JPH11263577A - フック外れ止め装置 - Google Patents

フック外れ止め装置

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JPH11263577A
JPH11263577A JP7045998A JP7045998A JPH11263577A JP H11263577 A JPH11263577 A JP H11263577A JP 7045998 A JP7045998 A JP 7045998A JP 7045998 A JP7045998 A JP 7045998A JP H11263577 A JPH11263577 A JP H11263577A
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link ball
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Akira Nakayama
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Fukuyama Tanko Zoki Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フックが回転しても索に捻りを生じさせず、
索が破損されたりキンクを生じさせたりするのを防ぐこ
とのできるフック外れ止め装置を提供する。 【解決手段】 吊り下げ固定系9に回転自在に設けられ
たフック2に、フック2の掛け口3を自重で塞ぐ外れ止
め4を設け、上記吊り下げ固定系9に外れ止め4を外す
ための駆動解放手段5を設け、上記外れ止め4に索6を
接続し、その索6をフック2上部の軸心を通して駆動解
放手段5に連結すると共にその軸心の索6に捻れ取り手
段7を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作によりフ
ックの外れ止めを作動させてフックの掛け口を開閉する
フック外れ止め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フックに取り付けた吊具を外すに
は、外れ止めを手で開くなどフックに近づいて外れ止め
を操作する必要があり、地上作業員の削減・無人化や高
温雰囲気等での作業環境改善に障害になっていた。
【0003】これを解決するため、遠隔操作によりフッ
クの外れ止めを開閉するフック外れ止め装置が考えられ
ている。
【0004】図6に示すように、このフック外れ止め装
置70は、ブーム(図示せず)等から吊り下げられるフ
ック支持部71にシリンダやモータなどからなる駆動装
置72を設け、その駆動装置72と外れ止め73をロー
プやワイヤ又はチェーンなどの索74で連結したもので
ある。
【0005】駆動装置72は、遠隔操作で駆動されるよ
うになっており、駆動されることにより外れ止め73を
引き上げて外れ止め73を開くようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このフック
外れ止め装置70は、フック75を回転自在に支持する
フック支持部71に駆動装置72を設けるものであるた
め、フック75が回転するとロープなどの索74が捻ら
れて索74が切断されたりキンクが発生してしまうとい
う課題があり、フック75の回転をストッパ(図示せ
ず)などで制限せざるを得なかった。
【0007】また、特に回転フックなどの目付フック7
5である場合、フック75が揺動するたびに索74が引
っ張られて駆動装置72に無理な力がかかるという課題
があり、最悪の場合、駆動措置72に異常が生じること
もある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、フックが回転してもロープなどの索に捻りを生じさ
せず、フックが揺動しても駆動装置に無理な力がかかる
のを防ぐことのできるフック外れ止め装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、吊り下げ固定系に回転自在に設けられたフ
ックに、フックの掛け口を自重で塞ぐ外れ止めを設け、
上記吊り下げ固定系に外れ止めを外すための駆動解放手
段を設け、上記外れ止めに索を接続し、その索をフック
上部の軸心を通して駆動解放手段に連結すると共にその
軸心の索に捻れ取り手段を設けたものである。
【0010】また、吊り下げ固定系に対して揺動自在に
設けられたフックに、フックの掛け口を自重で塞ぐ外れ
止めを設け、上記吊り下げ固定系に外れ止めを外すため
の駆動解放手段を設け、上記外れ止めに索を接続すると
共にその索を駆動解放手段に連結し、その索の中間に索
を迂回させるようにして支持し、かつ索に過大な引張力
がかかったときに索を移動させてその引張力を吸収する
弾性支持手段を設けるとよい。
【0011】そして、吊り下げ固定系に回転自在回転自
在かつ揺動自在に設けられたフックに、フックの掛け口
を自重で塞ぐ外れ止めを設け、上記吊り下げ固定系に外
れ止めを外すための駆動解放手段を設け、上記外れ止め
に索を接続し、その索をフック上部の軸心を通して駆動
解放手段に連結すると共にその軸心の索に捻れ取り手段
を設け、その索の中間に索を迂回させるようにして支持
し、かつ索に過大な引張力がかかったときに索を移動さ
せてその引張力を吸収する弾性支持手段を設けるとよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0013】図1及び図2に示すように、フック外れ止
め装置1は、フック2の掛け口3に設けられる外れ止め
4と、外れ止め4を外すための駆動解放手段5と、外れ
止め4と駆動解放手段5を連結する索たるワイヤ6と、
ワイヤ6に設けられた捻れ取り手段7と、ワイヤ6の中
間に設けられワイヤ6を迂回させるようにして支持する
と共にワイヤ6に過大な引張力がかかったときワイヤ6
を移動させてその引張力を吸収する弾性支持手段8とか
らなる。
【0014】フック外れ止め装置1は、主にブーム等か
ら吊りワイヤ(図示せず)を介して吊り下げられる吊り
下げ固定系たるフック支持部9と、フック支持部9に回
転自在に垂下されるスイベル10とに設けられている。
【0015】フック支持部9は、吊りワイヤに巻回され
て吊り下げられる昇降プーリ11と、昇降プーリ11を
両側から挟むようにして枢支するフレーム枠12とから
なる。
【0016】フレーム枠12は、昇降プーリ11を両側
から挟む側板部13と、側板部13の下端部間に設けら
れる底板部14とからなる。底板部14は、中央にスイ
ベル10の上部を上下方向に貫通させて枢支するための
孔15を有する。
【0017】スイベル10は、下部にフック2を吊るべ
く二股に分かれて下方に延びる吊り部16,16を有
し、吊り部16,16間に掛け渡された水平な軸17を
介してフック2を揺動自在に吊下するようになってい
る。また、スイベル10の上部は、上方に向けて段状に
3段階に縮径する円柱状に形成されており、スイベル1
0の軸心にはワイヤ6や後述する捻れ取り手段7などを
上下方向に通すための貫通孔18が形成されている。
【0018】また、スイベル10は、上部を底板部14
の孔15に挿通されており、上部の上段部19を、底板
部14の上方に突出させている。スイベル10上部の中
段部20は、底板部14の孔15内に回転可能に嵌め込
まれた状態となっており、下段部21を底板部14の下
方に位置させている。
【0019】スイベル10の上段部19には、底板部1
4の孔15の径よりも大きな外径を有する筒状の止め輪
22が固定されており、スイベル10が底板部14の孔
15から抜け落ちないようになっている。また、止め輪
22と底板部14の間にはスラスト玉軸受からなるスラ
スト軸受23が設けられており、スイベル10を円滑に
回転させることができるようになっている。
【0020】スイベル10の下段部21には、後述する
スイベル駆動用モータ24に伝動されるスイベル回転用
歯車25がスイベル10と同心上に固定されている。ス
イベル駆動用モータ24は、回転軸(図示せず)を下方
に向けてフレーム枠12に固定されており、その回転軸
にはスイベル回転用歯車25に噛合される歯車26が固
定されている。
【0021】フック2は、具体的には片つりがぎであ
り、スイベル10の吊り部16,16に軸17を介して
揺動自在に吊下されている。
【0022】外れ止め4は、上部をフック2と同じ軸1
7に揺動自在に連結されて吊下されており、軸17に吊
られた状態でフック先端側の下端をフック2の先端内側
に接触させて掛け口3を塞ぐようになっている。すなわ
ち、外れ止め4は、下端をフック2の先端内側に接触さ
せてバランスされるようになっており、自重でフック2
の掛け口3を塞ぐようになっている。
【0023】また、外れ止め4は、後側(フックの先端
側を前方とする)にワイヤ6が接続されており、ワイヤ
6を上方に引くことにより軸17を中心に回動してフッ
ク2の掛け口3を開くようになっている。
【0024】駆動解放手段5は、伸縮するシリンダロッ
ド27を上方に向けてシリンダ部28をフレーム枠12
に固定される電動シリンダ29と、電動シリンダ29の
シリンダロッド27先端に連結されるリンク機構30と
からなる。
【0025】リンク機構30は、一端をシリンダロッド
27先端に連結される横杆31と、横杆31の中央近傍
に上端を連結されて支点を形成する支持杆32と、横杆
31の他端に連結されて垂下される吊り杆33とからな
る。
【0026】横杆31は、シリンダロッド27にピン3
4を介して上下方向回動自在に連結されており、シリン
ダロッド27側の端部には横杆31の長手方向に若干の
遊びを持たせてピン34を回動自在に通すための長孔3
5が形成されている。
【0027】支持杆32は下端をフレーム枠12側に固
定されて起立している。支持杆32の上端は、横杆31
の中央近傍に上下方向回動自在に連結されており、横杆
31をシーソー状に揺動自在に支持している。
【0028】吊り杆33は、上端を横杆31の他端に上
下方向回動自在に連結されてスイベル10の貫通孔18
の鉛直線上に位置している。吊り杆33の下端には、後
で詳述する捻れ取り手段7が連結されている。
【0029】ワイヤ6は、一端を捻れ取り手段7に連結
されると共に、中間を弾性支持手段8に支持されて迂回
されており、他端を外れ止め4に連結されている。
【0030】図3及び図4に示すように、捻れ取り手段
7は、吊り杆33の下端に上下方向回動自在に連結され
るリンクボール上部取付金具36と、リンクボール上部
取付金具36に上部を固定されるリンクボール37と、
リンクボール37の下部に連結される筒状のリンクボー
ル下部取付金具38と、リンクボール下部取付金具38
の外周を囲んでリンクボール下部取付金具38を上下摺
動自在にガイドするリンクボールガイド39とからな
る。
【0031】リンクボール上部取付金具36は、上部に
吊り杆33の下端に連結される接続部40を有すると共
に、下部にリンクボール37の上部を螺合させるための
ネジ穴41を有する。
【0032】リンクボール37は、一端に球状のボール
部42を有する棒状体からなり他端側に雄ネジが切られ
たボール付シャンク43と、ボール部42の大部分を囲
んでボール部42に面接触する外輪44とからなる。
【0033】ボール付シャンク43は外輪44の下方に
位置されており、雄ネジの切られた他端側を下方に向け
て起立している。
【0034】外輪44は、内部に略球形に窪む受け部4
5を有し、その受け部45内にボール部42の大部分を
収容してボール部42に回転自在に係合されている。そ
して、ボール付きシャンク43側が捻れ方向に回転して
も外輪44にはその回転が伝達されないようになってい
る。
【0035】また、外輪44とボール付シャンク43は
互いに外れないようにしっかりと係合されており、軸方
向に引っ張る力が作用しても外輪44とボール付シャン
ク43は常に一体の状態に保たれるようになっている。
そして、外輪44の外周面46にはリンクボール上部取
付金具36のネジ穴41に螺合される雄ネジが切られて
いる。
【0036】リンクボール下部取付金具38は、内周面
上部47にボール付きシャンク43の雄ネジを挿入して
螺合される雌ネジが形成されている。また、リンクボー
ル下部取付金具38の内部48には、ワイヤ6の一端側
が挿入されて固定されるようになっている。ワイヤ6の
固定は、径方向外方から六角穴付き止めネジ(イモネ
ジ)49,50,51を螺入してワイヤ6をリンクボー
ル下部取付金具38の内周面52に圧着することにより
固定するようになっている。
【0037】六角穴付き止めネジ49,50,51は、
リンクボール下部取付金具38の上部に2ヶ所、下部に
1ヶ所それぞれ上下一直線上に設けられている。上部2
ヶ所に設けられる第1及び第2六角穴付き止めネジ4
9,50は、リンクボール下部取付金具38内に完全に
埋まるように設けられており、下部1ヶ所に設けられる
第3六角穴付き止めネジ51は、後述するリンクボール
ガイド39のガイドスリット53に係合されるようにリ
ンクボール下部取付金具38の径方向外方に突出して設
けられている。
【0038】リンクボールガイド39は、リンクボール
下部取付金具38より若干長い筒状に形成されており、
その内部にリンクボール下部取付金具38を上下方向摺
動自在に収容するようになっている。
【0039】また、リンクボールガイド39には、リン
クボール下部取付金具38から突出する第3六角穴付き
止めネジ51をガイドするためのガイドスリット53が
形成されている。
【0040】ガイドスリット53は、リンクボールガイ
ド39の上端から下部の所定の位置まで上下一直線状に
形成されたスリット(切れ込み)からなり、第3六角穴
付き止めネジ51を上下方向に移動自在に、かつ周方向
に移動させないようにガイドするようになっている。
【0041】そして、リンクボールガイド39は、スイ
ベル10の貫通孔18の下部に挿入されており、リンク
ボールガイド39下端部には、貫通孔18の下端縁に係
合される拡径部54が形成されている。これにより、リ
ンクボールガイド39は、内部のリンクボール下部取付
金具38が上方に移動しても貫通孔18の下部に留まる
ようになっている。
【0042】また、ガイドスリット53の径方向裏側に
は半割の半ネジ穴55が形成されている。そして、この
半ネジ穴55と貫通孔18の下端縁に形成された半割の
半ネジ穴(図示せず)とを合わせ、これら半割の半ネジ
穴間にボルト(図示せず)をねじ込むことにより、リン
クボールガイド39はスイベル10に対して回転しない
ように、かつ、貫通孔18から抜け落ちないように固定
されている。
【0043】ガイドスリット53の下端の位置は、外れ
止め4の閉成を阻害しないように、かつ、リンクボール
37の外輪44などをガイドスリット53上端に当てな
いように決定される。
【0044】図1、図2及び図5に示すように、弾性支
持手段8は、ワイヤ6を迂回させるようにして支持する
アーム56と、そのアーム56を弾性支持するバネ手段
57とからなる。
【0045】アーム56は、一対対称なアームフレーム
板58,59と、これらアームフレーム板58,59の
両端近傍の間に挟まれるようにして枢支される一対のガ
イドプーリ60,61とからなる。
【0046】アーム56の一端側は、フック2の上方に
位置されるスイベル10の吊り部16間に上下方向回動
自在に連結されている。
【0047】具体的には、アーム56一端側の第1ガイ
ドプーリ60の軸62が両端をアームフレーム板58,
59から突出させて吊り部16に回転自在に枢支されて
おり、第1ガイドプーリ60の軸62を中心にしてアー
ム56の他端側を俯仰させるようになっている。
【0048】また、第1ガイドプーリ60は、スイベル
10の貫通孔18から延出されるワイヤ6を鉛直に垂下
された状態のままアーム56の一端側から受けて第1ガ
イドプーリ60の下側に巻回させるようになっている。
そして、ワイヤ6は、第1ガイドプーリ60下側からア
ーム56他端側に設けられた第2ガイドプーリ61の上
端に向けて延び、第2ガイドプーリ61の上端近傍から
アーム56の他端側を巻回されて外れ止め4に接続され
ている。
【0049】アームフレーム板58,59は、それぞれ
両端部にガイドプーリ60,61の径方向外方に張り出
す張出部63,64を有し、第1及び第2ガイドプーリ
61に巻回されるワイヤ6をガイドするようになってい
る。
【0050】バネ手段57は、それぞれのアームフレー
ム板58,59とスイベル回転用歯車25との間に設け
られた一対の引張コイルバネ65,65からなる。引張
コイルバネ65,65は、それぞれ一端をアームフレー
ム板58,59の長手方向の中間に回動自在に連結され
ると共に他端をスイベル回転用歯車25に回動自在に連
結されている。
【0051】引張コイルバネ65,65のバネ力は、ワ
イヤ6を引いて動かす程度の力では伸びないように、か
つ、それ以上の力で引かれると伸び始めるように設定さ
れている。
【0052】次に作用を述べる。
【0053】フック2は、先端側(前側)を細く形成さ
れて後側に重心を位置させているため、荷のない無負荷
状態では、先端を若干上げた状態でスイベル10に吊り
下がっている。
【0054】この状態のフック2に外れ止め4を開いて
荷を吊り下げる場合、遠隔操作により駆動解放手段5た
る電動シリンダ29を縮退させ、外れ止め4を開ける。
電動シリンダ29が縮退されると、シリンダロッド27
先端に連結された横杆31は、杆中央を支持杆32先端
に回動自在に連結されてなる連結点を支点としてシーソ
ー状に回動する。
【0055】このことにより吊り杆33は上方に引き上
げられ、リンクボール上部取付金具36、リンクボール
37及びリンクボール下部取付金具38も上方に引き上
げられる。このときリンクボールガイド39は、スイベ
ル10の貫通孔18内に固定されているため動かず、ガ
イドスリット53で第3六角穴付き止めネジ51を案内
し、リンクボール下部取付金具38を捻れ方向に回転さ
せることはない。
【0056】そして、リンクボール下部取付金具38に
固定されたワイヤ6は一端を上方に引かれ、アーム56
の第1ガイドプーリ60及び第2ガイドプーリ61に案
内されながら移動し、外れ止め4を引く。外れ止め4
は、開成方向に軸17を中心に回動し、フック2に当た
る。
【0057】このとき、フック2は先端上がりの状態に
なっており、外れ止め4はフック2が荷を吊り鉛直な状
態であっても完全に開成するようになっているため、外
れ止め4は、フック2に当たっても更に回動しようとす
る。しかしながら、バネ手段57たる引張コイルバネ6
5,65が伸びてアーム56を下方に回動させ、ワイヤ
6に過大な張力がかかることはない。
【0058】すなわち、外れ止め4がフック2に当たっ
た後の電動シリンダ29の引き代を弾性支持手段8で吸
収することにより、ワイヤ6及び電動シリンダ29に過
大な負荷がかかるのを防ぐことができる。
【0059】また、外れ止め4が開いた状態でフック2
が揺動した場合、フック2は、先端を下げる方向にはワ
イヤ6を緩めながら揺動し、先端を上げる方向にはワイ
ヤ6を引きながら揺動する。このとき、電動シリンダ2
9は伸びきっており、更に伸長させることはできない
が、アーム56が引張コイルバネ65,65を引き伸ば
しながら下方に回動し、ワイヤ6にかかる張力を吸収
し、ワイヤ6や電動シリンダ29に過大な負荷がかかる
ことはない。
【0060】そして、フック2に荷の吊具を掛け、遠隔
操作により電動シリンダ29を伸長させて外れ止め4を
閉じる。電動シリンダ29が伸長されることにより横杆
31はシーソー状に回動し、吊り杆33を下方に押し下
げる。
【0061】このことによりリンクボール上部取付金具
36、リンクボール37及びリンクボール下部取付金具
38も下方に押し下げられ、ワイヤ6は一端側を下方に
押し戻される。外れ止め4は、ワイヤ6による引張から
解放され、自重によりフック2の掛け口3を閉じる方向
に回動してフック2の掛け口3を閉じる。
【0062】また、荷の向きを変えるなどするためにス
イベル駆動用モータ24を駆動させると、スイベル回転
用歯車25が回転され、スイベル回転用歯車25に固定
されたスイベル10及びスイベル10に設けられるフッ
ク2、リンクボールガイド39も回転される。そして、
このときスイベル10とスイベル回転用歯車25の間に
設けられたアーム56及びバネ手段57も一体に回転さ
れる。
【0063】またこのとき、リンクボール下部取付金具
38は、ガイドスリット53に第3六角穴付き止めネジ
51をガイドされているため、リンクボールガイド39
と一体に回転し、リンクボール下部取付金具38と外れ
止め4の間のワイヤ6を捻ることはない。
【0064】そして、リンクボール37のボール付シャ
ンク43は、リンクボール下部取付金具38に固定され
ているため、リンクボール下部取付金具38と一体に回
転する。外輪44は、ボール部42との間で捻り方向に
滑り、吊り杆33に捻り回転を伝えることはない。
【0065】荷が目的の位置に移動されると、上述のよ
うに遠隔操作により電動シリンダ29を縮退させて再び
外れ止め4を開ける。
【0066】このとき、たとえ何らかの理由により外れ
止め4が荷の吊具に引っかかって止まってしまっても、
アーム56が引張コイルバネ65,65を引き伸ばしな
がら下方に回動し、ワイヤ6に過大な張力がかかること
はない。
【0067】このように、フック支持部9に回転自在に
設けられたフック2に、フック2の掛け口3を自重で塞
ぐ外れ止め4を設け、フック支持部9に外れ止め4を外
すための駆動解放手段5を設け、外れ止め4にワイヤ6
を接続し、そのワイヤ6をフック2上部の軸心を通して
駆動解放手段5に連結すると共にその軸心のワイヤ6に
捻れ取り手段7を設けたため、フック2が回転してもワ
イヤ6が捻られることはなく、ワイヤ6が切断されたり
キンクが生じたりするのを防ぐことができ、フック2を
自由に回転させることができる。
【0068】また、フック支持部9に対して揺動自在に
設けられたフック2に、フック2の掛け口3を自重で塞
ぐ外れ止め4を設け、フック支持部9に外れ止め4を外
すための駆動解放手段5を設け、外れ止め4にワイヤ6
を接続すると共にそのワイヤ6を駆動解放手段5に連結
し、そのワイヤ6の中間にワイヤ6を迂回させるように
して支持し、かつワイヤ6に過大な引張力がかかったと
きにワイヤ6を移動させてその引張力を吸収する弾性支
持手段8を設けたため、フック2が揺動するなどしてワ
イヤ6に過大な力がかかっても弾性支持手段8でその力
を吸収することができ、ワイヤ6、リンク機構30など
の動力伝達系66や、駆動手段たる電動シリンダ29に
無理な力がかかるのを防ぐことができる。
【0069】そして、駆動手段と外れ止め4の間にあっ
て駆動手段からの引張力を外れ止め4に伝達する動力伝
達系66にリンクボール37を介設したため、リンクボ
ール37の駆動手段側と外れ止め4側を捻れ回転に関し
て縁を切ることができ、動力伝達系66にキンクが発生
したり捻り応力が発生したりするのを防ぐことができ
る。
【0070】また、フック2を捻れ方向に回転させるフ
ック2上部の軸心上にリンクボール37を位置させるた
め、動力伝達系66の捻れを無理なく良好に取ることが
できる。
【0071】そして、スイベル10の貫通孔18内にガ
イドスリット53を有するリンクボールガイド39を固
定し、そのリンクボールガイド39内にガイドスリット
53に係合される突起(第3六角穴付き止めネジ51)
を有するリンクボール下部取付金具38を上下摺動自在
に収容するものであるため、ワイヤ6が捻れるのを略完
全に防ぐことができ、かつ、リンクボール37の回転中
心がぶれるのを防いで動力伝達系66の捻れを無理なく
取り除くことができる。
【0072】また、アーム56を外れ止め4の開方向に
突出させて延ばすものとしたため、外れ止め4を回動方
向に直接的に引くことができ、外れ止め4を円滑に開閉
することができる。
【0073】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0074】(1)索が捻れるのを防ぐことができ、索
が切断されたり索にキンクが生じるのを防ぐことができ
る。
【0075】(2)フックが揺動するなどして索に過大
な引張力がかかっても索や駆動解放手段に無理な力がか
かるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示すフック外れ止め
装置の側面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図1のV −V 線矢視断面図である。
【図6】従来のフック外れ止め装置の側面図である。
【符号の説明】
1 フック外れ止め装置 2 フック 3 掛け口 4 外れ止め 5 駆動解放手段 6 索 7 捻れ取り手段 8 弾性支持手段 9 吊り下げ固定系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り下げ固定系に回転自在に設けられた
    フックに、フックの掛け口を自重で塞ぐ外れ止めを設
    け、上記吊り下げ固定系に外れ止めを外すための駆動解
    放手段を設け、上記外れ止めに索を接続し、その索をフ
    ック上部の軸心を通して駆動解放手段に連結すると共に
    その軸心の索に捻れ取り手段を設けたことを特徴とする
    フック外れ止め装置。
  2. 【請求項2】 吊り下げ固定系に対して揺動自在に設け
    られたフックに、フックの掛け口を自重で塞ぐ外れ止め
    を設け、上記吊り下げ固定系に外れ止めを外すための駆
    動解放手段を設け、上記外れ止めに索を接続すると共に
    その索を駆動解放手段に連結し、その索の中間に索を迂
    回させるようにして支持し、かつ索に過大な引張力がか
    かったときに索を移動させてその引張力を吸収する弾性
    支持手段を設けたことを特徴とするフック外れ止め装
    置。
  3. 【請求項3】 吊り下げ固定系に回転自在かつ揺動自在
    に設けられたフックに、フックの掛け口を自重で塞ぐ外
    れ止めを設け、上記吊り下げ固定系に外れ止めを外すた
    めの駆動解放手段を設け、上記外れ止めに索を接続し、
    その索をフック上部の軸心を通して駆動解放手段に連結
    すると共にその軸心の索に捻れ取り手段を設け、その索
    の中間に索を迂回させるようにして支持し、かつ索に過
    大な引張力がかかったときに索を移動させてその引張力
    を吸収する弾性支持手段を設けたことを特徴とするフッ
    ク外れ止め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019073238A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 新明和工業株式会社 コンテナ荷役車両

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