JPH11263907A - アルコキシシラン基を有する水性ポリウレタン/尿素分散物 - Google Patents

アルコキシシラン基を有する水性ポリウレタン/尿素分散物

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JPH11263907A
JPH11263907A JP37528298A JP37528298A JPH11263907A JP H11263907 A JPH11263907 A JP H11263907A JP 37528298 A JP37528298 A JP 37528298A JP 37528298 A JP37528298 A JP 37528298A JP H11263907 A JPH11263907 A JP H11263907A
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polyurethane
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Richard R Roesler
リチヤード・アール.・ローズラー
Lyuba K Gindin
リユーバ・ケー.・ギンデイン
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Bayer AG
Bayer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐溶剤性、耐候性およびたとえば耐
磨耗性のような物理的性質を有するコーチングを作成す
ると共に水性ポリウレタン/尿素分散物の他の貴重な性
質を保持すべく使用しうる水性ポリウレタン/尿素分散
物を提供する。 【解決手段】 ポリウレタン/尿素がこのポリウレタン
/尿素の重量に対し0.5〜6重量%のアルキコシシラ
ン基(Si、MW28として計算)を有し、このアルコ
キシシラン基はイソシアネート基をアルコキシシラン基
とアスパルテート基以外の第二アミノ基とを有する化合
物と反応させることにより組み込まれてなる水性ポリウ
レタン/尿素分散物。さらに、これら水性ポリウレタン
/尿素分散物の製造方法、およびこれら水性ポリウレタ
ン/尿素分散物から作成されるコーチング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第二アミノ基を介
して組み込まれたアルコキシシラン基を有する水性ポリ
ウレタン/尿素分散物、これら分散物の製造方法、およ
びたとえば耐溶剤性のような向上した性質を有するコー
チングを製造するためのその使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】線状もしくは架橋した水性ポリウレタン
/尿素分散物の製造は米国特許第3,479,310
号;第4,066,591号;第4,092,286
号;第4,108,814号;第4,237,264
号;および第4,238,378号(これらは線状ポリ
ウレタン/尿素を開示する)、並びに米国特許第3,8
70,684号、第4,203,883号および第4,
408,008号(これらは架橋したポリウレタン/尿
素を開示する)により示されたように公知である。水性
ポリウレタン/尿素分散物は、たとえば接着剤または繊
維布地、プラスチック、木材、ガラス繊維および金属を
包含する各種の基体のコーチングなど広範囲の産業用途
に使用することができる。薬品耐性、磨耗耐性、強靭
性、引張強さ、弾性および耐久性もこれらコーチングの
多くの望ましい性質の中にある。或る種の場合、水性ポ
リウレタン/尿素分散物から作成されたコーチングのこ
れら性質は、溶剤系ポリウレタンラッカーから得られた
コーチングの性能レベルに均等であるか或いは凌駕さえ
する。市販ポリウレタン/尿素分散物から作成されたコ
ーチングにつき得られる性質レベルにもかかわらず、こ
れら性質(特に耐水性、耐溶剤性、耐候性、並びにたと
えば耐磨耗性のような物理的性質)を向上させることが
常に必要である。
【0003】
【発明が解決しようする課題】本発明の課題は、これら
諸性質を有するコーチングを作成すると共に水性ポリウ
レタン/尿素分散物の他の貴重な性質を保持すべく使用
しうる水性ポリウレタン/尿素分散物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、第二アミノ基を介して組み込まれたアルコキシシ
ラン基を有する水性ポリウレタン/尿素分散物を作成す
ることにより解決しうる。アルコキシシラン基を有する
水性ポリウレタン分散物は公知であって、たとえば米国
特許第5,041,494号、第5,354,808号
および第5,554,686号に開示されている。しか
しながら、これら特許出願においてアルコキシシラン基
は、本発明により必要とされるようには第二アミノ基を
介し組み込まれない。本発明によりアルコキシシラン基
を組み込む利点は、シラン基が第一アミノ基を介し組み
込まれる場合よりも高いシロキサン基含有量にて安定な
分散物が得られる点にある。
【0005】本発明は、ポリウレタン/尿素がポリウレ
タン/尿素の重量に対し0.5〜6重量%のアルキコシ
シラン基(Si、MW28として計算)を有し、このア
ルコキシシラン基はイソシアネート基をアルコキシシラ
ン基およびアスパルテート基以外の第二アミノ基を有す
る化合物と反応させて組み込まれたことを特徴とする水
性ポリウレタン/尿素分散物に関するものである。さら
に本発明は、(A)有機ポリイソシアネートを高分子量
ポリオール、必要に応じ低分子量イソシアネート反応性
化合物および必要に応じ親水性基を有するイソシアネー
ト反応性化合物と反応させることによりNCOプレポリ
マーを作成し、(B)このNCOプレポリマーをアルコ
キシシラン基および第二アミノ基を有する化合物、およ
び必要に応じ他のアミン連鎖延長剤と、水中にNCOプ
レポリマーを分散させる前、分散の際、分散の後に反応
させ、アルコキシシラン基および第二アミノ基を有する
化合物を、ポリウレタン/尿素の重量に対し0.5〜6
重量%のアルコキシシラン基(SiO3 、MW76とし
て計算)を組み込むのに充分な量にて存在させることを
特徴とする水性ポリウレタン/尿素分散物の製造方法に
も関するものである。最後に本発明は、これら水性ポリ
ウレタン/尿素分散物から作成されるコーチングにも関
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明によれば、「ポリウレタン
/尿素」という用語はウレタン基および/または尿素基
を有するポリマーを意味する。本発明による水性ポリウ
レタン/尿素分散物は、1工程法もしくは2工程法のい
ずれかにより、好ましくは2工程法により作成すること
ができる。1工程法においては、全成分を互いに混合す
ると共に1工程で反応させる。2工程法においては、N
COプレポリマーを第1工程で生成させると共に、次い
でアルコキシシラン基と第二アミノ基とを有する化合物
および必要に応じ低分子量のイソシアネート反応性連鎖
延長剤と第2工程で反応させて、水性媒体と混合する
前、混合の際または混合の後にポリウレタン/尿素を生
成させる。好ましくはNCOプレポリマーは、有機ポリ
イソシアネートを高分子量ポリオール、親水性基を有す
るイソシアネート反応性化合物および必要に応じ低分子
量ポリオールと反応させることにより作成される。
【0007】ポリウレタン/尿素は、逆転法もしくは直
接法のいずれかにより水中に分散させることができる。
直接法においては水をポリマーに添加して最初に油中水
型エマルジョンを生成させ、これを最大粘度を通過した
後に水中油型エマルジョンまで変換させる。逆転法にお
いてはポリマーを水に添加し、これは最大粘度を通過す
る必要性を回避する。直接法により分散物を作成するに
は一層多量のエネルギーも必要とされるが、ポリマーの
粘度がこれを水に添加するには高過ぎれば、この方法を
用いる必要がある。充分反応したポリウレタン/尿素を
有機相にて作成する場合、特に粘度を低下させるべく多
量の溶剤を使用しない場合、しばしば高粘度のポリマー
が得られる。多量の溶剤を使用することなく逆転法を使
用するのに適する粘度を得るには、NCOプレポリマー
を水中に分散させ、次いでアルコキシシラン基と第二ア
ミノ基とを有する化合物および必要に応じアミン連鎖延
長剤と反応させることができる。しかしながら、2個以
上のアルコキシシラン基を有する水溶性化合物を用いる
場合は注意を払わねばならない。何故なら、アルコキシ
シラン基は水に添加すると加水分解して縮合反応を受け
るからである。したがって、これら化合物を用いる場合
は、これら化合物を水に分散させる前に好ましくは直接
法によりプレポリマーと反応させるのが好適である。
【0008】全成分を反応させて1工程でポリウレタン
/尿素を生成させる1工程法および前記した好適な2工
程法の他に、アルコキシシラン基および第二アミノ基を
有する化合物をNCOプレポリマー中へ組み込むことも
可能であり、次いでこれを公知方法にてポリアミン連鎖
延長剤もしくは架橋剤で連鎖延長させる。ポリウレタン
/尿素分散物を作成するための任意公知の出発物質を用
いて本発明による分散物を作成することもできるが、た
だし充分なイソシアネート基をアルコキシシラン基およ
び第二アミノ基を有する化合物と反応させて所要のアル
コキシシラン基含有量を得るものとする。
【0009】アルコキシシラン基および第二アミノ基を
有する適する化合物は、式
【化1】 〔式中、Xは100℃未満でイソシアネート基に対し不
活性である同一もしくは異なる有機基を示し、ただしこ
れら基の少なくとも1個はアルコキシもしくはアシルオ
キシ基、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキ
ルもしくはアルコキシ基、より好ましくはアルコキシ基
であり、R1 は100℃もしくはそれ以下の温度にてイ
ソシアネート基に対し不活性である有機基を示し、ただ
しR1 はスクシネート基でなく、好ましくは1〜12
個、好適には1〜8個の炭素原子を有するアルキル、シ
クロアルキルもしくは芳香族基、または式 (CH2)n −Si− (X)3 に対応する基であり、そしてnは1〜8、好ましくは2
〜4、より好ましくは3の整数である〕に対応するもの
を包含する。
【0010】Xがメトキシ、エトキシもしくはプロポキ
シ基、より好ましくはメトキシもしくはエトキシ基、特
に好ましくはメトキシ基を示すと共にnが3である化合
物が特に好適である。式Iの適するアミノアルキルアル
コキシシランの例はN−フェニルアミノプロピルトリメ
トキシシラン(OSIスペシャリティース、ウィトコ社
からA−9669として入手しうる)、ビス(γ−トリ
メトキシシリルプロピル)アミン(OSIスペシャリテ
ィース、ウィトコ社からA−1170として入手しう
る)、N−シクロヘキシルアミノプロピルトリエトキシ
シラン、N−メチルアミノアミノプロピルトリエトキシ
シランおよび対応のアルキルジエトキシおよびジメトキ
シシランを包含する。アルコキシシラン基および第二ア
ミノ基を有する化合物は、ポリウレタン/尿素の重量に
対し少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも
1.0重量%、より好ましくは少なくとも1.3重量%
のアルコキシシラン基(Si、MW28として計算)を
組み込むのに充分な量にて存在させる。上限値はポリウ
レタン/尿素の重量に対し6重量%、好ましくは4重量
%、より好ましくは3重量%のアルコキシシラン基(S
i、MW28として計算)である。
【0011】ポリウレタン/尿素を作成すべく使用しう
る適するポリイソシアネートは公知であって、式 R(NCO)2 〔式中、Rは約112〜1,000、好ましくは約14
0〜400の分子量を有する有機ジイソシアネートから
イソシアネート基を除去して得られる有機基を示す〕に
より示される有機ジイソシアネートを包含する。本発明
の方法に好適なジイソシアネートは、Rが4〜18個の
炭素原子を有する二価の脂肪族炭化水素基、5〜15個
の炭素原子を有する二価の脂環式炭化水素基、7〜15
個の炭素原子を有する二価の芳香脂肪族炭化水素基また
は6〜15個の炭素原子を有する二価の芳香族炭化水素
基を示す上記式により示されるものである。
【0012】適する有機ジイソシアネートの例は1,4
−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,3−および−1,4−ジイソシアネート、1−イソ
シアナト−2−イソシアナトメチルシクロペンタン、1
−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5
−トリメチル−シクロヘキサン(イソホロンジイソシア
ネートもしくはIPDI)、ビス−(4−イソシアナト
−シクロヘキシル)−メタン、1,3−および1,4−
ビス−(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、ビス
−(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メタン、2,
4′−ジイソシアナト−ジシクロヘキシルメタン、ビス
−(4−イソシアナト−3−メチル−シクロヘキシル)
−メタン、α,α,α′,α′−テトラメチル−1,3
−および/または−1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシ
アナトメチルシクロヘキサン、2,4−および/または
2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、
1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−および/または2,6−トルイレンジ
イソシアネート、2,4−および/または4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネートおよび1,5−ジイソ
シアナトナフタレン、並びにその混合物を包含する。
【0013】3個もしくはそれ以上のイソシアネート基
を有するたとえば4−イソシアナトメチル−1,8−オ
キサメチレンジイソシアネートのようなポリイソシアネ
ート、およびたとえば4,4′,4″−トリフェニルメ
タントリイソシアネートのような芳香族ポリイソシアネ
ート、並びにアニリン/ホルムアルデヒド縮合により得
られるポリフェニルポリメチレンポリイソシアネートも
使用することができる。好適ジイソシアネートはビス−
(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メタン、1,6
−ヘキサメチレンジイソシアネートおよびイソホロンジ
イソシアネート、特にビス−(4−イソシアナトシクロ
ヘキシル)−メタンおよびイソホロンジイソシアネート
である。
【0014】NCOプレポリマーを作成すべき上記有機
ジイソシアネートと反応させうる少なくとも2個のイソ
シアネート反応性基を有する有機化合物は2つの群、す
なわち400〜約6,000、好ましくは800〜約
3,000の分子量を有する高分子量化合物と、400
未満の分子量を有する低分子量化合物(連鎖延長剤)と
に分類することができる。分子量は数平均分子量
(Mn )であって、末端基分析(OH価)により決定さ
れる。高分子量化合物の例はポリエステルポリオール、
ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリカーボネ
ート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒドロキシ
ポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステルアミド
およびポリヒドロキシポリチオエーテルである。ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオールおよびポリ
ヒドロキシポリカーボネートが好適である。
【0015】適するポリエステルポリオールは、三価ア
ルコールを添加しうる多価(好ましくは二価)アルコー
ルと多塩基性(好ましくは二塩基性)カルボン酸との反
応生成物を包含する。これらポリカルボン酸の代わり
に、対応の無水カルボン酸または低級アルコールのポリ
カルボン酸エステルもしくはその混合物をポリエステル
の作成に使用することもできる。ポリカルボン酸は脂肪
族、脂環式、芳香族および/または複素環式とすること
ができ、たとえばハロゲン原子により置換されても或い
は不飽和であってもよい。例としては次のものが挙げら
れる:コハク酸;アジピン酸;スベリン酸;アゼライン
酸;セバシン酸;フタル酸;イソフタル酸;トリメリッ
ト酸;無水フタル酸;無水テトラヒドロフタル酸;無水
ヘキサヒドロフタル酸;無水テトラクロルフタル酸;無
水エンドメチレンテトラヒドロフタル酸;無水グルタル
酸;マレイン酸;無水マレイン酸;フマル酸;モノマー
脂肪酸と混合しうるダイマーおよびトライマー脂肪酸
(たとえばオレイン酸);ジメチルテレフタレートおよ
びビス−グリコールテレフタレート。適する多価アルコ
ールはたとえばエチレングリコール;プロピレングリコ
ール−(1,2)および−(1,3);ブチレングリコ
ール−(1,4)および−(1,3);ヘキサンジオー
ル−(1,6);オクタンジオール−(1,8);ネオ
ペンチルグリコール;シクロヘキサンジメタノール
(1,4−ビス−ヒドロキシメチル−シクロヘキサ
ン);2−メチル−1,3−プロパンジオール;2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール;トリ
エチレングリコール;テトラエチレングリコール;ポリ
エチレングリコール;ジプロピレングリコール;ポリプ
ロピレングリコール;ジブチレングリコールおよびポリ
ブチレングリコール;グリセリンおよびトリメチロール
プロパンを包含する。ポリエステルはカルボキシル末端
基の1部を含有することもできる。ラクトン(たとえば
ε−カプロラクトン)またはヒドロキシルカルボン酸
(たとえばω−ヒドロキシカプロン酸)のポリエステル
も使用することができる。
【0016】ヒドロキシル基を有するポリカーボネート
は、たとえばプロパンジオール−(1,3)、ブタンジ
オール−(1,4)および/またはヘキサンジオール−
(1,6)、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コールもしくはテトラエチレングリコールのようなジオ
ールとホスゲン、ジアリールカーボネート(たとえばジ
フェニルカーボネート)との或いはたとえばエチレンカ
ーボネートもしくはプロピレンカーボネートのような環
式カーボネートとの反応から得られる化合物のようなそ
れ自体公知のものを包含する。さらに、上記ポリエステ
ルもしくはポリラクトンとホスゲン、ジアリールカーボ
ネートもしくは環式カーボネートとから得られるポリス
テルカーボネートも適している。
【0017】適するポリエーテルポリオールは公知方法
にて、反応性水素原子を有する出発化合物をたとえば酸
化エチレン、酸化プロピレン、酸化ブチレン、酸化スチ
レン、テトラヒドロフラン、エピクロルヒドリンもしく
はこれら酸化アルキレンの混合物と反応させることによ
り得られる。ポリエーテルは約10重量%より多い酸化
エチレン単位を含有しないことが好ましい。特に好まし
くは、酸化エチレンの添加なしに得られるポリエーテル
を使用する。反応性水素原子を有する適する出発化合物
は、ポリエーテルポリオールを作成すべく上記した多価
アルコール、さらに水、メタノール、エタノール、1,
2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトー
ル、マニトール、ソルビトール、メチルグリコシド、蔗
糖、フェノール、イソノニルフェノール、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン、1,1,1−もしくは1,1,2
−トリス(ヒドロキシルフェニル)−エタンを含有す
る。
【0018】アミン化合物を含有する出発化合物の反応
により得られたポリエーテルも使用しうるが、本発明に
使用するのに大して好適でない。これらポリオーテル並
びに適するポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒドロ
キシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステルア
ミド、ポリヒドロキシポリアミドおよびポリヒドロキシ
ポリチオエーテルの例は、参考のためここに引用する米
国特許第4,701,48号に開示されている。上記高
分子量ポリオールの存在は適宜であるが、好ましくはこ
れらをポリウレタン/尿素の重量に対し少なくとも5重
量%、より好ましくは少なくとも1重量%の量にて使用
する。これらポリオールの最大量は好ましくはポリウレ
タン/尿素の重量に対し85重量%、より好ましくは7
5重量%である。400までの平均分子量を有する低分
子量イソシアネート反応性成分は、ポリエステルポリオ
ールおよびポリエーテルポリオールの製造につき既に説
明した多価アルコール(好ましくは二価アルコール)並
びに後記する低分子量ポリアミン(好ましくはジアミ
ン)から選択される。さらに、ここに参考のため引用す
る米国特許第5,569,76号に開示されたアルジミ
ンも適している。
【0019】好ましくはイソシアネート重付加反応にて
二官能性である上記成分の他に、一官能性および極く小
部分の三官能性および高官能性のポリウレタン化学にて
一般に知られた成分、たとえばトリメチロールプロパン
も、NCOプレポリマーもしくはポリウレタン/尿素の
若干の分枝が所望される特殊な場合に使用することがで
きる。しかしながら、NCOプレポリマーは実質的に線
状とすべきであり、これはプレポリマー出発成分の平均
官能価を約2:1未満に維持することにより達成するこ
とができる。
【0020】ポリウレタン/尿素を水性媒体に安定に分
散させうるためには、イオン基もしくは潜在的イオン基
および/または側部もしくは末端の親水性酸化エチレン
単位がポリウレタン/尿素中に化学的に組み込まれる。
イオン性もしくは潜在的イオン基は陰イオン性もしくは
陽イオン性、好ましくは陰イオン性のいずれであっても
よい。陰イオン基の例はカルボキシレート基およびスル
ホネート基を含有し、陽イオン基の例はアンモニウム基
およびスルホニウム基を包含する。イオン性基は、ポリ
ウレタン/尿素100g当たり0〜200ミリ当量のイ
オン基含有量を与えるのに充分な量にて組み込まれる。
イオン性もしくは潜在的イオン性基を組み込む場合、こ
れらは好ましくはポリウレタン/尿素100g当たり少
なくとも10ミリ当量、さらに好ましくは少なくとも2
0ミリ当量のイオン基含有量を与えるのに充分な量にて
組み込まれる。イオン基の含有量の上限値は好ましくは
ポリウレタン/尿素100g当たり180ミリ当量、よ
り好ましくは100ミリ当量である。
【0021】親水性酸化エチレン単位の含有量はポリウ
レタン/尿素の重量に対し約10重量%まで、好ましく
は約8重量%まで、より好ましくは1〜6重量%、特に
好ましくは約2〜6重量%とすることができる。さら
に、約75%までの許容しうる化学的に組み込まれた親
水性酸化エチレン単位を、たとえばポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルもしくはポリオキシエチレンフ
ェニルエーテルのようなアルカリール型のもの;たとえ
ばポリオキシエチレンラウリルエーテルもしくはポリオ
キシエチレンオレイルエーテルのようなアルキルエーテ
ル型のもの;たとえばポリオキシエチレンラウレート、
ポリオキシエチレンオレエートもしくはポリオキシエチ
レンステアレートのようなアルキルエステル型のもの;
並びにポリオキシエチレンステアレートのようなアルキ
ルエステル型のもの;並びにポリオキシエチレンベンジ
ル化フェニルエーテル型のものなど公知の非イオン型外
部乳化剤により代替することができる。
【0022】イオン基もしくは潜在的イオン基はNCO
プレポリマー中に化学的に組み込むことができ、或いは
プレポリマーからポリウレタン/尿素を生成させるべく
使用される連鎖延長剤を介し化学的に組み込むこともで
きる。これらの基を組み込むための適する化合物は
(i)イオン性基もしくは潜在的イオン性基を有するモ
ノイソシアネートもしくはジイソシアネート、並びに
(ii)イソシアネート重付加反応にて一官能性もしくは
二官能性であるとともにイオン性基もしくは潜在的イオ
ン性基を有する化合物を含有する。イオン性基は、ポリ
ウレタン/尿素の生成前、生成の際または生成後のいず
れかに対応の潜在的イオン性基を中和して生成される。
潜在的イオン性基をポリウレタン/尿素中への組み込み
前に中和する場合は、イオン性基が直接に組み込まれ
る。中和をポリウレタン/尿素の生成後に行えば、潜在
的イオン性基が組み込まれる。
【0023】カルボキシレート、スルホネートおよび第
四窒素基を組み込むのに適する化合物は、ここに参考の
ため引用する米国特許第3,479,310号、第4,
108,814号および第4,303,774号に記載
されている。第三スルホニウム基を組み込むのに適する
化合物は、同じく参考のため引用する米国特許第3,4
19,533号に記載されている。NCOプレポリマー
中へ組み込むための好適スルホネート基は、米国特許第
4,108,814号に開示されたジオールスルホン酸
もしくはジオールスルホネートである。潜在的イオン性
基をイオン性基まで変換するための中和剤は前記米国特
許に記載されており、さらに以下説明する。本発明の範
囲内で「中和剤」という用語は、潜在的イオン性基をイ
オン性基まで変換させるのに有用である全ゆる種類の作
用物質を包含することを意味する。
【0024】1工程もしくは2工程のいずれかの方法で
ポリウレタン/尿素中へ組み込むのに好適なカルボキシ
レート基は、一般式 (HO)x Q(COOH)y 〔式中、Qは1〜12個の炭素原子を有する直鎖もしく
は分枝鎖の炭化水素基を示し、xおよびyは1〜3の数
値を示す〕のヒドロキシ−カルボン酸から誘導される。
これらヒドロキシカルボン酸の例はクエン酸および酒石
酸を包含する。
【0025】好適な酸は、x=2およびy=1である上
記式の化合物である。これらジヒドロキシアルカン酸
は、ここに参考のため引用する米国特許第3,412,
054号に記載されている。好適種類のジヒドロキシア
ルカン酸は、構造式
【化2】 〔式中、Q′は水素または1〜8個の炭素原子を有する
アルキル基である〕により示されるα,α−ジメチルロ
ールアルカン酸である。最も好適な化合物はα,α−ジ
メチルロールプロピオン酸(すなわち、上記式にてQ′
がメチル)である。
【0026】2工程法の第2段階にてNCOプレポリマ
ーをポリウレタン/尿素まで変換させるべく使用される
連鎖延長剤を介し陰イオン基もしくは潜在的陰イオン基
を組み込む場合は、陰イオン基もしくは潜在的陰イオン
基を有するアミノ官能性化合物、たとえば米国特許第
3,539,483号に開示されたジアミノカルボン酸
もしくはカルボキシレートまたは2,3−ジアミノヘキ
サン酸の塩を使用するのが好ましい。スルホネート基が
所望される場合は、これらをイセチオン酸の塩または式 H2 N−A−NH−B−SO3 − 〔式中、AおよびBは2〜6個の炭素原子を有する脂肪
族炭化水素基、好ましくはエチレン基を示す〕のジアミ
ノスルホネートを用いて連鎖延長剤を介し組み込むこと
ができる。イオン性基をポリウレタン/尿素中へプレポ
リマーを介し或いは連鎖延長剤を介し組み込むかどうか
は臨界的でない。したがって、イオン性基は専らプレポ
リマーを介し或いは連鎖延長剤を介して組み込むことが
でき、或いはイオン性基の1部を各代案により導入する
こともできる。しかしながら、イオン性基はプレポリマ
ーを介しと導入するのが好適である。何故なら、これら
ポリウレタン/尿素分散物を作成するに際し広範囲の工
程変化を可能にするからである。
【0027】側部もしくは末端の親水性酸化エチレン単
位を組み込むのに適する化合物は、イソシアネート重付
加反応の意味で一官能性もしくは二官能性のいずれであ
ってもよく、(i)側部の親水性酸化エチレン単位を含
有するジイソシアネート、(ii)イソシアネート重付加
反応にて二官能性であると共に側部の親水性酸化エチレ
ン単位を含有する化合物、(iii)イソシアネート基重付
加反応にて一官能性であると共に末端の親水性酸化エチ
レン単位を含有する化合物、および(v)その混合物を
包含する。これら化合物の例は米国特許第3,905,
929号、第3,920,598号および第4,19
0,566号(その開示を参考のためここに引用する)
に開示されている。好適な親水性成分は、酸化エチレン
単位を含有する末端親水性の連鎖を持ったモノヒドロキ
シポリエーテルである。これら親水性成分は、上記米国
特許に記載されたように、たとえばメタノールもしくは
n−ブタノールのような一官能性出発物質を酸化エチレ
ンおよび必要に応じ他の酸化アルキレン(たとえば酸化
プロピレン)によりアルコキシル化して生成することが
できる。
【0028】2工程法において、NCOプレポリマーは
ポリイソシアネート成分を少なくとも2個のイソシアネ
ート反応性基を有する高分子量有機成分、必要に応じ少
なくとも2個のイソシアネート反応性基を有する低分子
量有機成分、および必要に応じ少なくとも1個のイオン
性基、少なくとも1個の潜在的イオン性基もしくは親水
性酸化エチレン単位を有する化合物と反応させることに
より作成される。イソシアネート基とイソシアネート反
応性基との比は約1.1〜5、好ましくは約1.2〜
3、特に好ましくは約1.3〜2.0(当量基準)に維
持される。上記各成分は、NCOプレポリマーを生成さ
せると同時に或いはその後に反応させることができる。
【0029】プレポリマー製造の際の反応温度は一般に
約150℃未満、好ましくは約50〜130℃に維持さ
れる。反応は、未反応イソシアネート基の含有量が理論
量もしくはそれより若干低く減少するまで持続される。
仕上プレポリマーは、プレポリマー固形物の重量に対し
約1〜20重量%、好ましくは約1〜10重量%の遊離
イソシアネート含有量を持たねばならない。プレポリマ
ーは溶剤の存在下に作成することができ、ただし溶剤は
イソシアネート重付加反応の意味で実質的に非反応性と
する。適する溶剤の例はジメチルホルムアミド、エステ
ル、エーテル、ケトエステル、ケトン(たとえばメチル
エチルケトンおよびアセトン)、グリコールエーテルエ
ステル、塩素化炭化水素、脂肪族および非環式炭化水素
置換ピロリジノン、たとえばN−メチル−2−ピロリジ
ノン、水素化フラン、芳香族炭化水素およびその混合物
を包含する。
【0030】上記有機溶剤の他に、プレポリマーの製造
に際し並びに得られる被覆組成物につき、溶剤として珪
素含有の反応性希釈剤を使用することも可能である。こ
れら反応性希釈剤の例はテトラメトキシシラン、テトラ
エトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、オクチ
ルトリエトキシシランおよびジメチルジエトキシシラン
を包含する。これら反応性希釈剤の使用は2つの重要な
利点を与える。第1に、被覆組成物は環境規制の少ない
有機溶剤を含有する。第2に、反応性希釈剤はポリウレ
タン/尿素分散物につき共反応体であり、無機特性の増
大した組成物を与える。これら組成物から作成されるコ
ーチングは、これら反応性希釈剤を含有しない組成物か
ら作成されるコーチングと比較して異なる性能特性を有
する。
【0031】潜在的陰イオン基をポリウレタン/尿素中
へ組み込む前、または組み込む間、または組み込みの後
に陰イオン基まで変換させるのに適する中和剤もしくは
四級化剤は第三アミン、アルカリ金属陽イオンもしくは
アンモニアである。これら中和剤の例は、参考のため引
用する米国特許第4,501,852号および第4,7
01,480号に開示されている。好適な中和剤はトリ
アルキル置換の第三アミンであり、トリエチルアミン、
N,N−ジメチル−エタノールアミン、トリエタノール
アミンおよびN−メチル−ジエタノールアミンを包含す
る。潜在的陽イオン基を陽イオン基で変換させるのに適
する中和剤は、参考のため引用する米国特許第3,47
9,310号および第3,419,533号に開示され
ている。充分量の潜在的陰イオン基を中和して、親水性
酸化エチレン単位および必要に応じ外部乳化剤と組合せ
た際にポリウレタン/尿素の最終生成物が安定な分散物
となるようにせねばならない。一般に潜在的陰イオン基
の少なくとも約75%、好ましくは少なくとも約90%
を対応のイオン性基まで中和する。潜在的イオン性基か
らイオン性基への変換は、たとえば適する中和剤を示す
前記米国特許に記載されたような公知方法で行われる。
【0032】NCOプレポリマーは、ポリウレタン化学
にて公知であると共にたとえば「ウォーターボーン・ポ
リウレタン」、ロスサウザー等、アドバンシス・イン・
ウレタン・サイエンス・アンド・テクノロジー、第10
巻、第121〜162頁(1987)に記載された方法
に従い、水性ポリウレタン/尿素分散物まで変換するこ
とができる。ポリウレタン/尿素分散物を作成するため
の1方法によれば、NCOプレポリマーを作成し、連鎖
延長させ、かつ/または連鎖停止させてポリウレタン/
尿素を生成させ、次いで水中に分散させる。この方法
は、ここに参考のため引用する米国特許第3,479,
310号に開示されている。
【0033】アミンを連鎖停止剤もしくは連鎖延長剤の
いずれかとしてNCOプレポリマーと反応させる場合、
NCOプレポリマーをアミノ基含有化合物と反応させる
高適方法は、プレポリマーを水中に分散させる、次いで
プレポリマーをアミノ基含有化合物と反応させ、これは
NCOプレポリマーの分散前、分散時または分散後に水
と混合することができる。アミノ基含有化合物は、好ま
しくは(a)アルコキシシラン基と第二アミノ基とを有
する1種もしくはそれ以上の化合物をアミノ基含有化合
物のモル数に対し5〜100モル%、および(b)
(a)以外のアミノ基含有化合物をアミノ基含有化合物
のモル数に対し0〜90モル%含有する混合物である。
ポリウレタン/尿素の分子は、2より大のアミン官能価
を有する化合物を成分(b)として使用することにより
得ることができる。
【0034】本発明の水性ポリウレタン/尿素分散物を
作成するための2工程法の好適具体例においては、NC
Oプレポリマーを成分(a)および(b)と反応させ
る。成分(b)は1個のアミノ基を有する化合物から選
択しうるが、好ましくは成分(b)は約2〜6、より好
ましくは約2〜4、特に好ましくは約2〜3の平均アミ
ン官能価(すなわち、1分子当たりのアミン窒素の個
数)を有する。所望の官能は、ポリアミンの混合物を用
いて得ることができる。適するアミンは2〜6個のアミ
ン基を有する実質的に炭化水素ポリアミンであり、これ
らはツェレウィチノフ試験に従うイソシアネート反応性
水素を有し、たとえば第一アミン基もしくは第二アミン
基を有する。ポリアミンは一般に芳香族、脂肪族もしく
は非環式アミンであって、1〜30個の炭素原子、好ま
しくは2〜15個の炭素原子、より好ましくは2〜10
個の炭素原子を有する。これらポリアミンは追加置換基
を有することもできるが、ただしこれらは第一もしくは
第二アミンほどイソシアネート基に対し反応性でないも
のとする。
【0035】成分(b)として使用するポリアミンの例
は、ここに参考のため引用する米国特許第4,408,
008号に開示されたものを包含する。好適ポリアミン
はエチレンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,
2−および1,3−プロパンジアミン、異性体ブタンジ
アミン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−
トリメチルシクロヘキサン、ビス−(4−アミノシクロ
ヘキシル)−メタン、ビス−(4−アミノ−3−メチル
シクロヘキシル)−メタン、キシリレンジアミン、α,
α,α′,α′−テトルメチル−1,3−および/また
は−1,4−キシリレンジアミン、1−アミノ−1−メ
チル−4(3)−アミノメチルシクロヘキサン、2,4
−および/または2,6−ヘキサヒドロトルイレンジア
ミン、ヒドラジン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチ
レンヘキサミンを包含する。1−アミノ−3−アミノメ
チル−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサン(イソ
ホロンジアミンもしくはIPDA)、ビス−(4−アミ
ノ−シクロヘキシル)−メタン、ビス−(4−アミノ−
3−メチルシクロヘキシル)−メタン、1,6−ジアミ
ノヘキサン、ヒドラジン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンおよび
ペンタエチレンヘキサミンが特に好適である。
【0036】本発明にて使用すべきアミノ基含有化合物
の量は、プレポリマーにおけるイソシアネート基の個数
に依存する。一般に、イソシアネート基とアミノ基との
比は1.0:0.6〜1.0:1.1、好ましくは1.
0:0.8〜1.0:0.98(当量基準)である。N
COプレポリマーとアミノ基含有化合物との間の反応は
一般に5〜90℃、好ましくは20〜80℃、より好ま
しくは30〜60℃の温度にて行われる。反応条件は一
般に、イソシアネート基が実質的に完全に反応するまで
維持される。最終生成物は、60重量%まで、好ましく
は15〜60重量%、より好ましくは30〜45重量%
の固形物含有量を有するポリウレタン/尿素粒子の安定
な水性分散物である。しかしながら、分散物を任意所望
の最小固形物含有量まで希釈することも常に可能であ
る。ポリウレタン/尿素の平均粒子寸法は一般に1.0
μm未満、好ましくは0.001〜0.5μm、より好
ましくは0.01〜0.3μmである。小さい粒子寸法
は分散粒子の安定性を向上させると共に、高い表面光沢
を有するフィルムの生成をもたらす。
【0037】分散物は他の分散物と或いはたとえば充填
材、可塑剤、顔料、カーボンブラック、シリカゾルおよ
び公知の均展剤、湿潤剤、消泡剤および安定剤のような
他の任意の添加剤と配合することもできる。本発明によ
る分散物の耐薬品性および硬度を向上させるには、これ
ら得られた組成物の重量に対し70%までのコロイド質
シリカと配合することができる。この向上は、コロイド
質シリカが各粒子の表面にSi−OH基を有するポリシ
リコンジオキシドを含有すると言う事実に基づくと思わ
れる。これらSi−OH基はシランと反応して、化学結
合を無機改変有機マトリックスとシリカ粒子との間に存
在させることができる。これは、硬質領域が軟質連続層
により包囲されるエラストマーとは異ならない特性をフ
ィルムに付与すると思われる。コロイド質シリカの適す
る例は種々の粒子寸法と表面処理とを有するもの、たと
えば水酸化ナトリウムもしくはアンモニウムを包含す
る。表面処理の例はアルカリもしくは酸洗浄を包含す
る。アルカリ洗浄が陰イオン基を有するポリウレタン/
尿素につき好適である一方、酸洗浄が陽イオン基を有す
るポリウレタン/尿素につき好適である。
【0038】水性ポリウレタン/尿素分散物は、織布お
よび不織布、皮革、紙、木材、金属、セラミック、石
材、コンクリート、ビチューメン、ハードファイバー、
藁、ガラス、ポルセラン、種々異なる種類のプラスチッ
ク、静電気防止および皺耐性の仕上げのためのガラス繊
維を被覆および含浸するための:不織布、接着剤、接着
促進剤、ラミネート化剤、疎水化剤、可塑剤の結合際と
して;たとえばコルク粉末もしくは鋸屑、ガラス繊維、
アスベスト、紙類似物質、プラスチックもしくはゴム廃
棄物、セラミック材料の結合剤として;繊維品印刷およ
び紙工業における助剤として;ポリマーへの添加剤とし
て;たとえばガラス繊維用のサイジング剤として;並び
に皮革の仕上げにつき適している。種々の塗布技術によ
り得られた生成物の乾燥は室温または高められた温度で
行うことができる。生成物を硬化させると水が蒸発する
と共にシラン基が互いに反応してSi−O−Si結合を
形成し、さらに架橋をもたらす。この理由から、生成物
の分子量は、同様な性能レベルを得るため従来技術の生
成物ほど高くする必要がない。このことは、ポリウレタ
ン/尿素の粘度がより低いことを意味し、これはより高
い固形分の生成物が得られ或いはより少ない溶剤しか必
要としないことを意味する。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明し、
ここで部数および%は特記しない限り全て重量による。
【0040】以下の成分を各実施例にて使用した:ポリオール1 1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールお
よびアジピン酸から作成されたポリエステルジオール、
平均分子量:1700、グリコール類のモル比65:3
5。 以下の記号を各実施例にて使用した:イソシアネート : IPDI イソホロンジイソシアネート連鎖延長剤 : NPG ネオペンチルグリコール可溶化剤 : DMPA α,α−ジメチロールプロピオン酸触媒 : DBTDL ジラウリン酸ジブチル錫中和剤 : TEA トリエチルアミンシランアミン : APS 3−アミノプロピルトリメトキシシラン(OSI スペシアリテ ィース、ウイトコ社からA−1110として入手しうる) PAPS N−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン(OSI スペ シアリティース、ウイトコ社からA−9669として入手しうる ) BSPA ビス−(γ−トリメトキシシリルプロピル)アミン(OSI ス ペシアリティース、ウイトコ社からA−1170として入手しう る)溶剤 : NMP N−メチル−2−ピロリジノンその他 : PUD ポリレタン分散物 RS 樹脂固形物
【0041】シランPUD1の作成 加熱外套と凝縮器と撹拌羽根と窒素入口と温度制御器が
装着された温度計とを装着した1Lのフラスヒコにてプ
レポリマーを作成した。85.6gのポリオール1と
4.7gのネオペンチルグリコール(NPG)と11.
2gの2.2′−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン
酸(DMPA)と47.5gのN−メチルピロリジノン
(NMP)とを互いに混合すると共に80℃まで加熱し
て溶融させ、混合物を均質化させた。55.9gのIP
DIを一度に混合物へ添加した。0.16gのジラウリ
ン酸ジブチル錫を混合物に添加した。この混合物を80
℃にて2時間反応させた。次いで32.5gのN−フェ
ニルアミノプロピルトリメトキシシラン(PADS)を
添加し、プレポリマーを80℃にて15分間加熱した。
8.5gのトリエチルアミンを添加し、これは酸基の1
00%を中和するのに充分である。中和された混合物を
70℃にて10分間撹拌した。296.6gの室温水を
高剪断下にプレポリマーに添加した(すなわち、直接
法)。高剪断および60℃にて温度を1時間にわたり維
持して、安定かつ透明な分散物を得た。分散物の化学組
成および性質を表1に示す。
【0042】シランPUD2の作成 シランPUD1を作成すべく用いた手順に従いシランP
UDを作成したが、ただしビス−(γ−トリメトキシ−
シリルプロピル)アミン(BSPA)をN−フェニルア
ミノプロピルトリメトキシシラン(PADS)の代わり
に使用した。得られたシランPUDは半透明の安定な分
散物であって、シランPUD1よりも高いSi含有量を
有した。この分散物の化学組成および性質を表1に示
す。
【0043】シランPUD3の作成:比較 シランPUD1を作成すべく使用した手順に従いシラン
PUDを作成したが、ただし3−アミノプロピル−トリ
メトキシシラン(APS)(これは第一アミノ基を有す
る)をN−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン
(PADS)の代わりに使用した。水の添加に際し、プ
レポリマーが直ちに凝集した。この例は、米国特許第
5,554,686号の従来技術により例示された第一
アミノ基とは異なり、第二アミノ基を介しこれらの基を
組み込むことにより一層多量のシラン基を組み込みうる
ことを示す。
【0044】シランPUD4の作成:比較 シランPUD3を作成すべく使用した手順に従いシラン
PUDを作成したが、ただし(1)アミノシランおよび
中和剤をプレポリマーと反応させる代わりに水と混合
し、さらに(2)混合物をプレポリマーに添加する代わ
りに水とアミノシランとの中和剤との混合物にプレポリ
マーを添加した(すなわち逆転法)。水へのプレポリマ
ーの添加の後、混合物はゲル化した。この分散物の化学
組成および性質を表1に示す。この例は、シランPUD
3を米国特許第5,554,686号に例示された逆転
法を用いて作成した場合にもゲル化した生成物が得られ
たことを示す。
【0045】シランPUD5の作成 シランPUD4を作成すべく使用した手順に従いシラン
PUDを作成したが、ただしN−フェニルアミノプロピ
ルトリメトキシシラン(PADS)を3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン(APS)の代わりに使用した。
得られシランPUDは半透明の安定な分散物であった。
この分散物の化学組成および性質を表1に示す。
【0046】シランPUD6の作成 シランPUD4を作成すべく使用した手順に従いシラン
PUDを作成したが、ただしビス−(γ−トリメトキシ
−シリルプロピル)アミン(BSPA)を3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン(APS)の代わりに使用し
た。アミノシランを水に添加した際、すなわちプレポリ
マーの添加前に、水の存在下におけるアルコキシシラン
基の加水分解及び/次いで凝集反応に基づきゲル化が生
じた。この例は、2個以上のアルコキシシラン基を有す
る水溶性化合物を用いる場合、シランPUDが好ましく
は例2に示したような直接法に従って生ずることを示
す。この分散物の化学組成および性質を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】以上、本発明を例示の目的で詳細に説明し
たが、この詳細は単に例示の目的に過ぎず、本発明の思
想および範囲を逸脱することなく各種の方法をなしうる
ことが当業者には了解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 18/83 C08G 18/83

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン/尿素がポリウレタン/尿
    素の重量に対し0.5〜6重量%のアルキコシシラン基
    (Si、MW28として計算)を有し、このアルコキシ
    シラン基はイソシアネート基を少なくとも1個のアルコ
    キシシラン基および少なくとも1個のアスパルテート基
    以外の第二アミノ基を有する化合物と反応させて組み込
    まれたことを特徴とする水性ポリウレタン/尿素分散
    物。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン/尿素がポリウレタン/尿
    素100g当たり10〜120ミリ当量の化学的に組み
    込まれた陰イオン基および前記ポリウレタン/尿素の重
    量に対し約10重量%までの酸化エチレン単位を有する
    親水性の側鎖および/または末端鎖を有する請求項1に
    記載の分散物。
  3. 【請求項3】 陰イオン基の少なくとも約80%が、第
    三アミンにより中和されたカルボキシレート基である請
    求項2に記載の分散物。
  4. 【請求項4】 ポリウレタン/尿素がポリウレタン/尿
    素100g当たり10〜120ミリ当量の化学的に組み
    込まれた陽イオン基および前記ポリウレタン/尿素の重
    量に対し約10重量%までの酸化エチレン単位を含有す
    る親水性の側鎖および/または末端鎖を有する請求項1
    に記載の分散物。
  5. 【請求項5】(A)有機ポリイソシアネートを高分子量
    ポリオール、必要に応じ低分子量イソシアネート反応性
    化合物および必要に応じ親水性基を有するイソシアネー
    ト反応性化合物と反応させることによりNCOプレポリ
    マーを作成し、(B)このNCOプレポリマーを少なく
    とも1個のアルコキシシラン基および少なくとも1個の
    アスパルテート基を有する化合物、および必要に応じ他
    のアミン連鎖延長剤と水中にNCOプレポリマーを分散
    させる前、分散の際、分散の後に反応させ、少なくとも
    1個のアルコキシシラン基および少なくとも1個の第二
    アミノ基を有する化合物を、ポリウレタン/尿素の重量
    に対し0.5〜6重量%のアルコキシシラン基(Si、
    MW28として計算)を組み込むのに充分な量にて存在
    させることを特徴とする水性ポリウレタン/尿素分散物
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 親水性基を有するイソシアネート反応性
    化合物を、ポリウレタン/尿素がポリウレタン/尿素1
    00g当たり10〜120ミリ当量の化学的に組み込ま
    れた陰イオン基および前記ポリウレタン/尿素の重量に
    対し約10重量%までの酸化エチレン単位を有する親水
    性の側鎖および/または末端鎖を含有するような量にて
    存在させる請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 陰イオン基の少なくとも約80%が、第
    三アミンにより中和されたカルボキシレート基である請
    求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 親水性基を有するイソシアネート反応性
    化合物を、ポリウレタン/尿素がポリウレタン/尿素1
    00g当たり10〜120ミリ当量の化学的に組み込ま
    れた陽イオン基および前記ポリウレタン/尿素の重量に
    対し約10重量%までの酸化エチレン単位を有する親水
    性の側鎖および/または末端鎖を含有するような量にて
    存在させる請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の水性ポリウレタン/尿
    素分散物から作成されるコーチング。
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