JPH11264002A - 焼結品の製造方法 - Google Patents

焼結品の製造方法

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JPH11264002A
JPH11264002A JP8492298A JP8492298A JPH11264002A JP H11264002 A JPH11264002 A JP H11264002A JP 8492298 A JP8492298 A JP 8492298A JP 8492298 A JP8492298 A JP 8492298A JP H11264002 A JPH11264002 A JP H11264002A
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JP
Japan
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core
green compact
sintered
sintered product
die
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Pending
Application number
JP8492298A
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English (en)
Inventor
Takeshi Oba
毅 大場
Yoshimi Sugaya
好美 菅谷
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔、凹部、溝等の空所を有する焼結品を製造
するにあたり、その空所を形成するための加工能率を高
めて製造時間の短縮を図る。 【解決手段】 圧粉体1Aを成形する際に、空所3を形
成し得る中子15をダイ10内に装填する。中子15
は、製造する焼結品よりも軟らかいことから焼結品より
も好切削性を有する。圧粉体1Aを成形後、中子15が
装填されたまま圧粉体1Aを焼結し、この後、中子15
を切削して空所3を穿設し、焼結品である板カム1を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末冶金法によっ
て製造される焼結品であって、例えば固定用のピン孔や
ねじ孔等の孔、あるいは位置決めのための凹部、あるい
は溝等の、様々な空所を有する焼結品を得る際に好適な
焼結品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転運動を直進運動に変換させ
るための機械部品である板カムは、その回転中心の軸孔
に通された回転軸に対し一体回転可能に固定されて用い
られる形態が一般的である。回転軸に対する固定は、キ
ー孔を外周面から軸孔に貫通させ、このキー孔に挿入し
たキーを回転軸に固定するか、あるいはキー孔の代わり
にねじ孔を形成し、このねじ孔に装着したねじを回転軸
に締め込むなどの手段が採られている。いずれにして
も、回転軸に対する固定用の孔が、外周面から軸孔に貫
通して穿設されている。このようなカムにあっては、特
に高い耐摩耗性と摺動潤滑性が要求される場合、原料粉
末を圧縮成形して焼結するといった粉末冶金法による焼
結品が多く用いられている。その場合、前記軸孔を形成
するコアロッドが挿入された成形型内のキャビティに原
料粉末を充填し、原料粉末を押し型で圧縮して圧粉体を
成形し、次いで、成形型から取り出した圧粉体を焼結
し、必要に応じて熱処理した後、前記固定用の孔をドリ
ル等の切削工具により穿設するといった工程により製造
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記固定用
の孔等の空所を焼結後の後加工により設ける従来方法で
は、焼結品が、高炭素鋼材料や、例えばCr、Mo、
V、W等の炭化物生成元素を含む合金鋼等の硬質合金の
場合、ドリルによる切削性が悪くて穿設加工に多大な手
間がかかったり、ドリルが早期に摩耗したりして加工能
率に劣り、製造時間の延長を招いていた。したがって本
発明は、上記のような固定用の孔、あるいは凹部、溝等
の空所を有する焼結品を製造するにあたり、その空所を
形成する加工能率が高まって製造時間の短縮が図られる
焼結品の製造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、孔、凹部、溝
等の空所を有する焼結品を、成形型内に充填した粉末を
圧縮して圧粉体を成形した後、この圧粉体を焼結するこ
とによって製造する方法において、次の方法を特徴とし
ている。すなわち、圧粉体を成形する際に、成形型内
に、空所を形成し得る中子として、製造する焼結品より
も好切削性を有する材料からなる中子を装填し、この中
子が装填されたままの圧粉体を焼結した後に、中子を切
削して空所を形成する。
【0005】この方法によれば、圧粉体の成形時に装填
された中子をドリル等の切削工具で切削することにより
空所が形成される。その中子は、圧粉体が焼結されてな
る他の部分(焼結品となる本体部分)よりも好切削性を
有することから、従来のように焼結品自体を切削するよ
りも切削しやすく、その結果、加工能率が高まって製造
時間の短縮が図られる。
【0006】焼結品よりも好切削性を有する中子の材料
としては、焼結品よりも硬度が低い軟質材料が挙げられ
る。例えば、高焼結合金が高炭素鋼材料やCr、Mo、
V、W等の炭化物生成元素を含む合金鋼等の硬質合金の
場合には、これよりも軟らかい純鉄や低炭素鋼材料等
が、中子の材料として好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1(a)〜(e)は、一
実施形態の製造方法を実施するに好適な成形装置によ
り、製造する焼結品の素材となる圧粉体1Aを成形する
工程を示している。この場合の焼結品は、図2(a),
(b)に示す板カム1であって、回転軸9が挿入される
軸孔2を回転中心に有し、カムボトム面1aから軸孔2
にわたり、当該板カム1を回転軸9に固定するための図
示せぬ固定部材が通される断面円形の孔(空所)3が貫
通して穿設されている。固定用の孔3は、固定部材がキ
ーであればキー孔とされ、ねじであればねじ孔とされ
る。また、固定用の孔3は、板カム1の厚さ方向の中央
に位置している。板カム1は硬質合金とされ、その表面
硬さは、例えば高炭素鋼やCr、Mo、V、W等の炭化
物生成元素を含む低合金鋼等の硬質合金の場合では、H
RB40〜95程度である。
【0008】成形装置は、図1(a)〜(e)に示すよ
うに、ダイ(成形型)10、上下のパンチ11,12お
よびコアロッド13を備えた単軸型である。ダイ10の
内部には、軸孔2を形成するための丸棒状のコアロッド
13が縦方向に移動可能に挿入され、さらに、上下のパ
ンチ11,12がダイ10とコアロッド13に対し摺動
しながら縦方向に移動可能に挿入されるようになってい
る。ダイ10、上下のパンチ11,12およびコアロッ
ド13により、板カム1の形状に応じたキャビティ14
がダイ10の内部に形成されるようになっている。
【0009】次に、上記成形装置により、圧粉体1Aを
成形する工程を説明する。なお、この工程は、自動制御
装置等により連続的に繰り返し行うことが可能である。
まず、図1(a)に示すように、下パンチ12の上面が
ダイ10の上面からやや下方に位置し、コアロッド13
の上端面がダイ10の上面とほぼ一致する初期状態とす
る。次いで、ダイ10、下パンチ12およびコアロッド
13によって形成されるキャビティ14に、用いる原料
粉末Pの一部を充填する。次いで、孔3を形成すべき個
所に、孔3に応じた形状および寸法を有する丸棒状の中
子15をセットする。この中子15は、圧粉体1Aとと
もに焼結された後に、板カム1よりも硬度が低く好切削
性を有する材料が用いられる。このようなものとして
は、低炭素量の引き抜き鉄線を切断したもの、純鉄粉ま
たは純鉄粉に被切削性を向上させるエンスタイト粉末を
0.5重量%程度混合したものの圧縮成形体等が好適で
ある。後者の圧縮成形体の場合、焼結体の表面硬さは、
HRF30〜40程度である。
【0010】次いで、図1(b)に示すように、下パン
チ12を所定の粉末充填位置まで下降させる。工程1で
充填された原料粉末Pおよび中子15は下パンチ12と
ともに下降し、さらに中子15の端面はダイ10の内面
とコアロッド13とに当接している。続いて、図1
(c)に示すように、用いる残りの原料粉末Pをキャビ
ティ14に充填する。この状態で、中子15は原料粉末
Pの充填深さの中間の位置、すなわちニュートラルゾー
ンに配される。
【0011】次に、図1(d)に示すように、上パンチ
11を下降させ、かつ下パンチ12を上昇させることに
より、原料粉末Pを縦方向に所定圧力で圧縮し、圧粉体
1Aを成形する。この後、上パンチ11を上昇させてダ
イ10から抜き出してから、図1(e)に示すように、
下パンチ12を上昇させて圧粉体1Aを中子15ととも
にダイ10から押し出し、圧粉体1Aを得る。
【0012】以上が圧粉体1Aの成形工程であり、次に
この圧粉体1Aを、所定の焼結温度で焼結し、必要に応
じて熱処理して焼結体とする。焼結体を得たら、この焼
結体に対しサイジング等の仕上げ加工を施して製品寸法
を出す。次いで、焼結体に埋め込まれている中子15
を、ドリル等の切削工具で切削し、空所3を穿設する。
以上により、図2(a),(b)に示す板カム1を得
る。
【0013】このようにして焼結品である板カム1を得
る本方法のポイントは、圧粉体1Aの成形時に装填した
中子15をドリル等の切削工具で切削することにより、
空所3を穿設する点にある。その中子15は、圧粉体1
Aが焼結されてなる他の部分(焼結品となる部分)より
も硬度が低いので焼結品よりも好切削性を有する。この
ため、従来のように焼結品自体を切削するよりも切削し
やすく、その結果、加工能率が高まって製造時間の短縮
が図られる。
【0014】なお、上記一実施形態は、図2に示した板
カム1を製造する方法であるが、本発明はもちろんこれ
に限定されず、貫通する横孔等の空所あるいは貫通しな
い凹部あるいは溝等の空所を有する焼結品であれば、い
かなる形状の焼結品にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
孔、凹部、溝等の空所を有する焼結品を製造する方法に
おいて、圧粉体を成形する際に、製造する焼結品よりも
好切削性を有する材料からなる中子を成形型内に装填
し、この中子が装填されたままの圧粉体を焼結した後、
中子を切削して空所とすることを特徴とするから、空所
を形成する加工能率が従来より大幅に高まり、もって製
造時間の短縮が図られるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係
る焼結品の素材となる圧粉体を成形する工程を示す断面
図である。
【図2】 (a)は本発明の一実施形態により製造され
る焼結品としての板カムの斜視図、(b)はその縦断面
図である。
【符号の説明】
1…板カム(焼結品)、1A…圧粉体、3…孔(空
所)、10…ダイ(成形型)、15…中子、P…原料粉
末。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔、凹部、溝等の空所を有する焼結品
    を、成形型内に充填した粉末を圧縮して圧粉体を成形し
    た後、この圧粉体を焼結することによって得るにあた
    り、 前記圧粉体を成形する際に、前記成形型内に、前記空所
    を形成し得る中子として、製造する焼結品よりも好切削
    性を有する材料からなる中子を装填し、この中子が装填
    されたままの圧粉体を焼結した後、中子を切削して前記
    空所を形成することを特徴とする焼結品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中子は、製造する焼結品よりも硬度
    が低い軟質材料からなることを特徴とする請求項1に記
    載の焼結品の製造方法。
JP8492298A 1998-03-16 1998-03-16 焼結品の製造方法 Pending JPH11264002A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279468A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Nisso Engineering Co Ltd マイクロ化学プラントの製造方法
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