JPH11263746A - キナ酸の製造方法 - Google Patents
キナ酸の製造方法Info
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- JPH11263746A JPH11263746A JP6536198A JP6536198A JPH11263746A JP H11263746 A JPH11263746 A JP H11263746A JP 6536198 A JP6536198 A JP 6536198A JP 6536198 A JP6536198 A JP 6536198A JP H11263746 A JPH11263746 A JP H11263746A
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- acid
- quinic
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 粗キナ酸を酸触媒の存在下において、ケ
トン類又はアルデヒド類と反応させることにより一般式
(I): 【化1】 (式中、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、アルキ
ル基又はアリール基を表し、また、R1及びR2は一緒に
なって、側鎖を有する又は有さない鎖員2〜7のアルキ
レン基を表してもよい。)で示されるキナ酸アセタール
体に誘導して精製した後、加水分解することを特徴とす
るキナ酸の製造方法。 【効果】 高純度のキナ酸を得ることができるだけでな
く、キナ酸の抽出及び精製を低コストかつ効率的に実施
することができる。
トン類又はアルデヒド類と反応させることにより一般式
(I): 【化1】 (式中、R1及びR2は同一又は相異なり、水素、アルキ
ル基又はアリール基を表し、また、R1及びR2は一緒に
なって、側鎖を有する又は有さない鎖員2〜7のアルキ
レン基を表してもよい。)で示されるキナ酸アセタール
体に誘導して精製した後、加水分解することを特徴とす
るキナ酸の製造方法。 【効果】 高純度のキナ酸を得ることができるだけでな
く、キナ酸の抽出及び精製を低コストかつ効率的に実施
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば食品添加
物、工業材料、医薬原料、化粧品原料として有用であ
り、かつ高価なキナ酸の製造方法に関し、より詳細に
は、キナ酸を含む原料液などの粗キナ酸からキナ酸を精
製するキナ酸の製造方法に関する。
物、工業材料、医薬原料、化粧品原料として有用であ
り、かつ高価なキナ酸の製造方法に関し、より詳細に
は、キナ酸を含む原料液などの粗キナ酸からキナ酸を精
製するキナ酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キナ酸の製造は従来から行われており、
1954年に4−クロロシクロヘキサノンからキナ酸の全合
成がなされている(R. Grewe, Ber., Vol. 87, p. 793
(1954))。また、1964年にはα−アセトアクリル酸メチ
ルエステルと1,3−ブタジエンを出発原料としてキナ
酸の全合成が行われている(J. Wolinsky, R. Novak 及
びR. Vasileff, J. Org. Chem., Vol. 29, p. 3596 (19
64) )。しかしながら、このような全合成によるキナ酸
の製造は工程数が多いため収率が低く、従って、キナ酸
を工業的に製造することは困難である。
1954年に4−クロロシクロヘキサノンからキナ酸の全合
成がなされている(R. Grewe, Ber., Vol. 87, p. 793
(1954))。また、1964年にはα−アセトアクリル酸メチ
ルエステルと1,3−ブタジエンを出発原料としてキナ
酸の全合成が行われている(J. Wolinsky, R. Novak 及
びR. Vasileff, J. Org. Chem., Vol. 29, p. 3596 (19
64) )。しかしながら、このような全合成によるキナ酸
の製造は工程数が多いため収率が低く、従って、キナ酸
を工業的に製造することは困難である。
【0003】また、天然のキナ酸はキナ皮、コーヒー豆
などの中に存在しており、キナ皮中では遊離の状態で、
コーヒー豆中ではクロロゲン酸として存在している。そ
の他にもサトウダイコンなど多くの植物に分布してお
り、これらの材料から抽出されることが報告されてい
る。
などの中に存在しており、キナ皮中では遊離の状態で、
コーヒー豆中ではクロロゲン酸として存在している。そ
の他にもサトウダイコンなど多くの植物に分布してお
り、これらの材料から抽出されることが報告されてい
る。
【0004】天然のキナ酸を抽出・精製する従来法とし
ては、コーヒー生豆又はコーヒー抽出滓から、イオン交
換や電気透析等を用いて抽出・精製する方法(特開平7
−8169号公報、特開平7−18256号公報)があ
るが、大掛かりな装置が必要となり、ランニングコスト
がかかりすぎていた。また、タラ豆のサヤから没食子酸
を製造したときに排出される没食子酸製造廃液からキナ
酸を精製する方法(特開平9−3000号公報)が知ら
れているが、この方法でも、精製の途中に水を留去する
工程が数回あり、膨大なエネルギーを必要とするために
ランニングコストがかかりすぎるという問題点がある。
ては、コーヒー生豆又はコーヒー抽出滓から、イオン交
換や電気透析等を用いて抽出・精製する方法(特開平7
−8169号公報、特開平7−18256号公報)があ
るが、大掛かりな装置が必要となり、ランニングコスト
がかかりすぎていた。また、タラ豆のサヤから没食子酸
を製造したときに排出される没食子酸製造廃液からキナ
酸を精製する方法(特開平9−3000号公報)が知ら
れているが、この方法でも、精製の途中に水を留去する
工程が数回あり、膨大なエネルギーを必要とするために
ランニングコストがかかりすぎるという問題点がある。
【0005】前述の抽出方法がいずれも大掛かりなもの
であることは、水溶性が極めて高く、低級アルコール以
外の有機溶媒にはほとんど不溶性であり、かつ、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオンとの親和性が高いために無
機塩との分離が困難なキナ酸を、高純度に抽出・精製す
ることの難しさを示している。
であることは、水溶性が極めて高く、低級アルコール以
外の有機溶媒にはほとんど不溶性であり、かつ、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオンとの親和性が高いために無
機塩との分離が困難なキナ酸を、高純度に抽出・精製す
ることの難しさを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した通り、キナ酸
の安価で効率的な抽出方法がいまだに確立されていな
い。そこで、本発明は、天然物に含まれているキナ酸を
効率よく、安価に精製する方法を提供することを目的と
する。
の安価で効率的な抽出方法がいまだに確立されていな
い。そこで、本発明は、天然物に含まれているキナ酸を
効率よく、安価に精製する方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するために検討を重ねた結果、キナ酸を一旦通常
の有機溶媒に可溶な構造に誘導して無機塩と分離すると
共に、再結晶による精製を行った後にキナ酸に戻すこと
により、極めて困難であったキナ酸と無機塩の分離、及
びキナ酸の晶析精製を容易に行うことができると考え
た。更に、このような方法によるキナ酸の製造を実現す
るために、以下のような検討を行った。
を解決するために検討を重ねた結果、キナ酸を一旦通常
の有機溶媒に可溶な構造に誘導して無機塩と分離すると
共に、再結晶による精製を行った後にキナ酸に戻すこと
により、極めて困難であったキナ酸と無機塩の分離、及
びキナ酸の晶析精製を容易に行うことができると考え
た。更に、このような方法によるキナ酸の製造を実現す
るために、以下のような検討を行った。
【0008】前記の目的に適合するキナ酸の誘導体の探
索を行った。キナ酸のメチルエステル、エチルエステル
はキナ酸を含む水溶液からも容易に誘導可能であった
が、これらエステル類は、水と相分離可能な通常の有機
溶媒には難溶性であるため、目的に適合しなかった。
索を行った。キナ酸のメチルエステル、エチルエステル
はキナ酸を含む水溶液からも容易に誘導可能であった
が、これらエステル類は、水と相分離可能な通常の有機
溶媒には難溶性であるため、目的に適合しなかった。
【0009】キナ酸とケトン類又はアルデヒド類を酸触
媒存在下で反応させることにより容易に合成可能な一般
式(I)で表されるキナ酸アセタール体を検討した結
果、水と相分離可能な通常の有機溶媒に可溶性であり、
無機塩との分離及び再結晶による精製が極めてスムーズ
に進行することが判った。
媒存在下で反応させることにより容易に合成可能な一般
式(I)で表されるキナ酸アセタール体を検討した結
果、水と相分離可能な通常の有機溶媒に可溶性であり、
無機塩との分離及び再結晶による精製が極めてスムーズ
に進行することが判った。
【0010】そこで、実際の抽出源からキナ酸をアセタ
ール体として抽出する検討を行った。抽出源としてはタ
ラ豆のサヤを用い、これを通常の方法でアルカリ加水分
解を行った後、反応溶液を酸性とし、テトラヒドロフラ
ン等の有機溶媒で没食子酸等の有機不純物を抽出除去し
た。このようにして、キナ酸及び硫酸ナトリウム、硫酸
カリウム等の無機塩を含む水溶液を得た。
ール体として抽出する検討を行った。抽出源としてはタ
ラ豆のサヤを用い、これを通常の方法でアルカリ加水分
解を行った後、反応溶液を酸性とし、テトラヒドロフラ
ン等の有機溶媒で没食子酸等の有機不純物を抽出除去し
た。このようにして、キナ酸及び硫酸ナトリウム、硫酸
カリウム等の無機塩を含む水溶液を得た。
【0011】この水溶液を濃縮後、ケトン類又はアルデ
ヒド類と酸触媒の存在下において、脱水させながら反応
させたが目的物のキナ酸アセタール体(I)は少量しか
得られず、一般式(II):
ヒド類と酸触媒の存在下において、脱水させながら反応
させたが目的物のキナ酸アセタール体(I)は少量しか
得られず、一般式(II):
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R1及びR2は同一又は相異なり、
水素、アルキル基又はアリール基を表し、また、R1及
びR2は一緒になって、側鎖を有する又は有さない鎖員
2〜7のアルキレン基を表してもよい。)
水素、アルキル基又はアリール基を表し、また、R1及
びR2は一緒になって、側鎖を有する又は有さない鎖員
2〜7のアルキレン基を表してもよい。)
【0014】で示されるキナ酸アセタール体が得られ
た。この化合物は通常の有機溶媒よりも水への溶解度が
高く、本目的に適合しなかった。ここでアセタール体
(I)が得られない理由は、共存しているナトリウム
(又はカリウム)イオンとキナ酸がキレート化するた
め、ラクトン化が進行しなかったためと考えられる。
た。この化合物は通常の有機溶媒よりも水への溶解度が
高く、本目的に適合しなかった。ここでアセタール体
(I)が得られない理由は、共存しているナトリウム
(又はカリウム)イオンとキナ酸がキレート化するた
め、ラクトン化が進行しなかったためと考えられる。
【0015】そこで、共存している無機塩をイオン交換
樹脂で除去した後にアセタール化反応を行ったところ、
目的のキナ酸アセタール体(I)が良好な収率で得られ
ることを見出した。
樹脂で除去した後にアセタール化反応を行ったところ、
目的のキナ酸アセタール体(I)が良好な収率で得られ
ることを見出した。
【0016】また、キナ酸及び無機塩を含む抽出液を濃
縮した後にメタノール、エタノール等のアルコール類を
加えて酸触媒の存在下において反応させると、容易に対
応するエステルに変換することが判ったので、これらの
キナ酸エステルに対してアセタール化反応を行ったとこ
ろ、同様に良好な収率でキナ酸アセタール体(I)が得
られることを見出した。
縮した後にメタノール、エタノール等のアルコール類を
加えて酸触媒の存在下において反応させると、容易に対
応するエステルに変換することが判ったので、これらの
キナ酸エステルに対してアセタール化反応を行ったとこ
ろ、同様に良好な収率でキナ酸アセタール体(I)が得
られることを見出した。
【0017】このようにして得られたキナ酸アセタール
体(I)と共存している無機塩は、これらを含む混合物
を有機溶媒で抽出処理した後に水洗することにより容易
に除去することができた。その後、有機溶媒中で再結晶
して精製し、酸触媒の存在下において加水分解すること
により容易に高純度キナ酸に誘導することができる。
体(I)と共存している無機塩は、これらを含む混合物
を有機溶媒で抽出処理した後に水洗することにより容易
に除去することができた。その後、有機溶媒中で再結晶
して精製し、酸触媒の存在下において加水分解すること
により容易に高純度キナ酸に誘導することができる。
【0018】以上のようにして、キナ酸を含む安価な原
料液から、キナ酸をアセタール体(I)に誘導した後に
精製し、これをキナ酸に戻すことにより効率的にキナ酸
を抽出・精製できることを見出し、本発明を完成した。
料液から、キナ酸をアセタール体(I)に誘導した後に
精製し、これをキナ酸に戻すことにより効率的にキナ酸
を抽出・精製できることを見出し、本発明を完成した。
【0019】すなわち、本発明は、以下の発明を包含す
る。 (1)粗キナ酸を酸触媒の存在下において、ケトン類又
はアルデヒド類と反応させることにより一般式(I):
る。 (1)粗キナ酸を酸触媒の存在下において、ケトン類又
はアルデヒド類と反応させることにより一般式(I):
【0020】
【化3】
【0021】(式中、R1及びR2は同一又は相異なり、
水素、アルキル基又はアリール基を表し、また、R1及
びR2は一緒になって、側鎖を有する又は有さない鎖員
2〜7のアルキレン基を表してもよい。)で示されるキ
ナ酸アセタール体に誘導して精製した後、加水分解する
ことを特徴とするキナ酸の製造方法。
水素、アルキル基又はアリール基を表し、また、R1及
びR2は一緒になって、側鎖を有する又は有さない鎖員
2〜7のアルキレン基を表してもよい。)で示されるキ
ナ酸アセタール体に誘導して精製した後、加水分解する
ことを特徴とするキナ酸の製造方法。
【0022】(2)前記粗キナ酸が、キナ酸を含有して
いる原料液であり、該原料液から無機塩をイオン交換樹
脂により除去した後、酸触媒の存在下において、ケトン
類又はアルデヒド類と反応させることにより一般式
(I)で示されるキナ酸アセタール体を製造する工程を
含む前記(1)に記載の方法。
いる原料液であり、該原料液から無機塩をイオン交換樹
脂により除去した後、酸触媒の存在下において、ケトン
類又はアルデヒド類と反応させることにより一般式
(I)で示されるキナ酸アセタール体を製造する工程を
含む前記(1)に記載の方法。
【0023】(3)前記粗キナ酸が、キナ酸を含有して
いる原料液であり、該原料液中でキナ酸をアルコール類
と反応させることによりキナ酸エステルに変換した後、
酸触媒の存在下において、ケトン類又はアルデヒド類と
反応させることにより一般式(I)で示されるキナ酸ア
セタール体を製造する工程を含む前記(1)に記載の方
法。
いる原料液であり、該原料液中でキナ酸をアルコール類
と反応させることによりキナ酸エステルに変換した後、
酸触媒の存在下において、ケトン類又はアルデヒド類と
反応させることにより一般式(I)で示されるキナ酸ア
セタール体を製造する工程を含む前記(1)に記載の方
法。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明において、粗キナ酸としては、通常、キナ酸
を含有している原料液が用いられる。かかる原料液はキ
ナ酸を含有していればどのような種類のものでもよく、
特に限定しないが、例えば、タラ豆のサヤから没食子酸
を製造したときに排出される没食子酸製造廃液(キナ酸
を2〜3%含有)若しくはタラ豆のサヤ(キナ酸を約1
2%含有、没食子酸エステルとして存在)をアルカリ水
溶液で加水分解処理した後に固形物をろ去したろ液、又
はコーヒー抽出残渣(キナ酸をクロロゲン酸の形で約1
%含有)をアルカリ水溶液で加水分解処理した後に固形
物をろ去したろ液(特開平7−8169号公報)等を挙
げることができる。
る。本発明において、粗キナ酸としては、通常、キナ酸
を含有している原料液が用いられる。かかる原料液はキ
ナ酸を含有していればどのような種類のものでもよく、
特に限定しないが、例えば、タラ豆のサヤから没食子酸
を製造したときに排出される没食子酸製造廃液(キナ酸
を2〜3%含有)若しくはタラ豆のサヤ(キナ酸を約1
2%含有、没食子酸エステルとして存在)をアルカリ水
溶液で加水分解処理した後に固形物をろ去したろ液、又
はコーヒー抽出残渣(キナ酸をクロロゲン酸の形で約1
%含有)をアルカリ水溶液で加水分解処理した後に固形
物をろ去したろ液(特開平7−8169号公報)等を挙
げることができる。
【0025】前記一般式(I)において、R1又はR2で
表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基等の炭
素数1〜5のアルキル基が挙げられ、アリール基として
は、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基が挙げ
られる。また、R1及びR2は一緒になって、ペンタメチ
レン基等の鎖員2〜7のアルキレン基を表してもよい。
この場合、R1及びR2は、隣接する炭素原子と共同して
3〜8員環を形成する。また、前記アルキレン基は、前
述した炭素数1〜5のアルキル基の側鎖を有してもよ
い。
表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基等の炭
素数1〜5のアルキル基が挙げられ、アリール基として
は、例えば、フェニル基、トリル基、ナフチル基が挙げ
られる。また、R1及びR2は一緒になって、ペンタメチ
レン基等の鎖員2〜7のアルキレン基を表してもよい。
この場合、R1及びR2は、隣接する炭素原子と共同して
3〜8員環を形成する。また、前記アルキレン基は、前
述した炭素数1〜5のアルキル基の側鎖を有してもよ
い。
【0026】アセタール化反応に使用するケトン類及び
アルデヒド類は、次式:
アルデヒド類は、次式:
【0027】
【化4】R1−CO−R2
【0028】(式中、R1及びR2は、前記と同義であ
る。)で示されるカルボニル化合物である。
る。)で示されるカルボニル化合物である。
【0029】前記ケトン類としては、例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルsec-ブチルケトン、シ
クロヘキサノン等を挙げることができ、好ましくは、ア
セトン又はシクロヘキサノンを用いる。前記アルデヒド
類としては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド等を挙
げることができる。
ン、メチルエチルケトン、メチルsec-ブチルケトン、シ
クロヘキサノン等を挙げることができ、好ましくは、ア
セトン又はシクロヘキサノンを用いる。前記アルデヒド
類としては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド等を挙
げることができる。
【0030】アセタール化反応の触媒として用いる酸と
しては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、p−
トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、アンバーリスト
−15等の固体酸類を挙げることができ、好ましくは硫
酸を用いる。
しては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、p−
トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、アンバーリスト
−15等の固体酸類を挙げることができ、好ましくは硫
酸を用いる。
【0031】次に、本発明を実施するための、好ましい
反応方法及び反応条件等を説明する。本発明は、好まし
くは、キナ酸抽出、イオン交換樹脂処理若しくはエステ
ル化、アセタール化及び脱アセタールを順次行うことに
より実施される。従って、これらの各工程について、以
下に説明する。
反応方法及び反応条件等を説明する。本発明は、好まし
くは、キナ酸抽出、イオン交換樹脂処理若しくはエステ
ル化、アセタール化及び脱アセタールを順次行うことに
より実施される。従って、これらの各工程について、以
下に説明する。
【0032】(1)キナ酸抽出工程 キナ酸を含有する原料液中には、不純物として有機物が
存在する場合がある。有機物の種類にもよるが、例えば
不純物が没食子酸等の酸類である場合には、キナ酸を含
む原料液のpHを1〜2まで低下させた後、適当な有機
溶媒でキナ酸以外の有機物を除去することができる。p
Hを低下させるのに用いる酸としては、このような目的
で通常使用される酸を用いることができるが、好ましく
は鉱酸、より好ましくは硫酸を使用する。ここで用いる
有機溶媒としては、水と二相分離し、かつ、キナ酸以外
の有機物を抽出可能なものであればどのようなものを使
用してもよく、例えば、塩化メチレン及びクロロホルム
に代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及
びテトラヒドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレンに代表される芳香族化合物、
並びに酢酸エチルで代表されるエステル類などの不活性
な有機溶媒を単独で又は混合して用いることができる。
有機溶媒による抽出は、原料液に対して0.01〜10
0倍、好ましくは0.1〜1.0倍の体積の有機溶媒を
加え、0〜50℃で撹拌した後、油層を分離することに
より行うことができる。撹拌時間は特に限定されるもの
ではないが、好ましくは0.5〜5時間の範囲である。
この操作は、好ましくは1〜10回行う。
存在する場合がある。有機物の種類にもよるが、例えば
不純物が没食子酸等の酸類である場合には、キナ酸を含
む原料液のpHを1〜2まで低下させた後、適当な有機
溶媒でキナ酸以外の有機物を除去することができる。p
Hを低下させるのに用いる酸としては、このような目的
で通常使用される酸を用いることができるが、好ましく
は鉱酸、より好ましくは硫酸を使用する。ここで用いる
有機溶媒としては、水と二相分離し、かつ、キナ酸以外
の有機物を抽出可能なものであればどのようなものを使
用してもよく、例えば、塩化メチレン及びクロロホルム
に代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及
びテトラヒドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレンに代表される芳香族化合物、
並びに酢酸エチルで代表されるエステル類などの不活性
な有機溶媒を単独で又は混合して用いることができる。
有機溶媒による抽出は、原料液に対して0.01〜10
0倍、好ましくは0.1〜1.0倍の体積の有機溶媒を
加え、0〜50℃で撹拌した後、油層を分離することに
より行うことができる。撹拌時間は特に限定されるもの
ではないが、好ましくは0.5〜5時間の範囲である。
この操作は、好ましくは1〜10回行う。
【0033】次に、アルコール類を添加して撹拌し、析
出する無機塩類を除去する。ここで用いるアルコール類
としては、キナ酸を溶解させることができるものであれ
ばよく、特に限定しないが、例えば、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブ
タノール、i−ブタノール等を挙げることができ、好ま
しくはメタノール、エタノール又はi−プロパノールを
用いる。析出する無機塩類の除去は、ろ過により容易に
行うことができる。以上のようにして、粗キナ酸溶液を
得ることができる。
出する無機塩類を除去する。ここで用いるアルコール類
としては、キナ酸を溶解させることができるものであれ
ばよく、特に限定しないが、例えば、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブ
タノール、i−ブタノール等を挙げることができ、好ま
しくはメタノール、エタノール又はi−プロパノールを
用いる。析出する無機塩類の除去は、ろ過により容易に
行うことができる。以上のようにして、粗キナ酸溶液を
得ることができる。
【0034】前記の無機塩類除去操作により大部分の無
機塩を除去することができるが、そのままアセタール化
反応を行ってもキナ酸アセタール体(I)が効率よく得
られないのは前述の通りである。従って、次に述べる
(2a)イオン交換樹脂を用いる方法又は(2b)エス
テルを経由する方法のいずれかを採用することが好まし
い。
機塩を除去することができるが、そのままアセタール化
反応を行ってもキナ酸アセタール体(I)が効率よく得
られないのは前述の通りである。従って、次に述べる
(2a)イオン交換樹脂を用いる方法又は(2b)エス
テルを経由する方法のいずれかを採用することが好まし
い。
【0035】(2a)イオン交換樹脂を用いる方法 前述の(1)の方法により得られた粗キナ酸溶液(無機
塩、水、アルコール等を含む)を、あらかじめ酸処理−
水洗しておいた陽イオン交換樹脂とともに撹拌した後、
ろ過することにより、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン等の陽イオンが除去される。ここで用いられる陽イオ
ン交換樹脂としては、例えば、アンバーライトIR−1
20B、アンバーライトIR−122、アンバーライト
IR−124、アンバーライト200C、アンバーライ
ト201B、アンバーライト252等を挙げることがで
き、好ましくはアンバーライトIR−120Bを用い
る。ろ過時の洗浄に用いる溶媒としては、例えば、水、
アルコール類等が挙げられる。ここで用いるアルコール
類としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−
ブタノール等を挙げることができ、好ましくはメタノー
ル、エタノール又はi−プロパノールを用いる。
塩、水、アルコール等を含む)を、あらかじめ酸処理−
水洗しておいた陽イオン交換樹脂とともに撹拌した後、
ろ過することにより、ナトリウムイオン、カリウムイオ
ン等の陽イオンが除去される。ここで用いられる陽イオ
ン交換樹脂としては、例えば、アンバーライトIR−1
20B、アンバーライトIR−122、アンバーライト
IR−124、アンバーライト200C、アンバーライ
ト201B、アンバーライト252等を挙げることがで
き、好ましくはアンバーライトIR−120Bを用い
る。ろ過時の洗浄に用いる溶媒としては、例えば、水、
アルコール類等が挙げられる。ここで用いるアルコール
類としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−
ブタノール等を挙げることができ、好ましくはメタノー
ル、エタノール又はi−プロパノールを用いる。
【0036】陽イオン交換樹脂で処理した溶液は処理前
に比べpHが下がっている。このまま次のアセタール化
工程に進んでもよいが、この段階で(1)でpHを低下
させるのに使用した酸の陰イオン、例えば硫酸イオンを
除去してもよい。あらかじめアルカリ処理−水洗してお
いた陰イオン交換樹脂とともに反応溶液を撹拌した後、
ろ過することにより硫酸イオン等の陰イオンを効率よく
除去することができる。ここで用いられる陰イオン交換
樹脂としては、例えば、アンバーライトIRA900、
アンバーライトIRA904、アンバーライトIRA4
00、アンバーライトIRA401、アンバーライトI
RA402を挙げることができ、好ましくはアンバーラ
イトIRA900を用いる。ろ過時の洗浄に用いる溶媒
としては、例えば、水、アルコール類等が挙げられる。
ここで用いるアルコール類としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール等を挙げることが
でき、好ましくはメタノール、エタノール又はi−プロ
パノールを用いる。以上のようにして、キナ酸溶液を得
ることができる。得られたキナ酸溶液は濃縮又は溶媒留
去後に(3)アセタール化工程に供する。
に比べpHが下がっている。このまま次のアセタール化
工程に進んでもよいが、この段階で(1)でpHを低下
させるのに使用した酸の陰イオン、例えば硫酸イオンを
除去してもよい。あらかじめアルカリ処理−水洗してお
いた陰イオン交換樹脂とともに反応溶液を撹拌した後、
ろ過することにより硫酸イオン等の陰イオンを効率よく
除去することができる。ここで用いられる陰イオン交換
樹脂としては、例えば、アンバーライトIRA900、
アンバーライトIRA904、アンバーライトIRA4
00、アンバーライトIRA401、アンバーライトI
RA402を挙げることができ、好ましくはアンバーラ
イトIRA900を用いる。ろ過時の洗浄に用いる溶媒
としては、例えば、水、アルコール類等が挙げられる。
ここで用いるアルコール類としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール等を挙げることが
でき、好ましくはメタノール、エタノール又はi−プロ
パノールを用いる。以上のようにして、キナ酸溶液を得
ることができる。得られたキナ酸溶液は濃縮又は溶媒留
去後に(3)アセタール化工程に供する。
【0037】(2b)エステルを経由する方法 (1)の方法で得られた粗キナ酸溶液(無機塩、水、ア
ルコール等を含む)にアルコール類及び酸触媒を添加
し、撹拌することにより、キナ酸を容易にキナ酸のエス
テルに変換することができる。粗キナ酸溶液はそのまま
使用してもよいが、好ましくは溶媒を一旦留去し、その
後にアルコール類及び酸触媒を添加する。その際に、ア
ルコール類を添加した時点で不溶性物質があれば、ろ過
等の公知の方法によりその不溶性物質を除去することが
好ましい。ここで用いるアルコール類としては、好まし
くは炭素数1〜5のアルコール類、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール等を挙げることが
でき、より好ましくはメタノール、エタノール又はi−
プロパノールを用いる。酸触媒としては、例えば、塩
酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホン酸
等のスルホン酸類、アンバーリスト−15等の固体酸類
を挙げることができ、好ましくは硫酸を用いる。アルコ
ール類の使用量はキナ酸に対して通常1〜100重量
倍、好ましくは2〜50重量倍、より好ましくは5〜3
0重量倍である。酸触媒の使用量はキナ酸に対して通常
0.1〜100モル%、好ましくは1〜50モル%、よ
り好ましくは5〜20モル%である。反応温度は用いる
アルコール・酸触媒によって異なるが、通常0〜200
℃、好ましくは20〜100℃である。反応時間は使用
するアルコール類、酸触媒、反応温度等の条件によって
異なるが、通常4〜12時間である。以上のようにし
て、キナ酸エステル溶液を得ることができる。得られた
キナ酸エステルのアルコール溶液は濃縮又は溶媒留去後
に(3)アセタール化工程に供する。
ルコール等を含む)にアルコール類及び酸触媒を添加
し、撹拌することにより、キナ酸を容易にキナ酸のエス
テルに変換することができる。粗キナ酸溶液はそのまま
使用してもよいが、好ましくは溶媒を一旦留去し、その
後にアルコール類及び酸触媒を添加する。その際に、ア
ルコール類を添加した時点で不溶性物質があれば、ろ過
等の公知の方法によりその不溶性物質を除去することが
好ましい。ここで用いるアルコール類としては、好まし
くは炭素数1〜5のアルコール類、例えば、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール等を挙げることが
でき、より好ましくはメタノール、エタノール又はi−
プロパノールを用いる。酸触媒としては、例えば、塩
酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、p−トルエンスルホン酸
等のスルホン酸類、アンバーリスト−15等の固体酸類
を挙げることができ、好ましくは硫酸を用いる。アルコ
ール類の使用量はキナ酸に対して通常1〜100重量
倍、好ましくは2〜50重量倍、より好ましくは5〜3
0重量倍である。酸触媒の使用量はキナ酸に対して通常
0.1〜100モル%、好ましくは1〜50モル%、よ
り好ましくは5〜20モル%である。反応温度は用いる
アルコール・酸触媒によって異なるが、通常0〜200
℃、好ましくは20〜100℃である。反応時間は使用
するアルコール類、酸触媒、反応温度等の条件によって
異なるが、通常4〜12時間である。以上のようにし
て、キナ酸エステル溶液を得ることができる。得られた
キナ酸エステルのアルコール溶液は濃縮又は溶媒留去後
に(3)アセタール化工程に供する。
【0038】(3)アセタール化工程 得られたキナ酸又はキナ酸エステルに、ケトン類又はア
ルデヒド類及び酸触媒を加えて撹拌する。この際に、反
応途中で生成する水又はアルコールを除去すると反応が
速やかに進行する。除去方法としては特に限定しない
が、溶媒と共に反応系外に除去するか、又は脱水剤、脱
アルコール剤等を冷却管の下に取り付け、還流させなが
ら除去する方法等がある。
ルデヒド類及び酸触媒を加えて撹拌する。この際に、反
応途中で生成する水又はアルコールを除去すると反応が
速やかに進行する。除去方法としては特に限定しない
が、溶媒と共に反応系外に除去するか、又は脱水剤、脱
アルコール剤等を冷却管の下に取り付け、還流させなが
ら除去する方法等がある。
【0039】ケトン類又はアルデヒド類の使用量は、キ
ナ酸に対して通常1〜100重量倍、好ましくは2〜5
0重量倍、より好ましくは5〜30重量倍である。酸触
媒の使用量はキナ酸に対して通常0.1〜100モル
%、好ましくは1〜50モル%、より好ましくは5〜2
0モル%である。反応温度は用いるアルコール及び酸触
媒によって異なるが、通常0〜200℃、好ましくは2
0〜100℃である。アセタール化反応は無溶媒で行っ
てもよいし、溶媒中で行ってもよい。反応に用いる溶媒
としては、反応に影響しないものであればよく、特に限
定しないが、例えば、塩化メチレン及びクロロホルムに
代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及び
テトラヒドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレンに代表される芳香族化合物、
酢酸エチルで代表されるエステル類などの不活性な有機
溶媒を単独で又は混合して用いることができる。反応時
間は、使用するケトン類、アルデヒド類、酸触媒、溶媒
及びそれらの使用量等の条件によって異なるが、通常4
〜12時間である。以上のようにして、前記式(I)で
示されるキナ酸アセタール体(I)を得ることができ
る。
ナ酸に対して通常1〜100重量倍、好ましくは2〜5
0重量倍、より好ましくは5〜30重量倍である。酸触
媒の使用量はキナ酸に対して通常0.1〜100モル
%、好ましくは1〜50モル%、より好ましくは5〜2
0モル%である。反応温度は用いるアルコール及び酸触
媒によって異なるが、通常0〜200℃、好ましくは2
0〜100℃である。アセタール化反応は無溶媒で行っ
てもよいし、溶媒中で行ってもよい。反応に用いる溶媒
としては、反応に影響しないものであればよく、特に限
定しないが、例えば、塩化メチレン及びクロロホルムに
代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及び
テトラヒドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレンに代表される芳香族化合物、
酢酸エチルで代表されるエステル類などの不活性な有機
溶媒を単独で又は混合して用いることができる。反応時
間は、使用するケトン類、アルデヒド類、酸触媒、溶媒
及びそれらの使用量等の条件によって異なるが、通常4
〜12時間である。以上のようにして、前記式(I)で
示されるキナ酸アセタール体(I)を得ることができ
る。
【0040】反応終了後、得られたキナ酸アセタール体
を溶媒抽出し、次いで水洗することにより無機塩を除去
する。前記溶媒抽出に使用する溶媒としては、例えば、
酢酸エチルで代表されるエステル類、塩化メチレン、ク
ロロホルムで代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチル
エーテルで代表されるエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンで代表される芳香族化合物等の水不混和性
有機溶媒を用いる。次いで、有機層の溶媒を留去した
後、適当な有機溶媒を用いて再結晶することにより精製
を行う。再結晶に用いる溶媒としては、例えば、塩化メ
チレン及びクロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水
素、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフランに代表さ
れるエーテル類、ベンゼン、トルエン及びキシレンに代
表される芳香族化合物、酢酸エチルで代表されるエステ
ル類などの不活性な有機溶媒を単独で又は混合して用い
ることができる。
を溶媒抽出し、次いで水洗することにより無機塩を除去
する。前記溶媒抽出に使用する溶媒としては、例えば、
酢酸エチルで代表されるエステル類、塩化メチレン、ク
ロロホルムで代表されるハロゲン化炭化水素、ジエチル
エーテルで代表されるエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンで代表される芳香族化合物等の水不混和性
有機溶媒を用いる。次いで、有機層の溶媒を留去した
後、適当な有機溶媒を用いて再結晶することにより精製
を行う。再結晶に用いる溶媒としては、例えば、塩化メ
チレン及びクロロホルムに代表されるハロゲン化炭化水
素、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフランに代表さ
れるエーテル類、ベンゼン、トルエン及びキシレンに代
表される芳香族化合物、酢酸エチルで代表されるエステ
ル類などの不活性な有機溶媒を単独で又は混合して用い
ることができる。
【0041】(4)脱アセタール工程 得られたキナ酸アセタール体(I)を、酸触媒の存在下
において水と反応させることにより容易に脱アセタール
し、キナ酸に誘導することができる。ここで用いる酸触
媒としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、
p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、酢酸、プロ
ピオン酸等の有機酸類、アンバーリスト−15、アンバ
ーライトIR120B等の固体酸類を挙げることがで
き、好ましくは、除去容易な有機酸又は固体酸を用い
る。反応温度は用いる酸触媒によって異なるが、通常0
〜200℃、好ましくは20〜100℃である。脱アセ
タール反応は無溶媒で行ってもよいし、溶媒を用いて二
相で反応を行ってもよい。反応に用いる溶媒としては、
反応に影響しないものであればよく、特に限定しない
が、例えば、塩化メチレン及びクロロホルムに代表され
るハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及びテトラヒ
ドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン及びキシレンに代表される芳香族化合物などの不活性
な有機溶媒を単独で又は混合して用いることができる。
反応時間は使用する酸触媒、溶媒等の条件によって異な
るが、通常1〜12時間である。
において水と反応させることにより容易に脱アセタール
し、キナ酸に誘導することができる。ここで用いる酸触
媒としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸類、
p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸類、酢酸、プロ
ピオン酸等の有機酸類、アンバーリスト−15、アンバ
ーライトIR120B等の固体酸類を挙げることがで
き、好ましくは、除去容易な有機酸又は固体酸を用い
る。反応温度は用いる酸触媒によって異なるが、通常0
〜200℃、好ましくは20〜100℃である。脱アセ
タール反応は無溶媒で行ってもよいし、溶媒を用いて二
相で反応を行ってもよい。反応に用いる溶媒としては、
反応に影響しないものであればよく、特に限定しない
が、例えば、塩化メチレン及びクロロホルムに代表され
るハロゲン化炭化水素、ジエチルエーテル及びテトラヒ
ドロフランに代表されるエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン及びキシレンに代表される芳香族化合物などの不活性
な有機溶媒を単独で又は混合して用いることができる。
反応時間は使用する酸触媒、溶媒等の条件によって異な
るが、通常1〜12時間である。
【0042】キナ酸に誘導した後は、再結晶して精製す
ることができる。再結晶溶媒としては特に限定しない
が、好ましくは水、アルコール類、アセトン等の組み合
わせを用いる。
ることができる。再結晶溶媒としては特に限定しない
が、好ましくは水、アルコール類、アセトン等の組み合
わせを用いる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら限
定されるものではない。
に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら限
定されるものではない。
【0044】〔実施例1〕タラ豆のサヤを原料として用
い、順次、キナ酸抽出、イオン交換樹脂処理、アセター
ル化及び脱アセタールすることにより、純度99%以上
のキナ酸を得た。以下に、各工程の操作を記載する。
い、順次、キナ酸抽出、イオン交換樹脂処理、アセター
ル化及び脱アセタールすることにより、純度99%以上
のキナ酸を得た。以下に、各工程の操作を記載する。
【0045】(キナ酸抽出工程)1L容の反応器にタラ
豆のサヤ(破砕物)200g及び20%水酸化ナトリウ
ム水溶液400gを入れ、内温95〜102℃で4時間
撹拌した。得られた暗褐色スラリ−溶液を室温まで冷却
した後、水100mlを加え、反応溶液のpHが1.5
になるまで硫酸を加えた。不溶物を遠心ろ過によって除
去し、褐色水溶液1038gを得た。以下の条件での高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析したとこ
ろ、前記褐色水溶液1038g中のキナ酸含有量は2
4.43gであった。
豆のサヤ(破砕物)200g及び20%水酸化ナトリウ
ム水溶液400gを入れ、内温95〜102℃で4時間
撹拌した。得られた暗褐色スラリ−溶液を室温まで冷却
した後、水100mlを加え、反応溶液のpHが1.5
になるまで硫酸を加えた。不溶物を遠心ろ過によって除
去し、褐色水溶液1038gを得た。以下の条件での高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析したとこ
ろ、前記褐色水溶液1038g中のキナ酸含有量は2
4.43gであった。
【0046】 カラム:イオン交換樹脂 #2618(日立計測エンジニア
リング社製) 溶離液:0.4%リン酸水溶液 流 速:0.3 ml/min 検 出:UV(210nm)
リング社製) 溶離液:0.4%リン酸水溶液 流 速:0.3 ml/min 検 出:UV(210nm)
【0047】次いで、反応溶液中に含まれる没食子酸を
除去するために、テトラヒドロフラン200mlで3回
抽出除去を行ったところ、黄橙色の反応溶液(水溶液)
844g(キナ酸18.2g含有)が得られた。この反
応溶液にメタノール670gを加えて1時間撹拌した
後、析出した無機塩をろ去し、キナ酸抽出液1221g
(キナ酸17.58g含有、抽出率72%)を得た。
除去するために、テトラヒドロフラン200mlで3回
抽出除去を行ったところ、黄橙色の反応溶液(水溶液)
844g(キナ酸18.2g含有)が得られた。この反
応溶液にメタノール670gを加えて1時間撹拌した
後、析出した無機塩をろ去し、キナ酸抽出液1221g
(キナ酸17.58g含有、抽出率72%)を得た。
【0048】(イオン交換樹脂処理工程)キナ酸抽出液
71.4g(キナ酸1g含有)を、あらかじめ10%塩
酸で処理した後に水洗しておいたアンバーライトIR1
20B(陽イオン交換樹脂)10.0gとともに室温で
30分間撹拌した後、ろ過し、メタノールで洗浄した。
ろ液と洗液を混合したものに、あらかじめ1N水酸化ナ
トリウム水溶液で処理した後に水洗しておいたアンバー
ライトIRA900(陰イオン交換樹脂)11.4gを
加え30分間撹拌した。反応溶液のpHは3.0となっ
た。ろ過した後、メタノールで洗浄し、ろ液と洗液を混
合した。溶媒を2.7kPaの減圧下、50〜60℃に
加熱して留去し(溶媒の減圧留去条件は、以下において
同じ。)、2.3gの油状物質を得た。これにメタノー
ル50mlを加え、析出する無機塩をろ去した後、ろ液
の溶媒を減圧留去(上掲)し、キナ酸抽出物1.98g
(キナ酸0.789g含有、イオン交換樹脂処理後回収
率79%)を得た。
71.4g(キナ酸1g含有)を、あらかじめ10%塩
酸で処理した後に水洗しておいたアンバーライトIR1
20B(陽イオン交換樹脂)10.0gとともに室温で
30分間撹拌した後、ろ過し、メタノールで洗浄した。
ろ液と洗液を混合したものに、あらかじめ1N水酸化ナ
トリウム水溶液で処理した後に水洗しておいたアンバー
ライトIRA900(陰イオン交換樹脂)11.4gを
加え30分間撹拌した。反応溶液のpHは3.0となっ
た。ろ過した後、メタノールで洗浄し、ろ液と洗液を混
合した。溶媒を2.7kPaの減圧下、50〜60℃に
加熱して留去し(溶媒の減圧留去条件は、以下において
同じ。)、2.3gの油状物質を得た。これにメタノー
ル50mlを加え、析出する無機塩をろ去した後、ろ液
の溶媒を減圧留去(上掲)し、キナ酸抽出物1.98g
(キナ酸0.789g含有、イオン交換樹脂処理後回収
率79%)を得た。
【0049】(アセタール化工程)50ml容の反応容
器に、上部に冷却管が付いたソックスレー抽出器を取り
付け、抽出用器の中に脱水用のモレキュラーシーブス4
A約30gを加えた。この反応容器に、得られたキナ酸
抽出物1.98g、アセトン30ml及び98%硫酸8
1mgを加え、生成する水分を除去しながら8.5時間
加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却した後に、炭酸
水素ナトリウム0.14gを加えて30分間撹拌し、そ
の後に溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた反応混合
物に酢酸エチル50ml及び水30mlを加え、キナ酸
アセタール体(I)を抽出した。水洗した後、有機層の
溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた黄色固溶体1.
04gを酢酸エチル−ヘキサン(1:3)を用いて再結
晶し、得られた結晶をろ別、乾燥(室温、667Pa、
5時間)した。その結果、3,4−O−イソプロピリデ
ンキニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸アセター
ル体(I)、R1=R2=Me)が704mg(3.29
mmol、白色針状晶、mp=146〜147℃、アセ
タール化収率80%)得られた。
器に、上部に冷却管が付いたソックスレー抽出器を取り
付け、抽出用器の中に脱水用のモレキュラーシーブス4
A約30gを加えた。この反応容器に、得られたキナ酸
抽出物1.98g、アセトン30ml及び98%硫酸8
1mgを加え、生成する水分を除去しながら8.5時間
加熱還流した。反応溶液を室温まで冷却した後に、炭酸
水素ナトリウム0.14gを加えて30分間撹拌し、そ
の後に溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた反応混合
物に酢酸エチル50ml及び水30mlを加え、キナ酸
アセタール体(I)を抽出した。水洗した後、有機層の
溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた黄色固溶体1.
04gを酢酸エチル−ヘキサン(1:3)を用いて再結
晶し、得られた結晶をろ別、乾燥(室温、667Pa、
5時間)した。その結果、3,4−O−イソプロピリデ
ンキニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸アセター
ル体(I)、R1=R2=Me)が704mg(3.29
mmol、白色針状晶、mp=146〜147℃、アセ
タール化収率80%)得られた。
【0050】(脱アセタール工程)得られた3,4−O
−イソプロピリデンキニックアシド−1,5−ラクトン
704mg(3.29mmol)に、あらかじめ10%
塩酸で処理した後水洗しておいたアンバーライトIR1
20B(陽イオン交換樹脂)0.36g及び水7mlを
加え、80℃で8時間撹拌した。HPLC(上掲)でキ
ナ酸がほぼ定量的に生成していることを確認した。イオ
ン交換樹脂をろ別した後、溶媒を減圧留去(上掲)し
た。残渣から、メタノール−アセトン(1:2)を用い
て再結晶し、得られた結晶をろ別した後に乾燥した。そ
の結果、純度99%以上のキナ酸が555mg(2.8
9mmol、脱アセタール収率88%)得られた。
−イソプロピリデンキニックアシド−1,5−ラクトン
704mg(3.29mmol)に、あらかじめ10%
塩酸で処理した後水洗しておいたアンバーライトIR1
20B(陽イオン交換樹脂)0.36g及び水7mlを
加え、80℃で8時間撹拌した。HPLC(上掲)でキ
ナ酸がほぼ定量的に生成していることを確認した。イオ
ン交換樹脂をろ別した後、溶媒を減圧留去(上掲)し
た。残渣から、メタノール−アセトン(1:2)を用い
て再結晶し、得られた結晶をろ別した後に乾燥した。そ
の結果、純度99%以上のキナ酸が555mg(2.8
9mmol、脱アセタール収率88%)得られた。
【0051】〔実施例2〕実施例1のキナ酸抽出工程で
得られたキナ酸抽出液71.4g(キナ酸1g含有)中
の溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた残渣にメタノ
ール50mlを加え、不溶の無機塩をろ去した。ろ液に
98%硫酸26mgを加え、5時間加熱還流した。HP
LC(上掲)により、キナ酸が消失し、キナ酸メチルエ
ステルに変換していることを確認した。溶媒を減圧留去
(上掲)した後、実施例1のアセタール化工程と同様の
操作でアセタール化及び精製を行ったところ、目的物の
3,4−O−イソプロピリデンキニックアシド−1,5
−ラクトン(キナ酸アセタール体(I)、R1=R2=M
e)が660mg(3.08mmol、アセタール化収
率75%)得られた。
得られたキナ酸抽出液71.4g(キナ酸1g含有)中
の溶媒を減圧留去(上掲)した。得られた残渣にメタノ
ール50mlを加え、不溶の無機塩をろ去した。ろ液に
98%硫酸26mgを加え、5時間加熱還流した。HP
LC(上掲)により、キナ酸が消失し、キナ酸メチルエ
ステルに変換していることを確認した。溶媒を減圧留去
(上掲)した後、実施例1のアセタール化工程と同様の
操作でアセタール化及び精製を行ったところ、目的物の
3,4−O−イソプロピリデンキニックアシド−1,5
−ラクトン(キナ酸アセタール体(I)、R1=R2=M
e)が660mg(3.08mmol、アセタール化収
率75%)得られた。
【0052】〔実施例3〕実施例2において、メタノー
ルを用いる代わりにエタノールを用いる以外は同様の操
作を行った。その結果、目的物の3,4−O−イソプロ
ピリデンキニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸ア
セタール体(I)、R1=R2=Me)が686mg
(3.2mmol、アセタール化収率78%)得られ
た。
ルを用いる代わりにエタノールを用いる以外は同様の操
作を行った。その結果、目的物の3,4−O−イソプロ
ピリデンキニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸ア
セタール体(I)、R1=R2=Me)が686mg
(3.2mmol、アセタール化収率78%)得られ
た。
【0053】〔実施例4〕実施例1のアセタール化工程
において、アセトンの代わりにシクロヘキサノンを用い
た以外は同様の条件で反応を行ったところ、アセタール
化工程の目的物である3,4−O−シクロヘキシリデン
キニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸アセタール
体(I)、R1+R2=(CH2)5、白色結晶、mp=1
42〜143℃)が80%の収率で得られた。引き続き
実施例1と同様の条件で脱アセタールを行ったところ、
脱アセタール収率85%でキナ酸が得られた。
において、アセトンの代わりにシクロヘキサノンを用い
た以外は同様の条件で反応を行ったところ、アセタール
化工程の目的物である3,4−O−シクロヘキシリデン
キニックアシド−1,5−ラクトン(キナ酸アセタール
体(I)、R1+R2=(CH2)5、白色結晶、mp=1
42〜143℃)が80%の収率で得られた。引き続き
実施例1と同様の条件で脱アセタールを行ったところ、
脱アセタール収率85%でキナ酸が得られた。
【0054】
【発明の効果】本発明により、高純度のキナ酸を得るこ
とができるだけでなく、キナ酸の抽出及び精製を低コス
トかつ効率的に実施することができる。
とができるだけでなく、キナ酸の抽出及び精製を低コス
トかつ効率的に実施することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 粗キナ酸を酸触媒の存在下において、ケ
トン類又はアルデヒド類と反応させることにより一般式
(I): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は相異なり、水素、アル
キル基又はアリール基を表し、また、R1及びR2 は一
緒になって、側鎖を有する又は有さない鎖員2〜7のア
ルキレン基を表してもよい。)で示されるキナ酸アセタ
ール体に誘導して精製した後、加水分解することを特徴
とするキナ酸の製造方法。 - 【請求項2】 前記粗キナ酸が、キナ酸を含有している
原料液であり、該原料液から無機塩をイオン交換樹脂に
より除去した後、酸触媒の存在下において、ケトン類又
はアルデヒド類と反応させることにより一般式(I)で
示されるキナ酸アセタール体を製造する工程を含む請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記粗キナ酸が、キナ酸を含有している
原料液であり、該原料液中でキナ酸をアルコール類と反
応させることによりキナ酸エステルに変換した後、酸触
媒の存在下において、ケトン類又はアルデヒド類と反応
させることにより一般式(I)で示されるキナ酸アセタ
ール体を製造する工程を含む請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06536198A JP3822350B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | キナ酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06536198A JP3822350B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | キナ酸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11263746A true JPH11263746A (ja) | 1999-09-28 |
JP3822350B2 JP3822350B2 (ja) | 2006-09-20 |
Family
ID=13284756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06536198A Expired - Fee Related JP3822350B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | キナ酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3822350B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014077398A1 (ja) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | 富士フイルム株式会社 | ポリフェノールの製造方法 |
JP2014101304A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Fujifilm Corp | アセタール系化合物及びアセタール系高分子化合物 |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP06536198A patent/JP3822350B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014077398A1 (ja) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | 富士フイルム株式会社 | ポリフェノールの製造方法 |
JP2014101304A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Fujifilm Corp | アセタール系化合物及びアセタール系高分子化合物 |
JP2014114283A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-26 | Fujifilm Corp | ポリフェノールの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3822350B2 (ja) | 2006-09-20 |
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