JPH11263535A - ワイヤ移送装置 - Google Patents

ワイヤ移送装置

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JPH11263535A
JPH11263535A JP11025736A JP2573699A JPH11263535A JP H11263535 A JPH11263535 A JP H11263535A JP 11025736 A JP11025736 A JP 11025736A JP 2573699 A JP2573699 A JP 2573699A JP H11263535 A JPH11263535 A JP H11263535A
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JP
Japan
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wire
coil
guide member
transfer device
flange
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Pending
Application number
JP11025736A
Other languages
English (en)
Inventor
Norman B Boulton
ビー． ボウルトン ノーマン
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National Standard Co
Original Assignee
National Standard Co
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Publication date
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H49/00—Unwinding or paying-out filamentary material; Supporting, storing or transporting packages from which filamentary material is to be withdrawn or paid-out
    • B65H49/02—Methods or apparatus in which packages do not rotate
    • B65H49/04—Package-supporting devices
    • B65H49/10—Package-supporting devices for one operative package and one or more reserve packages
    • B65H49/12—Package-supporting devices for one operative package and one or more reserve packages the reserve packages being mounted to permit manual or automatic transfer to operating position
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
    • B65H57/12—Tubes
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
    • B65H57/26—Supports for guides
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
    • B65H57/28—Reciprocating or oscillating guides

Landscapes

  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初のコイル及び近傍のコイルから溶接ワイ
ヤを、途切れることなく連続的に送り出すことのできる
ワイヤ移送装置を提供する。 【解決手段】 この発明のワイヤ移送装置は、近傍のワ
イヤコイル１２，１４の軸と同軸にワイヤガイド部材１
８を摺動可能に装着するワイヤ移送装置枠体２０を有し
ている。この移送装置枠体は、ワイヤガイドがその上に
摺動可能に装着されるようになっていて、ワイヤコイル
が装置の下部で並んで配置されると、ワイヤガイド部材
が移送装置枠体に沿って摺動してワイヤコイルの軸と同
軸状に位置される。ワイヤ１５が第１のコイルから引き
出される一方で、第１のコイル軸に対してワイヤガイド
部材１８が同軸状に配置される。第１のコイルからワイ
ヤが引き出されている最中に、ワイヤガイド部材１８が
移送装置枠体２０に位置した停止部材１７に対向して付
勢され、第１のワイヤコイル軸とほぼ同軸に配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、近傍に位置するワ
イヤー・スプール、ワイヤ・リール或いはワイヤ・コイ
ル（以下、ワイヤコイル、又は単にコイルと称する）か
らワイヤを連続的に且つスムーズに（途絶えることな
く）引き取ることのできるワイヤ移送装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】特に限定するものではないが、例えばロ
ボット式溶接において、ワイヤコイルから溶接ワイヤを
連続的に引き取ることによって溶接装置に供給されてい
る。ロボット式溶接装置は多量の溶接ワイヤを使用する
と共に、そのサイズも１８〜２３ｋｇ（４０乃至５０ポ
ンド）から４５３ｋｇ（１，０００ポンド）、或いはそ
れ以上のものなど種々使用されている。従って、溶接ワ
イヤの供給源として、ワイヤ供給源から連続して途切れ
ることなくワイヤを引き出すことができる装置があれば
極めて望ましく、これによって空になったリールを取り
除いて次の新しい溶接ワイヤのコイルが配置されて結合
され、溶接装置へと供給される間、溶接行程を停止する
のを極力少なくすることができる。このような停止時間
はコスト高となり、溶接作業の効率化を損なうものとな
り、特に溶接機が連続運転装置ラインと協働し且つライ
ンの一部となっているときには上記溶接の効率化を大幅
に損なうものとなっている。
【０００３】ワイヤ操作行程においてワイヤコイルを停
止したり置き換えたりする問題を克服するために、コイ
ルのフィラメントワイヤの終端部を他のコイルの先端部
と結合させることが提案されている。即ち、ワイヤが完
全にコイルから引き出されると、２番目のコイルがワイ
ヤの供給を継続して行うというものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置をロボット式の溶接装置に適用するとなると、ワイヤ
の供給コイルのコイル軸に関してワイヤガイドを同軸状
に配置することは容易ではない。この問題を解消する一
つの試みとして、複雑なコイル支持機構を設けてコイル
を若干傾斜させてそれぞれのワイヤコイルの仮想コイル
軸を固定の位置決め孔に導くというものである。しか
し、このような装置は複雑且つ高価であり、溶接ワイヤ
装置においては作動不能である。その理由として、溶接
ワイヤコイルのサイズの問題やスペース上の制限があ
り、そしてワイヤガイドに入り込む際、ワイヤガイドの
端部を通過するときに溶接ワイヤにひずみが付与されて
はいけないという要求があるためである。
【０００５】従って、ロボット式の溶接ではワイヤガイ
ドとコイル軸とを一致させることは極めて望ましく且つ
重要なことである。何となれば、ワイヤガイドを介して
ワイヤコイルから溶接ワイヤを引き取る場合、バックテ
ンションが掛かってはならないし、コイルからワイヤを
引き出す途中において曲げやひずみが加わってワイヤの
形状に影響をあたえてはならないからである。引き出し
途中の溶接ワイヤに曲げやひずみが加わると、裏返った
り、溶接装置の溶接電極でのアーク電圧降下や停止、送
りの不一致や不整合などが生じ、その結果不適切な溶接
動作となり、高価な部品の破棄や取り替え、或いは再溶
接を余儀なくされることになる。
【０００６】更に、上記のような従来技術の場合、ワイ
ヤ引き取り装置が一般に複雑な引き取り機構を含み、こ
の引き取り機構がフライヤー・アームや鳩目を備えてコ
イル軸の周りを回転してコイルからワイヤを引き取る構
成となっている。このような回転式アーム機構は、コイ
ル軸に対して上部ワイヤガイド引き出しユニットを整合
させ続けることを複雑且つ困難にするものである。特に
近傍のコイルから連続して引き出すことが望まれる場合
には尚更である。従って、このような機構はロボット式
溶接において溶接ワイヤを操作するには不適である。
【０００７】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、最初のコイル及び近傍のコイルから溶接ワイ
ヤを連続的に送り出すことのできるワイヤ移送装置を提
供することを目的とするものである。
【０００８】本発明の別の目的は、ワイヤの引き出しに
おいて途切れることなくワイヤフィラメントを連続引き
出しが可能な装置を提供することである。
【０００９】本発明の別の目的は、別途追加的な支持装
置などを必要とすることなく、自動的にワイヤガイド部
材をコイル軸に一致させて配置し、コイルからワイヤを
引き出す際にワイヤには歪みが掛かることのない、ワイ
ヤガイド配列装置を提供することである。
【００１０】本発明の更に別の目的は、ワイヤコイルの
フランジに容易に載置出来、且つコイルから引き出され
ているワイヤに均一なバックテンションを付与すること
のできるワイヤ巻き戻しキャップ機構を提供することで
ある。
【００１１】本発明の更に別の目的は、ワイヤが引き出
されるコイルのコイル軸に対して摺動可能なワイヤガイ
ドを選択的に同軸に配置できる枠体装置を提供すること
である。
【００１２】本発明の更に別の目的は、バックテンショ
ンの調節の必要性を少なくし、コイルから引き出される
ワイヤに掛かるバックテンションを均一にすることので
きるワイヤ巻き戻しキャップ装置を提供することであ
る。
【００１３】本発明の更に他の目的は、コイルフランジ
の端部の周囲に位置して取り囲んだ状態となる回転不能
な周辺フランジ部と、そこから外部に向けて突出してワ
イヤの引き出し中にワイヤに制御されたバックテンショ
ンを付与する非回動のブラシ部材を有して成るスプール
キャップ機構を提供することである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、ワイ
ヤ移送装置は、近傍のワイヤコイルの軸と同軸にワイヤ
ガイド部材を摺動可能に装着するワイヤ移送装置枠体を
有している。この移送装置枠体は、ワイヤガイドがその
上に摺動可能に装着されるようになっていて、ワイヤコ
イルが装置の下部で並んで配置されると、ワイヤガイド
部材が移送装置枠体に沿って摺動してワイヤコイルの軸
と同軸に位置される。ワイヤが第１のコイルから引き出
される一方で、第１のコイル軸に対してワイヤガイドが
同軸状に配置される。第１のコイルからワイヤが引き出
されている最中に、ワイヤガイド部材が移送装置枠体に
位置した停止部材に対して付勢され、第１のワイヤコイ
ル軸とほぼ同軸に配置される。本発明のワイヤ移送装置
は、ワイヤガイド部材を介してワイヤが遠隔の溶接装置
まで引き出されるところの溶接ワイヤをコイルが有して
いる場合には、特有の用途がある。ロボット式の溶接装
置は溶接ワイヤ供給位置から何フィートも離れた位置に
設置できるので、ワイヤガイド部材をコイル軸とほぼ同
軸に配置ことができ、この位置からワイヤを引き出し
て、引き出されるワイヤへのバックテンションを最小に
押さえることができると共に、ワイヤがガイド部材を介
してコイルから引き出される際にワイヤに歪みが掛かる
のを極力抑えることができる。
【００１５】１個のコイルからワイヤを引き出す前に、
第１のコイルからのワイヤ終端部が、近傍に位置する第
２のコイルのワイヤ先端部に結合される。従って、第１
のコイルからワイヤが完全に引き出されると、第２のコ
イルからワイヤガイド部材へと入り込む溶接ワイヤによ
って形成されるテンションが、付勢されて位置されたワ
イヤガイド部材に打ち克って、ワイヤガイド部材を第１
のコイルと同軸の第１の位置からワイヤガイド部材が第
２のコイルの軸とほぼ同軸となる第２の位置まで、停止
部材に対向してワイヤ移送枠体を摺動させることにな
る。この位置において、溶接ワイヤは引き取られたワイ
ヤに歪みを付与することなく第２のコイルから容易に引
き出すことができる。第２のコイルからワイヤを引き出
す際に、第１のコイルの空きリールが装置から取り除か
れ、溶接ワイヤの別のコイルが、除去される空きリール
の近傍に配置される。そして再び、使用中のワイヤコイ
ルの終端部が近傍の新たなコイルの先端部に結合されて
連続的にロボット溶接装置にワイヤを移送できるように
している。
【００１６】ワイヤコイルからのワイヤ引き出しを容易
且つ制御可能とするために、巻き戻し装置が設けられて
おり、この巻き戻し装置はコイルのフランジの端部の周
りを囲繞すフランジ部を有している。好ましい構成とし
て、上記フランジ部は円形のブラシ部を中心に位置させ
る構造を有している。本発明の一実施例では、一対のシ
ャフト或いはスピンドルがフランジ部の中心に装着さ
れ、上記円形のブラシ部を受けて中心に位置せしめ、上
記フランジ部上に重なるように載置する。円形のブラシ
部とフランジ部はコイルのフランジに装着されたときに
は回動せず、フランジ部がコイルの端部を囲繞する。こ
のフランジ部は、好ましくは滑らかで耐摩耗性の表面を
有すると共に、ワイヤがコイルからワイヤガイドを介し
て引き取られて上記フランジ面を移動する際に、ワイヤ
への抵抗が最小となるように形成されるのが望ましい。
【００１７】巻き戻し装置の上記ブラシ部は半径方向外
側に延びた複数のフィラメントを備えた中央のディスク
（盤体）部を有している。このブラシ部は、細長いフィ
ラメントを備えたものであり、ワイヤが上記フィラメン
トを介して移動してコイルから引き取られるときに、溶
接ワイヤへのテンションを制御するものである。半径方
向に延びたフィラメント群による抵抗は、ワイヤにバッ
クテンションを付与するに充分な大きさであり、運転
中、運転開始時及び停止時、並びに予定された停止時間
中にワイヤがコイル上をループ状に弛んだり崩れたり、
変形するのを防止している。このような充分な抵抗が無
いと、ワイヤ移送装置の運転は停止してしまうことにな
る。
【００１８】更に、本発明は以下図面を参照して詳細に
述べるように新規な構成と特徴を備えており、請求項に
記載の範囲内で種々の変更、改変が可能である。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図中、同一又は類似の部位・部材に
ついては同一の符号を付して説明する。図１において、
連続巻き戻し装置、即ちワイヤ移送装置１０が図示され
ている。このワイヤ移送装置１０は並設されたコイル１
２，１４を有しており、このコイルから溶接ワイヤ１５
が引き取られることになる。図１に示すように、溶接ワ
イヤ１５はコイル１２から引き出され、枠体部材２０に
摺動可能に装着されたワイヤガイド部材１８を介して上
方に引き出される。なお、枠体部材２０についてはその
詳細を後述する。
【００２０】図１〜図３，図５〜図７、図９〜図１１，
及び図１４に示す通り、ワイヤ移送装置１０は複数の巻
き戻し装置２２を備え、コイル１２及び１４の上部コイ
ルフランジ１２ａ，１４ａにそれぞれ取り付いている。
図１４に示すように、それぞれの巻き戻し装置２２は半
径方向外側に延びたフランジ部２４を有しており、この
フランジ部２４がそれぞれのコイルのフランジ１２ａ、
１４ａの端部を囲み且つその上にぴったり位置するよう
に構成されている。更に、この巻き戻し装置２２は、フ
ランジ部２４に取り付いて半径方向外側に延びた円形の
ブラシ部２５を備えている。コイルフランジ１２ａ,１
４ａに巻き戻し装置２２のフランジ部２４を位置決め
し、装着して設置するために、複数のピン２３が設けら
れている。コイルフランジ１２ａ,１４ａは複数の開口
１６を有しており、この開口１６が協働して、即ち上記
ピン２３をコイルフランジの開口１６に挿入することで
巻き戻し装置２２をコイルフランジ１２ａ，１４ａに装
着できるようにしている。
【００２１】円形のブラシ部２５は、図１４に示すよう
に、半径方向外側に延びた複数の歯状のブラシ指部（若
しくはフィラメント部材）２７を有する中心ディスク部
材２６を備えている。この歯状のブラシ指部材２７と中
央ディスク部材２６は、同一平面上に在ることが望まし
く、フランジ部とブラシ部のいずれもコイルのフランジ
に取り付けられたときに回転しない構成とするのがよ
い。フランジ部２４は面部２４ａを有し、この面部２４
ａは、コイルからワイヤを引き出すときにワイヤ１５に
対して最小の抵抗となるように円滑な表面を有してい
る。この表面は、研磨した金属製の滑らかな面により形
成することも可能である。
【００２２】図１〜３図，図５〜図７および図９〜図１
１において、溶接ワイヤ１５がワイヤガイド部材１８を
介してコイル１２から引き出される状態を示している。
溶接ワイヤ１５は終端部１５ａを有し、これが別のコイ
ル１４に巻かれた溶接ワイヤ１５の先端部１５ｂと合わ
される。従って、ワイヤ１５が巻き取り装置２２のフラ
ンジ部２４の表面２４ａから引き出されると、ワイヤ１
５はブラシ指部２７によって係合されて、コイルからの
ワイヤの引き出しが中断したりや途絶えたときに、ワイ
ヤに適当なテンションを付与するのである。ワイヤは、
ワイヤの供給源から離れて設置したロボット式溶接ガン
又はステーション（図示せず）に引き取られる。ワイヤ
がコイルから引き取られると、関連するコイル１２又は
１４の軸（符号５０）と同軸状に配置されたワイヤガイ
ド部材１８に入る（図１，５，９及び１２参照）。
【００２３】連続巻き戻し装置、即ちワイヤ移送装置１
０は、枠体部材２０を有し、これにワイヤガイド部材１
８が摺動可能に装着され、且つ補助支持部材２１（図
２）を備え、この補助支持部材２１は、ワイヤガイド部
材１８と関連する管体４０を、ガイド部材が１個のコイ
ルと同軸状に整合された第１の位置から、後述の第２の
位置へと枢動させ且つ安定状態に保持するものである。
ここで、上記第２の位置とは、ワイヤの終端部が完全に
第１のコイルから引き離されて近傍の第２のコイルのワ
イヤ先端部がワイヤガイド部材１８を介して引き出され
たときに、ガイド部材１８が別のコイルの軸と同軸とな
る位置である。図４に示すように、ガイド部材１８はテ
フロンや他の抵抗の少ない物質より成る、或いはベアリ
ング構造としたブッシング部材３４を受ける開口２９を
備えたＬ字状のブラケット部材２８を有している。この
ブッシング部材３４は枠体部材２０と係合する大きさと
し、ガイド部材１８が枠体部材２０上をほぼ抵抗なしに
往復移動できるようにしている。
【００２４】本発明の一実施例において、上部ガイド部
材１８のガイド部材出口１８ａとガイド部材カップリン
グ１８ｂは枠体部材２０に摺動可能に取り付いており、
前記補助支持部材２１（図２）に枢動可能に係止されて
いるフレキシブルな管体４０に接合されている。管体４
０は、特に規制されていない状態、即ち、保持状態にな
い場合にはほぼ直線状であり、ガイド部材の出口１８ａ
に装着された入口４０ａを有し、更に回動可能なカップ
リング１８ｂと、補助支持部材２１に枢動可能に係止し
てなる出口４０ｂとを備えている。管体４０は係止され
た入口と出口との間にまたがって所定の円弧状を有して
いる。この円弧状管体４０は外側への付勢力を有してお
り、これによって枠体部材２０に設けた停止部材１７に
対向してガイド部材１８を定位置に保持している。停止
部材１７によって、ワイヤが引き出されるコイルの軸と
ほぼ一致するように、ワイヤの引き出し中にガイド部材
１８を位置させることができる。管体４０の所定円弧状
部のバネ張力は、最低で約０．２２７kg（０．５ポン
ド）から最高でおよそ２.２６５kg（５ポンド）の範囲
とし、停止部材１７に対してガイド部材を保持してい
る。この場合、好ましいテンション（張力）としてはお
よそ０．６８kg（１．５ポンド）としている。第１のコ
イルからのワイヤの終端部１５ａが引き出された場合、
ワイヤの第１の巻き部分が近傍の第２のコイルから引き
離されて、ガイド部材に係合しているワイヤに加わるバ
ックテンションによってガイド部材がバネ引っ張り力を
上回り、支持枠体部材２０に沿って摺動し、ガイド部材
が停止部材１７と係合して図３のように第２のワイヤコ
イルの軸に同軸となった時点で停止する。
【００２５】従って、近傍に位置する第２のワイヤコイ
ルからのブラシフィラメント２７と係合しているワイヤ
に起因するバックテンションは、上部ガイド部材の管体
４０の所定円弧体によって形成される付勢力に充分対抗
し克服できるものであるので、ガイド部材が一つのコイ
ルから別のコイル軸へと同軸状にシフトできる。かく
て、ガイド部材がコイルとコイルとの間を枠体部材に沿
って同軸に移動するのが、ワイヤガイド出口端部１８ａ
と、軸方向の支持部材２１に枢着された管体の出口端部
４０ａとの間にて、管体４０の円弧状長さの力によって
制御及び維持される。管体４０の出口端部４０ｂはブラ
ケット４３によって補助支持枠体２１に、コイル１２と
コイル１４の軸５０、５０の間のほぼ中間位置にて枢動
可能に係止される。この構成によって、管体４０に対し
てほぼ直線状に戻るような記憶を付与する上記画成され
た管体の円弧形状によって、オーバーセンター型の付勢
作用をもたらすことになる。
【００２６】このように、コイルからワイヤを引き取る
最中に、円弧形状とガイド部材１８へのテンションの付
与によって、ガイド部材１８を停止部材１７に対向して
コイル軸と同軸に位置させ且つ維持している。近傍のコ
イルからワイヤの先端が引き取られると、ガイド部材に
入り込む引き出されたワイヤに対するバックテンション
若しくは抵抗がガイド部材１８に力を付与し、この力が
ガイド部材に付与される付勢力よりも大きいことから、
ガイド部材１８を新しいコイルの軸の情報に同軸状に停
止部材に対向して位置させることができる。図３には、
コイル１４と近傍のコイル１２に関する同軸の位置の間
をガイド部材１８と管体４０の動きが示されている。点
線４１で示すように、ガイド部材１８に取り付いた管体
４０は枠体部材２０に沿って最終位置まで移動し、そこ
でガイド部材１８は停止部材１７と係合してコイル１２
の軸と同軸に位置される。管体４０の出口端部４０ｂ
は、図１及び図３に示すように、コイル１２及び１４の
軸の中間地点にて、支持部材２１に取り付いたブラケッ
ト４３に枢動可能に装着される。
【００２７】本発明の別の実施例を図５〜図８に示す。
この図において、ガイド部材１８は、ブラケット４３に
よって補助的な支持部材２１に枢着されている付勢部材
３０に保持されている。付勢部材３０は、中心軸３１と
バネ部材３２とテンション装置若しくは停止部材３３を
有しており、停止部材３３によって付勢部材３０の調節
がなされて、ガイド部材１８の適切なテンションを維持
し、これにより、所定のコイルからワイヤを引き出す最
中に、コイル軸と同軸にガイド部材１８を位置させてお
くことができる。
【００２８】図７において、コイル１４の終端部１５ａ
からコイル１２の先端部１５ｂまでワイヤが移送する間
に、ガイド部材１８と付勢部材３０が移動することによ
って、付勢部材３０が、完全に延びきった位置、即ちガ
イド部材１８がコイル１４の軸と同軸に位置している場
所から、コイル１２の軸に対してガイド部材１８が同軸
状に位置される場所まで移動することになる。かくて、
付勢部材３０は停止部材１７に対向してガイド部材１８
を維持し、付勢部材３０によって付与される充分なバネ
張力によってガイド部材１８をコイル軸と同軸状に保持
している。ワイヤの取り出しが或るコイルから別のコイ
ルに代わる場合、ガイド部材１８を介する溶接ワイヤの
引き出し力が付勢部材３０のバネ張力に打ち克って、ガ
イド部材１８が枠体部材２０上を摺動して、ガイド部材
１８がコイル１２と同軸となる位置まで移動させる（図
５及び図７参照）。ガイド部材１８は上部ガイドチュー
ブ即ち管体４０と協働して、この管体４０を介して溶接
ワイヤが引き出され、管体４０は溶接ロボット（図示せ
ず）に導入される。ここで、管体端部４０ｂは枢動地帯
即ち補助枠体２１のブラケット４３に取り付いている必
要はない。
【００２９】本発明の更に別の実施例を示す図９〜図１
１において、ガイド部材１８と管体４０は板バネ部材４
４を有しており、ガイド部材にテンションを付与してワ
イヤが引き出されるコイル軸と同軸状にガイド部材を位
置させる。板バネ４４はガイド部材１８に対しておよそ
０．２３kg〜２.３kgほどのバネ張力を付与している。
図１１は、コイル１４とコイル１２の同軸上の位置の間
をガイド部材１８と管体４０とが移動するのを示してい
る。点線４１で示すとおり、管体４０はガイド部材１８
に取り付いており且つ板バネ部材４４と協働するように
なっていて、枠体部材２０に沿って移動して、最終位置
まで進み、その位置でガイド部材１８が停止部材１７と
係止してコイル１２の軸と同軸となる位置に配置され
る。管体４０の出口端部はコイル１２と１４の中間位置
にて、支持部材２１に装着されたブラケット４３に枢動
可能に取り付いている（図９及び図１１参照）。
【００３０】この発明の更に別の実施例を示す図１２と
図１３において、コイル軸と同軸状の位置間においてガ
イド部材１８を摺動させるための機械的に平衡にした構
造を示している。ガイド部材１８はコイル（図示せず）
と同軸状に中心位置が決められ、ワイヤ１５はガイド部
材１８を介して移送される。ワイヤ１５はガイド部材１
８から出て管体（図示せず）を介して所望の方向に導か
れる。前に述べたように、ガイド部材１８は、レバー４
５の一端に枢着されており、他端には吊り下げ重り４６
が取り付いている。このレバーは、ピン４８によって枢
着されている開口４５ａを備えていて停止部材１７の中
間にて支持枠体２１を保持している。ワイヤの最終巻部
分が一つのコイルから引き出されると、第１の巻部分に
よってガイド部材１８をＡ地点からＢ地点へと移動させ
る。ガイド部材１８の移動が、図１３のＣ地点で示すよ
うに、コイル１２及び１４の間の距離に等しい場合、前
記吊り下げ重り４６が垂直に垂下される。ガイド部材１
８とレバー４５とが更に移動すると、平衡力に打ち克っ
て点線で示すようにＢ地点へと移動する。この位置で
は、ガイド部材１８は停止部材１７と係合しコイル１２
の軸５０とほぼ同軸の位置となる。
【００３１】このような機械的な平衡手段を採用するこ
とで、バネ付勢系統よりも小さな力をガイド部材１８に
付与することになる。このような構成は、コイルから引
き出されるワイヤが細いワイヤの場合には好適である。
【００３２】図面の特に図１４に示すとおり、巻き戻し
装置２２は滑らかな円弧状の構造のフランジ部を有し、
ワイヤがその表面を介してガイド部材へと容易に引っ張
ることができるようになっている。フランジ部２４もブ
ラシ部２５も、コイルフランジ１２ａ，１４ａに装着さ
れているときには、いずれも回転しない。円形のブラシ
部材２５と半径方向に延びた突起状のブラシ指部２７が
ワイヤに充分なバックテンションを付与することによっ
て、ワイヤがコイルの適切な位置に保持され、コイルか
らワイヤを引き出すときに停止や開始時での縺（もつ）
れや巻き込み等を防止している。
【００３３】なお、上記のガイド部材１８は、プラスチ
ックやテフロンベアリング或いはブッシング構造のＬ字
型部材によって枠体部材２０に摺動可能に取り付いてい
る構成となっているが、この発明はこれに限定されるも
のではなく、それぞれのコイルの軸をガイド部材が前後
方向に摺動できるようなものであれば枠体部材の断面形
状は所望の形状とすることができる。更に、ガイド部材
から出てくるワイヤの方向と位置は特に限定されるもの
ではなく、管体４０の円弧形状による張力を利用する実
施例を除けば補助部材２１の枢動位置を含むどのような
位置でも構わない。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、最
初のコイル及び近傍のコイルから溶接ワイヤを、途切れ
ることなく連続的に送り出すことのできる等の、種々の
効果を有するワイヤ移送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による連続巻き取り装置の正
面図である。
【図２】図１の２−２線に沿って破断した断面図であ
る。
【図３】図１に示した連続巻き取り装置の上面図。
【図４】図１に図示した実施例の、付勢された枢動可能
なガイド部材の拡大断面図である。
【図５】本発明の別の実施例による連続巻き取り装置の
正面図である。
【図６】図５の６−６線に沿って破断した断面図であ
る。
【図７】図５の連続巻き取り装置の上面図である。
【図８】図５の実施例による付勢された摺動可能なガイ
ド部材の拡大断面図である。
【図９】本発明の更に別の実施例による連続巻き取り装
置の正面図である。
【図１０】図９の１０−１０線に沿って破断した断面図
である。
【図１１】図９に示す連続巻き取り装置の上面図であ
る。
【図１２】本発明の一実施例における機械的に平衡化さ
れたガイド部材を示す概略図である。
【図１３】図１２に示す実施例における機械的に平衡状
態としたワイヤガイド部材の概略正面図である。
【図１４】本発明の巻き取り装置における巻き戻し装置
の断面図である。
【符号の説明】
１０・・・ワイヤ移送装置 １２・・・ワイヤコイル １４・・・ワイヤコイル １５・・・ワイヤ １５ａ・・・ワイヤの終端部 １５ｂ・・・ワイヤの先端部 １６・・・開口 １７・・・停止部材 １８・・・ワイヤガイド部材 ２０・・・枠体部材 ２１・・・補助支持部材 ２２・・・巻き戻し装置 ２３・・・ピン部材 ２４・・・フランジ部 ２５・・・円形ブラシ部 ２７・・・ブラシ指部 ２８・・・ブラケット部材 ３４・・・ブッシング部材 ４０・・・フレキシブルな管体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも２個のワイヤコイルから溶接
    ワイヤを連続的に引き出すためのワイヤ移送装置におい
    て、 上記ワイヤコイルの上方に配置した枠体とガイド部材と
    を有し、 上記枠体は上記コイルの軸を通る中心線に対してほぼ垂
    直な枠体部材を備えており、 上記ガイド部材は、上記枠体部材に摺動可能に配置され
    て、上記ガイド部材が上記少なくとも２個のワイヤコイ
    ルの一方のコイル軸と同軸となる第１の位置と、上記ワ
    イヤコイルの他方のコイル軸と同軸となる第２の位置と
    の間を作動できるようにしてなる、ワイヤ移送装置。
  2. 【請求項２】 上記少なくとも２個のワイヤコイルのフ
    ランジに装着可能な非回動の巻き戻しキャップ装置を有
    しており、上記巻き戻しキャップ装置はフランジ部とブ
    ラシ部とを有し、上記フランジ部は上記少なくとも２個
    のワイヤコイルの上部フランジに装着されており、上記
    ブラシ部は上記少なくとも２個のワイヤコイルからワイ
    ヤが引き出されることによって上記ワイヤに係合されて
    なる、請求項１のワイヤ移送装置。
  3. 【請求項３】 上記枠体は上記枠体部材とほぼ同一の面
    に位置する補助枠体部材を有し、更にこのワイヤ移送装
    置は上記補助枠体部材に枢着された付勢手段を有し、こ
    の付勢手段は上記摺動可能に装着したガイド部材と係合
    可能となっていて、上記ガイド部材を上記第１又は第２
    の位置に保持してなる、請求項１のワイヤ移送装置。
  4. 【請求項４】 上記付勢手段によって上記摺動可能に装
    着されたガイド部材へ付与される張力がおよそ０．２３
    kg〜２．３kgである請求項３のワイヤ移送装置。
  5. 【請求項５】 上記付勢手段によって上記摺動可能に装
    着されたガイド部材へ付与される張力がおよそ０．６８
    kgである請求項３のワイヤ移送装置。
  6. 【請求項６】 上記付勢手段は所定の円弧状を有する管
    体であり、この管体一端は上記ガイド部材と係合可能で
    あり、他端は上記補助枠体部材に枢動可能に保持されて
    おり、上記管体は付勢が解かれたときに直線状になろう
    とする記憶を保持してなる、請求項３のワイヤ移送装
    置。
  7. 【請求項７】 上記付勢手段はバネ張力の装置であっ
    て、その一端が上記補助枠体部材に保持され、他端が上
    記ガイド部材と係合可能になっている請求項３のワイヤ
    移送装置。
  8. 【請求項８】 上記バネ張力装置は調節可能である請求
    項７のワイヤ移送装置。
  9. 【請求項９】 上記付勢手段は、レバー手段の一端に保
    持された重りを有しており、上記レバー手段の他端は上
    記ガイド部材と係合可能であり、上記レバー手段は上記
    補助枠体部に枢着されて上記ガイド部材と共に上記第１
    と第２の位置の間を枢動できるようにしてなる請求項３
    のワイヤ移送装置。
  10. 【請求項１０】 上記巻き戻し装置の上記フランジ部と
    上記ブラシ部は単一の面に配置されてなる請求項２のワ
    イヤ移送装置。
  11. 【請求項１１】 フランジを有するワイヤコイルからワ
    イヤを引き出すワイヤ移送装置において、上記ワイヤコ
    イルのフランジを囲繞して装着されている非回動の巻き
    戻しキャップ装置を有し、この巻き戻しキャップ装置は
    フランジ部とブラシ部とを有し、上記フランジ部はワイ
    ヤコイルの上記フランジを囲繞し、上記ブラシ部は、ワ
    イヤの取り出し中にワイヤと係合してワイヤにバックテ
    ンションを付与してなるワイヤ移送装置。
  12. 【請求項１２】 上記フランジ部は耐摩擦性の円弧面を
    有してコイルからワイヤの引き出しが容易となるように
    した請求項１１のワイヤ移送装置。
  13. 【請求項１３】 上記フランジ部と上記ブラシ部は同一
    平面上に配置してなる請求項１１のワイヤ移送装置。
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