JPH11263165A - 緊急時の操作代行装置 - Google Patents

緊急時の操作代行装置

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JPH11263165A
JPH11263165A JP10069918A JP6991898A JPH11263165A JP H11263165 A JPH11263165 A JP H11263165A JP 10069918 A JP10069918 A JP 10069918A JP 6991898 A JP6991898 A JP 6991898A JP H11263165 A JPH11263165 A JP H11263165A
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JP
Japan
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detecting means
surrogate
control device
abnormality
emergency
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Application number
JP10069918A
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English (en)
Inventor
Masao Nakazawa
澤 雅 生 中
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故又は危険な状態を検出した場合、予め記
憶させておいた誘導又はアドバイスの内容を音声或は表
示によってドライバに伝達し、また、ドライバに代わっ
て車両の操作を行なう緊急時の操作代行装置の提供。 【解決手段】 事故等の車両に対する異常を検出する異
常検出手段(2、3、4)とその異常検出手段(2、
3、4)からの信号により異常を判断し代行する操作を
指示する制御装置(1)と代行する操作、メッセージ等
を記憶させる記憶手段(1a)と制御装置(1)からの
信号により作動する実行手段(5、6、7)と補助電源
(8)とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急時にドライバ
ーに代わり災害の拡大を防止するよう車両に対する操作
を行なう操作代行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の事故等が発生した場合、ドライバ
を救援する技術、例えば日産技報No.37,1995
に所載の「事故自動通報システム」等、は知られてい
る。
【0003】そして、これらの技術は事故の救援に必要
な情報を自動的に緊急連絡先に無線等で通報し、事故発
生後の災害の拡大を防止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、事故を起こしてパニック状態に陥って
いるドライバに適切な行動をとるように誘導する機能を
備えていないため、ドライバ或は同乗者のとっさの判断
による処置には対応出来なくて、必ずしも災害の拡大防
止に寄与していないという問題がある。
【0005】したがって、本発明は、上記の問題点に鑑
み、事故又は危険な状態を検出した場合、予め記憶させ
ておいた誘導又はアドバイスの内容を音声或は表示によ
ってドライバに伝達し、また、ドライバに代わって車両
の操作を行なう緊急時の操作代行装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、緊急時
にドライバーを援助し災害の拡大を防止するよう車両に
対する操作を行なう操作代行装置において、車両に対す
る異常を検出する異常検出手段とその異常検出手段から
の信号により異常を判断し代行する操作を指示する制御
装置と代行する操作、メッセージ等を記憶させる記憶手
段と制御装置からの信号により作動する実行手段と補助
電源とから構成されている。
【0007】また、本発明によれば、前記異常検出手段
は加速度検出手段、キャビン内の水位検出手段及びキャ
ビン内の一酸化炭素濃度検出手段により構成されてい
る。
【0008】また、本発明によれば、前記制御装置は入
力手段と判断手段と記憶されている指示する操作、メッ
セージを記憶手段から選択する選択手段と出力手段とか
ら構成されている。
【0009】また、本発明によれば、前記記憶手段は代
行する操作手順及び内容とメッセージとを予め記憶させ
ておく記憶装置であり、前記実行手段は音声出力手段、
表示灯及びヘッドランプ、ハザード、エアコンのブロ
ワ、シートベルト解除機構等を駆動する駆動手段であ
る。
【0010】さらに、本発明によれば、前記制御装置は
入力手段により各異常検出手段からの信号を読み取り、
判断手段により異常の内容を判断し、選択手段により記
憶手段に記憶されている代行する操作、メッセージを選
択して出力し、実行するよう制御していることが好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明に係る操作代行装
置を装備したトラックのキャブCを示し、全体構成を示
す図2を参照して、床面21には加速度検出手段である
加速度センサ2、キャブCの内側後面22には水位検出
手段である水位センサ3、一酸化炭素(以下COと記
載)濃度検出手段であるCO濃度センサ4、音声出力手
段であるスピーカ5がそれぞれ取り付けられ、電気回路
で床面21に設けられた制御装置1に接続されている。
【0012】また、シートSの下方に設けられたヘッド
ランプ、ブロア、シートベルト解除機構等の駆動手段7
と、インスツルメントパネルPに設けられた表示灯6と
は電気回路でそれぞれ制御装置1に接続され、キャブC
の後面外側には補助電源8が設置され、制御装置1に接
続されている。ここで、符号Bは後部ボデー、Tはタイ
ヤをそれぞれ示し、補助電源8、制御装置1、音声出力
手段5、表示灯6、及び駆動手段7は衝撃及び水に対し
て十分に防護されていることが好ましい。
【0013】図3は制御手段である制御装置1のブロッ
ク図であり、衝突の際の加速度センサ2からの信号、水
中に転落した際のキャビン内の水位信号、キャビン内の
CO濃度信号は先ず入力手段10に入力され、事故の内
容が判断手段11で判断され、指示すべきメッセージや
操作手順等を記憶手段1aから選択手段12で選択し、
出力手段13でそれぞれの機器に指示するよう構成され
ている。
【0014】以下、図4のフローチャートを参照して、
作用について説明する。作動に際し、先ずデータを初期
化し(ステップS1)、入力手段10より2、3、4の
各検出手段からの信号を読み取り(ステップS2)、衝
突事故の衝撃が車両に加わったか否か判断する(ステッ
プS3)。
【0015】ステップS3がYESだったら、ヘッドラ
ンプ、ハザードランプをONし(ステップS7)、メッ
セージ(例えば、図11の例1)を出力し(ステップS
8)、加速度ゼロから所定時間経過したか否か判断する
(ステップS9)。NOの場合は戻り、YESだった
ら、シートベルト解除機構とドアロック解除機構とを駆
動して解除し(ステップS10)、ステップS1に戻
る。
【0016】ステップS3でNOの場合は、キャビン内
にドア開放が不可能な程度の浸水があるか否か判断する
(ステップS4)。YESだったら、パワウインドウ、
シートベルト解除機構及びドアロック解除機構を駆動し
(ステップS11)、メッセージ(例えば、図11の例
2)を出力してリタン(ステップS12)し、ステップ
S4でNOの場合は、キャビン内にドア開放可能な程度
の浸水があるか否かを判断する(ステップS5)。YE
Sだったら、メセージ(例えば、図11の例3)を出力
し(ステップS13)、NOの場合は、CO濃度が危険
値になっているか否かを判断する(ステップS6)。N
Oの場合は戻り,YESだったら、ブロワ、シートベル
ト解除機構を駆動(ステップS14)し、メッセージ
(例えば、図11の例4)を出力(ステップS15)し
てリタンし、一連の制御を終了する。
【0017】図5は、別の実施の形態として室内温度の
上昇による事故を防止する場合を示している。図5にお
いて、室温センサ30とマイクロフォン31とが制御装
置1に接続されていること以外、第1の実施の形態と同
じである。
【0018】すなわち、図6に示すように、マイクロフ
ォン31から集音した音から所定の帯域の音声の存在で
判断し(ステップS2、3)、室温センサ30からの信
号でキャビン内の温度と温度の上昇速度を算出し(ステ
ップS4、5)、室温が予め設定された温度以上の場合
は、設定温度を越えた時点から現在までの経過時間をカ
ウントし(ステップS6、7)、室温の上昇速度と経過
時間とから図7に示す制御マップを参照して領域S、
W、Dを判定し(ステップS9)、領域Wの場合は警告
メッセージ(例えば、図11の例5)のみを出力し、領
域Dの場合はブロワを駆動して窓を明け、メッセージ
(例えば、図11の例7)を出力するように(ステップ
S10、11、12、13)、構成している。なお、ス
テップS6において、室温が予め設定された温度以下の
場合は、経過時間を0にクリアする(ステップS8).
図8は、他の実施の形態として、車両が横転、転倒した
場合に対応出来るようにしたものを示している。上下加
速度センサ2aを加えたこと以外、第1の実施の形態と
同じであり、図9に示すように上下加速度センサ2aに
より重力加速度の方向が45度〜315度であれば(図
10参照)、車両は横転又は転倒と判断し(ステップS
2、3)、ドアロックとシートベルトとを解除し、窓ガ
ラスを開放してメッセージ(例えば、図11の例6)を
出力するよう構成している。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた作用効果を奏する。 (1) 車両事故に遭遇した場合にドライバがとっさに
行なうべき車両の操作の一部が、本装置によって代行さ
れるため、乗員の脱出や救助活動が容易になる。 (2) 音声メッセージや表示によりドライバは混乱か
ら開放され、冷静且つ適正に行動が取れるようになる。 (3) したがって、事故発生後の被害の拡大が防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すキャブに装備され
た全体構成図。
【図2】全体構成を示すブロック図。
【図3】制御装置のブロック図。
【図4】図1の制御のフローチャート図。
【図5】本発明の別の実施の形態を示す追加ブロック
図。
【図6】図5の制御のフローチャート図。
【図7】図6の制御マップ。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す追加ブロック
図。
【図9】図8の制御のフローチャート図。
【図10】重力加速度の方向を示す図。
【図11】音声メッセージの例を記載した図。
【符号の説明】
1・・・制御装置 2・・・加速度センサ 3・・・水位センサ 4・・・CO濃度センサ 5・・・スピーカ 6・・・表示灯 7・・・ヘッドランプ、シートベルト解除機構等の駆動
手段 8・・・補助電源 C・・・キャブ B・・・後部ボデー T・・・タイヤ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急時にドライバーを援助し災害の拡大
    を防止するよう車両に対する操作を行なう操作代行装置
    において、車両に対する異常を検出する異常検出手段と
    その異常検出手段からの信号により異常を判断し代行す
    る操作を指示する制御装置と代行する操作、メッセージ
    等を記憶させる記憶手段と制御装置からの信号により作
    動する実行手段と補助電源とから構成されていることを
    特徴とする緊急時の操作代行装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段は加速度検出手段、キ
    ャビン内の水位検出手段及びキャビン内の一酸化炭素濃
    度検出手段により構成されている請求項1記載の緊急時
    の操作代行装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は入力手段と判断手段と記
    憶されている指示する操作、メッセージを記憶手段から
    選択する選択手段と出力手段とから構成されている請求
    項1記載の緊急時の操作代行装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は代行する操作手順及び内
    容とメッセージとを予め記憶させておく記憶装置である
    請求項1、3のいずれかに記載の緊急時の操作代行装
    置。
  5. 【請求項5】 前記実行手段は音声出力手段、表示灯及
    びヘッドランプ、ハザード、エアコンのブロワ、シート
    ベルト解除機構等を駆動する駆動手段である請求項1記
    載の緊急時の操作代行装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は入力手段により各異常検
    出手段からの信号を読み取り、判断手段により異常の内
    容を判断し、選択手段により記憶手段に記憶されている
    代行する操作、メッセージを選択して出力し、実行する
    よう制御している請求項1、3のいずれかに記載の緊急
    時の操作代行装置。
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