JP2002315222A - 充電システムおよび車両用発電制御装置 - Google Patents

充電システムおよび車両用発電制御装置

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JP2002315222A JP2001116682A JP2001116682A JP2002315222A JP 2002315222 A JP2002315222 A JP 2002315222A JP 2001116682 A JP2001116682 A JP 2001116682A JP 2001116682 A JP2001116682 A JP 2001116682A JP 2002315222 A JP2002315222 A JP 2002315222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な始動性を確保することができるととも
に、燃料消費の低減と未燃焼燃料の排出を防止すること
ができる充電システムおよび車両用発電制御装置を提供
すること。 【解決手段】 車両用発電制御装置1、車両用発電機
2、バッテリ3、ECU80等によって充電システムが
構成されている。ECU80は、所定のデューティ比が
設定されたパルス信号を車両用発電制御装置1に向けて
送信する。車両用発電制御装置1では、受信したパルス
信号のデューティ比に応じた基準電圧を生成し、バッテ
リ電圧がこの基準電圧と一致するように車両用発電機2
の出力電圧を制御する。また、このパルス信号のデュー
ティ比が所定範囲にある場合には発電電力抑制制御が行
われ、それ以外の場合には発電電圧抑制制御が行われな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用発電機によってバッテリの充電を
行う充電システム、およびこの車両用発電機の発電状態
を制御する車両用発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のエンジンにより回転駆動さ
れて発電を行う車両用発電機は、ICレギュレータと称
される車載用発電制御装置によって出力電圧が所定値と
なるように制御されている。
【0003】近年のエンジンの低アイドリング化や電気
負荷の増加、燃費低減のニーズに応えるために、車両の
走行状態、エンジンの動作状態、バッテリの充電状態、
電気負荷の使用量等の各種情報に基づいて、発電機の出
力電圧を可変する技術が特許第3070788号公報に
開示されている。この特許第3070788号公報に開
示された技術では、基準電圧に対応するデューティ信号
をエンジン制御装置(ECU)からICレギュレータに
送出し、この信号に対応した基準電圧となるように発電
機の出力電圧が制御されている。
【0004】また、近年の車両走行時の燃費低減の社会
的ニーズの高まりから、車両の走行状態やバッテリの充
電状態に基づいて発電機の仕事量を適宜変更して、必要
最小限の燃料にて充分な発電量を行うことが必要になっ
ている。具体的には、車両の加速時においては、発電機
の出力電圧を低く設定し(例えば最小電圧12V)、エ
ンジンに対する機械的負荷を低減することによって燃料
消費量を低減し、反対に、車両の減速時においては、発
電機の出力電圧を高く設定し(例えば最大電圧15
V)、発電機の発電量を多くしてバッテリを急速に充電
することにより、車両の慣性エネルギーを電力に変換
し、燃料の有効利用を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン始
動時においては、車両用発電機の発電トルクがエンジン
の負荷になるため特に低温時にはエンジンの始動性が悪
化し、触媒が活性化しにくい始動直後に未燃焼の燃料が
多く排出されるという問題がある。上述した特許第30
70788号公報に開示された技術を用いてこの問題を
解決しようとすると、エンジン始動時に発電電圧を最小
に設定して車両用発電機の発電量を抑えることが考えら
れる。しかし、エンジン始動時には、スタータに大電流
が流れてバッテリ電圧が大幅に低下するため、発電電圧
を例えば12Vまで下げたとしても充分に車両用発電機
の発電動作を抑制することができず、良好な始動性を確
保することができないという問題があった。
【0006】また、上述したエンジン始動時の良好な始
動性を確保するために、車両用発電制御装置内に車両用
発電機の発電電力を抑制する機構を盛り込むことも考え
られるが、外気温が高い場合や一時駐車後等においては
冷却水温度が高くなっているため良好な始動性を確保す
ることができるにもかかわらず、上述した発電電力を抑
制する機構が働いてしまい、エンジンの負荷が必要以上
に軽くなってしまい、空吹かし状態になってかえって不
快感を感じることになる。また、車両用発電制御装置
に、このような機構を有するものと有しないものとが混
在することになり、部品の種類が増えることによるコス
トや管理の手間の増加を招くことになる。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、良好な始動性を確保するこ
とができるとともに、燃料消費の低減と未燃焼燃料の排
出を防止することができる充電システムおよび車両用発
電制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の充電システムは、車両に搭載されたバ
ッテリと、バッテリに充電を行う車両用発電機と、車両
用発電機の出力電圧を制御する車両用発電制御装置と、
車両用発電制御装置に対して車両用発電機の発電状態を
指示する外部制御装置とを備えている。この車両用発電
制御装置は、外部制御装置から入力されるパルス信号の
デューティ比を検出するデューティ比検出手段と、車両
用発電機の発電電力を抑制する発電電力抑制手段と、デ
ューティ比検出手段によって検出されたデューティ比に
対してほぼ線形の関係を有する電圧に車両用発電機の出
力電圧を調整する電圧制御手段と、デューティ比検出手
段によって検出されたデューティ比が所定範囲に含まれ
ているときに発電電力抑制手段の動作を有効にする有効
制御手段とを備えている。外部制御装置は、車両用発電
制御装置に送信するパルス信号のデューティ比を所定の
値に設定することにより、発電電力抑制手段の要否を選
択することができるため、必要に応じて発電電力を抑制
することが可能になる。これにより、エンジン始動時の
良好な始動性を確保することができるとともに、燃料消
費の低減と未燃焼燃料の排出を防止することができる。
また、発電電力の抑制機能の有無に応じて2種類の車両
用発電制御装置を用意する必要がなくなるため、部品の
共用化によるコストや管理の手間の低減が可能になる。
【0009】また、上述した有効制御手段によって発電
電力抑制手段の動作が有効になるデューティ比の範囲に
は、電圧制御手段による調整電圧が最小となるデューテ
ィ比が含まれていることが望ましい。これにより、基準
電圧を最小に設定する際に、併せて発電電力抑制手段の
機能を有効にすることができるため、エンジン始動時の
良好な始動性を確実に確保することができる。
【0010】また、車両用発電制御装置は、車両用発電
機の回転数を検出する回転数検出手段をさらに備えると
ともに、上述した有効制御手段は、デューティ比検出手
段によって検出されたデューティ比が所定範囲に含まれ
ており、かつ、回転数検出手段によって検出された車両
用発電機の回転数が所定範囲に含まれているときに、発
電電力抑制手段の動作を有効にすることが望ましい。車
両用発電機の回転数が所定範囲に含まれる場合(例えば
低回転時)に限って発電電力を抑制することによっても
エンジン始動時の良好な始動性を確保することができ
る。また、それ以外の回転域においては発電電力が抑制
されないため、基準電圧の設定のために割り付けられる
パルス信号のデューティ比の範囲が広がり、基準電圧の
調整量の分解能を高めることができ、より詳細な発電状
態の制御が可能になる。また、上述した回転数の条件を
満たす場合であっても、デューティ比の範囲を発電電力
の抑制対象範囲から外すことにより、エンジン始動時の
発電電力の抑制制御の有無を選択することが可能にな
り、車両状態やエンジンの状態に応じて最適な発電状態
の制御を行うことができる。
【0011】また、上述した発電電力抑制手段は、車両
用発電機の界磁電流の値、あるいはこの界磁電流を制御
するスイッチング手段の導通率を制限することにより、
発電電力の抑制を行うことが望ましい。これにより、車
両用発電機の発電電力の抑制を確実かつ正確に行うこと
ができる。
【0012】また、車両用発電機は複数の相巻線からな
る多相巻線を有しており、上述した発電電力抑制手段
は、いずれかの相巻線に現れるピーク電圧がバッテリの
開放電圧よりも低くなるように制御することにより発電
電力の抑制を行うことが望ましい。これにより、車両用
発電機の内部電圧をバッテリの開放電圧よりも低くする
ことができるため、車両用発電機からバッテリに大きな
充電電流が流れ込むことを防止することができ、確実に
発電電力を抑制することができる。
【0013】また、車両用発電機は複数の相巻線からな
る多相巻線を有しており、上述した発電電力抑制手段
は、いずれかの相巻線に現れるピーク電圧がエンジン始
動時のバッテリの端子電圧よりも低くなるように制御す
ることにより発電電力の抑制を行うことが望ましい。こ
れにより、車両用発電機の内部電圧をスタータクランキ
ング時のバッテリ電圧よりも低くすることができるた
め、エンジン始動時に確実に発電電力を抑制することが
できる。
【0014】また、上述した発電電力抑制手段は、車両
用発電機の界磁電流の通電を禁止することにより、車両
用発電機の発電を停止させる制御を行うことが望まし
い。これにより、エンジン始動時に発電動作を完全に停
止させることができるため、発電トルクによって始動性
が悪化することを確実に防止することができる。
【0015】また、発電制御装置は電気負荷接続時に車
両用発電機の界磁電流の増加を抑制する負荷応答制御手
段をさらに備えており、上述した発電電力抑制手段が動
作状態から非動作状態に移行するときに、負荷応答制御
手段を動作させることが望ましい。これにより、発電電
力の抑制を解除したときに急激に発電トルクが増加して
エンジン回転が不安定になることを防止することができ
る。
【0016】また、デューティ比検出手段によって検出
されたデューティ比に対してほぼ線形の関係を有する基
準電圧を生成する基準電圧生成手段をさらに備えるとと
もに、上述した電圧制御手段は、基準電圧生成手段によ
って生成された基準電圧と、バッテリの端子電圧とを比
較することにより、車両用発電機の出力電圧の調整を行
うことが望ましい。生成した基準電圧とバッテリの端子
電圧との大小を比較するだけで車両用発電機の出力電圧
の調整を行うことができるため、出力電圧の調整を行う
ために必要な制御内容の簡略化が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態の充電システムについて、図面を参照しながら詳細に
説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態の充電
システムの構成を示す図である。図1に示す本実施形態
の充電システムは、車両用発電制御装置1、車両用発電
機2、バッテリ3、ECU(エンジン制御装置)80を
含んで構成されている。
【0018】車両用発電制御装置1は、車両用発電機2
の出力電圧を所定範囲内に制御する。車両用発電制御装
置1の詳細については後述する。車両用発電機2は、固
定子に含まれる3相の固定子巻線(多相巻線)21と、
回転子に含まれる界磁巻線22と、固定子巻線21の3
相出力を全波整流する全波整流回路23とを含んで構成
されている。この車両用発電機2の出力電圧の制御は、
界磁巻線22に通電する界磁電流を調整することにより
行われる。車両用発電機2の出力端子(B端子)はバッ
テリ3やその他の電気負荷4に接続されており、車両用
発電機2からこれらに対して電流が供給される。
【0019】ECU80は、エンジン(図示せず)の制
御を行うとともに、バッテリ3の充電状態、車速、スロ
ットル開度等の情報に基づいて車両用発電制御装置1に
対して車両用発電機2の発電状態を指示する。このため
に、ECU80は、所定の制御プログラムを実行するC
PU81と、各種信号の入出力処理を行う入出力部(I
/O)82とを含んで構成されている。ECU80から
車両用発電制御装置1に対する指示は、デューティ比が
可変に設定されるパルス信号を送出することにより行わ
れる。このパルス信号の生成は、入出力部82内のスイ
ッチング素子としてのトランジスタ83およびレジスタ
(R)84を用いて行われる。なお、トランジスタ83
の保護を目的として送出ライン上に抵抗85が挿入され
ている。
【0020】図2は、レジスタ84およびトランジスタ
83を用いたパルス信号生成の概略を示す図である。C
PU81は、動作クロックに同期したタイミングで入出
力部82に対して割り込み処理を行って、レジスタ84
の内容をセット(“1”を格納)あるいはリセット
(“0”を格納)することができる。したがって、図2
に示すように、CPU81は、所定の周期で繰り返しレ
ジスタ84の内容をセットおよびリセットすることによ
り、トランジスタ83を所定周期でオンオフ制御し、こ
のオンオフ周期に対応するデューティ比を有するパルス
信号を生成することが可能になる。
【0021】なお、このようにして生成されるパルス信
号の周期を、車両用発電機2の時定数(200ms程
度)より短く、望ましくは2/3〜1/4程度に設定す
ることにより、ECU80が車両状態やバッテリ状態か
ら判定してパルス信号のデューティ比を変更し、これに
伴って車両用発電機2の出力電圧を変更する場合の充分
な応答速度を確保することができる。また、このように
してECU80によってパルス信号を生成する場合に
は、通信ドライバ等の専用のハードウエアの追加が不要
であり、構成の簡略化が可能となる。しかも、パルス信
号生成のために、レジスタ84の内容を書き換える回数
も1パルス当たり2回ですむため、パルス生成処理の負
担を低減することができる。
【0022】次に、車両用発電制御装置1の詳細構成に
ついて説明する。図1に示すように、車両用発電制御装
置1は、車両用発電機2の界磁巻線22に直列に接続さ
れて界磁電流を断続するパワートランジスタ11と、界
磁巻線22に並列に接続されてパワートランジスタ11
がオフ状態のときに界磁電流を還流させる還流ダイオー
ド12と、バッテリ3の端子電圧(バッテリ電圧)を監
視してこの電圧が所定範囲内に収まるようにパワートラ
ンジスタ11の断続状態を制御する制御回路50とを含
んで構成されている。
【0023】図3は、制御回路50の詳細な構成を示す
回路図である。図3に示すように、制御回路50は、波
形整形器51、周期カウンタ52、Lo時間カウンタ5
3、除算回路54、デューティ変換回路55、ラダー回
路56、電圧偏差検出回路57、PWM回路58、デュ
ーティ判定回路59、負荷応答制御回路60、OR(論
理和)回路61、AND(論理積)回路62、発電電力
抑制回路63を含んで構成されている。
【0024】波形整形器51は、ECU80からC端子
に入力されたパルス信号に含まれるノイズを除去すると
ともに波形の整形を行う。周期カウンタ52は、波形整
形がなされた後のパルス信号の周期をカウントする。L
o時間カウンタ53は、波形整形がなされた後のパルス
信号のローレベル時間をカウントする。除算回路54
は、Lo時間カウンタ53によってカウントされたパル
ス信号のローレベル時間を、周期カウンタ52によって
カウントされたパルス信号の周期で除算することによ
り、このパルス信号のデューティ比を演算する。
【0025】図4は、除算回路54およびデューティ変
換回路55の構成を示す図である。図4に示すように、
除算回路54には除算結果レジスタ540が含まれてお
り、演算によって求められたパルス信号のデューティ比
がこの除算結果レジスタ540に格納される。本実施形
態では、パルス信号のデューティ比(0%から100
%)が6ビットデータで表されるものとし、6ビットの
除算結果レジスタ540が用いられている。但し、この
ビット数は、必要な車両用発電機2の出力電圧の分解能
に応じて適宜決めればよく、ビット数を増やすことで容
易に分解能を上げることができる。除算結果レジスタ5
40に格納されたデータは、デューティ変換回路55に
入力される。
【0026】図4に示すように、デューティ変換回路5
5は、EX−OR(排他的論理和)回路550、2つの
AND回路551、552、INV(論理反転)回路5
53、OR回路554を含んで構成されている。デュー
ティ変換回路55は、除算回路54から出力される6ビ
ットデータが入力されており、後段のラダー回路56に
入力する6ビットデータに変換する。この変換内容の詳
細については後述する。
【0027】ラダー回路56は、デューティ変換回路5
5から出力される6ビットデータに対応する基準電圧V
ref を生成する。図5は、ラダー回路56の詳細構成を
示す回路図である。図5に示すように、ラダー回路56
は、抵抗560、561、563〜574、バッファ回
路580〜585を含んで構成されている。抵抗563
〜574がはしご状に接続されており、これらが抵抗5
60、561からなる分圧回路の分圧点に接続されてい
る。バッファ回路580〜585の入力を選択的にハイ
レベルあるいはローレベルにすることで、はしご状に接
続された抵抗563〜574の全体抵抗を変化させるこ
とができるため、上述した分圧回路の分圧電圧が所定の
範囲内で任意に変化する。この分圧電圧が基準電圧Vre
f として外部に取り出される。
【0028】図6は、ラダー回路56によって生成され
る基準電圧Vref とパルス信号のデューティ比との関係
を示す図である。上述したように、パルス信号のデュー
ティ比は6ビットデータで表されているため、デューテ
ィ比0〜100%がデータ「0」〜「63」に対応して
おり、それぞれの値に対応した基準電圧Vref は以下の
ようになる。
【0029】データ「0」〜「4」 データ「0」〜「3」の場合には、除算結果レジスタ5
40の第2ビットD2〜第5ビットD5が全て“0”と
なるため、EX−OR回路550の出力が“0”とな
る。したがって、AND回路551、552の出力が
“0”に、OR回路554の出力が“1”になる。
【0030】また、データ「4」の場合には、除算結果
レジスタ540の第0ビットD0、第1ビットD1が
“0”、第2ビットD2が“1”となるため、AND回
路551、552の出力が“0”に、OR回路554の
出力が“1”になる。以上より、データ「0」〜「4」
については、デューティ変換回路55の出力が全て同じ
内容(第2ビットQ2が“1”、それ以外が全て
“0”)になり、ラダー回路56によって12Vの基準
電圧Vref が生成される。
【0031】データ「60」〜「63」 データ「60」〜「63」の場合には、除算結果レジス
タ540の第2ビットD2〜第5ビットD5が全て
“1”となるため、EX−OR回路550の出力が
“0”となる。したがって、AND回路551、552
の出力が“0”に、OR回路554の出力が“1”にな
る。
【0032】このように、データ「60」〜「63」に
ついては、デューティ変換回路55の出力が全て同じ内
容(第0ビットQ0、第1ビットQ1が“0”、それ以
外が全て“1”)になり、ラダー回路56によって15
Vの基準電圧Vref が生成される。
【0033】なお、上述したデータ以外の場合には、除
算結果レジスタ540の出力データがそのままデューテ
ィ変換回路55から出力されるため、ラダー回路56に
おいてパルス信号のデューティ比に対して線形の関係を
有する基準電圧Vref が生成される。
【0034】電圧偏差検出回路57は、上述したラダー
回路56によって生成された基準電圧Vref と、S端子
に印加されているバッテリ電圧とを比較し、その比較結
果に対応したローレベルあるいはハイレベルの信号を出
力する。PWM回路58は、AND回路62の出力がハ
イレベルのときにPWM(パルス幅変調)を行って、所
定のデューティ比を有する駆動信号を生成してパワート
ランジスタ11を駆動する。所定のデューティ比の駆動
信号がPWM回路58から出力されると、パワートラン
ジスタ11がオンオフ制御されて、界磁巻線22に対す
る通電が行われる。これにより、車両用発電機2の出力
電圧が上昇するため、バッテリ3の端子電圧も上昇す
る。
【0035】デューティ判定回路59は、パルス信号の
デューティ比が所定の範囲に含まれるか否かを判定し、
含まれる場合には出力をローレベルからハイレベルに変
化させる。図7は、デューティ判定回路59の詳細構成
を示す図である。図7に示すように、デューティ判定回
路59は、OR回路557を含んで構成されている。こ
のOR回路557は、除算回路54内の除算結果レジス
タ540の出力の第2ビットD2〜第5ビットD5の論
理和を求めて出力する。すなわち、除算結果レジスタ5
40に格納された6ビットデータが「4」以上であると
きにデューティ判定回路59の出力がハイレベルにな
り、6ビットデータが「3」以下であるときにデューテ
ィ判定回路59の出力がローレベルになる。
【0036】負荷応答制御回路60は、界磁巻線22と
パワートランジスタ11の接続点に接続されており、パ
ワートランジスタ11の導通率を検出し、この導通率を
徐々に増加させる制御を行う。発電電力抑制回路63
は、パワートランジスタ11の導通率を低下させること
により、発電電力を抑制する制御を行う。OR回路61
は、2つの入力端子を有しており、各入力端子にはデュ
ーティ判定回路59あるいは発電電力抑制回路63が接
続されている。デューティ判定回路59の出力がローレ
ベルのとき(デューティ比に対応する6ビットデータが
「3」以下の場合)に、発電電力抑制回路63の出力が
OR回路61を介してAND回路62に入力され、所定
の発電電力抑制制御が実施される。また、デューティ判
定回路59の出力がハイレベルのとき(デューティ比に
対応する6ビットデータが「4」以上の場合)に、発電
電力抑制回路63の出力内容にかかわらずOR回路61
の出力がハイレベルに固定され、発電電力抑制回路63
の出力がマスクされるため、発電電力抑制制御は実施さ
れない。
【0037】AND回路62は、電圧偏差検出回路5
7、負荷応答制御回路60、OR回路61の各出力の論
理積を求めてPWM回路58に入力する。図8は、発電
電力抑制回路63の具体例を示す回路図である。図8に
示す発電電力抑制回路63は、固定子巻線23のいずれ
かの相巻線に現れる電圧(相電圧)のピーク電圧を制御
するためのものであり、ダイオード600、抵抗60
1、コンデンサ602、電圧比較器603を含んで構成
されている。ダイオード600、抵抗601、コンデン
サ602によってP端子に現れる相電圧に対してピーク
ホールドを行っており、この保持したピーク電圧が基準
電圧Vr以上であるときに電圧比較器603の出力、す
なわち発電電力抑制回路63の出力がローレベルにな
る。このローレベルの信号がOR回路61に入力され、
発電電力が抑制される。
【0038】上述した基準電圧Vrとしては、例えばバ
ッテリ3の開放電圧や、スタータクランキング時のバッ
テリ電圧を用いることが望ましい。基準電圧Vrをバッ
テリ開放電圧とすることにより、車両用発電機2の内部
電圧をバッテリ開放電圧よりも低くすることができるた
め、車両用発電機2からバッテリ3に大きな充電電流が
流れ込むことを防止することができ、確実に発電電力を
抑制することができる。また、基準電圧Vrをスタータ
クランキング時のバッテリ電圧とすることにより、車両
用発電機2の内部電圧をスタータクランキング時のバッ
テリ電圧よりも低くすることができるため、エンジン始
動時に確実に発電電力を抑制することができる。
【0039】図9は、発電電力抑制回路63の他の具体
例を示す回路図である。図9に示す発電電力抑制回路6
3は、パワートランジスタ11の導通率を制限するパル
ス信号を生成するためのものであり、発振器610、分
周回路611、612、AND回路613を含んで構成
されている。
【0040】図10は、図9に示した発電電力抑制回路
63の各部の出力波形を示すタイミング図である。
(A)〜(D)のそれぞれが発振器610、分周回路6
11、612、AND回路613のそれぞれの出力波形
に対応している。図10に示すように、AND回路61
3によって2つの分周回路611、612の各出力の論
理積を求めることにより、デューティ比が25%のパル
ス信号が生成される。なお、分周回路の段数(個数)や
接続方法を変更することにより、任意のデューティ比を
有するパルス信号を生成することができる。
【0041】図11は、発電電力抑制回路63の他の具
体例を示す回路図である。図11に示す発電電力抑制回
路63は、界磁電流の値を直接制限するためのものであ
り、パワートランジスタ11のエミッタ側に挿入された
電流検出用の抵抗620と、この抵抗620の両端電圧
と所定の基準電圧Vr2を比較する電圧比較器621とを
含んで構成されている。大きな界磁電流が流れている場
合には抵抗620の両端電圧が上昇して基準電圧Vr2を
越えるため、電圧比較器621の出力、すなわち発電電
力抑制回路63の出力がローレベルになる。このローレ
ベルの信号がOR回路61に入力され、発電電力が抑制
される。
【0042】上述したECU80が外部制御装置に、C
PU81がデューティ比演算手段に、レジスタ84が保
持手段にそれぞれ対応する。また、波形整形器51、周
期カウンタ52、Lo時間カウンタ53、除算回路54
がデューティ比検出手段に、デューティ変換回路55、
ラダー回路56が基準電圧生成手段に、デューティ判定
回路59、OR回路61が有効制御手段に、発電電力抑
制回路63が発電電力抑制手段に、負荷応答制御回路6
0が負荷応答制御手段にそれぞれ対応する。また、電圧
偏差検出回路57、PWM回路58、パワートランジス
タ11あるいはこれらとデューティ変換回路55、ラダ
ー回路56を合わせた全体が電圧制御手段に対応する。
【0043】本実施形態の充電システムはこのような構
成を有しており、次にその動作を説明する。図12は、
本実施形態の充電システムの全体動作を示す流れ図であ
り、ECU80による制御動作の手順が示されている。
【0044】ECU80内のCPU81は、キースイッ
チが投入されてオン状態になったことを検出した後(ス
テップ100)、冷却水温度の検出を行う(ステップ1
01)。本実施形態では、エンジン始動時に発電電力の
抑制制御を行う必要があるか否かをエンジン水温の高低
によって判断しているが、エンジンオイルの温度や外気
温等に基づいて判断するようにしてもよい。
【0045】次に、CPU81は、冷却水の温度が低い
コールドスタートであるか否かを判定する(ステップ1
02)。コールドスタートの場合には肯定判断が行わ
れ、次に、CPU81は、送出するパルス信号のデュー
ティ比をc(例えば3.13%)に設定し(ステップ1
03)、このデューティ比となるように入出力部82内
のレジスタ84の内容を所定のタイミングで繰り返し書
き換えてパルス信号を生成して、車両用発電制御装置1
に向けて出力する(ステップ104)。車両用発電制御
装置1は、このパルス信号のデューティ比(3.13
%)を6ビットデータ「2」に変換し、対応する基準電
圧Vref を12Vに設定して車両用発電機2の出力電圧
を制御する。また、このとき、発電電圧抑制制御が機能
するため、エンジン始動時の発電電力が抑制されるた
め、発電トルクが小さくなり、良好な始動性を確保する
ことができる。
【0046】なお、CPU81は、エンジンが始動した
ことを検出した後は、発電電力抑制制御を実施しないパ
ルス信号を送信するため、これにより発電電力が増加す
るが、本実施形態ではこの状態において負荷応答制御が
働くため、急激な発電トルクの増加を防止することがで
き、エンジン回転が不安定になることを防止することが
できる。
【0047】また、冷却水温度が高くてコールドスター
トの状態にない場合にはステップ102の判定において
否定判断が行われ、次に、CPU81は、送出するパル
ス信号のデューティ比をd(例えば6.25%)に設定
し(ステップ105)、このデューティ比となるように
入出力部82内のレジスタ84の内容を所定のタイミン
グで繰り返し書き換えてパルス信号を生成して、車両用
発電制御装置1に向けて出力する(ステップ104)。
車両用発電制御装置1は、このパルス信号のデューティ
比(6.25%)を6ビットデータ「4」に変換し、対
応する基準電圧Vref を12Vに設定して車両用発電機
2の出力電圧を制御する。また、このとき、発電電圧抑
制制御が行われないため、必要以上にエンジン負荷が軽
くなって空吹かし状態になることを防止することがで
き、エンジン振動等を抑制することによるドライバビリ
ティの向上を図ることができる。
【0048】このように、本実施形態の充電システムで
は、ECU80は、車両用発電制御装置1に送信するパ
ルス信号のデューティ比を所定の値に設定することによ
り、発電電力抑制機能を実施するか否かを選択すること
ができるため、必要に応じて発電電力を抑制することが
可能になる。これにより、エンジン始動時の良好な始動
性を確保することができるとともに、燃料消費の低減と
未燃焼燃料の排出を防止することができる。また、発電
電力の抑制機能の有無に応じて2種類の車両用発電制御
装置1を用意する必要がなくなるため、部品の共用化に
よるコストや管理の手間の低減が可能になる。特に、最
小となる基準電圧が設定されたときに発電電力抑制手段
の機能を有効にすることにより、エンジン始動時の良好
な始動性を確実に確保することができる。
【0049】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。例えば、車両用発電機2の回転数検出
を行い、この検出結果を考慮した上で発電電力の抑制制
御を行うか否かを決定するようにしてもよい。
【0050】図13は、車両用発電機2の回転数検出機
能を追加した制御回路の変形例を示す回路図である。図
13に示す制御回路50Aは、図3に示した制御回路5
0に対して、回転数検出回路64、INV回路65、N
AND回路66を追加した点が異なっている。回転数検
出回路64が回転数検出手段に対応する。
【0051】回転数検出回路64は、P端子に現れる相
電圧の周期を測定することにより車両用発電機2の回転
数検出を行う。回転数検出回路64は、車両用発電機2
の回転数が所定値以下のときに出力がハイレベルにな
る。例えば、エンジンのアイドリング回転数よりも低い
回転数に相当する車両用発電機2の回転数が所定値とし
て設定されており、エンジン始動時のようにこれより車
両用発電機2の回転数が低いときに、回転数検出回路6
4の出力がハイレベルになる。この信号がNAND回路
66の一方の入力端子に入力される。このとき、NAN
D回路66の他方の入力端子に入力される信号がハイレ
ベルの場合(デューティ判定回路59の出力がローレベ
ルの場合)に、NAND回路66の出力がローレベルに
なって、発電電力抑制回路63の動作が有効になる。
【0052】このように、車両用発電機2の回転数が低
い場合に限って発電電力を抑制するようにしてもよい。
それ以外の回転域においては発電電力が抑制されないた
め、基準電圧の設定のために割り付けられるパルス信号
のデューティ比の範囲が広がり、基準電圧の調整量の分
解能を高めることができ、より詳細な発電状態の制御が
可能になる。例えば、車両の加速時において、基準電圧
Vref を12Vに設定した際に発電電力の抑制制御を行
わないといった制御が容易に実現できるようになる。
【0053】また、車両用発電機2の回転数が低い場合
であっても、デューティ比の範囲を発電電力の抑制対象
範囲から外すことにより、エンジン始動時の発電電力の
抑制制御を行わないことが可能になり、車両状態やエン
ジンの状態に応じて最適な発電状態の制御を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の充電システムの構成を示す図であ
る。
【図2】レジスタおよびトランジスタを用いたパルス信
号生成の概略を示す図である。
【図3】制御回路の詳細な構成を示す回路図である。
【図4】除算回路およびデューティ変換回路の構成を示
す図である。
【図5】ラダー回路の詳細構成を示す回路図である。
【図6】ラダー回路によって生成される基準電圧とパル
ス信号のデューティ比との関係を示す図である。
【図7】デューティ判定回路の詳細構成を示す図であ
る。
【図8】発電電力抑制回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図9】発電電力抑制回路の他の具体例を示す回路図で
ある。
【図10】図9に示した発電電力抑制回路の各部の出力
波形を示すタイミング図である。
【図11】発電電力抑制回路の他の具体例を示す回路図
である。
【図12】本実施形態の充電システムの全体動作を示す
流れ図である。
【図13】車両用発電機の回転数検出機能を追加した制
御回路の変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 車両用発電制御装置 2 車両用発電機 3 バッテリ 11 パワートランジスタ 12 還流ダイオード 50 制御回路 51 波形整形器 52 周期カウンタ 53 Lo時間カウンタ 54 除算回路 55 デューティ変換回路 56 ラダー回路 57 電圧偏差検出回路 58 PWM回路 59 デューティ判定回路 60 負荷応答制御回路 63 発電電力抑制回路 80 ECU(エンジン制御装置) 81 CPU 82 入出力部(I/O) 83 トランジスタ 84 レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/16 H02J 7/16 Y H02P 9/08 H02P 9/08 B 9/14 9/14 H 9/30 9/30 D Fターム(参考) 3G093 BA19 BA20 CA01 CA10 DA01 DA05 DA06 DB20 EB09 5G060 AA03 AA04 AA05 CA03 CA08 DA01 DB07 5H590 AA02 AA23 AA28 AB01 AB07 CA07 CA23 CC01 CC18 CC23 CC24 CC28 CD01 CE05 DD25 DD64 EA01 EB02 EB12 EB21 FA01 FA06 FB01 FB03 FC12 FC21 GA02 GB02 GB05 HA01 HA02 HA18 HA24 HA27 HB06 JA02 JA16 JB01 JB02 JB08 JB12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリと、前記バッ
    テリに充電を行う車両用発電機と、前記車両用発電機の
    出力電圧を制御する車両用発電制御装置と、前記車両用
    発電制御装置に対して前記車両用発電機の発電状態を指
    示する外部制御装置とを備える充電システムにおいて、 前記車両用発電制御装置は、 前記外部制御装置から入力されるパルス信号のデューテ
    ィ比を検出するデューティ比検出手段と、 前記車両用発電機の発電電力を抑制する発電電力抑制手
    段と、 前記デューティ比検出手段によって検出された前記デュ
    ーティ比に対してほぼ線形の関係を有する電圧に、前記
    車両用発電機の出力電圧を調整する電圧制御手段と、 前記デューティ比検出手段によって検出された前記デュ
    ーティ比が所定範囲に含まれているときに、前記発電電
    力抑制手段の動作を有効にする有効制御手段と、 を備えることを特徴とする充電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記有効制御手段によって前記発電電力抑制手段の動作
    が有効になる前記デューティ比の範囲には、前記電圧制
    御手段による調整電圧が最小となる前記デューティ比が
    含まれていることを特徴とする充電システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記車両用発電制御装置は、前記車両用発電機の回転数
    を検出する回転数検出手段をさらに備えており、 前記有効制御手段は、前記デューティ比検出手段によっ
    て検出された前記デューティ比が所定範囲に含まれてお
    り、かつ、前記回転数検出手段によって検出された前記
    車両用発電機の回転数が所定範囲に含まれているとき
    に、前記発電電力抑制手段の動作を有効にすることを特
    徴とする充電システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記発電電力抑制手段は、前記車両用発電機の界磁電流
    の値、あるいはこの界磁電流を制御するスイッチング手
    段の導通率を制限することにより、発電電力の抑制を行
    うことを特徴とする充電システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記車両用発電機は、複数の相巻線からなる多相巻線を
    有しており、 前記発電電力抑制手段は、いずれかの前記相巻線に現れ
    るピーク電圧が前記バッテリの開放電圧よりも低くなる
    ように制御することにより、発電電力の抑制を行うこと
    を特徴とする充電システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記車両用発電機は、複数の相巻線からなる多相巻線を
    有しており、 前記発電電力抑制手段は、いずれかの前記相巻線に現れ
    るピーク電圧がエンジン始動時の前記バッテリの端子電
    圧よりも低くなるように制御することにより、発電電力
    の抑制を行うことを特徴とする充電システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記発電電力抑制手段は、前記車両用発電機の界磁電流
    の通電を禁止することにより、前記車両用発電機の発電
    を停止させる制御を行うことを特徴とする充電システ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記発電制御装置は、電気負荷接続時に前記車両用発電
    機の界磁電流の増加を抑制する負荷応答制御手段をさら
    に備えており、 前記発電電力抑制手段が動作状態から非動作状態に移行
    するときに、前記負荷応答制御手段を動作させることを
    特徴とする充電システム。
  9. 【請求項9】 外部から入力されるパルス信号のデュー
    ティ比を検出するデューティ比検出手段と、 車両用発電機の発電電力を抑制する発電電力抑制手段
    と、 前記デューティ比検出手段によって検出された前記デュ
    ーティ比に対してほぼ線形の関係を有する電圧に、前記
    車両用発電機の出力電圧を調整する電圧制御手段と、 前記デューティ比検出手段によって検出された前記デュ
    ーティ比が所定範囲に含まれているときに、前記発電電
    力抑制手段の動作を有効にする有効制御手段と、 を備えることを特徴とする車両用発電制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記車両用発電機の回転数を検出する回転数検出手段を
    さらに備えており、 前記有効制御手段は、前記デューティ比検出手段によっ
    て検出された前記デューティ比が所定範囲に含まれてお
    り、かつ、前記回転数検出手段によって検出された前記
    車両用発電機の回転数が所定範囲に含まれているとき
    に、前記発電電力抑制手段の動作を有効にすることを特
    徴とする車両用発電制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、 前記デューティ比検出手段によって検出された前記デュ
    ーティ比に対して、ほぼ線形の関係を有する基準電圧を
    生成する基準電圧生成手段をさらに備え、 前記電圧制御手段は、前記基準電圧生成手段によって生
    成された前記基準電圧と、バッテリの端子電圧とを比較
    することにより、前記車両用発電機の出力電圧の調整を
    行うことを特徴とする車両用発電制御装置。
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