JP2002222801A - プラズマ処理装置および方法 - Google Patents

プラズマ処理装置および方法

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JP2002222801A JP2001286051A JP2001286051A JP2002222801A JP 2002222801 A JP2002222801 A JP 2002222801A JP 2001286051 A JP2001286051 A JP 2001286051A JP 2001286051 A JP2001286051 A JP 2001286051A JP 2002222801 A JP2002222801 A JP 2002222801A
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尚輝 安井
Hitoshi Tamura
仁 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスク又は/及び下地材料との選択比を充分に
確保し高精度な表面処理を行う。 【解決手段】プラズマの生成と被処理材へのバイアス電
圧制御とがそれぞれ独立に行われ、かつ、バイアス電圧
としての高周波電圧波形が任意の電圧で平坦化され、そ
れが被処理材116を載置する基板電極115に印加さ
れ被処理材に入射するイオンエネルギー分布を所望の分
布に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理方法及
び装置に係り、特にプラズマを用いて半導体素子等の試
料の表面処理を行うのに好適なプラズマ処理方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマを用いてエッチング処理を行う
場合、処理ガスを電離し活性化することで処理の高速化
を図り、また被処理材に高周波バイアス電力を供給しプ
ラズマ中のイオンを被処理材に垂直に入射させること
で、異方性形状などの高精度エッチング処理を実現して
いる。
【0003】このような処理を行うプラズマ処理装置と
しては、例えば、特開平9−321031号公報(USP
5,891,252)に記載のように、真空容器外側の
外周部に空心コイルを設け、真空容器内に設けた試料台
に対向させて円形導体板を設け、円形導体板にUHF帯
電源と第1の高周波電源を接続し、試料台に第2の高周
波電源を接続し、円形導体板にUHF帯の周波数の電界
とそのUHF帯の周波数とは異なる周波数の電界を重畳
して供給し、UHF帯電源による電磁波と空心コイルに
よる磁場との相互作用による電子サイクロトロン共鳴現
象を用いてプラズマを形成し、重畳した第1の高周波電
源による高周波電圧によって円形導体板にかかるバイア
スを大きくして、円形導体板とプラズマとを反応させ、
エッチングに寄与する活性種をより多く生成できるよう
にし、試料台に接続した第2の高周波電源によりプラズ
マ中のイオンの試料への入射エネルギーを制御するもの
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
では、被処理材に入射するイオンエネルギーは、被処理
材に供給するバイアス電力によって発生するセルフバイ
アス電位により決定されるが、ウエハサイズの大口径化
に伴って基板電極に対するアース面積の比率が減少する
ので、プラズマ中から基板電極への充分な電子の供給が
行われなくなる。このため、Vdc/Vppの比率が小
さくなるとともに、プラズマ電位が上昇する。これによ
り、RFバイアスの印加効率が低下したり、アース電極
および側壁部材がプラズマ中のイオンによりスパッタさ
れて金属汚染を発生させたり、処理室下部の空間へプラ
ズマが拡散して異物を増加させたりするという問題があ
る。
【0005】また、試料台、すなわち、基板電極には正
弦波の高周波電界が印加されており、周波数が固定され
た高周波バイアスでは、イオンエネルギー分布が固定さ
れてしまい、半導体素子の微細化に伴いSAC(Self A
ligned Contact)に代表されるような被処理材の場合、
エッチング速度を保ったまま処理しようとするとマスク
及び下地材料との選択比が小さくなり、高精度な加工を
行うのが難しかった。
【0006】本発明の第一の目的は、マスク又は/及び
下地材料との選択比を充分に確保し高精度な表面処理を
行うことのできるプラズマ処理方法及び装置を提供する
ことにある。
【0007】本発明の第二の目的は、プラズマ電位の上
昇を抑制し、金属汚染や異物の増加を抑制することので
きるプラズマ処理方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、プラズマ生
成と試料へのバイアス電圧印加を独立制御し、前記試料
をプラズマ処理する方法において、前記試料に印加する
バイアス電圧を高周波電圧で与え、前記高周波電圧の電
圧波形を任意の電圧で平坦化することにより、達成され
る。
【0009】さらに、前記基板電極に印加する高周波電
圧の負電圧側の電圧波形を平坦化する。
【0010】また、前記基板電極に印加する高周波電圧
の正電圧側の電圧波形を平坦化する。
【0011】また、前記基板電極に印加する高周波電圧
の正負両電圧側の電圧波形を平坦化する。
【0012】また、前記基板電極に対向する電極を設
け、前記両電極に同一周波数の高周波電圧を印加し、該
高周波電圧の位相を制御する。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
1つの態様に従えばプラズマ処理装置は、真空排気装置
が接続され内部を減圧可能な処理室と、該処理室内へガ
スを供給するガス供給装置と、前記処理室内に設けられ
被処理材を載置可能な基板電極と、該基板電極へ整合器
を介して接続された高周波電源と、前記処理室にプラズ
マを発生させるプラズマ発生手段と、前記整合器内また
は前記基板電極と前記整合器との間に設けられた電圧波
形を平坦化する電圧波形制御回路を含む。
【0014】さらに、前記電圧波形制御回路は前記基板
電極に印加する高周波電圧波形の負電圧側を任意の電圧
で平坦化する回路である。
【0015】また、前記電圧波形制御回路は前記基板電
極に印加する高周波電圧波形の正電圧側を任意の電圧で
平坦化する回路である。
【0016】また、前記電圧波形制御回路は前記基板電
極に印加する高周波電圧波形の正負両電圧側を任意の電
圧で平坦化する回路である。
【0017】また、前記電圧波形制御回路は半導体素子
と直流電源から成る。
【0018】また、前記基板電極と対向する電極を設
け、該電極に高周波電源を接続した。
【0019】さらに、前記2つの電極に印加される高周
波電圧の周波数を同一とし、該高周波電圧の位相差を制
御する位相制御器を設けた。
【0020】また、本発明の他の態様に従えば、プラズ
マ生成と試料へのバイアス電圧印加を独立制御し、前記
試料をプラズマ処理する方法は、前記試料に印加するバ
イアス電圧を高周波電圧で与え、前記高周波電圧の電圧
波形を正電圧側および負電圧側で任意の電圧に平坦化す
るステップを含む。
【0021】さらに、上記方法は、前記基板電極に対向
する電極を設け、前記両電極に同一周波数の高周波電圧
を印加し、該高周波電圧の位相を制御する。
【0022】さらに、前記高周波電圧の位相は、位相差
を180°±30°の範囲内にする。
【0023】本発明の他の態様に従えば、プラズマ処理
装置は、真空排気装置が接続され内部を減圧可能な処理
室と、該処理室内へガスを供給するガス供給装置と、前
記処理室内に設けられ被処理材を載置可能な基板電極
と、該基板電極へ整合器を介して接続された高周波電源
と、前記処理室にプラズマを発生させるプラズマ発生手
段と、前記整合器内または前記基板電極と前記整合器と
の間に設けられ高周波電圧波形を正電圧側および負電圧
側の任意の電圧に平坦化する電圧波形制御回路を含む。
【0024】上記装置において、前記電圧波形制御回路
はダイオードと直流電源から成る。
【0025】また、前記基板電極と対向する電極を設
け、該電極に高周波電源を接続した。
【0026】さらに、前記2つの電極に印加される高周
波電圧の周波数を同一とし、該高周波電圧の位相を制御
する位相制御器を設けた。
【0027】さらに、前記位相制御器は位相差を180
°±30°の範囲内で制御可能である。
【0028】また、本発明の別の態様に従うプラズマが
生成される処理室内で試料をプラズマ処理する方法は、
前記試料が配置される試料台に高周波電圧を印加し、前
記高周波電圧の電圧波形を任意の電圧で平坦化するステ
ップを含む。
【0029】上記方法において、前記基板電極に印加す
る高周波電圧の正負両電圧の少なくとも一方の電圧波形
を平坦化する。
【0030】本発明の別の態様に従うプラズマ処理装置
は、真空排気装置が接続され内部を減圧可能な処理室
と、該処理室内へガスを供給するガス供給装置と、前記
処理室内に設けられ被処理材を載置可能な基板電極と、
該基板電極へ整合器を介して接続された高周波電源と、
前記整合器内または前記基板電極と前記整合器との間に
設けられた電圧波形を平坦化する電圧波形制御回路を含
む。
【0031】上記装置において、前記電圧波形制御回路
は前記基板電極に印加される高周波電圧の正負両電圧の
少なくとも一方の電圧波形を平坦化可能である。
【0032】上述のように、基板電極に印加する高周波
電圧波形を制御することにより、試料へ入射されるイオ
ンエネルギーの分布を制御でき、主として被エッチング
材のエッチングに寄与するイオンエネルギーであって、
マスクや下地材に対してのエッチングには寄与しないイ
オンエネルギーの分布にすることができるので、速度を
大きく変えることなく、マスク及び下地材料との選択比
を充分に確保し高精度な表面処理を行うことができる。
【0033】また、基板電極に印加する高周波電圧の負
側の電圧を平坦化することにより、高低に広がったイオ
ンエネルギー分布の幅を狭めることができ、処理に有用
なイオンエネルギーの量を多く分布させることができ、
プラズマ処理の効率を向上させることができる。
【0034】また、負電圧側の電圧の平坦化に合わせ、
正電圧側の電圧を平坦化することにより、安定したプラ
ズマ電位を得ることができ、プラズマ処理の安定化を図
ることができるとともに、プラズマ特性の面内分布に起
因するプラズマシース特性の面内分布の影響が低減され
るためチャージングダメージを抑制することができ、低
ダメージで高精度なエッチング処理をすることができ
る。
【0035】さらに、基板電極と対向して電極を設け、
両電極に同一周波数の高周波電圧を印加し、高周波電圧
の位相差を180°±30°の範囲内にすることによ
り、高周波電圧の正電圧側の電位上昇を抑制することが
できるので、安定したプラズマ電位を得ることができ、
プラズマ処理の安定化を図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1か
ら図5を用いて説明する。図1は、本発明を適用するプ
ラズマ処理装置の一例であるエッチング装置の縦断面図
である。真空容器101の上部開口部には、円筒状の処
理容器102,導電体でなる平板状のアンテナ電極10
3,電磁波を透過可能な誘電体窓104を気密に設け、
内部に処理室を形成している。処理容器102の外周部
には処理室を囲んで磁場発生用コイル105が設けてあ
る。アンテナ電極103はエッチングガスを流すための
多孔構造となっており、ガス供給装置107が接続され
ている。また、真空容器101の下部には真空排気口1
06を介して真空排気装置(図示省略)が接続されてい
る。
【0037】アンテナ電極103上部には同軸線路10
8が設けられ、同軸線路108,フィルター109,整
合器110を介してプラズマ生成用の高周波電源111
(例えば、周波数450MHz)が接続されている。ま
た、アンテナ電極103には同軸線路108,フィルタ
ー112,整合器113を介してアンテナバイアス電源
114(例えば、周波数13.56kHz)が接続されて
いる。ここで、フィルター109は高周波電源111か
らの高周波電力を通過させ、アンテナバイアス電源11
4からのバイアス電力を効果的にカットする。フィルタ
ー112はアンテナバイアス電源114からのバイアス
電力を通過させ、高周波電源111からの高周波電力を
効果的にカットする。
【0038】真空容器101内の下部には被処理材11
6を配置可能な基板電極115が設けられている。基板
電極115にはフィルター117,整合器118を介し
て基板バイアス電源119(例えば、周波数800kH
z)が接続されている。整合器118は、この場合、電
源側の整合部200と負荷側のクリップ回路201とか
ら構成される。なお、クリップ回路201は整合器11
8の内部から出して別に設けても良い。クリップ回路2
01は、基板バイアス電源119からの高周波の電圧波
形を任意の電圧値で平坦化する。クリップ回路201は
後述する実施例の機能を有する。また、基板電極115
にはフィルター120を介して被処理材116を静電吸
着させるための静電チャック電源121が接続されてい
る。
【0039】ここで、フィルター117は基板バイアス
電源119からのバイアス電力を通過させ、高周波電源
111からの高周波電力およびアンテナバイアス電源1
14からのバイアス電力を効果的にカットする。なお、
通常、高周波電力はプラズマ中で吸収されるため基板電
極115側へ流れることはないが、安全のため高周波電
力もカットするフィルター117としてある。フィルタ
ー120は静電チャック電源121からのDC電力を通
過させ、高周波電源111,アンテナバイアス電源11
4,基板バイアス電源119からの電力を効果的にカッ
トする。
【0040】図2に整合器118の回路構成例を示す。
インダクター(L1,L2)およびコンデンサ(C1)
で構成される整合部200よりも負荷側のアクティブラ
イン202とグランド線203との間にダイオード(D
1)と直流電源(Vb1)とを直列に接続したクリップ
回路(平坦化回路)201aを接続する。この場合、ダ
イオード(D1)は高周波電圧の負側をカットし、直流
電源(Vb1)によって負電位を与える。これによっ
て、直流電源(Vb1)の設定値によりダイオード(D
1)の動作電圧を設定する。この回路構成により任意の
電圧値で電圧波形をクリップ(平坦化または切取り)す
ることが可能となり、図3に示すような高周波電圧の電
圧波形301を得ることができる。
【0041】上記のように構成された装置において処理
室内部を真空排気装置(図示省略)により減圧した後、
ガス供給装置107によりプロセスガス、この場合、エ
ッチングガスを処理室内に導入し所望の圧力に調整す
る。高周波電源111より発振された、例えば、周波数
450MHzの高周波電力は同軸線路108を伝播し、
上部電極103および誘電体窓104を介して処理室内
に導入される。処理室内に導入された高周波電力による
電界は、磁場発生用コイル105、例えば、ソレノイド
コイルにより処理室内に形成された磁場との相互作用に
より、処理室内に高密度プラズマを生成する。特に電子
サイクロトロン共鳴を起こす磁場強度(例えば160
G)を処理室内に形成した場合、効率良く高密度プラズ
マを生成することができる。
【0042】また、アンテナバイアス電源114より高
周波電力(例えば周波数13.56MHz)が同軸線路1
08を介してアンテナ電極103に供給される。アンテ
ナバイアス電源114によってアンテナ電極103に高
周波電圧を印加することにより、アンテナ電極に所望の
材料を用いた場合、該材料とプラズマ中のラジカルとが
反応し、生成されるプラズマの組成を制御できる。例え
ば、酸化膜エッチングの場合、アンテナ電極103の材
料にSiを用いることによって、酸化膜のエッチング特
性、特にSAC構造のものでは、SiO2/SiN 選択
比等に影響するプラズマ中のFラジカル量を減少させる
ことが可能となる。
【0043】また、基板電極115に載置された被処理
材116は、基板バイアス電源119より高周波電力(例
えば周波数800kHz)が供給され、基板電極115
上の被処理材116が表面処理され、この場合、エッチ
ング処理される。
【0044】本構成の装置では、450MHzの高周波
電源111によって主としてプラズマを生成し、アンテ
ナバイアス電源114によってプラズマ組成あるいはプ
ラズマ分布を制御し、基板バイアス電源119によって
プラズマ中のイオンの被処理材116への入射エネルギ
ーを制御している。このような装置では、プラズマ生成
(イオン量)とプラズマ組成(ラジカル濃度比)を独立
に制御できるというメリットがある。
【0045】本装置のクリップ回路201aにおける直
流電源(Vb)を任意に設定することにより、図3に示
す電圧波形301のVbが任意に設定でき、例えば、周
波数800kHzの正弦波の電圧波形の負側を任意の電
圧でクリップすることができる。
【0046】図4(a)に基板バイアス電源119の出
力を一定にし、直流電源(Vb1)を変化させて電圧波
形301のクリップ電圧(Vb)を制御した場合の、被
処理材116に入射するイオンのエネルギー分布を示
す。図4(b)に直流電源(Vb1)によって電圧波形
301のクリップ電圧(Vb)の値を一定にし、基板バ
イアス電源119の出力を変化させた場合の、被処理材
116に入射するイオンのエネルギー分布を示す。縦軸
はイオン量で横軸はイオンエネルギーである。一般に、
ウエハに高周波電力を印加した場合のイオンエネルギー
分布は、M.J.Kushner, J. Appl. Phys. 58, 4024(1985)
に示されているように、高エネルギー側と低エネルギー
側の2個所にピークを持った分布となることが知られて
いる。図4(a)には、基板電極115に正弦波電圧波
形を印加した場合のイオンエネルギー分布波形401
と、クリップ電圧(Vb)を−500Vに設定した場合
のイオンエネルギー分布波形402と、クリップ電圧
(Vb)を−250Vに設定した場合のイオンエネルギ
ー分布波形403とを三次元的に示してある。図示され
たように、基板バイアス電源119の出力を一定にし、
クリップ電圧(Vb)を−500V,−250Vと変化
させることによって、高エネルギー側に多く分布してい
るイオンエネルギーの電位値を徐々に低い電位値にシフ
トさせることができる。また、これとともに、高エネル
ギー側に分布するイオンの量を徐々に多くすることがで
きる。
【0047】また、図4(b)には、基板電極115の
クリップ電圧(Vb)を−500Vに設定し、基板バイ
アス電源119の出力を500Wとした場合のイオンエ
ネルギー分布波形404と、基板バイアス電源119の
出力を1000Wとした場合のイオンエネルギー分布波
形405と、基板バイアス電源119の出力を1500
Wとした場合のイオンエネルギー分布波形406とを三
次元的に示してある。図示されたように、クリップ電圧
(Vb)の値を一定にし、基板バイアス電源119の出力
を段々に大きくすることによって、高エネルギー側に分
布しているイオンエネルギーのイオンの量を段々に多く
することができる。
【0048】このように、基板電極115に印加するバ
イアス電圧波形を調整することにより、イオンエネルギ
ー分布を制御することが可能であり、また、基板バイア
ス電源の出力と合わせて制御することにより、さらに細
かいイオンエネルギー分布の制御が可能となる。これに
より、任意のイオンエネルギーを持つイオンを効率的に
被処理材116に入射させることが可能となるので、高
イオンエネルギーのイオン量が多い分布を用いることに
より、例えば、図5に示すような深穴(直径0.1μm
,深さ2μmのアスペクト比20のような深穴)であ
るSiO2 に形成されるHARC(High Aspect Ratio C
ontact)やSiに形成されるdeepトレンチの加工が
容易となる。
【0049】また、被処理材に対しては効果的なイオン
エネルギーであって、マスクや下地材に対しては効果的
でないイオンエネルギーを選択・制御することができる
ので、対マスクや対下地材に対する選択比を向上させた
エッチング処理を行うことができる。これにより、高品
質なエッチング処理が可能となるという効果がある。
【0050】また、酸化膜エッチングの場合には、高エ
ネルギーのイオンが入射するので、下地膜等に格子欠陥
を生じダメージを与える可能性があるが、本実施例のイ
オンエネルギー制御によれば、エッチレートを確保し、
かつダメージを与えないエッチング処理が可能となり、
高品質でスループットおよび歩留まりの高い表面処理が
可能である。
【0051】〔第二実施例〕次に、本発明の第二の実施
例を図6ないし図9により説明する。図6に整合器11
8の回路構成例を示す。本図が図2と異なる点は、図2
のクリップ回路201aにおけるダイオード(D1)と直流
電源(Vb1)の向きを逆向きに接続し、ダイオード
(D2)と直流電源(Vb2)としたクリップ回路(平
坦化回路)201bとしてある点である。この場合、ダイオ
ード(D2)は高周波電圧の正側をカットし、直流電源
(Vb2)によって正電位を与える。これによって、直
流電源(Vb2)の設定値によりダイオード(D2)の
動作電圧を設定する。この回路構成により任意の電圧値
で電圧波形をクリップ(平坦化または切取り)すること
が可能となり、図7に示すような高周波電圧の電圧波形
302を得ることができる。
【0052】本装置のクリップ回路201bにおける直
流電源(Vb2)を任意のクリップ電圧に設定すること
により、図7に示す電圧波形302の電圧Vbが任意に
設定でき、例えば、周波数800kHzの正弦波の電圧
波形の正側を任意の電圧でクリップすることができる。
【0053】図8に直流電源(Vb2)を変化させて電
圧波形302を制御した場合の、被処理材116に入射
するイオンのエネルギー分布を示す。縦軸はイオン量で
横軸はイオンエネルギーである。図8には、基板電極1
15に正弦波電圧波形を印加した場合のイオンエネルギ
ー分布波形401と、正電圧側のクリップ電圧(Vb)を
50Vに設定した場合のイオンエネルギー分布波形40
7と、負電圧側のクリップ電圧(Vb)を−600Vに設
定した場合のイオンエネルギー分布波形408とを示し
てある。図示されたように、クリップ電圧(Vb)を5
0Vとし、プラズマ電位を低く抑えることによって、高
エネルギー側に多く分布しているイオンエネルギーの電
位値を下げるとともに、低エネルギー側に分布するイオ
ンの量を増加させることができる。また、図8から分か
るように電圧波形の負電圧側をクリップすれば高イオン
エネルギーのイオン量が多い分布とすることができ、電
圧波形の正電圧側をクリップすれば低イオンエネルギー
のイオン量が多い分布とすることができる。
【0054】したがって、基板電極115に印加するバ
イアス電圧波形を調整することにより、イオンエネルギ
ー分布を制御することが可能である。これにより、任意
のイオンエネルギーを持つイオンを効率的に被処理材1
16に入射させることが可能となるので、低イオンエネ
ルギーのイオン量が多い分布を用いることにより、例え
ば、図9に示すような下地材料との選択比を必要とする
SACのエッチング処理に有効となる。
【0055】〔第三実施例〕次に、本発明の第三の実施
例を図10ないし図12により説明する。図10に整合
器118の他に実施例の回路構成例を示す。インダクタ
ー(L1,L2)およびコンデンサ(C1)で構成され
る整合部200よりも負荷側のアクティブライン202
とグランド線203との間にダイオード(D1,D2)
と直流電源(Vb1,Vb2)とを直列に接続したクリ
ップ回路(平坦化回路)201cを接続する。ダイオー
ド(D1)は高周波電圧の負電圧側をカットし、直流電
源(Vb1)によって負電位を与えるようにして、直流
電源(Vb1)の設定値によりダイオード(D1)の動
作電圧を設定する。ダイオード(D2)は高周波電圧の
正電圧側をカットし、直流電源(Vb2)によって正電
位を与えるようにして、直流電源(Vb2)の設定値に
よりダイオード(D2)の動作電圧を設定する。この回
路構成により正電圧側および負電圧側の任意の電圧値で
電圧波形をクリップ(平坦化または切取り)することが
可能となり、図12に示すような高周波電圧の電圧波形
303を得ることができる。図12は整合器118のク
リップ回路201cを用いて出力させた基板電極115
に印加する電圧波形303を示す。縦軸は電圧で横軸は
時間である。
【0056】また、図11は整合器118の他の例を示
す。本整合器には、整合部200よりも負荷側のアクテ
ィブライン202にスイッチング素子、例えば、トラン
ジスタTr1,Tr2を設置し、トランジスタTr1,
Tr2のベース電極に直流電源Vb1,Vb2を接続し
たクリップ回路201dが設けてある。本クリップ回路
201dは、直流電源Vb1,Vb2の設定値によりト
ランジスタをスイッチング動作させることにより、前述
の図10に示す整合器と同様に、電圧波形の正電圧側お
よび負電圧側を任意の電圧値でクリップすることが可能
にしてある。
【0057】図10に示したクリップ回路201cで
は、ダイオードを介して通過する直流電流の電流量が大
きい場合、直流電源の内部抵抗により電圧降下が発生す
るためダイオードの動作電圧が変動してしまう場合があ
る。しかしながら、図11に示したトランジスタを用い
た場合には、直流電源の内部抵抗による電圧変動を無視
できるため、クリッピング動作を精度良く実施すること
が可能となる。
【0058】図10および図11のクリップ回路201
cおよび201dにおける直流電源(Vb1,Vb2)
を任意に設定することにより、例えば、周波数800k
Hzの正弦波の電圧波形を任意の電圧でクリップするこ
とができる。これにより、直流電源(Vb)を変化させ電
圧波形303を制御することにより、被処理材116に
入射するイオンのエネルギー分布を前述の図4および図
8に示すようなエネルギー分布にすることができる。
【0059】このような電圧波形の正電圧側および負電
圧側を任意の電圧値でクリップできるクリップ回路を用
いることにより、前述の第1および第2の実施例と同様
の作用・効果をそれぞれに得ることができるとともに、
両方の特性を持たせることも可能となるので、さらにプ
ロセスウィンドウを広げることができるという効果があ
る。
【0060】以上、これらの実施例によれば、基板電極
に印加する高周波電圧の電圧波形を平坦化できるので、
種々のプロセスにおいてプロセス毎に最適なイオンエネ
ルギー分布となるバイアス電圧を基板電極に印加するこ
とができ、高精度の表面処理を行うことができるという
効果がある。
【0061】また、基板電極に印加する高周波電圧の電
圧波形の正電圧側を平坦化することにより、プラズマ電
位の上昇を抑制することができるので、プラズマ中のイ
オンが処理室内壁をスパッタすることがなく金属汚染を
低減でき、また処理室下部の空間へのプラズマ拡散を防
ぐことができるので異物の増加を抑制することのできる
という効果がある。
【0062】なお、これら第一ないし第三の実施例に示
したクリップ回路は、前述記載の構成に限定されるもの
ではなく、電子回路において一般に用いられるクリップ
回路の構成を利用し得る。
【0063】なお、これらの実施例は、真空容器内にア
ンテナ電極を有する有磁場UHFプラズマ処理装置を例
に述べたが、図13に示すような真空容器外にアンテナ
電極を設けた有磁場UHFプラズマ処理装置にも適用で
きる。本図の装置が図1の装置と異なる点は、処理容器
102と誘電体窓123によって処理室を気密に構成
し、アンテナ電極103が誘電体窓123上部に設けら
れ処理室の外側、すなわち、真空容器外に配置されてい
る点と、アンテナ電極103にはプラズマ生成用の高周
波電源111の回路のみが設けてある点である。
【0064】また、UHFプラズマ装置以外の装置、例
えば、CCP(capacitivelycoupled plasma),二周波
励起(Dual-frequency plasma),SWP(surfacewave
excited plasma),マグネトロン装置,VHFプラズ
マ,TCP,ICP等のタイプの装置についても同様に
適用できる。なお、図14ないし図16にこれら装置の
一部を示す。図14に示す装置は、上部が開放された処
理容器102の上部に誘電体窓603を設置・密封し処
理室を形成する。誘電体窓603上部には導波管602
を介し、マグネトロン601が接続されている。マグネ
トロン601より発振された、例えば、2.45GHz
のマイクロ波は導波管602を伝播し、誘電体窓603
を介して、処理室内に導入され、磁場発生用コイル105
により生成された、例えば、875Gの磁場との相互作
用により、効率良くガスを電離しプラズマを発生させる
装置となっている。なお、本図において図1と同符号は
同一部材を示し説明を省略する。
【0065】図15に示す装置は、上部が開放された処
理容器102の上部に誘電体窓603を設置・密封し処理
室を形成する。誘電体窓603上部にはループアンテナ
701が設置されている。また、ループアンテナ701
は、例えば、13.56MHzのアンテナ電源702に
接続されている。ループアンテナ701より誘電体窓6
03を介して高周波電力が処理室内に供給されプラズマ
を生成する装置となっている。なお、本図において図1
と同符号は同一部材を示し説明を省略する。
【0066】図16に示す装置は、上部が密閉された処
理容器102の上部に誘電体窓104(例えば、石英製)
および上部電極103を設置・密封する。上部電極10
3は、例えば、27MHz又は60MHzの高周波電源
801に接続されている。上部電極103より処理室内
に供給される高周波電力によりプラズマが生成される装
置となっている。なお、本図において図1と同符号は同
一部材を示し説明を省略する。
【0067】〔第四実施例〕本発明の第4の実施例を図
17を用いて説明する。本図において図1と同符号は同
一部材を示し説明を省略する。本図が図1と異なる点を
以下に説明する。アンテナバイアス電源114と基板バ
イアス電源119は位相制御器122に接続されてお
り、アンテナバイアス電源114および基板バイアス電
源119から出力する高周波の位相を制御可能となって
いる。この場合、アンテナバイアス電源114と基板バ
イアス電源119の周波数は、例えば、800kHzと
してあり同一周波数としてある。
【0068】位相制御器122は、アンテナバイアス電
源114側のフィルター112と整合器113との間お
よび基板バイアス電源119側のフィルター117と整
合器118との間からそれぞれ電力信号を取り込み、位
相制御器122内でそれぞれの電力の位相が逆相、この
場合、180°±45°以内の所望の位相差になるよう
に、アンテナバイアス電源114と基板バイアス電源1
19とに位相をずらした小振幅の信号を出力する。この
場合のアンテナバイアス電源114および基板バイアス
電源119はアンプ機能を有するのみで良い。
【0069】また、位相制御器122が、アンテナバイ
アス電源114側のフィルター112と整合器113との
間および基板バイアス電源119側のフィルター117
と整合器118との間からそれぞれ電力信号を取り込
み、電力の出力タイミングを指示するトリガー信号のみ
を出力するものである場合には、アンテナバイアス電源
114および基板バイアス電源119はオシレータ機能
を有するものとする。
【0070】アンテナ電極103と基板電極115に印
加される高周波電圧が逆相(好ましくは180°±30
°の範囲以内)の場合、例えば、基板電極115に正の
電圧が印加されているとき、アンテナ電極103には負
の電圧が印加されるので、アンテナ電極103にはイオ
ンが入射するが電子は入射せず、アンテナ電極103近
傍は電子リッチな状態になり、対向する電極が効率よく
アースとしての機能を有することからプラズマ電位が高
周波電力によらず、高周波電圧のピーク電圧値からすれ
ば、ほぼ0Vに近い20〜30V程度の電圧値に固定さ
れるため、前述の実施例1で示した整合器118によっ
て基板電極115側のイオンエネルギー制御効果を、よ
り精度良く実現することが可能になる。またこれによ
り、チャージングダメージの低減も行うことができると
いう効果がある。
【0071】また、基板電極115側に設けた整合器1
18のクリップ回路201と同様のクリップ回路を、ア
ンテナ電極103側に設けた整合器113にも設けるこ
とにより、さらにアンテナ電極103のバイアス電圧の
電圧波形も制御できるので、さらなるプロセス処理のウ
ィンドウを広げることができる。
【0072】
【発明の効果】以上、本発明によれば、基板電極に印加
する高周波電圧波形を調整することにより、イオンエネ
ルギー分布におけるイオンのエネルギー電位や量を制御
でき、高精度なプラズマ処理やチャージングダメージの
少ないプラズマ処理が可能になるという効果がある。
【0073】なお、上述のこれら実施例ではエッチング
装置について述べたが、アッシング装置,プラズマCV
D装置など、基板電極へ高周波電力を供給する他のプラ
ズマ処理装置にも同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるプラズマ処理装置
を示す縦断面図である。
【図2】図1の装置の整合器の一例を示す回路図であ
る。
【図3】図2の整合器を用いて制御した電圧波形例を示
す図である。
【図4】図3の直流電圧(Vb)の値とイオンエネルギ
ー分布との関係を示す図である。
【図5】図1の装置を用いてエッチング処理する被処理
材の一例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第二の実施例であり、図1の装置の整
合器の一例を示す回路図である。
【図7】図6の整合器を用いて制御した電圧波形例を示
す図である。
【図8】図7の直流電圧(Vb)の値とイオンエネルギ
ー分布との関係を示す図である。
【図9】図6の整合器を用いた装置によりエッチング処
理する被処理材の一例を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第3の実施例であり、図1の装置の
整合器の一例を示す回路図である。
【図11】図10の整合器の他の例を示す回路図であ
る。
【図12】図10および図11の整合器を用いて制御し
た電圧波形例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施例であるプラズマ処理装
置を示す縦断面図である。
【図14】本発明の第5の実施例であるプラズマ処理装
置を示す縦断面図である。
【図15】本発明の第6の実施例であるプラズマ処理装
置を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第7の実施例であるプラズマ処理装
置を示す縦断面図である。
【図17】本発明の第8の実施例であるプラズマ処理装
置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
101…真空容器、102…処理容器、103…アンテ
ナ電極、104…誘電体窓、105…磁場発生用コイ
ル、106…真空排気口、107…ガス供給装置、10
8…同軸線路、109,112,117,120…フィ
ルター、110,113,118…整合器、111…高
周波電源、114…アンテナバイアス電源、115…基
板電極、116…被処理材、119…基板バイアス電
源、121…静電チャック電源、122…位相制御器、
200…整合部、201,201a,201b,201
c,201d…クリップ回路、202…アクティブライ
ン、203…グランド線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 仁 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸事業所内 (72)発明者 渡辺 成一 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸事業所内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 BC04 BC06 CA25 CA26 CA42 CA65 DA01 DA02 DA03 DA05 EB01 EB42 EC21 EC30 5F004 AA05 AA15 BA14 BB11 BB13 BD01 BD04 CA03 DB03 DB07 5F045 AA08 BB01 BB16 DP03 EH02 EH03 EH17 EH20

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ生成と試料へのバイアス電圧印加
    をそれぞれ独立制御し、前記試料をプラズマ処理する方
    法において、前記試料に印加するバイアス電圧を高周波
    電圧で与え、かつ前記高周波電圧の電圧波形を任意の電
    圧で平坦化することを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記基板電極に印加する高周波電圧の負電圧側の電
    圧波形を平坦化するプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記基板電極に印加する高周波電圧の正電圧側の電
    圧波形を平坦化するプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記基板電極に印加する高周波電圧の正負両電圧側
    の電圧波形を平坦化するプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載のプラズマ処理方法におい
    て、前記基板電極に対向する電極を設け、前記両電極に
    同一周波数の高周波電圧を印加し、該高周波電圧の位相
    を制御するプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】真空排気装置が接続され内部を減圧可能な
    処理室と、該処理室内へガスを供給するガス供給装置
    と、前記処理室内に設けられ被処理材を載置可能な基板
    電極と、該基板電極へ整合器を介して接続された高周波
    電源と、前記処理室にプラズマを発生させるプラズマ発
    生手段と、前記整合器内または前記基板電極と前記整合
    器との間に設けた電圧波形を平坦化する電圧波形制御回
    路とを含むことを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプラズマ処理装置におい
    て、前記電圧波形制御回路は前記基板電極に印加する高
    周波電圧波形の負電圧側を任意の電圧で平坦化する回路
    を含むプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載のプラズマ処理装置におい
    て、前記電圧波形制御回路は前記基板電極に印加する高
    周波電圧波形の正電圧側を任意の電圧で平坦化する回路
    を含むプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載のプラズマ処理装置におい
    て、前記電圧波形制御回路は前記基板電極に印加する高
    周波電圧波形の正負両電圧側を任意の電圧で平坦化する
    回路を含むプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載のプラズマ処理装置におい
    て、前記電圧波形制御回路は半導体素子と直流電源から
    成るプラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】請求項6記載のプラズマ処理装置におい
    て、前記基板電極と対向する電極が設けられ、該電極に
    高周波電源が接続されたプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記2つの電極は同一周波数の高周波電圧が印加
    され、さらに、該高周波電圧の位相差を制御する位相制
    御器が設けられたプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】プラズマ生成と試料へのバイアス電圧印
    加をそれぞれ独立制御し、前記試料をプラズマ処理する
    方法において、前記試料に印加するバイアス電圧を高周
    波電圧で与え、前記高周波電圧の電圧波形を正電圧側お
    よび負電圧側で任意の電圧に平坦化することを特徴とす
    るプラズマ処理方法。
  14. 【請求項14】請求項13記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記基板電極に対向する電極を設け、前記両電極
    に同一周波数の高周波電圧を印加し、該高周波電圧の位
    相を制御するプラズマ処理方法。
  15. 【請求項15】請求項14記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記高周波電圧の位相は、位相差を180°±3
    0°の範囲内で設定されるプラズマ処理方法。
  16. 【請求項16】真空排気装置が接続され内部を減圧可能
    な処理室と、該処理室内へガスを供給するガス供給装置
    と、前記処理室内に設けられ被処理材を載置可能な基板
    電極と、該基板電極へ整合器を介して接続された高周波
    電源と、前記処理室にプラズマを発生させるプラズマ発
    生手段と、前記整合器内または前記基板電極と前記整合
    器との間に設けられ高周波電圧波形を正電圧側および負
    電圧側の任意の電圧に平坦化する電圧波形制御回路とを
    含むことを特徴とするプラズマ処理装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記電圧波形制御回路はダイオードと直流電源を
    含むプラズマ処理装置。
  18. 【請求項18】請求項16記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記基板電極と対向する電極であって、高周波電
    源が接続された電極を含むプラズマ処理装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記2つの電極は同一周波数の高周波電圧が印加
    され、さらに、該高周波電圧の位相を制御する位相制御
    器が設けられたプラズマ処理装置。
  20. 【請求項20】請求項19記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記位相制御器は位相差を180°±30°の範
    囲内で制御可能であるプラズマ処理装置。
  21. 【請求項21】プラズマが生成される処理室内で試料を
    プラズマ処理する方法において、前記試料が配置される
    試料台に高周波電圧を印加し、かつ、前記高周波電圧の
    電圧波形を任意の電圧で平坦化することを特徴とするプ
    ラズマ処理方法。
  22. 【請求項22】請求項21記載のプラズマ処理方法にお
    いて、前記基板電極に印加する高周波電圧の正負両電圧
    の少なくとも一方の電圧波形を平坦化するプラズマ処理
    方法。
  23. 【請求項23】真空排気装置が接続され内部を減圧可能
    な処理室と、該処理室内へガスを供給するガス供給装置
    と、前記処理室内に設けられ被処理材を載置可能な基板
    電極と、該基板電極へ整合器を介して接続された高周波
    電源と、前記整合器内または前記基板電極と前記整合器
    との間に設けられた電圧波形を平坦化する電圧波形制御
    回路とを含むことを特徴とするプラズマ処理装置。
  24. 【請求項24】請求項23記載のプラズマ処理装置にお
    いて、前記電圧波形制御回路は前記基板電極に印加され
    る高周波電圧の正負両電圧の少なくとも一方の電圧波形
    を平坦化可能であるプラズマ処理装置。
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