JPH11262299A - 車両用発電制御装置 - Google Patents
車両用発電制御装置Info
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- JPH11262299A JPH11262299A JP10345992A JP34599298A JPH11262299A JP H11262299 A JPH11262299 A JP H11262299A JP 10345992 A JP10345992 A JP 10345992A JP 34599298 A JP34599298 A JP 34599298A JP H11262299 A JPH11262299 A JP H11262299A
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Abstract
複雑な制御が可能な車両用発電制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】 レギュレータに含まれる外部信号受信回
路18は、ECUから送られてくる複数種類の信号のそ
れぞれの周期を検出する周期検出部30と、周期検出部
30によって検出された周期の値に基づいて信号の種類
を判別する信号種類判別部40と、受信した信号のデュ
ーティ比を検出するデューティ比検出部50と、信号種
類判別部40によって判別された種類の信号に対応する
制御変数の値を、デューティ比検出部50によって検出
された信号のデューティ比に応じて設定する制御変数設
定部60とを備えている。制御変数設定部60によって
設定された各種の制御変数を用いてオルタネータの発電
制御が行われる。
Description
等からの指示に応じた車両用交流発電機の発電制御を行
う車両用発電制御装置に関する。
テリの補充電を行うとともに、エンジンの点火、照明、
その他の各種電装品の電力を賄うものであり、その負荷
状態が変化した場合であっても出力電圧をほぼ一定に維
持するために発電制御装置が接続されている。特に最近
では、車両に備わった外部制御装置(例えばエンジン制
御装置ECU)から発電制御装置に対して所定の設定信
号を送って、発電制御装置における調整電圧や励磁電流
通電率の目標値等を設定することにより、車両の走行状
態等に応じた最適な発電制御を行う手法が用いられてい
る。
開示された車載用発電機の発電制御装置は、エンジンコ
ントロールユニットから送られてくるPWM信号に基づ
いて発電機の調整電圧を設定している。また、特開平8
−275407号公報に開示された発電電圧制御装置
は、エンジン制御装置から送られてくる車両状態信号に
応じた制御動作を行っている。また、特開平7−184
330号公報に開示された電圧調整器は、エンジン制御
装置から送られてくるコントロール信号に応じた発電制
御を行うとともに、同じ信号線を介して出力モード信号
が送られてきた場合には、診断装置による診断内容の出
力を行っている。また、この他にも、エンジン制御装置
との間で信号の送受を行うものとして、特開平6−26
1464号公報に開示された発電機制御装置が知られて
いる。
開平5−268733号公報に開示された発電制御装置
では、PWM信号に応じて発電機の調整電圧を制御して
おり、同じ信号線を介して2種類以上の信号を送受する
ことはできないため、調整電圧以外の制御、例えばアイ
ドル時のトルク制御等を並行して行うことができなかっ
た。
示された発電電圧制御装置では、車両状態信号をシリア
ルの通信方法を用いて送受しており、この車両状態信号
に応じてアイドル時の発電率(Fduty)を制御して
いる。しかし、シリアル通信によって送受される信号
は、ノイズの影響を受けやすく、データの転送速度を速
くできないため、送受可能なデータ量が少なく、数十ス
テートからなるような車両状態信号や数段階の制御パラ
メータしか送受できず、複雑な制御が行えなかった。ま
た、シリアル通信を行う場合には、エンジン制御装置と
発電制御装置の両方に専用のICを備える必要があり、
構成が複雑になって部品コストが上昇する。
り、発電率を調整して発電率の増加速度である徐励時間
の設定や変更を行う制御が可能になるが、このような制
御はエンジン制御装置等から送られてくる信号に基づい
て行うことになるため、信号線が断線したり、エンジン
制御装置等が故障した場合には、徐励時間に関する制御
が行われず、エンジンストールが発生するおそれがあっ
た。また、この発電制御装置では、エンジン制御装置等
から送られてきた複数種類の信号の設定値を保持して、
この保持された設定値を用いて発電制御を行っているた
め、ノイズ等によって誤った内容の設定値が保持された
場合には、それ以後の発電制御がこの誤った内容の設定
値に基づいて行われてしまうという不都合があった。こ
のように、上述した発電制御装置は、信号が遮断された
場合に無制御状態になり、しかもノイズ等に弱いという
問題があった。
示された電圧調整器は、エンジン制御装置から送られて
くる2種類の信号を識別しているが、一方は出力モード
信号であり、電圧調整器では出力モード信号であること
のみを認識できればよい。したがって、コントロール信
号が2種類以上あるような複雑な場合を想定しておら
ず、これではエンジン制御装置との連携を取りながら電
圧調整器によって数々の制御を行うといったことができ
なかった。
たものであり、その目的は、複数種類の制御信号を送受
することができ、複雑な制御が可能な車両用発電制御装
置を提供することにある。
信できない場合の無制御状態を防止するとともに、ノイ
ズ等による影響が少ない車両用発電制御装置を提供する
ことにある。
ために、本発明の車両用発電制御装置は、互いに周期が
異なる複数のパルス信号のいずれかを受信したときに、
その周期から信号の種類を判別して、設定しようとする
制御変数を決定し、そのデューティ比を検出して、制御
変数の具体的な設定を行っており、複数種類の制御信号
に基づく複雑な制御が可能となる。例えば、車両やバッ
テリの状態に応じて、充電性能や燃費の向上を目的とし
た発電制御が可能になるだけでなく、エンジン制御装置
等の信号の送信側において、制御のアルゴリズムや設定
値の変更が必要になった場合であっても、単にソフトウ
エアを変えるだけで対処することができる。したがっ
て、急な仕様変更が必要になっても短期間で対応でき、
車両毎に仕様が異なっても発電制御装置の品種を増やす
ことなく対応することができる。また、PWM信号によ
るデータ通信が基本となっており、デューティ比によっ
て制御変数の具体的な設定を行うため、シリアル通信に
よる場合に比べるとノイズの影響を受けにくく、高速に
制御信号の送受を行うことができる。さらに、PWM信
号の周期とデューティ比は、信号の送信側においてソフ
トウエアで容易に変更することができ、しかも各種の制
御変数の設定は必ずしもリアルタイムな処理を必要とし
ない。したがって、エンジン制御装置から信号を送信す
る場合であっても処理の負担が軽く、エンジン制御等の
他の処理に負担をかけることもない。このため、本発明
の車両用発電制御装置は、ほとんどの車両に搭載された
エンジン制御装置と組み合わせて用いることができ、汎
用性に優れている。
の範囲に含まれている場合、例えば10〜90%の範囲
内で制御変数の設定を行うようにすることが好ましい。
デューティ比が極端に小さい場合や大きい場合とは、信
号線に重畳したノイズを検出している場合も含まれるた
め、このような範囲に含まれるデューティ比を制御変数
の設定から除外することにより、ノイズによる誤設定を
回避することができる。
ティ比に応じて制御変数を設定する代わりに、パルス信
号の波高値の大小に応じて制御変数を設定するようにし
てもよい。デューティ比を検出する場合に比べると、波
高値を検出する方が回路規模を小さくすることができる
ため、コストを下げることができる。
種類の信号がある場合には、この信号に応じて設定され
る制御変数を予め設定された値に変更することが好まし
い。このように、所定時間検出できない信号については
デフォルト値に設定されるため、信号の送信側の装置で
は、デフォルト値以外で制御したい信号についてのみ信
号を送信すればよく、負担が軽く、しかも送信サイクル
を短くして高速な制御が可能となる。また、信号線が断
線した場合に、断線前に送信した信号が特殊なものであ
っても(例えば、減速時に発電機に強制発電をさせるた
めに調整電圧を15Vに設定するような場合)、所定時
間経過の後に制御変数がデフォルト値に再設定されるの
で、設定値が異常なために過充電や充電不足になるとい
った不都合はない。さらに、一時的な信号入力に応じて
制御変数が長時間ホールドされることがないため、ノイ
ズ等を正常な信号として誤って受信した場合であって
も、誤動作は短時間で終了し、その影響を少なくするこ
とができる。
電電圧目標値を含めることが好ましい。発電機の発電電
圧を多段階に設定することができるため、車両の走行状
態に応じた最適な目標電圧が設定可能であり、バッテリ
の過充電や充電不足を低減することができる。
磁巻線に対する通電をスイッチングするスイッチング手
段の導通率の上限値を含めることが好ましい。発電機の
稼働率を多段階に設定することができるため、例えばエ
ンジン始動時の発電抑制による発電機トルクの低減を行
う場合に、エンジン温度に応じた必要最小限の発電抑制
が可能であり、バッテリの充電不足を低減することがで
きる。
磁巻線に対する通電をスイッチングするスイッチング手
段の導通率の増加速度の上限値を含めることが好まし
い。発電機の発電量の増加速度(徐励時間)を多段階に
設定することができるため、エンジン回転数に応じた最
適な徐励時間の設定が可能になり、エンジンストールを
防止することができるとともに、走行時の不要な徐励制
御をなくすことができるため負荷増大時の不必要な徐励
制御によってヘッドランプが暗くなるといった不都合を
防止することができる。
率の上限値が含まれる場合に、この導通率の上限値に対
応する信号が所定時間内に受信できないときには導通率
の増加速度の上限値を予め設定された値に変更し、受信
できたときにはこの導通率の増加速度の上限値を大きく
設定するかあるいは設定をなくすことが好ましい。導通
率の上限値に対応する信号が受信可能な場合には、この
上限値を可変することにより導通率の増加速度を制御す
ることができるため、この増加速度の上限値を大きく設
定、あるいは全く設定しなくても、エンジンに対して急
激に負荷が加わることがない。また、導通率の上限値に
対応する信号を受信できない場合、例えば信号線が断線
した場合や信号の送信元となるエンジン制御装置等が故
障した場合であっても、導通率の増加速度の上限値(徐
励時間)が予め設定された値となるため、徐励時間が極
端に短くなってエンジンに加わる負荷が急増してエンジ
ンストール等の不都合が生じることもない。
ために用いられる複数のパルス信号は、所定の順番で周
期的に入力することが好ましい。信号が入力される順番
および周期が決まっているため、所定時間内に入力され
た信号を調べることにより、入力されない信号を認識す
ることができ、信号入力の有無を調べるために複雑なロ
ジック回路等を追加する必要がない。
する制御変数を予め設定された値に変更する場合に、こ
の所定時間の設定を、複数のパルス信号が繰り返し入力
される周期以上とすることが好ましい。信号が入力され
ないときに、対応する制御変数の値を確実に予め設定さ
れた値(デフォルト値)とすることができるため、信号
を受信できない場合に無制御状態となることを防止する
ことができる。また、繰り返し入力される信号に基づい
て制御変数の値を設定しているため、ノイズ等による誤
設定が発生した場合であっても、次の周期で入力される
信号によってその誤設定が正しい内容に変更されるた
め、ノイズ等による影響を最小限に抑えることができ
る。
形態の車両用発電制御装置(以下、「レギュレータ」と
称する)について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
ギュレータの構成を示す図であり、あわせてこのレギュ
レータと車両用交流発電機(以下、「オルタネータ」と
称する)およびエンジン制御装置(ECU)等との接続
状態が示されている。
ータ2の出力電圧(発電電圧)をほぼ一定(例えば1
4.5V)に制御するためのものであり、キースイッチ
3がオン状態になってバッテリ4がECU5に接続され
ると、ECU5から数々の制御信号が送られてきて、こ
れら複数種類の制御信号に応じた発電制御を行う。
に含まれる3相のステータコイル20と、このステータ
コイル20の3相出力を全波整流するために設けられた
整流器22と、回転子であるロータに含まれる界磁巻線
としてのロータ巻線24とを含んでいる。このオルタネ
ータ2の出力電圧の制御は、ロータ巻線24に対する通
電をレギュレータ1によって適宜オンオフ制御すること
により行われる。
4に直列に接続されてオンオフ制御によって通電を行う
スイッチング手段としてのスイッチングトランジスタ1
2と、ロータ巻線24に並列に接続されて巡回電流を流
すフライホイールダイオード14と、スイッチングトラ
ンジスタ12のオンオフ状態を制御する発電制御回路1
6と、ECU5から送られてくる各種の制御信号を受信
して対応する制御変数の設定を行う外部信号受信回路1
8とを含んで構成されている。
号受信回路18の構成を示すブロック図である。同図に
示すように、外部信号受信回路18は、ECU5から送
られてくる複数種類の信号のそれぞれの周期を検出する
周期検出手段としての周期検出部30と、周期検出部3
0によって検出された周期の値に基づいて信号の種類を
判別する信号種類判別手段としての信号種類判別部40
と、受信した信号のデューティ比を検出するデューティ
比検出手段としてのデューティ比検出部50と、信号種
類判別部40によって判別された種類の信号に対応する
制御変数の値を、デューティ比検出部50によって検出
された信号のデューティ比に応じて設定する変数設定手
段としての制御変数設定部60とを備えている。
れてくる制御信号としては、制限Fduty信号、
発電電圧目標信号、徐励時間信号の3種類が少なくと
も含まれている。制限Fduty信号は、ロータ巻線
24に対して通電を行うスイッチングトランジスタ12
の導通率の上限値を制御変数として設定するためのもの
である。発電電圧目標信号は、図1に示すB端子を介
して検出されるオルタネータ2の発電電圧の目標値(発
電電圧目標値)を制御変数として設定するためのもので
ある。徐励時間信号は、スイッチングトランジスタ1
2の導通率の増加速度の上限値を制御変数として設定す
るためのものである。
である。同図に示すように、例えば制限Fduty信号
の周期が10msに、発電電圧目標信号の周期が20m
sに、徐励時間信号の周期が40msにそれぞれ設定さ
れている。なお、図3に示した各信号は、デューティ比
が50%の場合を示したが、この値は制御変数の設定内
容に応じて可変に設定される。
ら送られてくる制御信号(制限Fduty信号、発電電
圧目標信号、徐励時間信号の3種類の信号のいずれか)
の周期を検出する。信号種類判別部40は、周期検出部
30によって検出した周期が10ms、20ms、40
msのいずれであるかを調べることにより信号の種類を
判別する。
を示す図である。キースイッチ3がオン状態になってE
CU5から何らかの制御信号が送られてきてCX端子の
電位が高くなると、CX端子に接続された抵抗201と
ダイオード202の直列回路からなるキーオン信号生成
回路から電源回路に向けてキーオン信号が出力される。
る。ECU5からレギュレータ1に対して送られてくる
制御信号は、図3に示したように、いずれもPWM信号
であり、ハイレベルとローレベルが周期的に繰り返され
るため、この制御信号によって生成されるキーオン信号
も同様の波形を有している。このキーオン信号が電源回
路に入力されると、キャパシタ301が充電されるた
め、MOSトランジスタ302のゲートに印加されるバ
イアス電圧が所定値以上に保持され、このMOSトラン
ジスタ302のドレインに接続されたトランジスタ30
3がオン状態になる。このため、ツェナーダイオード3
04に通電が行われ、発生した定電圧Vccが各回路に供
給されて、図1に示した発電制御回路16や外部信号受
信回路18が動作を開始する。なお、オルタネータ2が
発電を開始した後は、P端子にステータコイル20の相
電圧が印加され、この相電圧が抵抗305を介してMO
Sトランジスタ302のゲートに印加されるため、EC
U5から制御信号の送信が停止しても、オルタネータ2
の発電が停止するまでは、電源回路の動作が維持され
る。
の構成と動作を説明する。図4に示す外部信号受信回路
18は、周期検出部30として動作するトリガパルス
(TP)発生回路203、周期検出カウンタ204、周
期ラッチ205と、信号種類判別部40として動作する
信号判別回路206、ラッチ信号選択アンド回路20
7、208、209と、デューティ比検出部50として
動作するオン時間検出カウンタ210、オン時間ラッチ
211、除算回路212と、制御変数設定部60として
動作する徐励時間信号ラッチ215、発電電圧信号ラッ
チ216、制限Fduty信号ラッチ217、徐励時間
信号受信間隔検出カウンタ221、発電電圧信号受信間
隔検出カウンタ222、制限Fduty信号受信間隔検
出カウンタ223とを含んで構成されている。
信号は、抵抗230とキャパシタ231によって構成さ
れるノイズ除去回路によってノイズが除去され、直列接
続された2つのインバータ回路233、234によって
波形整形が行われた後に、トリガパルス発生回路203
とオン時間検出カウンタ210にそれぞれ入力される。
たPWM信号の立ち上がりに同期したトリガパルスを生
成する。周期検出カウンタ204は、このトリガパルス
がリセット端子に入力されており、トリガパルスの出力
間隔をカウントし、そのカウント値(入力されたPWM
信号の周期)が周期ラッチ205に保持される。一方、
オン時間検出カウンタ210は、波形整形後のPWM信
号が反転リセット端子に入力されており、PWM信号が
ハイレベルの間だけカウントを行い、そのカウント値
(オン時間)がオン時間ラッチ211に保持される。
に保持された値B(オン時間)を周期ラッチ205に保
持された値A(周期)で除算することにより、入力され
たPWM信号のデューティ比を計算する。また、除算回
路212のEND端子からは、デューティ比の計算が終
了する毎にエンド信号がトリガパルスとして出力され
る。
205に保持された値A(周期)に基づいて、周期に応
じた3種類の出力信号を選択的にハイレベルにする。例
えば、周期ラッチ205から入力された周期を選別する
閾値としてT1=30msecおよびT2=15mse
cが設定されており、A>T1であるとき、すなわちP
WM信号が周期40msecの徐励時間信号である場合
には、アンド回路207に対してハイレベルの信号が送
られる。また、T1>A>T2であるとき、すなわちP
WM信号が周期20msecの発電電圧目標信号である
場合には、アンド回路208に対してハイ状態の信号が
送られる。T2>Aであるとき、すなわちPWM信号が
周期10msecの制限Fduty信号である場合に
は、アンド回路209に対してハイ状態の信号が送られ
る。
応じて、選択的に3つのアンド回路207、208、2
09のいずれかにハイレベルの信号が送られ、このとき
除算回路212からエンド信号が出力されると、対応す
るいずれかのラッチ215、216、217に対しての
みラッチ信号が入力され、除算回路211の出力である
デューティ比がラッチ215、216、217のいずれ
かに取り込まれて保持される。例えば、徐励時間信号が
受信された場合には、アンド回路207からラッチ信号
が出力され、ラッチ215にこの徐励時間信号のデュー
ティ比が保持される。また、発電電圧目標信号が受信さ
れた場合には、アンド回路208からラッチ信号が出力
され、ラッチ216にこの発電電圧目標信号のデューテ
ィ比が保持される。また、制限Fduty信号が受信さ
れた場合には、アンド回路209からラッチ信号が出力
され、ラッチ217にこの制限Fduty信号のデュー
ティ比が保持される。このようにして各ラッチ215〜
217で保持された各種の信号のデューティ比が図1に
示した発電制御回路16に送られる。
ーティ比判定回路240は、除算回路212から出力さ
れるデューティ比が所定の範囲に含まれている場合に出
力をハイレベルにする。デューティ比が極端に小さいあ
るいは極端に大きいPWM信号はノイズの影響を受けや
すいため、このような範囲を除外したPWM信号を使用
することが好ましい。このために、例えばデューティ比
が10〜90%の範囲にある場合に、デューティー比判
定回路240からハイレベルの信号を各アンド回路20
7、208、209に入力して、上述したラッチ信号の
出力動作を有効にしている。
対応して設けられた3つのカウンタ221、222、2
23は、所定時間内に、対応するアンド回路207〜2
09からラッチ信号が出力されないと、各ラッチ215
〜217のプリセット端子PRにトリガパルスを入力す
る。プリセット端子PRにトリガパルスが入力されたラ
ッチ215〜217では、所定のプリセット動作が行わ
れ、予め設定されたデフォルト値がセットされる。デフ
ォルト値としては、例えば、徐励時間5秒に対応する
値、発電電圧14.5Vに対応する値、制限Fduty
100%に対応する値がそれぞれ設定されている。
応じて、データを取り込むラッチ215〜217を選択
し、選択されたいずれかのラッチ215〜217に除算
回路212で計算したデューティ比を取り込んで保持し
ており、任意の制御値が設定可能な複数の制御信号をE
CU5からレギュレータ1に対して送ることができ、レ
ギュレータ1によって複雑な発電制御を行うことが可能
になる。
設定値の関係を示す図である。例えば、制限Fduty
信号のデューティ比を10〜90%の範囲で可変に設定
することにより、制限Fdutyが0〜100%の範囲
で設定される。このため、エンジン始動時等においてオ
ルタネータ2の発電トルクの抑制が必要になった場合
に、エンジン温度等に応じて発電抑制量をリニアに設
定、変更することが可能となる。
10〜90%の範囲で可変に設定することにより、発電
電圧目標電圧が12.0〜15.0Vの範囲でリニアに
設定される。このため、減速時の発電量増加や車両の走
行状態に応じた発電電圧の目標値の変更が容易であり、
最適なバッテリ充電状態を実現することができる。
〜90%の範囲で可変に設定することにより、徐励時間
が10〜0secの範囲でリニアに設定される。このた
め、走行時等において徐励制御が不要なときに徐励をキ
ャンセル(0secに設定)して充分な発電量を確保し
たり、アイドル時に徐励時間を長めに設定してエンジン
ストールを防止する等の効果がある。
種制御変数を設定する具体例について説明する。図7
は、発電制御回路16の詳細構成を示す図である。
15に保持された値をデジタル−アナログ(D/A)変
換器401によってアナログ値に変換することにより行
われる。D/A変換器401の出力端は抵抗402を介
してトランジスタ403、404からなるカレントミラ
ー回路に接続されている。この抵抗402によって、D
/A変換器401の出力電圧が電流に変換されるため、
D/A変換器401の出力電圧が低い場合(図6に示し
たように、徐励時間が長くて徐励時間信号のデューティ
比が小さい場合に相当する)にはこの電流値が小さくな
り、反対にD/A変換器401の出力電圧が高い場合
(図6に示したように、徐励時間が短くて徐励時間信号
のデューティ比が大きい場合に相当する)にはこの電流
値が大きくなる。上述したトランジスタ403、404
からなるカレントミラー回路は、トランジスタ405、
406からなる別のカレントミラー回路を介して徐励コ
ンデンサ407に接続されており、D/A変換器401
の出力電圧に応じて徐励コンデンサ407の充電電流が
設定される。したがって、D/A変換器401の出力電
圧が低い場合には、徐励コンデンサ407に流れる充電
電流が小さくなるため、充電時間が長くなり、徐励コン
デンサ407の両端電圧に応じて設定されるスイッチン
グトランジスタ12の導通率の上昇に時間がかかる。反
対に、D/A変換器401の出力電圧が高い場合には、
徐励コンデンサ407に流れる充電電流が大きくなるた
め、充電時間が短くなり、徐励コンデンサ407の両端
電圧に応じて設定されるスイッチングトランジスタ12
の導通率の上昇が短時間に行われる。
したラッチ216に保持された値をD/A変換器411
によってアナログ値に変換することにより行われる。差
動増幅器412は、D/A変換器411の出力電圧とB
端子電圧の分圧電圧との差分を増幅し、電圧比較器41
3によってその増幅電圧と徐励コンデンサ407の両端
電圧とが比較される。徐励コンデンサ407の両端電圧
の方が差動増幅器412の出力電圧よりも低い場合に
は、電圧比較器413の出力端がハイレベルに、すなわ
ちトランジスタ414のベース電位が低くなるため、ト
ランジスタ414がオフ状態になって、上述した徐励時
間信号に応じて設定された充電電流で徐励コンデンサ4
07が充電される。したがって、実際の発電電圧よりも
目標電圧の方が高い場合には、徐励コンデンサ407の
両端電圧が上昇し、この両端電圧に応じて設定される実
際の発電電圧も上昇する。反対に、実際の発電電圧の方
が目標電圧よりも高い場合には、トランジスタ414が
オン状態になって、抵抗415を介して徐励コンデンサ
407が放電されるため、その両端電圧が低下し、実際
の発電電圧も低くなる。
したラッチ217に保持された値をD/A変換器421
によってアナログ値に変換することにより行われる。電
圧比較器422の2つの入力端子には、鋸波発生回路4
23の鋸波電圧とアナログスイッチ424を介した徐励
コンデンサ407の両端電圧とがそれぞれ印加されてお
り、電圧比較器422は、これら2つの入力電圧を比較
することにより、徐励コンデンサ407の両端電圧に対
応したデューティ比を有するPWM信号をスイッチング
トランジスタ12に送る。電圧比較器425は、徐励コ
ンデンサ407の両端電圧と、D/A変換器421の出
力電圧を比較し、徐励コンデンサ407の両端電圧の方
が低い場合(徐励コンデンサ407の両端電圧に対応す
るFdutyの方が制限Fdutyよりも小さい場合)
には、アナログスイッチ424がオン状態になって、上
述した徐励コンデンサ407の両端電圧に基づくPWM
信号が生成される。反対に、徐励コンデンサ407の両
端電圧の方が高い場合(制限Fduty信号によってス
イッチングトランジスタ22の導通率を下げて発電量を
低下させる場合に対応する)には、インバータ回路42
6に接続されているアナログスイッチ427がオン状態
になって、徐励コンデンサ407の両端電圧の代わりに
D/A変換器421の出力電圧が電圧比較器422に印
加される。したがって、制限Fduty信号に対応した
デューティ比を有するPWM信号が生成され、スイッチ
ングトランジスタ12に送られる。
は、受信した信号の周期に基づいて信号の種類を判別
し、信号のデューティ比によって各信号に対応した制御
変数の値を広範囲にわたって連続的に設定することがで
き、これら複数種類の制御信号に基づく複雑な制御が可
能となる。例えば、車両やバッテリ4の状態に応じて、
充電性能や燃費の向上を目的とした発電制御が可能にな
る。また、エンジン制御装置等の信号の送信側におい
て、制御のアルゴリズムや設定値の変更が必要になった
場合であっても、各種の制御信号のデューティ比とそれ
によって設定される制御変数との関係を変更すればよい
ため、単にソフトウエアを変えるだけで対処することが
できる。
も、ECU5側で各種制御信号の周期とデューティ比を
設定するだけでよいため、レギュレータ1の品種を増や
すことなく対応することができる。また、各制御信号と
してPWM信号が用いられているため、ノイズの影響を
受けにくく、高速に制御信号の送受を行うことができ
る。
比は、ECU5側のソフトウエアで容易に変更すること
ができ、しかも各種の制御変数の設定は必ずしもリアル
タイムな処理を必要としないため、ECU5における処
理の負担が軽く、エンジン制御等の他の処理に負担をか
けることもない。このため、本実施形態のレギュレータ
1は、ほとんどの車両に搭載されたECU5と組み合わ
せて用いることができ、汎用性に優れている。
けて出力される制御信号の好ましい具体例を示す図であ
る。図8に示すように、レギュレータ1に入力される制
御信号には、制限Fduty信号に対応する区間aと、発電
電圧目標信号に対応する区間bと、徐励時間信号に対応
する区間cとが所定の順番で含まれており、しかもこれ
らの各区間が所定の周期で繰り返される。図4に示した
外部信号受信回路18内の3つのカウンタ221、22
2、223のそれぞれがリセットされてからトリガパル
スが出力されるまでの所定時間は、この繰り返し周期以
上に設定されている。したがって、周期的な制御信号が
繰り返し入力されている間は、この入力された制御信号
のデューティ比に基づいて徐励時間、発電電圧目標値、
制限Fdutyのそれぞれが設定される。また、制御信号の
周期的な入力が中断した場合には、入力が途絶えた制御
信号に対応する徐励時間、発電電圧目標値、制限Fduty
のいずれかあるいは全部が所定のデフォルト値に設定さ
れる。
で周期的に入力されており、ノイズ等によって誤設定が
なされた場合であっても、次の周期で適正な設定値に変
更されるため、ノイズ等の影響を最小限に抑えることが
できる。また、各制御信号に対応したデフォルト値が出
力されるまでの時間をこの制御信号の繰り返し周期より
も長い時間に設定することにより、正常に各種の制御信
号が入力されている場合にはこの入力された制御信号に
基づいて制限Fduty等の値を設定し、各種の制御信号の
入力が途絶えた場合には制限Fduty等の値を確実にデフ
ォルト値に設定することができる。また、3つの制御信
号の入力の有無を調べる場合であっても、繰り返し周期
内に入力された信号のみを調べればよいため、信号入力
の有無を調べるために複雑なロジック回路等を追加する
必要がない。
た3種類の制御信号のそれぞれに対応した制御変数の値
を各信号のデューティ比に応じて設定するようにした
が、一部の信号について、デューティ比によらずに制御
変数を一定値に制御するようにしてもよい。例えば、図
9に示すように、徐励時間信号を受信したときにそのデ
ューティ比にかかわらず徐励時間を0secに設定し、
徐励時間信号が送られてこない場合にはデフォルト値に
対応する5秒に設定する。このように、連続的に可変す
る必要がある制御変数についてはデューティ比に基づく
設定を行い、2段階程度の設定で充分な制御変数につい
ては、固定的な一定値を設定することにより、外部信号
受信回路18の回路構成を簡素化することができる。
信号受信回路の変形例を示す図であり、制限Fdutyと発
電電圧目標値に対応した2種類の制御信号が交互に周期
的に入力される場合の構成が示されている。例えば、制
限Fdutyに対応した制御信号が入力された場合には、こ
の制御信号に基づいて設定された制限Fdutyを用いて発
電制御を行う。この場合には、徐励時間の設定は必要な
いため、ある程度大きな値に設定するか、あるいはキャ
ンセル(0secに設定)しておく。また、信号線やE
CU5の異常等によって制限Fdutyに対応した制御信号
が入力されない場合には、制限Fdutyをデフォルト値
(例えば100%)に設定するとともに、徐励時間もデ
フォルト値(例えば5sec)に設定する。
に示した外部信号受信回路18に比べると、徐励時間に
対応した制御信号が入力されたときにこの制御信号のデ
ューティ比に基づいて徐励時間を設定するために用いら
れていたアンド回路207、ラッチ215およびカウン
タ221のそれぞれを、D型フリップフロップ260、
レジスタ262、264、セレクタ266に置き換えた
構成を有している。
tyを設定するために備わったアンド回路209の出力端
子がクロック端子に、カウンタ223の出力端子がリセ
ット端子にそれぞれ接続されている。したがって、制限
Fduty信号が受信されてアンド回路209からラッチ信
号が出力されると、D型フリップフロップ260は、入
力端子Dに固定的に入力されるハイレベルの信号を取り
込んで保持し、出力端子Qからハイレベルの信号を出力
する。また、制限Fduty信号が入力されない状態で所定
時間が経過するとカウンタ223からトリガパルスが出
力されるので、D型フリップフロップ260がリセット
され、出力端子Qから出力される信号がハイレベルから
ローレベルに変化する。
プフロップ260から出力される信号が入力されてお
り、この信号がハイレベルのときに一方の入力端子1に
入力されるデータを選択し、反対にローレベルのときに
他方の入力端子0に入力されるデータを選択する。セレ
クタ266の一方の入力端子1には一方のレジスタ26
2が接続されており、他方の入力端子0には他方のレジ
スタ264が接続されている。
力されない場合に設定される徐励時間のデフォルト値が
格納されている。このデフォルト値としては、例えば徐
励時間5秒に対応する値が設定されている。また、レジ
スタ262には、制限Fduty信号が入力されたときに設
定される徐励時間に対応する値が格納されている。この
値は、レジスタ264に格納されているデフォルト値よ
りも大きな値が設定されており、制限Fduty信号が入力
されたときに設定される徐励時間は、レジスタ264の
デフォルト値に基づいて設定される徐励時間(例えば5
秒)よりも短い時間となる。なお、徐励時間0秒に対応
する値をレジスタ262に格納することにより、徐励制
御自体を解除あるいは停止するようにしてもよい。
路の動作手順を示す流れ図である。キースイッチがオン
されて、外部信号受信回路が動作可能な状態になると、
まず、3つの制御変数としての制限Fduty、設定電圧目
標値、徐励時間のそれぞれがデフォルト値に初期設定さ
れる(ステップS1)。例えば、ラッチ217のプリセ
ット端子にパワーオンリセット信号を入力することによ
り、制限Fdutyがデフォルト値に対応した100%に設
定される。同様に、ラッチ216のプリセット端子にパ
ワーオンリセット信号を入力することにより、設定電圧
目標値がデフォルト値に対応した14.5Vに設定され
る。また、D型フリップフロップ260のリセット端子
にパワーオンリセット信号を入力することにより、レジ
スタ264に格納されたデフォルト値がセレクタ266
において選択され、徐励時間がデフォルト値に対応した
5秒に設定される。
内に調整電圧目標信号が受信されたか否かが判定される
(ステップS2)。図12は、ECU5から出力される
制御信号の具体例を示す図である。図12に示す制御信
号には、制限Fduty信号に対応する区間aと、発電電圧
目標信号に対応する区間bとが交互に含まれており、そ
れぞれの信号の繰り返し周期が例えば200msに設定
されている。ステップS2あるいは後述するステップS
5の判定で用いられる所定時間は、この繰り返し周期よ
りも長い時間に設定される。
標信号が送られてきた場合には、除算回路212から出
力される調整電圧目標信号のデューティ比がアンド回路
208から出力されるラッチ信号に同期してラッチ21
6に取り込まれ、このデューティ比に基づいて調整電圧
目標値が設定される(ステップS3)。一方、200m
s以内にECU5から調整電圧目標信号が送られてこな
い場合には、カウンタ222から出力されるトリガパル
スによってラッチ216がプリセットされるため、ラッ
チ216から出力されるデフォルト値(例えば14.5
V)を用いて調整電圧目標値が設定される(ステップS
4)。
と並行して、所定時間(例えば200ms)以内に制限
Fduty信号が受信されたか否かが判定される(ステップ
S5)。200ms以内にECU5から制限Fduty信号
が送られてきた場合には、除算回路212から出力され
る制限Fduty信号のデューティ比がアンド回路209か
ら出力されるラッチ信号に同期してラッチ217に取り
込まれ、このデューティ比に基づいて制限Fdutyが設定
される(ステップS6)。また、アンド回路209から
出力されるラッチ信号に同期してD型フリップフロップ
260の出力信号がハイレベルになるため、長い徐励時
間(0秒あるいはレジスタ264に格納されたデフォル
ト値よりも長い時間)に対応するレジスタ262の格納
値がセレクタ266によって選択され、徐励制御が停止
される(ステップS7)。
Fduty信号が送られてこない場合には、カウンタ223
から出力されるトリガパルスによってラッチ217がプ
リセットされるため、ラッチ217から出力されるデフ
ォルト値を用いて制限Fdutyが設定される(ステップS
8)。また、カウンタ223から出力されるトリガパル
スによってD型フリップフロップ260がリセットされ
るため、レジスタ264に格納されたデフォルト値(例
えば5秒)がセレクタ266によって選択され、このデ
フォルト値に基づいて徐励時間が設定される(ステップ
S9)。上述したステップS2〜S9の処理がキースイ
ッチがオフされるまで繰り返される(ステップS1
0)。
場合には、制限Fdutyの値を可変することにより徐励時
間を制御することができるため、この徐励時間の設定値
を大きく設定したり、あるいは全く設定しないで徐励制
御を行わなくても、エンジンに対して急激に負荷が加わ
ることがない。したがって、アイドリング時等において
エンジンに加わる負荷が急激に増してエンジンストール
を引き起こすことを防止することができる。また、制限
Fduty信号を受信できない場合であっても、デフォルト
値に基づいて徐励時間が設定されるため、徐励時間が極
端に短くなってエンジンに加わる負荷が急増することを
防止することができ、信号線の断線やECU5の故障等
によって制限Fduty信号が受信できない場合にエンジン
ストール等の不都合が生じることもない。
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述した実施形態では、制御信
号のデューティ比に応じて、対応する制御変数の値を設
定するようにしたが、各制御信号の波高値の大小に応じ
て、対応する制御変数の値を設定するようにしてもよ
い。この場合には、図13に示すように、図4に示した
カウンタ210、ラッチ211、除算回路212、アン
ド回路207、208、209、デューティ比判定回路
240をA/D変換器250に置き換えることができる
ため、外部信号受信回路18の回路規模を縮小して低コ
スト化を実現することができる。
らレギュレータ1に対して複数の制御信号を送信する場
合を説明したが、反対にレギュレータ1からECU5や
その他の装置に対して、それぞれの周期(あるいは波高
値)を異ならせた複数の制御信号を送信することもでき
る。この場合に、複数の制御信号としては、Fduty
値、励磁電流値、オルタネータ2の回転数、ステータコ
イル20の相電圧、レギュレータ1やオルタネータ2の
故障信号などの状態信号が考えられる。
る。
成を示すブロック図である。
を示す図である。
御信号の好ましい具体例を示す図である。
を示す図である。
変形例を示す図である。
示す流れ図である。
示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 互いに周期が異なる複数のパルス信号を
受信し、この受信した信号の周期を検出する周期検出手
段と、 前記周期検出手段によって検出した信号の周期に基づい
て信号の種類を判別する信号種類判別手段と、 受信した信号のデューティ比を検出するデューティ比検
出手段と、 受信した信号の種類とデューティ比とに基づいて、制御
変数を設定する変数設定手段と、 を備えることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 受信した信号のデューティ比が所定の範囲内に含まれて
いるか否かを判定するデューティ比判定手段を備え、 前記デューティ比判定手段による判定結果に基づいて、
受信した信号のデューティ比が所定の範囲からはずれる
ときに、前記変数設定手段による前記制御変数の設定を
行わないことを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項3】 互いに周期が異なる複数のパルス信号を
受信し、この受信した信号の周期を検出する周期検出手
段と、 前記周期検出手段によって検出した信号の周期に基づい
て信号の種類を判別する信号種類判別手段と、 受信した信号の波高値を検出する波高値検出手段と、 受信した信号の種類と波高値とに基づいて、制御変数を
設定する変数設定手段と、 を備えることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 所定時間内に受信しないいずれかの種類の信号がある場
合に、前記変数設定手段は、この信号に応じて設定する
前記制御変数を予め設定された値に変更することを特徴
とする車両用発電制御装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記変数設定手段によって設定される制御変数には、制
御対象となる発電機の発電電圧目標値が含まれることを
特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記変数設定手段によって設定される制御変数には、制
御対象となる発電機の界磁巻線に対する通電をスイッチ
ングするスイッチング手段の導通率の上限値が含まれる
ことを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記変数設定手段によって設定される制御変数には、制
御対象となる発電機の界磁巻線に対する通電をスイッチ
ングするスイッチング手段の導通率の増加速度の上限値
が含まれることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項8】 請求項6において、 前記スイッチング手段の導通率の上限値に対応する信号
が所定時間内に受信できない場合には、前記導通率の増
加速度の上限値を予め設定された値に変更し、受信でき
た場合には、前記増加速度の上限値を予め設定された前
記値よりも大きく設定、あるいは前記増加速度の上限値
の設定を解除することを特徴とする車両用発電制御装
置。 - 【請求項9】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記複数のパルス信号が所定の順番で周期的に入力され
ることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 【請求項10】 請求項4において、 前記複数のパルス信号が所定の順番で周期的に入力され
ており、前記制御変数を予め設定された値に変更する前
記所定時間が、前記複数のパルス信号が入力される繰り
返し周期以上に設定されることを特徴とする車両用発電
制御装置。
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JP9-337221 | 1997-12-08 | ||
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