法であっ
て、高周波電力をオンオフ変調することとし、高周波電
力のオンオフ変調周期に対するオン時間の割合(以下、
オン時間/変調周期と記す)を0.1〜0.8の範囲と
することを特徴とする。
ことによりプラズマ中の電子密度が増加し、その電子衝
撃によって反応ガスの解離反応が進む。この解離反応過
程でエッチングに必要なラジカルが生成されるが、高密
度プラズマ源の場合、高い高周波電力投入下では、過度
の解離反応によって、せっかく生成されたエッチングに
必要なラジカルさえも分解されてしまう懸念がある。高
いエッチング速度と高い選択比を両立させるには、高い
イオン電流密度が得られる高い高周波電力投入下で、必
要なラジカル種について高い密度を得る必要がある。
利用して、高周波電力に対する効果的な時間間隔のオン
オフのパルス変調によりCW時には得られない高いラジ
カル密度を得ることが可能となり、高選択かつ高速のエ
ッチングプロセスが実現される。本発明では、効果的な
オン時間ならびにオフ時間、すなわち、オン時間/変調
周期(=デューティ比)を見出している。
に記載された発明において、オン時間/変調周期を0.
1〜0.8の範囲に代えて、0.3〜0.7としてい
る。本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
された発明に準じて、同一試料を加工する際において、
高周波電力をオンオフ変調することとし、特にオン時間
/変調周期を時間的に変化させて処理することを特徴と
している。
い選択比を得るために高いラジカル密度を得られる条件
が見出されたが、同一試料を加工する処理時間中すべて
に必ずしも高い選択比が必要なわけではない。むしろ膜
厚比や構造によっては選択比の低くエッチング速度の高
い条件で処理する時間を一部設けることが望ましい場合
がある。本発明においては、オンオフ変調条件を時間的
に変化させることで、低選択高エッチング速度条件下と
高選択条件下での連続処理を可能としている。
された発明に準じて、同一試料を加工する際において、
高周波電力をオンオフ変調することとし、特にオン時間
/変調周期を0.1〜0.8の範囲で時間的に変化させ
て処理することを特徴としている。請求項5記載の発明
は、請求項4に記載された発明において、オン時間/変
調周期を0.1〜0.8の範囲に代えて、0.3〜0.
7としている。
2、3、4または請求項5に記載された発明に基づいた
プラズマ処理方法が特に有効な高周波電力の変調周期範
囲を20〜200μ秒と規定している。以下、本発明の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は本発明の第1の実施の形態
におけるプラズマエッチング装置(ドライエッチング装
置)の構造を示す模式図である。本装置は、誘導結合方
式によるプラズマ生成室1により構成されており、チャ
ンバーは接地されている。ガス導入口2からは、反応性
ガス、例えば酸化膜エッチングの場合、CHF3 (50
%)/C4 F8 (50%)の混合ガスを、50scc
m、5Pa程度に導入する。
取り付けられたマルチスパイラルコイル3に、マッチン
グ回路4を介してプラズマ生成用高周波電源5より高周
波電力を印加することにより、プラズマ6を生成するこ
とができる。試料となるウエハ7は、マルチスパイラル
コイル3に対向する形で下部電極8上に置かれ、マッチ
ング回路9を介してバイアス用高周波電源10よりバイ
アス用高周波電力が供給される。パルス発生器11から
は、プラズマ生成用高周波電源5とバイアス用高周波電
源10にオンオフ変調用パルス信号が送られる構成にな
っている。
および各種パラメータの時間変化の説明図である。図2
(a)はCW時の高周波電力(例えば、13.56MH
z)を示すが、この高周波電力は、同図(b)の変調用
パルスにより、同図(c)に示すようにオンオフ変調さ
れる。変調パラメータとしては、オン時間、オフ時間お
よび変調周期があり、変調周期中のオン時間の割合をデ
ューティ比とする。
場合、プラズマのオンオフに応じて電子密度は、図2
(d)のように変化するが、プラズマ中のラジカルの寿
命は1m秒以上と、変調周期よりはるかに長い。したが
って、ラジカル密度は、同図(e)に示すように変調周
期を通じて一定である。なお、同図(e)中、実線はC
F2 ラジカルの密度を示し、破線はCFラジカルの密度
を示している。
CHF3 (50%)/C4 F8 (50%)プラズマ中の
CFラジカル、CF2 ラジカルの密度の相対変化を示す
特性図である。この図は、瞬時投入パワー1500W、
デューティ比は50%で一定、すなわち時間平均投入パ
ワー750Wで一定の下、パルス変調周期によるラジカ
ル密度の相対変化を示している。この図から、CW時に
比べ、また、変調周期が短くなるに従いラジカル密度、
特に、CF2 ラジカル密度が増大しているのがわかる。
各ラジカル・原子への多段階の解離反応過程の時間依存
性に起因していると考えられる。すなわち、CWの高密
度プラズマにおいては、解離反応が高次まで進みすぎ初
段の反応で生成されたCF2ラジカルがさらに分解され
損なわれる傾向にあったが、パルス変調時には解離反応
がそのμ秒オーダー時間依存性のために高次の反応過程
が抑制され、その結果、CF2 ラジカル密度が相対的に
増大したものと考えられる。
性に大きな影響を及ぼす。図4は、図3と同一条件での
パルス変調周期によるCHF3 (50%)/C4 F
8 (50%)プラズマ中のBPSGエッチング速度およ
び対Poly−Si(ポリシリコン)選択比の変化を示
す特性図である。変調周期が短くなるに従い、ラジカル
密度、特に、CF2 ラジカル密度が増加し、エッチング
速度は低下するものの、対Poly−Si選択比は増大
している。
してCFラジカル、CF2 ラジカル、およびFの密度あ
るいは密度比との相関が議論されてきたが、ここでのパ
ルス変調の結果からはCF2 ラジカル密度の存在が重要
であることが示唆される。なお、定量的には、20μ秒
〜200μ秒の変調周期が特に効果的であることがわか
る。
ス変調周期100μ秒一定の下、デューティ比によるC
HF3 (50%)/C4 F8 (50%)プラズマ中のC
Fラジカル、CF2 ラジカルの密度変化を示す特性図で
ある。デューティ比に対するラジカル密度の変化は非常
に著しいが、この変化には時間平均投入パワーの変化を
も含んでいる。パルスオンオフ変調のみの効果を判別す
るために、図6に、時間平均投入ICPパワーから見た
パルス変調時とCW時のCFラジカル、CF2ラジカル
の密度変化を示す。なお、ICPとは、インダクトリ・
カップルド・プラズマ(誘導結合プラズマ)の略号であ
る。
密度の増大に効果的なデューティ比域、すなわちCW時
に比べ高いラジカル密度が得られるデューティ比域は1
0〜80%であることがわかる。図7は、図5と同一条
件でのデューティ比によるCHF3 (50%)/C4 F
8 (50%)プラズマ中のBPSGエッチング速度およ
び対Poly−Si選択比の変化を示す特性図である。
デューティ比変化によりCW時のラジカル密度変化分に
パルス変調効果分が加わった形でラジカル密度が変化
し、それに対応してエッチング特性が変化している。基
本的には、CFラジカル、CF2 ラジカルは、堆積保護
膜として作用し、エッチング反応を引き起こすイオンお
よびF原子密度とのバランスで、エッチング特性が変化
する。すなわち、ラジカル密度の小さい高デューティ比
域ではエッチング速度は大きいが選択比が小さく、ラジ
カル密度の大きい低デューティ比域では膜堆積が起こ
る。高選択な条件はこれらの中間域に存在する。どの領
域を使うかは、イオンおよびF原子密度との兼ね合いで
きまるが、基本的にはCW時よりラジカル密度の大き
い、オン時間/周期=0.1〜0.8の範囲でオンオフ
変調するのが効果的であることがわかる。なお、CW時
に対する優位性や実質的な電力の利用効率を考えた場
合、実用上特に有効な範囲は、オン時間/周期=0.3
〜0.7である。
おいては、高周波電力のオンオフ変調によりエッチング
特性を制御でき、特に選択比を向上させることが可能で
あることが明らかになったが、実際の試料のエッチング
においてはすべての処理時間にわたって高い選択比で処
理する必要はない。そこで、処理速度を考えた場合、む
しろ膜厚比や構造によっては選択比が低くエッチング速
度が高い条件で処理する時間を、一部設けることが望ま
しい場合がある。例えば、図8のオンオフパルス変調パ
ラメータおよび各種パラメータの時間変化に示すよう
に、デューティ比を時間的に変化させて、メインエッチ
ングおよびオーバーエッチングの両工程のうち、オーバ
ーエッチングの工程にのみ高選択な条件を用いることが
肝要である。なお、図8において、(a)はパルス変調
時のデューティ比の変化を示し、(b)はパルス変調時
のラジカル密度の変化を示し、(c)はパルス変調時の
エッチング特性および選択比の変化を示している。
調周期を0.1〜0.8の範囲で、時間的に変化させる
ことを説明しているが、オン時間/変調周期を0.1〜
0.8の範囲内に限定する必要はなく、オン時間/変調
周期を上記の範囲外の値に変化させてもよい。つまり、
この実施の形態は、オン時間/変調周期を時間的に変化
させることによりエッチング速度を変更することができ
るということを説明している。
おいては、第1の実施の形態の装置の構成に加えて、オ
ンオフ変調条件を時間的に変化させることで、低選択高
エッチング速度条件下と高選択条件下での連続処理を可
能としている。この場合において、高周波放電の整合条
件を乱さないために変調パラメータのうちオン時間のみ
変化させ、変調周期は一定とすることが好ましい。ま
た、プラズマ発生用高周波電源を、基板バイアス用高周
波電源と同期させ、かつオン時間/変調周期を時間的に
変化させる機能を搭載することにより、高精度なエッチ
ングに条件には好ましい。
ば、オン時間/変調周期=0.1〜0.8の範囲でパル
ス変調を行うことによりラジカル生成密度を制御でき、
高精度なエッチングが実現できる。また、オン時間/変
調周期を時間的に変化させることで、低選択高エッチン
グ速度条件下と高選択条件下での連続処理が可能とな
る。
において用いるプラズマエッチング装置の構成を示す模
式図である。
におけるオンオフパルス変調パラメータおよび各種パラ
メータの時間変化の説明図である。
におけるパルス変調周期によるCHF3 (50%)/C
4 F8 (50%)プラズマ中のCFラジカル、CF2 ラ
ジカルの密度変化を示す特性図である。
におけるパルス変調周期によるCHF3 (50%)/C
4 F8 (50%)プラズマ中のBPSGエッチング速度
および対Poly−Si選択比の変化を示す特性図であ
る。
におけるパルス変調デューティ比によるCHF3 (50
%)/C4 F8 (50%)プラズマ中のCFラジカル、
CF2 ラジカルの密度変化を示す特性図である。
1の実施の形態のプラズマ処理方法におけるパルス変調
時とCW時のCHF3 (50%)/C4 F8 (50%)
プラズマ中のCFラジカル、CF2 ラジカルの密度変化
を示す特性図である。
におけるパルス変調デューティ比によるCHF3 (50
%)/C4 F8 (50%)プラズマ中のBPSGエッチ
ング速度および対Poly−Si選択比の変化を示す特
性図である。
によるオンオフパルス変調パラメータおよび各種パラメ
ータの時間変化の説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 真空室に供給された反応ガスを、前記真
空室に供給される高周波電力によりプラズマ化し、その
プラズマで前記真空室内の試料を加工するプラズマ処理
方法であって、前記高周波電力をオンオフ変調し、前記
高周波電力のオンオフ変調周期に対するオン時間の割合
を0.1〜0.8の範囲とすることを特徴とするプラズ
マ処理方法。 - 【請求項2】 高周波電力のオンオフ変調周期に対する
オン時間の割合を0.1〜0.8の範囲内に代えて、
0.3〜0.7の範囲内とすることを特徴とする請求項
1記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項3】 真空室に供給された反応ガスを、前記真
空室に供給される高周波電力によりプラズマ化し、その
プラズマで前記真空室内の試料を加工するプラズマ処理
方法であって、前記高周波電力をオンオフ変調し、前記
高周波電力のオンオフ変調周期に対するオン時間の割合
を時間的に変化させて前記試料を処理することを特徴と
するプラズマ処理方法。 - 【請求項4】 真空室に供給された反応ガスを、前記真
空室に供給される高周波電力によりプラズマ化し、その
プラズマで前記真空室内の試料を加工するプラズマ処理
方法であって、前記高周波電力をオンオフ変調し、前記
高周波電力のオンオフ変調周期に対するオン時間の割合
を0.1〜0.8の範囲内で時間的に変化させて前記試
料を処理することを特徴とするプラズマ処理方法。 - 【請求項5】 高周波電力のオンオフ変調周期に対する
オン時間の割合を0.1〜0.8の範囲内に代えて、
0.3〜0.7の範囲内とすることを特徴とする請求項
4記載のプラズマ処理方法。 - 【請求項6】 高周波電力のオンオフ変調周期を20μ
秒〜200μ秒とすることを特徴とする請求項1、2、
3、4または5記載のプラズマ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17707197A JP3559429B2 (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | プラズマ処理方法 |
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JPH1126433A true JPH1126433A (ja) | 1999-01-29 |
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