JPH11262107A - 超電導リニアモータカー用地上コイル - Google Patents
超電導リニアモータカー用地上コイルInfo
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- JPH11262107A JPH11262107A JP10062431A JP6243198A JPH11262107A JP H11262107 A JPH11262107 A JP H11262107A JP 10062431 A JP10062431 A JP 10062431A JP 6243198 A JP6243198 A JP 6243198A JP H11262107 A JPH11262107 A JP H11262107A
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- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
Abstract
に生じる渦電流損を低減し、円滑な車両の走行を可能に
する超電導リニアモータカー用地上コイルを提供する。 【解決手段】 車両に搭載される超電導磁石と作用する
超電導リニアモータカー用地上コイルにおいて、浮上・
案内コイル4の導体素線を分割するとともに、この分割
された各素線41 ,42 ,43 ,44 の前記超電導磁石
2からの距離が平均して等しくなるように配置するよう
にしたものである。
Description
タカー用地上コイルに係り、特に、その浮上・案内コイ
ルの渦電流損の低減を図ることができる地上コイルに関
する。
図9は従来の超電導リニアモータカーの概略構成図、図
10はその地上コイルと車両側の超電導磁石との電磁誘
導作用の説明図である。図8において、14はU型の軌
道路の内側両側壁に対向して、かつ車両進行方向に一定
間隔を隔てて配置された推進コイルであり、この推進コ
イル14には3相の推進用電源20が接続されている。
図8においては手前側の側壁に配置されている推進コイ
ル14′は略記されているが、推進コイル14と同様に
手前側の側壁にも推進コイル14′が配置されており、
それにも同様に3相の推進用電源20が接続されてい
る。
超電導コイル(図示なし)側に配置される浮上・案内コ
イルで、それぞれ対向して、かつ車両進行方向に沿い、
所定間隔を隔てて連続的に配置されている。浮上・案内
コイル15,15′は、同一形状及び同一寸法からなる
上方コイル16と下方コイル17、及び上方コイル1
6′と下方コイル17′がヌルフラックス接続され、か
つ対向する浮上・案内コイル15と15′とが接続線1
8,19を介してヌルフラックス接続されている。
うに、車両VHの台車101、この台車101の両側面
に垂直に装備された超電導コイル102,102′を有
している。一方、U形状の軌道路105の車両進行方向
に沿う内側側壁に、所定間隔を隔てて、垂直かつ連続的
に配置された推進力コイル110が固定され、その上層
に浮上・案内コイル112,113が固定されている。
イル110′と、浮上・案内コイル112′,113′
が固定されている。なお、106は台車101に設けら
れる車両が着地時に使用される車輪、107は台車10
1に設けられる案内車輪、114は両側の浮上・案内コ
イル間を接続する接続線である。更に、図10におい
て、201は超電導磁気浮上車両、202はその超電導
磁気浮上車両に搭載された超電導磁石、203は線路の
側壁、204はその側壁に固定された地上コイルであ
る。
気浮上車両201に搭載された超電導磁石202からの
大きな磁束と地上コイル204との電磁誘導作用によ
り、地上コイル204の導体の表面に渦電流損が生じ
る。その渦電流損とみなされるものの多くは、導体の表
面に生ずる渦電流によるロスである。
側の条件を変えなければ、素線の寸法によって決まる。
図10に示すような素線寸法の場合、上下方向の磁界φ
1 の変化に対する渦電流損は、A3 Bに比例し、左右方
向の磁界φ2 の変化に対する渦電流損は、B3 Aに比例
する。
φ1 、磁界φ2 の磁界ともほぼ同程度の影響となってい
る。
うに、従来の地上コイルに作用する磁束が大きいために
無視できないような大きな値の渦電流損が生じるといっ
た問題があった。本発明は、上記問題点を解決するため
に、超電導リニアモータカー用浮上・案内コイルに生じ
る渦電流損を低減し、円滑な車両の走行を可能にする超
電導リニアモータカー用地上コイルを提供することを目
的とする。
成するために、 〔1〕車両に搭載される超電導磁石と作用する超電導リ
ニアモータカー用地上コイルにおいて、浮上・案内コイ
ルの導体素線を分割するとともに、この分割された各素
線の前記超電導磁石からの距離が平均して等しくなるよ
うに配置するようにしたものである。
タカー用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの
導体素線を4分割するようにしたものである。 〔3〕上記〔1〕記載の超電導リニアモータカー用地上
コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの導体素線を3
分割するようにしたものである。 〔4〕上記〔2〕又は〔3〕記載の超電導リニアモータ
カー用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの巻
枠における段渡り部において入れ替えて前記分割された
素線の転位を行うようにしたものである。
タカー用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの
外部接続部で前記分割された素線の転位を行う転位用コ
ネクタを設けるようにしたものである。
を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の超電導
リニアモータカー用地上コイルのうち浮上・案内コイル
の分割された素線と超電導リニアモータカーに搭載され
る超電導磁石との電磁作用を示した概略断面図である。
損は、超電導磁石側の条件を変えなければ、地上コイル
の素線の寸法によって決まる。したがって、主たる磁界
方向に鎖交する地上コイルの素線の面を分割すると、渦
電流損の低減効果が大きくなることに着目して、その地
上コイルの素線の面を分割する。
進コイルとが併用される方式もあるが、この実施例で
は、浮上・案内コイルと推進コイルとが分離された方式
について検討する。図1に示すように、超電導リニアモ
ータカー1側には超電導磁石2が搭載されており、地上
コイルとしての浮上・案内コイル4は側壁3の近傍に固
定されている。つまり、側壁3にまず、推進コイルPが
配置され、その上に蓋をするように、浮上・案内コイル
4が配置される。
した例について説明している。ここで、単に素線を分割
するだけでは、分割された素線は超電導磁石2に対する
位置が変わることはないので、超電導磁石に近い側の素
線の速度起電力は、離れた側の素線のそれより大きく、
従って、分割された素線間に還流が生じる。そこで、こ
の4分割された素線41 〜44 は、各素線の前記超電導
磁石2からの距離が平均して等しくなるように転位する
ように配置している。
る。図2は本発明の第1実施例を示す浮上・案内コイル
の平面図、図3は図2のコイル導体部断面図である。図
2に示すように、この浮上・案内コイル5では、素線は
横方向に4分割され、分割された素線を、例えば、段渡
り部Cで転位させることにより渦電流損の低減を図るこ
とができる。
分割された素線51 は左側に位置しているが、段渡り部
で入れ替えられたB部では、分割された素線51 は右側
に位置している。その他の分割された素線52 〜54 も
同様に順次転位される。このように構成することによ
り、並列(パラレル)になった分割された素線間還流を
なくすことができ、一層の渦電流損の低減を図ることが
できる。
2mmと正方形に近い形状の素線の2パラレル構成を採
用しており、段渡り部での転位は行っていない。図4は
本発明の第2実施例を示す浮上・案内コイルの巻線の構
成図である。図4(A)に示すように、素線12は幅が
4.2mm、厚さが6.2mmであり、1ターンが横に
4分割されており、図4(B)に示すように、段渡り部
で手前側の分割された素線は外側へ、外側の分割された
素線は内側へと転位されている。
ターン数を比較的自由に変えられるため、ターン数を
1.5倍にして厚さを2/3倍の4.1mmにするとエ
ッジワイズでなくなり、巻線作業がやり易くなる。図5
は本発明の第3実施例を示す浮上・案内コイルの巻線の
構成図である。図5(A)に示すように、素線13は幅
が5.6mm、厚さが6.2mmであり、1ターンが横
に3分割されており、図5(B)に示すように、段渡り
部で手前側の分割された素線は後側へ、後側の分割され
た素線は手前側へと転位されている。
間還流をなくすようにすると、上記と同様に一層の渦電
流損の低減を図ることができる。すなわち、このパラレ
ルの分割された素線間還流は、分割した各素線の超電導
磁石からの距離が平均すれば等しくなるように巻くこと
により、消すことができる。
の素線間還流を防止することができる。また、例えば、
浮上・案内コイルの巻線途中での転位が困難な場合に
は、図6及び図7において、図示しないが、転位コネク
タを用いて転位させるようにすることができる。
壁、51はコイルの支持体、61,62は推進コイルの
素線、63,64はリード部である。また、81は浮上
・案内コイルのパネル状板、82はそのパネル状板内の
浮上・案内コイルである。さらに大幅に渦電流損を減ら
すには転位電線の採用が必要となる。ここで、転位電線
とは、素線の位置が電線の長さ方向に順次転位するよう
に入れ替えられた電線であり、このような転位電線にお
いては、導体をパラレルに巻く必要はなく、現状より渦
電流損を大幅に下げることが可能である。
が、コストの上昇を伴うので、そのコストの低減を図る
ための研究・開発の必要がある。なお、上記した地上コ
イルは、浮上コイルと、案内コイルとを分離した地上コ
イルのいかなる組み合わせにおいても、適用することが
できることは言うまでもない。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
ば、超電導リニアモータカー用浮上・案内コイルに生じ
る渦電流損を低減し、円滑な車両の走行を可能にするこ
とができる。また、導体素線の分割にあたっては、パラ
レルの素線間還流をなくし渦電流損を低減することがで
きる。
のうち浮上・案内コイルの分割された素線と超電導リニ
アモータカーに搭載される超電導磁石との電離作用を示
した概略断面図である。
イルの平面図である。
巻線の構成図である。
巻線の構成図である。
である。
である。
ある。
電磁誘導作用の説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車両に搭載される超電導磁石と作用する
超電導リニアモータカー用地上コイルにおいて、 浮上・案内コイルの導体素線を分割するとともに、該分
割された各素線の前記超電導磁石からの距離が平均して
等しくなるように配置することを特徴とする超電導リニ
アモータカー用地上コイル。 - 【請求項2】 請求項1記載の超電導リニアモータカー
用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの導体素
線を4分割してなる超電導リニアモータカー用地上コイ
ル。 - 【請求項3】 請求項1記載の超電導リニアモータカー
用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの導体素
線を3分割してなる超電導リニアモータカー用地上コイ
ル。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の超電導リニアモー
タかー用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの
巻枠における段渡り部において入れ替えて前記分割され
た素線の転位を行うことを特徴とする超電導リニアモー
タカー用地上コイル。 - 【請求項5】 請求項1記載の超電導リニアモータカー
用地上コイルにおいて、前記浮上・案内コイルの外部接
続部で前記分割された素線の転位を行う転位用コネクタ
を具備する超電導リニアモータカー用地上コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10062431A JPH11262107A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 超電導リニアモータカー用地上コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10062431A JPH11262107A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 超電導リニアモータカー用地上コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262107A true JPH11262107A (ja) | 1999-09-24 |
Family
ID=13199993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10062431A Pending JPH11262107A (ja) | 1998-03-13 | 1998-03-13 | 超電導リニアモータカー用地上コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11262107A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114649920A (zh) * | 2020-12-18 | 2022-06-21 | 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) | 双重磁体多相超导直线同步电机 |
-
1998
- 1998-03-13 JP JP10062431A patent/JPH11262107A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114649920A (zh) * | 2020-12-18 | 2022-06-21 | 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) | 双重磁体多相超导直线同步电机 |
CN114649920B (zh) * | 2020-12-18 | 2024-03-15 | 中国航天科工飞航技术研究院(中国航天海鹰机电技术研究院) | 双重磁体多相超导直线同步电机 |
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Legal Events
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