JPH11263858A - 熱可塑性樹脂の加工方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の加工方法

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JPH11263858A
JPH11263858A JP10068641A JP6864198A JPH11263858A JP H11263858 A JPH11263858 A JP H11263858A JP 10068641 A JP10068641 A JP 10068641A JP 6864198 A JP6864198 A JP 6864198A JP H11263858 A JPH11263858 A JP H11263858A
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JP
Japan
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resin
thermoplastic resin
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acid
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JP10068641A
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English (en)
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Hajime Nishihara
一 西原
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11263858A publication Critical patent/JPH11263858A/ja
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂を特殊な方法で加工するこ
とにより、残留揮発性成分が少なく、かつ優れた外観、
耐光性、機械的特性を有する熱可塑性樹脂の加工方法の
提供。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂と(B)気体状態化
合物またはその超臨界流体を圧力条件下で混合して
(A)が結晶性樹脂の場合は融点(Tm)、非晶性樹脂
の場合はガラス転移温度(Tg)を判定基準とし、
(A)のTmまたはTgを10〜200℃低下させ、次
いで圧力を解放して(B)を除去することを特徴とする
熱可塑性樹脂の加工方法、とりわけ非重合性超臨界流体
が超臨界二酸化炭素である熱可塑性樹脂の加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂の加工
方法に関する。更に詳しくは、熱可塑性樹脂を特殊な方
法で加工することにより、残留揮発性成分が少なく、か
つ優れた外観、耐光性、機械的特性を有する熱可塑性樹
脂の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を用いて得た成形体は、優
れた耐熱性、耐衝撃性を有するために、自動車部品、家
電部品、OA機器部品を始めとする多岐の分野で成形材
料として使用されている。
【0003】近年、パーソナルコンピュータやファクシ
ミリ、ワープロ等のOA機器(事務機器、電子情報処理
機器)の普及に伴い、ハウジング材料として淡色系の色
調が要求されている。しかしながら、熱可塑性樹脂を高
温で押出または成形する場合には、樹脂が劣化して機械
的特性が低下したり、または着色することがある。特に
ガラス転移温度の高いポリフェニレンエーテル系樹脂を
成形してハウジングを製造する場合、耐熱性が優れてい
るがゆえに、300〜350℃の高温で成形する必要が
あり、その結果、フリース転位によるメチレンブリッジ
構造体、または末端アルキルアミンの反応に由来するメ
チレンブリッジ構造体等によりヒドロキシル基が多数発
生し、その成形体は耐光性や色調が低下するという問題
があった。このような問題点を解決するために、本発明
者は超臨界流体を加工時に利用することが有効であるこ
とを見出した。
【0004】一方、超臨界二酸化炭素を利用する技術が
知られている。例えば、希釈剤として超臨界二酸化炭素
を使用したスチレン−アクリロニトリルコポリマーの製
造法(特開平8−41135号公報)、超臨界二酸化炭
素を使用したフリーラジカル重合法(特開平8−269
107号公報)が開示されている。しかしながら、上記
公報には超臨界流体を使用した加工方法については開示
されていないし、暗示さえされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち残留揮発
性成分が少なく、かつ外観、耐光性、機械的特性の優れ
た熱可塑性樹脂の加工方法を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、残留揮発性
成分が少なく、かつ外観、耐光性、機械的特性の優れた
熱可塑性樹脂の加工方法を鋭意検討した結果、熱可塑性
樹脂と超臨界流体とを圧力条件下で混合し、次いで圧力
解放、除去することにより、驚くべきことに揮発性成分
が少なく、かつ色調等の外観、耐光性及び機械的特性が
飛躍的に向上することを見出し、本発明に到達した。
【0007】即ち、本発明は、(A)熱可塑性樹脂と
(B)気体状態化合物またはその超臨界流体を圧力条件
下で混合して(A)が結晶性樹脂の場合は融点(T
m)、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度(Tg)を判
定基準とし、(A)のTmまたはTgを10〜200℃
低下させ、次いで圧力を解放して(B)を除去すること
を特徴とする熱可塑性樹脂の加工方法、とりわけ(B)
気体状態化合物が二酸化炭素で超臨界流体が超臨界二酸
化炭素である熱可塑性樹脂の加工方法を提供するもので
ある。
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。
【0009】本発明は、(A)熱可塑性樹脂及び(B)
超臨界流体を使用する加工方法に関する。
【0010】本発明の加工方法において、まず(A)と
(B)とを混合し、(A)が結晶性樹脂の場合は融点
(Tm)、非晶性樹脂の場合はガラス転移温度(Tg)
を判定基準とし、(A)のTmまたはTgを低下させる
ことが重要である。ここで、その混合方法については特
に制限はなく、例えば(A)と(B)との混合物のTm
またはTgが、(A)のTmまたはTgより10〜20
0℃、更に好ましくは30〜200℃、最も好ましくは
100〜200℃低下させることが可能な方法である。
このようにして(A)と(B)を混合処理することによ
り、粘度を低下させ、比較的低温で加工することが可能
となる。その結果、例えば、(A)としてポリフェニレ
ンエーテルを用いた場合、得られた樹脂の黄色度YIが
低下し、ポリフェニレンエーテルの構造中にヒドロキシ
ル基が、繰り返し単位100個中に0.5個以下になる
ことを見出した。
【0011】従来、耐熱性の高いポリフェニレンエーテ
ルを溶融混合するためには、通常300〜350℃の温
度が必要であり、その結果、下記に示すように、フリー
ス転位によるメチレンブリッジ構造体、または末端アル
キルアミンの反応に由来するメチレンブリッジ構造体等
によりヒドロキシル基が多数発生し、それを用いて得ら
れた成形体は耐光性や色調が低下するという問題があっ
た。
【0012】
【化1】
【0013】本発明者は、ポリフェニレンエーテル系樹
脂の構造中にヒドロキシル基が、上記樹脂の繰り返し単
位100個中に0.5個以下有することにより、耐光性
と色調が著しく向上することを見出した。
【0014】本発明の加工方法のもう一つの利点は、超
臨界抽出により残留モノマー等の揮発性成分を除去可能
であることを見出し、本発明を完成した。
【0015】以下に本発明の各成分について詳細に説明
する。
【0016】本発明において、(A)熱可塑性樹脂は、
(B)と相溶もしくは均一分散し得るものであり、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリフェニレ
ンスルフィド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリアセ
タール系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリスルフォン
系樹脂等が好ましい。本発明においては上記成分を含有
する熱可塑性エラストマーも熱可塑性樹脂に含まれる。
ここで、特に熱可塑性樹脂としてポリフェニレンエーテ
ル系、ポリスチレン系、ポリカーボネート系の熱可塑性
樹脂が好ましい。上記ポリスチレン系樹脂は、ゴム変性
スチレン系樹脂及び/または、ゴム非変性スチレン系樹
脂である。特にポリフェニレンエーテル系樹脂とポリス
チレン系樹脂のブレンド体は(B)への溶解性は優れて
いるので好ましい。また、スチレン系樹脂でも融点と分
解温度が近接している立体規則性のポリスチレン、特に
シンジオタクティクポリスチレンは、低温押出が可能で
あるために、特に本発明の加工方法は有効である。
【0017】また、(A)の熱可塑性樹脂の形状は特に
制限はないが、溶解性の観点からその数平均粒子直径が
0.01〜10000μmであることが好ましく、より
好ましくは0.1〜1000μm、更に好ましくは1〜
100μmである。数平均粒子直径が0.01未満で
は、凝集し取扱い上、品質安定性上好ましくない場合が
あり、一方、数平均粒子直径が10000μmを越える
と、(B)の溶解速度が低下し、未溶解物が生成し外
観、機械的特性が損なわれる恐れがある。
【0018】本発明において上記(A)熱可塑性樹脂の
一つのポリフェニレンエーテル(以下PPEと略称す
る。)は、下記式(1)で示される結合単位からなる単
独重合体及び/又は共重合体である。
【0019】
【化2】
【0020】但し、R1、R2、R3、R4は、それぞれ水
素、炭化水素、または置換炭化水素基からなる群から選
択されるものであり、互いに同一でも異なっていてもよ
い。
【0021】このPPEの具体的な例としては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチル
フェノールとの共重合体等が好ましく、中でもポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が
好ましい。かかるPPEの製造方法は特に限定されるも
のではなく、例えば、米国特許第3,306,874号
明細書記載の方法による第一銅塩とアミンのコンプレッ
クスを触媒として用い、例えば2,6キシレノールを酸
化重合することにより容易に製造でき、そのほかにも米
国特許第3,3061075号明細書、米国特許第3,
257,357号明細書、米国特許3,257,358
号明細書、及び特公昭52−17880号公報、特開昭
50−51197号公報に記載された方法で容易に製造
できる。本発明にて用いる上記PPEの還元粘度ηsp
/C(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測
定)は、0.20〜0.70dl/gの範囲にあること
が好ましく、0.30〜0.60dl/gの範囲にある
ことがより好ましい。PPEの還元粘度に関する上記要
件を9ηsp/C満たすための手段としては、前記PP
Eの製造の際の触媒量の調整などを挙げることができ
る。
【0022】本発明における(A)熱可塑性樹脂の一つ
のポリスチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹脂及び
/または、ゴム非変性スチレン系樹脂である。
【0023】このようなゴム変性スチレン系樹脂は、ビ
ニル芳香族系重合体よりなるマトリックス中にゴム状重
合体が粒子状に分散してなる重合体をいい、ゴム状重合
体の存在下に芳香族ビニル単量体及び必要に応じ、これ
と共重合可能なビニル単量体を加えて単量体混合物を公
知の塊状重合、塊状懸濁重合、溶液重合、または乳化重
合することにより得られる。
【0024】このような樹脂の例としては、耐衝撃性ポ
リスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリ
ル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂
(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレ
ン共重合体)等が挙げられる。
【0025】ここで、前記ゴム状重合体は、ガラス転移
温度(Tg)が−30℃以下であることが必要であり、
−30℃を越えると耐衝撃性が低下する。
【0026】このようなゴム状重合体の例としては、ポ
リブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(アクリロニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴム及
び上記ジエンゴムを水素添加した飽和ゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリル酸ブチル等のア
クリル系ゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンモノマ
ー三元共重合体(EPDM)等を挙げることができ、特
にジエン系ゴムが好ましい。
【0027】上記のゴム状重合体の存在下に重合させる
グラフト重合可能な単量体混合物中の必須成分の芳香族
ビニル単量体は、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレン、2,4,5−トリブロモスチレン等であ
り、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記
他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよい。
【0028】また、ゴム変性スチレン系樹脂の成分とし
て必要に応じ、芳香族ビニル単量体に共重合可能な単量
体成分を一種以上導入することができる。耐油性を高め
る必要のある場合は、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等の不飽和ニトリル単量体を用いることができ
る。
【0029】そして、ブレンド時の溶融粘度を低下させ
る必要のある場合は、炭素数が1〜8のアルキル基から
なるアクリル酸エステルを用いることができる。また更
に、樹脂組成物の耐熱性を更に高める必要のある場合
は、α−メチルスチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
無水マレイン酸、N−置換マレイミド等の単量体を共重
合してもよい。単量体混合物中に占める上記ビニル芳香
族単量体と共重合可能なビニル単量体の含量は0〜40
重量%である。
【0030】本発明において、ゴム変性スチレン系樹脂
におけるゴム状重合体は、好ましくは5〜80重量%、
特に好ましくは10〜50重量%、グラフト重合可能な
単量体混合物は、好ましくは95〜20重量%、更に好
ましくは90〜50重量%の範囲にある。この範囲内で
は、目的とする樹脂組成物の耐衝撃性と剛性のバランス
が向上する。更には、スチレン系重合体のゴム粒子径
は、0.1〜5.0μmが好ましく、特に0.2〜3.
0μmが好適である。上記範囲内では、特に耐衝撃性が
向上する。
【0031】本発明において、使用されるゴム変性スチ
レン系樹脂の分子量の尺度である還元粘度ηsp/c
(0.5g/dl、30℃測定:マトリックス樹脂がポ
リスチレンの場合はトルエン溶液、マトリックス樹脂が
不飽和ニトリル−芳香族ビニル共重合体の場合はメチル
エチルケトン)は、0.30〜0.80dl/gの範囲
にあることが好ましく、0.40〜0.60dl/gの
範囲にあることがより好ましい。ゴム変性スチレン系樹
脂の還元粘度ηsp/cに関する上記要件を満たすため
の手段としては、重合開始剤量、重合温度、連鎖移動剤
量の調整等を挙げることができる。
【0032】本発明における(A)熱可塑性樹脂の一つ
の芳香族ポリカーボネートは、芳香族ホモポリカーボネ
ートと芳香族コポリカーボネートより選ぶことができ
る。製造方法としては、2官能フェノール系化合物に苛
性アルカリ及び溶剤の存在下でホスゲンを吹き込むホス
ゲン法、あるいは、例えば、二官能フェノール系化合物
と炭酸ジエチルとを触媒の存在下でエステル交換させる
エステル交換法を挙げることができる。該芳香族ポリカ
ーボネートは粘度平均分子量が1万〜10万の範囲が好
適である。ここで、上記2官能フェノール系化合物は、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフ
ェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェ
ニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジプロピルフェニル)プロパン、1,1’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェ
ニル−1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン等であり、特に2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン〔ビスフェノールA〕が好ましい。本発
明において、2官能フェノール系化合物は、単独で用い
てもよいし、あるいはそれらを併用してもよい。
【0033】本発明において使用する(B)超臨界流体
は、臨界点(臨界温度及び臨界圧力)を越えた流体であ
れば、特に制限されない。超臨界流体は、臨界温度を越
えた温度に保持される高密度のガスであり、この温度を
越えると圧力をいくら加えても液化しない流体である。
(B)は非重合性であることが好ましい。例えば、二酸
化炭素、亜酸化窒素、またはメタン、エタン、プロパ
ン、ブタン等の低分子量アルカンやその混合物等が挙げ
られる。その中でも特に二酸化炭素が好ましく、その臨
界温度は31℃であり、臨界圧力は73atm(気圧)
であり、上記温度、圧力以上の条件で超臨界流体が得ら
れる。また、気体状態化合物は上記のガスである。
【0034】本発明において難燃性を付与する場合は、
(C)難燃剤として、ハロゲン系、リン系または無機系
難燃剤を配合することができる。
【0035】上記(C)としてのハロゲン系難燃剤は、
ハロゲン化ビスフェノール、芳香族ハロゲン化合物、ハ
ロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン化芳香族ビニル系
重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、ハロゲン化ポリ
フェニレンエーテル等が挙げられ、好ましくはデカブロ
モジフェニルオキサイド、テトラブロムビスフェノール
A、テトラブロムビスフェノールAのオリゴマー、ブロ
ム化ビスフェノール系フェノキシ樹脂、ブロム化ビスフ
ェノール系ポリカーボネート、ブロム化ポリスチレン、
ブロム化架橋ポリスチレン、ブロム化ポリフェニレンオ
キサイド、ポリジブロムフェニレンオキサイド、デカブ
ロムジフェニルオキサイドビスフェノール縮合物、含ハ
ロゲンリン酸エステル及びフッ素系樹脂等である。
【0036】前記(C)の中のリン系難燃剤としては、
有機リン化合物、赤リン、無機系リン酸塩等が挙げられ
る。
【0037】上記有機リン化合物の例としては、ホスフ
ィン、ホスフィンオキシド、ビホスフィン、ホスホニウ
ム塩、ホスフィン酸塩、リン酸エステル、亜リン酸エス
テル等である。より具体的には、トリフェニルフォスフ
ェート、メチルネオペンチルフォスファイト、ヘンタエ
リスリトールジエチルジフォスファイト、メチルネオペ
ンチルフォスフォネート、フェニルネオペンチルフォス
フェート、ペンタエリスリトールジフェニルジフォスフ
ェート、ジシクロペンチルハイポジフォスフェート、ジ
ネオペンチルハイポフォスファイト、フェニルピロカテ
コールフォスファイト、エチルピロカテコールフォスフ
ェート、ジピロカテコールハイポジフォスフェートであ
る。
【0038】ここで、特に有機リン化合物として、下記
式(2)の芳香族系リン酸エステル単量体、下記式
(3)の芳香族系リン酸エステル縮合体が好ましい。
【0039】
【化3】
【0040】
【化4】
【0041】(但し、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、A
5、Ar7、Ar8はそれぞれ独立に無置換または炭素
数1〜10の炭化水素基で少なくとも一つ置換されたフ
ェニル基から選ばれる芳香族基である。Ar6は炭素数
6〜20の二価の芳香族基である。mは1以上の整数を
表わす。) 上記芳香族系リン酸エステル単量体の中でも、特にヒド
ロキシル基含有芳香族系リン酸エステル単量体、例え
ば、トリクレジルフォスフェートやトリフェニルフォス
フェート等に1個または2個以上のフェノール性水酸基
を含有したリン酸エステル単量体、または下記式(4)
に示した芳香族リン酸エステル単量体が好ましい。
【0042】
【化5】
【0043】(式中、a、b、cは1から3、R1
2、R3は水素または炭素数が1から30のアルキル基
であり、化合物全体として、置換基R1、R2、R3の炭
素数の合計が平均12から30である。ここで、異なっ
た置換基を有する、複数の芳香族リン酸エステルからな
る場合には、上記難燃剤の置換基R1、R2、R3の炭素
数の合計は、数平均で表し、上記難燃剤中の各芳香族リ
ン酸エステル成分の重量分率と、各成分の置換基の炭素
数の合計との積の和である。) 本発明において、芳香族リン酸エステル単量体の中で
も、置換基R1、R2、R3の炭素数合計の数平均は、1
5〜30が好ましく、さらには20〜30が好ましく、
25〜30が最も好ましい。
【0044】具体的な置換基として、ノニル基、t−ブ
チル基等のブチル基、t−アミル基、ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オタデシル基、ノナデシル基、オクタドデシル基等
が挙げられ、、特開平1−95149号公報、特開平3
−294284号公報等に開示された公知の方法により
製造することができる。例えば、アルキルフェノールと
オキシ塩化リンと触媒の無水塩化アルミニウムを加熱下
に反応する方法、または亜リン酸トリエステルを酸素で
酸化して、対応する芳香族リン酸エステルに転換する方
法がある。
【0045】また前記芳香族リン酸エステル縮合体の中
でも、特にビスフェノールA ビス(ジフェニルフォス
フェート)、ビスフェノールA ビス(ジクレジルフォ
スフェート)等が好ましい。
【0046】本発明において前記(C)として使用す
る、もう一つの好ましい芳香族リン酸エステル縮合体
は、下記式(5)で示される。
【0047】
【化6】
【0048】(式中、a、b,c,d,eは0から3で
あり、R1からR5は炭素数が1から10の炭化水素であ
り、nは1〜3の整数を表す。) 上記難燃剤は、特に2,6位に置換された芳香族リン酸
エステル縮合体が好ましく、特開平5−1079号公報
等に開示された公知の方法により製造することができ
る。例えば、2,6位に置換された単官能フェノールと
オキシハロゲン化リンとルイス酸触媒の存在下で反応さ
せ、ジアリールホスホロハライドを得、次いでこれと二
官能フェノールをルイス酸触媒の存在下で反応する方法
がある。
【0049】前記(C)において、リン系難燃剤の一つ
の赤リンは、一般の赤リンの他に、その表面をあらかじ
め、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
亜鉛、水酸化チタンよりえらばれる金属水酸化物の被膜
で被覆処理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金
属水酸化物及び熱硬化性樹脂よりなる被膜で被覆処理さ
れたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金属水酸化物の
被膜の上に熱硬化性樹脂の被膜で二重に被覆処理された
ものなどである。
【0050】前記(C)において、リン系難燃剤の一つ
の無機系リン酸塩は、ポリリン酸アンモニウムが代表的
である。
【0051】そして、前記(C)としての無機系難燃剤
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ドロマ
イト、ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化
バリウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化ジルコニウ
ム、酸化スズの水和物等の無機金属化合物の水和物、ホ
ウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸
亜鉛、炭酸マグネシウム、ムーカルシウム、炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム等が挙げられる。これらは、1種で
も2種以上を併用してもよい。この中で特に、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシ
ウム、ハイドロタルサイトからなる群から選ばれたもの
が難燃効果が良く、経済的にも有利である。
【0052】本発明における前記(C)の添加量は、
(A)100重量部に対して、1〜100重量部であ
り、好ましくは1〜50重量部、更に好ましくは、3〜
20重量部、最も好ましくは、5〜15重量部である。
【0053】本発明において、特に難燃性と耐熱性の更
なる向上が必要な場合には、(D)ノボラック樹脂を配
合することができる。(D)は、芳香族リン酸エステル
と併用する場合には、流動性と耐熱性の向上剤でもあ
り、樹脂成分と芳香族リン酸エステルとの間の相溶性を
やや低下させる。そして、その樹脂は、フェノール類と
アルデヒド類を硫酸または塩酸のような酸触媒の存在下
で縮合して得られる熱可塑性樹脂であり、その製造方法
は、「高分子実験学5『重縮合と重付加』p.437〜
455(共立出版(株))」に記載されている。
【0054】ノボラック樹脂製造の一例を下記式
(6)、(7)に示す。
【0055】
【化7】
【0056】上記フェノール類は、フェノール、o−ク
レゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,5−
ジメチル−、3,5−ジメチル−、2,3,5−トリメ
チル−、3,4,5−トリメチル−、p−t−ブチル
−、p−n−オクチル−、p−ステアリル−、p−フェ
ニル−、p−(2−フェニルエチル)−、o−イソプロ
ピル−、p−イソプロピル−、m−イソプロピル−、p
−メトキシ−、及びp−フェノキシフェノール、ピロカ
テコール、レゾルシノール、ハイドロキノン、サリチル
アルデヒド、サルチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、メ
チル p−ヒドロキシベンゾエート、p−シアノ−、及
びo−シアノフェノール、p−ヒドロキシベンゼンスル
ホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホンアミド、シク
ロヘキシルp−ヒドロキシベンゼンスルホネート、4−
ヒドロキシフェニルフェニルホスフィン酸、メチル 4
−ヒドロキシフェニルフェニルホスフィネート、4−ヒ
ドロキシフェニルホスホン酸、エチル 4−ヒドロキシ
フェニルホスホネート、ジフェニル 4−ヒドロキシフ
ェニルホスホネート等である。
【0057】上記アルデヒド類は、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、n−プロパナール、n−ブタナー
ル、イソプロパナール、イソブチルアルデヒド、3−メ
チル−n−ブタナール、ベンズアルデヒド、p−トリル
アルデヒド、2−フェニルアセトアルデヒド等である。
【0058】本発明において必要に応じて、飽和高級脂
肪族のカルボン酸またはそれらの金属塩、カルボン酸エ
ステル系ワックス、オルガノシロキサン系ワックス、ポ
リオレフィンワックス、ポリカプロラクトンから選ばれ
る一種または二種以上の化合物等の(E)離型剤を配合
することができる。
【0059】上記(E)の中でも、飽和高級脂肪族のカ
ルボン酸またはそれらの金属塩から選ばれた1種または
2種以上の化合物が好ましい。
【0060】飽和高級脂肪酸のカルボン酸としては炭素
数12〜42の直鎖飽和モノカルボン酸が好ましい。例
えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等が挙げられる。これ
らの金属塩の金属としては、リチウム、ナトリウム、カ
リウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜
鉛等があり、特にステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アル
ミニウムが特に好ましい。
【0061】(E)の量は、(A)100重量部に対し
て、好ましくは0.01〜5重量部、更に好ましくは、
0.1〜5重量部、最も好ましくは、0.3〜1重量部
である。
【0062】本発明において、必要に応じて、トリアジ
ン骨格含有化合物、含金属化合物、シリコーン樹脂、シ
リコーンオイル、シリカ、有機シリケート、アラミド繊
維、ポリアクリロニトリル繊維、フッ素系樹脂から選ば
れる一種以上の難燃助剤(F)を配合することができ
る。
【0063】(F)の量は、(A)100重量部に対し
て、好ましくは0.001〜40重量部、更に好ましく
は、1〜20重量部、最も好ましくは、5〜10重量部
である。
【0064】(F)としてのトリアジン骨格含有化合物
は、リン系難燃剤の難燃助剤として一層の難燃性を向上
させるための成分である。その具体例としては、メラミ
ン、下記式(8)のメラム、下記式(9)のメレム、メ
ロン(600℃以上でメレム3分子から3分子の脱アン
モニアによる生成物)、下記式(10)のメラミンシア
ヌレート、下記式(11)のリン酸メラミン、下記式
(12)のサクシノグアナミン、アジポグアナミン、メ
チルグルタログアナミン、下記式(13)のメラミン樹
脂、下記式(14)のBTレジンを挙げることができる
が、低揮発性の観点から特にメラミンシアヌレートが好
ましい。
【0065】
【化8】
【0066】
【化9】
【0067】
【化10】
【0068】
【化11】
【0069】
【化12】
【0070】
【化13】
【0071】
【化14】
【0072】(F)としての含金属化合物は、金属酸化
物及び/または金属粉である。上記金属酸化物は、酸化
アルミニウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化モ
リブデン、酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロム、
酸化スズ、酸化アンチモン、酸化ニッケル、酸化銅、酸
化タングステン等の単体または、それらの複合体(合
金)であり、上記金属粉は、アルミニウム、鉄、チタ
ン、マンガン、亜鉛、モリブデン、コバルト、ビスマ
ス、クロム、ニッケル、銅、タングステン、スズ、アン
チモン等の単体または、それらの複合体である。
【0073】(F)としてのシリコーン樹脂は、SiO
2、RSiO3/2、R2SiO、R3SiO1/2の構造単位
を組み合わせてできる三次元網状構造を有するシリコー
ン樹脂である。ここで、Rはメチル基、エチル基、プロ
ピル基等のアルキル基、あるいは、フェニル基、ベンジ
ル基等の芳香族基、または上記置換基にビニル基を含有
した置換基を示す。ここで、特にビニル基を含有したシ
リコーン樹脂が好ましい。
【0074】このようなシリコーン樹脂は、上記の構造
単位に対応するオルガノハロシランを共加水分解して重
合することにより得られる。
【0075】(F)としてのシリコーンオイルはポリジ
オルガノシロキサンであり、特に含ビニル基シリコーン
オイルが好ましく、下記式(15)に示される化学結合
単位からなる。
【0076】
【化15】
【0077】上式中のRは、C1〜8のアルキル基、C
6〜13のアリール基、下記式(16)、(17)で示
される含ビニル基から選ばれる一種または二種以上の置
換基であり、ここで、特に分子中ビニル基を含有する。
【0078】
【化16】
【0079】
【化17】
【0080】前記含ビニル基シリコーンオイルの粘度
は、600〜1000000センチストークス(25
℃)が好ましく、さらに好ましくは90000〜150
000センチストークス(25℃)である。
【0081】(F)としてのシリカは、無定形の二酸化
ケイ素であり、特にシリカ表面に炭化水素系化合物系の
シランカップリング剤で処理した炭化水素系化合物被覆
シリカが好ましく、更にはビニル基を含有した炭化水素
系化合物被覆シリカが好ましい。
【0082】上記シランカップリング剤は、p−スチリ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニ
ルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニル基含有
シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン等のエポキシシラン、及びN−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシシラン、N
−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等
のアミノシランである。ここで、特に熱可塑性樹脂と構
造が類似した単位を有するシランカップリング剤が好ま
しく、例えば、スチレン系樹脂に対しては、p−スチリ
ルトリメトキシシランが好適である。
【0083】シリカ表面へのシランカップリング剤の処
理は、湿式法と乾式法に大別される。湿式法は、シリカ
をシランカップリング剤溶液中で処理し、その後乾燥さ
せる方法であり、乾式法は、ヘンシェルミキサーのよう
な高速撹はん可能な機器の中にシリカを仕込み、撹はん
しながらシランカップリング剤液をゆっくり滴下し、そ
の後熱処理する方法である。
【0084】(F)としての有機シリケートは、下記式
(18)で示されるオルソケイ酸エステル(n=1)及
び、その加水分解縮合物である。
【0085】
【化18】
【0086】ここで、R1〜R4は炭素数1〜10の炭化
水素であり、特にメチル基、エチル基、ブチル基、フェ
ニル基が好ましい。またR1〜R4は同一でも異なってい
ても良い。
【0087】次いで、式(18)のnは1以上の整数で
あるが、耐加水分解性の観点から2以上が好ましく、更
には2〜100が好ましく、10〜30が最も好まし
い。
【0088】式(18)のシリケートは、テトラアルコ
キシシランの部分加水分解により製造され、nは加水分
解率により制御することができる。
【0089】(F)としてのアラミド繊維は、平均直径
が1〜500μmで平均繊維長が0.1〜10mmであ
ることが好ましく、イソフタルアミド、またはポリパラ
フェニレンテレフタルアミドをアミド系極性溶媒または
硫酸に溶解し、湿式または乾式法で溶液紡糸することに
より製造することができる。
【0090】(F)としてのポリアクリロニトリル繊維
は、平均直径が1〜500μmで平均繊維長が0.1〜
10mmであることが好ましく、ジメチルホルムアミド
等の溶媒に重合体を溶解し、400℃の空気流中に乾式
紡糸する乾式紡糸、または硝酸等の溶媒に重合体を溶解
し水中に湿式紡糸する湿式紡糸法により製造される。
【0091】(F)としてのフッ素系樹脂は、樹脂中に
フッ素原子を含有する樹脂である。その具体例として、
ポリモノフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、
ポリトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体等を挙げることができる。また、必要に応じ
て上記含フッ素モノマーと共重合可能なモノマーとを併
用してもよい。
【0092】これらのフッ素系樹脂の製造方法は、米国
特許第2,393,697号明細書及び米国特許第2,
534,058号明細書に開示され、例えばテトラフル
オロエチレンを水性媒体中で過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等のラジカル開始剤を用いて、7〜70kg
/cm2の加圧下、0〜200℃の温度で重合し、次い
で懸濁液、分散液または乳濁液から凝析により、または
沈殿によりポリテトラフルオロエチレン粉末が得られ
る。
【0093】フッ素系樹脂の配合方法は、フッ素系樹脂
と熱可塑性樹脂と必要に応じて分散剤を、溶融混練して
マスターバッチを作製してから、熱可塑性樹脂、難燃剤
と溶融混練する二段プロセス法、または、サイドフィー
ド可能な二ゾーンからなる押出機を用い、前段で熱可塑
性樹脂とフッ素系樹脂と必要に応じて分散剤を、溶融混
練し、後段で溶融温度を下げて難燃剤をフィード、溶融
混練する一段プロセス法、またはフッ素系樹脂を含む全
成分をメインフィーダーにフィード、溶融混練する一段
プロセス等がある。ここで、難燃性の観点からマスター
バッチを作製する二段プロセスが好ましい。
【0094】本発明において、必要に応じて、芳香族ビ
ニル単位とアクリル酸エステル単位からなる共重合樹
脂、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステ
ル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪族アルコール、または
金属石鹸から選ばれる一種または二種以上の流動性向上
剤(G)を配合することができる。
【0095】(G)の量は、(A)100重量部に対し
て、好ましくは0.1〜20重量部、更に好ましくは、
0.5〜10重量部、最も好ましくは、1〜5重量部で
ある。
【0096】(G)としての共重合樹脂の芳香族ビニル
単位は、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、パラ
メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチ
レン、2,4,5−トリブロモスチレン等であり、スチ
レンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記他の芳香
族ビニル単量体を共重合してもよい。そして、アクリル
酸エステル単位は、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチ
ル等の炭素数が1〜8のアルキル基からなるアクリル酸
エステルである。
【0097】ここで、共重合樹脂中のアクリル酸エステ
ル単位の含量は、3〜40重量%が好ましく、更には、
5〜20重量%が好適である。また、上記共重合樹脂の
分子量の指標である溶液粘度(樹脂10重量%のMEK
溶液、測定温度25℃)が、2〜10cP(センチポア
ズ)であることが好ましい。溶液粘度が2cP未満で
は、衝撃強度が低下し、一方、10cPを越えると流動
性の向上効果が低下する。
【0098】(G)としての脂肪族炭化水素系加工助剤
は、流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワック
ス、ポリオレフィンワックス、合成パラフィン、及びこ
れらの部分酸化物、あるいはフッ化物、塩化物等であ
る。
【0099】(G)としての高級脂肪酸は、(E)離型
剤の項で述べたもの以外の飽和脂肪酸、及びリシノール
酸、リシンベライジン酸、9−オキシ12オクタデセン
酸等の不飽和脂肪酸等である。
【0100】(G)としての高級脂肪酸エステルは、フ
ェニルステアリン酸メチル、フェニルステアリン酸ブチ
ル等の脂肪酸の1価アルコールエステル、及びフタル酸
ジフェニルステアリルのフタル酸ジエステル等の多塩基
酸の1価アルコールエステルであり、さらに、ソルビタ
ンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソル
ビタンモノオレート、ソルビタンセスキオレート、ソル
ビタントリオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパル
ミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等の
ソルビタンエステル、ステアリン酸モノグリセライド、
オレイン酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセラ
イド、ベヘニン酸モノグリセライド等のグリセリン単量
体の脂肪酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エス
テル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセ
リンラウリン酸エステル等のポリグリセリンの脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノ
オレート等のポリアルキレンエーテルユニットを有する
脂肪酸エステル、及びネオペンチルポリオールジステア
リン酸エステル等のネオペンチルポリオール脂肪酸エス
テル等である。
【0101】(G)としての高級脂肪酸アミドは、フェ
ニルステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミ
ド、メチロールベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸のモノア
ミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジ
エタノールアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ド、オレイン酸ジエタノールアミド等のN,N’−2置
換モノアミド等であり、さらに、メチレンビス(12−
ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド、エチレンビ
スステアリン酸アミド、エチレンビス(12−ヒドロキ
シフェニル)ステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビス
(12−ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド等の
飽和脂肪酸ビスアミド、及びm−キシリレンビス(12
−ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド等の芳香族
系ビスアミドである。
【0102】(G)としての高級脂肪族アルコールは、
ステアリルアルコールやセチルアルコール等の1価のア
ルコール、ソルビトールやマンニトール等の多価アルコ
ール、及びポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオ
キシエチレンボクタデシルアミン等であり、さらに、ポ
リオキシエチレンアリル化エーテル等のポリアルキレン
エーテルユニットを有するアリル化エーテル、及びポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
トリドデシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエー
テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリエピクロルヒドリンエーテル、ポリオキシエチレン
ビスフェノールAエーテル、ポリオキシエチレンエチレ
ングリコール、ポリオキシプロピレンビスフェノールA
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコールエーテル等のポリアルキレンエーテルユニット
を有する2価アルコールである。
【0103】(G)としての金属石鹸は、上記ステアリ
ン酸等の高級脂肪酸の、バリウムやカルシウムや亜鉛や
アルミニウムやマグネシウム等の金属塩である。
【0104】本発明において、必要に応じて、熱可塑性
エラストマー(H)を配合することができ、例えば、ポ
リスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系、1,2−ポリブタジエン系、ポリ塩化ビ
ニル系等であり、特にポリスチレン系熱可塑性エラスト
マーが好ましい。
【0105】(H)の量は、(A)100重量部に対し
て、好ましくは0.5〜20重量部、更に好ましくは、
1〜10重量部、最も好ましくは、2〜5重量部であ
る。
【0106】上記ポリスチレン系熱可塑性エラストマー
は、芳香族ビニル単位と共役ジエン単位からなるブロッ
ク共重合体、または上記共役ジエン単位部分が部分的に
水素添加されたブたブロック共重合体である。
【0107】上記ブロック共重合体を構成する芳香族ビ
ニル単量体は、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレン、2,4,5−トリブロモスチレン等であ
り、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記
他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよい。
【0108】また、上記ブロック共重合体を構成する共
役ジエン単量体は、1,3−ブタジエン、イソプレン等
を挙げることができる。
【0109】そして、ブロック共重合体のブロック構造
は、芳香族ビニル単位からなる重合体ブロックをSで表
示し、共役ジエン及び/またはその部分的に水素添加さ
れた単位からなる重合体ブロックをBで表示する場合、
SB、S(BS)n、(但し、nは1〜3の整数)、S
(BSB)n、(但し、nは1〜2の整数)のリニア−
ブロック共重合体や、(SB)nX(但し、nは3〜6
の整数。Xは四塩化ケイ素、四塩化スズ、ポリエポキシ
化合物等のカップリング剤残基。)で表示される、B部
分を結合中心とする星状(スター)ブロック共重合体で
あることが好ましい。なかでもSBの2型、SBSの3
型、SBSBの4型のリニア−ブロック共重合体が好ま
しい。
【0110】本発明において、耐光性が要求される場合
には、必要に応じて、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
系光安定剤、酸化防止剤、ハロゲン捕捉剤、遮光剤、金
属不活性剤、または消光剤から選ばれる一種または二種
以上の耐光性改良剤(I)を配合することができる。
【0111】(I)の量は、(A)100重量部に対し
て、好ましくは0.05〜20重量部、更に好ましく
は、0.1〜10重量部、最も好ましくは、0.1〜5
重量部である。
【0112】(I)としての紫外線吸収剤は、光エネル
ギーを吸収して、分子内プロトン移動することによりケ
ト型分子となったり(ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾ
ール系)、またはcis−trans異性化することに
より(シアノアクリレート系)、熱エネルギーとして放
出、無害化するための成分である。その具体例は、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−5’−メチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2,2’−メチレンビス(4−t−オクチル
−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール等の2−(2’
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類、フェニ
ルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、
2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−t
−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート等のベンゾエート類、2−エチル−2’−エトキシ
オキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニ
リド等の置換オキザニリド類、及びエチル−α−シアノ
−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シア
ノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリ
レート等のシアノアクリレート類である。
【0113】(I)としてのヒンダードアミン系光安定
剤は、光エネルギーにより生成したハイドロパーオキサ
イドを分解し、安定なN−O・ラジカルやN−OR、N
−OHを生じ、安定化させるための成分である。その具
体例は、2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリ
ジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルセバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,
3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ
(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3’,5’−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル
重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン
重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロ
ロ−6−t−オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6
−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物等である。
【0114】(I)成分としての酸化防止剤は、熱成形
時または光暴露により生成したハイドロパーオキシラジ
カル等の過酸化物ラジカルを安定化したり、生成したハ
イドロパーオキサイド等の過酸化物を分解するための成
分である。その例は、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤や過酸化物分解剤である。前者は、ラジカル連鎖禁止
剤として、後者は、系中に生成した過酸化物をさらに安
定なアルコール類に分解して自動酸化を防止する。
【0115】前記酸化防止剤としてのヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤の具体例は、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール、スタイレネイテドフェノー
ル、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル
アクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t
−ペンチルフェニルアクリレート、4,4’−ブチリデ
ンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、アルキレイテッドビスフェノール、テトラキ
ス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、3,9−
ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)−プロピオニロキシ〕−1,1−
ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキシス
ピロ〔5・5〕ウンデカン等である。
【0116】また、前記酸化防止剤としての過酸化物分
解剤の具体例は、トリスノニルフェニルホスファイト、
トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト等の有機リン系過酸化物
分解剤またはジラウリル−3,3’−チオジプロピオネ
ート、ジミリスチル−3,3’−チオジプロピオネー
ト、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、
ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロ
ピオネート)、ジトリデシル−3,3’−チオジプロピ
オネート、2−メルカプトベンズイミダゾール等の有機
イオウ系過酸化物分解剤である。
【0117】(I)としての活性種捕捉剤は、熱成形時
または光暴露時に生成する遊離ハロゲン等の活性種を捕
捉するための成分である。その具体例は、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の塩基性金属塩、ハイ
ドロタルサイト、ゼオライト、酸化マグネシウム、有機
錫化合物、または有機エポキシ化合物である。
【0118】上記活性種捕捉剤としてのハイドロタルサ
イトは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウ
ム、ビスマス等の含水塩基性炭酸塩や無水塩基性炭酸塩
で、天然物および合成品が含まれる。天然物としては、
Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oの構造のものが挙
げられる。また、合成品としては、Mg0.7Al0.3(O
H)2(CO30.15・0.54H2O、Mg4.5Al2(O
H)13CO3・3.5H2O、Mg4.2Al2(OH)12.4
CO3、Zn6Al2(OH)16CO3・4H2O、Ca6
2(OH)16CO3・4H2O、Mg14Bi2(OH)
29.6・4.2H2O等が挙げられる。
【0119】前記ゼオライトとしては、Na2O・Al2
3・2SiO2・XH2Oで示されるA型ゼオライト、
または周期律表第II族及び第IV族の金属から選ばれた少
なくとも一種の金属を含む金属により置換されたゼオラ
イトを挙げることができる。そして、その置換金属とし
ては、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Zr、Sn等で
あり、特にCa、Zn、Baが好ましい。
【0120】前記活性種捕捉剤としての有機エポキシ化
合物は、エポキシ化大豆油、トリス(エポキシプロピ
ル)イソシアヌレート、ハイドロキノンジグリシジルエ
ーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、4,4’
−スルホビスフェノール・ポリグリシジルエーテル、N
−グリシジルフタルイミド、または水添ビスフェノール
Aグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシルスピロ
〔5,5〕−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m−
ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジオキサイ
ド、4−ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル−
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキ
サン)、ジシクロペンタジエンエポキサイド、エチレン
グリコールのジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフ
タル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−
2−エチルヘキシル等の脂環式エポキシ化合物等であ
る。
【0121】(I)としての遮光剤は、光が高分子内部
に達するのを防止するための成分である。その具体例と
しては、ルチル型酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化クロム(Cr23)、酸化セリウム
(CeO2)等を挙げることができる。
【0122】(I)としての金属不活性剤は、キレート
化合物を形成して樹脂中の重金属イオンをキレート化合
物中で不活性化するための成分である。その具体例とし
ては、アシッドアミン誘導体、ベンゾトリアゾール、及
びその誘導体等を挙げることができる。
【0123】(I)としての消光剤は、高分子中の光励
起したハイドロパーオキサイドやカルボニル基等の官能
基をエネルギー移動によって失活させるための成分であ
って、有機ニッケル等が知られている。
【0124】本発明の加工方法は、原料である(A)を
加工することであり、例えば溶融押出加工、射出成形機
またはシートあるいはフィルム成形機で成形加工する方
法である。または溶融押出して得られた樹脂を更に射出
成形機またはシートあるいはフィルム成形機で成形加工
する方法をも含む。
【0125】加工方法の一例として、竪型の攪拌機付き
溶解槽(図1参照)または横型のスクリュー型混合機
(図2参照)を用いる場合、(A)単独または(A)及
び前記各種添加剤〔(C)〜(I)〕と、(B)二酸化
炭素を好ましくは73〜400atm、更に好ましくは
100〜200atmの圧力で、そして好ましくは31
〜300℃、更に好ましくは80〜250℃の温度で加
熱混合することにより、膨潤もしくは溶解状態にする。
次いで、圧力を解放することにより(B)を分離し、必
要に応じて、引き続き更に溶融押出機または射出成形機
に導入し粒状または任意の形状の成形体を製造する。
【0126】本発明において必要に応じて用いられる溶
融押出機は、単軸押出機、特殊単軸押出機、二軸押出機
等であるが、中でも二軸押出機が好ましく、特に好まし
くはメインフィーダーとサイドフィーダーの2つ以上の
フィーダーが付けられる溶融混練可能な押出機である。
好ましい押出機は、サイドフィーダー付きの二軸同方向
回転押出機、二軸異方向回転押出機であり、そのサイド
フィーダーは、縦型、横型を問わない。
【0127】本発明の熱可塑性樹脂の加工方法により製
造された樹脂をマスターバッチとし、必要に応じて熱可
塑性樹脂と難燃剤、難燃助剤、熱可塑性エラストマー、
酸化防止剤または錫系熱安定剤等の熱安定剤、耐光性改
良剤、流動性改良剤、滑剤、充填剤、ガラス繊維等の補
強剤、染料や顔料等の着色剤、発泡剤、帯電防止剤、離
型剤等を配合して樹脂組成物を製造することが可能であ
る。
【0128】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるもので
はない。
【0129】尚、実施例、比較例における測定は、以下
の方法もしくは測定機を用いて行なった。
【0130】(1)ポリフェニレンエーテルのヒドロキ
シル基の分析 樹脂組成物5gを100mlのメチルエチルケトンに溶
解し、超遠心分離機を用いて分離する(20000rp
m、1時間)。次いで、分離して得られた上澄み液に2
倍量のメタノールを添加して樹脂成分を析出させ、溶液
部分と樹脂部分を超遠心分離機を用いて分離した。溶液
部分を蒸発乾固し、5重量%の固形物の塩化メチレン溶
液を作製した。この溶液を−15℃の冷凍庫に24時間
静置して析出した沈殿物を、冷時濾過後、塩化メチレン
で洗浄し、引き続き真空乾燥した。得られたポリフェニ
レンエーテルのサンプルを、重水素化クロロホルムに溶
解して、フーリエ変換核磁気共鳴装置(プロトン−FT
−NMR)(BRUKER社製 DPX−400)を用
いて、ポリフェニレンエーテルの繰り返し単位100個
中の、メチレンブリッジ構造体及びヘッド末端のヒドロ
キシル基(OH基)を定量した。通常上記OH基は4.
2から4.4ppmに存在する(図3、4参照)。
【0131】(2)ゴム変性スチレン系樹脂とポリフェ
ニレンエーテルの還元粘度ηsp/C ゴム変性スチレン系樹脂1gにメチルエチルケトン18
mlとメタノール2mlの混合溶媒を加え、25℃で2
時間振とうし、5℃、18000rpmで30分間遠心
分離する。上澄み液を取り出しメタノールで樹脂分を析
出させた後、乾燥した。
【0132】このようにして得られた樹脂0.1gを、
ゴム変性ポリスチレンの場合はトルエンに溶解し、ゴム
変性アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂の場合はメ
チルエチルケトンに溶解し、濃度0.5g/dlの溶液
とし、この溶液10mlをキャノン−フェンスケ型粘度
計に入れ、30℃でこの溶液落下時間T1(秒)を測定
した。一方、別に同じ粘度計で純トルエンまたは純メチ
ルエチルケトンの落下時間T0(秒)を測定し、以下の
数式により算出した。
【0133】ηsp/C=(T1/T0−1)/C C:ポリマー濃度(g/dl) 一方、ポリフェニレンエーテルの還元粘度ηsp/Cに
ついては、0.1gをクロロホルムに溶解し、濃度0.
5g/dlの溶液とし、上記と同様に測定した。
【0134】(4)熱可塑性樹脂のガラス転移温度(T
g)または融点(Tm) “Polymer Handbook" 〔edited by J.Brandrup, A Wile
y−Interscience Publication,John Wiley & Sons,New
York(1975)〕に記載の示差走査熱量測定法(DSC)に
よって行なった。DSC法では、Tgは比熱容量の段階
的な変化から求められ、Tmは融解曲線のピーク位置か
ら求められる。具体的には、日本国、島津製作所製、熱
分析装置DT−40を用いて、5mg試料を窒素気流
下、10℃/分で昇温する。Tgはベースラインと最初
のステップののラインとの交点をTgと定義し(図5
(a)参照)、一方、Tmはベースラインと吸熱ピーク
の立ち上がりのラインとの交点を融点と定義する(図5
(b)参照)。
【0135】尚、結晶性ポリマーと非晶性ポリマーの判
定は、融解曲線の吸熱ピークの有無により行なう。吸熱
ピーク面積は結晶化熱(Cal/g)に対応し、結晶化
度の指標となる。
【0136】“Polymer Handbook”によると、例えば、
ポリフェニレンエーテル〔Poly(2,6−dimethyl−1,4−p
henylene oxide)〕、芳香族ポリカーボネート(Polycar
bonate of Bisphenol A)、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニルのTgはそれぞれ、209℃、145℃、100
℃、81℃である。
【0137】(5)色調(黄色度YI) SMカラーコンピュータ型式SM−3(スガ試験機
(株)製)を用いて、JIS−Z−8722に準拠した
方法で測定し、外観(色調)の指標とした。
【0138】(6)アイゾット衝撃強度 ASTM−D256に準拠した方法で23℃で測定し
た。(1/4インチ試験片、ノッチなし) (7)成形体の耐光性 耐光性試験は、耐光試験機として米国ATLAS Electric D
evices Co.製 ATLAS CI35W Weatherometer を用い、J
IS K7102に基づいた方法で行なった。照射条件
としては、試験機内部温度、55℃、湿度55%、雨無
し、キセノン光(波長340nm エネルギー0.30
W/m2)300時間照射とした。日本国スガ試験機
(株)製 SMカラーコンピューター型式SM−3を用
い、L.a.b.法により試験前後での成形体の色差Δ
Eをもとめて、色調変化を評価した。色調変化が小さい
ほど、耐光性が高い。
【0139】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いた。
【0140】(イ)熱可塑性樹脂(A) ポリフェニレンエーテル(PPE)の製造 酸素吹き込み口を反応機底部に有し、内部に冷却用コイ
ル、撹拌羽根を有するステンレス製反応機の内部を窒素
で充分置換したのち、臭化第2銅54.8g、ジ−n−
ブチルアミン1110g、及びトルエン20リットル、
n−ブタノール16リットル、メタノール4リットルの
混合溶媒に2,6−キシレノール8.75kgを溶解し
て反応機に仕込んだ。撹拌しながら反応機内部に酸素を
吹き込み続け、内温を30℃に制御しながら90分間重
合を行った。重合終了後、析出したポリマーを濾別し
た。これにメタノール/塩酸混合液を添加し、ポリマー
中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用いて充分
洗浄した後乾燥し、粉末状のポリフェニレンエーテルを
得た(PPEと称する)。還元粘度ηsp/Cは0.4
1dl/gであった。また、数平均粒子径は20μmで
あった。
【0141】ゴム変性スチレン系樹脂(HIPS) ポリブタジエン{(シス1,4結合/トランス1,4結
合/ビニル1,2結合重量比=95/2/3)(日本ゼ
オン(株)製、商品名Nipol 122 OSL)}
を、以下の混合液に溶解し、均一な溶液とした。
【0142】 ポリブタジエン 10.5重量% スチレン 74.2重量% エチルベンゼン 15.0重量% α−メチルスチレン2量体 0.27重量% t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート 0.03重量% 次いで、上記混合液を撹拌機付の直列4段式反応機に連
続的に送液して、第1段は撹拌数190rpm、126
℃、第2段は50rpm、133℃、第3段は20rp
m、140℃、第4段は20rpm、155℃で重合を
行った。引き続きこの固形分73%の重合液を脱揮装置
に導き、未反応単量体及び溶媒を除去し、ゴム変性芳香
族ビニル樹脂を得た(HIPSと称する)。得られたゴ
ム変性芳香族ビニル樹脂を分析した結果、ゴム含量は1
2.1重量%、ゴムの重量平均粒子径は1.5μm、還
元粘度ηsp/cは0.53dl/gであった。
【0143】(ロ)難燃剤:トリス(ノニルフェニル)
フォスフェート(TNPP)の製造 ノニルフェノール431.0重量部(モル比3.0)、
塩化アルミニウム0.87重量部(モル比0.01)を
フラスコに取り90℃でオキシ塩化リン100重量部
(モル比1.0)を1時間かけて滴下した。反応を完結
させるために、徐々に昇温し最終的には180℃まで温
度を上げてエステル化を完了させた。次いで反応生成物
を冷却し、水洗して触媒及び塩素分を除去してトリス
(ノニルフェニル)フォスフェート(以下、TNPPと
称する)を得た。
【0144】実施例1、比較例1、2 PPEを以下の2つのプロセスにより加工し、色調(黄
色度)YI等の成形材料評価を行った。その結果を表1
に記載した。
【0145】プロセス(各成分の添加方法): I(実施例):竪型の攪拌機付き溶解槽に超臨界二酸化
炭素を注入し、PPEと混合して150℃で溶解する。
次いで、二酸化炭素の超臨界状態を保ちながら混合液を
射出成形機に導入し、シリンダー温度150℃、金型温
度60℃の条件で試験片を作製した。
【0146】II(比較例):超臨界二酸化炭素を用いな
いでPPEを表1記載の温度で、プロセスIと同様に射
出成形機に導入し試験片を作製した。
【0147】表1によると、プロセスIの、PPEを3
00℃以下の温度で溶解槽で混合すると、混合物のTg
が低下するために、比較的低温で射出成形が可能とな
り、得られたPPEは、PPEユニット中のOH基の生
成が抑制されるために(図3、4参照)、プロセスIIの
溶融射出成形のみで得られた組成物に比較して外観(色
調)及び耐光性が優れていることが分かる。プロセスII
において、PPEが溶融状態を経た場合は、未溶融物は
なく、外観は良好であるが、色調、耐光性が劣る。
【0148】
【表1】
【0149】実施例2、比較例3、4 実施例1と同様にHIPSを2つのプロセスにより加工
し、残留スチレンモノマー、オリゴマー量の評価を行っ
た。その結果を表2に記載した。また参考のために図6
には、二酸化炭素の圧力(atm)と温度T(℃)変化
に対応する、ゴム変性ポリスチレン(HIPS)のガラ
ス転移温度(℃)を示した。
【0150】表2によると、本願のプロセスIによる
と、残留スチレンモノマー、オリゴマー量を低温で効率
的に除去可能であることが分かる。
【0151】
【表2】
【0152】実施例3、比較例5、6 PPE/TNPP(50/50:重量比)からなる樹脂
組成物を以下の2つのプロセスにより加工し、色調(黄
色度)YI等の成形材料評価を行った。その結果を表3
に記載した。
【0153】プロセス(各成分の添加方法): III(実施例):横型のスクリュー型連続混合機に超臨
界二酸化炭素を注入し、PPE/TNPPからなる樹脂
組成物と200℃で混合する。次いで、二酸化炭素の超
臨界状態を保ちながら混合液を二軸押出機に導入し20
0℃で溶融押出してペレット化した。得られたペレット
を射出成形機に導入し、シリンダー温度200℃、金型
温度60℃の条件で試験片を作製した。
【0154】IV(比較例):超臨界二酸化炭素を用いな
いで、サイドフィード可能な二軸押出機で、メインフィ
ーダーから(A)PPEをフィードし、サイドフィーダ
ーから(C)TNPPをフィードし200℃または35
0℃で溶融押出してペレット化し、IIIと同様に射出成
形機で試験片を作製した。
【0155】
【表3】
【0156】
【発明の効果】本発明は、熱可塑性樹脂を特殊な方法で
加工することにより、残留揮発性成分が少なく、かつ優
れた外観、耐光性、機械的特性を有する熱可塑性樹脂の
加工方法に関する。
【0157】この加工方法により得られた樹脂は、VT
R、分電盤、テレビ、オーディオプレーヤー、コンデン
サ、家庭用コンセント、ラジカセ、ビデオカセット、ビ
デオディスクプレイヤー、エアコンディショナー、加湿
機、電気温風機械等の家電ハウジング、シャーシまたは
部品、CD−ROMのメインフレーム(メカシャー
シ)、プリンター、ファックス、PPC、CRT、ワー
プロ複写機、電子式金銭登録機、オフィスコンピュータ
ーシステム、フロッピーディスクドライブ、キーボー
ド、タイプ、ECR、電卓、トナーカートリッジ、電話
等のOA機器ハウジング、シャーシまたは部品、コネク
タ、コイルボビン、スイッチ、リレー、リレーソケッ
ト、LED、バリコン、ACアダップター、FBT高圧
ボビン、FBTケース、IFTコイルボビン、ジャッ
ク、ボリュウムシャフト、モーター部品等の電子・電気
材料、そして、インスツルメントパネル、ラジエーター
グリル、クラスター、スピーカーグリル、ルーバー、コ
ンソールボックス、デフロスターガーニッシュ、オーナ
メント、ヒューズボックス、リレーケース、コネクタシ
フトテープ等の自動車材料、包装材料、発泡材料、雑貨
・産業用材料等であり、これら産業界に果たす役割は大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの加工方法を示した。(A)と
(B)を溶解槽で加熱する膨潤・溶解工程(混合工程)
と、押出機による溶融押出工程または射出成形機による
成形加工工程を示している。
【図2】本発明のもう一つの加工工程を示した。(A)
と(B)をスクリュータイプの混合機で加熱混合する加
熱混合工程と、押出機による溶融押出工程または射出成
形機による成形加工工程を示している。
【図3】図3(a)及び図3(b)は比較例2において
溶融押出法により製造されたポリフェニレンエーテル
(PPE)の1H−NMR測定結果を示している。
【図4】図4(a)及び図4(b)は実施例1において
本発明の方法により製造されたPPEの1H−NMR測
定結果を示している。(尚、図3中のメチレンブリッジ
構造体中の環水素をA、メチレン基水素をD、OH基水
素をB、及びポリマーヘッド末端のOH基をCとし、図
4(a)及び図4(b)におけるA’〜D’は、それぞ
れ図3(a)及び図3(b)においてA〜Dで示した位
置に対応する位置を示している。)
【図5】図5(a)及び5(b)は示差走査熱量測定法
(DSC)によって行なわれたガラス転移温度(Tg)
または融点(Tm)の測定方法において、得られたチャ
ートからTg及びTmを求める方法を示した図である。
【図6】二酸化炭素の圧力(atm)と温度T(℃)変
化に対応する、ゴム変性ポリスチレン(HIPS)のガ
ラス転移温度(℃)を示した図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂と(B)気体状態化
    合物またはその超臨界流体を圧力条件下で混合して
    (A)が結晶性樹脂の場合は融点(Tm)、非晶性樹脂
    の場合はガラス転移温度(Tg)を判定基準とし、
    (A)のTmまたはTgを10〜200℃低下させ、次
    いで圧力を解放して(B)を除去することを特徴とする
    熱可塑性樹脂の加工方法。
  2. 【請求項2】 (B)が二酸化炭素または超臨界二酸化
    炭素である請求項1記載の熱可塑性樹脂の加工方法。
  3. 【請求項3】 溶融押出である請求項1または2記載の
    熱可塑性樹脂の加工方法。
  4. 【請求項4】 射出成形である請求項1または2記載の
    熱可塑性樹脂の加工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269598A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Sanyo Chem Ind Ltd スラッシュ成形用粉体の製造方法
JP2007130990A (ja) * 2005-10-12 2007-05-31 Konica Minolta Opto Inc ディスプレイ用光学セルロースエステルフィルムの製造方法、ディスプレイ用光学セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2009125975A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Japan Steel Works Ltd:The 熱可塑性樹脂に含有された異物の除去方法

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